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    元スレ春香「プロデューサーさん!赤紙ですよ、赤紙」

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    みんなの評価 : ★★
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    101 :

    >>90
    42年から英語教育が廃止されてるし、
    陸軍大臣とかから国会に要請はあるんじゃなイカ

    野球で「いい球!!」とか言ってたと聞くけど本当かね?

    102 = 17 :

    7月か
    丁度「大陸打通作戦」やってる頃か…

    103 = 17 :

    間違えた44年中だわ
    45年ならもう終わってるわ

    104 = 52 :

    http://www.youtube.com/watch?v=YW4nMygtjEo
    響ちゃんなう

    105 = 2 :

    慰問の会場にやってきた美希は会場のお客さんの顔を一人一人なめるように見ていたわ。
    この半年ですっかり癖になったみたい。
    開演一分前。
    そのギリギリの時になって、片足を引きずりながら松葉杖をついた男が会場に入ってきたの。
    正直それが誰か判らなかったわ。だって坊主頭で目だけがギラギラと輝いていて、そんな人私の知り合いには誰も居なかったはずだから。でも美希にはそれが誰なのかすぐに判ったみたい。
    だって会場でマイクはオンになってるのに、大声でその人に向かって叫んだの。
    ハニーってね。

    観客の前よ?ありえないわ。
    ステージを放り出してプロデューサー殿に抱きつきながら熱い接吻をする美希もありえなかったけど
    何よりもプロデューサー殿の変わり果てた姿が私には一番有り得なくて信じられなかったの。
    第一、大陸は広いのよ?それがまさか本当にプロデューサー殿に会っちゃうなんて信じられるわけないじゃない。

    106 = 61 :

    空襲で弟と固まっていたら死ぬと思い囮になるため向日葵畑から飛び出す千早
    しかし姉を追いかける弟、機銃の尾は弟を撃ちぬく  って話とかありそうだよね

    107 = 48 :

    グラマンめ

    109 = 4 :

    生きてたのか、よかった

    110 :

    だが8月9日には…

    111 = 59 :

    クソ・・・涙が・・・

    112 = 108 :

    あっさり死んでるとかより酷い展開になりそう…

    113 = 2 :

    【1945年3月、とある丘の上にあるサナトリウム】

    春香「えへへ…今日は外泊許可もらったんだーお医者さんにね」

    千早「本当に春香には迷惑ばかりかけてしまうわね…」

    千早ちゃんの病気は、もう四年もたつのにちっともよくはなりません。
    日本の戦況が悪化するのと同じように、千早ちゃんの病気も悪化していくばかりです。お医者さんには持って二年位だと言われました。
    何も千早ちゃんにしてあげられない自分が悔しいです。

    千早「美希はプロデューサーに無事会えたかしら…」

    春香「まだ連絡は着てないけど、絶対会えるよ!絶対に…」

    窓の向こうを遠い目で見る千早ちゃんは、今にも透けてしまいそうなほど儚くみえました。

    千早「私もね、体さえ丈夫だったら今すぐ大陸に行きたいわ…でもダメね…」

    春香「体ならすぐに治るよ!そしたらね、私と一緒に大陸にいこうよ!それでね、二人でプロデューサーさんを探すの!」

    千早「体が治ってもやっぱりまだプロデューサーにはあえないわ、春香」

    千早「だって私はあの人との約束、何も果たしてしてないもの…」

    114 = 30 :

    響ぃ白旗作っててくれよ

    115 :

    歌で戦いに勝てるのはマクロスぐらいか

    時代が時代ならと切に願う

    116 :

    響は米兵と鬼ごっこして相撲してお医者さんごっこします

    117 = 76 :

    5年後、そこには黒人の赤ん坊を連れた響の姿が…

    118 = 66 :

    響なら西表島で野生化してるよ

    119 = 2 :

    話し疲れたのか、千早ちゃんは静かな寝息をたてて眠りにつきました。
    長い入院生活で、透き通るように白くなった肌からは青い静脈が透けていました。病気のせいで昔より美人になった気もします。でも私は昔の凛としてきれいな千早ちゃんのほうがずっと好きでした。

    春香「本当に…眠り姫みたいだよ…千早ちゃん……」

    春香「でも千早ちゃんは眠り姫なんかになっちゃダメなんだからね。だって千早ちゃんは本当は歌姫なんだから…」

    春香「ちゃんと病気を治したら起きて、プロデューサーさんに好きって言わないと許さないんだから…」

    泣き疲れた私は千早ちゃんのベッドの脇で眠ってしまいました。


    目が覚めたのは、夜中の空襲警報のサイレンのせいでした。千早ちゃんと一緒に、防空壕へと逃げ込みます。
    防空壕に逃げ込む途中、丘の下が火の海になっているところを私は見ました。

    春香「東京が…燃えてる…」

    幸い、サナトリウムはボヤ程度ですみました。しかし今回のことは千早ちゃんに心身ともに大きな負担をかけたようです。
    翌朝、千早ちゃんは大量の血を吐いて治療室に運ばれました。

    120 = 54 :

    Oh…

    121 = 56 :

    ちひゃあああああああああ

    122 = 2 :

    【1945年3月、765プロ事務所後】

    社長「ここを守ると彼に約束したはずがこのざまか…」

    小鳥「命が助かっただけでもよしとしましょう、社長。生きてさえいれば、まだ何とでもなります」

    社長「それもそうだな…音無君。」

    小鳥「とりあえずみんなの安否の確認が先です。社長は無事な書類とかを調べといて下さい」

    社長「君は本当に優秀な事務員だよ…社長のやることがないじゃないか…おや?あれは春香君じゃないのかね?」

    小鳥「春香ちゃーん、無事だったのね~!本当に良かったわ」

    春香「社長に小鳥さん!千早ちゃんもなんとか無事でした…」

    春香「ところで何で二人とも外にいるんですか?まさか、765プロも…!?」

    十六歳からずっと私の夢を支えてくれた765プロの事務所。それはある意味私の夢そのものの場所でした。
    なのにそこはもう焼夷弾に焼き尽くされ、跡形もありません。
    戦争はみんなから色々なものを奪っていきます。だけど私は笑ってなきゃいけない。
    こんな約束を私に押し付けたプロデューサーさんが、この時ばかりは恨めしく感じてしまいました。

    123 = 115 :

    朴さんは何やってるの?

    124 = 59 :

    >>123
    懐かしいな

    125 = 52 :

    ギギギ

    126 = 2 :

    【1945年5月、あずさ宅】

    皆さん、お久しぶりです。私、三浦あずさです。

    結婚してからもう二年がたつというのに、夫が家に帰ってくることはほとんどありませんでした。
    もちろん、夫婦仲が悪いわけではなく、夫が戦争で忙しいからです。
    夫は海軍のパイロットですからやはり忙しいのでしょう。それは判っていますが、新婚なのに二人で過ごす時間がないのはやはり寂しいものです。
    けれど私にも引け目はあります。夫が居ないとき、昔好きだったあの人のことを何度も何度も思い出してしまうんです。
    勿論、夫には申し訳なく思ってます。私は本当に悪い妻だと、自分でも思っちゃう位ですから。

    空襲から2ヶ月たった今日、夫が久しぶりに帰ってきました。
    配給も滞っていて、満足なものは作れないけど、今晩は久々に腕を振るっちゃいます!

    127 = 69 :

    続け給え

    128 = 2 :

    「あずさ、すまない」

    普段より豪勢な、それでも昔と比べるとやはり粗末な夕餉を終えると、夫は突然私に頭を下げてきました。

    あずさ「あらあら、何を謝ってるんですか、あなた」

    夫が言うには特別攻撃隊に参加することになった、とのことです。
    行けば最期、夫は二度と帰らぬ人になる。そんな作戦に夫が参加するなんて…

    「夫らしいことをこれまで何もしてやれずにすまなかった」

    私は何も言うことができませんでした。

    夫を見送る駅までの道のりは遠く、足取りも重く感じられました。
    私の愛した人は皆、私から去ってしまう。だけど夫となったこの人に私は何もしてあげられなかったような気がしてなりません。
    長い坂道に差し掛かりました。
    こちらの気持ちなんて露知らず、夫は私を置きざりにして坂道を登っていきます。
    本当にこちらの気もしらないで…

    129 :

    隣に…エンドじゃねーか

    130 = 57 :

    おいやめろ















    おい

    131 = 2 :

    「速く歩いて君ばかり置いてけぼりにしていつもごめんな…」

    わかっているなら私と歩幅を合わせて歩いてくれればいいのに。

    「でも僕はいつも置いてけぼりの君を待ってばっかりだったな」

    ここまででいいよ、と夫は身振りで私に伝えると、息を整えながら言いました。

    「今度は天国で君を待ってる。今度もできるだけ永く待たせてくれ。二年間、ありがとう。」

    それだけ言うと、夫は私に背を向けて、坂の向こうへと行ってしまいました。

    追いかけようと思っても、彼の愛に釣り合う言葉を私が持っていないことは明らかで、私は坂道で嗚咽することしかできませんでした。

    本当に、私は悪い妻でした。
    でもあの人も悪い人です。
    いつも勝手に私を待ってるんですから。

    ようやく私が坂道を登り終えた向こうに、あの人の姿はもうありませんでした。

    あずさ「待ってるっていったくせに…うそつきなんだから…」

    泣くことしかできないなんて、やっぱり私は悪い妻でした。

    132 = 69 :

    さすが765プロ随一の癒しキャラあずささんやで

    133 = 115 :

    くやしいのう、くやしいのう

    ・・・・・くやしいのう

    134 = 8 :

    みんなを幸せにしてあげて…(´;ω;`)

    135 = 116 :

    アラサー納得の貫禄

    136 = 62 :

    ゴクリ、あずささんがついに人妻

    137 = 17 :

    促成栽培の動員初年兵じゃなくて熟練パイロットもか…
    大抵、特攻隊入りの熟練兵は特攻隊支援の露払いや戦果確認に使われるものだが、それだけ戦局が悪化しているということに

    138 = 56 :

    インベル起動するかメカ化するか

    139 = 2 :

    【1945年8月15日、伊織宅】

    伊織「天皇陛下からのお言葉って一体何かしら。多分本土決戦の激励とかよね…ちょっとやよい!?人の話聞いてるの?」

    ご無沙汰しております、皆様。私四条貴音です。
    8月6日に広島へ、8月9日に長崎へと落とされた新型爆弾の威力は一瞬で両都市を灰燼に帰したそうです。
    そして8月9日にはそびえとが対日宣戦布告を致しました。
    美希達や亜美、真美の安否はまだ分かりませんが、やよいの家族はどうやら助からなかったようです。
    私としても何と言葉をかけたらいいやら…

    伊織「始まったみたいだわ」

    ラジオから何やら面妖な抑揚の声が流れてきました。
    詔は難解で全ての意味はわかりませんでしたが、一番重要なことは分かりました。
    忍び難きを忍び、すなわち日本が負けたということで間違いはないのでしょう。

    「えっーと、よくわからなかったんだけど本土決戦を頑張れっていうことでいいんだよね?」

    伊織「そ、そうよ!そうに決まっているわ!」

    貴音「皆のもの、落ち着いて聞いて下さい」

    貴音「日本は負けました。今の詔は終戦の詔です。戦争は終わりました」

    140 :

    ああ、、、

    141 :

    うわあああああああ

    142 = 2 :

    【1945年8月、満州国新京】

    はぁ~秋月律子よ。
    美希がプロデューサー殿からちっとも離れようとしないから仕事をかなりキャンセルしなきゃならなかったわ。
    けどまぁ、それもしょうがないことね。美希の仕事のモチベーションはプロデューサー殿だけだもの。
    これまで頑張ってたんだから少しくらい休ませてもいいわよね。

    プロデューサー殿にこの五年の間、何があったのかは結局聞けないでいるわ。
    聞くのが怖いっていうのが本音なんだけれど。

    美希「一体何があったの、ハニー?」

    やっぱり美希はすごいわね。聞きにくいことズバズバと聞くんだから。

    美希「辛いことでも人に話せば楽になることって、美希はあると思うな」

    プロデューサー殿の右足を優しくさすりながら美希はプロデューサー殿を促したわ。
    そしてプロデューサー殿はようやく重い口を開いて、その日のことをぽつりぽつりと語り始めたの。

    143 = 108 :

    人間魚雷・回天海

    144 = 116 :

    P汚されちゃったのか・・・

    145 = 2 :

    【1945年5月、中国大陸のとある戦線】

    「長い髪したマルクスボーイ、今日も抱える赤い恋♪」

    軍曹「なんだか洒落た文句だな、P上等兵」

    「出征する前に世話していた子がくれた詩集にのってたんです、軍曹殿。」

    雪歩のくれた詩集を俺は軍曹殿に見せた。
    長い戦役の中で、表紙には血と泥がこびり付いていた。

    軍曹「西条八十か…うちの娘も好きだったなぁ…何年も会ってないからもういい年だろうが…ところでその娘はお前のこれか?」

    軍曹殿は小指を立てながら下世話に笑って言った。

    戦闘中以外はみんな昔の話なんかをしながらこうやってかなり牧歌的に過ごしていたよ。
    それに、五年も寝食を共にしてお互いの生死を預け合っていたんだ。俺達は最早家族といってもよかった。
    やがて軍曹殿は手振りで俺に準備するように言った。
    詩集を雑嚢にしまう。そろそろ作戦の時間らしい。

    軍曹殿「さ~て、赤い恋をしてる連中と今日もまたドンパチせにゃならん」

    この五年で兵隊稼業はすっかり板についていた。平和だった時代の思い出をみんなは心にしまうと、軍曹殿率いる俺の班は八路軍を殲滅するため再び敵地へと向かったんだ。

    146 = 141 :

    今更だけど、スレタイが何気にひどい

    147 = 99 :

    響は!?響はどうなったの!?

    148 = 17 :

    ゲリラは相手するのがめんどくさいんだよなあ

    149 = 108 :

    のヮの < 赤紙ですよ、赤紙

    150 = 2 :

    毛沢東率いる八路軍のゲリラ作戦に俺たちは手を焼いていた。
    こちらがひけば、相手は攻めてくる。こちらが攻めれば、相手は逃げる。
    終わりのないいたちごっこを続けているうちに、気づけば俺たちは敵地の奥深くにいた。

    軍曹「総員撤退しろ!待ち伏せだ!!」

    軍曹殿が叫んだ時はもう遅かった。発砲音はやむことがなく、味方は次々と倒れていったよ。
    俺も足をやられた。
    激痛と大量の出血で、意識がどんどん朦朧としてきた。
    そのうち援軍が、来た。
    その安堵感で俺は緊張の糸が切れたのかそこから先の記憶はないよ。

    そして次に目が覚めたのは後方の軍病院のベッドだった。
    傷は思いのほか重く、俺の身柄は新京にある軍病院に移送されることになりそうだった。
    おそらく今更何をしても、右足が昔のように動くことはもうないだろう。
    しかし、なすすべもなく死んでいった仲間の無念と、自分だけが生き残った不公平を思った時、俺は復讐を考えざるをえなかった。
    だってそうだろ?
    大事な仲間を殺されたんだ。だから俺は生き残ったものの責任として仇をうたなきゃならない。
    右足の動かなくなった俺がどうやって復讐したらいいのか、未だにわからないけどな。


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