私的良スレ書庫
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元スレ女妖怪「わ、私を呼び出した代償が“童貞”だと・・・!?」

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それは小さなお墓であった。
駅からは少し遠く、まるで都会の喧騒から隠れるようにしてそれはあった。
仮面妖怪「ああ、ここは……」
仮面妖怪「あの方の、お庭です……」
女妖怪「あの方?」
仮面妖怪「あの方――この家の娘は、私のことをとてもとても可愛がってくださった」
仮面妖怪「共に遊び、大人になっても大層大事にしていただいた」
仮面妖怪「いつまでもいつまでも丁寧に私たちを扱ってくださっていたが」
仮面妖怪「最期はこの場所で家とともに燃え、朽ちてしまわれた」
ひゅう、と夜風が妖怪の長い髪を流した。
駅からは少し遠く、まるで都会の喧騒から隠れるようにしてそれはあった。
仮面妖怪「ああ、ここは……」
仮面妖怪「あの方の、お庭です……」
女妖怪「あの方?」
仮面妖怪「あの方――この家の娘は、私のことをとてもとても可愛がってくださった」
仮面妖怪「共に遊び、大人になっても大層大事にしていただいた」
仮面妖怪「いつまでもいつまでも丁寧に私たちを扱ってくださっていたが」
仮面妖怪「最期はこの場所で家とともに燃え、朽ちてしまわれた」
ひゅう、と夜風が妖怪の長い髪を流した。
仮面妖怪「妖怪になりかけていた私に最後まで気づきはしなかったけれど」
仮面妖怪「どこかで分かっていたのじゃろうな」
仮面妖怪「手鞠にこの紙を貼り付けて、私を遠くへ投げ捨てた」
仮面妖怪「その鞠は流れるようにして世を巡り」
仮面妖怪「いつしか妖怪なった」
仮面妖怪「……墓にこれて、よかった」
仮面妖怪「また、遊びましょうか」
もう一度風が吹くと、そこには妖怪などおらず。
とん、と墓の前に手鞠が転がったのだった。
仮面妖怪「どこかで分かっていたのじゃろうな」
仮面妖怪「手鞠にこの紙を貼り付けて、私を遠くへ投げ捨てた」
仮面妖怪「その鞠は流れるようにして世を巡り」
仮面妖怪「いつしか妖怪なった」
仮面妖怪「……墓にこれて、よかった」
仮面妖怪「また、遊びましょうか」
もう一度風が吹くと、そこには妖怪などおらず。
とん、と墓の前に手鞠が転がったのだった。
あれだな、徹夜で涙腺が脆くなってる的なあれだな
………泣いた(;_;)
………泣いた(;_;)
男「ただいま」
女妖怪「ただいま」
男「一緒に帰ってくるの、初めてだな」
女妖怪「うむ」
男「……あの妖怪、どうなったんだ」
女妖怪「元に戻ったよ」
男「……そうか」
女妖怪「もうよみがえることもあるまい。目的をはたしたのならば」
女妖怪「最期の目的が人間とは、珍しいものよ」
男「やさしい妖怪だったな」
女妖怪「妖怪もまた、千差万別よな」
女妖怪「ただいま」
男「一緒に帰ってくるの、初めてだな」
女妖怪「うむ」
男「……あの妖怪、どうなったんだ」
女妖怪「元に戻ったよ」
男「……そうか」
女妖怪「もうよみがえることもあるまい。目的をはたしたのならば」
女妖怪「最期の目的が人間とは、珍しいものよ」
男「やさしい妖怪だったな」
女妖怪「妖怪もまた、千差万別よな」
今から吉野家来る奴、少々牛丼がしょっぱいかもしれないが気にするなよ
女妖怪「妖怪はな、自身の思い描く姿そのままに形をあらわす」
男「ん?」
女妖怪「矮小だと自覚しているものは小さくなったり」
女妖怪「人と混ざりたければ、人と同じ服装を真似てみたり」
女妖怪「たとえば自身が分からないのであれば仮面をつけてみたり」
女妖怪「あの妖怪はきっと、遠くにいるときからずっと」
女妖怪「あの紙を見ながら、分からない、分からないといっていたのじゃろうな」
男「やっぱり、手伝ってよかったよ」
女妖怪「そういう場合もある、というだけじゃ」
男「そっか」
女妖怪「飯にするかー」
男「おう」
男「ん?」
女妖怪「矮小だと自覚しているものは小さくなったり」
女妖怪「人と混ざりたければ、人と同じ服装を真似てみたり」
女妖怪「たとえば自身が分からないのであれば仮面をつけてみたり」
女妖怪「あの妖怪はきっと、遠くにいるときからずっと」
女妖怪「あの紙を見ながら、分からない、分からないといっていたのじゃろうな」
男「やっぱり、手伝ってよかったよ」
女妖怪「そういう場合もある、というだけじゃ」
男「そっか」
女妖怪「飯にするかー」
男「おう」
――それから数日後
女「あ、あの、男さん」
男「はい?」
女「秋葉原とか、詳しいですか?」
男「え……、まあ、多少」
女「こんどその、秋葉原のメイド喫茶とかいってみませんか……!」
男「……は?」
女「あの、すごく興味あるんですけど、行ったことなくて……」
女「あ、デデデデートに誘いたかったとかそういうのじゃなくて!!!」
女「だ、だめでしょうか……?」
男「んー……、まあ、いいけど」
女「あ、あの、男さん」
男「はい?」
女「秋葉原とか、詳しいですか?」
男「え……、まあ、多少」
女「こんどその、秋葉原のメイド喫茶とかいってみませんか……!」
男「……は?」
女「あの、すごく興味あるんですけど、行ったことなくて……」
女「あ、デデデデートに誘いたかったとかそういうのじゃなくて!!!」
女「だ、だめでしょうか……?」
男「んー……、まあ、いいけど」
――仕事帰りの秋葉原
女「わ、はじめておりました!」
男「あ、そ、そうなんですか」
女「男さんのいうところならどこでもいいです!」
男「まあ無難なところにします」
男(やっぱこないほうがよかったかなあ)
女「一度みてみたかったんですよねーメイド喫茶!」
男「う、うん」
男(このはしゃぎよう、さすがに断れんか、前のこともあるし……)
女「わ、はじめておりました!」
男「あ、そ、そうなんですか」
女「男さんのいうところならどこでもいいです!」
男「まあ無難なところにします」
男(やっぱこないほうがよかったかなあ)
女「一度みてみたかったんですよねーメイド喫茶!」
男「う、うん」
男(このはしゃぎよう、さすがに断れんか、前のこともあるし……)
メイドさん「おかえりなさいませご主人様、お嬢様!」
女「わっわっ、メイドさんですよ!」
男「そうですね。ここはディナーもいけるのでいいですよ」
男「ご帰宅料とか入国料もないですし」
女「おお! そうですか!」
女「わくわくしますね!」
男「そうですね」
男(うーん、なんかあれ以降、明るくなったような)
男(まあ憑き物とれればそうなるか)
女「わっわっ、メイドさんですよ!」
男「そうですね。ここはディナーもいけるのでいいですよ」
男「ご帰宅料とか入国料もないですし」
女「おお! そうですか!」
女「わくわくしますね!」
男「そうですね」
男(うーん、なんかあれ以降、明るくなったような)
男(まあ憑き物とれればそうなるか)
女「ちゅーちゅーごっくん、すごくよかったですね!」
男「ふーふーあーんはさすがに恥かしかったですけど……」
女「えー、面白かったですよー!」
男「そ、そですか」
男(……む)
背広妖怪「おや?」
男(いる。超いる。めっちゃこっちみてる」
背広妖怪「おやおや! これは先日の同士ではありませんか!」
男「……」
男「ふーふーあーんはさすがに恥かしかったですけど……」
女「えー、面白かったですよー!」
男「そ、そですか」
男(……む)
背広妖怪「おや?」
男(いる。超いる。めっちゃこっちみてる」
背広妖怪「おやおや! これは先日の同士ではありませんか!」
男「……」
>>325
それ面白いな。
それ面白いな。
>>325
こんないいやつがラスボスとかだったら辛過ぎる
こんないいやつがラスボスとかだったら辛過ぎる
背広妖怪「今日は彼女連れですか、いいですねえ」
男「彼女じゃないです」ぼそ
女「どうしたんですか?」
男「あ、いや」
背広妖怪「そうですか。それは失礼」
背広妖怪「ところで先日のあれ、いかがでした? むふふ」
男「ちょ、ちょっと、彼女一般の人なんで、後にしてもらえますか……」ぼそぼそ
背広妖怪「おやおや、そうでしたね。申し訳ない」
背広妖怪「では耳寄りな情報をひとつだけお伝えしておきます」
男「彼女じゃないです」ぼそ
女「どうしたんですか?」
男「あ、いや」
背広妖怪「そうですか。それは失礼」
背広妖怪「ところで先日のあれ、いかがでした? むふふ」
男「ちょ、ちょっと、彼女一般の人なんで、後にしてもらえますか……」ぼそぼそ
背広妖怪「おやおや、そうでしたね。申し訳ない」
背広妖怪「では耳寄りな情報をひとつだけお伝えしておきます」
まだ読み始めだけど…
夏目友人帳の女妖怪(ヒノエだったはず)が頭に浮かんだ
落ちるまでに追い付く
夏目友人帳の女妖怪(ヒノエだったはず)が頭に浮かんだ
落ちるまでに追い付く
背広妖怪「最近このあたりで、といっても東京全域みたいですが」
背広妖怪「妖怪狩りをしているものがいるみたいです」
背広妖怪「どうやら捕食の類のようですから、気をつけてくださいね」
背広妖怪「とくにあなたは、良い匂いがする」
ぞわっ
男「そ、そうか、わかった」
背広妖怪「ああ私はノンケですよ。そもそもそっちの食うではなく」
男「わかってるってっ」
背広妖怪「ああでも、うわさによればどうやら東洋の妖怪らしいですから」
背広妖怪「東洋ではゲイポルノも盛んなようですしもしかしたらそれも……」
男「……」
女「だ、大丈夫ですか……?」
男「だ、大丈夫だ」
背広妖怪「妖怪狩りをしているものがいるみたいです」
背広妖怪「どうやら捕食の類のようですから、気をつけてくださいね」
背広妖怪「とくにあなたは、良い匂いがする」
ぞわっ
男「そ、そうか、わかった」
背広妖怪「ああ私はノンケですよ。そもそもそっちの食うではなく」
男「わかってるってっ」
背広妖怪「ああでも、うわさによればどうやら東洋の妖怪らしいですから」
背広妖怪「東洋ではゲイポルノも盛んなようですしもしかしたらそれも……」
男「……」
女「だ、大丈夫ですか……?」
男「だ、大丈夫だ」
女妖怪「東洋の妖怪?」
男「ああ、そう聞いた」
女妖怪「悪魔か。あれはタチが悪いぞ」
男「そうなのか?」
女妖怪「あいつらの方が契約だのなんだのは盛んだが」
女妖怪「そのえげつなさと言ったらもう、私達の比じゃあない」
女妖怪「関わらないが吉じゃ」
男「そうか、わかった」
女妖怪「うむ」
男「ああ、そう聞いた」
女妖怪「悪魔か。あれはタチが悪いぞ」
男「そうなのか?」
女妖怪「あいつらの方が契約だのなんだのは盛んだが」
女妖怪「そのえげつなさと言ったらもう、私達の比じゃあない」
女妖怪「関わらないが吉じゃ」
男「そうか、わかった」
女妖怪「うむ」
――深夜
コンコン
男「……ん……?」
コンコン
男「ん……?」
コンコン
男「な、なんだ? 窓?」
ガラッ
男「ん、誰かい――わっ」
コンコン
男「……ん……?」
コンコン
男「ん……?」
コンコン
男「な、なんだ? 窓?」
ガラッ
男「ん、誰かい――わっ」
やっぱりたんたんと投下する>>1はいいな



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