元スレ綯「みんなで遊園地……?」岡部「そうだ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
202 = 181 :
ほ
203 = 187 :
ほ
205 :
世界線が変動する
206 :
こ
207 :
ずっと見てるから
209 :
るか
211 = 24 :
遅くなってごめんなさい
今から再開します。
212 = 24 :
――――――――――――――――――――――――――――――
まゆり「オカリーン、綯ちゃーん! こっちこっち!」
岡部「ああ、今行く!」
みんなが待っているベンチに、オカリンおじさんが手を振りかえして返事をします。
紅莉栖お姉ちゃんも、休んで元気になったみたいです。
お父さんも頭に大きなばんそうこうを貼って、萌郁お姉さんと並んで立っていました。
綯「あの……すみませんでした」
我ながら、さっきはどうかしてたとしか思えません。
あの時の感触が生々しくよみがえって、頭が沸騰してしまいそうです。
213 = 209 :
>>211
もう!帰ってこないかと思ったじゃんかっ///
214 = 24 :
岡部「謝る必要はない……だが、い、いきなりあんなされるとは思ってなかったがな」
綯「あう……」
でも、後悔はしていません。自分の気持ちは、きちんと伝えられたから。
こっそり顔も洗ってきたし、観覧車で泣いたこともバレないでしょう。
綯「オカリンおじさん。紅莉栖お姉ちゃんのこと、幸せにしてあげてね」
岡部「……ああ」
オカリンおじさんの返事は、決意に満ち溢れていました。
215 = 24 :
綯「もし約束破ったら、抉っちゃいますよ?」
岡部「どこの部位かは……聞かない方がいいな。お前がいうと冗談に聞こえん」
オカリンおじさんは苦笑いです。
岡部「一応聞いておくが、萌郁のことは……」
綯「……大丈夫です。お父さんとも、仲良さそうですし」
萌郁さんも、私とおんなじだったから。
大切な人がいなくなると、すぐに心が崩れてしまう。
だから私も、萌郁お姉さんの支えになってあげたいです。
217 = 24 :
紅莉栖「岡部―! いい加減早く来なさいよー!」
紅莉栖お姉ちゃんが、オカリンおじさんを呼んでいます。
綯「ほら、早く行ってあげて!」ドンッ
岡部「痛っ! いきなり押すな!」
文句を言いつつも、オカリンおじさんは紅莉栖お姉ちゃんのもとに駆け出しました。
……そう、これでいいんだ。
天王寺「綯! 早くしねえとおいてっちまうぞ!」
綯「うん! すぐ行くよ!」
タッタッタッタッ・・・
218 :
綯さんいい子や・・・
支援
219 = 24 :
フェイリス「ナエニャン!」バッ
綯「ふぇ、フェイリスさん!?」
い、いきなり抱き着かれた!
フェイリス「大丈夫かニャ!? さっき、殺意のこもった目をして……」
フェイリスさんの大きな目が、私を覗き込みます。
フェイリス「あれ――なんか、スッキリした目になってるニャ」
綯「うん、心配かけてごめんなさい」ペコリ
220 = 24 :
フェイリス「約束通り、2人きりにしたニャけど……何かあったのかニャ?」
綯「あ、あの――」カアァ
フェイリス「……まあ、聞かないでおくのニャ」
追及されなくて、思わずホッとしてしまいました。
岡部「よし、みんなそろったな!」
……なんだか、疲れちゃった。
緊張の糸が切れて、足がふらつきます。
222 = 149 :
ふむ
223 = 24 :
まゆり「あれ? 綯ちゃん……?」
天王寺「大丈夫か? 遊び疲れちまったんだな」
温かい感触。お父さんが、おんぶしてくれてるのかな?
大きな背中の温もりの中、だんだん周りの音が遠くなって――。
今日のことは、私たちだけの秘密。
オカリンおじさんたちなら、幸せになってくれるはず。
――こうして、私の小さな恋は、静かに幕を閉じるのでした。
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
――――――――――
224 = 193 :
岡部が殺してくれと言うまで拷問した記憶がある綯ちゃんマジ可愛い。
225 = 171 :
中の人的なイメージで拷問した部屋はデスノの監禁部屋みたいなのを想像した
226 = 24 :
――エピローグ――
ジリリリリリリリ!
カチッ
目覚まし時計の音とともに、また新しい1日が始まります。
綯「……暑い」
中学生になって、はじめての夏がやってきました。
季節は8月。――暑いのは、当たり前か。
天王寺「綯! 今日は早く出かけるんじゃなかったのか?」
綯「――そうだった!」ガバッ
227 = 24 :
天王寺「おめえいいのか? 毎日店の方に来てるが」
綯「大丈夫だよ! 宿題は毎日コツコツ片づけてるし」
「それに、今は夏休みだもん」
天王寺「全く、誰に似たんだか……」
私ももう中学生です。スケジュール管理はできるようにならないと!
天王寺「で、今日はどうしてこんな早え時間に?」
綯「あのね、紅莉栖お姉ちゃんがアメリカから帰ってくるの!」
228 = 172 :
しえん
229 = 24 :
天王寺「ほお、確か正月以来じゃねえか?」
綯「オカリンおじさんも嬉しそうだったなあ……」
こっちから見ても恥ずかしいくらい。もうデレデレです。
天王寺「あいつもは何で周りに女ばっか連れ込むんだよ。俺もあやかりてえもんだ」
綯「……お父さん、不潔だよー」
天王寺「ち、違うぞ綯! 俺は――そう、これはマーケティングってやつだ!」
「これからは、女性客も取り込んでいかねえとな、アハ、アハハハハ!」
わざとらしい笑い声。こういうところがたまに傷なんだよなあ。
231 = 24 :
天王寺「じゃあ、俺も昼前には店にいるからな」
綯「うん、いってきまーす!」
持ち物はいつものポシェットと、手提げ袋には2冊の厚い本。
『物理学基礎』
『宇宙入門』
中学校に入ってから、私はこういう本を読むようになりました。
……少しでも、オカリンおじさんたちが見てる景色を共有したくて。
まだ私には難しい内容だけど、自分でいろいろ調べながら読み進めています。
232 = 71 :
ええ子やなぁ・・・支援
233 = 193 :
天王寺さんラウンダーとしてまだ影で暗殺やら強奪やら指示してんのに、ほのぼのっスね。
234 = 24 :
あれからオカリンおじさんには、いろんなことを聞きました。
タイムマシン、Dメール、世界線。
そして、『シュタインズゲート』。
SF小説に出てきそうな単語ばかりで、まるで作り話みたい。
でも、オカリンおじさんは真剣そのものでした。
今でも、私はラボメン見習いとしてラボに遊びに行っています。
まゆりお姉ちゃんたちとお話したり、本を読んだり。
たまに、アメリカにいる紅莉栖お姉ちゃんに電話したり。
何か特別なことが起こるわけではないけれど、とっても楽しいです!
235 = 94 :
>>233
タイムマシン関連無かったら開店休業状態なんじゃね?
236 = 24 :
――ラボ――
綯「こんにちはー!」
ダル「お、綯氏じゃん。もうパーティーの準備始めるん?」
まゆり「綯ちゃん! トゥットゥルー♪」
綯「トゥットゥルー♪ まゆりお姉ちゃん」
まゆりお姉ちゃんは、開催が迫ったコミマ用のコス作りで忙しそうです。
今年受験のはずなのに、大丈夫かなあ?
ラボのパソコンをいじるダルおじさんは、お正月のころに比べてだいぶスリムになってます。
ダイエットの成果は抜群みたいです。
237 = 24 :
綯「今度のコミマは、彼女と行くんですか?」
ダル「いやあ、彼女とか言われるとさすがに照れるお!」
「由季とは実に健全なお付き合いをさせてもらってるし、もうリア充サイコー!」
まゆり「ダルくん痩せたらかっこよくなったもんねー。今度ダルくん用のコス作ってあげようか?」
ダル「その時は、由季とカップルコスがしたい!」
ダルおじさん、興奮しすぎて鼻血が出てますよ。
この調子だと、鈴羽お姉ちゃんに会える日も近そうです。
239 = 24 :
ダル「でも、17号機はマジでヤバかった。拷問ってレベルじゃねーぞ!」
ダルおじさんが言っているのは、未来ガジェット17号機『あらゆるメシがマズイ』(命名:ダルおじさん)のことです。
『見た目は何の変哲もないただのメガネ!』
『しかし、メガネのつるから発せられる微弱電流で脳に刺激を与え』
『味覚を狂わせることで、口に含むものを《3口食べたらもういらないレベル》のまずさに誤認させます』
『これで健康的に食事を制限し、ダイエット効果が得られるよ!』
お正月に私がアイデアを出して、紅莉栖お姉ちゃんが形にしてくれたものです。
で、こっそりとダルおじさんのメガネと取り換えちゃった。
……実験台にしてごめんなさい、ダルおじさん。
241 = 24 :
ダル「綯氏の発想は危険すぎ。オカリンよりよっぽどマッドな時があるお!」
まゆり「あの時、クリスちゃんもびっくりしてたもん」
「『その発想はなかったー!』って」
綯「ぐ、偶然ですよ!」アセアセ
言えない……オカリンおじさんを拷問した記憶を頼りにしたなんて言えない。
そこで、誰かが足りないことに気が付きました。
綯「あれ、オカリンおじさんは?」
まゆり「んー、さっきふらっと出て行っちゃったんだよ」
243 = 24 :
フラッと……何かあったのかな?
ダル「牧瀬氏帰ってくんの夕方だって言ってたし……買い出し?」
綯「それだったら、何か言ってから出かけると思いますけど」
うーん、気になります。なんでも首を突っ込みたがるのは悪い癖ですね。
綯「私、ちょっと探してきます!」
私は玄関のドアを開いて、外へと飛び出しました。
1年前の、あの日のように。
244 = 134 :
拷問の被害者仲間が増えたよ!やったねオカリン!
245 = 24 :
外はまだお昼前なのに、うだるような暑さです。
ゆらゆらと熱気が立ち込めるアスファルトの上を、私は走っています。
全くあてがないのに、考えなしだったかな?
――その時、人ごみに白衣の端。
もちろん、見逃すはずありません。
綯「オカリンおじさん!」
岡部「……綯、どうしてここに」
そんな恰好じゃ、嫌でも目立ちますって。
綯「なにしてたんですか? こんなところで」
246 = 24 :
岡部「いや……今から帰るところだったんだ」
綯「それじゃ、一緒に帰りましょう」
オカリンおじさんは、一瞬だけ考え込むようなそぶりを見せましたが。
岡部「……ああ、そうしよう」
なんだかんだで、2人でラボへと向かいます。
……こうして並んで歩くのは久しぶりだなあ。
綯「そういえば、紅莉栖お姉ちゃんとはどうなんですか?」
岡部「な、何故そんなことを聞く!?」
綯「ちょっと気になっただけですよ。この前電話したら連絡来なくてさびしいーって」
岡部「……あいつ、そんなキャラだったか?」
のんびり歩きながらの会話。たまには、こういうのも悪くないです。
248 :
ラボがラブホに見えた
249 = 24 :
綯「さっさと告白しちゃえばいいのに。まだビビってるんですか?」
岡部「お前は、いつもそうやって俺を急かすのだな」
「……ありがたいことではあるが」
2人が仲良しだと、私もうれしいです。
――でも、やっぱり少しだけ寂しく感じてしまいます。
オカリンおじさんが、私を忘れて遠くへ行ってしまう気がして。
岡部「…………実はな、ちょっと用事があったのだ」
用事……それが出かけてた理由?
立ち止まって、こちらを見るオカリンおじさん。
岡部「お前に、渡したいものがある」
綯「渡したいもの……ですか?」
岡部「ほら、手を出せ」
みんなの評価 : ★★
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