元スレ春香「プロデューサーさん!赤紙ですよ、赤紙」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 8 :
亜美真美と響ちゃんにフラグが…
52 :
ざわわざわわ…白いサトウキビ畑は
53 = 41 :
やよいの家族にもフラグが…
54 :
フラグ立ち過ぎワロエナイ
55 = 49 :
なんで響塹壕で火あぶりにされてしまうん
56 :
やよいそれドロップちゃう!
58 = 2 :
【1941年12月8日765プロボーカルレッスン室】
春香「あれ、千早ちゃん?またこんなに早くから練習してるの?」
千早「えぇ。ゴホッ、ジャズって奥が深くって。練習してて自分はまだまだだって気付かされることが多いわ。ゴホッゴホッ。」
プロデューサーさんに赤紙がきてから、もう一年半の月日が流れました。
千早ちゃんはあれからというもの今まで以上に練習の虫になって、その実力は今でもぐんぐん伸びています。
春香「変な咳しちゃって…千早ちゃん、風邪でもひいた?あんまり無理しちゃ駄目だよ」
千早「それも一理あるわね。ラジオでも聞きながらしばらく休憩でもしようかしら。春香、お茶でもいれるから付き合ってくれる?」
春香「えへへ…ちょうど家からおはぎ持ってきたんだ。親戚の農家のおじちゃんが小豆くれたから作ってきたの。」
59 :
なんてスレを開いてしまったんだろう
60 = 48 :
なんで響蛸壺で手榴弾自決してしまうん
61 :
結核はやめてくれ・・・!
62 :
あ!おーめワザと・・・なんにもないです
63 = 2 :
ラジオから流れてくるのは軍歌と、大陸での連戦連勝のニュースばかりでした。
春香「大陸は勝ち戦みたいだからプロデューサーさんが帰ってくる日も近いね!」
千早「えぇ。だからそれまでに何とか実力を高めておかないと…ゴホッ」
春香「千早ちゃん絶対風邪だって。はい、ハンカチ。今日はもう帰った方がいいよ。体壊したら元も子もないよ?」
千早ちゃんにハンカチーフを渡したその時でした。
ラジオから対米英宣戦布告のニュースが流れてきたんです。
日本とアメリカが戦争…
それじゃあ千早ちゃんの夢はどうなるの!?
千早「そんな……ゴホッゴホッゴホッ!?」
千早ちゃんに渡した白いハンカチーフには朱い華が咲いていました。
事務所を早退して、失意のうちにある千早ちゃんに連れ添って病院へいきました。
病院での診断の結果、千早ちゃんは肺結核でした。
64 = 49 :
亜美真美真は食糧難で酷い目にあうんじゃ…ドロップキャンディ缶にビーズを入れて上げよう
65 :
>>1はみんなを死なせたいだけじゃないかと勘ぐってしまうじゃないか
66 :
>広島に疎開
おい!
おい!
67 = 66 :
>それが肺を患ってからというもの、胸が潰れて
胸が潰れて
胸が潰れて
胸が潰れて
ん?
68 = 2 :
【1943年12月、とある駅のホーム】
響「それじゃあ真、やよい。見送りはここまででいいさー」
真「日本が勝ったら絶対戻ってきなよ!」
こんにちは、菊地真です。
プロデューサーが出征してからしばらくして、ダンスホールが閉鎖されました。
そんな世の中ですから765プロのダンス要員のボクたちに仕事があろうはずもなく、響は生活苦から実家に帰ることになりました。
やよい「うっうー長介たちに引き続き響さんまで居なくなったら、私、私、うえーん」
響「うわぁ、泣くな、やよい~日本が聖戦を完遂したら必ず戻ってくるから~」
やよいの弟たちは今年の十二月から始まった都市疎開に先立って、広島の親戚に預けられました。
亜美と真美も、近いうち長崎の親戚の家に身を寄せるそうです。東京はまだ空襲こそないものの食糧事情やそれぞれの家庭事情を考えれば仕方ないことかもしれません。
真「沖縄には多分空襲とかあるかもしれないけど、死ぬなよ、響。ボクたちのダンスの勝負はまだ付いてないんだからな?」
69 :
なんだか凄い虚無感を感じるぞ
70 = 8 :
なんだか読むのが怖くなってきた
71 = 2 :
響「沖縄に空襲なんてあるはずないぞ」
響は例によってあの脳天気な笑い声をあげながら自信満々に答えました。
やよい「ほ、本当ですか、響さん!?」
響「間違いないさー鬼畜米英とはいえ人間だからな!沖縄の綺麗な自然の中で戦争なんかできるわけないぞ!!」
意味が判りません。だけれども言わんとしてることは判るような気がします。
やよい「戦争するのが馬鹿らしくなるくらい綺麗な島なんですねーうっうー私もいつか行ってみたいですー」
響「やよいもそのうち来るといいさー歓迎するぞー」
響の言うことはあてにはできませんが、ボクはその島の美しさだけは信じてみたくなりました。
響「じゃあそろそろ行くぞ!それじゃあ真、やよい!他のみんなにもよろしくな!!」
ホームに立ちすくみながら、どんどん小さくなる電車をみてボクとやよいは多分同じことを考えていたと思います。
こうして765プロから一人一人いなくなっていくけど、次にみんなが集まる日は来るんだろうか、って。
72 :
プロデューサーも戦時中のAUTOじゃね?
73 = 59 :
怖い・・・怖すぎる
74 = 2 :
【1943年1月765プロ事務所】
あずさ「…というわけで今度その方と結婚することになりました。」
小鳥「え?えっーあずささんの裏切りものー」
あすささんが裏切りやがりました。いえ、これだとなんだか私がいき遅れみたいなので訂正いたします。
あずささんがめでたく結婚することになったそうです。しかしどこか納得していなさそうな顔をしているのはなぜなのでしょうか。
やっぱりあずささんもプロデューサーさんのことを…
あずさ「結婚式の日取りなどはまた改めて、という風になりそうです」
律子「あずささん!おめでとうございます!小鳥さんみたいにいき遅れないか、私心配してたんですよ」
小鳥「いーきーおーくーれですってー!非道いわ、律子さん!!馬鹿にしてるけど三十なんてあっという間何ですからね!?キッー若さが妬ましい!」
75 = 66 :
「ぷろでゅうさぁ」でおk
いや読みにくいからそのままでいいかwwwww
77 = 2 :
美希「美希まだまだ若いから、三十歳はやっぱりおばさんだって思うな」
小鳥「み、美希ちゃんまで…」ピヨ
プロデューサーさんがいなくなっても、美希ちゃんは数少ない仕事を精力的にこなし、今や765プロがもっているのは美希ちゃんによるところが大きいです。
美希「それじゃあ美希、千早さんのお見舞いにいってくるね。ジャズが聞けなくなって、千早さん退屈してるって美希思うから」
今月に入って、ジャズはその演奏すら禁止されてしまいました。千早ちゃんも大好きなジャズを取り上げられ、何より大好きな歌まで病で歌うことができずにいて、きっと歯がゆい思いをしていることでしょう。
あぁ…何だか麗しい友情とその細やかな心遣いに涙がでてきちゃいました。
年をとると涙腺が緩くなるって本当なんですね。でも泣いていいのよ、小鳥。
だって私、女の子だもん!
律子「あずささんが結婚することもちゃんと報告しとくのよ、美希」
千早ちゃんが退院するまでには私も結婚しないと!音無小鳥、がんばります!
78 :
退院できなかったらどうするんだよオイ……
79 = 2 :
【1944年11月伊織宅】
ど、どうも。萩原雪歩ですぅ。今月はじめてB29っていう大きな飛行機が東京を空襲しにきました。
そのせいで今、どの家も防空壕を掘るのでてんてこ舞いです。
私の特技は穴掘りなので、今日は伊織ちゃんの家の防空壕を掘りにやってきました。
あんなにいた伊織ちゃんの家の執事さんや使用人さんはみんな徴兵されたか、勤労奉仕に駆り出されていて今や全然いません。
広い伊織ちゃんの家は、今や人もまばらで昔の賑やかさが嘘のようです。
真「しっかし、伊織の家は広いから防空壕を作るのも大変だなぁ」
貴音「皆が避難し、命を預ける場所なのですから手を抜いてはいけませんよ、真?」
真「はいはい、わかってるさ!うわーそれにしても雪歩の穴掘りはすごいなぁ。そんなに腕細いのに、ボクよりいっぱい掘ってるんだもん。」
80 = 2 :
貴音さんが珍しくこういうことに参加しているのにはやはり理由がありました。
貴音「伊織、約束のものはちゃんといただきますよ?」
伊織「にひっ。わかってるわよ、お饅頭ならいくらでも食べていいわよ。そのかわりしっかり掘るのよ?あんた達もお饅頭食べて行くわよね?」
やよい「うっうーお饅頭なんて久しぶりですー私がんばっちゃうかも!」
最近では配給も滞り気味です。私は少食だからあまり辛くはありませんが、みんなよくお腹を空かせています。
これも日本が勝つためだと信じて耐えるしかありません。だってプロデューサーは私達よりもっと苦しいことに耐えているんだから。
雪歩「よーし、私もがんばっちゃいます!」
みんなの頑張りのおかげで翌日には立派な防空壕が完成しました。
みんなで体中泥んこになりながら食べたお饅頭は甘く、苦しい中にも楽しい思い出がまた一つ増えました。
81 = 61 :
雪歩はベトナム戦争に適応できるな
82 = 2 :
【1945年1月765プロ事務所】
社長「あ~諸君、今日はよく集まってくれた。今日はめでたい報告がある」
やあ、諸君!私は二代目765プロ社長、高木順二郎であ~る。
社長は仕事をしていないだとか新人にいきなりアイドル9人放り投げるとは非常識だ、などといった批判を受けることがよくある。
挙げ句の果てには765プロをブラック企業呼ばわりする心無い人間までいる始末だ。私は悲しい!
今この場を借りて君達の誤解を解きたいと思う。
知ってる人は知っていることだとは思うが、765プロはアットホームで温かい、人情味のある職場だ。
うちのアイドルを見て、それを見抜けない奴の目は節穴だ。眼科にいくことをお勧めしよう。
見抜けた諸君!そう君のことだ。君らにはプロデューサーの才能がある!
765プロの門戸はいつでも開かれているぞ。
ボーイズビーアンビシャス!志ある若者よ、私はいつでも765プロで君を待つ!!
83 = 62 :
あれ、涙が・・・
84 = 17 :
別の世界じゃ社長、ギャプランを駆っているというに…
85 = 66 :
>>84
ちょっとワロタwwww
86 = 41 :
その若者がことごとく戦場に行っているというのに…
87 = 65 :
45年にはすでにブラック企業という言葉が存在したのかwww
88 :
俺P「自分、プロデューサーやりたいっす…」
89 = 2 :
社長「美希君が満州国建国記念式典に招待された。しかも!アイドルがこれによばれるのは初めてのことだ。」
律子「ほ、本当ですか、社長!?ちょっと凄いじゃない、美希!」
美希「あふぅ…満州ってどこにあるの?北海道のどこか?」
律子「あんたねぇ…大陸よ、大陸!満州帝国よ!」
美希「大陸!?じゃあもしかしたらハニーに会えるかなぁ」
社長「美希君ならそう言うだろうと思ったよ。だから美希君には式典の後、一年くらい向こうで軍の慰問などの仕事をやって貰おうかとおもっていたところだ。」
律子「よかったわねぇ、美希。運が良ければプロデューサー殿にも会えるかもしれないわ。運がよければ、ですけど」
美希「きっと会えるの!美希燃えてきたの!」
律子「しかし社長…美希独りで満州やシナなんて心配すぎます。ましてや一年なんて!」
社長「あぁ、それなら何も心配いらないよ、律子君」
社長「だって君も行くんだから。」
律子「え!?なんですってー!!!」
90 :
>>13
敵性言語関係は新聞社が勝手に煽り立てただけで大本営は特に何もしてないんだっけ?
91 :
慰問て慰安婦か?!
やばい、やばいぞ!!!!
92 = 17 :
関東軍は満州の大精鋭
精強百万関東軍、虎の子関東軍
93 = 8 :
鬱にだけはしないでくれ…頼むから
94 = 17 :
>>91
慰問と所謂慰安所は関係ないだろ
それだと、どれだけの歌手が慰安婦になるのか
95 = 2 :
【1945年7月満州国新京】
どうも、秋月律子です。
社長の命令で私は今、満州国にいます。
この命令を出されてから今日までいいニュースはまったく聞くことがないわ。
三月には東京で大空襲があって事務所が焼けてしまったとか四月には沖縄が米軍に占領されたとか。
東京のみんなの安否は確認できたけど、沖縄の響は生きているかしら。
安否が確認できないのがよけいに辛いところね。
美希?美希ならハニーに会うんだ!って頑張って仕事を続けているわよ。
正直この広い大陸で人捜しなんて無謀にも近いけど、頑張っているあの娘を見ていると何も言えなくなっちゃうのよね、私ったら…
それで今日は新京の軍病院で傷痍軍人の慰問活動ってわけ。
名誉の負傷をした兵隊さんには頭が下がるばっかりだけど、正直あんまり気の進まない仕事だわ。
だってプロデューサー殿が同じような姿になっていたら、ってどうしても考えちゃうんだもの。
96 = 44 :
ド鬱ENDしか見えない
97 = 17 :
満州って関東軍がどんどん南方に引き抜かれて、全く前線が遠いはずだが、後送された傷病兵ってことか?
98 = 61 :
お前ら議論スレと間違えてない?
100 = 2 :
美希「今日こそハニーに会えるといいな~」
律子「あのね、美希…こんなこと、本当はあまり言いたくないんだけど…」
律子「プロデューサー殿がここにいるってことはどこか重い怪我をしてるってことなのよ?」
美希「ハニーが怪我してるのは嫌なの…」
いけない。私ったら何アイドルのモチベーション下げるようなこといってるのよ。プロデューサー失格だわ。
美希「それでもやっぱりハニーにあいたいっていうのは美希のわがままだよね」
美希「ありがとう、律子!でも美希今日のお仕事もがんばるね!だって兵隊さんは美希たちのために名誉の負傷をしたんだから」
驚いた。でもプロデューサー殿がいなくなってもう五年が経つんですもの。
美希も成長するはずだわ。
律子「そうよ、美希。アイドルはどんな仕事でも手を抜かない。基本だわ!そーれーかーら」
律子「律子さん、でしょ」
美希「ついうっかりしてたの~ごめんなさいなの~」
みんなの評価 : ★★
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