元スレ春香「プロデューサーさん!赤紙ですよ、赤紙」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
代理ですよ、代理
2 :
【1943年、とある丘の上にあるサナトリウム】
春香「千早ちゃん、お見舞いにきたよ!調子はどう?」
千早「あまり…よくはないわね…」
どうも…如月千早と申します。プロデューサーが出征してから私は結核を患ってしまい、現在療養中です。
みんなが頻繁にお見舞いに来てくれるので幸い退屈はしませんが、皆の好意を心苦しく感じる時がままあります。
病の方は、快方の兆しすらみえません。
春香「今日ね、プロデューサーさんからまた手紙が届いたんだよ!」
千早「今度はどんな事が書いてあったの?」
春香「大陸ももう春爛漫だって。具体的な場所が判るようなところは墨塗りで消されてたんだけどね」
春香「それから千早ちゃんだけに当てた手紙もあるんだよ!開けてみて」
一度開封した跡の残る封筒を開けると、プロデューサーの神経質で活字のような文字が踊っていました。
内容は私の体を気遣うことばかり。
千早「相変わらずね…プロデューサーは」
千早「いつもいつも他人のことばかりで、人の気なんて全然知らないんだから…」
3 = 2 :
春香「プロデューサーさんも千早ちゃんのことが心配でたまらないんだよ~」
春香「だって…千早ちゃんはプロデューサーさんが育てた765プロの歌姫なんだから」
歌姫。確かに少し前まで私はそう呼ばれていました。
それが肺を患ってからというもの、胸が潰れて歌えなくなるかもしれない恐怖に夜な夜な襲われるんです。
死ぬのは怖い。でも私はそれ以上に歌えなくなることのほうがずっと怖かった。
それと同様に、洗面器いっぱいに血を吐く病苦よりも、歌うことを禁止されているこの生活の方が私にとってはやはり苦痛でしかありませんでした。
しかしそれはプロデューサーも似たようなものだと私は思っています。
だって生きがいであった仕事を取り上げられ、いつ死ぬやも判らない戦場で毎日戦っているのですから。
春香「…あ、千早ちゃん!窓の外見て!桜が綺麗!」
外を見ると、満開の桜の花びらが風に弄ばれ、花吹雪となっていました。
大陸に桜が咲いているかはわかりませんが、手紙にあった春の風景が少しでもプロデューサーの慰めになればいい。彼に何もしてあげられない私には、そう願わずにはいれませんでした。
4 :
前衛的
5 = 2 :
【1940年春、とある街角】
美希「千人針にご協力お願いします、なのー」
ハニーに赤紙がきてしまったの。そのことはとても悲しかったけど、ハニーは美希に一つだけ約束をくれた。
もし生きて帰れたら、また美希のプロデューサーをしてくれるって。
約束のために美希ができることは、千人針をハニーに渡すことくらいだけど、ハニーは絶対生きてかえってくるよね?
老婆「別嬪なお嬢ちゃんだこと。身内の方のご出征かえ?」
美希「ハニーは美希の最愛の人なの!」
老婆「あらあらおませさんだこと。でもお嬢ちゃんみたいな別嬪に惚れられてその人も幸せものねぇ」
美希「えへへ、なんだか照れちゃうの…」
老婆「ほれ、貸してご覧なさい。お婆ちゃん寅年だからたくさん縫ってあげられるわ。」
美希「なんで寅年だとたくさん縫えるの?変なの。」
老婆「虎はね、千里を行って千里を帰るの。だから寅年の女は年の数だけ縫えるんだよ。だからお嬢ちゃんのいい人も必ずかえってくるさ」
美希「へぇ~初めて知ったの」
老婆「それじゃあ、はい。その人の武運長久を祈ってるわ」
美希「お婆ちゃん、ありがとうなのー!」
6 :
シュールすぎる
7 = 2 :
【1940年春、とある花畑】
真「雪歩~この花なんかどうかな?」
亜美「へへへ→ねぇねぇ、ゆきぴょん!亜美も沢山取ってきたよ→」
真美「真美も真美も→」
雪歩「みんなごめんね…私の思いつきなんかに付き合わせちゃって…」
真「そんなことないって雪歩!ボク、すっごくいいアイディアだと思うんだ!」
真美「そうだよ、雪ぴょん。兄ちゃんも喜ぶって!」
亜美「あ、真美!あっちのスミレも綺麗だよ!いっくぞ→ゴー!!」
真美「あ~亜美待って→」
どうも菊池真です。雪歩の発案で今日は押し花を作るために花を摘みに来ています。
雪歩曰わく、大陸では日本の春が恋しくなるだろうからって。
花束だと萎れてしまうから、押し花にしてプロデューサーにあげようってことでみんなでこの花畑に来ることになりました。
だけど雪歩はやっぱり女の子らしいなぁって思います。大和撫子を目指すにはやっぱりこういう心遣いが大事なんですね。勉強になります。
僕もプロデューサーが戻ってくるまでには女の子らしくなれるよう頑張らないと!
8 :
なぜだろう、なんか目頭が熱い
9 :
なんかいい雰囲気のSSだな期待
10 :
欝の臭いがする…
11 = 2 :
【1940年春、とある百貨店】
千早「悩むわね…」
春香「うん…戦地で邪魔になってもいけないしね…」
どうも天海春香です。
今日は出征するプロデューサーさんへの餞別を買うために、千早ちゃんと二人で七通百貨店に来ています。
千早ちゃんったら変な所で抜けていて、最初はレコードを渡そうとしてたんですよ?
戦地じゃレコード機器なんてないから聴けないよ、って教えたときの千早ちゃんの顔ったら可笑しくて可笑しくて。
でも千早ちゃんらしいといえば千早ちゃんらしいのかな?ううん、餞別に歌をあげようなんてやっぱり千早ちゃんらしいや。
千早「よし、これに決めたわ。プロデューサー、喜んでくれるといいのだけれど…でも少し値が張るわね…」
千早ちゃんが選んだのは、765プロオールスターの曲が入ったオルゴールでした。曲目は『約束』。
12 :
ハニーなんて言ってたら敵国の言語使ってるって言われて非国民扱いだぞ
13 = 2 :
>>12
そこらへんは許してw
でも1940年はまだ英語ばりばりおっけーだぜ?
14 = 2 :
春香「千早ちゃん!」
千早「な、何かしら?春香…もしかして私また変なものを選んだ?」
春香「それ、すっごくいいよ!プロデューサーさんも絶対喜ぶって!高いけど一緒に買おうよ」
千早「プロデューサーが喜んでくれる…」
そういうと千早ちゃんは嬉しそうに微笑んで、オルゴールを聴いていました。
戦場じゃラッパの音以外の音楽はないだろうから音楽をあげるっていう千早ちゃんの心遣いに、私は素直に感心しました。
それと同時に、千早ちゃんはプロデューサーさんのことを本気で好きなんだということにも私は気づいてしまったんです。
だってあんなに優しそうに微笑む千早ちゃん、私は初めてみたから。
春香「参ったなぁ…とても勝てないや…」
千早「何か言ったかしら、春香?」
春香「ううん、何でもないよ!ほら、会計しにいこう、千早ちゃん」
765プロのみんなで歌った『約束』は、私にとってはほろ苦い失恋の曲になってしまいました。
15 = 2 :
【1940春、P自宅前】
P「貴音、こんな時間にどうしたんだ!?」
貴音「今宵は月が綺麗です。私と少し、夜の散歩などいかがでしょうか?」
こんばんは、四条貴音と申します。愛する殿方が戦いに赴く前、れでぃはどのように振る舞うのが正解なのでしょうか。
その答えは爺やも誰も、今まで私には教えてくれませんでした。
黙って見送り、ひたすら待ち続けるというのは恐らく正解の一つなのでしょう。
私も否定はいたしません。
しかしそれでは余りにも寂しすぎます。悩んだ末の私の答えを皆様は独りよがりだとお笑いになるでしょうか。
それもいた仕方ない気がします。ですが片思いとは独りよがりにならざるをえないもの。
ましてや待つ身であればなおさらのことです。
前口上が長くなってしまいました。それでは皆様、私の出した答えの顛末をみてお笑いくださいまし。
そして一言、馬鹿な女だといって下されば本望です。
16 = 2 :
P「春になったっていうのにまだ少し冷えるな。これを羽織れ、貴音」
そう言ってプロデューサーはコートを私にかけてくださいました。
P「しかし貴音の言ったとおりだな。今日は本当に月が綺麗だ。」
らんでぶーには絶好のしちゅえーしょんでした。桜の満開となった公園を、月だけが照らし、人は私達二人だけです。
貴音「大陸の月も、帝都から見る月と同じでしょうか…?」
P「お月様はどこにいったって同じだ。」
貴音「では二つほど、私と約束をしていただけますか…?」
P「可能な範囲でな。」
貴音「あちらで月を見ているとき、私もその月を見ていることを忘れないで下さい。」
P「なーんだ、そんなことか。俺はいつだって貴音やみんなのことを考えているぞ。任せとけ。」
17 :
>>12
そういう風に成ったのは本当に戦局が酷くなってからの筈
18 = 2 :
そう言われるや否や、私はプロデューサーの胸に飛び込み、首筋に腕を絡め、その唇をうばったのです。女からなど、はしたない真似をすると我ながら思いました。しかしそうする以外に募るこの想いを表す術を私は知らなかったのです。
P「た、貴音!?いきなり何を…」
貴音「必ずや生きて帰って下さいまし。約束です」
貴音「戻られたとき、この続きを致しましょう。それでは私の見送りはこれで終いです。貴方様のご武運をお祈りします。」
P「つ、続きって…おい、貴音」
貴音「そこから先をれでぃの口から言わせるおつもりですか、貴方様。それは無粋というものです」
貴音「ふふふ、それでは貴方様、しばしのお別れを」
約束で相手を縛り付けるなど、ましてやそれに期待するなど、私はやはり愚か者なのでしょうか。
しかし今宵の淡い、そして甘い思い出だけで、私は彼を待ち続けられると思ったのでした。
19 = 17 :
お姫ちんはやっぱり四条侯爵家の令嬢なんかな
戦前は華族の令嬢がファッション誌のモデルをやっていたが
20 = 6 :
月面人だよ
21 :
お姫ちんはドイツっぽいから大丈夫
22 = 2 :
【1940春、とある鉄道のホーム】
社長「それでは体にだけはくれぐれも気をつけてな」
小鳥「これ、律子さんと私から…中身は眼鏡のスペアです」
ついに出征の日がやってきた。東京を離れ、東北にある俺の原隊へと向かわなければならない。
やよい「うっぅ…プロデューサー、変なもの食べてお腹壊しちゃダメですよ…あ、あと生水にも注意してくださいね」
美希「美希からはこれ!千人針なの!だからハニーは絶対弾にあたらないって美希思うな!」
P「千人針か…大変だっただろう、美希」
美希「虎はね、千里を行って千里を帰るの!だからね、ハニー!虎になって!」
美希「あ、でもハニーが虎になったら美希ハニーにがおっーて襲われちゃうかもなの!いやーん、でも美希的にはそれもいいかな?」
P「ははは、ありがとうな、美希」
千人針に縫い付けられた五銭硬貨と十銭硬貨の硬さを指で確かめ、俺は呟いた。
P「死線を超えて五銭、苦戦を超えて十銭か…」ボソ
23 :
ロボット乗ればいいだろうが
24 :
どうせまるこでも見たんだろ
25 = 17 :
蒋介石の国民党軍は弱兵だから大丈夫さ
26 = 2 :
真「プロデューサー、ボク達からはこれ!ほら、雪歩!」
亜美「亜美も手伝ったんだよ→」
真美「真美も真美も→」
雪歩「はい、プロデューサー。このアルバムと…私からは個人的に詩集を…」
P「すごいな、こんなに沢山の押し花!」
冊子の頁をめくるとそこには丁寧に米粒で貼り付けられた日本の春が所狭しと並べられていた。
P「もう一つは西条八十の作詞集か…雪歩らしいな」
人気の作詞家、西条八十にはそのうちうちのアイドルにも作詞を頼もうかと思っていた。
弱小事務所ではあるが俺が手柄を立てて、貰った勲章でも引っさげて談判すれば、もしかすると仕事を引き受けてくれるやもしれない。
そう考えれば兵役も営業のように思えてきて、俄然とやる気が湧いてきた。
雪歩「戦いにいく人にこんなこというのは何ですけど…」
雪歩「勲章なんていらないから絶対に生きてかえってくださいね、プロデューサー!」
雪歩は普段と変わらぬ弱々しい目に涙を溜めながら、懇願するように言った。
27 = 2 :
あずさ「私からはこれです~プロデューサーさん」
そういってあずささんは手製の御守り袋を俺に手渡した。
あずさ「夜なべしてつくったんですよ~中身は、ふふ、内緒です。絶対開けちゃ駄目ですよ~」
物の本で読んだことがある。女性の陰毛を御守りにいれて持っていれば死なないのだと。まさか中身は!?
響「自分からはこれだぞ!」
響の声で俺は妄想から解放された。響がくれたものは毛がフサフサのラビットフットだった。
P「お前、まさか自分の家族の足を…!?」
響の飼育する兎の安否が気になった。まさか響が家族に危害を加えるとは信じがたい。
響「うさ美は元気だぞ~プロデューサー!変な勘違いすんな!ちゃんとお店で買ったんだぞ」
響「外国じゃあ幸運の御守りだからな。プロデューサーのこときっと守ってくれるはずさー」
陰湿さなどかけらもない、沖縄人特有の脳天気な笑い声をあげながら響は胸を張って俺に言った。
29 = 17 :
響は絶対に沖縄に疎開するなよ
30 :
>>29
フラグ建てんなよ
31 = 2 :
春香「プロデューサーさん、私と千早ちゃんからはオルゴールです!これ、千早が選んだんですよ?」
千早「どんな生活の中にも、音楽はやはり必要だと思ったので」
なるほど、千早らしいセンスだ。しかし二人とも元気に振る舞っているようには見えても、心なしか時折暗い顔が気になった。
俺が居なくなることで二人のアイドル活動に支障がでては困る。時間は僅かしかないが、この際、伝えられることはしっかりと伝えておくべきだと思った。
P「春香!アイドルの基本は笑顔だっていっただろう?アイドルは親が死んだ日でも笑ってなくちゃいけないんだ!」
春香「えぇ!?親が死んだ日には流石に私だって笑えませんよ~」
千早「春香…ものの例えでしょうに。プロデューサーも例えが少し不謹慎すぎます。」
P「そ、そうだったかな…とにかく春香!俺と約束しろ!いいか、笑え、春香!お前の魅力はその明るさなんだからいつだって笑顔でいろ!約束だぞ!」
春香「わかりました、プロデューサーさん。えーとこうですか?」
その笑顔を見て、春香が俺との約束を理解してくれたことを確信した。
32 = 21 :
ブタ太……ごめんさ……
33 :
真は菊地だろjk
34 = 2 :
P「それと千早!お前アメリカに行きたがってただろ?隠していたみたいだが、人のジャズのレコードこっそり聴いて練習してたの、俺は知ってるんだぞ」
千早「な、何故それを…!?」
P「お前の歌は聞かせて貰ったが、はっきり言ってまだまだ実力不足だ」
千早「そんなこと…私が一番判ってます…!」
苛立ちを隠しきれない様子で千早は答えた。千早は歌には真摯だ。だから実力不足を指摘されたら悔しがる。
P「俺のレコードは全部お前に渡しておくように律子に頼んでおいた。俺が帰ってくるまでに何度も聴いて練習しろ。それで…」
P「俺が戻ってきた時、実力が足りてるようならアメリカでデビューするぞ」
思いにもよらないことを言われたようで、千早は面食らった顔をしていた。
少したって、何を言われたのかをようやく理解した位だった。
顔は次第に綻んでいき、やがて千早には珍しい満面の笑みとなった。
これで後顧の憂いはない。
P「それじゃあそろそろ汽車の時間だな」
35 :
すごい題材だな
支援
36 = 17 :
戦前の「大衆文化」の出現と、文化の「アメリカ化」はものすごいスピードだったんだよなあ…
37 = 2 :
社長「それでは君、ふんどしをしめてお国に奉公してくれよ!君が戻ってくるまで765プロは私が守っておくから安心していきなさい。」
社長は綿の真新しい、真っ白な褌を俺にくれた。
布地には未だ墨痕瑞々しく、『七生報国』とだけ書いてあった。
社長「それでは彼の武運を祈って、万歳三唱をしたいと思う。」
全員「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!!!!」
みんなの万歳三唱を受け、後ろ髪引かれる思いだった俺は、急いで三等車両へと向かおうとした。
伊織「ちょっとあんた、何三等車なんかに乗ろうとしてんのよ!?」
P「伊織?そんなこといっても赤紙じゃ三等車しかのれないんだぞ?」
伊織「曲がりなりにもあんた私のプロデューサーでしょ!?だったらそんな小さいこと言わないの!それに話はもうつけてあるわ。」
伊織「あんたの席は一等車両よ。せいぜい生まれて初めての贅沢を味わうがいいわ。あんた仕事ばっかりで贅沢なんて全く知らないんだから」
P「伊織…すまないな…恩に切る。」
伊織も目に堪えきれない涙を溜ながらも、必死に笑顔を取り繕って俺を見送ってくれた。
38 :
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=22155260
39 = 2 :
【1945年1月765プロ事務所】
ついに三十の大台にのってしまいました、音無小鳥です。
最近では両親も孫の顔を見るのは諦めたのか、以前のようにお見合い話を持ってくることはなくなりました。
嬉しいやら悲しいやら…です。
プロデューサーさんに赤紙が来て、もう四年近い月日が流れました。そして765プロもまた、四年の間に様変わりしてしまいました。
まず、あずささんに先をこされてしまいました。もとい、あずささんは海軍のパイロットと結婚し、家庭に入ってしまったので事務所をやめてしまいました。
結婚する前、物憂げな顔をしてプロデューサーさんのことをしきりに話していたのが記憶に残っています。
白無垢のあずささんはそれはそれは綺麗で、いき遅れになった私が、この身を嘆かざるを得ないほどの美しさでした。
さて、他人の幸福を羨む話はここまでにして他のみんなは今どうしているのか、近況を報告するといたしましょうか。
40 :
なんという壮大さ
42 = 17 :
伊織はさしずめ日産コンツェルンの令嬢か
43 = 2 :
まず、事務所の仕事は一時期と比べるとめっきり減ってしまいました。
たまに入る仕事も慰問や軍の式典関係ばかりです。こんなご時世だから仕方ないともいえますが。
仕事が減ったので、響きちゃんは実家の沖縄に帰ってしまいました。
仕事が減ってしまってからというもの、こちらでの生活が苦しくなったことが大きな理由のようです。
戦争で町医者は皆、軍医にとられてしまいました。
だからお父さんのいなくなった亜美ちゃん真美ちゃんはお母さんと一緒に、長崎に住む親戚を頼って疎開していて、今は二人とも長崎にいます。
お父さんがお医者さんなのは知っていましたが、まさか江戸時代から続く蘭方医の家系だったなんて亜美ちゃんたちって案外名家の出だったんですね。
ムードメーカー、もといトラブルメーカーの居なくなった765プロは静かで、なんだか物悲しくもあります。
私としては、やっぱり昔みたいににぎやかしい事務所の方がやっぱりしっくりとくるんですが。
帝都への空襲は日増しに激しさをましています。
44 :
やべえよ・・・やべえよ・・・
45 = 40 :
阿美と真美にフラグが
46 = 41 :
>ムードメーカー、もといトラブルメーカーの居なくなった765プロは静かで、なんだか物悲しくもあります。
小鳥さん、さりげなくひどいww
47 = 17 :
あかん…あかんで…軽い気持ちで書いたらもっと酷いわ
昨日の「坂の上の雲」で血湧き肉躍る気持ちだったというに
48 :
沖縄と長崎はあかんで
49 :
伊織やよいは敗戦後に異人さんに連れられて…
ふぅ…支援
50 = 2 :
やよい「小鳥さん、おはようございますー」
小鳥「あら、やよいちゃんおはよう。今日は早いのね」
やよい「うっうー疎開してる長介たちも頑張ってるみたいだから負けてられないかもって!あ、長介達から手紙がきたんですよー」
やよいちゃんは相変わらず小さいままです。配給制が始まってからというもの、弟達ばかりにご飯を食べさせていたせいでしょうか?
背は14歳の頃から少しも伸びていません。そして弟たちが親戚の住む広島に疎開してからというもの、いつも空元気でがんばっているようには見えますが、なんだか昔より小さくなった気もします。
しかし今日の元気な姿を見て一安心しました。やっぱりやよいちゃんには家族が元気の源なんですね。
やよい「小鳥さん…やっぱりもんぺ着てるとおばちゃんにしか見えませーん」
小鳥「おば…おばちゃん!?」
やよい「うっうーでももんぺ、すっごく似合ってますよ、小鳥さん!」
以上、もんぺが似合うさんじゅうちょめちょめ歳、こと765プロの美人事務員、音無小鳥でした。
みんなの評価 : ★★
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