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    元スレまどか「えっ?マミさん連休の予定無いんですか?」

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    151 :

    俺も楽しみだな…

    152 = 52 :

    旅館行きたくなってきた
    マミさんと

    153 :

    マミさんぼっち設定って公式なのかネタなのか分からなくなった

    154 = 1 :

    そのまま10分ほど歩いて、細い道を突き当たると、目的の旅館に到着した。

    ほむら「ここね……ついたわ」

    まどか「わぁ、立派なところだね」

    和風の木造建築に、松の木が風格を添えている。

    ガーッ

    自動ドアをくぐると、内装も手入れが行き届いていることが分かる。

    「いらっしゃいませ」

    ほむら「あ、えっと、予約していた暁美と申しますが…」

    「はい、ようこそお越し下さいました。こちらでお手続きの方を…」

    そう言われ、やけに沢山の下駄が並んだ玄関で履き物を替えて、奥に向かう。

    「お連れ様はこちらで少々お待ちください」

    まどか「あ、はいっ」

    マミとまどかは日当たりの良いテラスの椅子に案内された。
    和風らしさを失わないまま、明るく洒落た作りになっている。

    マミ (静かね……落ち着いた感じ……)

    155 = 1 :

    マミ「ふぅ……」コクッ

    出されたお茶を一口頂く。暖かい。

    まどか「ティヒヒ…なんだか緊張しちゃいますね」

    マミ「そうね、学生だけ3人は、ちょっとだけ場違いかも……」

    まどか「ほむらちゃん、気合い入れて選んでたからなあ」

    マミ「そうなの?」

    まどか「パンフレットとかインターネットとか、ずーっとにらめっこしてましたよ。
        マミさんのためだからって」

    マミ「……ほんと、そういうそぶりを見せないわよね、あの子」

    まどか「根はすごく頑張りやさんで、恥ずかしがりやさんなんですよね、ほむらちゃん」

    マミ「ふふ……ツンデレはやっぱり、私より暁美さんのほうが似合うわね」

    まどか「やっぱりそうですよね!」

    そんな、居ない人の話をしているうちに、チェックインを済ませたほむらがやってきた。

    ほむら「お待たせ、ちょっと荷物置いてこっち来てもらえるかしら」

    156 = 151 :

    マミマミ

    158 :

    てす

    159 = 1 :

    マミ「どうしたの?」

    ほむら「これよ、浴衣」

    促されて見た机の上を見ると、
    赤、青、黄、紫……様々な柄の色浴衣が並んでいた。

    まどか「うわあっ、すごい!」

    マミ「綺麗ねー……」

    「こちらからどうぞ、お一人一つお好きなものをお選びください」

    マミ「え、いいの?」

    ほむら「貸して貰えるのよ」

    まどか「えへへ、どれにしよう……」

    マミ「これだけあると、ちょっと悩むわ……」

    160 :

    ほむほむ

    161 = 1 :

    マミ「やっぱり黄色かな……」

    ほむら「それはちょっと地味にならないかしら。……この赤いのは?」

    えんじに近い深い赤に、薄い紫で花柄が入っている。

    マミ「それはそれで派手すぎない?」

    まどか「そんなことないですよ! マミさんの髪にも似合いそう」

    ほむら「いいじゃない、せっかくなら少しぐらい派手でも」

    マミ「じゃ、じゃあ……これにしようかな……?」

    まどか「ほむらちゃんにはどれがいいかな?」

    ほむら「え……?」

    ほむら (………自分が着ること、すっかり考えてなかったわ……。地味な色で良いのだけれど)

    まどか「この黒いの格好良さそう! あ、でも、もうちょっとかわいいほうがいいかな」

    ほむら「え、えっと……」

    マミ「そうねぇ、ならこの紫色のなんかは……」

    ほむら「その……」

    162 :

    マミさんぼっちネタは、ひとりぼっちで泣いてばかり発言やカップリング等々
    からの飛躍で友達がいない設定が捏造されたって感じだね
    二次設定として楽しめば何も問題はない。

    163 = 119 :

    この前草津だけど老舗の温泉旅館行ってきたが
    何もかも格が違った
    ほむほむ随分張り込んだな

    164 = 1 :

    まどか「うーん、これなんてどうかな」

    紫がかった深い群青色に、百合の花が咲いている。

    マミ「いいわね」

    ほむら「そういうのは……私には合わない……と思う……」

    マミ「え? そんなことないわよ? どうしたの、急にしおらしくなって」

    まどか「うん、これほむらちゃんによく似合うと思う!」

    ほむら「ん……。まどかが、そう言うなら………これにするわ」

    マミ「鹿目さんは? 桃色の可愛らしいの、合うと思うのだけれど」

    まどか (ピンク色は大好きだけど……ううん)

    まどか「二人とも、なんだか大人っぽいんだもん、ピンク色は……」

    マミ「ふふ、じゃあ……この水色のは? 明るくて鹿目さんによく合うと思うわ」

    鮮やかな水色に、パステルカラーで細かく柄が入っている。

    ほむら「うん……とても良いと思う」

    まどか「似合うかな?」

    マミ「ばっちりよ」

    165 = 1 :

    マミ「あ、でもこれ……どうやって着るのかしら? 私着たことないわよ」

    まどか「そういえば……」

    「それでしたらご安心ください、着付けのお手伝いもさせていただきますので」

    マミ「あら、本当ですか? ありがとうございます」

    「お決まりでしたら、お部屋の方にご案内させて頂きます。どうぞこちらへ…」

    まどか「は、はい!」

    マミ (荷物持ってこないと……) トトト…

    166 = 1 :

    ギシ…ギシ…

    ゆっくりと先導する仲居さんに付いて、よく磨かれた木造りの階段を上っていく。

    ザザー

    「こちらが本日ご宿泊頂くお部屋でございます」

    マミ「あら、思ったより広いわね」

    まどか「畳だー! ティヒヒ」

    ほむら「へぇ……。写真で見てたより綺麗かも」

    割と新しい畳張りの和室に、木製のテーブルと座椅子、奥にはテレビ。
    広々とした窓からは、先ほど辿ってきた川がよく見える。

    「よろしければ、今から浴衣に着替えてお出かけになりますか?」

    まどか「えっと……どうする?」

    マミ「うん、せっかくなら、早速お湯に入りにいきたいかも……。昨日、入ってないし」

    ほむら「玄関からベッドまで真っ直ぐ沈んでいたものね」

    マミ「……観察してなくてよろしい。それじゃ、すみませんが……着方を教えて頂けますか?」

    「畏まりました」

    167 = 52 :

    まみっまみっ

    168 = 151 :

    あ、よかったら僕が着せますけど

    169 = 1 :

    拙い手つきながらも、丁寧に教えて貰い、なんとか三人が艶やかな浴衣の装いを完成する。

    まどか「うーん、思ってたより難しくないけど、帯がちょっと不安……かな?」

    マミ「お風呂から上がった後、ちゃんと着直せるかしら……?」

    「どうしてもお困りの時は、各浴場の者に言って頂ければお手伝いも致しますので…」

    マミ「それなら何とかなりそうね」

    「歩いていて着崩れたときも、『ゆかたご意見番』の看板がある店にお尋ね頂ければご案内させて頂きます…」

    まどか「へぇ、そんなのまであるんだ……すごいね」

    「ご夕食の時刻はどうなさいますか。6時から8時までの間でお選び頂けますが」

    マミ「そうね……。今からお風呂に行ったら……7時ぐらい?」

    「畏まりました。夜7時に、こちらのお部屋までご用意させて頂きます」

    「それから外湯巡りにお出かけの際は、お部屋備え付けのバスタオルをご利用下さい」

    「それでは、どうぞごゆっくりとお楽しみ下さい」ペコリ

    マミ「ええ。ありがとうございました」

    ザザー

    まどか「……? ほむらちゃん?」

    170 = 1 :

    マミ「暁美さん? どうかした?」

    先ほどから沈黙したままのほむらは、自分の浴衣姿をじっと見つめていた。

    ほむら「あ! ……いえ、その……。変、じゃない……かしら」

    マミ「何言ってるのよ。一番似合ってるくらいじゃない?」

    まどか「すごく綺麗だよ! ほむらちゃん!」

    ほむら「そ、そう……かな……? まどかほどじゃないとは思うけれど……」

    マミ「浴衣って、黒い髪が一番映えるんじゃないかしら。うらやましい位よ」

    ほむら「そう………あ、ありがとう……///」ヒラヒラ

    マミ「私も……どうかな」

    そう言いながら、袖を広げてくるくると廻ってみせるマミ。

    まどか「マミさんも似合ってますよ!」

    マミ「えへへ、浴衣って、着てるだけでなんだか楽しくなるわね」フリフリ

    まどか「あ、そうだ。みんなで写真撮りましょうよ」

    マミ「いいわね!」

    171 = 119 :

    浴衣ってか着物ってスレンダーな方が綺麗に見えるよね

    172 :

    豚さんにはキツいってことか

    173 = 1 :

    まどかは脱いだ服から携帯電話を取りだし、なにやらテーブルに置いて操作をする。

    マミ「どうしたの?」

    まどか「タイマーが付いてるんで、ちょっと設定を……できたっ」

    まどか「マミさん、ほむらちゃんの隣に寄って下さい!」トタタ

    マミ「オッケー」トトト

    ほむら「あっえっ…?」

    まどか「ほら、ほむらちゃん向こうむいて」

    相変わらずもじもじとしているほむらを真ん中に、マミとまどかが二人で挟み込む。

    ピローン

    まどか「撮れたかな? ……あ、うまく入ってるー」

    マミ「見せて見せて。……うん、いいじゃない。あとで頂戴?」

    まどか「はい、もちろん! そだ、さやかちゃんにも送っておこうっと……」ピポポ

    174 = 52 :

    そ、そのお写真を僕に下さい!

    175 = 1 :

    ほむら「……え。い、今のさやかに送るの?」

    まどか「うん、ついたよーって連絡してないし」ポポ

    ほむら「まどか、その! ……ちょっとそれは!」

    まどか「え? ……もう送っちゃったよ」パタン

    ほむら「そんな、何か……からかわれそうじゃない……」

    マミ「そんなこと無いわよ」

    まどか「そうだよー」

    ほむら「あう……」

    マミ「じゃ、早速外に出ましょうか?」

    まどか「そうですね、みんなで行きましょう! お風呂!」

    マミ「ふふふ……」

    まどか「あ、タオルも持って行かなきゃ……」

    一緒に貸して貰った巾着に財布を入れ、タオルの袋と共にゆらゆらとぶら下げながら部屋を出た。

    176 = 1 :

    「お出かけでしたら、こちらの案内をどうぞ」

    玄関に降りると、先ほどとは違う人が一枚のリーフレットを差し出してきた。

    マミ「これは……地図?」

    まどか「あ、お風呂の場所とか載ってますね!」

    マミ「へぇ……。えっと……7カ所あるのね」

    「ご入浴の際は、こちらの入浴券をご利用下さい」

    マミ「入浴券? これを渡せば入れるって事かしら」

    「はい、ご宿泊のお客様方は無料でご利用頂けるようになっております」

    マミ「ふふ、サービスいいじゃない」

    まどか「どこが良いかな?」

    ほむら「……『一の湯』でいいんじゃないかしら? どうせ他の浴場も回れるだろうし、数字の1からで」

    マミ「そうね。開運・招福って書いてあるし……うん、最初に入るには良さそう」

    まどか「えーと……来るときに渡った橋のあたりだね? 行こう行こう!」

    177 = 1 :

    カラン… コロン…

    旅館の下駄を慣らしながら、三人が並んで歩いていく。

    日はすっかり暮れていたが、街灯とお店の光でまだ明るく、多くの客で賑わっていた。

    まどか「あっ、甘い匂い……。わらび餅パフェ? ねぇねぇ美味しそうだよほむらちゃん」クイクイ

    ほむら「駄目よまどか、この後夕飯なんだから」

    まどか「えへへ、分かってるよー♪」

    マミ「お土産やさんもわりとあるわよね。ちょっと気になるな……」

    ほむら「そうね……。明日は一日ゆっくりできるから、見てみましょう」

    マミ「ええ」

    カラン… コロン…

    ほむら「あ……あそこね」

    正面に、黄色の壁をした左右対称の建物が明るく灯っている。
    中央の入り口に、『一の湯』と書かれたのれんが見えた。

    178 = 151 :

    マミマミぺろぺろ

    179 = 52 :

    ここまで来たら二泊まるっとやってくれ

    180 = 1 :

    まどか「あれは何だろ?」

    一の湯の向かい、橋の横にある屋根に人が集まっている。

    マミ「……何か飲んでるわね?」

    ほむら「温泉じゃないかしら? 何カ所か飲湯所があるって読んだわ」

    マミ「へぇ、飲んでみましょうか」

    まどか「おいしいのかな……」

    置いてある湯飲みに少し注ぎ、熱いお湯を一口飲む。

    ゴクッ

    まどか「ん、これは」

    ほむら「しょっぱい……」

    マミ「不味くはないけど……ちょっと塩辛いわね……。健康に悪そう」

    ほむら「でも、たしか……胃腸に良いらしいわよ? ほら、書いてある」

    マミ「え、そうなの?」

    マミ (それはつまり、お通じにも良いってことよね?)

    マミ (……もう一杯だけ……貰っておこうっと……) ゴクッ

    181 = 1 :

    湯飲みもそこそこに、浴場ののれんをくぐる。

    中に入ると外からの見掛け以上に明るく、広々とした内装だった。

    まどか「お風呂~♪ お風呂~♪」

    マミ「二階もあるのね?」

    ほむら「休憩所か何かじゃないかしら」

    女湯のほうの脱衣所に入ると、数人の先客がいた。

    さすがに……自分たちと同じような学生は見あたらないが。

    スルスル…

    帯を外し、浴衣を脱ぎ、生まれたままの姿になる。

    マミ (……指輪、変色したりしないかしら?)

    マミ (ま、仕方ないし……。素材も多分謎の宇宙合金だから大丈夫でしょう)

    182 = 52 :

    マミさんの綺麗なお腹の中にもうんこが詰まっているかわいい!

    183 = 1 :

    まどか「………」ジーッ

    マミ「……? どうしたの、鹿目さん?」

    モミッ

    マミ「え、鹿目さんっ!?」

    まどか「マミさん、高校生になってますます大きくなってますよね……」モミモミ

    マミ「ちょっ、好きでこんなんなったわけじゃないわよ」

    まどか「ウェヒヒヒ……このさわり心地、とっても安心感があるなって」サワサワ

    マミ「こ、こら、やめなさいって」グイッ

    ほむら「………」

    マミ「! ちょっとほら、鹿目さん、暁美さんが泣きそうな顔してるわよ」ボソボソ

    まどか「えっ……あ、ホントだ……」ボソボソ

    まどか「ほ、ほむらちゃん? お風呂、入ろっか?」

    ほむら「……ええ」

    ほむら (………気にしてないわ。気にしてない)

    184 :

    まどか「えっwwwwマミさん連休の予定無いんですかwwwwww」

    185 = 1 :

    まどか「うわー、やっぱり広いねー!」

    少し深めの浴槽が、ざばざばと溢れるお湯を湛えている。

    室内に満ちる蒸気に混じって、硫黄の匂いが肺に入ってくる。

    マミ「ちゃんと身体流してからじゃないと駄目よ?」

    まどか「はーい」

    備え付けのシャワーの前に座り、まずは丁寧に身体の汗を流していく。

    マミ (ふー、すっきりする……)


    マミ (……それじゃ、湯船に入ろっかな)

    チャパッ…

    足からゆっくりと入っていく。最初は、お湯はすこし熱すぎるくらいに思う。

    そのまま肩まで漬かると、じんわりと身体の芯まで温められる。

    少しすると慣れてきて、それがとても心地よい熱さであると感じてきた。

    マミ (はぁ………。癒される………)

    マミ (なんだか全身から嫌な事がみんな抜けてくみたい………ふふふ)

    186 = 127 :

    去年城崎行ったよ!
    一緒だね!マミさん!

    187 = 1 :

    まどか「マミさん、外のお風呂面白いですよ!」

    マミ「え? どんなのかしら……」ザパッ

    急に来たまどかに手を引かれ、扉の外に出てみる。

    そこは、岩盤の深い窪みを利用して作られた露天風呂になっていた。

    マミ「へぇ……洞窟? みたいな感じね」ヒタヒタ

    ほむら「あ、マミ……。一応、ここの目玉の洞窟風呂よ。結構面白いでしょう」

    マミ「ええ」

    窪みの奥に背を預けて見上げる空は、確かにそれなりの不思議な世界を感じる。

    マミ「でも、もうちょっと本格的に洞窟だったら良かったな」

    ほむら「……ホントに洞窟の中に入れるお風呂も、城崎じゃないけど……たしかあったはずよ。またそのうち行きましょう?」

    マミ「そうなの? ……うん、それもまた楽しみね」

    マミ (まるでRPGの洞窟みたいなんだろうな……)

    マミ (戦いで傷ついた黒魔道士マミは、洞窟内で偶然見つけた泉で束の間の癒しを得るのであった……と)

    マミ (ふふふ)

    まどか (マミさんさっきから変にニヤニヤしてる……)

    188 = 1 :

    マミ「そういえば……」

    ほむら「どうしたの?」

    マミ「……こういう場所には、魔女って居ないのかしら」

    まどか「あっ、マミさんそれは忘れないと駄目ですよ!」

    マミ「う、そうでした……。ごめんなさい、でもちょっと気になって」

    ほむら「……みんな、幸せそうな顔してるから。魔女もキスしづらいんじゃない?」

    マミ「ふふ、なるほどね。そうかもしれない」

    ほむら「……思春期の少女も……少なそうだし、ね」

    マミ「………そうね」

    まどか「………」

    マミ「そろそろ、出ましょうか。結構いい時間じゃない?」

    ほむら「そうね、あんまりゆっくりしてると遅れちゃうわ」

    まどか「うん、お腹もすいてきちゃった」

    ザパッ…

    189 = 1 :

    ――混雑したレストラン――

    ザワザワ… ガヤガヤ…

    杏子「やっぱイカ墨スパゲティは美味いな」モグモグ

    さやか「色がアレだけどねー。味はいいよね」

    杏子「このピザのアンチョビも…塩が効いてて相変わらずうめぇ」モグモグ

    さやか「それにしてもあんた、奢りだからって食べ過ぎ」

    二人のテーブルには、ぱっと見4人でも多いであろう量の空き皿が敷き詰められていた。

    杏子「ん? なんださやか、今更あたしにゲーセンで勝負を挑んだことを後悔してんのか?」ニヤニヤ

    さやか「そういうわけじゃないけどさー。……なんでそんだけ食べて太らないのよ。うらやましいヤツ」

    杏子「さーなぁ。……魔法少女だからかな?」モグムグ

    さやか「え、あんた魔法で体型維持してたの!?」ガタッ

    杏子「いや? 別に何もしてねーけど」

    さやか「………ちょっと期待しちゃったじゃん、もう」

    杏子「いつも思うけど、これどの辺がミラノ風なんだろうな。美味いからいいけど」ガツガツ

    さやか (ううー、うまそうに食いやがってっ! このっ!)

    190 = 1 :

    ブブブブッ ブブブブッ

    さやか「ん? ケータイ……」ゴソゴソ

    杏子「メールか?」モグモグ

    さやか「みたい。……あ、まどかからだ!」

    杏子「ああ、無事か? マミにティロ・フィナーレされてねぇといいけど」ゴクゴク

    さやか「んなわけあるかって。……写真ついてる。おお、浴衣だ。きれー!」

    杏子「あたしにも見してくれよ」フキフキ

    さやか「ほい」

    杏子「へぇー、綺麗じゃん。三人ともよく似合って……ん、何か、真ん中のほむら変な顔してねぇか?」

    さやか「んー? あー、たしかに見てる方向とか変かも」

    杏子「まどかに抱きつかれてキョドってんのかな」

    さやか「あはは、それもあるかも。でも自分の浴衣見てるっぽいし、似合ってるかどうか気にしてるんじゃん?」

    191 = 52 :

    買い物→お食事→お泊り
    これは

    192 = 119 :

    サイゼリヤ安くてそこそこうまいよね
    ミラノ風ドリアのコスパは異常

    193 :

    ほむっ

    194 = 1 :

    さやか「あんたも今日、結構こんな感じだったと思うよ」

    杏子「う……。ごめん、や、やっぱまだ慣れないからさ……///」

    さやか「いやいや、非難してるわけじゃないってばさ。ゆっくり慣れてけばいいよ」

    杏子「うん……」

    さやか「今日はもう着替えちゃったけど、明日また見せてくれたら、あたしすごく嬉しいな~? なんて」

    杏子「………それは、あたしも嬉しい……けど」ボソッ

    さやか「ん? 何か言った?」

    杏子「いやっ」

    杏子「……ちょっとドリンクバー貰ってくるよ」ガタッ

    さやか「あ、それならあたしのウーロン茶もよろしく」

    杏子「はいよ」トコトコ…

    195 = 1 :

    さやか (………)

    さやか (……あ。あれは……)

    ぼーっと窓の外を眺めていると、洒落た服を着た緑髪の少女が道を急いでいた。

    さやか (久しぶりに見たなあ、仁美……)

    さやか (3年でクラス分かれてから、もうほとんど話さなくなったし……)

    さやか (……恭介とデートかな? あんなニコニコしちゃって)

    さやか (………)

    終わった話だ。忘れよう。そう言い聞かせる。

    さやか (……あたしも、新しい恋? ってやつを探さなきゃいけないのかねぇ)

    さやか (………今はそんな暇ないか。もうすぐ高校受験だし)

    さやか (うん、女子高生さやかちゃんに変身すれば、新しい出逢いがある気もする!)

    さやか (マミさんと同じトコ、行けるかなぁ……?)

    杏子「……? どうかしたか?」ゴトッ

    さやか「っあ、杏子……。いや、何でもないよ。お茶ありがと」

    196 :

    マミマミ

    197 = 1 :

    ――旅館の部屋で――

    ほむら「間に合ったわね」

    マミ「これは……」

    まどか「うわあ、すごいね……」

    すっかり暖まった身体を外の風で冷ましながら旅館に戻ると、既に夕食の準備が始まっていた。

    「本日は、但馬牛のしゃぶしゃぶ御膳で御座います」

    テーブルの上には、見るからに美味しそうな牛肉が、たっぷりと円形の皿に載って待ち構えている。

    そのほかにも天ぷら、刺身、漬け物、煮物、茶碗蒸しなどが、所狭しと場所を争っていた。

    普段の生活ではまず味わうことのない贅沢さである。

    マミ「お夕食まですごく豪華……。これ、本当に大丈夫なの?」

    ほむら「何が?」

    マミ「その……。宿泊費とか、いろいろ……」

    ほむら「え……ええ。全然大丈夫よ。問題ないわ」

    ちょっと目をそらしながら答えるほむら。

    ほむら (大丈夫、ご飯と醤油さえあれば死なない事は既に実証済み……。戦える)

    198 = 1 :

    マミ「それじゃ、食べましょうか!」

    まどか「うん!」

    「「「いただきまーす!」」」

    マミ (まずは……やっぱり、お肉からよね)

    示し合わせたわけでもなく、3人が皆、薄く切られた牛を箸で取り持ち上げる。

    マミ「3秒ぐらい、って言ってたわよね?」

    ほむら「ええ」

    湯気で霞む鍋の中に潜らせると、すぐに肉は淡いピンク色へと変わった。

    マミ (こんなものかしら?)

    用意されたポン酢とごまだれのうち、悩みながらポン酢を選んでつけ、口に含む。

    マミ (! これ……)

    マミ「すごい……。口の中で溶けるようなお肉って、ホントにあるのね……」

    まどか「お肉じゃないみたいに柔らかいねー!」

    ほむら (この感動を胸に、あと1ヶ月はご飯が食べられるわ……) ホムホム

    199 = 193 :

    マルコメのだし入り味噌いいよ


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