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元スレネウロ「765プロアイドル殺人事件……調べてみるか」
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ネウロ「『アイドル殺人事件、三角関係の縺れか』、
『自称、萩原雪歩の恋人に独占インタビュー』、
『穴に埋めたい過去の大失敗』、
『竜宮小町の影、765プロの金の動き』、
『妬み渦巻くアイドル事務所の人間関係』……」
弥子「……どうしたの? 週刊誌なんか広げちゃって」
ネウロ「うむ、先日起こった殺人事件に謎の気配を感じてな」
弥子「ひょっとして、アイドルの萩原雪歩が殺された事件?」
萩原雪歩――765プロに所属するアイドル。
ここ最近、人気が高まりつつあったが、1ヵ月ほど前から恋人の存在が噂されるようになる。
ゴシップ誌にもその噂は書き立てられ、悪い意味でも注目されていたアイドルだった。
そして、つい先日、萩原雪歩が首を絞められ殺害されているのが発見された。
見つかったのは彼女の実家の近所で、雪歩さんの帰宅ルートだったらしい。
ネウロ「その事件だ。普通の新聞よりこっちのほうが大きく取り扱っていたのだが……」
弥子「週刊誌にまともな情報なんて載ってるわけないじゃん」
ネウロ「そのようだな……しかたない、直接出向くとするか」
弥子「事務所に押しかける気? 入れてもらえないでしょ」
ネウロ「何のために貴様の知名度を上げてきたと思っているのだ」
弥子「いやいや、有名人なら有名人に会えるってワケじゃないし」
ネウロ「……なら、まずはこの芸能事務所の人間と知り合いになれ」
弥子「え?」
ネウロ「さりげなく近づき、それとなく事件の情報を聞き出して来い」
弥子「そっちのほうが難しいような気がするんですけど?!」
ネウロ「ヤコよ、明日は駅前のスーパーがもやしの特売日らしいぞ」
弥子「……今の話と、もやしの特売にどんな関係があるのよ」
ネウロ「週刊誌の情報が正しければ、明日現れるはずだ」
ネウロ「高槻やよい。とりあえず、こいつが接触しやすいだろう」
次の日、駅前のスーパー
弥子(貧乏アイドル、高槻やよい――)
弥子(ツインテール、トレーナー、カエルのポシェットが特徴ね)
弥子(もやしの特売はタイムセールだし、来る時間が分かってるなら遭遇できるかな)
弥子(でもこのスーパーを利用してるっていうのは週刊誌の情報だしなぁ)
吾代「ん? おい、探偵じゃねぇか。何してんだ」
弥子「あれ、吾代さん! 吾代さんこそ何してるの?」
吾代「張り込みだよ。あるアイドルがよくこのスーパーに来るって聞いてな」
弥子「それって、高槻やよいさんのこと?」
吾代「何だ、お前もあいつ目当てか」
吾代「……ひょっとしてあれか? 萩原雪歩の事件を調べてんのか?」
弥子「うん。ネウロがさ、まず事務所の人間に近づけってさ」
吾代「はーん、あの化物がこんな事件に興味を持つなんてなぁ」
弥子「それを言うなら、吾代さんだって副社長なのになんでパパラッチなんてしてるの?」
吾代「……会社の事情だよ。あとパパラッチって言うな」
弥子「ふーん……?」
アナウンス『今から野菜売り場にて、タイムセール始めます!』
『もやし一袋10円、一袋10円で販売します!』
『なくなり次第終了となります、お急ぎください!』
吾代「お、始まったか……ところで、何でお前は買い物カゴ持ってんだ?」
弥子「張り込みついでに、もやし買おうと思って」
吾代「ずいぶん余裕だなテメェ」
野菜売り場
弥子「現れなかったね、高槻やよい」
吾代「お前はもやし確保に夢中で、探してすらなかったじゃねェか」
弥子「めんぼくない……」
やよい「あー、タイムセール終わっちゃってるー」
やよい「これじゃあ、今週はもやし祭り出来ないです……」
弥子&吾代「「……あ」」
やよい「……え?」
スーパーの出入り口前
やよい「ホントにこのもやしもらっていいんですかぁ?」
弥子「ええ、どうぞどうぞ」
やよい「うっうー!ありがとうございますー!」
弥子「それでですね、あのー、その」
吾代「高槻やよいだな?」
やよい「? はい、そうですけど?」
吾代「萩原雪歩について、いくつか聞きたいことがある」
やよい「雪歩さんのこと……ですか」
弥子(う、露骨に警戒されてる)
吾代「ああ、週刊誌に載ってる噂の類、あれは……」
その時、シャッター音が数回鳴った。いつの間にかカメラを構えた男がそこにいた。
悪徳記者「高槻やよいとヤクザのツーショットとは、色々想像させてくれる組み合わせだねぇ」
弥子(うわ、絵に描いたようなパパラッチだ)
やよい「ちょっと、困ります! この人たちにも迷惑ですし……」
悪徳記者「まぁまぁ、有名税だと思ってさ。せっかくだからもう一枚……」
吾代がその男のカメラを取り上げた。
吾代「撮ってすぐ逃げないとは、テメェもずいぶん余裕だなァ? それともただのマヌケか?」
吾代「もっとも、撮り逃げなんてさせてやる気はねェがな」
悪徳記者「な、なんだ君は! 取材の邪ヴぁい!」
男の言葉は吾代の拳によって遮られた。
吾代「なァ、『森』と『海』、どっちが好きだ?」
悪徳記者「えっと、それはどういう……」
吾代「……『樹海』と『東京湾』って言えば分かるか?」
悪徳記者「す、すいませんでしたァ!」
弥子「……吾代さん、慣れてるね」
吾代「あの手合いの対処に慣れたのはお前らのせいだろうが」
やよい「あの、追っ払ってもらって助かりましたー」
やよい「良かったら名前教えてもらえますか?」
吾代「……吾代だ」
弥子「桂木弥子って言います。探偵やってます」
やよい「吾代さんと桂木さんですね! よかったらウチに来ませんか?」
弥子「いいんですか?」
やよい「はい! もやしのお礼もしたいですし、ぜひ!」
その頃
ネウロは萩原雪歩の遺体発見現場にいた。
路肩の幅5mほどの一画が花束で埋め尽くされていた。
ネウロ(さすがアイドルといったところだな……死んでなお、ここまで人を引きつけるとは)
石垣「あれ、お前は確か、探偵の助手!」
ネウロ「こんにちは、刑事さん」(笹塚の部下の……まぁいいか)
石垣「え、何? お前も雪歩のファンだったのか?」
ネウロ「いえ、先生がこの事件を調べておりまして。現場を見てくるよう言われたんです」
石垣「なんだ、また首突っ込む気かよ」
ネウロは萩原雪歩の遺体発見現場にいた。
路肩の幅5mほどの一画が花束で埋め尽くされていた。
ネウロ(さすがアイドルといったところだな……死んでなお、ここまで人を引きつけるとは)
石垣「あれ、お前は確か、探偵の助手!」
ネウロ「こんにちは、刑事さん」(笹塚の部下の……まぁいいか)
石垣「え、何? お前も雪歩のファンだったのか?」
ネウロ「いえ、先生がこの事件を調べておりまして。現場を見てくるよう言われたんです」
石垣「なんだ、また首突っ込む気かよ」
ネウロ「この事件、警察はどう考えているのですか?」
・ ・
石垣「……一般人に教えてやる義理はないなー」ニヤニヤ
ネウロ「そうですか……。そういえば萩原さんには彼氏がいるとかいう噂が――」
石垣「ハァアア?! おま、あんなのゴシップ誌のデタラメに決まってんだろ!」
ネウロ「そうでしょうか? 案外この事件も男絡みだったり――」
石垣「いやいやいや、あり得ないね。確かにみんなそう言うけど、ゆきぴょんに限ってそれはない!」
ネウロ(『みんなそう言う』か……)「では、刑事さんはどう考えているんですか?」
石垣「そういう噂を真に受けたアイドルオタクの仕業だと思うね、俺は!」
ありがとうございますの後にはガルーンを付けろとあれ程指南しただろうに
この役立たずが…
この役立たずが…
石垣「『ファンに対する裏切りだー』とか言って、ゆきぴょんを恨むなんて逆恨みをいいとこだっての!」
石垣「本物のファンならあんな噂、鼻で笑い飛ばして――」
笹塚「お前はこんなとこでサボって何してるんだ?」
石垣「せ、先輩?!」
ネウロ「こんにちは、笹塚刑事。この事件の担当ですか?」
笹塚「そうだけど……あんまり首突っ込むなよ」
ネウロ「分かってますよ。これからお仕事ですか?」
笹塚「そ、765プロの社員にまた確認しなきゃならないことがあってな」
笹塚「……言っとくけど、付いて来るなよ」
ネウロ「ははは、そのくらいは弁えてますよ」
笹塚「ならいいんだが……。石垣、行くぞ」
石垣「はい! ……ところで何で俺がここでサボってるって」
笹塚「等々力に聞いた」
ネウロ(……我輩は付いて行かんさ)
イビルフライデー
――魔界777ッ能力『魔界の凝視虫』――
ネウロ「さて、これで少しは情報が集まるかな」
弥子、吾代、やよいは高槻家に向かっていた。
この道中、吾代はすでに3人のパパラッチを撃退していた。
弥子「いつもああいうのに付けられるんですか?」
やよい「うー、前は少なかったんですけど、雪歩さんが殺されてからはほぼ毎日です……」
吾代「俺はSPじゃねェんだぞ……。おい、家に付いたら色々聞かせてもらうからな」
やよい「はい、私に答えられる範囲でよければ」
弥子「家事はいつもやよいさんがやってるんですか?」
やよい「お父さんもお母さんも遅くまで働いてるし、それに私お姉ちゃんですから」
弥子「あ、兄弟がいるんですか?」
やよい「はい! 妹が1人と、弟が4人います」
弥子(多ッ!)「それじゃあ、食費とか大変でしょうね」
吾代(お前が人ン家の食費を心配するのか……)
やよい「そうなんですぅ、たまに給食費もままならなくて」
やよい「それで、私もアイドルとして頑張れば、家計を助けられるかなって思ったんですけど……」
弥子「なかなか……売れませんか?」
やよい「はい~」
弥子「頑張ってくださいね。応援しますよ」
やよい「ホントですかぁ! うっうー! ありがとうございます!」
高槻家
やよい「みんなー、ただいまー……あれ? この靴……」
響「おかえり、やよいー。お邪魔してるぞ、ってお客さんか?」
やよい「うん、こちら桂木さんと――」
響「うわ、ヤクザだ。まさか借金取りか!」
吾代「ヤクザでも借金取りでもねェよ!」
やよい「うちは借金なんてしてないよー」
吾代「あんたは確か765プロの……わ、ワレナハ? 響とかいったな」
響「ガナハだよ、我那覇響」
弥子「吾代さん……」
吾代「うるせー!! 漢字なんか読めなくたって困らねェよ!」
居間
響「で、この人たちは誰?」
やよい「えっと、もやしをくれた桂木さんと、悪徳記者を追い払ってくれた吾代さんです」
弥子「桂木弥子です。探偵をしています」
響「ふーん、探偵ねぇ……桂木弥子? なーんか聞き覚えがあるぞ」
弥子「あはは、それはその、どうも」
響「それで、吾代さんだっけ? あんたヤクザじゃないなら何者?」
吾代「とある調査会社の副社長様だ」
響「どう見ても副社長ってガラじゃないぞ」
吾代「いちいちムカつく女だな……おい、やよいさんよォ」
やよい「は、はい!」
吾代「約束通り、色々聞かせてもらうぜ。まず萩原雪歩の男関係だが――」
響「雪歩に彼氏なんているわけないだろ!」
吾代「テメェには聞いてねェよ!」
響「なんだとー、自分の名前読めなかったくせに!」
吾代「はッ! そりゃテメェの知名度が低いからだよ!」
弥子「2人とも落ち着いて――」
吾代「探偵は黙ってろ!」
響 「探偵は黙ってて!」
弥子「す、すみません……」
やよい「あのー、私も雪歩さんに恋人がいたなんて、嘘だと思います」
吾代「なら、この週刊誌の写真、横にいる男についてどう説明する?」
やよい「うー、後ろ姿だからはっきり言えませんけど……多分、真さんだと思います」
響「どれどれ……これ、真だろ! あはは、『デート激写』だってさ! あはははッ!」
吾代(うるっせェなコイツ)「真ってのは、765プロの菊地真か」
やよい「はい、女の人のファンが多くて、たまに男の子に間違われるんです」
弥子「確かにこの写真じゃあ間違うのも無理ないかな」
吾代「まぁ、これ書いた記者はこいつが女だって知ってて書いたのかも知れねーけどな」
響「分かってたらこんな記事書かないだろー。ぷ、くく……」
吾代「バーカ、ゴシップ誌の記事なんて、本当である必要はねーんだよ」
やよい「? どういうことですか?」
吾代「お前ら、まだ特別タチの悪いヤツには遭遇したことないようだな」
弥子「……いるのよ。写真や映像を素材にして、真実を合成しちゃうやつが」
吾代「この記事なら、『デート激写』ってことにしといたほうが面白いって具合だな」
響「面白半分で捏造されちゃ、こっちはたまんないぞ」
吾代「半分じゃねェよ。連中の判断基準は面白いか、つまんねーか、それしかねェ」
響「なんだそれ! なんか腹立ってきたぞ!」
吾代「……ま、そういう連中には狙われないように気をつけるこったな」
吾代「次、765プロ内の人間関係について教えろ」
やよい「人間関係ですか?」
吾代「ああ、何かないか? 派閥があるだとか、誰と誰がライバル関係だったとか」
響「765プロにはそんなのないぞ。社長とプロデューサー、あとぴよ子を入れても16人しかいないんだからな」
吾代(1人減って15人だろうが……ていうかぴよ子って誰だ)
やよい「たまに伊織ちゃんと真さんが喧嘩したり、亜美と真美がふざけてて律子さんに怒られたり……」
吾代「いさかいがあってもその程度か……」
響「まだ聞きたいことあるかー?」
弥子「じゃあ、1ついいですか?」
響「ん、なになに?」
弥子「雪歩さんってどんな人でした?」
響「雪歩はなー、そうだなー、優しい子だったぞ」
響「あと穴を掘るのが好きだったな」
やよい「うー、時々勉強教えてもらったりしてました」
やよい「あと穴を掘るのが早かったです」
弥子(穴を掘る? 業界用語かな)「そうですか、ありがとうございました」
やよい「……あ、もうこんな時間ですね。そろそろご飯の用意しなきゃ」
響「おお、そうだ! やよいー、喜べ! 実は自分、肉買ってきたんだぞ!」
やよい&兄弟「「お肉!?」」
吾代「うぉ、いきなり湧いて出やがったな……」
弥子(……吾代さんが怖くて隠れてたんだと思うけど)
カーニバル
やよい「うっうー! 今日はもやし祭り改め、もやし謝肉祭です!」
やよい「桂木さんと吾代さんも食べていってください!」
吾代「いや、そこまで居座るつ」弥子「いいんですか?」
吾代(最後まで言わせろよ、この食欲魔人がァ!)
やよい「はい! みんなで食べたほうがおいしいですし!」
弥子「それじゃあ、料理手伝いますよ」
やよい「もやし洗うだけなんで、あ、じゃあ鉄板を用意しといてください」
弥子「りょーかーい」
数分後
カーニバル
謝肉祭の料理の半分は、探偵の腹に収められた。
やよい「うっうー! 今日はもやし祭り改め、もやし謝肉祭です!」
やよい「桂木さんと吾代さんも食べていってください!」
吾代「いや、そこまで居座るつ」弥子「いいんですか?」
吾代(最後まで言わせろよ、この食欲魔人がァ!)
やよい「はい! みんなで食べたほうがおいしいですし!」
弥子「それじゃあ、料理手伝いますよ」
やよい「もやし洗うだけなんで、あ、じゃあ鉄板を用意しといてください」
弥子「りょーかーい」
数分後
カーニバル
謝肉祭の料理の半分は、探偵の腹に収められた。
夜、魔界探偵事務所
ネウロ「なるほど、ここまで帰ってくるのが遅かったのは、人の家でただ飯を食っていたから、というワケか」
弥子「いや、抑えようとは思ったんだよ? でもやよいちゃんの特性ソースが思いのほか美味しくてつい……」
ネウロ「そうかそうか、それは良かったな。 で? 事件の情報は?」
弥子「えー、萩原雪歩に交際相手はいると思えない、765プロ内の人間関係はおおむね良好……」
ネウロ「それは奴隷2号の成果だろう? もっとも成果と呼べるほどの情報でもないがな」
ネウロ「我輩は今、貴様の成果を聞いているのだ」
弥子「う……、あっ、雪歩さんはよく穴を掘ってたらしいよ」
ネウロ「……この状況でふざけられるとは思ってなかったぞ」
弥子「ホントだって! 響さんとやよいちゃんがそう言ってたの!」
ネウロ「それはどういう意味なのだ? 本当に地面に穴を掘るとでも言うのか? アイドルが?」
弥子「えっと、それは……多分、業界用語か何かかなーって……」
ネウロ「はぁ……我輩は魔力を消費してまで情報収集に勤しんでいたというのに、このもやしっ娘ときたら……」
弥子「も、もやしっ娘ってどういう意味よ!」
ネウロ「言わねば分からんか?」
弥子「くっ……言わなくていい」
弥子「……ところで、魔力を消費って何使ったの?」
イビルフライデー
ネウロ「魔界の凝視虫だ。笹塚とその部下を付けさせ、765プロでの会話を盗聴した」
弥子と吾代が高槻家でやよい、響から話を聞いていた頃。
765プロ事務所
律子「……お待ちしてましたよ、刑事さん」
笹塚「すみませんね、本当。何度も何度もお邪魔して」
律子「小鳥さん、応接室にお茶、お願いできますか?」
小鳥「はーい」
律子「美希! ソファ空けて、早く早く」
美希「むー、まだ眠いの……」
律子「刑事さんが来てんのよ。寝るならテレビの前のソファ使って」
765プロ事務所
律子「……お待ちしてましたよ、刑事さん」
笹塚「すみませんね、本当。何度も何度もお邪魔して」
律子「小鳥さん、応接室にお茶、お願いできますか?」
小鳥「はーい」
律子「美希! ソファ空けて、早く早く」
美希「むー、まだ眠いの……」
律子「刑事さんが来てんのよ。寝るならテレビの前のソファ使って」
笹塚「今、事務所にいるのは……」
律子「私と小鳥さん、美希、真美の4人だけです」
石垣「あの竜宮小町の皆さんは……?」
律子「あの3人なら今はレッスン場のほうに行ってます」
小鳥「お茶はいりましたよー」
笹塚「どーも」
律子「それで? 今日のどういったご用でしょうか?」
笹塚「今日は……現場周辺で目撃されてる不審者に似た男をこの事務所近辺でも見てないかと――」
笹塚「被害者の死亡推定時刻、午後7時前後のアリバイをもう一度聞かせてください」
律子「またアリバイですか……」イラ
笹塚「ええ、とりあえず今ここにいる4人全員からお話を伺いたいんで、まずあなたから」
律子「あの日の7時頃といえば、今度の竜宮小町のミニライブについて会場側と打ち合わせをしてました」
律子「あ……そういえば、その途中で事務所から電話がありましたね」
笹塚「電話の相手と内容は?」
律子「プロデューサーでしたよ。 内容は……機材を運びたいから社用社を使いますって連絡です」
石垣「あの、さっき言ってたライブってファーストシングル発売記念のミニライブですよね?! 僕もCD予やぐぇッ!」
笹塚「なんかすみません、コイツ連れて来るべきじゃなかったですね」
律子「いえいえ、ファンは大事にしないとなんでぇ」イライラ
小鳥「あのー、お茶のお代わりは?」
笹塚「いや、結構です。あの小鳥さん、でしたか?」
小鳥「はい?」
笹塚「あの日のアリバイをもう一度教えてもらえますか」
小鳥「えっと、あの日は、というか、いつもですけど残業してました」
小鳥「その途中に、これまたいつもの居酒……定食屋さんに食事に行きました」
小鳥「それから、事務所に戻ったらプロデューサーさんがいましたね。 彼はまたすぐに出掛けちゃいましたけど」
笹塚「どこへ行くとか聞きました?」
小鳥「ダンボール抱えて、機材をレッスン場に運ぶとか言ってましたね。あ、車まで運ぶの手伝いました」
笹塚(律子さんの話に出てきたやつか)
笹塚「ありがとうございました。美希さんか真美さんを呼んでもらえますか」
小鳥「はい、ちょっと待ってくださいね」
小鳥(笹塚刑事と石垣刑事……笹塚さんのほうが受けかな)
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