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元スレネウロ「765プロアイドル殺人事件……調べてみるか」
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ネウロ「そうでしょうね。絞殺と一言でいっても、絞め方というものがある」
笹塚「……凶器がロープだったってことは報道されてない。あんた何で知ってた?」
P「……」
ネウロ「答えてください。なぜ『ロープで絞め殺された』と断言できたのですか?」
P「それ、は……」
ネウロ「……墓穴を掘りましたね」
その言葉に反応し、プロデューサーの体から悪意のエネルギーが溢れ出す。
ネウロ(――いただきます――)バクンッ
笹塚「……凶器がロープだったってことは報道されてない。あんた何で知ってた?」
P「……」
ネウロ「答えてください。なぜ『ロープで絞め殺された』と断言できたのですか?」
P「それ、は……」
ネウロ「……墓穴を掘りましたね」
その言葉に反応し、プロデューサーの体から悪意のエネルギーが溢れ出す。
ネウロ(――いただきます――)バクンッ
1ヶ月前
雪歩『……』
P『ド忘れなんて、誰にだってあるさ。あんまり気にするな』
雪歩『……私、もうダメです、ダメダメです』
P『次から気をつければいいんだよ』
雪歩『ド忘れなんてどうやって気をつければいいんですか!!』
P『ッそれは……』
雪歩『あ……すいませんっ、私がミスしたのに……穴掘って埋まってます……』
P(……そっか、コイツ向いてないな)
犯行日、事務所前に停車中の車内。
雪歩『あの、そろそろ駅に向かわないと……』
P『門限はまだ大丈夫だろ? なんだったら送っていってやるしさ』
雪歩『そうですけど……あの、何を待ってるんですか?』
P『ちょっとね……お、出てきたぞ』
雪歩『……小鳥さんを待ってたんですか?』
P『彼女が出て行くのをな』
雪歩『?』
P『じゃあ、事務所入ろうか』
>>150
確かにそうだけど、所詮素人が書いてるもんだしおおめに見てやろうや。あんまり期待してやんのも酷っもんだぜ
確かにそうだけど、所詮素人が書いてるもんだしおおめに見てやろうや。あんまり期待してやんのも酷っもんだぜ
事務所内
雪歩『小鳥さんもいない事務所って、何か新鮮です。あ、プロデューサー、お茶飲みま……ッ!』
P『……』
雪歩『プロデュ、サー……く、苦し、かはッ……』
P『……』
雪歩『……助け、て……誰か、ァ……まこと、ちゃ……』
P『穴掘って埋まるのが好きなんだろ……なら、地獄の底まで……!』
雪歩『……コヒュー……コヒュー……………………』
P「……ふ、はははッ! 『墓穴を掘る』か! こりゃあ雪歩の呪いだな! あはははッ!」
千早「そんな、本当に、プロデューサーが……?」
パンピー
P「まさか、噂を流したことまで見透かされてたなんてな……一般人だと思って舐めてたよ」
真「なんで、どうして雪歩を殺したの!? 雪歩はあなたを信じてたのに!」
P「どうして? 俺はプロデューサーだぞ?」
キカク
P「この事件もプロデュースの一環に決まってるじゃないか!」
春香「殺すことが……プロデュース?!」
律子「何考えてるんですか!?」
毎度思うがこうやって犯人しか知らない情報で釜を掘るやり方って成功率かなり低いよな
なんかもう説明してる間にネウロが弥子にどんな暴力振るってるかがはっきり目に浮かぶ
P「アイドルに必要なものは何か、分かるか?」
千早「……歌唱力でしょうか」
響「激しいダンスも踊れる体力だろ」
春香「えっと……やる気と根性?」
P「そんなものはどうでもいい! 注目だ! アイドルに必要なものは注目!」
P「ビジュアルが悪くてもいい。ボーカルが下手でもいい。ダンスがからっきしでもいい」
P「注目を集められるアイドルがいいアイドルだ!!」
千早「……歌唱力でしょうか」
響「激しいダンスも踊れる体力だろ」
春香「えっと……やる気と根性?」
P「そんなものはどうでもいい! 注目だ! アイドルに必要なものは注目!」
P「ビジュアルが悪くてもいい。ボーカルが下手でもいい。ダンスがからっきしでもいい」
P「注目を集められるアイドルがいいアイドルだ!!」
P「そして誰よりも注目を集めたアイドルこそが、トップアイドルと呼ばれるんだ!!」
伊織「あんたが事件を起こしたのは、世間の注目を集めるためだっての?!」
P「その通り! 恋人疑惑を流したのだって、犯人をでっち上げるためだけじゃない!」
P「そっちのほうが世間の求めるセンセーショナルな展開だと思ったからさ!」
貴音「あの噂が、どれだけ雪歩殿の尊厳を傷つけたと思っているのですかッ!」
P「尊厳で注目が買えるなら安いもんさ」
貴音「本気で言っているのですか……なんと面妖な……」
P「……俺はあと1週間はこの事件の報道が続くと踏んでいる」
P「この1週間! 雪歩は現トップアイドルよりも注目されるんだ!」
P「ニュースも! ワイドショーも! 週刊誌も!! ぜぇんぶ雪歩の話題で持ちきりさ!」
伊織「あんたが事件を起こしたのは、世間の注目を集めるためだっての?!」
P「その通り! 恋人疑惑を流したのだって、犯人をでっち上げるためだけじゃない!」
P「そっちのほうが世間の求めるセンセーショナルな展開だと思ったからさ!」
貴音「あの噂が、どれだけ雪歩殿の尊厳を傷つけたと思っているのですかッ!」
P「尊厳で注目が買えるなら安いもんさ」
貴音「本気で言っているのですか……なんと面妖な……」
P「……俺はあと1週間はこの事件の報道が続くと踏んでいる」
P「この1週間! 雪歩は現トップアイドルよりも注目されるんだ!」
P「ニュースも! ワイドショーも! 週刊誌も!! ぜぇんぶ雪歩の話題で持ちきりさ!」
真「……その1週間が過ぎたら?」
P「消えるだろうな。ニュースになるような事件は毎日起きてるんだから」
真「消えるって、そんな――」
P「アイドルなんて元々儚いもんだろ? トップになったって、1年かそこらで後からデビューしたヤツに抜かれていく」
P「5年前、10年前、20年前のトップアイドルを今でも追っかけてるやつがいるか?!」
P「『ワンダーモモ? 私の青春だったわ。でも今はジュピターが私の生きがいなの』。こんな連中ばっかりだ!」
P「だったら! 1年で消えるのも、1週間で消えるのも、大して変わんねぇよ!!」
P「そもそも、雪歩じゃトップアイドルなんて無理だったんだよ!」
P「あいつは誰もいない、誰も見てくれない、穴の底がお気に入りだったんだからなぁ!」
P「だが、俺はそんな雪歩にトップアイドル以上の注目を集めた!」
P「これが! 俺が雪歩にしてやれる最大のプロデュースだ!!」
弥子「……アイドルってそんな単純なものなんですか?」
P「……何?」
弥子「アイドルを目指す動機は、人によって違うんじゃないですか?」
弥子「雪歩さんは自分を変えたくてアイドルになったって、真さんから聞きました」
弥子「それなのに、あなたは注目注目って……自分がプロデュースするアイドルの目標を――」
パンピー
P「うるさい! 何も知らない一般人が、アイドルのあり方を語るな!」
ネウロ「まぁ、一般人と業界人では、アイドルに対する考え方が違うのも当然ですよね」
ネウロの手が、プロデューサーの頭に置かれた。その手から、魔力が注がれる。
P「? あんた何してんだ?」
ネウロ「いえ、別に……ところで、あなたの足元にいる方は誰ですか?」
P「足元?……ッうわァ!」
プロデューサーの目には、床に埋まりかけの雪歩の幻覚が見えていた。
雪歩『墓穴を掘るなんて……ふふ、プロデューサーも掘るのが好きだったんですね……』
P「ゆ、雪歩? なんで、お前は死んで……」
千早「? プロデューサー? どうしたんですか?!」
雪歩『私頑張ります……プロデューサーに言われたように、地獄まで続く穴を掘ります……」
雪歩『だから……そこに2人で埋まりましょう、プロデューサァァァ……』
P「は、離せ……いやだ、俺はこんな所で埋もれたくない……」
ネウロ「あなたは先ほど、雪歩さんではトップアイドルにはなれないとおっしゃいましたが――」
そこで声を下げ、プロデューサーにだけ聞こえるように言った。
ネウロ「それは貴様の能力不足だ」
ネウロ「我輩なら、小学生だろうと三毛猫だろうと冴えない女子高生だろうと、超一流(の探偵)にプロデュースできる」
P「埋もれたくない……離せェェ!」
亜美「逃げた!」
真美「捕まえて!」
笹塚、吾代、等々力が出入り口を固めた。
真「逃げられないぞ、この人殺し!」
P「クソォ……こい、千早!」
千早「プ、プロデューサー?!」
P「全員動くな! 動いたら千早もプロデュースするぞ!」
律子「……ウチのアイドルを離してくれませんか? 一般人さん」
>P「5年前、10年前、20年前のトップアイドルを今でも追っかけてるやつがいるか?!」
日高舞「10年ぐらいなら余裕よ」
日高舞「10年ぐらいなら余裕よ」
P「まだだ、まだ俺のプロデュースは終わらない……俺はいつかトップアイドルを……」
千早「……残念です。プロデューサー」
P「あ?」
春香「千早ちゃん、お、おおお落ち着いて、その人を刺激しちゃ――」
千早は拘束されたまま、ほんの数節の歌を歌った。
その歌が耳に入った途端、プロデューサーは膝から崩れ落ち、倒れた。
ココロ
千早「プロデューサーの脳を揺らすために練習した歌を、こんな風に歌うことになるなんて……」
ネウロ「ほぉ……これは……」
弥子「今のって、アヤさんと同じ……?」
ネウロ「あの男だけが倒れたところを見ると、千早という女に揺らせるのはヤツの脳だけのようだがな」
ネウロ(しかし、あんなことをできる人間があの女以外にいるとは……)
笹塚「……等々力、犯人確保」
等々力「は、はい!」
あずさ「さようなら……思い出の日々……」
伊織「あずさ……それずっと言おうとしてたでしょ」
あずさ「うふふ♪」
数日後
魔界探偵事務所
ネウロ「『桂木弥子、アイドル殺人事件を解決』
『競争主義の産んだ狂気のプロデューサー』、
『萩原雪歩追悼イベント開催』、
『人手不足に喘ぐ765プロダクション』、
『レズ疑惑、仲の良過ぎるアイドル事務所』……」
弥子「……どうしてまた週刊誌なんて読んでるの?」
ネウロ「うむ、情報源としては全く役にたたんが、読み物としては楽しめるからな」
弥子「楽しい? 週刊誌が?」
ネウロ「魔界の週刊誌に比べればとても面白い」
弥子「あるんだ、週刊誌……」
ネウロ「記事の内容は10割が創作だったがな」
弥子「それじゃ記者の妄想ノートだよ!」
>>159
「カマをかける」な。
まあこのケースなら「送って行ったはずの駅周辺での目撃証言がない」
「現場周辺で765の機材車の目撃証言orカメラ映像があった」とか
警察がその気になれば証拠固めできるだろ。
「カマをかける」な。
まあこのケースなら「送って行ったはずの駅周辺での目撃証言がない」
「現場周辺で765の機材車の目撃証言orカメラ映像があった」とか
警察がその気になれば証拠固めできるだろ。
ネウロ「中でもヒドいものは使っている文字まで記者の創作だからな。書いた本人以外誰も読めん」
弥子「誰に向かって発信してる雑誌よ!」
ネウロ「さぁな、まだ見ぬ同胞にでも発信していたのだろう……む、ヤコ、これを見ろ」
弥子「どれ?『元アイドルプロデューサー、山中で遺体となって発見』……って、何これ!」
ネウロ「遺体の特徴を読む限り、あの男で間違いないだろう」
弥子「なんで……? 警察に捕まってるんじゃ……」
ネウロ「今回の関係者に、警察をアゴで使える権力をもった奴がいたな」
ネウロ「そうそう、吾代の依頼者も相当の権力者らしいぞ」
弥子「……これをやったのが『萩原』か『水瀬』ってこと?」
ネウロ「あるいはその両方だ。さぁ、ヤコ、この事件を調べるぞ」
弥子「また謎?」
ネウロ「いや、権力で強引に覆い隠されているだけの事件だ。謎などカケラも感じない」
ネウロ「我輩の目的は、その萩原と水瀬の持つ権力だ。弱みを握り、全てを掌握してやる」
ネウロ「喜べヤコ、下僕が増えるぞ」
弥子(……伊織さん、ごめんなさい。私にこの魔人は止められません)
――完――
日付も変わったし、終わりたいけど
せっかく書いた短編あるから投下する
蛙【かえる】
せっかく書いた短編あるから投下する
蛙【かえる】
テレビ『――ゲロゲロキッチン~、このあとすぐ!』
X「ねぇ、アイ。カエルって美味しいのかな」
アイ「……X、別にその番組はカエルをマスコットに起用しているだけで、カエルを料理する番組ではありませんよ」
X「なんだ、そうなのか……。アイはカエル食べたことある?」
アイ「中国で一度だけ。鶏と似たようなものです」
X「ふーん、俺は食べたことないなー。美味しいのかなー」
アイ(あなたと一緒に食べたのですが……覚えてないのでしょうね)
X「アイ、明日までに網用意しといて」
アイ「……カエル取りなら、近くの公園にある池がよろしいでしょう」
次の日
X「じゃあ、ちょっと出かけてくるね」
アイ「その顔で行かれるのですか?」
X「ダメかな?」
アイ「変装が得意の怪盗キャラが、素顔で出歩くというのはいかがなものかと」
X「別にこの顔も素顔ってワケじゃないんだけど……」グニャァ
X「じゃあ、昨日テレビに出てたこの人とかどう?」
アイ「X、口調、口調」
X「ゴホン……行って参りますわ、アイ」
銀のウェービーロングヘアを翻し、Xは出て行った。
公園
響「あはは、そりゃヒドいなー」
美希「でしょー、それでミキ的には……あれ?あそこにいるのって貴音?」
響「どこ?……ホントだ、網もって何してんだろ?」
美希「たーかーねー、何してるのー?」
X(……ポニーテールの子は、昨日この顔と一緒にテレビに出てた響って子だな)
X(もう1人は分かんないや)
X「カエルを探していたのです」
響「またカエル? 貴音、昨日もカエルの着ぐるみ欲しがってよな」
美希「うぇー、カエルなんて取ってどうするの?」
X「いえ、ちょっとした好奇心です」
美希「ふーん? ところでその服ダサすぎない? ミキ的にはあり得ないカンジなの」
X(この子はミキっていうのか……)
X「カエルを取るために選んだ服ゆえ、多少見栄えが悪いことは自覚しています」
響「自分も手伝うぞ!」
X「響が手伝ってくれるなら助かります」
美希「……ミキ、汚れたくないからここで見てるの」
おいなんか>>192揺れてね?
10分後
響「取ったゲロ~。ほい、貴音」
美希「それ、夜になるとムォームォーいってるやつ?」
響「ウシガエルだな。大物さー」
X「助かりました。ありがとう、響」
響「気にすんなってー、自分と貴音の仲じゃ……ちょちょちょ、何しようとしてんの?!」
X「何、と言われても、このカエルを食そうとしたのですが」
響「アイドルがそんなの食べちゃダメさー!!」
X「しかし、中国では一般に食されていると……」
響「それは料理したやつをだろ?! 生で踊り食いなんてバラエティの罰ゲームじゃないか!」
美希「罰ゲームでもそこまでさせないの」
X(めんどくさいなぁ……)
X「……では、このカエルは持ち帰っていただくことにします」
響「ちょ、貴音待てって!」
美希「置いていかないでー」
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