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    元スレ美也「にぃにー! あっさだよ-?」

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    201 = 155 :

    ばん!!ばさぁ!!

    「な、なんだ……舞台の上に急に垂れ幕が──」

    金の仮面『───ファン争奪…桜井リホの高校生活で使われた愛用品をげっとせよ。
         これを開始させていただきたいと思います!!』

    ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

    金の仮面『ルールは簡単……今回、ライブチケットを持っている方みなさまに…その解答件が得られます。
         今はこの会場には……約千人の方が居られますが、その中から──三人、選ばせていただきます』

    金の仮面『つまりはそう、すでにもう戦いははじまっているんです……ファンの皆様がた、どうかご了承を。
         今から後ろにあるモニターにより、激選を行った集計結果を表示されます』

    金の仮面『では、チケットの半券である右上をご確認ください。そこにかかれている数字が、貴方の証明です。
         それを覚えておき、後ろのモニターに出た数字とご確認ください』

    金の仮面『それでは、スタート』

    どゅるるるるるるる…

    「な、なにが起こってるのか分からないけど……とにかくなにか始まったぞ!?
       ど、どうすればいいんだろう……!!?」

    202 = 199 :

    あの遊園地かっ!!

    203 = 155 :

    どぅるるるるるる……

    「と、とりあえず…半券の右上の数字を確認…っ」

    ばんっ! ワァアアアアアアアア…

    「あ、でた! 145……ちがう、僕の数字じゃないや…」

    ばんっ! ウワァアアアアアアア…

    「こ、これも違う………というか、僕は何を必死になってるんだろう…。
       確かにこれは、梨穂子と会話をするチャンスかもしれないけど……でも、当たってどうするんだ」

    「──ここは、ライブ会場。いっぱい人がいるんだ……僕が好きかって出来る場所じゃない…」

    ばんっ!

    「──あ、最後の数字が出た…………僕の数字とは………」

    「………………」

    「………────……──…やっぱりちがうや…」

    204 :

    薫の数字か

    205 = 155 :

    「………あ。当たった人が舞台の上にあがっていく…」

    「みんな嬉しそうだなぁ…うん、やっぱり僕は当たりたかったみたいだ」

    「……だって、梨穂子とはだいぶ会話もしてない…久しぶりに会話のできる機会だったかもしれないのに…」

    「──梨穂子、お前は……だいぶ、遠くに行ってしまったんだな……今さらだけどさ──」

    「あ。あたってる」

    「え?」

    「お手洗いから帰ってきたばっかりだからよくわかってないけど……あれよね?
      あそこの数字と同じ数字があったら、あたりじゃないの?」

    「え、うん、そうだけど………薫あたったのか!?」

    「え、うん……!そうだけど、どうしたのよ?なんかもらえるの?」

    「ち、ちがうよ…! それは最後の催しみたいなのに参加できるチケットで───」

    リホ『あっれ~? 最後の一人がまだ来てないよぉ~?
       あたったひとぉ!てをあげてー!!』

    ばばばばばばば!!

    リホ『もうみんなうそつきぃ~!だめだよそれは~!!』

    アハハハハハハハ…

    207 = 155 :

    「──ほ、ほら…! いきなりだからよくわかってないけど、薫いかなきゃ…!」

    「は、はぁ? どこに?」

    「どこにって、舞台の上に決まってるだろ!?」

    「いやよ!!恥ずかしいじゃない!!」

    「ば、馬鹿お前……なんてたって千人の中から選ばれたんだぞ…!?
       誇らしく胸を張っていけっての!!」

    「そんなの別に嬉しくなんかないわよ!!──だったらあんたがいけばいいでしょ!」

    「は、はぁ? お前こそ何言ってんだよ……そんなの誰も許してくれなんか……」

    金の仮面『───最後の一人の方、必ず今日は来られているとこちらでは確認が取れています。
         なにかしらの問題が生じているのなら、ここはひとつルール変更を行います』

    金の仮面『そもそもチケットの番号が当選した場合……それは、個人の自由で参加権を破棄する
         ことも可能です。ですが、それを他人に渡すことは禁止してましたが──』

    金の仮面『──それを今、無しの方向にさせていただきます。どうかみなさま、深いご了解をおねがいます』

    金の仮面『……では、三人目の方───どうぞ』ちらっ

    「えっ……今、僕のことを──見た…? ミイラの仮面かぶってるから、よくわからないけど…っ」

    209 = 155 :

    「──ほら、よくわからないけど…なんか当たったチケット渡してもいいってよ純一」

    「え、でも……」

    「なによ、はっきりしないわね。アンタ、あそこに行きたいんでしょ?」

    「……………」

    「──言葉にしなくても、アンタの顔を見てればわかる。ほら、いってきなさい!」とん!

    「これは、アンタの覚悟でしょ? その胸にしまってある、全てを……言ってきなさいって」どんどん

    「薫……」

    「だいじょーぶよ。ちゃんとみててあげるから……心配なら何度だって激昂をとばしてあげるから。
      ここからなら、あんたにも声は届くでしょ」

    「…………」

    「アンタがこの一カ月、思いに思ったすべては……あの桜井さんが原因かもしれない。
      それをあんたがどうにかしないで、どうすんのよ。怖がらないで、ほらしっかりする!」

    「みんなの思いを無駄にしないの。記憶がなくっても、あんたはあんた。
      すべての思いを伝えられるのは───あんたしか、いなんだからね」

    210 = 155 :

    舞台前

    「ごくっ………」とん…とん…

    リホ『──あ、来たよぉ~! 最後の一人の参加者……それは……』

    「──よ、よう…梨穂子……久しぶり、かな…?」

    リホ『──じゅ、純一……? 本当に、そのあの……純一なの…?』

    ザワザワ…

    「えっ? うん、そうだよ。僕は純一……お前の幼馴染だよ」

    リホ『────…………』

    「梨穂子……? えっと、どうした…?急に黙って……」

    リホ『──ずんいちぃいいいいい!!あいたかったよぉおお~!!』だっ

    「え、ちょっとまてそれは色々とやば気が───」どすっ

    リホ『ひさしぶりだねぇ~! 元気にしてた~っ?』ぎゅう

    211 = 177 :

    久し振りのずんいち

    212 = 155 :

    「し、してたさ! うん! だけど梨穂子!ちょっと今は…!』

    ざわ!ざわざわ!

    リホ『なんで~? だって幼馴染だし、これぐらいどうってことないでしょ~?』

    『どうってことあるよ! いくら幼馴染だって、やっていいこと悪いことが───あ…』キーン…


    観客席

    「──あの馬鹿二人は……はぁ…」

    「あんたもいったいじゃない──これ、約千人の桜井リホファンが見てるって。
      それに生放送で全国区で絶賛放送中よこれ……」

    舞台

    ざわざわざわ…!ざわざわ…!

    『と、とりあえず離れろ梨穂子…!!とにかくだ!!」ばっ

    リホ『え~! どうして~? こうやって久しぶりに会ったって言うのにぃ…』

    「お、お前……仕事中だろ!? アイドルやってんだから、もうちっとアイドル意識をしろって!!」

    (──僕は今、こう梨穂子に色々言ってるけど……まったくもって生きた心地がしない!!
       だって…だって!約千人から殺意のようなものを感じてる!こわい!)

    214 = 155 :

    「と、とりあえず……なっ?ほらほら、ファンだって待たせてるし……」

    リホ『もう~!しょうがないなぁ……それなら後で、待機室でまってるからね~!』

    「ばっ──おま──」

    ワァアアアアアアアアアアアアアアアアア

    (な、なんか違う…!さっきまでの歓声とはちがって……怒気がこもってるよこれ…!
       り、梨穂子……お前は本当になにをいってるんだよ!?)

    『──そろそろ、いいでしょうか。二人とも』

    「え……貴方は……」

    金の仮面『……。では参加者三人集まった所により──みなさまお待たせいたしました……。
         それではファン争奪…桜井リホの高校生活で使われた愛用品をげっとせよ。
         始めさせていただきます!!』

    ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…!!

    金の仮面『──はい、ではその勝負形式をご説明させていただきます』

    金の仮面『選ばれし三人の方が競い合ってもらうその勝負──それは……クイズ形式です』

    うぃーん…がちゃん…がちゃん…

    216 = 155 :

    金の仮面『今、わたしの後方でせりあがってくる台座……それの上に乗ってもらい。
         参加者は出される問題を解答してもらいます』

    がちゃん…がちゃん…!

    金の仮面『問題は全部で三十問。ひとつ正解を得られるたびに、参加者が乗る台座がひとつ、
         上へとあがっていきます。そして五段階である頂上に達した時──』

    がちゃこぉん………

    金の仮面『──真の桜井リホファンの、名誉が与えられます』

    ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…!!

    (……あ、今わかったけど…金の仮面さんって女性なんだ…胸があるし)

    金の仮面『それでは参加者の三人の方、台座にどうぞ』

    すたすた…

    「──でも、僕的にはもうすこしあったほうが……あ、あれ?
       ああ、僕もいかないと……っ!」

    金の仮面『…………。それでは始めたいと思います、問題はみなさまご存じ──』

    金の仮面『桜井リホが好きな食べ物です!!では一問目!』

    217 = 155 :

    >>215
    やっぱりそうか
    なら五千人で。脳内変換たのみます

    ちょっとうんこ

    218 = 193 :

    別に何人でもいいよwww

    219 = 70 :

    やっぱり食い物か…

    220 = 155 :

    リホ『わたしがいつも、歌の番組にでるまえにたべるものはなんでしょ~か!』

    「はい? そんなのわかるわけ───」

    ぴんぽーん!

    「──それは、新宿デパ地下名産……パーフェクトクリームコロッケ……だっ!!」

    ぴんぽんぴんぽん

    「え、えええ……なんでわかるんだ……?」

    a「くそっ……おれだって分かったのに!!」

    「わ、わかったんだ……」

    金の仮面『はい、では一段階あがります。揺れますので、ご注意ください』うぃーんがたん

    金の仮面『ではこれで、一人目が一歩リードです──次、二問目はじめます』

    リホ『私がいつも、お笑い番組に出るときに……たべている果物はどれでしょう~……か?』

    (と、とりあえず早い者勝ち形式なら……押してから考えてもいいじゃないかっ…?よし!連打だ!)

    ぴんぽーん!

    「あ、やべっ……本当に僕になっちゃった……」

    221 = 155 :

    金の仮面『──制限時間は三十秒です。早めに解答をどうぞ』

    「え、ええとその……果物だろ……だったらその、梨穂子が好きそうな奴で……」ちっちっちっち…

    「──そうだ、バナナとか!?」

    ぶっぶー!

    金の仮面『不正解です。では次──』

    ぴんぽーん

    a「はい! それは……スイカだ!!」

    ぴんぽんぴんぽん

    「ええええ……スイカって、アイツ…番組でる前にスイカ食べんのか……?
       というかそもそもスイカ果物じゃないし……」

    金の仮面『これは簡単な問題でしたね。桜井リホはいつも、スイカを果物だと持ってたと、
         とある番組で零したことで有名になりました』

    リホ『えへへ~…でも、今はもう間違えないよ~?』

    カワイイイイイイイイイイイイイ…ワーキャーワー!

    (も、盛り上がった……
       でも僕は……なんだか幼馴染としてはずかしいよ梨穂子……)

    223 :

    私怨

    224 = 155 :

    金の仮面『──はい、一つ段階が上がりました。では次に三問目に入ります──』

    (し、しかたない……ここは当たって砕けろだ!
       もう色々と普通な回答は通らないってわかった! なら、もう気合で行くしかない──)

    「……ん? なんだろう、隣の人が僕をみて…」

    「───へっ」にや

    (こ、こいつぅ~~!!僕を上から見下ろして……笑ってやがった…っ!!
       くっそー……見てろよ!!すぐに僕が見下ろしてやるからな!!)

    数分後

    金の仮面『──はい、では二十九問目に入ります。ここで最後に皆さまの得点の状況を、
         改めてご確認しましょう』

    金の仮面『左から見て四点。奇しくもひっかけ問題により、五点にはいたっていません。
         真ん中の方三点。途中で入った妨害システムにより、このような点数になってしまいました』

    金の仮面『──そして、一番左の方──ゼロ点。
         いったいなにをしにここにきたのか、本当に理解を苦しみます』

    「……………」

    金の仮面『それでは最終問題直前……二十九問目です』

    リホ『私がいつも飲んでいるジュースは……いったいなんでしょうか~?』

    225 = 27 :

    前篇しか読んでなかったので後篇読んできた。

    226 = 155 :

    ぴんぽーん

    「………」

    金の仮面『──はい、では一番左の方。解答をどうぞ』

    「………メロンジュース」

    ぶっぶー!

    「……………」

    ぴんぽーん

    「しぼりたてメロンジュース!」

    ぴんぽんぴんぽん

    「っ………そん、な……」

    金の仮面『──おめでとうございます。真ん中の方、一段階上昇します…揺れにご注意ください』がたん…

    金の仮面『それでは、みなさま……最終問題となりました!』

    ワァアアアアアアアアアア…

    金の仮面『今宵──今、真なる桜井リホファンが生まれようとしています…!!
         みなさまどうか、この精鋭なる参加者たちに、大きな拍手をお送りください!!』

    ワァアアアアアア…パチパチ…!

    227 = 70 :

    違うのか…?

    228 = 193 :

    りんごジュースじゃない…だと…?

    229 = 70 :

    231 :

    おち

    232 = 155 :

    金の仮面『──では、最終問題です。ここからはみなさま、お静かにお願いします』

    金の仮面『最後で最後の問題ではどうぞ──ん……?──はい、なんですか……ああ、なるほど…』

    金の仮面『──いきなりの中断、非常に申し訳ありません。ここでこのルールに一つ、くわえさせてもらう
         ものがありました──』

    リホ『つけたし? どうしたの金の仮面さん~?』

    金の仮面『いえ、これは───特別ルール……最後の問題まで行き着いた場合にだけに発生するものです』

    金の仮面『それは──最終問題を回答されたかたは……丸々、五点のプレゼント』

    「え……?」

    金の仮面『最終問題で、誰も優勝できなかった場合の処置です。どうか、深いご理解をお願いします』

    「それって……僕にもチャンスがあるって事……?」

    金の仮面『──最終問題です。これは、制限時間がなく、何度でも回答は可能です』

    金の仮面『存分に──お悩みください……では、どうぞ』

    「よ、よし……どうやらチャンスが回ってきたみたいだぞ…!ここで僕が答えれば──あれ、梨穂子…?」

    リホ『──…………』

    235 :

    「ど、どうしたんだ一体……さっきまで元気に問題出してたのに…いきなり沈んで…」

    リホ『──金の、仮面さん……これって…』

    金の仮面『はい、問題ですよリホ。貴方がいうべきところです』

    リホ『で、でも…これは……』

    金の仮面『──いいんです、ここは私の言う通りに……』すっ

    金の仮面(だから、リホちゃん。ここは私の言う通りにしてね…ね?)こそこそ

    リホ『……う、うん……わかったよぉ~…金の仮面さん……』

    「なんだろう……内緒話かな…?」

    金の仮面『──失礼しました。ではリホ、問題をどうぞ』

    リホ『……はい、わかりました──わたしが……アイドルになる前に……』

    「ごくり……なるまえに……!?」

    リホ『──好きだった、大好きだった男の子は……一体誰でしょうか……?』

    237 :

    朝まで頼んだぞー

    238 :

    この過去ログってどこでみれんの?

    239 :

    >>238
    ぐぐれ

    240 :

    この金の仮面は何崎さんだ?

    241 = 235 :

    しーん……

    「え、それって………」

    リホ『……………』

    金の仮面『みなさま、これは最終問題。間違ってもリスクはなく、
         何度でも回答は可能です』

    (だ、だれも押そうとはしない……わからないからか?
       ──いや、それはちがう……)

    (──これは答えたくなんかないんだ。むしろ、もう答えを知っているような感じ…
       …いくら鈍い僕でも、この状況は分かる)

    (みんながみんな……なんか僕のこと見てるしね!
       というか梨穂子……お前が僕を見過ぎだよさっきから!)

    (──もう、それが答えじゃないか……ったく…梨穂子は本当にばかだなぁ…)

    ぴんぽーん

    金の仮面『──はい、押されましたのは……一番左の方、どうぞ』

    「………すみません、その前に聞かせてほしいことがあるんです」

    ざわざわ…

    金の仮面『はい、なんでしょうか。制限時間はありませんので、ご自由に』

    242 = 240 :

    この>>1は焦らしが上手いな

    前篇はそうでもなかった

    243 :

    橘さん死んでしまうん?

    244 = 235 :

    「ありがとうございます……それじゃあ、聞きたいんですか…」

    「──優勝賞品は、いったいなんなんですか?
       愛用品ってのは聞きましたけど、それがなんなのか僕は知りたい」

    金の仮面『これはこれは……確かに、私としたことが発表がまだでしたね。
         それではここで、報告いたしましょう……』ばさぁ

    金の仮面『優勝賞品はこちら──桜井リホが部活で使用していた、茶筅でございます』

    ざわ…ざわ…

    金の仮面『──どうやら、この賞品に疑問を持つ方がいられるようですが──
         ご想像ください、これは桜井リホがいつも茶を立てるときに使用したもの』

    金の仮面『その立てられたお茶をすするのは……桜井リホ自身』

    ざわ!…ざわ!…

    金の仮面『さらにまた使用された茶筅は……いつかはリホ自身の体液と混ざり、染みつき、
         そして──完成される……』

    ざわわ!ざわわ!

    金の仮面『これがいかに素晴らしいものなのか──みなさま、ご理解いただけたでしょうか?』

    ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

    金の仮面『──はい、私ながらの勝手な解釈をいってしまいすみません。
         それでは、左の方。これでよろしいですか?』

    245 = 235 :

    「はい、ありがとうございます……くっ……」

    (あの、茶筅……確かに感じる………このもやもや…!
       これは……梨穂子のフラグに、違いない……!)

    (でも、なんだ……! いつもと、もやもやが違う……
       質が違うっていうか、そのもの自体が違うような……!)

    金の仮面『──では、左の方。答えをどうぞ』

    (──くそ! 大きい…大きすぎる…!
       もやもやが大きくて、意識がもうろうとするよ……!)

    (答えなきゃいけないのに……!!そうしないと、僕は梨穂子と会話が出来ない…!
       ここでなにもかも、押し殺して……僕は回答しなくちゃいけない……!)

    リホ『…ずんいち……』

    「その、答えは……」

    (──その、答えは……なんだよ、橘純一……僕は何を言おうってしてるんだ…?)

    (──忘れるなよ、忘れるんじゃない僕っ……僕は、僕は一人でここに居るんじゃない……!!)

    (みんなのおかげで、ここに立っていられる…それは、とっても凄いことなんだ…!
       だってそれは絶対に一人じゃできなかったことだから…!)

    246 :

    ずんいちヤメろwww

    247 = 235 :

    (だから僕は──……僕は簡単に……こんな問題を答えていいものじゃないだ……!!)

    (正解だからって、これが答えだからって……それがしょうがないからって、
       だからって……みんなの思いを、みんなの気持ちを押し殺していいものなのか……!?)

    (ここで僕って答えるのは簡単だ……でも、それは……今まで頑張ってきた僕自身を…)

    (……みんなが好きだって言ってくれた僕を、だめにしちゃう気がするんだ……!!)

    金の仮面『──左の方、どうかなされましたか?』

    「──いや、なんでもないですよ。今から答えます」

    金の仮面『……。そうですか、では回答をどうぞ』

    「……………」

    リホ『……………』

    「……その、答えは──………」ぐぐっ……!


    「わんわーわーんー!!!」だだだ!

    金の仮面『──え? なに、ちょ……!』

    248 :

    またかよw

    250 = 235 :

    「わふっ!わふっ!」ぐるぐる…

    金の仮面『え、なに……なんでわたしの周りでぐるぐる走ってるの……!?』

    「わんわん! わーん!!」ばっ

    金の仮面『きゃ……!!──だ、だれか警備!!この人を止めて!!』

    警備「は、はい……!!わかりました!!」

    金の仮面『はやく……! この人をとめなさい!!』

    「わふぅー……わんわん」ばっば!ばば!

    警備「は、はやい──何だコイツ、人間じゃないぞ……!?」

    警備2「まるで犬みたいだ……!?」

    (──そうだ、僕は犬……誰にでも止められやしない。
       自由気ままで、人間社会なんてどうだっていいと思ってるほど自由なんだ)

    (だって、僕は犬でいいんだ……そうやって僕を好きでいてくれている人たちの、
       顔色をうかがい続ける…そんな人生を歩みたいって思ってる)

    (それは確かに──人にとっては馬鹿みたいで、恐ろしく醜いかもしれない……
       ……でもそれが、大切な人たちを守るためなのなら──)

    「僕は人生を止めてもこわくなんかない!!」ばっ!!


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