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元スレあかり「\アッカリーン/」あかり「はーい!ゆるゆり、はっじまっるよー」
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きてたああああああああああああああああああああ
ふぅ.....
ふぅ.....
大口は叩いたものの、いざここに来て何をしていいか分からない。
あの池田先輩ですら、どうにも出来なかった。
親友の池田先輩が。
曰く、私の名前に反応したそうだけど、果たしてそれが偶然でなかったのかどうか。
…無視されるのは、嫌だな。
だめだめ!
何もしないうちから弱気になってどうするの!
ぺちっと、あまり音をたてないように、両手で頬をはたいた。
怪訝そうにこっちを見る池田先輩。
改めて、動じる気配もなく鎮座するドアに向き直る。
何をするかなんて。
決まってる。まずは自己紹介だ。
あかり「―杉浦先輩、聞こえますか?」
一拍。
あかり「…あかり。赤座、あかりです」
言い終わるか否かのうちに、部屋の中で何かが動くのを感じた。…そして、
カチャッ。
鍵は、あっさり開いた。
あの池田先輩ですら、どうにも出来なかった。
親友の池田先輩が。
曰く、私の名前に反応したそうだけど、果たしてそれが偶然でなかったのかどうか。
…無視されるのは、嫌だな。
だめだめ!
何もしないうちから弱気になってどうするの!
ぺちっと、あまり音をたてないように、両手で頬をはたいた。
怪訝そうにこっちを見る池田先輩。
改めて、動じる気配もなく鎮座するドアに向き直る。
何をするかなんて。
決まってる。まずは自己紹介だ。
あかり「―杉浦先輩、聞こえますか?」
一拍。
あかり「…あかり。赤座、あかりです」
言い終わるか否かのうちに、部屋の中で何かが動くのを感じた。…そして、
カチャッ。
鍵は、あっさり開いた。
キィ…
軋むような音とともに、扉が開く。
…5cmくらい。
ひゅっ。と、後ろで池田先輩が息を飲んだのが分かった。
成功した?これだけで?
…いや、でも。
あかり「…あ、あの…すぎうら、せんぱい…?」
開くというか、隙間ができたというか。
それきりだ。何のアクションもない。二度目の呼びかけにも、返答はない。
心を決めて、一歩、二歩。前へ。
やっと出来たであろう隙間を広げるべく、そっとドアの取っ手を握った。
冷を感じた。
手首を掴まれたと理解するのに、少しかかった。
軋むような音とともに、扉が開く。
…5cmくらい。
ひゅっ。と、後ろで池田先輩が息を飲んだのが分かった。
成功した?これだけで?
…いや、でも。
あかり「…あ、あの…すぎうら、せんぱい…?」
開くというか、隙間ができたというか。
それきりだ。何のアクションもない。二度目の呼びかけにも、返答はない。
心を決めて、一歩、二歩。前へ。
やっと出来たであろう隙間を広げるべく、そっとドアの取っ手を握った。
冷を感じた。
手首を掴まれたと理解するのに、少しかかった。
>>518
実は惚れてるに決まってるでしょ!
実は惚れてるに決まってるでしょ!
あかり「…ひっ!」
身が凍るような冷たさに、思わず身が竦み、情けなくも内股になった。
手。掴まれた。誰に?決まってる。
…杉浦先輩。
反射的に振りほどきそうになったのを、ぐっと押しとどめた。
乾いた口から何を飲み込むでもなく、喉を鳴らす。
そうだ、何を怖がってるんだろう。
冷たいって。個人差だ。何もおかしい事なんて、ない。
私の手を掴んだまま微動だにしない、異様に白い右手から極力目を背けつつ、3度目の呼びかけ。
あかり「杉浦先輩、返事を、」
蝶番が唸った。
綾乃「入って」
声が聞こえるのとほぼ同時だった。
手首に力がかかった。
否応なく、反応する間もなく。
吸われるようにして、私は部屋の中へ引き摺り込まれた。
身が凍るような冷たさに、思わず身が竦み、情けなくも内股になった。
手。掴まれた。誰に?決まってる。
…杉浦先輩。
反射的に振りほどきそうになったのを、ぐっと押しとどめた。
乾いた口から何を飲み込むでもなく、喉を鳴らす。
そうだ、何を怖がってるんだろう。
冷たいって。個人差だ。何もおかしい事なんて、ない。
私の手を掴んだまま微動だにしない、異様に白い右手から極力目を背けつつ、3度目の呼びかけ。
あかり「杉浦先輩、返事を、」
蝶番が唸った。
綾乃「入って」
声が聞こえるのとほぼ同時だった。
手首に力がかかった。
否応なく、反応する間もなく。
吸われるようにして、私は部屋の中へ引き摺り込まれた。
部屋の中入るためにどんだけ時間かけとんねん!wktkが止まらなくなるだろうが!
うーん… 何だろうこのズレ…
書き手と読み手の温度差っていうのかな、そういうのに敏感なタイプにしかわからない違和感…あるよね
書き手と読み手の温度差っていうのかな、そういうのに敏感なタイプにしかわからない違和感…あるよね
―――
ぐらり。
赤座さんが姿勢を崩した。
あっ、と思ったその瞬間、私の目に、確かに映った。
やつれていたけど。ぼさぼさだったけど。
綾乃ちゃんの、綺麗な濃紺の、髪の毛。
…ああ。あああ。
私の体に自由が戻ったのは、酷な事に。
パタン、カチャリ。と、ドアが完全に閉められた音が聞こえてからだった。
ぐらり。
赤座さんが姿勢を崩した。
あっ、と思ったその瞬間、私の目に、確かに映った。
やつれていたけど。ぼさぼさだったけど。
綾乃ちゃんの、綺麗な濃紺の、髪の毛。
…ああ。あああ。
私の体に自由が戻ったのは、酷な事に。
パタン、カチャリ。と、ドアが完全に閉められた音が聞こえてからだった。
鞭で叩かれた様な衝撃が私を打った。
よろめいて、足が踊りだした。
自分が一世一代の機会を逃した事を、ようやく悟った。
千歳「…あかりちゃん?」
居なかった。
彼女「ひとり」飲み込んで。
…さっき、確かに開いていた筈の「岩戸」は、すでに口を閉じ、沈黙していた。
千歳「…そんな」
あるいは飛びつけば。
千歳「…そんな、そんな!」
中に入って…
千歳「…待っ、待ってよ!あ、ああ!綾乃ちゃん!もっかい、開けてぇ!!」
顔だって、見れたかもしれないのに。
よろめいて、足が踊りだした。
自分が一世一代の機会を逃した事を、ようやく悟った。
千歳「…あかりちゃん?」
居なかった。
彼女「ひとり」飲み込んで。
…さっき、確かに開いていた筈の「岩戸」は、すでに口を閉じ、沈黙していた。
千歳「…そんな」
あるいは飛びつけば。
千歳「…そんな、そんな!」
中に入って…
千歳「…待っ、待ってよ!あ、ああ!綾乃ちゃん!もっかい、開けてぇ!!」
顔だって、見れたかもしれないのに。
―――
ドン、ドンドン。
扉を叩く音と、誰かが何かを叫ぶ声。
何か大事なことのように思ったけど、全てが遠かった。
ただ、目の前の情報を処理するのに必死だった。
あかり「…」
「…」
最初は何だか分からなかった。
目が暗さに慣れるにつれ、良く見えるようになって、もっと分からなくなった。
唇は青く。顔に色はなく。
しかし、目だけは猛禽の如く爛々と光り。
さらさらと流れるようで、長くて綺麗だった髪の毛は、鳥の巣のように荒れ、枝毛だらけで。
近くを通るたびに感じたあの甘い香りも漂って来ない。
臭くはない。命の躍動を感じさせない、無臭。
つんのめるように床に倒れ込み、ぺたんと尻もちをついた体勢もそのままに、
私は、私の眼前に立つのが一体誰なのかを全力で考えていた。
答えはすぐ出た。
でも、すぐ消した。記憶と何一つ一致しないし、それを信じたくもなかった。
ドン、ドンドン。
扉を叩く音と、誰かが何かを叫ぶ声。
何か大事なことのように思ったけど、全てが遠かった。
ただ、目の前の情報を処理するのに必死だった。
あかり「…」
「…」
最初は何だか分からなかった。
目が暗さに慣れるにつれ、良く見えるようになって、もっと分からなくなった。
唇は青く。顔に色はなく。
しかし、目だけは猛禽の如く爛々と光り。
さらさらと流れるようで、長くて綺麗だった髪の毛は、鳥の巣のように荒れ、枝毛だらけで。
近くを通るたびに感じたあの甘い香りも漂って来ない。
臭くはない。命の躍動を感じさせない、無臭。
つんのめるように床に倒れ込み、ぺたんと尻もちをついた体勢もそのままに、
私は、私の眼前に立つのが一体誰なのかを全力で考えていた。
答えはすぐ出た。
でも、すぐ消した。記憶と何一つ一致しないし、それを信じたくもなかった。
杉浦「いつぶりかしらね…赤座さん」
…ああ。
声だけは、あの日と一緒なんだ。
受け入れないと、いけないのか。
気だるく、動こうとしない唇を必死で使役し、問う。
あかり「…すぎ、うら…先輩…?」
杉浦「…」
ゆっくりと、相手の首が縦に振れた。
…ああ。
声だけは、あの日と一緒なんだ。
受け入れないと、いけないのか。
気だるく、動こうとしない唇を必死で使役し、問う。
あかり「…すぎ、うら…先輩…?」
杉浦「…」
ゆっくりと、相手の首が縦に振れた。
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