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    元スレ美也「にぃにー! あっさだよ-?」

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    251 = 235 :

    ころころ…

    金の仮面『あ──賞品が……!?』

    「わんわん──……そこの、金の仮面さん」

    金の仮面『え、なに……?』

    「僕は本当に、貴方に感謝してるんだ。たぶん、僕は同一人物だと思ってるから
       そういってるつもりだけどね」

    金の仮面『……………』

    「ありがと、その無言が答えだね。
       ──本当にありがとう、僕は君のおかげで……人間を止められた」

    金の仮面『い、いや……そんなことを感謝されたくないよ…』

    「そうかな? 僕はけっこう幸せだよ?
       僕は決して──後悔なんかしたくない、今出来ることを全部やりきる」

    「それがもし──失敗だとしたら、そんなのは後で悩めばいい。
       だってやらずに後悔よりも、やって後悔の方が……気持ちがいいじゃないか」すっ

    「──梨穂子、それじゃあ言うね」

    リホ『え……?』

    252 = 243 :

    大将、最高に輝いてるぜ……

    253 = 235 :

    「なんかその、色々とめちゃくちゃにしてごめん……後でちゃんと謝るよ。
       それにさ、僕いまこんなことになってるけど……それでもちゃんと正気でいるから」

    警備(こ、こいつ…走り回りながら会話してるぞ…!)
    警備(気持ち悪い……なんだ、速さがましている…!)

    リホ『ず、ずんいち…?』

    「大丈夫。不安がるな梨穂子……僕は僕だ。こうやって犬をやっているけど……
       それでもお前の知ってる僕だ」

    「だから今度は──梨穂子。次は僕の番なんだ」

    「……お前が好きでいた僕のすべてを、思い返すんだ」だっ!

    ぱくっ

    (───────あごあをいgふぁwじぇおふぁをえfほwhじょwじぇあじょwj
       ふぁおいえじょあうぇjふぉいわjふぉあじょfじjそdjふぉあしjどjふぁf
       ふぁほfへおいえじょあwじぇおじゃおfじおえwじょふぃうぇおあじょえfjw)

    「───ッ……ッッ……くっ……!!」

    254 :

    この橘さん凄いなwww

    255 = 235 :

    「──今、全てを思い出せ……」

    ジザザ…! ザザ!

    『今日はシュークリームを食べたんだぁ』
    『へーそうなのか。というかほっぺについてるぞ…』

    「そう、僕と梨穂子は幼馴染で…」

    ジジジ……ザザー…

    『……いたいよ、純一…』
    『あ、ごめん……ちょっと強く抱きしめすぎたかな…』

    「これが、最後の記憶───」

    ザザザ……ザザッ…

    『うん、ありがとね純一!』
    『ああ、ありがとな梨穂子…!』


    「僕が──僕が知っている。全ての梨穂子……」

    「──ここに全て、そろったんだ…!!」

    256 :

    「──梨穂子、問題をだせ」

    リホ『え……急にどうしたの純一…?』

    「いいから。問題のストックぐらい、あるんだろう?
       それに見てたらいくつかのストックから、ランダムで選んでたみたいだし」

    「それを──今から出すんだ。問題として、クイズとして、勝負として──」

    金の仮面『──そ、そんな暴挙私が許すわけが……!!』

    「わん!!!」

    金の仮面『っ……!!』ささ…

    「……了解は得られたから、出してくれ梨穂子。
       数はそうだな──そのストック全部でいい。全部でいいから出してない問題を」

    「───今から全部、答えてやるから」

    リホ『でも、そんなの無理だよ~!いくらずんいちでも……!!』

    「信用しろ、梨穂子。もうお前のことは何だって知ってるから」

    「──逆に恐怖しておくんだな……ここまで知っている僕を、梨穂子を知り尽くしてる僕のことを…な?」

    257 = 243 :

    犬最強説

    258 = 256 :

    数十分後

    リホ『百五問目……だよ~…!』

    「ああ、こい……梨穂子!」

    リホ『わたしが大切にしてるぬいぐるみは──』

    「シュナイダー、次!」

    おおおお……!!

    リホ『ええっと次は……百六問目だよ~…!』

    リホ『わたしが初めて公衆電話でやったことは───』

    「僕の上に肩車でお金を入れる、次!!」

    おおおおおおおお……!!

    リホ『つ、次は百七問目だよ~……けほけほ…』

    「んっ? 大丈夫か梨穂子…? ほら、何か飲み物をもってきてください…」

    警備「は、はい…!わかりました!」だっ

    「──大丈夫か梨穂子? 無理させてごめんな」

    シンシダ…セキコンデルリホチャンカワイイナァ…スゴイナンデモシッテル…

    260 = 256 :

    a「──あいつは、いったいなにものなんだ…」

    b「幼馴染って事はわかるよ──でも、それでも俺たちの凝り固まった常識さえも…
      すべて答えてる……おい、あの問題でいくつ間違ったお前…?」

    a「い、いや……そうだな…七十問ぐらい、間違った気がする…恥ずかしい限りだよ…」

    b「ばかいうなよ…俺なんか八十こえてしまってるよ……あいつ、凄いな……」

    「ありがとうございます。お金は……」

    警備「い、いえ!めっそうもございません…!」

    「え…?」

    警備「──わたくし、長年警備を務めさせていただいてますが……このようなことは初めてです…!
       貴方のような人を、真なるファンというんですね……!」

    「え、えっとその───……はい、そうなんです。これがファンという者ですよ、おじさん…!」

    警備「は、はい!ありがとうございます!」

    「いえいえ……梨穂子、ちゃんと飲んだか?」

    リホ『う、うん……こくこく…ぷはぁー…本当はリンゴジュースが良かったんだけどね~』

    「お前……いや、梨穂子らしくていいかな」

    262 = 256 :

    「よし、そしたら続けるぞ! 僕は……いや僕が満足するまでやってやるからな」

    「これは証明なんだよ!梨穂子、お前のことを知っている僕が……どれだけのことを
       やったのか知っている僕にとって、お前にたいする証明なんだ!」

    リホ『ずんいち……?』

    「なんでお前がアイドルになったのかわからないよ……それだけはわからなかった!
       記憶の中で、お前はいつだって歌ってた記憶もあったけど、それでもわからなかった!」

    「───それでも、分かった梨穂子から……幼馴染である僕は、想像ができる!」

    「梨穂子! お前は別に、僕の負担なんかじゃないよ!」

    リホ「っ………」

    「梨穂子は僕の幼馴染で、何だって知ってる……それはお互い、どっちもだ。
       だからお前は思ったんだろ…?このままじゃ、どっちもダメだって」

    「だから考えた! お互いに知りすぎてる僕らは……ダメなところも良い所も知ってる。
       それはそのまま……お互いに仲良くなって、もしかして好き合ってしまったら…」

    「絶対に、負担になるってわかってしまったから!」

    リホ『わ、わたしはそんなこと──……』

    「──まったく梨穂子はかわいいなぁ。僕は気にしないってば」

    263 = 256 :

    「僕はいっぱい食べる梨穂子も好きだよ?
       それに、なんだって歌にしちゃう梨穂子も好きだ」

    リホ『え……?じゅ、純一……?』

    「他人を怒ることが苦手なのも好きだし、強く言えない梨穂子も可愛いと思う。
       ──それが決して僕の為にならないって、後先のことを考えた梨穂子も可愛いと思ってる」

    リホ『わ、わたしは……そんなことおもってないよ~……』

    「嘘は通じないぞ! 僕は幼馴染だ!
       お前が思ってることは、なんだってわかる!」

    「だからそうやってアイドルになって、自分を変えようって。
       他人に思いを伝える職について、それに慣れようって思った梨穂子は…僕は凄いって思ってる!」

    「……でも、そろそろいいだろ梨穂子。はやく帰っておいで」

    リホ『…………』

    「お前はすっごく頑張ったよ。だってアイドルだよ?
       どれだけ凄いことをやってるのか……今になっても理解できてないよ」

    「どれだけ頑張ったら……そんなことできるんだ?
       だからさ、それを……僕に教えてほしいんだ」

    「前みたいにさ、一緒に学校から帰りながらでも」

    264 :

    ファン涙目

    265 = 256 :

    リホ『──純一…わたしは、そんなこと思ってないよ…』

    「うん、そう言うと思った」

    リホ『だから、そうやっていわれたことも、何とも思ってないから…』

    「そうだね、でも本当は思ってる」

    リホ『………純一、本当に純一は…何だって知ってるんだね…』

    「幼馴染だからな。それに……」

    リホ『それに……?』

    「僕は、梨穂子のこと好きだから──そうやって、強く言えなくて、
       自分ひとりで隠してしまう所──そしてそれを…」

    「……僕がわかってしまうから、僕の前からいなくなったこと──」

    「──それは全て、僕にとって可愛い梨穂子なんだ。
       ばかでかわいい、梨穂子だから……なんでも知ってるんだよ」

    リホ『純一……』

    「……だから、おいで。もう何も恐れることなんかないよ?
       逃げ出さなくても、既に僕は知ってしまったんだ」

    266 = 256 :

    「なんでも食べて、なんでもう歌にする梨穂子……
       ──それが僕が知ってる、一番の梨穂子なんだから」

    リホ『──じゅ、純一……っ』

    ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

    「──え、ええ…?なに、急に声援が……!?」

    金の仮面『──みなさま、最後まで『桜井リホ最後のコンサート』にご付き合いくださってありがとうございます』

    「え……?」

    金の仮面『──近日、巷で噂されてました……この〝お別れライブ〟。これがその理由です──』

    金の仮面『このような別れを告げる結果となり──桜井リホファンの方たちのみなさまには、
         本当にもうしわく思っている所存でございます』

    金の仮面『──ですが、みなさま……ご理解いただけたでしょうか?』

    金の仮面『彼女は確かにアイドル──それは誰にでも汚されない、神聖なもの。
         ですがそれを背負わされる人はみな……恋する少女なのです』

    金の仮面『ことそれは──誰しも魅了するアクセントとなり、老若男女すべて含め虜にするスパイス……』

    金の仮面『──その絶妙な雰囲気を出す、この桜井リホ……それは今日でおしまいです』

    267 :

    ふむふむ

    268 = 256 :

    ウッウッ…リホォ~…リホチャーン…

    金の仮面『──みなさまの残念に思う気持ちは、このようにソロの活動へと導いた私にとっても…
         嬉しい限りであります……』

    金の仮面『──ですが、みなさま!!どうかこの桜井リホに最後の大きな拍手を送ってください!!』

    金の仮面『このように一人立ちを迎えた──真なる一人立ちを迎えた……桜井リホに、どうか拍手を!!』

    ワァアアアアアアアアアアアアパチパチパチパチパチパチ…

    金の仮面『ありがとうございます───このように愛されるリホは、今日で最後……』

    金の仮面『…みなさま、どうか最後の最後までお楽しみください──それでは、新曲……』

    金の仮面『──〝恋は何時でもとらぶりゅ~〟です!!』

    ちゃらら~……♪

    ワァアアアアアアアアアアアア!!

    リホ『え、どうしよう……どうしようずんいち!?』

    「えっとその……お前、最後のライブだったの……?」

    269 = 264 :

    もう寝る
    あとは頼んだ…ガクッ

    270 = 256 :

    リホ『し、しらないよ~!わたしだって、そんなこと初めて知ったよ~!』

    「ええ…?でも、巷で噂されてたっていってたぞ…?
       それって梨穂子がそろそろやめるって言ったからじゃなくて…?」

    リホ『え、ええ…っ? わたし、全然アイドルやめるつもりなかったけど…
       そんな噂されてたの~……?』

    「いや、僕は知らないけど……というかまぁ、言っておいで梨穂子」

    リホ『え、純一……?』

    「最後なんだろ? それはお前が頑張って来た全てなんだよ。
       終わりを迎えられるのは、ちゃんと頑張った人の特権だよ」

    「だからほら……行っておいで。ちゃんと最後までやりきるんだ」

    リホ『………っ……でも、わたし…!』

    「何不安がってるんだよ、このアイドル!
       ──お前の歌声、観客席できいてたけど……凄かったぞ!」

    リホ『……ほんとに? 純一は、凄いって思ってくれた…?』

    「ああ、幸せになるのかと思って天にめされそうだったよ!」

    リホ『──幸せに……なれた、か……』

    リホ『──うん、いっちょがんばるよ~!見ててずんいちー!』

    271 = 256 :

    リホ『みんなぁ~!最後だけど……ちゃんときいてねぇ~!!』

    ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

    リホ『わたしは…♪』

    「──ふぅ、これでよかったんだよな…」ちら

    「!……ふふん!」ぐっ

    「ああ、薫……やってやったぞ」ぐっ

    「──さて、僕も舞台からおりようっと…あの人たち、既にもう降りてるし…」

    「……ん?あれは───」

    金の仮面「………」すたすた…

    「…………」たったった…!

    舞台裏

    金の仮面「…………」

    「──こんにちわ、金の仮面さん」

    272 = 256 :

    「……今日は色々とご迷惑をかけてすみませんでした」

    金の仮面「──いいんだよ、橘くん…これも予定通りだからね……」

    「……どうして、僕の名前を?」

    金の仮面「それは、桜井リホが……いや、桜井梨穂子ちゃんが貴方をそう──」

    「呼びませんよ。アイツは下の名前かずんいちです。
       それに仮面をかぶってますけど……貴方とは面識がないはず」

    金の仮面「…………」

    「──貴方はいったい、なにものなんですか?
       たぶん、僕の予想だと……貴方は僕の記憶の原因を、知っているはずだ」

    「記憶がない期間──思い返される記憶……その違い。それに絢辻さんの手帳もそうだ。
       そして梨穂子の歌のひみつ……作曲が貴方で、梨穂子をアイドルグループから出したのも…」

    「──僕に元気を付けてくれた手紙を書いたのも、すべて。全部、貴方がしたことのはずだ…!!」

    金の仮面「……」

    274 = 243 :

    ずんいちで吹いて仕方ない

    275 = 256 :

    「確証なんてものはない。でも、全てにかかわってると予想できるのは……
       ──貴方だけ、というのはわかってる」

    金の仮面「………」

    「───どうか、教えてください。金の仮面さん、貴方は一体……」

    「……何者なんですか?」

    金の仮面「………」

    「…………」

    金の仮面「──ふふっ…ふふふ…」

    「……っ……」

    金の仮面「──ここまで、本当に長かったなぁ……ねぇ橘君。
         わたしってけっこう我慢強いって思ってたけど、そうじゃなかったみたいなんだあ」

    金の仮面「色々と工夫して……世界をちょっといじっちゃったけど……こうなってくれたのなら、
         ぜんぜんいいんだよ?橘君?」

    金の仮面「……いや、そうじゃないね────」

    金の仮面「───21番目の、橘 純一くん……?」

    276 = 256 :

    うんこいってきま
    すぐもどる

    279 = 256 :

    「21番目の……僕……?なにをいってるんだ貴方は──」

    金の仮面「──あ、ごめんね橘君……本当は詳しく言えばね?1254566番目の橘純一君なの」

    「1254……いやいや、本当に何を言ってるんだ……っ?」

    金の仮面「そうなんだよねー……わたしも──ううん、これはもういっか。
         ──あたしも、びっくりしてるんだよ?」

    金の仮面「だってまさかバグっちゃって…
         こんな世界になっちゃうなんて、あたしにもわからなかったんだから」

    「世界がバグって……?」

    金の仮面「え、ああ! いいのいいの! 橘君は考えなくていいから!
         これは全部、あたしのせいなの……すべてあたしのせい」

    金の仮面「こうやってプログラムには無い未来の世界になっちゃって……
         あたしも困ってたんだけど、こうやって……」

    金の仮面「──あなたが助けに来てくれたから、それでいいんです」

    280 = 256 :

    (……どうしよう。核心に触れたと思ったら、
       この人が言ってることがまったく理解できないよ…!)

    (プログラム…?助けに来た…? いったいぜんたい、どういうことなんだ…!?)

    金の仮面「──橘君、あなたはとっても凄い人……」すっ…

    「え、急に近づいてきて…どうしたんですか…?」

    金の仮面「だって、貴方はこのバグの嵐を──
         たった一人でくぐり抜けた、唯一の橘君……」

    金の仮面「あたしも色々とお世話したけど……それでもちゃんと、
         あたしのところにこれたんだから……凄いとしかいいようがないよ」

    金の仮面「ねぇ、橘君……?」

    「──や、やめてくれ……!!」どん!

    金の仮面「きゃ……!」

    「な、なんなんだ貴方は…!いったいなにをしっているんだ!?
       僕のことを……そして全部のことを!!」

    金の仮面「──そうだよね、たしかにそうだよね……ごめんなさい、橘君。
         あたしったら浮かれちゃって、ちゃんと説明しなきゃいけないのに…」

    281 = 246 :

    この口数の多さ…スト子か?

    282 = 256 :

    「──と、とりあえず……その仮面をとってください!」

    金の仮面「え、これ?」

    「そ、そうです! まずはそれから……それから開けてください。
       そしたら僕も、貴方の話を大人しく聞きますから」

    金の仮面「───……そっか。そうだよね、こんな仮面をかぶってちゃ、
          貴方も不安で仕方ないよね……わかりました、今とりますね──」すっ…

    「──ふぅ…これでいいかな? 橘君?」

    「え、あ、うん……?」

    (え、えええ…!? なんだか可愛いこが仮面からでてきたぞ…!?
       このこがあの、全ての元凶なのか…?!)

    「えっと、橘君……ちょっといいかな?」

    「え、なんですか…?」

    「その、敬語はやめてくれるかな……? あたしも本名を言うから、
     それであおいこみたいにならない?」

    「え、あ、うん……こんな感じかな?」

    「うん! ありがとう!」

    283 :

    ウボァァァ

    284 = 256 :

    (か、かわいい……い、いや橘純一!なにを惑わされてる!
       この子は可愛いけれど、それとは裏腹に…僕の言ったことを否定をしていない!)

    (それはこの子がそれを認めてるってことだ!
       ──そうだったのなら、この子に色々と教えてもらわないと……まずは本名だな)

    「……えっと、それで、君の名前は…?」

    「あ、えっとね。あたしの名前は───」

    上崎「──上崎、裡沙……気軽に裡沙ちゃんって読んでも、橘君だったら……いいよ?」

    「上崎 裡沙………?」

    上崎「──ん? どうかした橘君……あ、もしかして記憶が戻りそうになってるの?」

    「っ? なんでそれを───」

    上崎「もう! わすれないでよー……そもそも記憶がない橘君を励ましたのは、あたしでしょう?」

    上崎「あの手紙、大変だったんだよ?
        ──……世界はバグってるくせに、ちょっとした規律の取れてないことは直ぐ弾かれちゃうから」

    上崎「だから、ちょっと簡単に世界に……わからないようにね、記憶だけをすこし閉じ込めたの」

    285 = 246 :

    ぬくぬくマージャンでスト子が救われたのは素直に感動したなあ

    286 :

    ねぇね!

    287 = 243 :

    その回数を数えてたとかすげぇな

    288 = 256 :

    上崎「それにね! あそこは繰り返される共通点が多くてね!
       ──あの公園は、色々と世界で使い回しされてて……世界の規律が緩くなってたんです!」

    上崎「それにあの場所じゃなくても……
       学校にある貴方の秘密の場所の、段ボールの中にも入れておいたんだっ」

    上崎「あの場所も共通点が多くてね。だからそうやって色々な貴方が行きそうな……ゆるい場所に、
       色々と手助けになるように、手紙をおいてたの」

    上崎「──あ、でもね? このことに気付いたのは12554番目の貴方も気付いたんだよ?
       あの時の橘君も凄かったなぁ~……でも、絢辻さんに殺されちゃったけど」

    上崎「あ、でも落ち込まないでね!? あ、貴方別に…悪くなかったの!
       悪いのはあっち、絢辻さん……あいつのせい…!」

    上崎「なにが貴方の為よ…結局はじぶんのためじゃない…世界を救うためには、
       一緒にしぬしかない…? 馬鹿いわないでよ…そんなのどっちにしてもだめなんだから!」

    上崎「あ……ごめんなさい…あたしってば直ぐに一人で喋っちゃって…
       あ、あのね? あたしすっごく今、楽しいんだっ!」

    上崎「だってだって…こうやって貴方とおしゃべりができるなんて、ちっとも思ってなかった!
       ──それでも少しは期待してたんだ……きっとあなたなら、あたしを助けに来るって…」

    上崎「そして実際に──貴方はきてくれた、ありがとう……橘君……っ」

    289 :

    エンドレスエイト

    290 = 283 :

    タイトルと違ってややハードだな

    291 :

    来てたのか、そしてやはりスト子…

    292 :

    やっぱり裡沙ちゃんが黒幕だったのか

    293 = 256 :

    「───ま、まってくれ上崎さん……!!」

    上崎「どうしたの? べつに裡沙ってよんでも、いいんだよ…?」

    「そ、それは考えとくから……それよりも、要所要所で言ってくれないかな…?
       僕ってほら、馬鹿だからさ…もう少し、砕けた感じで言ってくれないとわかんなくて…」

    上崎「ご、ごめんなさい……!!あたしってばまた…もう、ちゃんと百万回ぐらい練習したのに…っ」

    上崎「貴方の前に立っちゃうと、どうしても緊張しちゃうの……ごめんなさい橘君……」

    「い、いや……いいんだよ。ゆっくりとでいいからさ、お願いするよ」

    上崎「わ、わかった……それで橘君が聞きたいのは──いったいどれなのかな…?」

    上崎「──貴方が記憶がないこと?それとも世界が不都合が起こってること?
       それとも貴方がものや動物を触れて、記憶を取り戻すこと?
       桜井さんの歌で、みんなが変わってしまうこと?…なんでもいってね。全部答えるからっ」

    「──とりあえず、僕が聞きたいのは……この世界のこと」

    上崎「世界のこと? 貴方の記憶のことじゃなくていいの?」

    294 = 256 :

    「うん、僕のことはどうだっていいんだ。まずはそのことを聞きたいよ」

    上崎「……そっか。本当に橘君ってすごいね──うん、そしたら教えるね?」

    上崎「──この世界は、ゲームなの。橘君」

    「げ、げーむ……それってあの、遊ぶやつの…?」

    上崎「そうなの。いきなりゲームだって言われてもわからないともうけど…
       ここはそうだってことで、話を進めるね」

    上崎「貴方はゲームの主人公……冬にトラウマを抱えた橘君は、ある日…
       新しい恋をすることをめざす──それは、貴方が目指すべきエンド」

    上崎「新しい人脈、新鮮なイベント……心ふるわせるハッピーエンド。
       それらを体験しながら、幸せをつかみ取る……そんな世界」

    上崎「そんなゲームの主人公の貴方は……やっぱり初めてだから色々と失敗をするの。
       思ってもなかったことでバットエンドになって、それでも頑張って次に進む」

    上崎「そうやって繰り返していくうちに──世界が何度も新しく構成されていくうちに、
       貴方は限界を迎える──」

    「げん、かい……?それはなんなの、上崎さん…?」

    295 :

    ごくり…

    296 = 256 :

    上崎「──それはね、セーブデータ」

    上崎「貴方が何度も繰り返した結果、世界の蓄積は……ちゃんと限界があったの」

    上崎「それが、セーブデータの限界。繰り返しつくられた世界の、ストックの限界」

    「ストックの限界……?」

    上崎「信じられないよね? うん、あたしもそう思う……でもね?
       今の橘君ならきっとわかるはず…!だって色々と思いだしたでしょ?」

    「……それはその、フラグをとったときの、こと…?」

    上崎「そうなの。それが今まで、貴方が経験した…20個の記憶。
       そしてバグってしまった先にある──1254566個の記憶」

    上崎「それが全部──貴方が思い出す、思い出される記憶なんです」

    「そんな、膨大な記憶が……思い返されるの…?」

    上崎「──そこはちょっとわからないの…ごめんなさい。
       で、でも確かに…!これは本当のことなんです…!」

    上崎「だから貴方は、この世界で色々と──思い返す記憶で、たちむかえたんです」

    「そう、なのか……」

    297 = 256 :

    「──ありがとう、上崎さん……とても、とても信じられるようなものじゃないけど…
       それでも、信じせざる追えない気がするよ……」

    上崎「うんっ! 大丈夫?気をしっかり持ってね橘くん…!」

    「ありがとう、上崎さん……あの、その…そしたら、なんでそのゲームはバグったの…?」

    上崎「え? えっとそれは……」

    「それに……なんだか、その繰り返してきた記憶を全部知ってるような上崎さんは……
       一体何者なの……?」

    上崎「……………」

    「上崎、さん……?」

    上崎「それはね──橘君……貴方が繰り返してきたその世界は…」

    上崎「……ただの、貴方の妄想なの」

    「妄想……? いったいなんのこと…?」

    298 = 256 :

    上崎「実は──そうなの、思い返す記憶全てってわけじゃないけれど……
       それでも記憶にあることは、全部──貴方の妄想……」

    「で、でも僕は確かに……自分の記憶だって…!」

    上崎「そう言いきれるの?橘君……だってそれは、本当に貴方の経験したことじゃないでしょ?」

    「そ、それは……っ」

    上崎「確かに、セーブデータのストックはあって。それを消化したのは貴方……」

    上崎「……でも、それが全部…ハッピーエンドだったかは…そうじゃないの」

    上崎「──だから、バグってしまったのはそのせい……」

    上崎「……貴方が繰り返し行われた世界のエンドに…ためにため込んだ、
       幸せを望んだものが妄想が……ついに、世界に影響を与えてしまった…」

    「僕が……僕の妄想が、世界に…?」

    上崎「そう、なの。そして世界はバグって、色々と変わってしまったの……」

    「そん、な……これは、僕のせいでなったっていうのか…?」

    299 :

    なん…だと…

    300 = 256 :


    上崎「このバグった世界──どこかおかしいとおもわなかった…?
       ──まるで、自分が好き勝手できるような…そんな風に日常がすぎていく気がしなかった…?」

    「たしかに……それは絢辻さんもいっていた…今は、誰かの思惑通りに進んでる気がするって…」

    上崎「……そう、ここは橘君が望んで作り上げたバグの世界──貴方が自分が好き勝手できるように、
       おもちゃ箱のような世界なの……」

    「…………まさか、そんなこと…」

    上崎「……信じられない、よね? でも、これが現実なんだよ?……だってずっと見てたんだもの」

    上崎「あたしは……橘君が繰り返した、妄想の世界での1254566回のを……すべて覚えてるんです…!」

    「どう、して……?」

    上崎「──それは、橘君……うんめいなんです……!」

    「運命……?」

    上崎「そう、それは運命……だって他の人は記憶が蓄積しないのに、あたしだけは違う……」

    上崎「これは、ゲームという世界観に選ばれた……貴方のヒロインなんです…っ!」


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