元スレまどか「ほむらちゃんが一人でたき火してる……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
101 = 54 :
意外とこういうことに無知無知なほむほむ可愛い
102 = 1 :
マミ「うん……。いいかな」パンパンッ
軍手を叩き、付いた灰と土を払う。
サツマイモの包みはみんな、灰の中へと姿を消してしまった。
ほむら「これだけでいいの?」
杏子「ああ。待ってりゃ美味しく焼けるだろうよ」
マミ「楽しみ……♪」
杏子「あとのアルミホイルはまぁ、適当に投げ込んでおけばいいよ。結構おき火も出来てるし」
マミ「おき火?」
杏子「ん、この炭みたいに、炎を上げずに赤く燃えてるのがおき火。
見た目のわりに温度が高くて、安定してて、直接焼いたりして調理するにはこっちのがいいんだよ」
マミ「へぇ……。炭火焼きみたいなものね」
杏子「そうだな」
ほむら「じゃあ、本当に適当に投げ込むわよ?」
杏子「いいよ」
ポイッ ドササッ…
火の中にまんべんなく、ホイルの包みが投げ込まれる。
103 = 32 :
10年ぐらい前に石焼き芋のおっさんから買ったら芋一個で800円とかボッタクられて鼻血吹いた
以来一度も買ってないな
105 = 68 :
ブブブーブ・ブーブブ
106 = 1 :
ほむら「あとは待つだけ?」
杏子「ああ」
ほむら「何か……。すごい、手抜きをしているような感覚があるわね」
杏子「そんなもんだよ。シンプルで美味けりゃ、言うことねーだろ」
ほむら「美味しいかどうかは、まだわからないんじゃない?」
杏子「大丈夫大丈夫。それより、待ってる間は串で何か焼こうぜ」スッ
足下から、待ち構えていた3本の鉄串を取り出す。
マミ「そうね。それ用に切ったのもこっちに……」ガサ…
ラップをかぶせたボウルを出すが、
杏子「あー、それもいいけどさ。やっぱ最初は……コレだろ」ガサッ
マミを制し、ポケットから袋入りのお菓子を取り出す。
マミ「あら。そんな準備もしていたのね。ふふふ、それはどちらかというと、最後のデザートじゃないの?」
杏子「いやでもほら! すぐ焼けるしさ……!」
マミ「分かってるわよ、食べたいんでしょう。私にも串をちょうだい?」
ほむら「え……? それ、マシュマロよね?」
107 :
最終回後のようだし青は円環されてんのか…
108 :
>>16
貴公・・・
110 = 1 :
杏子「そうだよ。焼きマシュマロ、焚き火したらやんなきゃ損だろ!」
ほむら「……?」
マミ「もしかして知らない?」
杏子「あり……?」
ほむら「……悪かったわね。知らないわよ………」
頬を膨らませてそっぽを向く。
杏子「いやいや、ンなことで怒んなって。ほら、ほむらも串」
ほむら「………」
むくれたままそれを黙って受け取る。
杏子「そしたらこのマシュマロをさ……」ピリリ…
マミ「粒が大きいわねー。それ、外国のもの?」
杏子「じゃねーかな? 袋に英語書いてあるし。食べ応え会っていいんだよ」
杏子「よし、開いた。あとは串に刺して」プスッ
握られたまま待っている、ほむらの串に刺してやる。
杏子「それを火で炙るだけだよ。うまいから、やってみな?」
111 = 18 :
ふくれっ面ほむ
112 = 4 :
ほむ
113 = 32 :
114 = 1 :
ほむら「本当かしら……」スッ
口ではそう言いながら、内心期待して火の中に突っ込む。だが…
マミ「あ、ちょっと!」
ほむら「え?」ボワッ
警告は既に遅く。直接触れた炎がマシュマロに燃え移り、
すぐに真っ黒なコゲたカタマリになってしまった。
ほむら「………」プスプス…
悲しそうに黒コゲマシュマロを見つめる。
杏子「……悪かったって。ほら」ゴリッ… プスッ
自分の串でほむらの消し炭をこすり落とし、新しいマシュマロを刺してやる。
マミ「結構、コゲやすいのよね……」
杏子「ああ。炎からは離して、そーっとゆっくりあぶるといいよ。コゲないよう、ぐるぐる回しながらな」
ほむら「うん……」
今度は3人、ゆっくりと遠火で炙る。
ほむら (あ……。茶色っぽくなってきた………)
辺りに、甘く焦げるカラメルの香りが漂う。
115 :
野外調理って楽しいよね
116 = 54 :
確かに美味いな
117 :
これはいい
118 = 1 :
ほむら「なんだか……ぷるぷるしてきてる?」
杏子「そうそう、そろそろ良いんじゃないか?」
ほむら「そう?」
杏子「中は熱いから、気をつけて食べなよ」
ほむら「わかった」
そっと、串を口元に持って行き、
サクッ…
一口囓る。
ほむら (………!)
ほむら「すごい……。外はカリッと焼かれてるけれど、中はとろっとろで……。
口いっぱいに甘さが広がるわ……」
ほむら「ぜんぜんマシュマロっぽく無くなるのね……」
杏子「な? 美味いだろ!」
ほむら「ええ……。ふふ、貴女が好きそうなのも、良く分かったわ」
杏子「誰だって好きだろこれは。……ああ、甘い物苦手な奴もいるか?」
マミ「うふふ、私のも丁度よさそう。いただきまーす」
120 :
かわいいな
121 = 1 :
マミも自分の串を火から下ろし、大振りなマシュマロをかりりと囓る。
マミ「うーん、あまーい……!」
目をつむって、贅沢な甘さを堪能する。と、
ボトッ
マミ「あぢッ!?」
はいていたジーンズに、串の残りから熱々とろとろの弾丸が落下した。
杏子「おい……。マミもそれ、ちょい焼きすぎだな。やけどしてねーか?」
マミ「う、うん……。大丈夫だと思うけれど、これ……」ゴシゴシ
ジーンズにひっついたマシュマロを擦るが、
マミ「ごめんなさい、借り物なのに……。落ちないかも」
ほむら「別にかまわないわよ? 汚してもいい服装として貸したんだから」
マミ「そうだけれど……」
杏子「それ貸してたのか。マミ、そんなの履いてるの見掛けねーもんな」
マミ「ええ、あまり似合わないと思うし」
杏子「え? そうでもないだろ……?」
122 = 4 :
まみまみ
123 :
まず魔法少女服と制服以外イメージ出来ない
124 = 115 :
まみまみ
125 = 54 :
ジャージ姿のほむまみあん!!
126 = 1 :
マミ「そうかしら?」
ほむら「……そうよ。安心なさい、貴女はどんな珍妙な服を着たって、
その胸にくっついてるモノがある限りは……。誰も文句は言わないわよ」
マミ「ちょっと……。それ、結構傷つくのだけれど……」
ほむら「………」
二人とも、げんなりした顔で見つめ合う。
杏子「なに突然、どっちも得しない喧嘩してんだよ……。ほら、マミ、新しいマシュマロ」
マミ「あ、ありがとう」プスッ
杏子「ちなみに……」ゴソゴソ…
鞄から箱入りのクラッカーを取り出す。
杏子「クラッカーも用意してあるからな。挟んで食べてもうまいぞ」
マミ「完璧な布陣ね……」
ほむら「これが焼けたらやってみるわ。2枚もらえる?」
杏子「ああ、今開けるからちょっと待ってくれ」
ピリリッ ガサッ…
128 = 115 :
コーヒーがほしくなるな
129 = 54 :
マミさんの二つのマシュマロにつつまれたい
130 = 1 :
ほむら「ふぅ……。なかなか良かったわね、マシュマロ」
マミ「そろそろ他の串焼きも始めましょうか」
杏子「ぶっちゃけ、あたしはマシュマロ食えたら満足なんだけどな」
マミ「あら。この中身を見ても、同じセリフが言えるかしら……?」
改めて、ボウルの中身をご開帳。
ナス、ネギ、ミニトマトといった野菜もあれば、
ソーセージや厚みのある牛肉など、なかなか豪華な取りそろえだ。
杏子「おー、肉もあるのか。これは是非とも食べにゃーならんな……」
ほむら「一人で肉ばかり食べないでよ?」
杏子「分かってるって。あたしは野菜が嫌いなお子様ってわけじゃないんだ」
ほむら「そうね、貴女は好き嫌いは無さそうね」
杏子「ほむらはあんのか?」
ほむら「………納豆、ダメ、ゼッタイ」
杏子「あー。意外と普通だな。マミは何だっけ、セロリだっけ?」
マミ「………決して食用ではない、理科の実験用植物がどうかしたかしら?」
ほむら「まあ、苦手な人は多いわね……」
131 = 54 :
セロリおいしいよ!
133 :
セロリ苦手だなー
134 = 115 :
セロリはスープの具材にしちゃえば臭み消えて美味しいよ!
135 = 26 :
火を通したセロリが嫌い
136 = 1 :
マミ「……あ。そうだ、忘れてた。先にお湯を沸かしたい」
杏子「お湯?」
マミ「紅茶淹れたいのよ。一式持ってきたわ」
杏子「ああ……。好きだなぁ、ホント」
ほむら「私も一杯欲しいわね」
杏子「あたしはコーラあるからいーけど……」
クーラーボックスから飲みさしのペットボトルを取り出し、軽く揺する。
そのフタをからからと外し、
杏子「ふぅ、うめぇ」
笑顔で一口喉を潤す。
杏子「……え? 何二人して見てんだ?」
ほむら「いえ……」
マミ「………紅茶を強制するつもりはないけれど。この寒いのに」
ほむら「それも、あれだけ甘い物食べた後にコーラって、何だか。焼き芋もそれで食べるの?」
杏子「当たり前だろ?」
マミ「………」
137 = 54 :
>>134
生にマヨネーズでもいける
139 :
マミマミ
140 = 18 :
コーラぐびぐびあんこ
141 :
あんこちゃんは菓子ばっか食っててもデブさんと違ってスレンダーで優しいかわいい!
142 = 1 :
杏子「ま、あたしの飲み物はどうでもいいだろ。お湯湧かすんなら、やかん持ってきたのか?」
マミ「ええ。ちょっとまって、鞄に……」ゴソゴソ
マミ「はい、これ」
どこにでもある、沸くと笛の鳴るやかんを取り出す。
杏子「うーん、これ、多分ススだらけになるけど。大丈夫か?」
マミ「ええ、昔使っていたものだから。壊れても問題ないわよ」
ほむら「そういえば買い換えてたわね。あのなんだか容量も少ないし、持ち手も熱くなるし、
もうどうしようもないのに値段だけは高いやかんに」
杏子「あー、あれか……」
マミ「か、カワイイからいいじゃないのよ!」
ほむら「まあお洒落ではあるけれど……」
杏子「これ、そのまま焚き火のヨコに置いといても結構温まるけど……」
ちらりと、マミの引きずってきた枯れ枝の山を見る。
杏子「丁度よさそうな枝もあるみたいだし」ガサッ
できるだけ太めで長く、丈夫そうな枝を見繕う。
杏子「即席でトライポッドでも作っちまうか? 雰囲気出るし」
144 = 32 :
ほ
145 :
む
146 :
哀愁漂う感じがたまらねぇ
147 :
ほむら「トライポッドって?」
杏子「要は三脚だよ、ほら、三角形に枝を組んで、上から吊すやつ」
マミ「なるほど、アレね」
杏子「そう、アレ」
ほむら「……どうやって?」
杏子「そんな難しいモンでもないよ。ちょっと待ってな……」
そう言うと、見繕った3本の枝を焚き火の上で合わせて、適当な位置をさぐる。
杏子「……うん。このへんかな?」シュンッ
大体の位置を決めると、槍を召還して…
グリリッ
枝の立つべき位置に、軽く穴を掘る。
杏子「あとは、えっと……」ゴソゴソ…
仕上げに、鞄からロープを取り出して、慣れた手つきで枝3本を組み合わせ、結んでしまう。
それを穴に合わせて広げて立てれば…
杏子「ほら、できた。まぁ、やかん吊すぐらいなら大丈夫だろ」
マミ「やるわね、佐倉さん……」
148 :
その昔、「鳥」と呼ばれる糞鯖があってな、
149 = 147 :
マミ「……あれ? でも、どこに吊すの?」
杏子「あー、忘れてた。えーっと、何か曲がった枝を……」ガササ…
再び枯れ枝の山を漁る。
杏子「お、これ良さそーだ。こいつを適当な大きさに切って」ザシュッ
また取り出した槍で、V字に曲がった枝を綺麗に裁断する。
それを針金で、トライポッドの頂点からぶら下げれば…
杏子「よっと。これでいいだろ、枝の曲がったところに引っかければ」
マミ「鮮やかなお手並み……」
ほむら「本当にしっかり働いてくれるわね……」
杏子「おーおー、もっと褒めてくれていいんだぜ」
マミ「思うに、あの槍が反則なのよね……。私たちの武器と違って、汎用性が高すぎる」ヒソヒソ
ほむら「そうね……。鉄串の代わりにしてマシュマロ焼いたりもできそうよね……」ボソボソ
杏子「……分かってはいたけどさ。つめてぇなーおい」
ほむら「ふふ。それじゃあ、やかんにお水を汲んでくるわね。ちょっと待ってて」トトト…
マミのやかんを手に立ち上がり、駆けていく。
マミ「あ、ありがとう! ゆっくりでいいわよ!」
みんなの評価 : ★★★×5
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