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元スレ小鳥「765プロが倒産してもう一年ね……」
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「うわ、見てよあの子」
「なんか痛々しい……」
そんなヒソヒソ声が聞こえてきます。
「キュンと!キュンと、甘い予感ー!」
千早ちゃんの耳元にも届いているハズですが、表情は崩さないまま
ひたすら歌に集中しているようです。
「いいぞーもっとやれー」
千早ちゃんの振り付けに合わせて、手拍子が起こりました。
けれど、それは喝采ではなく、嘲笑から来るものでした。
こう言ってしまうと千早ちゃんに失礼に当たりますが、もう、見てられません。
「きっと、きっと、ドラマーがーはじまるううう!」
千早ちゃんは一曲全てを歌い終わりました。周りのニヤケ顔を浮かべている人とは対称的な、どこかやりきった顔をしています。
「皆さん、聴いてくださって本当にありがとうございました。この曲だけは、どうしても最期にやっておきたかったんです」
千早ちゃんは先ほどから仕切りに「最期」という言葉を使っています。一体どういうことなのでしょうか。
意を決したように千早ちゃんはお客さんの顔を一人一人見渡して言いました。
「私、この歌を最後に歌手を引退することにしました」
「なんか痛々しい……」
そんなヒソヒソ声が聞こえてきます。
「キュンと!キュンと、甘い予感ー!」
千早ちゃんの耳元にも届いているハズですが、表情は崩さないまま
ひたすら歌に集中しているようです。
「いいぞーもっとやれー」
千早ちゃんの振り付けに合わせて、手拍子が起こりました。
けれど、それは喝采ではなく、嘲笑から来るものでした。
こう言ってしまうと千早ちゃんに失礼に当たりますが、もう、見てられません。
「きっと、きっと、ドラマーがーはじまるううう!」
千早ちゃんは一曲全てを歌い終わりました。周りのニヤケ顔を浮かべている人とは対称的な、どこかやりきった顔をしています。
「皆さん、聴いてくださって本当にありがとうございました。この曲だけは、どうしても最期にやっておきたかったんです」
千早ちゃんは先ほどから仕切りに「最期」という言葉を使っています。一体どういうことなのでしょうか。
意を決したように千早ちゃんはお客さんの顔を一人一人見渡して言いました。
「私、この歌を最後に歌手を引退することにしました」
「今まで本当に長い間ありがとうございました。私はこれまで……」
それから千早ちゃんは歌手を目指した経緯や、歌の解説などをしていましたが
興味を失ったお客さんたちは蜘蛛の子を散らすように千早ちゃんから離れて行きました。
「くっ……」
一人きりになった千早ちゃんは、広げていた自作のCDをダンボールに詰め始めました。
夜の街で、私に背中を向けながら自分の荷物を黙々と片付けている千早ちゃんを見ていると
なんだか胸の奥を鷲掴みにされたような気分が襲ってきます。
「千早ちゃん」
「……春香?!」
私が声をかけると、驚いた顔をこちらに向けました。
「こ、こんばんは。お、音無です」
酔いもすっかり冷めてしまいました。
それから千早ちゃんは歌手を目指した経緯や、歌の解説などをしていましたが
興味を失ったお客さんたちは蜘蛛の子を散らすように千早ちゃんから離れて行きました。
「くっ……」
一人きりになった千早ちゃんは、広げていた自作のCDをダンボールに詰め始めました。
夜の街で、私に背中を向けながら自分の荷物を黙々と片付けている千早ちゃんを見ていると
なんだか胸の奥を鷲掴みにされたような気分が襲ってきます。
「千早ちゃん」
「……春香?!」
私が声をかけると、驚いた顔をこちらに向けました。
「こ、こんばんは。お、音無です」
酔いもすっかり冷めてしまいました。
>>468
消えろブット馬されんうちにな
消えろブット馬されんうちにな
>>468
臭い
臭い
「すいません。以前にも似たようなことがったもので……」
「いえ、いいのよ」
小さな喫茶店に移りました。千早ちゃんはコーヒーカップを両手で包んで、くるくると回しています。
「それより、千早ちゃん今までお疲れ様……」
「ありがとうございます」
「良かったら、お姉さんに理由を聞かせてくれないかしら」
「……」
歌がすべてだった千早ちゃんが歌うことを辞めるだなんて、何かあるに違いありません。
千早ちゃんは揺れるコーヒーの水面を見詰めながら、いいました。
「……これから春香をサポートしなければいけませんので」
「え……。つまり春香ちゃんと千早ちゃんの二人で活動するってこと?」
「……」
「春香ちゃんもオーディション頑張ってるのよね。はるちはは正義!」
「……」
あら?なんだか様子がおかしいです。……もうちょっと表情が柔らかくてもいいような。
「音無さん。それはウソなんです。」
「へっ?」
「いえ、いいのよ」
小さな喫茶店に移りました。千早ちゃんはコーヒーカップを両手で包んで、くるくると回しています。
「それより、千早ちゃん今までお疲れ様……」
「ありがとうございます」
「良かったら、お姉さんに理由を聞かせてくれないかしら」
「……」
歌がすべてだった千早ちゃんが歌うことを辞めるだなんて、何かあるに違いありません。
千早ちゃんは揺れるコーヒーの水面を見詰めながら、いいました。
「……これから春香をサポートしなければいけませんので」
「え……。つまり春香ちゃんと千早ちゃんの二人で活動するってこと?」
「……」
「春香ちゃんもオーディション頑張ってるのよね。はるちはは正義!」
「……」
あら?なんだか様子がおかしいです。……もうちょっと表情が柔らかくてもいいような。
「音無さん。それはウソなんです。」
「へっ?」
貴音編でようやく希望が見えたくらいだからそれまでは鬱一辺倒なのかな
これからアイドル復帰が実現してもあずささんとか無理だろ結婚して一年半もたっちまったら…
これからアイドル復帰が実現してもあずささんとか無理だろ結婚して一年半もたっちまったら…
「ウソって何がかしら?」
歌を辞めること?春香ちゃんをサポートすること?
「春香は、本当はアイドルオーディションなんて受けていません」
「え?」
「前は牛丼屋で働いていました」
「え?え?」
「今は、家に引き籠っています」
「ちょ、ちょっと待って話がよく……」
それから千早ちゃんはゆっくりと時間をかけて全てを話してくれました。
「……」
「くっ……」
千早ちゃんが啜り泣きをしていました。あの決して人に弱さを見せない千早ちゃんが涙を流すだなんて……。
私は唇を血が出そうなほど、キュと噛みしめました。
今こそ、今こそ音無小鳥は立ちあがる時なのではないでしょうか。
もう、カッコ悪い所は見せられません。そうですよね、プロデューサーさん。
わかったわ……。私がなんとかします!
「そ、そう。じゃあ、が、がんばってね……」
あら?
歌を辞めること?春香ちゃんをサポートすること?
「春香は、本当はアイドルオーディションなんて受けていません」
「え?」
「前は牛丼屋で働いていました」
「え?え?」
「今は、家に引き籠っています」
「ちょ、ちょっと待って話がよく……」
それから千早ちゃんはゆっくりと時間をかけて全てを話してくれました。
「……」
「くっ……」
千早ちゃんが啜り泣きをしていました。あの決して人に弱さを見せない千早ちゃんが涙を流すだなんて……。
私は唇を血が出そうなほど、キュと噛みしめました。
今こそ、今こそ音無小鳥は立ちあがる時なのではないでしょうか。
もう、カッコ悪い所は見せられません。そうですよね、プロデューサーさん。
わかったわ……。私がなんとかします!
「そ、そう。じゃあ、が、がんばってね……」
あら?
やっぱりダメでした……。この1年間で私の心は随分と萎れてしまったようです……。
ニート根性ここに極まれり、といったところでしょうか……。ぴよぴよ……。
もう、カッコ悪い自分を見せたくなくて、今すぐここから逃げ出したい気分に駆られました。
「ご、ごめんなさい。私はもう765プロ事務員じゃない。しがないただの無職なの……それじゃ!」
千早ちゃんの顔ももう見ることが出来ません。
1000円札をテーブルに置いてバッグをひっつかむように持って退散しようとしました。
「待ってください!」
余りの声に、思わず立ちすくみました。背後から千早ちゃんの真っすぐな声が届いてきます。
「音無さん、本当はあなたは誰よりも765プロの皆を心配していて復帰を願っている。……違いますか?」
「そ、そんなこと」
「そうですよね。「春香ちゃんは出来る子応援団」の会員ナンバー1番、ピヨさん」
「えっ」
ニート根性ここに極まれり、といったところでしょうか……。ぴよぴよ……。
もう、カッコ悪い自分を見せたくなくて、今すぐここから逃げ出したい気分に駆られました。
「ご、ごめんなさい。私はもう765プロ事務員じゃない。しがないただの無職なの……それじゃ!」
千早ちゃんの顔ももう見ることが出来ません。
1000円札をテーブルに置いてバッグをひっつかむように持って退散しようとしました。
「待ってください!」
余りの声に、思わず立ちすくみました。背後から千早ちゃんの真っすぐな声が届いてきます。
「音無さん、本当はあなたは誰よりも765プロの皆を心配していて復帰を願っている。……違いますか?」
「そ、そんなこと」
「そうですよね。「春香ちゃんは出来る子応援団」の会員ナンバー1番、ピヨさん」
「えっ」
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