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    元スレディオ「学園都市・・・?」

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    タグ : - インフィニット・ストラトス + - クロスオーバー + - ジョジョ + - 絹旗荘 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 5 :

    ひゃあッ!と涙目で座り込んでしまったインデックスを、上条がよしよしとあやす。

    ディオの方はと言えば、涼しい顔で紅茶を淹れている。

    インデックス用に角砂糖とミルクも用意しているところを見ると、本気でブチ切れたわけではない様だ。

    102 :

    ディオ沸点低いな

    103 = 5 :

    インデックスは上条の膝の上で、砂糖の入れ過ぎで、紅茶風味の砂糖ミルク水となったディオの特製ブレンドティーを、
    ちびちびとやっているうちに少しは元気を取り戻したようで、説明を再開した。

    「え、えっとつじゅきは、なんで能力者は魔術を使えないのか、なんだよ」

    いつかの気分の良さはどこへやら、今やディオの視線に怯える日々である。

    104 :

    >>89
    原作との違いは父親からの暴力の有無

    すたらばこれくらいの別人度は許容していいんじゃない?

    105 = 5 :

    当人は既にそんな気はないのだが。

    「魔術は、それを行使する際に、呪文や魔方陣を通して術者の精神エネルギーを魔術用のエネルギーに変換して消費します。いわゆるMPだよ」

    「それに対して、能力者は体内に呪文や魔方陣の役割を果たす、変換装置が既に存在します」

    「これによって、能力者は儀式の必要がない代わりに、一人一つの能力しか使えません」

    106 = 5 :

    「逆に魔術師は体の外側にある変換装置である、儀式を取り替えれば色んな事が出来ます」

    「なるほど、それでも無理矢理能力者が魔術を行使した場合、どうなる?」

    「そ、それは、やってみないと分からないんだよ。死んじゃうかもしれないし、血管や筋肉が千切れたり……」

    「それが、魔術の毒というわけだ」

    107 = 5 :

    「それだけじゃなくて、ディオ……みたいに神様の存在すら信じてない人は、能力者じゃなくても、精神が汚染されちゃうんだよ。
    だから魔術師は信じる神様が違っても、みんな何かを信じることで、『宗教防壁』を作って心を保護してるんだよ」

    説明を終えたインデックスは、フゥと一息つくと上条にもたれかかった。

    108 = 5 :

    「では当麻、その右手でインデックスの服に触れてみろ」

    「えっ、何でだよ?この服は『防御結界』なんだろ?」

    「『だからいいんだ』お前の幻想殺しが魔術に通用するかわかるからな」

    そう言われた上条は、インデックスを見つめる。
    「いいよ」と、その言葉を聞いて、彼女の右肩にそっと手を置いた。

    109 = 5 :

    「…………………………あれ?」

    起きない、何も起きない。インデックスを膝に乗せた上条からは少なくともそう見えた。

    ディオが席を立ち別室へ向かう。

    「着替えを取ってこよう」

    上条が肩に乗せた右手を離すと、かろうじて踏みとどまっていた最後の布切れがストンと落ちた。

    110 :

    「まとめると、だ。」ディオが歯形だらけの上条とブカブカのディオの服に着替えたインデックスを見つめる。

    「敵が使うであろう魔術には儀式が必要で、一人1能力とは限らない。」

    「うん」

    「質問だ、魔術にはドカンと撃ってそれで終わりではなく、長時間にわたって効果を発揮するものはあるか?」

    111 = 110 :

    「戦闘用以外の魔術を含めればその方が多いくらいなんだよ、止める方法はほぼ例外なく」

    「儀式の邪魔をすればいい、か」

    「うん……」と、応えながらインデックスはディオについて考えていた。

    ここはディオのお家、ご飯も飲み物もディオが出してくれる、チーズとベーコンのトーストも、あのおっきい食パンもおいしかった。

    113 = 110 :

    とうまは私を守ってくれるって言った、地獄なんて消しちゃうって。

    ディオも……手伝ってくれる、でもそれは私を助けたいからじゃない。

    それはきっと普通のこと。とうまが変なんだよ。

    そうやって思考を着地させると、とうまの声が聞こえた。

    115 = 110 :

    「そういえばディオの能力ってレベル3相当の念動力だったよな?」

    「ん、あぁ、たしかそう言ったな、アレは嘘だ」

    「はぁッ!?」上条が間抜けな声を出した。

    「ククッ、まさか昨日の今日でこんな事になるとは、思っても見なかったからな?何、全てが嘘という訳ではない」

    116 = 110 :

    そう言って隠者の紫を操り、目の前の空のティーカップを持ち上げる。

    「どこからどう見ても念動力じゃねーか!まさか隠された能力がある、なんて言わないだろうな?」

    上条は、能力など些細な事ではあるが、騙していたと言う事実に多少腹を立てたようで、ムスっとしながらソファーに倒れこんだ。

    「そう怒るな、悪かったよ。実はこのディオには隠された能力がある」

    117 = 110 :

    ソファーに預けた体が更に沈み込む上条を、目を細めながら眺めながら続けた。

    「オレはこれを隠者の紫と呼んでる。説明しても理解出来ないだろうが、紫色に光る半透明の茨が生えてるんだ、オレの体からな」

    ディオは伸ばした隠者の紫にそって指を動かすが、二人にはパントマイムの様にしか見えない。
    テーブルの上には未だにティーカップが微動だにせず浮いている。

    118 :

    泥水で口をすすがせる能力

    119 :

    ティオに見えた

    120 = 110 :

    「そんな顔をするな、これはおそらくだが、このヴィジョンはオレか、もしくはオレと同じ能力を持ったものにしか見えない。
    そして、このヴィジョンを傷つける事が出来るのは同じヴィジョンだけ。もう一つ、ヴィジョンが傷ついた場合本体であるオレも傷つく」

    「それで、隠された能力って何なんだよ?」

    121 = 110 :

    「そう焦るな、今言った3つのルールとは別に、2つだけ確実なものがある。それは能力は1人1能力であることが1つ、
    ヴィジョンは自分自身の生命エネルギーだからな、そしてこのヴィジョンは成長する、というのが2つ目だ」

    「俺にはさっぱり理解出来ないんですが、根拠でもあるんでせうか?」

    上条の膝が揺れ始めたのを見て、前置きはこれくらいでいいだろうと本題に入る。

    122 = 110 :

    「証拠などだせんよ、何せこのオレにしか正しく観測できないんだからな。
    隠者の紫も初めはただの念動力に過ぎなかった、正確に言えば念動力だと思い込んでいた……」

    「気づいたんだ、これはオレのための、オレだけの能力だとな。
    そう認識した瞬間に、ヴィジョンの無かったオレの超能力は隠者の紫となったわけだ。そして理解した」

    123 = 110 :

    「オレの茨はオレのレーダーであり、センサーであり、触手だということをな」

    「レーダー……って事はつまり……」

    「この建物から北に4つ、西に2つ目のビルの屋上に、4時間以上このマンションの周りをチョロついてる二人組が居る、
    このディオは既に敵を捉えているぞッ!」

    124 :

    触手って言われると急に卑猥に聞こえるから困る

    125 = 110 :

     「何故それを早く言わなかったんだディオォーーーッ!その余裕はともかくワケを言えーーッ!!」

    上条が狼狽える。敵がそんな直ぐ側にいるというのに、どうしてこの男はこう涼しい顔をしてられるのか。

    「怒鳴るなよ、我が隠者の紫は確かにその二人を捉えて入るが、正直こちらからは手が出せんのだ。そいつら以外の敵がいるかもしれないしな……」

    126 = 110 :

    「手が出せないってのは何でだ?そいつらはそんなに強いのか?」

    「強さはわからんよ、だが戦うのならレベル4以上の能力者と推定して戦ったほうがいいだろうな」

    「おいおい……」

    正直いって、そんな連中を相手にインデックスを守り切る自身は、上条にはなかった。

    127 = 110 :

    レベル4といえば軍隊の小隊クラスの能力者だ。一人なら逃げる事は出来るだろうが、守り切るとなると……。

    「フン、実際この目で見てみなくては実力の程はわからんが、奴らには致命的な弱点がある」

    「……あぁッ!あいつら魔術師だった!」

    128 = 110 :

    「そうだ、奴らがこのディオの周囲を羽虫の様に飛び回っているのは、儀式の準備を行なっているということだ。
    そして我々がそのごっこ遊びに付き合ってやる理由はないな」

    それはつまり……。

    「逃げるのか?」

    「あぁ、ただし逃げるのはお前たち二人だけだ」

    129 = 110 :

    「そうだ、奴らがこのディオの周囲を羽虫の様に飛び回っているのは、儀式の準備を行なっているということだ。
    そして我々がそのごっこ遊びに付き合ってやる理由はないな」

    それはつまり……。

    「逃げるのか?」

    「あぁ、ただし逃げるのはお前たち二人だけだ」

    130 = 110 :

    「そうだ、奴らがこのディオの周囲を羽虫の様に飛び回っているのは、儀式の準備を行なっているということだ。
    そして我々がそのごっこ遊びに付き合ってやる理由はないな」

    それはつまり……。

    「逃げるのか?」

    「あぁ、ただし逃げるのはお前たち二人だけだ」

    131 = 110 :

    「何いってんだテメェ!そんな危ない所にお前一人おいていけるワケねぇだろうが!」

    上条は逃げるのなら当然ディオもついてくるものだと思っていた。

    相手をレベル4以上と想定すると言ったのも、この場が危険だと言い出したのもディオだったからだ。

    132 = 110 :

    「お前の『目的』はインデックスを守ることだ。お前の『幻想殺し』は異能の力を打ち消せる。
    魔術を失ったオカルトオタクからインデックスを守るために、『逃げ切る事が』お前の勝利だ」

    「だがこのオレにとってはそうではない。魔術師が立ち向かって来るならば、それはオレの為の試練だ。
    『我が能力にはまだ先があるッ!』そこへ辿り着くための試練だとオレは考える」

    133 :

    ふぅ…

    134 = 110 :

    「それとインデックス、歩く教会は置いていけ。その服からはお前の言う魔力がダダ漏れだからな。」

    そう言って窓から外を眺めると、街は赤く染まり始めていた。

    135 = 110 :

     能力名:隠者の紫
    破壊力D スピードC 射程距離D(探知能力射程A)
    持続力A 精密機動性D 成長性?
    ディオを仲間にするために発現してもらったスタンド

    前フリパートはおしまいです、風呂から戻ったら続きを張りつける作業に戻るので少々お待ち下さい

    136 :

    138 :

    140 = 136 :

    141 = 124 :

    142 = 124 :

    144 = 110 :

     第3話 回る世界

     「それで、これから何処へ向かったらいいんだ?」
    上条は携帯電話を耳に当てながら、インデックスの手を引いて歩いている。

    145 = 110 :

    「人混みに紛れることが出来て、どの方角にでも逃げられる場所だ。間違っても路地裏に入り込むなよ、大通りがいい。
    お前たちが移動し始めてから、二人組の人がお前たちを尾行している。
    二手に別れたと言う事は、敵はどっちにインデックスが居るのか判別できていない、と言う事だ」

    インデックスから『歩く教会』を切り離し、敵を撹乱するディオの作戦は見事に成功した。

    146 = 110 :

    二人組がディオを無視してインデックスを狙う、と言う最悪の状況を回避できたわけだ。

    仮にそうなったとしても、インデックスを追う二人組をディオが追いかける、挟み撃ちの形を取るつもりであったが。

    「そろそろ隠者の紫の探知圏内から離脱する。当麻、あとはお前がなんとかしろ」

    「あぁ、任せろ!お前も気を付けろよな」

    147 = 110 :

    フン、とディオが通話を切ると、目の前に長身の男が佇んでいた。

    「インデックスはここには居ないみたいだね……っと失礼、お話は終わったのかな?」

    そう口を開いた男は赤い長髪で、目元にはバーコードの刺青を彫っており、口に加えたタバコから、紫煙をたゆたわせていた。

    148 = 110 :

    「僕はステイル=マグヌス、と言っても魔法名である『Fortis931』と名乗ったほうがいいのかな?魔法名だよ、つまり」

    ステイルは小さく何かを呟き、その身に炎を纏うと、こう続けた。

    「君を殺す者の名前だ」

    149 = 110 :

     上条当麻は戸惑っていた、夕日は未だに沈みきっておらず、街中は夏休みを謳歌する学生でいっぱいだった。

    そう、たしかに『ついさっきまで』辺りは賑やかだったはずなのだ。

    周囲を睨みつけながら、インデックスを腕に抱く。

    交差点で信号待ちをしていた車両はその姿を消し、歩道を歩く人も見当たらない。

    150 = 110 :

    誰も居ない遊園地の観覧車がくるくると回っているかのような奇妙な光景だった。

    「人払いの魔術ですよ、『ここに近づこうと思わない』様に意識を逸らしているだけです」

    ゾクリ、と突き刺すような女の声がした。

    その女は上条達から10メートルほど離れた三車線の道路の真ん中に立ち、こちらを見ていた。


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