元スレマミ「言ったでしょ!?これ以上魔法少女の勧誘をしないでっ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
1 :
ほむら「…」
ほむら「ハッ」
ほむら「また、戻ってきたのね…」
ほむら(もう何度繰り返したかわからない…)
ほむら(どうしてまどかを救えないの?)
ほむら(もう彼女が絶望して魔女となる姿も、死ぬ姿も見たくない…)
ほむら(もう、私一人ではどうしようもないのかしら…)
ほむら(でも誰も私の話を信じない。誰も魔女化という現実を受け止められない)
ほむら(弱気になっちゃ駄目。たとえ一人きりであっても、私はまどかを救う!)
2 = 1 :
~学校~
ほむら「暁美ほむらです。宜しくお願いします」
クラス一同「「ワッ」」
ほむら(はぁ…、もう何度目の挨拶かしらね)
まどか「(転校生だって!仲良くなりたいね)」ヒソヒソ
仁美「(綺麗な方ですわ)」
まどか「(いろいろお話したいなぁ)」
さやか「(うんうん、私達と合わせて4人揃えば姦しいって感じ?)」
まどか「(さやかちゃん、それ3人だよ…)」
3 = 1 :
ほむら(ああ…私の大好きなまどか…)
ほむら(今度こそ、今度こそあなたを救ってみせる)
ほむら(そのためには彼女を魔法少女にしてはいけない…)
ほむら(QB、いえ、インキュベーターを彼女に近づけない様にしなければ)
4 :
かしましいなんて難しい漢字よく知ってるな
5 = 1 :
~放課後:デパート上階部~
ほむら「はっ」
QB「きゅっっ…」
ほむら「まだっ」
QB「き…」
ブシュッ
ほむら(くっ、CD屋に寄ろうとしたまどか達を引き止められなかった以上…)
ほむら(今ここでQBを叩き続けなければ、またまどかとこいつを引き合わせてしまう!)
サッッ
ほむら「!しまった(逃がした!?)」
ほむら(まずい、これではまた…)
6 = 1 :
QB「助けて…」
まどか「あなたなの?助けを呼んでたのは…」
ほむら(くっ)
ザッ
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「そいつから…離れて!」
まどか「だ、駄目だよ、この子怪我してる」
ほむら(美樹さやかが消火器を放ってくる前に無理やりにでも…)
キィィィン
ほむら「!?(魔女の気配!?そんな、今まではもっと後のタイミングだったはず…)」
さやか「まどか、こっち!」
ほむら「!(しまった、魔女に気をとられて…)」
ほむら「…仕方ない、今度は巴マミと戦うことになっても、あの子達を連れ戻す!」
7 = 1 :
♪サールティーロイヤーリー
マミ「危なかったわね、でももう大丈夫!」
まどか・さやか「「!」」
ドドドドドド
まどか「す、すごい、変な生き物を一瞬で!」
さやか「あ、元の景色に戻った!」
QB「ありがとう、君達のおかげで助かったよ」
まどか・さやか「わっ、しゃべった!」
マミ「ふふ、自己紹介がまだだったわね」
マミ「私は巴マミ、あなた達と同じ見滝原中学の3年生よ」
マミ「そして、QBと契約した魔法少女よ」
まどか「魔法…」
さやか「少女?」
8 = 1 :
ほむら(…)
ザッ
まどか「!ほむらちゃん…」
さやか「あいつ、また…」
マミ「あら、あなたも魔法少女?」
ほむら「あなたには関係ない。そいつを引き渡して」
マミ「へえ、QBを攻撃したのはあなただったのね」
ほむら「だったら…?」
マミ「私のお友達をいじめるのは許せないわ」
マミ「お帰りいただけるかしら?」
ほむら(ここで帰ったら、また同じ轍をふむことになる…)
ほむら(こうなったら時間を止めて…)
マミ「でも、これ以上QBを攻撃しないというのなら、一緒にいてもらってもかまわないわ」
ほむら「?」
9 :
メリルのセリフかと思った
10 :
ほむっ
11 = 1 :
QB「僕、君達にお願いがあって来たんだ!」
まどか・さやか「お願い?」
ほむら「!」
ほむら(契約を迫る気!?)
QB「僕と契約して、魔法…」
ほむら(させないっ)
マミ「QB!」
まどか・さやか(ビクッ)
QB「…」
マミ「言ったでしょ!?これ以上魔法少女の勧誘をしないでっ!」
ほむら「…え?」
QB「…わかったよ、マミ」
マミ「…、本当に?」
QB「うん(彼女達が自発的に契約を願えば別だけどね)」
12 = 1 :
マミ「わかったわ。えっと、鹿目さんと美樹さんだっけ?驚かせてごめんなさいね」
まどか「いえ」
さやか「全然OKですよ!」
ほむら(巴マミが、まどか達を魔法少女にすることを拒んた!?)
マミ「せっかくだから、うちでお茶でもいかがかしら」
まどか「え?そんな、悪いです」
マミ「一応さっきの空間のこととか、今後の注意についてお話しておきたいと思って」
さやか「まださっきみたいなのがいるんですか!?」
マミ「ええ、詳しくはうちでお話しするわ」
まどか「それじゃぁ…御呼ばれしようかな?」
さやか「そうだね」
マミ「ふふ、いらっしゃい」
13 = 1 :
ほむら「…(一体何を企んでいるの!?)」
マミ「あなたも一緒に来る?えっと…」
ほむら「ほむら、暁美ほむらよ」
マミ「うん、暁美さん。ぜひともあなたのお話を聞きたいわ」
ほむら(とりあえず敵意は無いようね)
ほむら(QBを監視する意味でも行っておいたほうがよさそうだわ)
ほむら「それじゃ、遠慮なく」
マミ「ええ(にっこり)」
まどか「…(ほむらちゃん…)」
14 = 1 :
~マミハウス~
マミ「…そういうことだから、ひとけの少ない所とか路地裏、廃ビルなどにはなるべく近づかないでね」
まどか・さやか「「はい」」
マミ「あと…」
スッ
ほむら「!(グリーフシード…)」
まどか「えっと、それは…」
さやか「何かのアクセサリですか?」
マミ「ううん、これはさっきの空間の敵が近くにいるって警告する印よ」
マミ「もしこれを見かけたら絶対に近づかないで」
マミ「そして、私に連絡して欲しいの」
まどか・さやか「「わかりました!」」
15 = 1 :
マミ「ありがとう。遅くなってきたから、そろそろ帰ったほうがいいわね」
まどか「はいっ、ありがとうございました」
さやぁ「お茶とケーキ、おいしかったです!」
マミ「ふふ、ありがとう」
ほむら(魔法少女のことも、魔女のこともごまかした…)
ほむら(こちらの世界になるべく関わらないようにするための配慮ね)
まどか「ほむらちゃんはどうするの?」
ほむら「私は、もう少し聞きたいことがあるから」
まどか「そっか、それじゃ、ばいばいっ」
さやか「もうQBいじめるなよ!」
バタン
16 = 1 :
ほむら「…」
マミ「さて、暁美さん。あなたに一つ提案があるの」
ほむら「何かしら?」
マミ「あなた、私と組んでみない?」
ほむら「…何を話すかと思えば。お断りするわ」
ほむら「私は一人で十分戦える」
マミ「…そう、やっぱりあなたも同じなのね」
ほむら「?」
スッ
ほむら「(電話番号?)これは…?」
マミ「私の携帯の番号よ、何かあったら連絡して欲しいの」
ほむら「あなたに連絡することなんて無いわ」
17 :
面白そうだから支援するよ
僕は面白そうなSSをみるとつい支援しちゃうんだ
18 = 1 :
マミ「危険な魔女がいたり、グリーフシードが足りなくなった時でいいの」
マミ「はい、お近づきの印」
ほむら「グリーフシード…、これは受け取れないわ。あなたもストックは必要のはず」
マミ「大丈夫。私はまだ十分数があるし、魔力の節約には自信があるんだから!」
マミ「他の地区の魔法少女の子たちにもあげてるんだから、受け取って?」
ほむら(どういうこと?魔法少女にとって生命線であるグリーフシードをばら撒くなんて…)
ほむら「あなた、何を考えてるの?」
マミ「え?」
ほむら「あなたのしていることは、魔法少女にとって一番ありえないことよ」
マミ「…そんなことないわ、暁美さん」
マミ「他の魔法少女の子たちが頑張ってくれれば、魔女の数だって減るはず」
マミ「魔女殲滅の一つの戦略よ」
19 :
ほう……
20 = 1 :
ほむら「それなら何故新たな魔法少女の勧誘を止めたの?」
マミ「それは…、ほら、これ以上増えちゃったら、グリーフシードの数が足りなくなっちゃうじゃない」
ほむら「…」
ほむら(わからないわ…、今までの巴マミとは少し違う…)
ほむら(でも、これ以上のQBの勧誘行動を制限してもらえるなら…)
ほむら(まどかが魔法少女になることは無いはず!)
ほむら「わかったわ」
マミ「!」ぱぁぁぁ
ほむら「何か用があったときには連絡するわ」
マミ「ええ、よろしくね、暁美さん」
21 = 1 :
~1週間後:学校~
キーンコーンカーンコーン
さやか「はー、やっと授業終わったー」
まどか「さやかちゃんずっと寝てたよね」
さやか「そ、そんなことないぞー」
ほむら「よだれ…(ボソッ)」
さやか「はっ」
ぐしぐし
さやか「つ、ついてないじゃないか!」
まどか「やっぱり寝てたんだよね」
仁美「くすくす」
22 = 1 :
さやか「くっそ~」
仁美「すっかり仲良くなりましたこと」
ほむら「そんなことはないわ(キリッ)」
さやか「全力で否定するなよ…傷つくぞ!」
ほむら(美樹さやかとこんなに話をする日が来るとは)
ほむら(まどかとの会話も増えたし、これはいい傾向ね)
さやか「さてと~」
ゴソゴソ
まどか「あ、それCD?また上条君?」
さやか「へへへー ///」
さやか「この前さ、恭介のところにこの人のCD持ってったら、すごく感動したみたいで」
さやか「他の曲も聞きたいって言ってたから」
まどか「そうなんだー」
仁美「…」
23 :
マミ→QBのヤンデレ展開じゃないのか。
私以外の魔法少女なんかいらない、って感じの。
24 = 1 :
ほむら「?」
さやか「手を怪我してからずっと落ち込んでたけど、少し前から元気取り戻してきたみたいだし」
まどか「さやかちゃんのおかげだね!毎日お見舞いに行ったかいがあったよね!」
さやか「うん!」
仁美「そうですわね…」
さやか「最近恭介の方から電話もくれるようになってさ」
まどか「きゃーっ、さやかちゃんってば ///」
さやか「こらっ、声大きいって ///」
仁美「…(ハァッ)」
ほむら(どうしたのかしら、志筑仁美の様子が変ね)
25 = 1 :
~帰り道~
仁美(美樹さんうれしそう)
仁美(そうですわよね、想いを寄せる人が振り向いてくれてるのですから)
仁美(私だって、上条君のことお慕いしているのに…)
仁美(彼女達の間に入るのは難しそう…)
仁美「私も、上条君に振り向いてもらいたいですわ…(ボソッ)」
???「それが君の望みかい?」
26 = 1 :
仁美「!?だ、誰ですか!?」
スッ
QB「驚かなくてもいい、僕の名前はQB」
仁美「!?(猫がしゃべった!?)」
QB「君には資格があるようだ」
仁美「し、資格?」
QB「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ」
QB「そうしたら、なんでも一つ願い事を叶えてあげる!」
仁美「!な、何でもですか!?」
QB「そうだよ、どんな願いだってかまわない」
27 :
まさかの
28 = 1 :
仁美(この子の言っていることは本当なのでしょうか…)
仁美(願い事で上条君に好きになってもらうのは、卑怯だとは思いますけれど…)
仁美(まさか、本当に叶うなんてことあるわけないですわ)
仁美(それでしたら、ちょっとでも気が楽になる方が…)
仁美「QBさん、あなたにお願いがあります」
QB「言ってごらん、志筑仁美」(ニヤリ)
30 = 1 :
~見滝原市:公園内~
ほむら「たしかこのあたりに…」
ほむら「あった、魔女の結界…」
ドンドンドン!
ほむら(もう誰かが戦ってる…まさか、巴マミ!?)
マミ「くっ、これなら!」
ドン!
マミ「外した!?」
ほむら「危ない!」
カシャ
31 = 1 :
ほむら「停止解除」
カシャ
マミ「???何が起こったの!?」
ほむら「たいした魔女ではなさそうね」
マミ(暁美さん!?って、あれは機関銃!?)
ほむら「消えなさい」
ズドドドドドドドドド
魔女「ッッッッ……」
ほむら「ふぅ」
マミ「すごい、あっという間に倒しちゃった」
ほむら「巴マミ、何なの?この様は」
マミ「え?」
ほむら「魔女相手にマスケット銃のみで対抗するなんて」
ほむら「あなたにはもっと強力な必殺技があるでしょう!」
32 = 10 :
ほむマミ
33 :
必殺技w
34 = 1 :
マミ「ごめんなさい…、ちょっと魔力を節約しなきゃいけなかったの」
ほむら「グリーフシードがなくなったの?」
マミ「ううん、そういうわけではないんだけど」
♪Tirotirotiro Tirotirotiro
ほむら(巴マミの携帯?)
マミ「はい、巴です。ああ、はい、ええ、すぐに持っていくわ」
ほむら「?誰からなの」
マミ「他の街の魔法少女の子たちよ。今からグリーフシードを配りに行くの」
ほむら「!?」
35 :
>>23
おれもそう思って開いたらいい意味で期待を裏切られた
シエン
36 :
節約のため、ティロ・フィナーレは物理
37 = 1 :
ガシッ
マミ「きゃっ、暁美さん、痛い」
ほむら「何を考えているの!そんな余分なことするくらいなら自分に使いなさい!」
マミ「私は私の考えで動いているの。暁美さんには関係ないわ」
ほむら「その考えが何かはわからないけど、あなたのやっていることは自殺行為だわ」
マミ「…心配してくれてるのね」
ほむら「当たり前でしょう、同じ魔法少女なのだから」
ほむら「脅されているのなら私に言って。そいつらを黙らせてあげるから」
マミ「ありがとう、でもこれは私の意志でやってることだから」
ほむら「っ!」
ほむら(この人は一体何を考えているの…!?)
ほむら(でもこのままではいずれ巴マミは魔女となるか死を迎える)
ほむら(なんとかして理由を突き止めて、巴マミの行動を止めなければ)
38 = 35 :
本当に戦略的だ・・・QBを封殺しにかかってるよ
二歩くらい間違えたら水泡に帰すけど・・・
39 :
色々動くマミさんはいいものだ④
40 = 1 :
~4日後~
ほむら(とはいったものの、なかなか尻尾をつかませないわね…)
ほむら(なんとか他地区の魔法少女達と接触できればいいのだけれど)
まどか「あの…、ほむらちゃん…」
ほむら「?何かしら?」
ほむら(元気が無いわね…)
まどか「あのね、今日学校終わったら一緒にさやかちゃんの家に行って欲しいんだ」
ほむら「…(やっぱりね)」
ほむら(美樹さやか、どういうわけか3日も続けて休んでいる)
ほむら(事故にあったわけでもないようだし、一体?)
41 = 35 :
しえん
42 = 1 :
ほむら「ええ、今日は時間もあるし、大丈夫よ」
まどか「ほむらちゃん…、ありがとう」
ほむら(まどかを悲しませるなんて…美樹さやか、やはりあなたとは仲良くなれないわ)
ほむら「志筑さんは?」
まどか「うん、仁美ちゃんはお休みだって、先生言ってたから…」
ほむら「なら、二人で行きましょうか」
まどか「うん!」
43 = 1 :
~さやほーむ~
ピンポーン
まどか「ごめんください」
ガチャ
さや母「あら、鹿目さん。と、あと…」
ほむら「暁美ほむらです。さやかさんのお見舞いに来ました」
さや母「ごめんなさいね、わざわざ」
まどか「さやかちゃん、何かあったんですか?」
さや母「それがね、詳しく話してくれないの」
さや母「3日前に上条君のお見舞いから帰って、それっきり」
さや母「ほとんど何も食べてないみたいだし、心配で…」
ほむら「…」
44 = 1 :
まどか「私、さやかちゃんに聞いてみます!」
さや母「こういうとき、お友達でないと話せないこともあるから」
さや母「お願いするわ」
まどか「はい」
ほむら「任せてください」
45 = 35 :
さやさや
46 = 1 :
コンコン
まどか「さやかちゃん、まどかだよ。部屋、入るね」
ギィィ
まどか「さやかちゃ…っ!」
ほむら(目の下、すごいくま。それにまぶたの腫れが酷い)
ほむら(ずっと泣き続けてたようね)
まどか「さやかちゃん!さやかちゃん!?一体どうしたの!?」
さやか「…まど…か?」
まどか「うん!そうだよ!」
ほむら「美樹さん、何があったのか話してくれないかしら」
さやか「ほむら…」
47 = 35 :
私怨
48 = 17 :
シェーン
49 = 1 :
さやか「わたし…3日前、病院に行ったんだ…」
さやか「恭介が、大好きだって、言ってくれたCD持って…」
さやか「昨日、まで、あんなに喜んでたから…今日も、喜んで、くれ、るって…っく」
さやか「そしたら…そしたら…」
まどか「さやかちゃん!?」
さやか「ふぁああああああああん」
まどか「さやかちゃん!!?」
ほむら(この泣き方、尋常じゃない…)
さやか「うあ、うあああ…あああああああ」
ほむら「落ち着いて、美樹さん。お願いだから」
ギュッ
さやか「うううぅぅぅぅぅ…」
まどか「さやか…ちゃん…」
ほむら(落ち着いてしゃべれるまで胸を貸してあげる)
ほむら(だからこれ以上泣かないで…)
50 = 1 :
まどか「さやかちゃん、落ち着いた?」
さやか「ごめん、もう大丈夫だから…」
さやか「みっともないところ見せちゃったね」
ほむら「何があったか、話してもらえないかしら」
ほむら「その方があなたも楽になれると思うの」
さやか「うん…」
さやか「3日前ね、学校帰りに病院に行ったんだ」
さやか「恭介が気に入ってくれたCDを持って」
さやか「いつものように恭介のいる部屋に向かって…」
みんなの評価 : ★★★
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