元スレまどか「ほむらちゃんが一人でたき火してる……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
1 :
最近寒すぎ
2 = 1 :
ピュゥ…
ほむら「ささ………さぶっ!」ブルッ
冷たく曇った空の下、ほむらが一人震えていた。
ほむら「………ふぁ……あ………っくしゅ!」ズズッ
ほむら「うう……。は、はやく暖まりたいわね……」ブルブル
辺りは紅葉の盛りも過ぎた木に囲まれ、冷たい風が吹いている。
コートの中にしみこんでくる寒さに、このまま棒立ちで耐えているのは難しそうだ。
ほむら (……うん。はじめちゃいましょう)
土と石がむき出しの地面にしゃがみ込む。
ほむら「えっと……。最初は、細い枝で火を付けるのよね……」
隣に山と積まれた、先ほど自分で拾ってきた枯れ枝を品定めする。
ほむら (……この枝は良さそうね) ポキッ
大振りな枝も、手で折っては細く分かれた小枝だけを集めていく。
ほむら (あ、まず着火用の種を用意しないといけないのよね……)
3 :
ほむたき火
4 :
ほむほむ
5 :
かわいい
6 :
ほむほむ
7 = 1 :
ほむら「えっと……。枯れ葉を真ん中に置いて……」
タイヤ跡のような特徴的な形をした、スギの枯れ葉を重ねて置く。
ほむら (こういうのが燃やしやすいって聞いて拾ったけれど……。本当かしら?)
ほむら「あとは木を上にのせて……」イソイソ
枯れ葉の上に、それを支えのようにして細枝を立てかける。
ほむら (空気が入りやすいように、あんまりみっちり詰めない方がいいんだったわよね……?)
ほむら (………)
ほむら「……これでいいのかしら?」
そうして、静かに焚き火の開始準備が完了する。
小さく可愛らしい円錐は、適当に組んだ割にはなかなか様になっている。
ほむら「そうだ、チャッカマン出さないと……」ザッ ザッ…
立ち上がり、荷物に駆け寄って自分の鞄を漁る。
時間がないわけでもないのに、寒さになぜか急かされているように感じる。
ほむら「あれ?」
ゴソゴソ…
ほむら「あ、あったわ。忘れたかと思った……」
8 = 4 :
ほむほむ
9 :
焚き火なんかしなくても、俺が暖めてあげるよ^^
10 :
まどかにあれ言わせたいだけだろw
11 = 1 :
カチッ ボボッ…
ほむら (どうかしら……)
組んだ細枝の間から、ライターの先端を差し込んで枯れ葉に火をともす。
ボワッ パチチッ…
ほむら「あっ、ついた」
炙られてすぐに燃え始める。
ほむら (本当に燃えやすいのね……。先人の知恵って偉大)
ほむら (待ってたら燃えてくれる……?)
そのまま燃え広がる炎を、期待を込めて見つめてみたが…
パチ… チチッ… シュン……
ほむら「あ、あれっ? 消えちゃった……」
枝に火をつけることなく、スギの葉は黒い燃えがらを残して沈黙した。
ほむら (風があるからかしら……。風上に座り直して……) ノソノソ
カチッ ボボッ…
ほむら (今度こそ……!)
12 = 4 :
ほむっ
13 :
焚き火とな……ちょいと気になるスレ
支援
14 :
俺の杏子ちゃんは出るの?
15 = 1 :
それから3度4度と繰り返し…
ほむら「くっ……!」
相変わらずうまく火を付けることが出来ない。
大きさが悪いのかと、もうちょっと小枝を大きめに組んでみたり、
火種が少ないのかと枯れ葉を増やしてみるものの、なぜだかすぐに消えてしまう。
ほむら (繰り返す。私は何度でも繰り返す……。火が付くまで、決して諦めない) カチッ
実際の心はそろそろ諦め気味になりつつも、もういちど直した組み木の中にライターを差し込むと…
パチッ… ボワワワッ!
ほむら「きゃあっ!?」ドテッ
急に大きな炎があがり、驚いて尻餅をつく。
ほむら「び、びっくりしたわ……」ドキドキ
ほむら (拾ってきた枯れ葉に、何かヘンな物が混じってたのかしら……?)
パチチッ パチッ…
しかし怪我の功名と言うべきか、その大きな炎のおかげで火が安定してきたようだ。
ほむら「これは……枝の方も燃え始めてる……? やったっ!」
片手が、つい小さなガッツポーズをしてしまう。
16 = 6 :
人間性を捧げれば焚き火なんて直ぐだよ
17 = 4 :
やったー!
18 :
ほむ尻餅
19 = 1 :
ほむら「はぁ……。あったかい………」
まだ小さくもゆらゆらと揺れる炎が、露出した顔や手を暖める。
それが血流に乗って身体を巡り、じわじわと内側も暖めてくれる。
ほむら「っと、あまりぼんやりしてたらまた消えちゃうわね……」
火は最初のスタートを切ったばかりだ。
放って置いたらすぐ消えてしまう。
ほむら (まだ小さめの枝じゃないとダメよね……) ガサッ
小振りな枝の残りを、 火の上にのせていく。と、
ほむら「あつっ!」
思った以上の熱さに手が引ける。
ほむら「そろそろ軍手もはめないと駄目かしら……」ゴソゴソ
上着のポケットから取り出して、少し乾燥しているが綺麗な白い指先を通す。
化繊よりは、ちょっとだけ値の張る綿軍手。
ほむら「これでよし。もうちょっと木を増やして……」ガササッ
パチチッ… チッ…
20 = 4 :
ほむほむ
22 :
何処に向かってるのかわからないけど、何故か目が離せない不思議
23 :
まどかの「燃えあがれー」を文字通りに受け取ったのか
24 :
屁が出ますか
25 = 1 :
しばらく火の相手を楽しんでいると、
「あれ? もう燃やし始めてんのか」ザッ ザッ…
枯れ葉を踏みならしながら、もう一人の少女が顔を出した。
すらりと細い足を露出し、見ているこちらが寒くなりそうな恰好だ。
ほむら「あら、杏子。お疲れ様」
杏子「……よいしょっと」ドサッ
ほむらの積んだ枯れ枝の隣に、二回りばかり大きな枯れ枝の束を置く。
ほむら「ずいぶん沢山拾ってきたわね……」
杏子「まーな。結構、燃やしてると足りなくなるもんだよ?」
ほむら「そうなの……? まあ、多くて困る物ではないと思うけれど」
杏子「そうそう。おー、あったけぇ……!」
ほむらの隣にかがんで、無防備な笑顔で手を火に向ける。
ほむら「……この寒さなのに、よくそんな格好で歩き回れたわね」
杏子「あん? もう慣れてっからな。寒いっちゃ寒いけど」
ほむら「ふふ、小学校でクラスに一人はいる男子みたい」
杏子「ほっとけ!」
26 :
>>23
焼身自殺するのか
27 = 6 :
雰囲気がなんか可愛い
29 = 14 :
杏子ちゃんマジ聖女
30 = 1 :
パチッ…
杏子「しかし、よく点火できたなー。結構難しいモンだと思うが」
ほむら「ええ、苦労したわ。5回目ぐらいでようやく……。なかなか枝に燃え移ってくれなくて」
杏子「あー、それ枝が湿ってたんじゃねーか……? 昨日、天気悪かったって話じゃ?」
ほむら「そういうことなの……? まぁ、ちゃんと燃え始めたからいいのよ」
杏子「そーだな。 新聞紙なんかも持ってきてたけど、要らなかったみたいだな」
ほむら「……準備が良いのね」
杏子「え、そりゃあ。やったことないって言われたら、あたしが頑張るしかないじゃんか。いろいろ持ってきたぞ」
ほむら「なんだか『嫌々だけどやってやるよ!』って感じだったじゃない」
杏子「いやまー最初は不安だったからな……。でも思い直すと、
普段偉そうなあんたらの鼻をあかす機会としちゃー悪くないと思ってな。へへ」
ほむら「……ふうん。それで……思いの外はしゃいでいた、と?」
杏子「う、うるせーよ……。ほら火を見てろ火を!」
ほむら「ふふふ」
31 = 4 :
ほむほむあんあん!
33 = 6 :
ほむあん!
34 :
よい雰囲気
35 = 1 :
杏子「そうそう、こんな懐かしいモンも拾ってきたぞ」ガサゴソ…
杏子「ほら」ヒョイ
枯れ枝の山を漁り、これまた特徴的な、ヘアピンのような形をした枯れ葉を突き出す。
ほむら「……? 何それ?」
杏子「え? マツの枯れ葉。これもよく燃えるんだけど……あら? 見たこと無い?」
ほむら「ええ、記憶にないわ……」
杏子「あれ、そうか……。これをこうしてだな……」
二つの葉を互いに噛み合うよう、折れ目で引っかける。
杏子「んで両方を引っ張って、先に切れたほうが負けーって遊び。知らねーか?」
ほむら「全く」
杏子「うーむ……。日本人なら誰でもやってると思ってた……」
ほむら「どちらが切れるかなんて運次第じゃない。面白いの?」
杏子「ばっか、どの葉っぱが強そうかとか、どうやって引っ張ると強いかとか考えるのがいいんだろ」
ほむら「そういうものかしら……」
36 :
病院暮らし長かったもんな…
37 = 4 :
あんあんほむほむ
38 = 6 :
>>36
その後はずっと魔法少女 として時間を放浪してたしな
39 = 1 :
杏子「さて、あたしも手伝わなくっちゃな」ザッ
立ち上がると、
杏子「………このへんでいいか」ガサガサ…
なにやら集めた枝を、火の周りを囲むように並べ始める。
ほむら「……? 何をしているの?」
杏子「干してんだよ。こうやって火の近くに置いとくと、湿った木も乾いて燃やしやすくなるからな」ガサガサ…
ほむら「あ、ああ。なるほど……。散らかして遊んでいるのかと思ってビックリした」
杏子「あたしに対するその酷い認識、なんとかなんねーのかな……」
ほむら「今日の働き次第で変わるかも知れないわね」
杏子「いい方向に変わることを祈っとくよ」
ほむら「近くに並べればいいのよね? 私もやる」ザッ
杏子「ああ、ほむらはじゃあ、一応買ってきた薪の束あるだろ。あれほどいて、細く割っといてくれよ」
ほむら「え? 枝があるのに?」
杏子「買ってきたのは濡れて無いだろ? 先に乾いてる方使うんだよ。
そのほうが、煙が少なくていい火になるからさ」
ほむら「へぇ、そうなの……。わかったわ」
41 = 6 :
コーチ!杏子コーチ!
42 :
学校を放火した馬鹿
43 :
着地点が分からないけど見てしまう
44 = 1 :
ほむら (よし……)
束を留めるタガを外し、一本の太めの薪を地面に立てて対峙する。
右手には、おろしたての丈夫なナタを強く握っている。
『せっかくなら丈夫でデカいやつにしようぜ、魔獣狩りにも使えるぞ』
『何そのスプラッタな魔法少女は……。遠慮しておくわ』
『それを言うなら、剣だろうが矢だろうがスプラッタには違いないと思うけどなー』
『世間的なイメージの問題よ……』
そんな会話をしながら近所のホームセンターで仕入れた、なかなか上等な一品。
それを両手で握り直し、大きく頭の上に振りかぶり、
杏子「え?」
ほむら (一気に殺る!)
思いっきり振り下ろす。
ほむら「てやっ!」ブンッ
スカッ ドスッ!
薪は微動だにすることなく、ナタは無残に地面へと突き刺さった。
ほむら「………」
45 = 4 :
ほむぅ……
46 = 32 :
マキ割りダイナミック
47 :
薪割りダイナマイトじゃなかったっけ
48 = 6 :
可愛い
49 = 1 :
杏子「おい……。冗談だよな………?」
ほむら「つ、次は外さないから……!」
杏子「待て待て、そーじゃねーって、頼むから落ち着け!」ガシッ
ほむらの両手を掴んで止める。
ほむら「え?」
杏子「それは斧じゃねーっての。見ちゃらんねー……。ほらちょっと貸してみな」
ほむら「あ、うん……。はい」ヒョイ
杏子「よし。まずはこーやって、刃を当てて……」トントン…
片手で薪を持ち、端にナタの刃を当てて薪ごと持ち上げ、軽く叩く。
すると、少しずつ刃が薪の中に食い込んでいった。
杏子「こんなもんか。ここまでやったら、くっついた薪と一緒にナタを振り上げて……」ブンッ
杏子「そらっ!」バキッ!
強く振り下ろすと、ナタの重みで一気に薪は二つへと割れた。
杏子「こうやるんだよ。分かったかい?」
50 = 32 :
ダイナマイトは知らんな俺のはロマサガの話だよ
みんなの評価 : ★★★×5
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