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    元スレまどか「これからも私達…」杏子「ずっと友達だ!」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - QB + - ハッピーエンド + - 上条恭介 + - 佐倉杏子 + - 神スレ + - 第二のコエムシ + - 粋なQB + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 :

    ふむ

    102 = 1 :

    ~見滝原~

    さやか「それじゃ、今日も一日張り切って行こう!」

    まどか「うん」

    まどか「今日は見つかると良いね、魔女」

    さやか「おいおい、簡単に言ってくださんな、まどかさん」

    まどか「ご、ごめん、さやかちゃん」

    さやか「一応、命がけなんだからね!」

    まどか「うん…」

    まどか「あのね、さやかちゃん」

    さやか「何?まどか」

    まどか「やっぱり私も…」

    さやか「本当に叶えたい願い事、決まったの?」

    まどか「それはまだ…なんだけど」

    103 = 1 :

    さやか「じゃぁ駄目。まどかはまだ魔法少女になっちゃ駄目だよ」

    まどか「でも…」

    さやか「私もなってみて初めてわかったんだけど、魔女と戦うって、すっごく怖いんだよ」

    まどか「うん…」

    さやか「そんな命がけの戦いに身を投じても叶えたい願いがあったから、私はこうして魔法少女になってるんだ」

    さやか「まどかもさ、いつかそんな願い事がみつかるからさ」

    さやか「それまではこの魔法少女さやかちゃんに、まどかのことガンガン守らせてちょうだいよ!」

    まどか「うん、ありがとう、さやかちゃん」

    まどか「ところでさ、学校から帰る前に仁美ちゃん何か言ってたの?」

    さやか「うん、何か今晩相談したいことがあるんだって…」

    104 = 6 :

    さやさや

    105 = 1 :

    キィィィン

    まどか「!これって…魔女の…」

    さやか「いや、これは使い魔の結界みたい」

    さやか「でも、放ってはおけないよね!」ヘンシンッ

    さやか「よっしゃ、それじゃあいっちょ行きますか!」

    まどか「うん!」

    106 = 1 :

    さやか「このっこのっ」

    使い魔「」スカッ スカッ

    さやか「くっそー、すばしっこいやつだなぁ」

    使い魔「!?」

    さやか「止まった!?今だ!」

    ギィィィンッ

    杏子「ちょっとちょっと、何やってんのさ、あんた達」

    さやか「!?お、お前はこの前の!?」

    杏子「…なんだ、あんただったのか」

    さやか「今日は何の用だよ!?」

    杏子「あんた達が今狩ろうとしてたのは使い魔だよ?」

    さやか「…それが何か?」

    107 = 1 :

    杏子「何かって…わからないのか?あいつはグリーフシード落とさないんだよ?」

    杏子「何人か人間食わせて魔女になったところを倒しちまえばいいじゃないか」

    杏子「そうすりゃグリーフシードだって落とす。ちゃんとメリットが生まれるわけだ」

    さやか「なっ」

    さやか「あんた、なんてことを…」

    杏子「まさか、やれ人助けだの正義だの、その手のおチャラケた冗談かますために戦ってるんじゃねーだろうな?」

    さやか「…あんたとは話が合わないようだね」

    チャキッ

    杏子「違いねえ」

    ジャラッ

    108 = 1 :

    まどか「え?ちょ、ちょっとまってよ、さやかちゃん」

    まどか「あの子、魔法少女だよ?魔女じゃないんだよ??」

    さやか「あいつの言ってることは魔女のそれと同じなんだよ!」

    まどか「でも…」

    さやか「まどか、どいててっ」

    ドンッ

    まどか「きゃっ」

    杏子「言って聞かせてわからねえなら、ぶん殴っちまうしかねえよな」

    さやか「ふん、やってみな!はぁっ」

    109 = 1 :



    さやか「あうっ」

    ガゴン!

    杏子「ったく、ずぶの素人だな」

    さやか「くっ…(強い…)」

    まどか「だ、大丈夫さやかちゃん!?」

    さやか「うん、平気だよ」

    杏子「ちっ…(あの回復力、厄介だな)」

    さやか「この超回復がある限り、あんなやつには負けないよ!」

    杏子(ぴき)

    杏子「もういいよ、あんた。楽にしてあげるよ」

    さやか「何よ、私はまだまだ…」

    110 = 6 :

    さやさや

    111 = 1 :


    ぞわっ


    さやか「!??(な、何この殺気!?)」

    まどか「さ、さやかちゃん、逃げて!」

    まどか「あなたも、お願いだから魔法少女同士で戦わないでっ」

    杏子「もう遅いよ、あんた達」

    杏子「終わりだよ」

    さやか「…っ(まどかだけでも守らないと!)」


    ???『そこまでにしてもらえるかしら』

    112 = 96 :

    マミさんきたー

    113 = 1 :

    杏子「!?なっ」

    シュルルルル

    ギシッ

    杏子(このリボンによる拘束、まさか…)

    さやか・まどか「マミさん!」

    マミ「間一髪、ってところね」

    杏子「くっ」

    マミ「佐倉さん、どういう理由かはわからないけれど」

    マミ「彼女達を傷つけるのはやめて欲しいの」

    杏子「…」

    マミ「一応、私の大事な後輩だから」

    さやか「一応って、マミさんひどいよっ」

    マミ「くすくす、ごめんなさい」

    杏子「…」

    114 = 1 :

    杏子「おい、マミ。何であたしだけを拘束してるんだよ」

    杏子「戦ってたのは、あいつも一緒だろ?」

    マミ「…明確な殺意があったのはあなたの方からだけだったわ」

    マミ「それに、あなたとは随分会ってなかったから、ちょっと警戒してたの。ごめんなさいね」

    杏子(警戒?あたしを?何で?)

    杏子(そりゃぁ、あんな別れ方したんだ。マミのやつが怒ってるのはわかる)

    杏子(でも、少しの間だけとはいえ、一緒に戦った友達じゃなかったのかよ…)

    杏子「…」キッ

    マミ「そうにらまないで、これ以上戦わないというのなら、拘束を解くわ」

    杏子「…」

    まどか「マミさん、あんまり酷いことしちゃ…」おろおろ

    115 = 1 :

    マミ「大丈夫よ鹿目さん、そんなにきつくは縛ってないわ」

    マミ「彼女が反省してくれたら、ちゃんと解放するから」

    まどか「…はい」

    杏子「つまんねー」

    マミ「?佐倉さん?」

    杏子「ハァッ」

    ザザシュッ

    マミ「!そんな、槍で自分ごとリボンを!?」

    さやか「お、おい、なんでそんな無茶なこと…」

    杏子「…じゃあな」

    マミ「あ、佐倉さん、待って!佐倉さん!」

    マミ「あ…」

    さやか「マミさん、あいつと知り合いなんですか?」

    マミ「うん、昔ちょっとね…」

    まどか「…」おろおろ

    117 = 1 :

    ~見滝原市内商店街~

    杏子「くそっ」

    ガンッ

    QB「荒れてるね、杏子」

    QB「その表情、久しぶりに見たよ。昔マミと別れた時と同じだね」

    杏子「…」ギロッ
    QB「そんなににらまないで欲しいな」

    杏子(結局、あたしには仲間と呼べるやつ、友達と呼べるやつは一人もいなかったんだ…)

    杏子(あたしが勝手に友達だって思い込んでただけかよ…)

    ぐうううう

    杏子「…」

    杏子「久しぶりにやるか…」

    118 = 1 :

    『イラッシャイマセー』

    杏子(腹が膨れそうなものは… このくらいのパンでいいか)

    杏子(カメラは…死角だな。店員は…誰も見てないな)

    杏子(よしっ)ゴソゴソッ

    杏子(…)

    杏子(問題なさそうだな、さっさと外に出るか)

    『アリガトウゴザイマシター』

    杏子(ちょろいな…)

    119 = 1 :


    ガシッ


    杏子「!??」

    杏子(な、何だ!?掴まれた?腕を?)

    杏子(もしかして、バレた!?)

    杏子(そんなはず…いや、それよりも今は…)

    ???「今さっき隠したの、出しな」

    杏子「っっっ!」

    杏子「うっせえ!」ブンッ

    ???「っとぉ、危ない危ない」

    杏子(!?避けやがった?しかも腕をつかんだまま…)

    120 = 1 :

    店員「お客様、どうしました?」

    杏子(ぐっ、店員がきやがった)

    杏子(やばいやばいやばいやばい…)

    杏子(つかまる… 変身して逃げれば… 一般人の前で…? もう顔見られてる…)

    杏子(指名手配…? 犯罪者になるのか?あたし… 嫌だ! 早く魔法を… )

    121 = 6 :

    あんあん……

    122 = 96 :

    焦ってる杏子ちゃん可愛い

    123 = 1 :

    ???「あー、ごめんねー。うちの親戚の子がすんごい空腹みたいで。レジ通す前に食べようとしちゃったみたい」

    杏子(!?は?)

    店員「はぁ…でもここ店の外ですよね」

    ???「そうそう!この子さー、うちでも似たような事しててさ。冷蔵庫から持ち出しては台所から逃げるように出て行って!」

    店員「…」ジーッ

    ???「えーとぉ、聞いてます?(やっぱ疑われてるなー)」

    ぐぅぅぅぅぅぅきゅるるるる…

    杏子(あ… /////)

    ???「ぷ」

    ???「はははははっ」

    店員「くすっ」

    店員「気をつけてくださいよー。君も、お店のものはちゃんとレジを通してから、お店を出るようにねっ」

    杏子「う、うん…」

    124 = 1 :

    『アリガトウゴザイマシター』

    杏子「あ、あのさ」

    ???「んー?」

    杏子「あ、ありがと」

    ???「あなたも、もうあんなことしないでよ?見つけたのが私みたいなおばさんだったから良かったものの」

    杏子「それじゃ…」

    ガシッ

    ???「ちょっと待って」

    杏子「!??な、何だよ!」

    ???「あなた、女の子なんだからもうちょっと身だしなみに…っていうか敬語を使え!」

    ビシッ

    杏子「あたっ」

    杏子(???何なんだこの女は…)

    126 = 1 :

    ???「それにちょっとにおうわね。お風呂ちゃんと入ってる?」

    杏子「…」ごにょごにょ

    ???「え?」

    杏子「2日前に…」

    ???「家は?」

    杏子「…ない」

    ???「はぁー…家出少女かー」

    杏子(家無き子のほうが正しいんだけど)

    ???「とりあえずうちに来な」

    杏子「えっ!?」

    ???「大丈夫、うちにもあなたと同じ年くらいの娘がいるから。きっと仲良くできるぞ」

    杏子「いや、そういう話じゃなくて…」

    127 :

    詢子さんか

    128 = 1 :

    ???「返事は?」

    杏子「…わ、わかったよ…」

    ???「…」

    杏子「わ、わかりました」

    ???「よしっ」

    杏子(色々な親を見てきたけど、今までで一番変なやつだな…)

    ???「っと、あなたの名前、聞いてなかったっけ」

    杏子「杏子、佐倉杏子だ…です」

    ???「杏子ちゃんか、うん、杏子ちゃん、よろしく」

    ギュッ

    詢子「私は詢子、鹿目詢子だ。よろしくね」

    杏子「はぁ…」

    杏子(鹿目…?どっかで聞いたような…)

    129 = 6 :

    じゅんじゅん!

    130 = 1 :

    ~鹿目家~

    詢子「たっだいま~」

    知久「おかえり、今日は早かったんだね。おや?そちらはお客さんかい?」

    杏子「さ、佐倉杏子、です。どうも…」

    知久「宜しく、佐倉さん。どうぞ上がって」

    杏子「は、はい…」

    杏子(うー…他人の家っていうのはどうも緊張する…)

    ぐいぐい

    杏子(?誰だ?ズボンの裾ひっぱるのは…)

    タツヤ「だれ?」

    杏子「あ…」

    知久「こら、タツヤ、ご挨拶は?」

    タツヤ「こんちわ!」

    131 = 1 :

    杏子「こんにちは、あたしは杏子、佐倉杏子だ」

    タツヤ「キョーコ姉ちゃ!キョーコ姉ちゃ!」

    杏子「!」

    杏子(何か懐かしいな…)

    杏子(モモも小さいときはこんなんだったよなぁ…)

    タッタッタッ

    まどか「おかえりママー。今日は早かったんだねー…って、ええっ!?」

    杏子「!?あ、あんたは…」

    詢子「おんやぁ?まどか、あんたこの子と知り合いなの?」

    まどか「お知り合いっていうか…その…今日のお昼にね、初めて会ったんだけど…」

    詢子「そんじゃぁ、もう友達ってことだな」

    杏子「え!?」

    詢子「んー、まどかが友達じゃ不服かー?」

    杏子「そ、そうじゃなくて…」

    132 = 1 :

    詢子「まどかも早くこっち来な」

    まどか「う、うん…」おそるおそる

    杏子(仕方ねーよな…あんなの見せられた後じゃな)

    杏子(こいつはどうやら魔法少女にはなっていないようだし)

    まどか「わ、わたし鹿目まどか。まどかって呼んで」

    杏子「きょ、杏子だ。佐倉杏子。宜しくな」スッ

    まどか「あ」ぎゅっ

    まどか「うん、宜しくね、杏子ちゃん!」

    杏子(ドキッ)

    杏子(同年代からちゃん付けなんて初めてだぞ…)

    杏子(なんかもう友達みてーじゃねえか…)

    133 = 6 :

    まどまどあんあん!

    134 :

    これはおもろい!四円

    135 = 96 :

    まど杏とか俺得!有難う御座います

    136 = 1 :

    詢子「そんじゃ、親睦を深めるってことで、二人とも、風呂に入って来い」

    杏子「え!?ふ、二人でか!?…二人でですか?」

    詢子「そりゃそーでしょ。お互いのことをもっと良く知るなら、裸の付き合いが一番だぞ」

    杏子「…(どんな理屈だよ…)」

    まどか「えっと…」

    杏子(そりゃこいつも恥ずかしいに決まってるだろーが…)

    まどか「杏子ちゃん、一緒に入ろ?」ニコッ

    杏子「…(親子ってこう似るものなんか…?)」

    137 = 1 :

    ~お風呂~

    杏子「…」そわそわ

    まどか「どうしたの?杏子ちゃん」

    杏子「あー、誰かと入る風呂っていうのが、落ち着かなくてね」

    まどか「いつも一人で入ってたの?」

    杏子「そりゃあ、昔は家族で一緒に入ってたこともあったけど…って、待て」

    杏子「あんたは今も一緒に入ってるのか?」

    まどか「えへへ、時々ママとね」

    杏子「仲、良さそうだな。あんたと、あんたの両親」

    まどか「うん、パパもママも、それにたっくんも、皆自慢の家族なんだ!」

    杏子「…」

    杏子(あんなことになる前は、あたしも親父やお袋、モモが自慢の家族だったんだけどな…)

    138 = 1 :

    まどか「杏子ちゃん?」

    杏子「なんでもない。あがるよ」

    ザバッ

    まどか「杏子ちゃん待って!」

    杏子「?」

    まどか「まだ体も、髪もちゃんと洗ってないよ?」

    杏子「いーんだよ、適当で」

    まどか「そんなの駄目だよっ、杏子ちゃんの髪綺麗なのに」

    杏子「あたしの髪が?んなことねーよ」

    まどか「ほんとだよ?」

    まどか「私はうらやましいなあ」

    まどか「長くてつやつやしてて」

    杏子「…あんたの髪も十分綺麗だよ」

    まどか「えへへ、ありがと」にこっ

    139 = 1 :

    まどか「じゃぁ、お礼に髪の毛洗ってあげる!」

    杏子「わっ、ちょっとよせって!こらっ」

    まどか「杏子ちゃんおとなしくしてて!」

    杏子「…」

    わしゃわしゃわしゃ

    杏子(なんだか懐かしいな…)

    杏子(親父やお袋に洗ってもらってた時のこと、思い出すな…)

    杏子(そう、こうやって体全体も…)

    杏子「っておいっ!髪だけじゃねーのかよっ!? ///// 」

    まどか「うん、体のほうも流してあげるね」

    杏子「自分でやるからいいって」

    140 = 1 :

    まどか「そんなこと言って杏子ちゃん、ちゃんと洗わずに出ていく気でしょ?」

    杏子(こいつはあれだ…。よくわからねーやつには警戒心が過ぎるが、心を許せるやつにはとことん絡んでくるタイプってやつか…)

    杏子(…)

    杏子(あたしには心を許してるってことか?まさかね…)

    杏子(たった数時間でそんなに状況が変わるわけないっての…)

    141 = 1 :

    ~食卓~

    一同『いただきます』

    知久「今日はたくさん作ったから、いっぱい食べていってね」

    杏子「おぉぉ…(すげえ…)」

    杏子「い、いただきますっ」

    パクパク もぐもぐ ごくごく

    杏子「っ…!おいしい…」

    知久「そうかい、それは良かった」

    まどか「パパのお料理って、すっごくおいしいんだよ!ねー」

    詢子「そうだぞー、杏子ちゃんは幸せもんだぞー?」

    143 = 1 :

    タツヤ「えびふりゃー」

    まどか「あ、こらたっくん、杏子ちゃんのエビフライとっちゃ駄目でしょ?」

    タツヤ「えー」

    杏子「いいよ、他にもまだこんなにご馳走があるんだし、あんたにあげる」

    タツヤ「ありがとー キョーコ姉ちゃん」

    杏子「どういたしまして…  あ」

    杏子(何だ、これ。あたしはどこかでこんな光景を目にしたことがある)

    杏子(マミさんが初めてうちに来て…親父やお袋、モモたちと一緒に食事…して…)

    まどか「杏子ちゃん?杏子ちゃん??」

    詢子「ちょ、ちょっと、大丈夫か?」

    タツヤ「姉ちゃ、どしたの?」

    知久「な、何か嫌いな料理でもあったかな?」

    杏子「…」ぽろぽろ

    144 = 6 :

    あんあん……

    145 = 1 :

    杏子「いや、違…います。ちょっと、昔のことを思い出して…」

    杏子「生きていると、皆でこんなにおいしい料理が食べれるんだって…」

    杏子「家族や友達との食事が楽しいんだって…」

    杏子「ご、ごめん。また変なこと、しゃべっちまった」

    まどか「…ううん、そんなことないよ」

    詢子「何かしら事情があるのかもしれないけど、良かったらしばらくはうちにいな」

    杏子「え?」

    知久「使ってない部屋があるから、そこでゆっくりしていったらいいよ」

    杏子「で、でも…」

    まどか「だってさ、杏子ちゃん!しばらくは一緒にお泊りだね!」

    杏子「あ、う、うん…」

    タツヤ「おとまりー」

    杏子(何だよ、何なんだよこの家族は…)

    杏子(何であたしみたいなよくわからないやつに、こんなに優しくしてくれんだよ…)

    杏子(あたし一人、悩んでて。馬鹿みたいじゃねーか…)

    147 = 1 :

    ~寝室~

    知久「それじゃあ、こちらの部屋に布団敷いておいたから」

    杏子「ありがとう、ございます」

    知久「おやすみなさい」

    杏子「おやすみなさい」

    杏子(久しぶりに布団か…)もそもそ

    杏子「…」

    杏子(ふかふかだ…気持ちいい…)

    杏子(これならすぐに眠く…)

    148 = 1 :

    ごそごそ

    杏子(?)

    まどか((杏子ちゃん、杏子ちゃん))

    杏子((?どうした?何かあったか?))

    まどか((杏子ちゃんに、聞きたいことがあって…))

    杏子((良いよ、何でも言ってみな))

    まどか((昼間の事なんだけど…さやかちゃんも、マミさんも、悪気は無かったんだよ?))

    杏子((…あいつらはあたしが邪魔なだけだ))

    まどか「そんなことない!」

    杏子「!?」(ビクッ)

    まどか((あ、ごめん…))

    149 = 1 :

    まどか((でもね、あの後二人とも、杏子ちゃんのこと心配してたんだよ?))

    杏子((ふん…))

    まどか((だから…))

    杏子((もう寝な。明日も学校なんだろ?))

    まどか((うん…))

    杏子((…おやすみ、まどか))

    まどか((うん…おやすみ…え?今さっき!?))

    杏子((…))

    まどか((くすっ、おやすみ、杏子ちゃん))

    150 = 1 :

    =====
    ==
    杏子「マミさん、どうかこれからも杏子と仲良くしてあげてくれませんか?」

    マミ「はい、私なんかでよければ…」

    杏子「マミさん…」

    あたしの憧れの師匠、マミさん

    あんなことが無ければ、きっと今でも…
    ==
    =====


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