元スレまどか「ほむらちゃんが一人でたき火してる……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
151 = 147 :
コロン…
燃えかけの木がくずれて落ちる。
マミ「ふぅ。……良かった、わね」
杏子「ん?」
マミ「暁美さん。楽しそうで良かったわ」
杏子「ああ……。そうだな………」
並んで、静かに火を見つめる二人。
杏子「マミが今日の提案をした時は、ちょっと、どっちに転ぶか分かんなくて怖かったけどな」
マミ「やっぱり、そうかしら……?」
杏子「だって……なぁ。今はもうあれだけど、最初はあいつ、ホントに死にそうな顔してただろ」
マミ「ええ……。あの子の話を聞く限り、仕方ないとは思うけれど」
杏子「ああ。突然、だもんなぁ………」
マミ「………」
杏子「それを、さ。せっかく時間かけて落ち着いたのにさ、思い出させんのもなーって………」
152 :
あんこちゃんとキャンプしたい
153 :
良い
154 :
スレタイのまどかはまどか神か
155 :
>>154
改変後だしまどか様だろう
156 = 147 :
マミ「それは……違うでしょう」
杏子「……?」
くるりと、杏子の方へと向き直る。
マミ「思い出させる……って。そもそも、忘れた訳じゃないでしょう?」
杏子「え? あー……、うん。まぁ……そうだろうな………」
マミ「あなたは、忘れたの?」
杏子「……まさか。忘れるはずがねーよ。覚えてる、いつまでだって」
マミ「うん。私だって、もちろん忘れていない。忘れては、いけないはず」
杏子「うん……そうだな」
杏子「………悪かったよ」
マミ「ううん。そんなに非難をしているつもりでもないの。ごめんなさい」
杏子「………」
また二人、火を見つめて並ぶ。
そのまましばらくの間、ただ黙って座り続けていた。
157 = 152 :
むむむ…
158 :
ほむむ…
159 = 154 :
ほほむ…
160 :
ほほほ…
161 = 147 :
ほむら「おまたせ……って、どうかしたの、二人とも」
少し空気が変わっていることを感じて、怪訝な顔をする。
杏子「あ、いや……」
マミ「……何でもないわよ? おかえり、汲んできてくれてありがとう」
ほむら「私も紅茶、飲みたいもの。……ここにぶら下げればいいのよね?」
杏子「ああ」
ほむら (……大丈夫かしら?)
そっと、木で出来たフックに引っかける。
ぎしりと音を立てるが、さほどの不安感も無くやかんは火の上で宙づりになった。
ほむら「……丈夫ね。見た目以上に」
杏子「鍋だって吊そうと思えば吊せると思うぞ。今日は串だけど」
マミ「そうね。お湯が沸くまで、好きなのを焼いて食べましょう」
杏子「にひひ、やっぱ肉から行きたいよな。厚みがあって高級そうだよなー」
菜箸を使って、器用に自分の串を肉へと通していく。
マミ「そうよ? ステーキ用の和牛肉を、串で焼けるように切ったの。結構高かったんだから」
ほむら「私もお肉、頂こうかしら……」
162 = 150 :
ほむほむ
163 :
あんこちゃんぺろぺろ
164 = 147 :
ジジッ… ポタッ… ジュジュゥ…
串に刺された肉から汁が滴り、火の中で美味しそうな音を立てる。
杏子「んまそーな匂いだ……」スンスン
マミ「ちゃんと焼きなさいよ?」
杏子「わーってるって!」
ほむら「これ、味付けはどうするの?」
マミ「ああ、それなら……」ガタタッ…
クーラーボックスを開けて、中から調味料を取りだして並べる。
マミ「塩、コショウ、醤油……」トン トン トン
杏子「準備万端だな……」
マミ「あとポン酢とか、ナスに良いかなって田楽味噌なんかも作ってきたわよ」トン トン
ほむら「ポン酢! 良いわね。分かってるじゃないマミ」
杏子「やっぱ塩じゃねーか?」
ほむら「塩の万能性を否定はしないけれど、まだまだね……」
マミ「私は醤油にしよっかな……」
166 = 154 :
ポン酢いいよね。大体何にでも合うし、肉類だと凄くさっぱりする
167 = 163 :
何でも合うよな野菜や、納豆にすらかけてるぜ
168 = 147 :
ほむら「どれどれ……?」ムグッ…
焼きたてのあつあつを一口囓る。
ほむら「あふふ……」ハフ…
マミ「うん! いいわ……。口に広がる醤油と肉汁の素朴な味……。たまんない……」モグモグ
杏子「ホントに高い肉だなこれ……。やーらけーわ」モグモグ
マミ「でしょう? たまにはいいわよね」
思い思いに感想を口にしながら、贅沢なステーキを頬張る。
吊されたやかんからは、いつの間にか湯気が立ち上っていた。
ほむら「次は……うん。ポン酢があるなら、ナスに行かないと失礼な気がする」
杏子「いやそこは味噌で行くべきだろ」
マミ「うーん……。トマト焼こうかな?」プスッ
ほむら「そんなものも入ってたわね。……焼くとどうなるんだろう、トマト」
杏子「あたしはソーセージを貰うよ」プスッ
ほむら「やっぱり肉ばかりじゃない……」
杏子「いやいや、次はナス行くってば」
169 :
おなかすいた
170 :
ほむはふはふ
171 = 154 :
お腹空いて来た
172 = 152 :
棒パンもいいよね
173 = 147 :
ピュイイイィィィィ…
そうして三人がただ串で焼くだけのごちそうを頂いていると、
火にかけていたやかんが沸いたことを告げた。
マミ「あ、沸いたわね!」
立ち上がり、待ちかねたとばかりにフックからやかんをひったくると、
マミ「うふふふふ……」トポポポ…
クーラーボックスを台にして、準備万端なティーポットに沸き立てを注ぐ。
ポットから立ち上る湯気に混じって、フルーティな茶葉の香りが広がっていく。
マミ「カップも暖めてと……」トポポ…
二人分のマグカップにも、同様にお湯を注ぐ。
マミ「うん、あとは待つだけ!」
杏子「ほんと、好きだよなぁ……。紅茶中毒じゃねえのか」
マミ「そんなこと無いわよ。毎日……そうね。8杯も飲んでないと思うし……」
ほむら「ギリギリ踏み外してません、って所ね……。カフェインは結構怖いわよ」
杏子「そういや、沸かさなくても魔法で出しても良かったんじゃねーのか?」
マミ「ダメよ、あれは飲むにはちょっと……」
174 = 148 :
肉くいてえ・・・
175 = 154 :
フランスパンにバターとチーズ乗せてカリカリに焼いて食べたい
176 = 153 :
俺「お待たせいwwwww魚を持ってきたでござるよwwwwwコポォwwwww」
177 :
やっぱりあれはまずかったんかwww
178 = 154 :
紅茶ジャンキーだから魔法で出したまがい物じゃ満足できないんだろうな
179 = 147 :
ほむら「え? あれ、完全にただの飾りだったの?」
杏子「まさかおままごとセットで決めポーズしていたとは……」
マミ「違うわよ! 出せるようになるまで、それなりに苦労はしてるもの。飲めなくは無いけれど……」
ほむら「……美味しくない?」
マミ「なんだかね、安っぽいティーバッグみたいな味になるのよね……。
本当に美味しい紅茶は手間もかかった高級品だから、仕方ないと思うけれどね」
杏子「そんなもんかねぇ……」
ほむら「まぁ……。分からなくはないわね。魔法を使っても、結局人が作ってる物だもの」
杏子「銃だって、確か自分で錬成したんだろ?」
マミ「工業製品的なものはそこまで難しくないのよ。本なんかで調べながら、半年ぐらいで出来たし」
杏子「そんなもんか」
ほむら「……紅茶は?」
マミ「たしか………。2年ぐらい? かかったと思う」
杏子「………マジで?」
ほむら「変なところで努力家ね……」
180 = 150 :
まみまみ
181 :
ほむ
182 :
ほむまみあん
183 = 147 :
マミ「もういいかしら……」ハムッ
コゲ跡のついたミニトマトを口に入れる。
マミ「はふふ……。うん、甘さとか、味が濃くなってる……。おいひい」モグモグ
杏子「へぇ、焼くだけで変わるもんか……」パリッ!
音を立てながら、ソーセージの皮を食い破る。
同時にはじけて飛ぶ汁がまた、見ている者の食欲も誘うようだ。
杏子「うっめー! ……ん、これハーブか何か入ってる?」
マミ「レモングラス入りじゃなかったかしら。ちょっと変わり種よ、悪くないでしょう?」
杏子「ああ」モグモグ
ほむら「焼きナスも柔らかくていいわ……。おろしショウガが無いのが残念だけれど」モグモグ
マミ「なかなか渋いわね……」
杏子「そーいや、そろそろ投げ込んだホイル焼きのほうもいい頃合いじゃねーかな」モグモグ
マミ「あ、そうね。火ばさみで拾って、開けてみましょうか。紅茶も注いでおくわ……」トポポ…
ほむら「……えっと。どれにする? いっぱいあるけれど」
杏子「じゃ、あたしはこのデカいのを……」ガサッ
杏子「っちち! 冷まさないと火傷するな……」
184 = 152 :
はふはふまみまみ
185 :
まったりでいいね
お腹空いてきたよ
186 = 148 :
よだれ出まくってるどうしてくれるこの野郎
187 = 169 :
ちくしょう……お腹空いた……
188 = 147 :
三人、大小異なる包みを手にする。
ほむらは小さな、杏子は大きな、マミは中くらいの包み。
杏子「よし、開けるぞ……」
マミ「汁が出るかも知れないから、気をつけてね」
杏子「ああ」ガササ…
ススと灰が付いた、厳重な包みを開ける。
酸味を含んだ果実の甘い香りが、シナモンの香ばしさに混じって漂う中には…
杏子「おお、焼きリンゴか!」
赤い皮も色あせ、じゅくじゅくと蜜を滴らせた林檎の姿があった。
マミ「その通り。ふふ、あんまりちゃんと詰め物はしてないけれど、それでも美味しいはずよ」
杏子「……そっか、あんたらは包んでたから中身分かるんだよな」
ほむら「ものによってはね。一番大きいのは、どう考えてもリンゴ以外無いから……」
マミ「えっと……はい、これ」ヒョイ
フォークと、バターを取り出して杏子に渡す。
杏子「ん? バター?」
マミ「ええ。本当は中に詰めて焼くといいのだけれど、溶けて流れ出ちゃいそうだったから。好みで付けてみて」
189 = 158 :
カリカリ梅を常備している俺に死角はない
190 = 147 :
杏子「どれどれ……」シャクッ…
一かけバターを乗せてとかし、かじりつくと…
杏子「……うん! うまいぞ!」モグモグ
満面の笑みでその味を肯定する。
杏子「へへへ、この濃厚な甘さ、滑らかな舌触り……! こいつはいいものだ」
ほむら「私は何だろう……」ガサッ
対照的に、かなり小さなアルミホイルを開く。中には…
ほむら「あら、しいたけじゃない」
杏子のむさぼる果実には及ばないものの、独特の豊かな香りをいっぱいに放つ椎茸が詰まっていた。
ほむら「っと、汁が零れちゃってるわね……。勿体ない」ズズッ…
旨味の詰まった液を、ホイルから直接すする。
ほむら「うん、いい味が出てる。こればっかりは、醤油かしら? ……マミの中身は?」
マミ「え? これは多分、じゃがいもよ」ガサガサ…
言いながら開けると、ほくほくと湯気を上げながらジャガイモが姿を見せる。
マミ「包んでるときから楽しみだったのよね、じゃがバター♪」
191 :
深夜にこれはテロ以外のなにものでもないな
192 = 170 :
うあああああああああああああああああああああああああああ
193 = 163 :
祭りのジャガバタ旨すぎ…
194 :
今日の夕食はガムだった俺にはつらいスレだな
195 = 152 :
ホイルきのこにはマヨ醤油がオススメです
196 = 147 :
杏子「なんだなんだ、そっちも美味そうじゃねーか」ハグハグ
りんごを囓りながら目線を送る。
マミ「心配しなくても、あなたの分だってあるわよ」
ほむら「そうね。あと1人や2人増えても問題ないぐらいの量があるもの」
事実、火の山に眠る銀包みは、まだまだ減っているようには見えない。
マミ「せっかくなら、キュゥべえも来れば良かったのにね」
ほむら「一応、誘いはしたのだけれど……」
杏子「用事でもあったのか?」
ほむら「いえ、いつもの調子よ。『焚き火? 君たちだってガスコンロぐらいは持っているだろう。
どうしてわざわそんなことをする必要があるんだい? まったく人間てやつは――』」
杏子・マミ「「わけがわからないよ」」
いつものセリフをハモる二人。
ほむら「……ふふふ、そういうこと」
杏子「分かってねぇなぁ、本当に分かってねぇよ……。かわいそうなヤツだ」
197 = 152 :
わけがわかってないよ!
198 = 148 :
>>1は俺を殺す気か
マジでよだれがヤベエ
199 = 150 :
きゅっぷいきゅっぷい
みんなの評価 : ★★★×5
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