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元スレ古畑任三郎「学園都市・・・・・・?」
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古畑「誰かと一緒にテレポートしたりとか」
黒子「もちろんできますわ。自分も含めて、だいたい130キロの質量の物という制限はつきますが」
黒子「……古畑さん」
古畑「はい?」
黒子「ずいぶんとテレポートにご興味がおありなんですのね」
古畑「え~、実はですね……今回初春さんを襲った犯人なのですが……、
テレポートの能力を持っている可能性が高いんです」
黒子・美琴・初春「ええっ!?」
美琴「ど、どうしてですか?」
初春「し、失礼ですが古畑さん、この学園都市には多種多様な能力者がいます。
能力は、『空間移動(テレポート)』に限定はできないと思いますっ!」
黒子「初春の言うとおりですわね。犯行にテレポートが使われたという証拠でも?」
黒子「もちろんできますわ。自分も含めて、だいたい130キロの質量の物という制限はつきますが」
黒子「……古畑さん」
古畑「はい?」
黒子「ずいぶんとテレポートにご興味がおありなんですのね」
古畑「え~、実はですね……今回初春さんを襲った犯人なのですが……、
テレポートの能力を持っている可能性が高いんです」
黒子・美琴・初春「ええっ!?」
美琴「ど、どうしてですか?」
初春「し、失礼ですが古畑さん、この学園都市には多種多様な能力者がいます。
能力は、『空間移動(テレポート)』に限定はできないと思いますっ!」
黒子「初春の言うとおりですわね。犯行にテレポートが使われたという証拠でも?」
古畑「証拠……フフ……まだ確たる証拠はありません」
黒子「それなら、どうしてまたそんな推測をなさったのですか?」
古畑「この病院に来るまでに、さきほどのアンチスキルの方に色々とうかがいました。
たしかに! この学園都市には様々な能力があるようですね。
しかしぃ……、私は犯人がテレポートを使って犯行を行なったと、ほぼ確信しています」
初春「なぜ……ですか?」
古畑「まず、一番大きな理由は部屋が完全な密室だったことです。
部屋には内側から電子ロックがかかっており、おまけにチェーンもかけられていました。
ベランダへの鍵まで閉まっていたんです」
美琴「でも古畑さん、それなら私、その部屋から脱出できますよ?」
古畑「……と言いますと?」
黒子「それなら、どうしてまたそんな推測をなさったのですか?」
古畑「この病院に来るまでに、さきほどのアンチスキルの方に色々とうかがいました。
たしかに! この学園都市には様々な能力があるようですね。
しかしぃ……、私は犯人がテレポートを使って犯行を行なったと、ほぼ確信しています」
初春「なぜ……ですか?」
古畑「まず、一番大きな理由は部屋が完全な密室だったことです。
部屋には内側から電子ロックがかかっており、おまけにチェーンもかけられていました。
ベランダへの鍵まで閉まっていたんです」
美琴「でも古畑さん、それなら私、その部屋から脱出できますよ?」
古畑「……と言いますと?」
美琴「え~っと、まず、ベランダから外に出ます。それで、磁力を操作して外側から鍵をかけて……
磁場を利用して、壁を足場にして地面に下ります。
これで、現場を密室にしたまま、逃げることができます」
黒子「まぁ、お姉様でなくとも、磁力と磁場を操る能力者なら、充分逃走が可能ということですわね」
古畑「フフ……」
美琴「古畑さん?」
古畑「もちろん、そう考えてもみたのですが~……それはありえません」
初春「どういうことですか?」
古畑「事件当夜、ベランダの向かいにある駐車場で、アンチスキルが待機してるんですよ。
壁を伝って逃げたのなら、彼に目撃されていなければならない。
しかしぃ? 彼はマンションの壁に貼りついた人間は、見ていません」
美琴「……そう、なんですか」
磁場を利用して、壁を足場にして地面に下ります。
これで、現場を密室にしたまま、逃げることができます」
黒子「まぁ、お姉様でなくとも、磁力と磁場を操る能力者なら、充分逃走が可能ということですわね」
古畑「フフ……」
美琴「古畑さん?」
古畑「もちろん、そう考えてもみたのですが~……それはありえません」
初春「どういうことですか?」
古畑「事件当夜、ベランダの向かいにある駐車場で、アンチスキルが待機してるんですよ。
壁を伝って逃げたのなら、彼に目撃されていなければならない。
しかしぃ? 彼はマンションの壁に貼りついた人間は、見ていません」
美琴「……そう、なんですか」
美琴「じゃあ、アンチスキルが来る前に逃げたとは考えられませんか?」
古畑「考えられません。なぜなら、アンチスキルが到着したときに、まだ犯人は部屋の中にいたからです」
黒子「どうしてそんなことが分かりますの!?」
古畑「部屋にかけつけたアンチスキルの証言です。アンチスキルが部屋に到着し、
ドアを開ける寸前に、部屋の灯りが消えているんです。
ちなみに初春さん、そのとき部屋の灯り、消しましたか?」
美琴「初春さんは、気を失っていましたんですよ、そんなことできるはずが……」
古畑「そうなんです。初春さんに灯りは消せません。とすれば、犯人はアンチスキルが
チェーンロックを外す直前まで部屋の『中』にいたことになります」
初春「……」
古畑「それから、もうひとつあるんですよ~。犯人が磁力使いでない証拠が」
黒子「そ、それはなんですの?」
古畑「考えられません。なぜなら、アンチスキルが到着したときに、まだ犯人は部屋の中にいたからです」
黒子「どうしてそんなことが分かりますの!?」
古畑「部屋にかけつけたアンチスキルの証言です。アンチスキルが部屋に到着し、
ドアを開ける寸前に、部屋の灯りが消えているんです。
ちなみに初春さん、そのとき部屋の灯り、消しましたか?」
美琴「初春さんは、気を失っていましたんですよ、そんなことできるはずが……」
古畑「そうなんです。初春さんに灯りは消せません。とすれば、犯人はアンチスキルが
チェーンロックを外す直前まで部屋の『中』にいたことになります」
初春「……」
古畑「それから、もうひとつあるんですよ~。犯人が磁力使いでない証拠が」
黒子「そ、それはなんですの?」
古畑「学園都市には、監視カメラが設置されているそうですね。
……実は事件当夜、偶然、カメラが初春さんのマンションをとらえているんです」
美琴「偶然、ってどういうことですか?」
古畑「そのカメラ、ふだんは別の場所を映しているそうなのですが、
あの晩は機械にトラブルがあったようで、明後日の方向を向いていたんです。
それが……」
初春「私のベランダ、ですか?」
古畑「遠くから映していたため、残念ながら部屋の内部までは見えませんでした。
しかし、はっきりしたのは、あの晩、5階にあるベランダから壁を伝って下に逃げた人間は
いなかった、ということです」
美琴「で、でも、窓からじゃなくても、ドアから出たかもしれないじゃないですか。
磁力を使ってチェーンロックをかけて、ドアにも電子干渉で鍵を――」
古畑「フフフ……御坂さん、それはレベル5の『電撃使い(エレクトロマスター)』である、
あなたにかできない芸当です」
美琴「あ……」
……実は事件当夜、偶然、カメラが初春さんのマンションをとらえているんです」
美琴「偶然、ってどういうことですか?」
古畑「そのカメラ、ふだんは別の場所を映しているそうなのですが、
あの晩は機械にトラブルがあったようで、明後日の方向を向いていたんです。
それが……」
初春「私のベランダ、ですか?」
古畑「遠くから映していたため、残念ながら部屋の内部までは見えませんでした。
しかし、はっきりしたのは、あの晩、5階にあるベランダから壁を伝って下に逃げた人間は
いなかった、ということです」
美琴「で、でも、窓からじゃなくても、ドアから出たかもしれないじゃないですか。
磁力を使ってチェーンロックをかけて、ドアにも電子干渉で鍵を――」
古畑「フフフ……御坂さん、それはレベル5の『電撃使い(エレクトロマスター)』である、
あなたにかできない芸当です」
美琴「あ……」
黒子「ふ、古畑さん! お姉様が犯人だとおっしゃるおつもりですか!」
古畑「いいえ。いくらレベル5の能力者でも、誰にも目撃されずに初春さんの部屋の灯りだけを
消すなどという器用なことは不可能です。違いますか? 御坂さん」
美琴「……難しいと、思います。ブレーカーごと落とすなら、なんとかなるかもしれませんけど……」
古畑「残念ですが~……、ブレーカーは落ちていませんでした」
初春「じゃあ、こんなのはどうでしょうか。犯人は光学系の能力者で、部屋に隠れていた、とか」
黒子「そ、そうですわ! 犯人はきっと、逃げたと見せかけて部屋の中にいたんです。
そして、アンチスキルと佐天さんが、気絶した初春に気を取られている隙に、部屋から出た。
こう考えれば問題ありませんわ!」
古畑「フフフ……問題、あると思いますよ~」
黒子「ど、どうしてですの!?」
古畑「いいえ。いくらレベル5の能力者でも、誰にも目撃されずに初春さんの部屋の灯りだけを
消すなどという器用なことは不可能です。違いますか? 御坂さん」
美琴「……難しいと、思います。ブレーカーごと落とすなら、なんとかなるかもしれませんけど……」
古畑「残念ですが~……、ブレーカーは落ちていませんでした」
初春「じゃあ、こんなのはどうでしょうか。犯人は光学系の能力者で、部屋に隠れていた、とか」
黒子「そ、そうですわ! 犯人はきっと、逃げたと見せかけて部屋の中にいたんです。
そして、アンチスキルと佐天さんが、気絶した初春に気を取られている隙に、部屋から出た。
こう考えれば問題ありませんわ!」
古畑「フフフ……問題、あると思いますよ~」
黒子「ど、どうしてですの!?」
古畑「ヒントは、部屋の間取りです」
黒子「間取り?」
古畑「初春さんが倒れていたベッドは、比較的玄関に近い位置にありました。
佐天さんとアンチスキルが部屋に入った後に透明人間がドアから出たとしたら、
当然、ドアが開く音がするはずなんです
――犯人が部屋から出るための、ドアの開閉音が……!」
古畑「あのとき、アンチスキルは初春さんの呼吸や脈拍を確認していました。
佐天さんは固唾を飲んでそれを見守っています。現場は、まったく無音でした。
そんな状態でドアがガチャリと開けば、すぐに犯人の存在はバレます」
古畑「え~、しかもですね、ドアのすぐ外にはマンションの管理人さんがいました。
面倒なので、中に入らずに外で待っていたそうです。彼女も証言しています。
佐天さんとアンチスキルが部屋に入ってから、ドアは一度も開いていない、と」
古畑「いかがでしょうか~?」
黒子「少しよろしいかしら」
古畑「はい?」
黒子「その推理、ひとつ穴がありましてよ」
黒子「間取り?」
古畑「初春さんが倒れていたベッドは、比較的玄関に近い位置にありました。
佐天さんとアンチスキルが部屋に入った後に透明人間がドアから出たとしたら、
当然、ドアが開く音がするはずなんです
――犯人が部屋から出るための、ドアの開閉音が……!」
古畑「あのとき、アンチスキルは初春さんの呼吸や脈拍を確認していました。
佐天さんは固唾を飲んでそれを見守っています。現場は、まったく無音でした。
そんな状態でドアがガチャリと開けば、すぐに犯人の存在はバレます」
古畑「え~、しかもですね、ドアのすぐ外にはマンションの管理人さんがいました。
面倒なので、中に入らずに外で待っていたそうです。彼女も証言しています。
佐天さんとアンチスキルが部屋に入ってから、ドアは一度も開いていない、と」
古畑「いかがでしょうか~?」
黒子「少しよろしいかしら」
古畑「はい?」
黒子「その推理、ひとつ穴がありましてよ」
古畑「穴、と言いますと?」
黒子「犯人は、ほとぼりがさめるまで、部屋のどこかに身を隠していたかもしれないじゃないですか。
そして、隙を見て玄関から脱出する。いかがですか?」
古畑「ん~、それもありえないと思いますよ」
黒子「な、なぜですの……?」
古畑「アンチスキルは、現場の状況から、まず真っ先に犯人が室内に隠れていると疑いを持ちました。
そして、現場をくまなく捜索しているんです。
初春さんの部屋ですが、人ひとり隠れるスペースは多くありません」
黒子「姿を消して、部屋中を逃げ回っていたかもしれませんわ」
古畑「佐天さんは、アンチスキル以外に、人が部屋を歩き回る『音』を聞いていません」
古畑「能力というのはひとりにつき一種類です。光学系の能力者が、
床を踏みならす音を消すことは、できない……。お分かりですね? フフフ……」
黒子「犯人は、ほとぼりがさめるまで、部屋のどこかに身を隠していたかもしれないじゃないですか。
そして、隙を見て玄関から脱出する。いかがですか?」
古畑「ん~、それもありえないと思いますよ」
黒子「な、なぜですの……?」
古畑「アンチスキルは、現場の状況から、まず真っ先に犯人が室内に隠れていると疑いを持ちました。
そして、現場をくまなく捜索しているんです。
初春さんの部屋ですが、人ひとり隠れるスペースは多くありません」
黒子「姿を消して、部屋中を逃げ回っていたかもしれませんわ」
古畑「佐天さんは、アンチスキル以外に、人が部屋を歩き回る『音』を聞いていません」
古畑「能力というのはひとりにつき一種類です。光学系の能力者が、
床を踏みならす音を消すことは、できない……。お分かりですね? フフフ……」
これは良いSS
古畑好きにはたまらん
だけどなんで初春に犯人見たかどうか聞かないの?
古畑好きにはたまらん
だけどなんで初春に犯人見たかどうか聞かないの?
古畑「そうなんです。現場の状況を分析する限り、犯人の能力はテレポートであると
考えるのが一番自然なんです……!」
古畑「そして……もうひとつ。
能力以外に、犯人について、大~きな手がかりが」
美琴「手がかり?」
初春「何なんですか!?」
古畑「はい。犯人は初春さんを、個人的に知っている人物で、おそらく女性です」
美琴「なっ……! どういうことですかッ!?」
古畑「現場は確かに荒らされていました。しかし、犯人は金目の物どころか
タンスやクローゼットにすら手をつけていません。
これらの事実から、物取りであるという可能性は消えます」
古畑「また、初春さんにもいっさい手を出していません。
これで、通り魔的な変質者だという線も消えまし、た!」
考えるのが一番自然なんです……!」
古畑「そして……もうひとつ。
能力以外に、犯人について、大~きな手がかりが」
美琴「手がかり?」
初春「何なんですか!?」
古畑「はい。犯人は初春さんを、個人的に知っている人物で、おそらく女性です」
美琴「なっ……! どういうことですかッ!?」
古畑「現場は確かに荒らされていました。しかし、犯人は金目の物どころか
タンスやクローゼットにすら手をつけていません。
これらの事実から、物取りであるという可能性は消えます」
古畑「また、初春さんにもいっさい手を出していません。
これで、通り魔的な変質者だという線も消えまし、た!」
全部フルボイスHD画質で脳内再生しようとしたらBC稼働率がヤバいことになった
古畑「犯人の狙い……それは最初から――」
初春「私……ですか?」
古畑「そう考えるのがもっとも自然でしょう。犯人はあなたに個人的な恨みを抱いていた。
だから、あなたの家を訪ね、出てきたあなたを鈍器で殴りつけた!」
古畑「あなたはすぐに気絶せず、よろめきながらベッドまで歩き、そこで気絶しています。
ここにはふたつ! 重要な点があります。
まずひとつ目。
古畑「ふつうの強盗なら、被害者をすぐに追撃します。相手が未知の能力で反撃してくるかもしれないからです。
なぜ、犯人はすぐに追い打ちをしなかったのか……!」
美琴「……そうか、初春さんのレベルを知っていたから犯人は……!」
古畑「注目すべき点ふたつ目。
それは、一撃で初春さんを気絶させられなかったという事実、です。
鈍器が特定されていないのではっきりとは言えませんが、腕力の弱い女性が殴ったのなら、
一撃で気絶しなくても不自然ではありません」
古畑「つまりですね、犯人は初春さんを知っている、テレポート使いの女性……ということになります。
……え~、お心当たりありませんか?」
黒子「……古畑さん」
初春「私……ですか?」
古畑「そう考えるのがもっとも自然でしょう。犯人はあなたに個人的な恨みを抱いていた。
だから、あなたの家を訪ね、出てきたあなたを鈍器で殴りつけた!」
古畑「あなたはすぐに気絶せず、よろめきながらベッドまで歩き、そこで気絶しています。
ここにはふたつ! 重要な点があります。
まずひとつ目。
古畑「ふつうの強盗なら、被害者をすぐに追撃します。相手が未知の能力で反撃してくるかもしれないからです。
なぜ、犯人はすぐに追い打ちをしなかったのか……!」
美琴「……そうか、初春さんのレベルを知っていたから犯人は……!」
古畑「注目すべき点ふたつ目。
それは、一撃で初春さんを気絶させられなかったという事実、です。
鈍器が特定されていないのではっきりとは言えませんが、腕力の弱い女性が殴ったのなら、
一撃で気絶しなくても不自然ではありません」
古畑「つまりですね、犯人は初春さんを知っている、テレポート使いの女性……ということになります。
……え~、お心当たりありませんか?」
黒子「……古畑さん」
黒子「わたくしのこと、疑ってらっしゃいますの?」
古畑「え? え? 私が? 白井さんを? とんでもない!」
黒子「……それならよろしいのですけど」
古畑「え~、初春さん」
初春「は、はい」
古畑「アンチスキルの方からうかがいました。頭を打ったショックで、事件のことを
ほとんど忘れているそうですね」
初春「はい……頭を叩かれた前後のことはほとんど記憶がなくて」
古畑「今の情報を元に、断片的にでも、何か思い出せないでしょうか……」
初春「そうですね……う~ん……」
初春「……」
初春「……すみません……やっぱり……何も……」
古畑「……そうです、か……」
初春「すみません……」
古畑「いえいえ! こちらこそ療養中にこんなことをお願いしてすみませんでした」
古畑「え? え? 私が? 白井さんを? とんでもない!」
黒子「……それならよろしいのですけど」
古畑「え~、初春さん」
初春「は、はい」
古畑「アンチスキルの方からうかがいました。頭を打ったショックで、事件のことを
ほとんど忘れているそうですね」
初春「はい……頭を叩かれた前後のことはほとんど記憶がなくて」
古畑「今の情報を元に、断片的にでも、何か思い出せないでしょうか……」
初春「そうですね……う~ん……」
初春「……」
初春「……すみません……やっぱり……何も……」
古畑「……そうです、か……」
初春「すみません……」
古畑「いえいえ! こちらこそ療養中にこんなことをお願いしてすみませんでした」
古畑「え~、これはもののついで、というやつなんですが、御坂さん、白井さん」
美琴・黒子「?」
古畑「昨日の午後11時30分から午前0時30分までの一時間、どこにいらっしゃいましたか?」
美琴「ちょっ! どういうことですか、古畑さん!?」
黒子「そうですわ! わたくしたちのどちらかが犯人だとでも!?」
初春「そうですよ、古畑さん! お二人は絶対そんなことしません!」
古畑「いえいえ、そんな! あくまで形式的な物です。あっちの警察ではこういう
義務みたいなものが~……ありまして」
美琴「……そういうことなら……分かりました。……私は……寮で……寝てたと思います」
黒子「わたくしもですわ」
古畑「それを証明できる人は」
美琴「いません。私たち、一緒の部屋なんですけど、二人ともその時間には……寝てましたから」
古畑「そう、ですか……分かりました。どうも、ご協力ありがとうございます」
美琴・黒子「?」
古畑「昨日の午後11時30分から午前0時30分までの一時間、どこにいらっしゃいましたか?」
美琴「ちょっ! どういうことですか、古畑さん!?」
黒子「そうですわ! わたくしたちのどちらかが犯人だとでも!?」
初春「そうですよ、古畑さん! お二人は絶対そんなことしません!」
古畑「いえいえ、そんな! あくまで形式的な物です。あっちの警察ではこういう
義務みたいなものが~……ありまして」
美琴「……そういうことなら……分かりました。……私は……寮で……寝てたと思います」
黒子「わたくしもですわ」
古畑「それを証明できる人は」
美琴「いません。私たち、一緒の部屋なんですけど、二人ともその時間には……寝てましたから」
古畑「そう、ですか……分かりました。どうも、ご協力ありがとうございます」
古畑「さて、それでは私はこの辺りで……。初春さん、ゆっくり、お休みになって下さい」
初春「ありがとうございます。……お優しいんですね、古畑さん」
古畑「フフフ、ありがとうございます」
美琴「黒子、私たちも行こっか」
黒子「そうですわね」
美琴「じゃあね、初春さん。また来るから」
初春「はい、今日はわざわざありがとうございました」
黒子「看護師さんにご迷惑をかけてはいけませんよ、初春」
初春「かけませんよっ!」
初春「ありがとうございます。……お優しいんですね、古畑さん」
古畑「フフフ、ありがとうございます」
美琴「黒子、私たちも行こっか」
黒子「そうですわね」
美琴「じゃあね、初春さん。また来るから」
初春「はい、今日はわざわざありがとうございました」
黒子「看護師さんにご迷惑をかけてはいけませんよ、初春」
初春「かけませんよっ!」
―同日 午後4時 学園都市内 某病院廊下―
古畑「初春さんとのお付き合いは長いんですか?」
美琴「ええ」
黒子「何度も死線をくぐりぬけた仲ですの」
古畑「フフ、いわゆる~、『戦友』というやつですね」
黒子「そう言ってもさしつかえありませんわ」
美琴「古畑さん」
古畑「はい」
美琴「犯人、必ず捕まえて下さいね」
古畑「もちろんです」
黒子「学園都市の外の刑事さんに何かできるとは思えませんけれど」
美琴「こら、黒子!」
古畑「フフフ……、え~、私、自分で言うのもなんですが、フフ、今まで担当した事件で
未解決の物は一件もないんです」
古畑「初春さんとのお付き合いは長いんですか?」
美琴「ええ」
黒子「何度も死線をくぐりぬけた仲ですの」
古畑「フフ、いわゆる~、『戦友』というやつですね」
黒子「そう言ってもさしつかえありませんわ」
美琴「古畑さん」
古畑「はい」
美琴「犯人、必ず捕まえて下さいね」
古畑「もちろんです」
黒子「学園都市の外の刑事さんに何かできるとは思えませんけれど」
美琴「こら、黒子!」
古畑「フフフ……、え~、私、自分で言うのもなんですが、フフ、今まで担当した事件で
未解決の物は一件もないんです」
黒子「しかし、ここは学園都市。能力者の犯罪は初めてでしょう?」
古畑「はい。しかしですね、能力者も人間です。同じ人間が作った謎なら、人間に解けない道理はありません」
黒子「すごい自信ですこと」
今泉「古畑さ~ん!」
美琴「あ、今泉さん」
今泉「古畑さん! ひどいじゃないですか! 誰がテレポートで飛ばしてくれなんて言ったんですか!
おかげで途方にくれましたよ!」
古畑「よく戻ってこれたね」
今泉「上条君っていう親切な少年に連れてきてもらったんです」
美琴「上……条?」
今泉「ボクと同じく不幸体質で、すっかり意気投合しちゃったっ!」
美琴「あンの野郎ォッ!」ダッ
黒子「お、お姉様!? どこへいらっしゃいますの!?」
古畑「はい。しかしですね、能力者も人間です。同じ人間が作った謎なら、人間に解けない道理はありません」
黒子「すごい自信ですこと」
今泉「古畑さ~ん!」
美琴「あ、今泉さん」
今泉「古畑さん! ひどいじゃないですか! 誰がテレポートで飛ばしてくれなんて言ったんですか!
おかげで途方にくれましたよ!」
古畑「よく戻ってこれたね」
今泉「上条君っていう親切な少年に連れてきてもらったんです」
美琴「上……条?」
今泉「ボクと同じく不幸体質で、すっかり意気投合しちゃったっ!」
美琴「あンの野郎ォッ!」ダッ
黒子「お、お姉様!? どこへいらっしゃいますの!?」
黒子「まったくもう……」
古畑「ずいぶんと息巻いてましたね~。どこに行かれたんでしょう」
黒子「上条、とおっしゃいましたわね、今泉さん」
今泉「え、あ、はい」
黒子「おそらく上条なんたらという学生のところでしょう。お姉様に近づくケダモノですわ」
古畑「フフ……、御坂さんならそういう人は多いでしょうね」
今泉「あ、あの、上条君は、あまりにも不幸を呼びよせるんでぇ、『疫病神』って言われてたんですよ。
暴漢に殺されかけたり、マスコミのさらし者になったり。
ボク、何か他人とは思えなくて」
黒子「……い、今泉さんなら何となく想像がつきますわ……」
今泉「そうなんですよ! ボクも殺人犯にされかけたり、
爆弾の仕掛けられた観覧車に閉じこめられたり、
美術クラブのオークションで買った125万円の仏像が割られたり……っ!」
古畑「ずいぶんと息巻いてましたね~。どこに行かれたんでしょう」
黒子「上条、とおっしゃいましたわね、今泉さん」
今泉「え、あ、はい」
黒子「おそらく上条なんたらという学生のところでしょう。お姉様に近づくケダモノですわ」
古畑「フフ……、御坂さんならそういう人は多いでしょうね」
今泉「あ、あの、上条君は、あまりにも不幸を呼びよせるんでぇ、『疫病神』って言われてたんですよ。
暴漢に殺されかけたり、マスコミのさらし者になったり。
ボク、何か他人とは思えなくて」
黒子「……い、今泉さんなら何となく想像がつきますわ……」
今泉「そうなんですよ! ボクも殺人犯にされかけたり、
爆弾の仕掛けられた観覧車に閉じこめられたり、
美術クラブのオークションで買った125万円の仏像が割られたり……っ!」
黒子「は……ははは……」
古畑「ンフフ、えー、気にしないで下さい」
黒子「では、わたくしもこれで」
古畑「御坂さんによろしくお伝え下さい」
黒子「ええ、かしこまりましたわ」
古畑「……あ」
古畑「あ! すみません! 白井さん、ちょっと!」
黒子「……なんですの? もうお帰りになるのではなかったのですか?」
古畑「もうひとつだけ、よろしいでしょうか~。
いえ、少し……気になっていたことを思い出しまして……」
黒子「……ふぅ……。なんですの? できれば、手短かにお願いしたいですわね」
古畑「大丈夫、すぐに終わります」
古畑「ンフフ、えー、気にしないで下さい」
黒子「では、わたくしもこれで」
古畑「御坂さんによろしくお伝え下さい」
黒子「ええ、かしこまりましたわ」
古畑「……あ」
古畑「あ! すみません! 白井さん、ちょっと!」
黒子「……なんですの? もうお帰りになるのではなかったのですか?」
古畑「もうひとつだけ、よろしいでしょうか~。
いえ、少し……気になっていたことを思い出しまして……」
黒子「……ふぅ……。なんですの? できれば、手短かにお願いしたいですわね」
古畑「大丈夫、すぐに終わります」
古畑「実はですね~……白井さんに是非、アドバイスをいただきたいことが」
黒子「わたくしにですか?」
古畑「レベル4のテレポート能力者である、あなたなら何か分かるのではないか、と思いまして」
黒子「もったいぶりますわね。何なんですの?」
古畑「はい……、この事件、おそらく犯人はテレポート使いです。
しかし、そう考えると、どう~も腑に落ちない所があるんです~」
黒子「だから、その腑に落ちない所というのは、何なんですの」
古畑「はい。部屋が……完全な密室だったことです」
黒子「はぁ?」
古畑「どうして、犯人は部屋を密室にしたのか。これが分からないんですよね~……」
黒子「どうして、と言われましても。部屋には佐天さん用のお布団がありましたから、
それを見て、誰かが外出していると思ったんでしょう。
そこで、邪魔が入らないように部屋に鍵をかけた。
――そんなところではありませんか?」
黒子「わたくしにですか?」
古畑「レベル4のテレポート能力者である、あなたなら何か分かるのではないか、と思いまして」
黒子「もったいぶりますわね。何なんですの?」
古畑「はい……、この事件、おそらく犯人はテレポート使いです。
しかし、そう考えると、どう~も腑に落ちない所があるんです~」
黒子「だから、その腑に落ちない所というのは、何なんですの」
古畑「はい。部屋が……完全な密室だったことです」
黒子「はぁ?」
古畑「どうして、犯人は部屋を密室にしたのか。これが分からないんですよね~……」
黒子「どうして、と言われましても。部屋には佐天さん用のお布団がありましたから、
それを見て、誰かが外出していると思ったんでしょう。
そこで、邪魔が入らないように部屋に鍵をかけた。
――そんなところではありませんか?」
古畑「ええ、おそらくそうでしょう――玄関の鍵に関しては」
黒子「玄関の……?」
古畑「私が分からないのはですね、どうして犯人は『窓に』鍵をかけたままにしておいたのか、ということなんです」
古畑「少し考えれば分かります。
完全な密室から犯人が消えたのなら、真っ先に疑われるのはテレポート能力者です」
古畑「逆に、もし、窓に鍵がかかっていなければ、光学系能力者が犯人であるという可能性もありました。
犯人は、自分の姿を見えなくして、隣のベランダに移動したんじゃないか、と
そんな風に考えることもできた!」
古畑「つまり、窓の鍵をかけたままにしておくということは、
『自分はテレポート使いだ』、と
犯人が自ら告白しているようなものなんです。
これが、どうも引っかかるですよね~……」
黒子「……」
黒子「玄関の……?」
古畑「私が分からないのはですね、どうして犯人は『窓に』鍵をかけたままにしておいたのか、ということなんです」
古畑「少し考えれば分かります。
完全な密室から犯人が消えたのなら、真っ先に疑われるのはテレポート能力者です」
古畑「逆に、もし、窓に鍵がかかっていなければ、光学系能力者が犯人であるという可能性もありました。
犯人は、自分の姿を見えなくして、隣のベランダに移動したんじゃないか、と
そんな風に考えることもできた!」
古畑「つまり、窓の鍵をかけたままにしておくということは、
『自分はテレポート使いだ』、と
犯人が自ら告白しているようなものなんです。
これが、どうも引っかかるですよね~……」
黒子「……」
黒子「犯人の知恵が、そこまで及ばなかったのではないですか?」
古畑「30分……」
黒子「え?」
古畑「初春さんが気絶してから、アンチスキルが部屋に入るまでおよそ30分あるんですよ~……。
切迫した状況であれば、ベランダの方を見逃すこともあるでしょう」
古畑「しかし、犯人には証拠を隠蔽する充分な時間と余裕がありました。
事実、現場からは犯人に繋がる証拠品は、まるで見つかっていません!」
古畑「……そんな犯人がですよ? こんな致命的なミスを犯すでしょうか……!」
黒子「……」
古畑「30分……」
黒子「え?」
古畑「初春さんが気絶してから、アンチスキルが部屋に入るまでおよそ30分あるんですよ~……。
切迫した状況であれば、ベランダの方を見逃すこともあるでしょう」
古畑「しかし、犯人には証拠を隠蔽する充分な時間と余裕がありました。
事実、現場からは犯人に繋がる証拠品は、まるで見つかっていません!」
古畑「……そんな犯人がですよ? こんな致命的なミスを犯すでしょうか……!」
黒子「……」
古畑「いかがですか、白井さん」
黒子「面白いご推察ですわね」
古畑「ありがとうございます」
黒子「しかし、わたくし、ご期待に添えそうもありませんわ。
『犯人はうっかり屋だった』
それくらいしか思いつきませんもの」
古畑「そうです、か……」
黒子「それでは、今度こそ、ごきげんよう」
古畑「……はい」
黒子「……あ、そうそう、古畑さん」
古畑「……なんでしょうか」
黒子「わたくしをお疑いになるのも結構ですけれど。
……わたくしが初春を殺そうとするなんてありえませんわ」
黒子「面白いご推察ですわね」
古畑「ありがとうございます」
黒子「しかし、わたくし、ご期待に添えそうもありませんわ。
『犯人はうっかり屋だった』
それくらいしか思いつきませんもの」
古畑「そうです、か……」
黒子「それでは、今度こそ、ごきげんよう」
古畑「……はい」
黒子「……あ、そうそう、古畑さん」
古畑「……なんでしょうか」
黒子「わたくしをお疑いになるのも結構ですけれど。
……わたくしが初春を殺そうとするなんてありえませんわ」
黒子「確かに、わたくしにはアリバイがありません。
しかし、同様に、動機もなければ証拠もない。違いますか?」
古畑「んぇ~……おっしゃるとおりです」
黒子「そうでしょうとも。……それに、初春はジャッジメントです。
逆恨みを買うようなこともありますわ」
古畑「しかし~……聞いたところによると、ジャッジメントと言っても、基本的に重要な任務にはつかないのが常だとか」
黒子「わたくしと初春は例外ですわ」
古畑「え~……例外と言いますと?」
黒子「わたくしは戦闘で治安を維持しています。そして、初春は、学園都市が誇る超一流のハッカーです。
初春が通称『守護神(ゴールキーパー)』と呼ばれる、伝説のハッカーだと知られたら、
初春を狙う輩が出てきても不思議ではありませんわね」
黒子「まぁ、古畑さん、もし、また何か発見なさいましたら、常盤台まで是非いらして下さいまし。
微力ながらお力添えさせていただきますわ」
古畑「……はい」
古畑「……」ペシッ
しかし、同様に、動機もなければ証拠もない。違いますか?」
古畑「んぇ~……おっしゃるとおりです」
黒子「そうでしょうとも。……それに、初春はジャッジメントです。
逆恨みを買うようなこともありますわ」
古畑「しかし~……聞いたところによると、ジャッジメントと言っても、基本的に重要な任務にはつかないのが常だとか」
黒子「わたくしと初春は例外ですわ」
古畑「え~……例外と言いますと?」
黒子「わたくしは戦闘で治安を維持しています。そして、初春は、学園都市が誇る超一流のハッカーです。
初春が通称『守護神(ゴールキーパー)』と呼ばれる、伝説のハッカーだと知られたら、
初春を狙う輩が出てきても不思議ではありませんわね」
黒子「まぁ、古畑さん、もし、また何か発見なさいましたら、常盤台まで是非いらして下さいまし。
微力ながらお力添えさせていただきますわ」
古畑「……はい」
古畑「……」ペシッ
―同日4時18分 佐天涙子 マンション自室―
佐天「もう、事件のことはアンチスキルに全部話したんですけど」
古畑「え~、すみませんが……もう一度だけ~……、お聞かせいただけないでしょうか」
佐天「……仕方ないですね……。どこから話せばいいんですか、刑事さん」
古畑「そうですね~、事件当日のことをなるべく詳しくお願いします」
佐天「なるべく詳しくと言われても……」
古畑「思い出せる限りで構いません」
佐天「……んむ~、そうですね……。
あの日は、前から初春の家に泊まる約束をしていたんです。
週末だから、色々遊ぼうって」
佐天「それで、御坂さん、白井さんと一緒に映画を観に行ったり、セブンスミストで洋服を見たり、
ゲームセンターのUFOキャッチャーでゲコ太を必死に取ろうとする御坂さんを手伝ったり……」
今泉「いたって……ふつうの週末ですね!」
佐天「まぁ、みんなで遊ぶときは、いっつもそんな感じで」
古畑「それから?」
佐天「もう、事件のことはアンチスキルに全部話したんですけど」
古畑「え~、すみませんが……もう一度だけ~……、お聞かせいただけないでしょうか」
佐天「……仕方ないですね……。どこから話せばいいんですか、刑事さん」
古畑「そうですね~、事件当日のことをなるべく詳しくお願いします」
佐天「なるべく詳しくと言われても……」
古畑「思い出せる限りで構いません」
佐天「……んむ~、そうですね……。
あの日は、前から初春の家に泊まる約束をしていたんです。
週末だから、色々遊ぼうって」
佐天「それで、御坂さん、白井さんと一緒に映画を観に行ったり、セブンスミストで洋服を見たり、
ゲームセンターのUFOキャッチャーでゲコ太を必死に取ろうとする御坂さんを手伝ったり……」
今泉「いたって……ふつうの週末ですね!」
佐天「まぁ、みんなで遊ぶときは、いっつもそんな感じで」
古畑「それから?」
佐天「それから……夕方過ぎに白井さん、御坂さんと別れました」
古畑「その時間は」
佐天「う~ん……6時半くらい、だったかな? それから、私たちも初春の家に」
古畑「その日、何か……白井さんと御坂さんに、変わった様子はありませんでしたか?
んぅ~、『あ、これ、いつもとちがうぞ?』と感じた部分とか」
佐天「う~む……。……あ」
佐天「そう言われてみると……」
古畑「何ですか?」
佐天「御坂さんの様子がちょっと変でした」
古畑「というと?」
佐天「あれは確か……1時間近くねばってゲコ太人形をゲットした後くらい、だったかな。
御坂さんのケータイにメールが来たんです。
そのメールを見てから御坂さん、急に様子がおかしくなって」
古畑「どうおかしかったんですか?」
佐天「なんだか、ソワソワしてるというか、浮き足立っているというか……。
とにかく、いつもの落ち着いた御坂さん……あ、御坂さんはいっつもどっしり構えてるって感じなんですけど、
あのときは地に足がついてませんでした」
古畑「その時間は」
佐天「う~ん……6時半くらい、だったかな? それから、私たちも初春の家に」
古畑「その日、何か……白井さんと御坂さんに、変わった様子はありませんでしたか?
んぅ~、『あ、これ、いつもとちがうぞ?』と感じた部分とか」
佐天「う~む……。……あ」
佐天「そう言われてみると……」
古畑「何ですか?」
佐天「御坂さんの様子がちょっと変でした」
古畑「というと?」
佐天「あれは確か……1時間近くねばってゲコ太人形をゲットした後くらい、だったかな。
御坂さんのケータイにメールが来たんです。
そのメールを見てから御坂さん、急に様子がおかしくなって」
古畑「どうおかしかったんですか?」
佐天「なんだか、ソワソワしてるというか、浮き足立っているというか……。
とにかく、いつもの落ち着いた御坂さん……あ、御坂さんはいっつもどっしり構えてるって感じなんですけど、
あのときは地に足がついてませんでした」
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