私的良スレ書庫
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元スレ響「ぼっちは辛いぞ…」P「響…」
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私のカゴの中に有る人参を指差しお兄さんは私に言います
P「なっ?交換なら良いだろ」
やよい「交換…ですかぁ」
人参ならまだ向こうに有る事をお兄さんは知ってる筈、ならどうして?
やよい「な、なんで親切にしてくれるんですか?」
P「へっ?」
思った事を口にしてみたところ、目の前のお兄さんは困ったのか考え込んでしまいました
私はその隙にここから離れようと思ってたんですけど、お兄さんの方が早く私の質問にこたえました
P「困ってたからかな、君が」
そう言うとお兄さんは私のカゴの中の人参を取り出して私のカゴにお豆腐を入れてくれました
P「実はさ、俺、君と会うの初めてじゃないんだよね」
やよい「えっ?」
わ、私と会うのが初めてじゃない?
私はお兄さんと会うのは初めてですよ?ま、まさか…ストーカー
やよい「ああ、あのっ!私もう、帰ります!」
P「ちょっ、待ってよ!」
お兄さんに手を掴まれ持っていたカゴの中の物をぶちまけちゃいました
P「おわっ、わ、悪い!」
結局、私はお兄さんに助けてもらい、そのまま買い物を済ませたんですけど…
やよい「あ、あの…」
P「ん?どうしたんだ」
やよい「なんで私に着いてくるんですか?」
P「な、なははは」
なんで笑ってるんですか?私、本気なんですよ?
P「えっと、自己紹介がまだだったよね」
プロデューサー、お兄さんはそう呼んでくれと私にお願いしました
やっぱり逃げた方が良いんじゃないんだろうか、知らない所に連れていかれるんじゃないだろうか
怖くなり、私はその場に固まりました
やよい「…ぅ」
P「?」
やよい「うっうー!誰かー助けて下さ~い!!」
お腹の底から声を出し、私は助けを求めました、この人に関わっちゃ駄目だ
絶対に良くない事が起きる…そう思い私は力いっぱい叫びました
お兄さんはと言うと、叫んでる私を見ているだけ、何もしようとはしてこない
ただ……じっと私を見ている
P「…あははは」
えっ?わ、笑ってる?何でですか?
もしかして私を馬鹿にしてるんですか?
P「オッケー!!合格!」
大きな声でそう叫ぶと私の方に近寄り、肩に手をかけ私に一言
P「アイドル、やってみないか?」
え、えっ?な、何言ってるんですか?あ、アイドル?
やよい「あ、あっ…」
P「今の君の声聴いてさ、やっぱりなぁと思った」
やよい「あの…わ、私」
言葉が詰まる、恐怖よりも驚きが私に襲いかかってきました
アイドル?あ、アイドルって、あのアイドルですか?
まだ頭の中がぐるぐる回って状況を理解出来ません、この人、いや、プロデューサーは何を考えてるんですか?
P「俺さ、765プロの者なんだけど」
765プロ?聴いた事無いです、私、そういう事全然知らないから
で、でもこの人は私をアイドルにしようとしてくれてる?
やよい「あのっ!」
P「ん?どうしたんだ」
やよい「あ………」
駄目だ、何考えてるんだろ、ただでさえ学校から帰って来てこうして夕ご飯のしたくをしなきゃいけないのに
アイドルなんて、私には無理です…
やよい「…ぅっぅー」
P「まぁ…いきなりすぎたよな」
P「えっと、はいっこれ」
そう言うとプロデューサーは私に名刺を渡してくれました、765プロの住所が裏に書かれて有る名刺を
やよい「あ、ありがとうございます…」
こんなの貰ったってなんの意味も無い、アイドルなんてやり始めたら弟や妹達の世話が出来なくなっちゃう…
気持ちだけでも貰っておこう…
P「気が向いたらで良いからさ、よろしく」
プロデューサーはそう言い残すと私の家とは反対方向に歩いて行きました
やよい「…アイドル」
捨てよう、さっきからずっとそう思ってるのに、何故か手放せないこの名刺
なんで?無理だよ…私には弟達のお世話があるもん
私は家へと向かいました
自宅に戻るとまず最初に長男の長介が私を迎えてくれます、遅れて浩司にかすみ
みんな私の大切な家族、絶対に守るんだ
やよい「はーい、今から晩ご飯作るからねー!」
夕ご飯は私が作る事になっている、父は重度のギャンブル狂、母は1年程前に出ていってしまった
それからは私がみんなのお世話係、最初はいやいやだった…だけど私がやらないとみんなが駄目になっちゃう
みんなには父や母みたいになって欲しくないから
自分の欲は全て捨て去り私はみんなを選んだんだ…間違っちゃいない、そんな風に考えたくもないから
あれ?
前作でPが就職した時点でやよいは既に765プロに所属してなかったか?
前作でPが就職した時点でやよいは既に765プロに所属してなかったか?
>>619
世界線が違う
世界線が違う
>>621
普通にパチンカスじゃなかった?
普通にパチンカスじゃなかった?
夕ご飯を作り終え、みんなと一緒のテーブルでご飯を食べる時、その時が私にとって唯一の至福の時
嫌な事を忘れられる、言い換えれば現実から逃れられる…
やよい「じゃあみんな、手を合わせてー」
合掌をする前にお皿に箸を伸ばそうとする浩司を長介は怒りあげる、自分も少し前まではこうだったのにね
長介も随分しっかりしてきた、私の育て方がきっと良かったんだよね
やよい「いっただっきまーす」
みんなの声がお家に響き渡る、この時は何も考えずにいられる
みんなの顔を見て笑っていられる、だから明日も頑張れるんだ
私はあの名刺を……捨てれずにいた
>>621
やよいの親って共働きじゃなかった?
やよいの親って共働きじゃなかった?
>>624
そうだった
そうだった
長介「やよい姉ちゃん、俺も皿洗い手伝うよ」
長介も積極的に私のお手伝いをしてくれる様になった。
でも力になるかと言われたら首を傾げちゃうけど……でも嬉しい
例え力にならなくても、その姿勢だけで、お姉ちゃん胸がいっぱいだよ
やよい「いいよー、私がやっとくから」
長介「いいや!俺も手伝うの」
やよい「長介…」
泣きそうになった、長介を抱きしめたくなった…気がつくと長介は流しに溜まってる食器を進んで洗い始めた
長介「うわっ!」
やよい「長介!」
床にお皿が落ち、鈍い音をあげて割れる
仕方の無い事、私も最初はよくお皿を割ってたっけ…
やよい「大丈夫?」
かすみ「やよいお姉ちゃん、床に落ちたお皿は私に任せて」
そう言うとかすみは床に散らばったお皿ね破片を箒で集め始めた
見えてないのかな…まだそこ、破片が落ちてるよ
やよい「大丈夫、私がやるから」
かすみ「お姉ちゃん、私に任せてっていったよね」
かすみは塵取りで集めた破片を掻き集めた、取れてない分は後で拾っておこう
今はかすみに感謝しないとね
やよい「ありがとう、かすみ」
かすみ「どういたしまして、やよいお姉ちゃん」
知らない内に、知らない所で、みんなは成長しているんだ…
一番成長していないのって……もしかして
後片付けも終わり私は二回で勉強、みんなの面倒を見てるから
それで勉強を疎かになんて出来ないから、そんなの見苦しい言い訳
やよい「……あっ」
無い……さっきまで有ったのに、名刺が無い
何処で落としたの?この部屋?それとも下?
慌てて部屋中を探すが見つからない、だったら下だ
私は慌てて一回に降りる、途中浩司とすれ違うが今はそっちより名刺の方が重要だ
あんなの長介にでも見られたりしたら…
MAXは今じゃ東京でも飲めるんだよな...
元かっぺの俺的には良い時代になったな
元かっぺの俺的には良い時代になったな
>>633
茨城民?
茨城民?
私は急いであの部屋に行く、みんなとご飯を食べるあの部屋に
やよい「はぁっはぁ…」
長介が居る…後ろ姿で手に何か持っているか分からないが確かに何かを掴んでいる
それに……今長介が見ている番組
長介「姉ちゃん…」
長介はゆっくりと私の方へと振り返る
……名刺だ、プロデューサーから貰った名刺を長介が握りしめていた
やよい「長介…それ、返して」
私は長介に手を伸ばすが長介は応じてくれない
それどころか、テレビの音を大きくする
テレビに映し出されているのは…私が録画していた
アイドルのコンサートライブ
>>636
シーワールドのある県
シーワールドのある県
やよい「返して…」
長介「やだ」
頭が痛い、吐き気がする、なんで長介に…
なんでよりによって長介にバレるんだろう
私は神様を怨んだ、最悪だ
やよい「だったらそれ…捨てといて」
長介「やだ」
もう良いんだ…諦めよう、諦めよう
諦めようって思ってた矢先にこれ…
長介「なんで俺達にいってくれないんだよ!」
やよい「だから、それはもう必要無いから…」
長介「やよい姉ちゃんの嘘つき!じゃあこのビデオはなんなんだよ!」
テレビに映るアイドル達の姿、綺麗な衣装で、キラキラのステージにたって歌ってる
>>645
おいやめろwww
おいやめろwww
このビデオの映像、まだ母が家に居た時に録画した番組
可愛い娘達が大勢のファンに囲まれて踊りながら歌を歌う
私にはそれが凄く魅力的に感じた、その場に居ないのに吸い込まれそうだった
はしゃぐ私を横に母は私に言う
母「やよいもアイドルになりたい?」
やよい「うん!」
母「なれるわよ、やよいなら」
やよい「本当!?」
母「えぇ、やよいにやる気が有るならね、お母さん、応援するからね」
やよい「わ、私頑張る!頑張ってアイドル目指してみる!」
うっうー
ううううううう
うううううううううああああああああああああああ
ううううううう
うううううううううああああああああああああああ
>>645
お前のせいで母までいかりやで再生された
お前のせいで母までいかりやで再生された
>>649
俺は母は仲本工事だったわ
俺は母は仲本工事だったわ
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