元スレ杏子「どこにも無い……!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 15 :
ほむほむ?
52 = 40 :
虫歯になっちゃたよあんこちゃあん…
54 = 1 :
ほむら「……頭を上げなさい、佐倉杏子」
杏子「譲ってくれるのか!?」ガバッ
ほむら「そうね。譲ってあげないこともないけれど、もちろんタダというわけにはいかないわ」
杏子「う……も、もちろんだ。いくらだ……?」
ほむら「お金というわけではないのよ」
杏子 (げっ……! またこのパターンか!?)
ほむら「そうね、ポッキーの日だから……」
杏子「………」ゴクリ
ほむら「私と、ポッキーゲームをしなさい」
杏子「………え?」
ほむら「ポッキーゲームをするのよ杏子。知らない?」
杏子「は? いや、知ってる……けど………え?」
ほむら「どうするの? 折らず離さず、成功すれば……それでポッキーは貴女の物よ」
杏子「いやだってその……き、きす……するやつ、だろ………///」
ほむら「ええ。知ってるなら話は早いじゃない」
55 = 15 :
ほむっほむっ
56 = 39 :
さあ俺と代わるんだほむほむ
57 :
なら杏子は俺と代わるんだ
58 :
壊滅的につまんねーな
59 = 39 :
>>57
おいコラ
60 = 1 :
杏子「待てよ、落ち着けよ! あんたはまどか一直線じゃなかったのか!?」
ほむら「当然。だから貴女とキスしても、別に何とも思わないわよ?」
杏子「そーゆーことじゃねーだろ!?」
ほむら「じゃあどういうことなの?」
杏子「あ、あたしは……その、したこと………ないし……」
杏子「その、初めて……は、とっときたい、っつーか……さ……///」
ほむら「! ………それも、そうね」
ほむら (うっかりしてたわ。杏子で練習しようにも、自分のファーストキスを台無しにしたら意味無いじゃない!)
ほむら (杏子もファーストキスなら、さやかに後々恨まれそうだし……。どうしようかしら)
ほむら (何かしら利益は欲しいのよね………)
ほむら「む……」
ほむら「……! そう、じゃあこうしましょう」
杏子「ん?」
ほむら「キスをしたら、負けにすればいいわ」
杏子「はぁ?」
61 :
負けるが勝ち
62 = 1 :
ほむら「複数人でやる場合のルールを改変するだけよ。私は目を開いたまま、貴女は目を閉じてゲームを開始する」
杏子「ん……? 何か違うのか?」
ほむら「そして、キスしてしまったら負け。逆に、口を離した時、残りの長さが5cm以上でも……やっぱりあなたの負けよ」
杏子「……つまり、チキンゲームか」
ほむら「ええ。これなら、貴女が相当無茶しない限りキスは回避できるでしょう」
杏子「………」
ほむら「どうする?」
杏子「……よし。乗った!」
ほむら「良い返事ね。それじゃ、ゲーム用のポッキーを一本出すわね」
ピリリッ ガサガサッ…
杏子 (うおぉ、食いたい……っ!) ゴクッ
ほむら「はい、目をつぶって」
杏子「おう」パチッ
杏子「んむっ」
ほむら「咥えたわね。準備完了、まだ食べちゃダメよ?」
63 = 57 :
ほむっ
65 = 1 :
ほむら「いい? スタートの合図をするまで、絶対に目を開けてもいけないし食べてもいけない。
その時点で貴女の負けが決定するわ」
杏子「わ、わふぁっふぁ」
杏子 (はやく囓りてぇ……!)
はやる気持ちを抑えながら、目を閉じて律儀にポッキーを咥える杏子。
ほむら (よし。これなら………)
それを前にして、ほむらは音を殺して立ち上がる。
杏子 (……? まだか?)
ヒタ… ヒタ…
ほむら (えっと……。あ、あったわ)
棚の奥から取り出したるは、一台のコンパクトデジカメ。
ほむら (よしOK、杏子の前に戻って……) ササッ
ほむら (撮りまくるッ!) パシャパシャパシャパシャパシャ
杏子 (え? 何か……変な音してねぇ?)
杏子「ほうあー? あんー?」
ほむら「あっと、ごめんなさいね。……そう、定規を探していたのよ。審判用にね」
66 = 20 :
これまどかが知らず知らずのうちに家に入ってきて目撃しちゃうパターンやな
67 = 39 :
その写真いくらかね?
69 = 1 :
適当に嘘をつきながら、液晶画面で作品の出来映え確認する。
そこには、閉じた目を悩ましげに寄せ、ポッキーを咥えた口をやや上に向けて突きだした、
佐倉杏子の素敵な画像が刻まれていた。
ほむら (グッド! やるじゃない暁美ほむら!)
ほむら (これならけっこう高いレートでトレードできるはず……)
ほむら (さやかの秘蔵☆まどフォトライブラリー、コンプリートまでまた一歩近づいたわ……!)
杏子「ふぁあふー!」
ほむら「あっと、今始めるわね」
とりあえずカメラは後ろにしまい、杏子の肩を軽く掴む。
ほむら「ここまででいい、と思ったら口を離して目を開けなさい」
ほむら「もちろん折れたりしてもダメよ?」
杏子「ふぉう」
ほむら (欲しい物は頂いたし、あとはポッキーゲームの練習に集中しましょう……)
ほむら「じゃ、スタート! ……はむっ」
杏子 (来たッ!)
70 = 29 :
ほむあんほむあん
71 = 11 :
こいつら……
73 = 1 :
杏子 (よっしゃあ!) ボリボリボリボリッ
杏子 (うっ………めええええ! これだ、これこそがポッキーだ!!)
ついに出会えたその食感その味に、思わず頬が緩み、口を離してしまいそうになる。
杏子 (っとやべえ!)
杏子 (離したら負けだったな、そこは気をつけて食わねーと……って)
杏子 (落ち着け? ヘタに勢いづけて食って負けちまったら、残りのポッキーも逃し……最悪キスも奪われちまう)
杏子 (いまは辛抱の時だ……我慢だ!)
既にポッキー欲は限界に近いにもかかわらず、健気に自らを律してゆっくりとした食べ方へと変更する杏子。
杏子 (………あれ、あたしどんだけ食ったっけ?)
しかしもう、現在の長さについての手がかりはなく…
ちょっとばかり、落ち着くのが遅かったのかも知れなかった。
杏子 (やっば……)
75 :
ボリボリ…
ほむら (これ……結構、最初っから顔が近いわね………///)
目の前からもぐもぐと迫り来る顔に、今更ながら緊張するほむら。
イメージトレーニングの成果はあまり無さそうだ。
ほむら (杏子相手でもこれなのに……。ま、まどか、相手で……心臓、持つかしら……///) ドキドキ
ボリボリ…
ほむら (か、囓ってる感覚が伝わってくるのも……その、アレね………) ドキドキ
ボリ…
ほむら (! っと、危ない……? 結構、折れないようにするのも難しいわ)
ほむら (杏子は目を閉じてるから仕方ないかしら)
ほむら (相手の動きに合わせて優しく咥えてないと……)
ほむら (………なるほど)
ほむら (実際にやってみると、やはり得られる情報は多いわね……)
ほむら (……あれ? 杏子の動きが止まった……? 思いの外冷静ね)
ほむら (………ちょっと、脅かしてあげましょう)
ほむら (長さはほとんど変えず、端っこだけを削りまくる……!) ガリガリガリガリガリッ
76 = 74 :
ほむほむ
77 = 74 :
ほむ
78 :
ほむぁぁん
79 = 75 :
ガリガリガリッ
杏子 (うおっ!? 一気に来た!?)
杏子 (ちょ、待てよコレ結構食ったんじゃないのか?)
ガリガリガリッ
杏子 (……あれ、このルール、良く考えればほむらがバリボリ食い尽くせばあたしの負けなのか!)
杏子 (こいつはそれなりに勝負に関しては淑女なはず……いやでも……)
ガリガリッ
杏子 (まだ食うのか!? マジで殺しに来てるんじゃねえのかおい!)
杏子 (ああっ……! 近い近いこれ絶対近い!!)
冷静になれば、鼻から漏れる息が触れる感覚がないなとか、あまり顔に体温を感じ無いなとか、
目印になるサインはいろいろあったのだろう。
しかし既に自爆に近い形で立ち位置を見失っていた杏子は、落ち着きを取り戻すことが出来ず…
ガリッ
杏子 (だ………)
杏子「ダメだあぁぁぁっ! ここまで!!」バッ
恐怖に負け、咥えていた端をそれ以上食べることなく離してしまった。
82 :
とってもだいすき!
83 = 75 :
ほむら (あれ……?)
思ったより早いギブアップに訝しく思いながら、残ったポッキーを指でつまみ上げる。
杏子「う……嘘だろ……」
二人の唾液で少しとかされたそれは、どう見ても半分以上残っていた。
ほむら「………ぷっ」
杏子「!?」
ほむら「結構チキンなのね、貴女」
杏子「あぁ!? てめぇ……」
ほむら「自分のために狂犬のように魔女だけを狩りまくる、あの佐倉杏子とは思えないわ」
杏子「ほむらァ……!」
ほむら「それともあれかしら、思いの外ピュアってことかしら? そんなにファーストキスが大切だった?
ふふふ、カッワイイじゃない……!」
杏子「っぐ………」
ほむら「あら図星? お姉さん、そういう子好きよ?」プププ
杏子「うぐぐぐぐ………///」
84 :
かわええのう
85 :
わか
い
い
86 = 75 :
杏子「……覚えてろ」ボソッ
ほむら「え?」
杏子「覚えてろ! この借りはぜってーに返してやるからな! 死ぬまで覚えてろコラ!!!」
ズダダダダ… ガチャン バタン!
悔しそうに捨て台詞を残すと、そのままダッシュでほむホームから逃げ去っていった。
ほむら「あら………。行っちゃった」
ほむら (ちょっと調子に乗って煽りすぎたわね……)
ほむら (咥えポッキーの写真で十分な代金は頂いたし、あげるつもりだったのだけれど………)
ほむら「どうせ10箱以上、予備買ってあるし」
ほむら (………)
ほむら (……私は私で、準備しないと)
pi pipi po pi prrrrr prrrrr...
「もしもし?」
ほむら「もしもし、まどか? えっと―――」
88 = 75 :
――通学路――
杏子「ふぅ………」
杏子 (あーくっそ、今日は朝からひでぇ目に遭ってばっかりだ……)
杏子 (一応、ほんの少しだが食えたおかげで落ち着いたけど……)
杏子 (………でも、多分すぐ切れるな、コレ。やっぱひと箱分ぐらい必要だ……)
杏子 (諦めてもう寝た方がいいのか? 眠れねぇし……睡眠薬かなんかをパクるか)
杏子 (……いやそれなんかおかしいな。本末転倒とかそんな感じだ)
杏子「はぁ………」
杏子 (さやか、ほむらと続いてダメなら……)
杏子 (まぁ、あいつしか居ねぇよなぁ。行ってみるか……)
トコトコ…
90 :
ほむほむあんあん
91 = 75 :
――マミホーム――
マミ「……よしっ」
マミ (準備完了ね)
一人暮らしには贅沢なマンションの自室、なぜか魔法少女姿のマミがいる。
いつもの三角テーブルは片付けられ、リビングはがらんとしていた。
マミ「ミュージック・スタート!」カチッ
目の前のステレオのボタンを押すと、
サールティー オーラー イー♪ アマリーシェー カンティア マーサー♪ エスチーアー♪
例のあのテーマが流れ出す。
マミ「スゥ……」
大きく息を吸って、
マミ「魔女め! 正義の魔法少女、この巴マミが、サクッとスカッとティロフィナってあげるわ!」
誰もいない虚空に向け、指を突き出しながら宣言する。
今日もマミさんの一人芝居……いや、日課のトレーニングが始まった。
92 = 74 :
かわいい
93 :
これか
http://www.youtube.com/watch?v=8kAtY3KuafA&feature=related
94 = 85 :
かわいい
95 = 75 :
マミ (カモン!)
ザザザッ
いつものように、スカートから大量のマスケット銃を召還し、
マミ「はあっ!」
チャキチャキッ! チャキチャキチャキッ!
脳内の敵に向けて撃ちまくる。
ちゃんとトレーニング用に弾は抜いてあるらしく、その銃の発砲音は彼女の頭にしか聞こえていない。
迷惑なのは、ドタドタ踏みならされる下の階の住人ぐらいだろう。
マミ「っ! 危ないわね」サッ ササッ
攻撃らしき何かを軽やかなステップでかわし、
マミ「ほら! これでどう!?」チャキチャキッ
また召還した銃でお返しをする。
マミ「……! 当たらないですって!?」
マミ「ふふ、なかなかやるじゃない!」
なかなかやるらしい。
96 = 74 :
かわいい
かわいい
97 = 93 :
マミ「ティロ・フィナーレ!」
のまどかを思い出した
98 = 85 :
かわいい
まみさんはと結婚してふたりではこのあそびはやりたい
99 = 75 :
本物の魔女相手ではない。何をやっても許される。
それをいいことに、普段以上に無駄なくるくるとした動きが多いようだ。
特に意味もなく、リボンをびよんびよんと振り回したりもしてみせる。
そのまましばらくして、どうやら戦闘もそろそろ頃合いか。
だいぶ自分が満足できたことを確認すると、いつも通りの締めに入る。
マミ「とどめよ!」
やっぱり弾が入っていない、無駄に大きな銃を召還すると…
マミ「ティロ・フィn―――」
玄関に向け、妄想の中でとっておきの一撃を放つ。はずが、
ガチャッ
杏子「おいマミ! ちょっと頼みがある!」
マミ「!?」
実に悪いタイミングの来訪者に突如、邪魔をされてしまったのだった。
みんなの評価 : ★
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