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    元スレ岡部「俺が、バーナビーに?」

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    51 :

    ファイヤーエンブレムマダー?

    52 :

    おもしろい

    53 = 3 :

    虎徹「さて、どうするか……。なぁ、その襲ってきた奴らについて分かることはないか?」

    岡部「奴らはSERNの実行部隊、ウロボロスと言っていました」

    虎徹「ウロボロス!?」

    岡部「ご存知なんですか!」

    虎徹「あぁ……。知り合いの両親がウロボロスに殺されたんだ」

    岡部「そう、でしたか……」

    虎徹「SERNってのは確かでけぇ研究機関だよな……そいつらの下位組織がウロボロスってことか。こりゃ相当でかそうだ」

    虎徹「ここに来た奴の数は覚えているか?」

    岡部「六人です。しかしラボから逃走した際にそこら中で襲われました」

    岡部「街中に相当数が潜んでいると思います。街から出る道路には、大量のパワードスーツが配備されていましたしし」

    54 = 3 :

    虎徹「なるほどね……。まぁ、ラボに襲撃してくる連中ぐらいは俺一人で余裕か」

    虎徹「他のヒーローやアニエスに連絡を取ってみる。少し待っててくれ」

    岡部「お願いします」

    虎徹「出てくれよバニー……」

    バーナビー『どうしました、オジサン』

    虎徹「バニー! よかった」

    バーナビー『よかった? 何がですか』

    虎徹「突然こんなこと言っても信じられないかも知れないが、よく聞いてくれ」

    バーナビー『なんです、そのまどろっこしい言い方は。らしくないですね』

    56 = 3 :

    虎徹「約2時間後、ウロボロスがこの街を襲撃する」

    バーナビー『ッ!? どこでそんな情報を手に入れたんですか!』

    虎徹(未来から来た奴に教えてもらった、なんて言ったら信じてもらえないだろうな)

    虎徹「悪い、それは言えない」

    バーナビー『出所を教えない情報を信用するとでも?』

    虎徹「お前なら信じてくれると思ってるから話したんだ」

    バーナビー『やれやれ、本当に馬鹿なオジサンだ。……詳しく聞かせてもらいましょうか』

    虎徹「バニー……サンキュな」

    57 :

    シュテルンビルドみたいな構造の秋葉原ってことかwww

    58 = 3 :

    バーナビー『そんな大規模なテロを……ウロボロスめ』

    バーナビー『市民の避難は無理でしょうね。爆破計画を前倒しにされる可能性が高い』

    虎徹「だろうな、市民の避難はできそうにない」

    岡部「やはりもう一度タイムリープを……」

    虎徹「バカ。今まで成功してるからって、次も成功する保証はねぇんだぞ。副作用だってあるかもしれねぇ」

    バーナビー『……オジサン?』

    虎徹「すまん、こっちの話だ。バニーは市長が要求を呑むと思うか?」

    59 = 3 :

    バーナビー『微妙ですね。市民の命がかかってるとは言え、極悪人を解放するとなると……あの人に決断できるとは思えません』

    バーナビー『しかし、最終的には解放する流れになるかと』

    虎徹「なぜそう言い切れる?」

    バーナビー『おそらくマーベリックさんなら、逃したジェイクをヒーローが捕まえればいい……などと言ってくれると思います』

    虎徹「確かに、マーベリックさんならやってくれそうだ。バニー、すまねぇが他の連中に連絡してもらえねぇか」

    虎徹「俺が言うより、お前が言った方が信じてくれると思う」

    バーナビー『分かりました。虎徹さんはどうするんですか?』

    虎徹「少しやることがあってな。詳しいことは後で」

    60 :

    しえん

    61 = 3 :

    虎徹「ウロボロスの連中は倫太郎たちを連れて行く、みたいなことは言ってないんだよな?」

    岡部「言ってません。テレビで言ってたのはあくまでジェイクの解放だけ」

    虎徹「市民巻き込まないだなんて言っておきながら、お前らをこっそり攫おうだなんてな。まぁ、俺が守ってやるから心配すんな」

    まゆり「ボディガードさんはヒーローだったんだねぇ」

    虎徹「な、なんで知ってるのかな? おい倫太郎!」

    岡部「お、俺は話してませんよ」

    まゆり「電話でバニーとかアニエスとか言ってた……バニーってたしか、ワイルドタイガーがバーナビーを呼ぶときに使うんだよね」

    虎徹「あちゃー、他言無用で頼むぜ!」

    まゆり「うん。ヒーローは正体を隠すものだもんねぇ」

    虎徹「おぉ! よく分かってるなぁ、嬢ちゃんは」

    虎徹「さて、とりあえずスーツを持ってきてもらうか。もしもし、斎藤さん――?」

    62 = 3 :

    ワイルドタイガー「あと10分で爆破か。そして2分後にニュース、その直後にウロボロスの連中がここを襲撃」

    ワイルドタイガー「二人は開発室に隠れていろ」

    岡部「分かりました。まゆり」

    まゆり「うん」

    ワイルドタイガー「さーて、どっからでもきやがれってんだ」

    63 = 3 :

    ワイルドタイガー「爆発――! そろそろ来るな」

    ワイルドタイガー「…………」

    ラボの扉が蹴破られた。

    隊員「動くな。両手を上げろ」

    ワイルドタイガー「お前らがウロボロスか」

    隊員「ワイルドタイガーを排除する」

    ワイルドタイガー(この反応、俺がいるってことを知ってたのか? 街中に潜伏してるんだから、おかしくはないか……)

    ワイルドタイガー(だがこいつら、素人ってわけでもないが……エキスパートってほどでもない。能力は温存しておこう)

    ウロボロスの兵士はワイルドタイガーに向けて一斉射撃。
    しかし頑丈なスーツの前には豆鉄砲同然だった。

    ワイルドタイガー「効かねぇなぁ……行くぜ?」

    狭い室内、距離を詰めるのは容易だった。
    ワイルドタイガーはあっという間に近づき、男たちを次々と殴り倒していく。

    ワイルドタイガー「そんなもんか? そらっ!」

    64 = 3 :

    ワイルドタイガー「大したことなかったな……おっと、もう一人いたんだったか。女を殴る趣味はないんだけどな」

    萌郁「さすがヒーロー……普通の人間では歯が立たない」

    ワイルドタイガー「なら降参してくれると助かるんだが?」

    萌郁「その心配は、ない」

    萌郁は何も持たぬ右手を前に出す。

    ワイルドタイガー「おいおい、素手かよ」

    萌郁「はぁああああ……」

    萌郁が弱々しい声で気合を込めると、その右手に青く光るケータイが現れる。
    目にも留まらぬ速さでケータイに文字を打ち続けると、携帯電話が徐々にその光を増していく。
    まるで萌郁の右手が輝いているようだった。その様子はまさにシャイニング・フィンガー。

    ワイルドタイガー「まさか、NEXT!?」

    65 = 52 :

    42型は点灯してなかったらヤバイな

    66 = 27 :

    なんと!

    67 = 49 :

    何…だと…

    68 = 3 :

    萌郁「死ね」

    ワイルドタイガーに向けて光る拳を振り抜く萌郁。
    予想外の行動に対応できず、ワイルドタイガーはそれをもろにくらってしまう。

    ワイルドタイガー「ぐわぁああああっ!」

    萌郁「…………」

    ワイルドタイガー「がはっ……なんて威力だよ?」

    萌郁はダウンしているワイルドタイガーに飛びかかり、無言でラッシュを浴びせる。

    ワイルドタイガー「ぐわっ、げほっ、ごほぁああああっ!」

    岡部(あ、あいつNEXTだったのか……? こ、虎鉄さんが押されてる!)

    まゆり(ダメだよオカリン、それ以上近づいたら気づかれちゃうよ!)

    69 = 3 :

    虎徹「はぁ、はぁ……仕方ねぇ、ワイルドに吠えるぜ!」

    タイガーの身体を青い光がつつみ、ハンドレッドパワーが発動する。
    5分間だけ身体能力を100倍にするという、虎徹のNEXTとしての能力。

    のしかかっている萌郁の光る右腕を掴み、ラボの壁まで投げ飛ばす。

    萌郁「うぐぅ、うぅ……」

    ワイルドタイガー「女に暴力振るいたかねぇんだけどな……そうも言ってられねぇようだ」

    萌郁は姿勢を直してワイルドタイガーへ殴りかかる。

    萌郁「はぁあああっ!」

    だが、今のワイルドタイガーには容易くかわせた。
    そして萌郁の背後に回りこみ、首に手刀を入れて気絶させる。

    ワイルドタイガー「少し寝ていてくれ」

    70 = 3 :

    岡部「すごい……これが、ヒーロー」

    まゆり「あっという間にやっつけちゃったねぇ」

    ワイルドタイガー「まぁな。だが敵はこいつらだけじゃねぇ……」

    岡部「はい、分かってま――」

    岡部がそう言いかけた時……ラボのガラスが割れ、何か小さなものが飛び込んできた。
    次の瞬間、目の前に居るまゆりの身体がぐったりと倒れこんだ。

    岡部「まゆり、まゆり! ちくしょう……また、まゆりが!」

    ワイルドタイガー「ッ……狙撃か!」

    岡部「くそっ……タイムリープするしか、ないっ!」

    しかし再びラボにウロボロスの連中が現れる。先ほどの連中より凶悪な武装をしていた。

    ワイルドタイガー「倫太郎、早く開発室に行け!」

    隊員「そうはさせん」

    ワイルドタイガー「お前らの相手は俺だ」

    ワイルドタイガーがウロボロスの連中を押さえ込んでる間に、岡部は開発室に入る。

    岡部「頼むから、跳べよぉおおおおおおおおおおおっ!」

    71 = 3 :

    岡部(また、駄目だった。ヒーローの力を借りても……まゆりは救えないのか)

    紅莉栖「おい、岡部。聞いてるの?」

    岡部「ん? あ、あぁ……すまん」

    紅莉栖「タイムリープ、してきたのね?」

    岡部「!?」

    紅莉栖「ケータイにかかってきた電話を取った瞬間、別人みたいな表情になったでしょ」

    岡部「さすがは助手、だな」

    紅莉栖「助手って言うな」

    紅莉栖「今のアンタ、ひどい顔してる。未来で何があったの、話して」

    岡部「分かった……」

    74 :

    この超展開もそれはそれでいい

    75 = 3 :

    鈴羽「世界っていうのはさ、いくつもの可能性があるんだよ。その可能性ひとつひとつのことを世界線って言うんだ」

    紅莉栖「可能性? 多次元世界……パラレルワールド理論とは違うのかしら」

    鈴羽「違う。可能性はあくまで可能性、多次元世界理論みたいに異なる可能性同士が同時に存在するわけじゃない」

    鈴羽「何かが起きたことによってスイッチのオンオフが切り替わって、世界が切り替わる感じ」

    鈴羽「そして大量の世界線を束ねた、大きな世界線っていうのがあってね」

    鈴羽「その大きな世界線の中の、小さな世界線同士でしか行き来はできない」

    紅莉栖「つまり、何でもアリってわけじゃなくて、絶対に確定してることがあるってこと?」

    鈴羽「そう。今いる世界線……仮にα世界線って呼ぶよ」

    鈴羽「α世界線では、椎名まゆりが明日死ぬことは確定している。あとSERNによるディストピアが訪れることも」

    鈴羽「他にもいろいろ確定事項はあるけれど……君たちに関係あるのはとりあえずこの2つ」

    岡部「ちょっと待て……それじゃ、俺が何をしようとまゆりは助けられない、ということじゃないか!」

    鈴羽「そう、α世界線だったらね」

    76 = 3 :

    岡部「だがα世界線内にある世界線同士でしか移動できないと言っただろう」

    鈴羽「例外がある。世界線の変動幅が大きい時期なら、α世界線を抜け出すことができる……かもしれない」

    鈴羽「この2010年夏はまさにチャンスなんだよ、なんせ人類初のタイムマシンが完成した時期だからね」

    鈴羽「そこにNEXTというこの世の理から外れた存在が加われば、もしかしたら……」

    岡部「α世界線から抜け出せたら、まゆりは助かるのか?」

    鈴羽「断言は出来ない。私はβ世界線になんて言ったことがないから、私にとってはどんな世界線なのか分からない」

    鈴羽「でも、このα世界線にいたら椎名まゆりは絶対に死んでしまうよ」

    岡部「そう、か」

    紅莉栖「岡部……」

    岡部「何をしょぼくれているクリスティーナよ! トリックさえわかればこっちのものだ」

    岡部「さっさとそのβ世界線とやらに行くとしようではないか! フゥーハハハハ!」

    紅莉栖「どうやって?」

    77 = 3 :

    岡部「そ、それはだな……」

    紅莉栖「何も考えてないのね。まったく……ま、その方がアンタらしいわね」

    岡部「何を言うか助手、考えはあるさ。え、えーっとだな」

    岡部「そ、そうだ。鈴羽は言ったよな、NEXTの力が必要だと」

    鈴羽「うん」

    岡部「実はこの鳳凰院凶真、NEXTなのだよ」

    紅莉栖「は?」

    岡部「は? ではない! 事実なのだよ」

    紅莉栖「はいはいワロスワロス……冗談言っていい空気じゃねーだろ」

    鈴羽「事実だよ。岡部倫太郎はNEXT」

    紅莉栖「は? 阿万音さんまで何言ってるのよ」

    鈴羽「岡部倫太郎のNEXTとしての能力……それは、別の世界線の記憶を継続すること」

    鈴羽「リーディング・シュタイナー、だったかな」

    岡部「あぁ……あれがNEXT能力だったのか」

    78 = 60 :

    戦闘タイプじゃねぇw

    79 = 3 :

    鈴羽「でもこの能力だけじゃダメなんだ。たぶんもっと強い力が必要」

    紅莉栖「戦闘力皆無だしね」

    岡部「以前のループではワイルドタイガーの力を借りたが、ダメだった……」

    鈴羽「うーん、何をすればβ世界線に行けるか……それは私には分からないんだよね」

    鈴羽「肝心な所で役に立てなくってごめん」

    岡部「気にするな、お前が来てくれなかったら俺はもうだめだったかもしれん」

    紅莉栖「む……」

    岡部「もちろん紅莉栖もな、ありがとう」

    紅莉栖「べ、別にアンタのためじゃないんだからなっ! まゆりのためよ、まゆりの」

    80 = 27 :

    汗をたくさんかくとかのびっくり人間系NEXTよりは…

    81 = 31 :

    昼寝している間に超展開だな

    支援

    82 = 3 :

    紅莉栖「今更なんだけど阿万音さん、あなたは何者?」

    鈴羽「タイムトラベラー。α世界線から抜け出すために、未来から来たんだ」

    鈴羽「未来ではSERNがタイムマシンを利用して世界を牛耳ってる」

    鈴羽「争いはなくなったけれど、人間の感情もなくなった。みんな目が虚ろで……ひどい有様だよ」

    鈴羽「だからお願い、岡部倫太郎。そんな未来を変えて欲しい」

    岡部「鈴羽……」

    鈴羽「それじゃ、私はタイムマシンの様子見てくるよ。何かあったら呼んでね」

    岡部「あぁ、分かった」

    83 = 3 :

    紅莉栖「さて、どうする岡部?」

    岡部「NEXTの能力か……ヒーロー全員にまゆりを守ってもらうとかどうだろう」

    紅莉栖「テロリストが街を包囲してるんでしょ、ヒーロー全員が住民一人の護衛をするなんて無理」

    岡部「た、確かに……」

    紅莉栖「ヒーロー本部にまゆりをかくまってもらうっていうのはどうかしら」

    岡部「どんな安全な所にいてもまゆりは死ぬ。っていうかそれNEXT関わってないだろ」

    紅莉栖「あー、そうだった。NEXTをどうするかが問題よね」

    84 :

    NEXTが世の理から外れた存在って鈴羽がいた未来にはNEXTいないの?

    85 = 3 :

    数時間後――

    岡部「どれもこれもダメか」

    紅莉栖「少し息をついたほうがいいかもね」

    岡部「そうだった、すまんな紅莉栖」

    紅莉栖「べ、別にアンタのためじゃないんだからなっ!」

    岡部「少し外の空気を吸ってくる」

    紅莉栖「いってらー」

    86 = 3 :

    岡部「ふぅ……」

    岡部「息をつこうにも、なかなかうまくいかないな」

    岡部「ずっとまゆりを救うことを考えている……とりあえず、ラボから持ってきたドクペでも飲むか」

    岡部「ごくごく……プハァーッ! やはりドクペはいいッ!」

    岡部「ん? 電話か……どうした紅莉栖?」

    紅莉栖『ちょっと聞きたいんだけど、岡部ってヒーローの電話番号持ってるわよね?』

    岡部「あぁ、ワイルドタイガーのならな」

    紅莉栖『教えて』

    岡部「……何に使うつもりだ?」

    紅莉栖『まゆりを救うためよ』

    岡部「俺が電話をかければいのではないのか? 今どこにいる?」

    紅莉栖『わ、私じゃなきゃダメなのよ。岡部の脳みそじゃ多分ついていけない』

    岡部「…………」

    岡部「お前がそこまで言うのだ。何か理由があるんだろう……分かった、教えよう」

    紅莉栖『サンクス岡部』

    87 = 3 :


    岡部「何か思いついたのだろうか? さすがは紅莉栖だな……」

    岡部「さて、と……作業してる二人のための差し入れでも買ってくるか」

    岡部「明日タイムリープマシンが開発できなかった、なんてことになっても困る」

    岡部「とりあえずドクペとコーラ、あと適当に食べ物でも買えばいいだろう」

    88 = 3 :

    1時間後――

    岡部「買いすぎたな……まぁ金は有り余ってるから問題ない。ダルや紅莉栖は俺とは比べものにならないほど頑張ってるしな」

    岡部「ん、電話か。む、虎鉄さんから? 俺の電話番号教えた覚えはないんだが……はい、岡部です」

    虎鉄『よう岡部。話は全部紅莉栖から聞いたぜ』

    岡部「なっ、ななななななっ!?」

    虎鉄『落ち着けよ。とりあえず深呼吸してみろ』

    岡部「すーっ、はーっ……全部、とはいったい?」

    虎鉄『明日の襲撃とか、まゆりって嬢ちゃんが死ぬこととかだな』

    岡部(紅莉栖め、何を勝手に……いや、虎鉄さんには早めに言うべきだったな。これは紅莉栖が正しいか……)

    岡部「そう、ですか」

    虎鉄『そんでもって紅莉栖に聞いたぜ、嬢ちゃんを救う方法』

    岡部「はいいいいい? 俺は知りませんよその話」

    虎鉄『いやぁ、この作戦はお前に知られたら失敗するんだとよ』

    岡部「……それを教えていいんですか?」

    90 = 3 :

    虎鉄『あぁ。作戦があるってことは知ってもらっておいた方がいいらしい。あ、紅莉栖に代わるぜ』

    紅莉栖『分かった岡部? 私がまゆりを救う作戦を考えてあげたから』

    岡部「おい紅莉栖!」

    紅莉栖『何?』

    岡部「えっと、その、だな……あり、がとう」

    紅莉栖『ッ!?』

    紅莉栖『べ、別に岡部のためじゃ……』

    岡部「ありがとう」

    紅莉栖『もう……バカッ!』

    91 = 31 :

    バカッ!

    92 = 3 :

    岡部「それで、その作戦……自信はあるか?」

    紅莉栖『あるって言いたいけれど、正直何が起こるか分からないわね』

    紅莉栖『タイムリープマシンが完成したら、いつでもタイムリープできるようにしておいて』

    岡部「分かった。おっと聞き忘れていた……俺は何かやることがあるのか?」

    紅莉栖『何もな……あ、違うな。一日中ラボに居るようにして』

    紅莉栖『あとタイムリープマシン実験は中止、打ち上げ会は実施で』

    岡部「それだけか?」

    紅莉栖『それだけよ』

    岡部「了解した」

    93 = 3 :

    次の日――

    紅莉栖「これでオッケー、かな」

    ダル「ふぅ。さすがに徹夜はキツイっす」

    岡部「完成、したのか?」

    紅莉栖「えぇ……私達、とんでもないものを作っちゃったんじゃない」

    ダル「実験するのかい、オカリン」

    岡部「実験したい。なぜならこれは俺たちが作ったものだからだ」

    岡部「だが、実際にタイムリープをするのは多くの問題がある」

    紅莉栖「そうね。過去に例がないし、何が起きるか分からないわ」

    岡部「…………」

    岡部「実験は中止。マシンはしかるべき研究機関に託して、世間に公表しよう」

    94 = 51 :

    完全ホールド

    95 = 3 :

    ダル「そんじゃ約束通り、今日はオカリンのおごりな」

    岡部「任せておけ、いくらでも出してやろう。フゥーハハハッ!」

    紅莉栖「んじゃ私とまゆりで買い出しに行ってくるから。行きましょ、まゆり」

    まゆり「うん。分かったよ、紅莉栖ちゃん」

    ダル「動くのめんどいし、ラボでgdgdしてるとしますか……」

    ダル「昨日オカリンが大量にコーラ買ってきたから、まだ残りまくりんぐwwwうめぇwww」

    96 = 3 :

    まゆり「いっぱい買ったねぇ」

    紅莉栖「えぇ、これだけあれば十分でしょ」

    紅莉栖「ていうか絶対に買いすぎよ、これ……5人で食べられる量じゃない」

    まゆり「あはは、そうかもね」

    まゆり「橋田君ならたくさん食べてくれるよぉ」

    紅莉栖「まゆり……それはタブーよ」

    まゆり「あ、ごめんね」

    97 = 52 :

    ダルくんならー

    98 = 3 :

    まゆり「ただいまー、買い出し行ってきたよー。うわぁ、お寿司にピザ……豪華だねぇ」

    岡部「Lサイズのピザを5枚とか気が狂っとる……」

    ダル「ま、いざとなったら僕が全部食べるからおk」

    まゆり「あ、フェリスちゃんは来れないみたい」

    岡部「そうか……ルカ子も来れないようだし、食べ物が少々余りそうだな。指圧師も連絡がこない」

    鈴羽「おーっす。今日店長が早めに店閉めたから遊びにきたよー。うわっ、すごい豪華じゃん」

    岡部「それでは、タイムリープマシンの完成を祝って――乾杯!」

    「乾杯!」

    99 = 3 :

    ダル「うえっぷ、さすがに食い過ぎたお」

    まゆり「ピザ3枚も食べるなんてすごいねぇ」

    岡部「これ以上ブクるなよダル?」

    ダル「そういうオカリンだってドクペ8本目ですよねそれ?」

    岡部「フッ……狂気のマッドサイエンティストだからいいのだ!」

    ダル「イミフにもほどがあるんですけど」

    鈴羽「岡部倫太郎」

    岡部「何だ、鈴羽?」

    鈴羽「ちょっと風にあたってくるね」

    岡部「あぁ……分かった」

    100 = 3 :

    まゆり「何か面白い番組やってないかなぁ……って何これ!?」

    クリーム『我々はウロボロス。我々は、この街に囚われている同志ジェイク・マルチネスの解放を求めます』

    クリーム『ご賛同頂けないようでしたら、この街の主要な柱を破壊します。そうしたら、この街は瓦解しますわ』

    クリーム『脅しでないということを証明するために、この街につながらう交通網を爆破して差し上げましょう』

    少し離れた場所で大爆発が起き、床が大きく揺れる。

    ダル「ちょ、爆破テロ!?」

    岡部(とうとう来たか……しかしヒーローが一人も来ていない。ラボの周りにでも居るのだろうか?)

    岡部(しかしそれでは狙撃などされたらマズいんじゃ。いや、俺に出来るのは紅莉栖を信じる事だけだ)

    クリーム『これで脅しでないと御理解いただけましたでしょうか』

    クリーム『良い返事を期待しておりますわ』


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