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元スレ古畑任三郎「学園都市・・・・・・?」
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古畑「え~、大変ご無沙汰しておりますぅ~、古畑任三郎です。
本日の舞台は、『学園都市』。人口230万人を有する、正真正銘、本物の超能力者たちの街です。
そして――今回の事件には、この超能力が大きく関わってきます。
ところで! みなさん、性癖ってお持ちですかぁ? フフフ。
チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャチャッ♪ チャッチャ♪
正しくは『性的嗜好』という言葉で、個人の性的な好みを示す専門用語だそうです。
人間というのは不思議なもので、さまざまな性癖を持っています。
『同性愛』からはじまり、『露出症』、『窃視症』、『動物性愛』……じつに多様です。
えー、もちろん、超能力者でも、それは変わりません。
……ちなみに、フフフ、私の性癖は――」
チャチャチャチャチャチャラララ~♪ ドンドコデンドンドコドコデン♪
田村正和
チャチャチャチャチャチャラララ~♪ テケテケテケテー♪
古畑任三郎
本日の舞台は、『学園都市』。人口230万人を有する、正真正銘、本物の超能力者たちの街です。
そして――今回の事件には、この超能力が大きく関わってきます。
ところで! みなさん、性癖ってお持ちですかぁ? フフフ。
チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャチャッ♪ チャッチャ♪
正しくは『性的嗜好』という言葉で、個人の性的な好みを示す専門用語だそうです。
人間というのは不思議なもので、さまざまな性癖を持っています。
『同性愛』からはじまり、『露出症』、『窃視症』、『動物性愛』……じつに多様です。
えー、もちろん、超能力者でも、それは変わりません。
……ちなみに、フフフ、私の性癖は――」
チャチャチャチャチャチャラララ~♪ ドンドコデンドンドコドコデン♪
田村正和
チャチャチャチャチャチャラララ~♪ テケテケテケテー♪
古畑任三郎
チャララララ~ララ♪ パッパーパラララー♪
チャララララ~ララ♪ パッパーパーラララッ♪
チャッチャッ♪ チャチャチャ♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャチャ♪
チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンデケデンデンデケデン♪
御坂美琴
チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンゲケデケデケデデデン♪
白井黒子
チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪
初春飾利 佐天涙子
チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪
西村雅彦
デドッデドッデド♪ チャラララ~ チャラララララ♪ チャッチャッ チャッ チャチャチャン♪
チャララララ~ララ♪ パッパーパーラララッ♪
チャッチャッ♪ チャチャチャ♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャチャ♪
チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンデケデンデンデケデン♪
御坂美琴
チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンゲケデケデケデデデン♪
白井黒子
チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪
初春飾利 佐天涙子
チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪
西村雅彦
デドッデドッデド♪ チャラララ~ チャラララララ♪ チャッチャッ チャッ チャチャチャン♪
―午前0時03分 初春飾利 マンション自室前―
佐天「あ、あれ?」ガチャガチャ
佐天(なんで鍵がかかってるの?)
佐天「初春ぅーッ?」ピンポーン
佐天(何の音もしない……!? 電気は点いてるのに……)
佐天「どうしたの初春ッ!? 返事してッ!!」ピンポンピンポンピンポン!
佐天(そ、そうだ、携帯……)
プルルルルルル
佐天(出ない……!!)
佐天「初春ッ! 初春ッ!!!」ドンドンドンドン!!
ガチャッ
佐天「!?」
隣人「どうしたんですか……?」
佐天「実は友だちが……! 中に……! 何だか様子がおかしいんですッ!!」
隣人「わ、分かったわ! い、今、管理人さんを呼ぶから!」
佐天「あ、あれ?」ガチャガチャ
佐天(なんで鍵がかかってるの?)
佐天「初春ぅーッ?」ピンポーン
佐天(何の音もしない……!? 電気は点いてるのに……)
佐天「どうしたの初春ッ!? 返事してッ!!」ピンポンピンポンピンポン!
佐天(そ、そうだ、携帯……)
プルルルルルル
佐天(出ない……!!)
佐天「初春ッ! 初春ッ!!!」ドンドンドンドン!!
ガチャッ
佐天「!?」
隣人「どうしたんですか……?」
佐天「実は友だちが……! 中に……! 何だか様子がおかしいんですッ!!」
隣人「わ、分かったわ! い、今、管理人さんを呼ぶから!」
管理人「まったく……なんなの? こんな夜中に……」シュッ ピー
ピー カチャ
佐天「ういは……ッ!?」
ガチャン
佐天(チェーンがかかってる!? どうして!?)
佐天「初春! 返事して! どうしたの初春ッ!!」
佐天「……管理人さん、アンチスキルに連絡して下さい!」
管理人「あ、アンチスキルに……?」
佐天「友だちが中にいるはずなのに、返事がないんです!」
管理人「寝てるだけなんじゃないのぉ?」
佐天「私、ここに泊まってたんです。ちょっと外に出たら、その間にチェーンが……ッ!
それに、これだけ呼びかけてるのに起きないなんてありえません! 何かあったんです!」
佐天「嫌な予感がするんです! お願いしますッ!!」
ピー カチャ
佐天「ういは……ッ!?」
ガチャン
佐天(チェーンがかかってる!? どうして!?)
佐天「初春! 返事して! どうしたの初春ッ!!」
佐天「……管理人さん、アンチスキルに連絡して下さい!」
管理人「あ、アンチスキルに……?」
佐天「友だちが中にいるはずなのに、返事がないんです!」
管理人「寝てるだけなんじゃないのぉ?」
佐天「私、ここに泊まってたんです。ちょっと外に出たら、その間にチェーンが……ッ!
それに、これだけ呼びかけてるのに起きないなんてありえません! 何かあったんです!」
佐天「嫌な予感がするんです! お願いしますッ!!」
―午前0時16分 初春飾利 マンション自室前―
アンチスキルA「これで……よっ!」
バギンッ!
佐天「初春ッ!」ダッ
アンチスキルA「あ、ちょっと待ッ!」
佐天「きゃぁぁああああああああッ!!」
アンチスキルA「ッ!?」ダッ
アンチスキルA「これで……よっ!」
バギンッ!
佐天「初春ッ!」ダッ
アンチスキルA「あ、ちょっと待ッ!」
佐天「きゃぁぁああああああああッ!!」
アンチスキルA「ッ!?」ダッ
アンチスキルA「どうしたん……ッ!」
佐天「初春! 初春ぅぅうううッ!!」
初春「……」グッタリ
アンチスキルA「下がれ!」グイッ
アンチスキルA(失血、微量……呼吸……正常……脈拍もある……頭部以外目立った外傷無し)
佐天「初春は!? 初春は大丈夫なんですか!!」
アンチスキルA「ああ、平気だ。おそらく気絶してるだけだよ。命に別状はなさそうだ。
念のためこれから救急車を呼ぶ」
佐天「良かった……初春ぅ……」グスッ
佐天「初春! 初春ぅぅうううッ!!」
初春「……」グッタリ
アンチスキルA「下がれ!」グイッ
アンチスキルA(失血、微量……呼吸……正常……脈拍もある……頭部以外目立った外傷無し)
佐天「初春は!? 初春は大丈夫なんですか!!」
アンチスキルA「ああ、平気だ。おそらく気絶してるだけだよ。命に別状はなさそうだ。
念のためこれから救急車を呼ぶ」
佐天「良かった……初春ぅ……」グスッ
―同日 午後2時 同マンション廊下―
今泉「古畑さんの親戚に、学園都市の生徒がいるなんて、すごいなぁ! フヒヒッ!」
古畑「今泉君さぁ」
古畑「何でこんな所まで、ついてくるんだよ」ペチン!
今泉「ナニ言ってるんですか、昔は一緒に、オーストラリアまで行った仲じゃないですか!」
古畑「私はね、個人的に甥に会いに来ただけなんだよ? 何で君がついてくるんだよっ!
まったく……え~と、部屋の番号は……」
今泉「だって、学園都市、来てみたかったんだもん!」
古畑「? ……あれぇ? この部屋のはずなのに、表札が違うなぁ」
古畑「ん~? おっかしいなぁ~」
古畑「あれ~? ……あ」
今泉「ど、どうしたんですか、古畑さん」
古畑「ここ、甥のマンションじゃない」
今泉「古畑さんの親戚に、学園都市の生徒がいるなんて、すごいなぁ! フヒヒッ!」
古畑「今泉君さぁ」
古畑「何でこんな所まで、ついてくるんだよ」ペチン!
今泉「ナニ言ってるんですか、昔は一緒に、オーストラリアまで行った仲じゃないですか!」
古畑「私はね、個人的に甥に会いに来ただけなんだよ? 何で君がついてくるんだよっ!
まったく……え~と、部屋の番号は……」
今泉「だって、学園都市、来てみたかったんだもん!」
古畑「? ……あれぇ? この部屋のはずなのに、表札が違うなぁ」
古畑「ん~? おっかしいなぁ~」
古畑「あれ~? ……あ」
今泉「ど、どうしたんですか、古畑さん」
古畑「ここ、甥のマンションじゃない」
古畑「間違えちゃったよ~。どうしてくれるんだ」
今泉「ボ、ボクに言わないで下さいよ!」
古畑「そもそもこの地図がいけないんだよ! ホラこれ、分かりにくいんだよ
書き方がごちゃごちゃしてて」パシパシ
今泉「自分が迷ったくせに」
古畑「ん?」
今泉「ひっ!」
古畑「アレ……」
今泉「こ、今度はどうしたんですか?」
古畑「アレ。何かあったのかな」
今泉「ボ、ボクに言わないで下さいよ!」
古畑「そもそもこの地図がいけないんだよ! ホラこれ、分かりにくいんだよ
書き方がごちゃごちゃしてて」パシパシ
今泉「自分が迷ったくせに」
古畑「ん?」
今泉「ひっ!」
古畑「アレ……」
今泉「こ、今度はどうしたんですか?」
古畑「アレ。何かあったのかな」
アンチスキルB「はい、こちらの捜査ももうすぐ終わります。
……いえ、大した成果は……はい、はい。分かりました。それでは」ピッ
古畑「あの~」
アンチスキルB「うわあっ!?」
古畑「何かあったんですか?」
アンチスキルB「あ、あなた一体!? あ、ちょ、ビニールテープから入ってきちゃだめです!
今ここはアンチスキル以外立ち入り禁止でぇ……!」
古畑「私、実は学園都市の『外』で刑事やってる者で、古畑と申します」
アンチスキルB「刑……事……?」
古畑「え~っと……あ。今泉君!」
今泉「はいっ」
古畑「警察手帳、見せてあげて」
今泉「は、ハイ!」ゴソゴソ…パッ
……いえ、大した成果は……はい、はい。分かりました。それでは」ピッ
古畑「あの~」
アンチスキルB「うわあっ!?」
古畑「何かあったんですか?」
アンチスキルB「あ、あなた一体!? あ、ちょ、ビニールテープから入ってきちゃだめです!
今ここはアンチスキル以外立ち入り禁止でぇ……!」
古畑「私、実は学園都市の『外』で刑事やってる者で、古畑と申します」
アンチスキルB「刑……事……?」
古畑「え~っと……あ。今泉君!」
今泉「はいっ」
古畑「警察手帳、見せてあげて」
今泉「は、ハイ!」ゴソゴソ…パッ
アンチスキルB「で、でもですね……刑事といっても、
学園都市では我々アンチスキルが治安維持機構ですから……」
アンチスキルC「いいじゃん?」
アンチスキルB「は?」
アンチスキルC「ちょうど、手がかりが無くて困ってたところじゃん?
『外』の専門家の手を借りるのも手じゃん」
アンチスキルB「で、でも、黄泉川先生ッ……」
黄泉川「細かいことは言いっこなし、じゃん。
それじゃあ、後は任せたじゃん。刑事さん達に状況を説明してあげて」
アンチスキルB「よ、よみ……」
学園都市では我々アンチスキルが治安維持機構ですから……」
アンチスキルC「いいじゃん?」
アンチスキルB「は?」
アンチスキルC「ちょうど、手がかりが無くて困ってたところじゃん?
『外』の専門家の手を借りるのも手じゃん」
アンチスキルB「で、でも、黄泉川先生ッ……」
黄泉川「細かいことは言いっこなし、じゃん。
それじゃあ、後は任せたじゃん。刑事さん達に状況を説明してあげて」
アンチスキルB「よ、よみ……」
古畑「いやぁ~、なかなか柔軟な思考の隊長さんですねぇ」
アンチスキルB「黄泉川というのですが……柔軟すぎるきらいがありまして……」
古畑「で? 一体、何があったんですか? えー……」
アンチスキルB「鉄装、鉄装綴里(てっそうつづり)です」
古畑「鉄装さん。えー……変わったお名前ですね~」
鉄装「名前負け、してるんですけどね……(´・ω・`)」
古畑「それで、鉄装さん……。一体、ここで、何が起きたんですか?」
鉄装「そ、それが! 女子中学生が変質者に、襲われたんですっ!」
古畑「ふ~む……。もっと、詳しくお願いできますか?」
アンチスキルB「黄泉川というのですが……柔軟すぎるきらいがありまして……」
古畑「で? 一体、何があったんですか? えー……」
アンチスキルB「鉄装、鉄装綴里(てっそうつづり)です」
古畑「鉄装さん。えー……変わったお名前ですね~」
鉄装「名前負け、してるんですけどね……(´・ω・`)」
古畑「それで、鉄装さん……。一体、ここで、何が起きたんですか?」
鉄装「そ、それが! 女子中学生が変質者に、襲われたんですっ!」
古畑「ふ~む……。もっと、詳しくお願いできますか?」
鉄装「えぇと、事件が起きたのは、昨日の午後11時50分頃です。被害者の名前は初春飾利、中学一年生。
チャイムの音が聞こえたので、友人かと思ってドアを開けたらガンッと頭に一撃を。
幸いにも傷は浅く、他にも目立った外傷はありませんでしたし、着衣も乱れていませんでした」
古畑「ちょっとタンマ」
鉄装「はい?」
古畑「友人?」
鉄装「は、はい。当日、ここに被害者の友人が一人、泊まりに来ていました」
古畑「う~ん……」
鉄装「どうしたんですか?」
古畑「あ、ちょっと不思議に思ったものですから」
鉄装「何がです?」
古畑「いくら治安が良いとはいえ、そんな真夜中に友だちの家に泊まりに来る中学生がいるでしょうか」
チャイムの音が聞こえたので、友人かと思ってドアを開けたらガンッと頭に一撃を。
幸いにも傷は浅く、他にも目立った外傷はありませんでしたし、着衣も乱れていませんでした」
古畑「ちょっとタンマ」
鉄装「はい?」
古畑「友人?」
鉄装「は、はい。当日、ここに被害者の友人が一人、泊まりに来ていました」
古畑「う~ん……」
鉄装「どうしたんですか?」
古畑「あ、ちょっと不思議に思ったものですから」
鉄装「何がです?」
古畑「いくら治安が良いとはいえ、そんな真夜中に友だちの家に泊まりに来る中学生がいるでしょうか」
鉄装「あ、そんなことでしたか。それなら簡単です。被害者の友人、佐天涙子という同級生なのですが。
夕方からずっと一緒で、昨日は前もってここに泊まることになっていたらしいんです」
鉄装「夜中に外に出たのは、被害者が急に熱を出したためで、
佐天涙子は、ドラッグストアまで風邪薬を買いに行っていたんです。それで、11時45分頃、いったん外に。
あ、時間は、本人が確認しています。たまたま時計が目に入ったそうで」
古畑「なるほど、それで?」
鉄装「被害者の証言では、そのおよそ5分後……玄関のチャイムが鳴ったそうです。
おそらく、佐天涙子が帰ってきたと思ったんでしょうね。
鉄装「被害者は真夜中だというのに不用心にドアを開けた。で、そこをガツンとやられたそうです。
被害者は、よろめきながらベッドに倒れ込み、そこで気絶しました」
鉄装「それから15分後、佐天涙子が部屋に帰ってくると、ドアには鍵がかかっていました。
何度呼びかけても応答がなかったため、佐天涙子は、騒ぎで起きた隣人に管理人を呼んでもらうよう頼んでいます。
しかし、管理人がマスターキーで部屋の鍵を外すと、今度はチェーンロックがかかっていた」
夕方からずっと一緒で、昨日は前もってここに泊まることになっていたらしいんです」
鉄装「夜中に外に出たのは、被害者が急に熱を出したためで、
佐天涙子は、ドラッグストアまで風邪薬を買いに行っていたんです。それで、11時45分頃、いったん外に。
あ、時間は、本人が確認しています。たまたま時計が目に入ったそうで」
古畑「なるほど、それで?」
鉄装「被害者の証言では、そのおよそ5分後……玄関のチャイムが鳴ったそうです。
おそらく、佐天涙子が帰ってきたと思ったんでしょうね。
鉄装「被害者は真夜中だというのに不用心にドアを開けた。で、そこをガツンとやられたそうです。
被害者は、よろめきながらベッドに倒れ込み、そこで気絶しました」
鉄装「それから15分後、佐天涙子が部屋に帰ってくると、ドアには鍵がかかっていました。
何度呼びかけても応答がなかったため、佐天涙子は、騒ぎで起きた隣人に管理人を呼んでもらうよう頼んでいます。
しかし、管理人がマスターキーで部屋の鍵を外すと、今度はチェーンロックがかかっていた」
鉄装「被害者はチェーンロックをする習慣がなかったそうです。
ただ事じゃないと直感した佐天涙子は、管理人にアンチスキルに通報を要請。
鉄装「これが、0時10分頃のことです。そしてその約5分後、たまたま近くにいた
アンチスキルが現場に到着し、持っていた装備でロックを解錠」
鉄装「そして、そこのベッドに倒れていた被害者を、佐天涙子が発見した――
これが、事件の大まかなあらましです」
古畑「なるほど。よく分かりました」
鉄装「あ、そうだ。あと、これは大した問題ではないのですが……。一応」
古畑「?」
鉄装「部屋は、完っ全に密室状態でした」
古畑「密室……!?」
ただ事じゃないと直感した佐天涙子は、管理人にアンチスキルに通報を要請。
鉄装「これが、0時10分頃のことです。そしてその約5分後、たまたま近くにいた
アンチスキルが現場に到着し、持っていた装備でロックを解錠」
鉄装「そして、そこのベッドに倒れていた被害者を、佐天涙子が発見した――
これが、事件の大まかなあらましです」
古畑「なるほど。よく分かりました」
鉄装「あ、そうだ。あと、これは大した問題ではないのですが……。一応」
古畑「?」
鉄装「部屋は、完っ全に密室状態でした」
古畑「密室……!?」
鉄装「ドアには、内側から鍵とチェーンがかけられ、ベランダに至る窓にも、しっかりと鍵が。
それ以外に、この部屋に、人の出入りできる場所はありません。完全な密室です」
古畑「……」
鉄装「古畑さん? どうされました?」
古畑「え~、ふつうに考えるとですね、その状況はかなり『大した問題』だと思うのですが……」
鉄装「完全密室がですか?」
古畑「はい」
鉄装「古畑さん、ここは学園都市、超能力者の育成施設ですよ?
『空間移動』、つまりテレポート能力を持つ者もたくさんいます」
古畑「て、テレポート……?」
鉄装「おそらく犯人は、被害者を殴った後、ドアに鍵を閉め、チェーンをかけて
テレポートしたんでしょうね!」
それ以外に、この部屋に、人の出入りできる場所はありません。完全な密室です」
古畑「……」
鉄装「古畑さん? どうされました?」
古畑「え~、ふつうに考えるとですね、その状況はかなり『大した問題』だと思うのですが……」
鉄装「完全密室がですか?」
古畑「はい」
鉄装「古畑さん、ここは学園都市、超能力者の育成施設ですよ?
『空間移動』、つまりテレポート能力を持つ者もたくさんいます」
古畑「て、テレポート……?」
鉄装「おそらく犯人は、被害者を殴った後、ドアに鍵を閉め、チェーンをかけて
テレポートしたんでしょうね!」
古畑「え~、その、テレポートというのは、自分以外の物を移動させることも?」
鉄装「能力のレベルによります。『レベル』が低いと、自分しか移動できなかったりします。
被害者を連れ去ってないことから、今回の犯人はそんなタイプだったのかと思います」
古畑「なるほど、それならある程度、筋は通りますねぇ」
鉄装「ある程度?」
古畑「犯人はおそらく何らかの能力を使って密室を作りだした。これはおそらく間違いないでしょう。
しかし、犯人は、ただの変質者ではありません」
鉄装「な、なぜ……ですか……?」
古畑「さっき言いましたね、鉄装さん。被害者は、
『傷は浅く、他にも目立った外傷はなかった』、『着衣の乱れもなかった』、と」
鉄装「そりゃ、まず頭を殴って、それから……、いやらしいことをするつもりだったんでしょう。
しかし、そこに思いがけず佐天涙子が……」
古畑「いいえ、あり得ません。佐天涙子が出かけたのが11時45分、その5分後に犯人は現れています」
鉄装「能力のレベルによります。『レベル』が低いと、自分しか移動できなかったりします。
被害者を連れ去ってないことから、今回の犯人はそんなタイプだったのかと思います」
古畑「なるほど、それならある程度、筋は通りますねぇ」
鉄装「ある程度?」
古畑「犯人はおそらく何らかの能力を使って密室を作りだした。これはおそらく間違いないでしょう。
しかし、犯人は、ただの変質者ではありません」
鉄装「な、なぜ……ですか……?」
古畑「さっき言いましたね、鉄装さん。被害者は、
『傷は浅く、他にも目立った外傷はなかった』、『着衣の乱れもなかった』、と」
鉄装「そりゃ、まず頭を殴って、それから……、いやらしいことをするつもりだったんでしょう。
しかし、そこに思いがけず佐天涙子が……」
古畑「いいえ、あり得ません。佐天涙子が出かけたのが11時45分、その5分後に犯人は現れています」
古畑「佐天涙子と入れ違えるように犯人が現れ、それからアンチスキルがドアのチェーンを切るまで
ほぼ30分近くの時間があります。その間、誰もこの部屋には入ってこれなかった」
古畑「充分な時間があったはずです。しかしぃ? 犯人は被害者にそれ以上何もしていません……」
古畑「それにこの部屋、たしかに誰かが不自然に散らかした後があります……。
しかしですね、よく見ると、タンスやクローゼット、机、棚は閉じられたままなんです。
古畑「変質者なら、タンスのひとつでも荒らすのがふつうでしょう。
同様に、ただの物取りとも考えられません」
古畑「それに、もっとミョーなことがあるんですよ……」
鉄装「ミ、ミョーなこと?」
古畑「今泉君ちょっと」
今泉「ハイッ!」
ほぼ30分近くの時間があります。その間、誰もこの部屋には入ってこれなかった」
古畑「充分な時間があったはずです。しかしぃ? 犯人は被害者にそれ以上何もしていません……」
古畑「それにこの部屋、たしかに誰かが不自然に散らかした後があります……。
しかしですね、よく見ると、タンスやクローゼット、机、棚は閉じられたままなんです。
古畑「変質者なら、タンスのひとつでも荒らすのがふつうでしょう。
同様に、ただの物取りとも考えられません」
古畑「それに、もっとミョーなことがあるんですよ……」
鉄装「ミ、ミョーなこと?」
古畑「今泉君ちょっと」
今泉「ハイッ!」
古畑「玄関口に立ってくれる? そう、そこ。今泉君、被害者役やって」
古畑「いいですか? 私、犯人です」
古畑「まず犯人は、チャイムを鳴らします。ピンポーン。
そして、被害者がドアを開けます。
ほら、ドア開けるフリして。
古畑「で、私は被害者の頭に鈍器を振りおろします。えいっ!
で、被害者はベッドの方に逃げ……そこで気絶します。
はい、今泉君、フラフラしながら逃げて」
古畑「はいそこでストップ!」
古畑「……気づきませんかぁ?」
鉄装「ど、どういうことでしょう……。わ、私にはさっぱり……」
古畑「いいですか? 私、犯人です」
古畑「まず犯人は、チャイムを鳴らします。ピンポーン。
そして、被害者がドアを開けます。
ほら、ドア開けるフリして。
古畑「で、私は被害者の頭に鈍器を振りおろします。えいっ!
で、被害者はベッドの方に逃げ……そこで気絶します。
はい、今泉君、フラフラしながら逃げて」
古畑「はいそこでストップ!」
古畑「……気づきませんかぁ?」
鉄装「ど、どういうことでしょう……。わ、私にはさっぱり……」
古畑「どうして犯人は、よろめく被害者にもう一撃加えなかったんでしょうか……」
鉄装「そ、そりゃあ、命を奪う気が無かったんでしょう」
古畑「えぇ? それはおかしいですよ~?
鉄装さん、さっき自分でおっしゃったじゃないですか!
ここは学園都市です。相手が能力を使って反撃してくるかもしれないんですよ?
即座に気絶させなければ自分が危険です」
古畑「今、被害者は後ろを犯人に後ろをみせて、よろめいています。
今なら、軽くもう一撃加えれば、簡単に相手は気絶します!
そう! 確実に気絶させるチャンスが犯人にはあった!」
古畑「もし私が犯人なら、このタイミングで殴ります。こんな風に」ゴッ
今泉「痛あッ! 本当に殴らないで下さいよ古畑さん!」
古畑「どうして、犯人は、こんなチャンスをみすみす逃したのか……」
鉄装「そ、そりゃあ、命を奪う気が無かったんでしょう」
古畑「えぇ? それはおかしいですよ~?
鉄装さん、さっき自分でおっしゃったじゃないですか!
ここは学園都市です。相手が能力を使って反撃してくるかもしれないんですよ?
即座に気絶させなければ自分が危険です」
古畑「今、被害者は後ろを犯人に後ろをみせて、よろめいています。
今なら、軽くもう一撃加えれば、簡単に相手は気絶します!
そう! 確実に気絶させるチャンスが犯人にはあった!」
古畑「もし私が犯人なら、このタイミングで殴ります。こんな風に」ゴッ
今泉「痛あッ! 本当に殴らないで下さいよ古畑さん!」
古畑「どうして、犯人は、こんなチャンスをみすみす逃したのか……」
古畑「つまりですね、犯人は初春さんを殴って、部屋を散らかしただけで、
何もせずにただ立ち去ってるんです。
もしこれが通り魔的な犯罪なら、どう考えてもミョーです」
鉄装「じゃ、じゃあ、どういうことなんですかっ!?」
古畑「犯人は……初春さんを知っているんじゃないでしょうか」
鉄装「え、ええぇぇっ!?」
古畑「初春さんの能力は、何なんですか?」
鉄装「た、たしか……レベル1の『定温保存(サーマルハンド)』という名前で……。
触れている物体の温度を一定に保つ能力です」
古畑「ん~……犯人は知っていたんじゃないでしょうか……。
相手が自分を圧倒する能力を持っていないことを!」
何もせずにただ立ち去ってるんです。
もしこれが通り魔的な犯罪なら、どう考えてもミョーです」
鉄装「じゃ、じゃあ、どういうことなんですかっ!?」
古畑「犯人は……初春さんを知っているんじゃないでしょうか」
鉄装「え、ええぇぇっ!?」
古畑「初春さんの能力は、何なんですか?」
鉄装「た、たしか……レベル1の『定温保存(サーマルハンド)』という名前で……。
触れている物体の温度を一定に保つ能力です」
古畑「ん~……犯人は知っていたんじゃないでしょうか……。
相手が自分を圧倒する能力を持っていないことを!」
>>1の頑張った感がさむい
鉄装「それじゃあ犯人は、被害者の……知人……?」
古畑「一方的に知っているだけなのか……、それとも、知り合いなのかはわかりません。
ただ、そう考えると、もうひとつ疑問が解けるんです」
鉄装「もうひとつの……疑問、ですか?」
古畑「犯人が、チャイムを使った理由です。
さっきお話しをうかがったとき、引っかかったんですよね~……。
もし犯人がテレポートの能力を使えるのなら、どうして、部屋の中に直接入りこまなかったのか……って」
古畑「しかし、もし犯人が被害者と知り合いだったとしたら、これは不思議ではなくなります。
知人なら、部屋の中にいきなり現れるなんて失礼なことはしないでしょうからね」
鉄装「なるほど! たしかに……! 『親しき仲にも礼儀あり』ですねっ!」
古畑「逆恨みということもありますから、必ずしも被害者と親しい人物とは限りません。
ただ、今のところその辺りが一番ありえると思いますよ~」
鉄装「さ、さすが刑事さん……! いつもドンパチやってばっかりの我々とは違いますね!」
古畑「いえ~、フフフ、『外』の警察も、充分ドンパチやってますよぉ。
私は主に頭脳労働の方が得意でして……フフ」
古畑「一方的に知っているだけなのか……、それとも、知り合いなのかはわかりません。
ただ、そう考えると、もうひとつ疑問が解けるんです」
鉄装「もうひとつの……疑問、ですか?」
古畑「犯人が、チャイムを使った理由です。
さっきお話しをうかがったとき、引っかかったんですよね~……。
もし犯人がテレポートの能力を使えるのなら、どうして、部屋の中に直接入りこまなかったのか……って」
古畑「しかし、もし犯人が被害者と知り合いだったとしたら、これは不思議ではなくなります。
知人なら、部屋の中にいきなり現れるなんて失礼なことはしないでしょうからね」
鉄装「なるほど! たしかに……! 『親しき仲にも礼儀あり』ですねっ!」
古畑「逆恨みということもありますから、必ずしも被害者と親しい人物とは限りません。
ただ、今のところその辺りが一番ありえると思いますよ~」
鉄装「さ、さすが刑事さん……! いつもドンパチやってばっかりの我々とは違いますね!」
古畑「いえ~、フフフ、『外』の警察も、充分ドンパチやってますよぉ。
私は主に頭脳労働の方が得意でして……フフ」
~十分後~
古畑「今泉君、何かめぼしい物見つかった?」
今泉「いいえ!」
古畑「ん~、特に犯人に繋がるような物は見つかりませんね~」
鉄装「やはりそうですか……」
古畑「アンチスキルの方でも?」
鉄装「ええ……くまなく捜査したんですが……。いっさい、見つけていないんです」
古畑「何も?」
鉄装「はい……。凶器も、指紋も、何も残っていませんでした」
古畑「ん~……、不審な人物を目撃したという人は?」
鉄装「一応、付近の住民に聞き込みはしましたが……収穫はゼロでした」
古畑「誰も、不審人物を見ていない……」
鉄装「現場の外……そこのベランダから駐車場が見えるでしょう?
事件当夜、佐天涙子たちが部屋に入ったとき、もうひとりアンチスキルが車で待機していたんですが、
その彼も、怪しい人間は見ていないとのことでした」
古畑「今泉君、何かめぼしい物見つかった?」
今泉「いいえ!」
古畑「ん~、特に犯人に繋がるような物は見つかりませんね~」
鉄装「やはりそうですか……」
古畑「アンチスキルの方でも?」
鉄装「ええ……くまなく捜査したんですが……。いっさい、見つけていないんです」
古畑「何も?」
鉄装「はい……。凶器も、指紋も、何も残っていませんでした」
古畑「ん~……、不審な人物を目撃したという人は?」
鉄装「一応、付近の住民に聞き込みはしましたが……収穫はゼロでした」
古畑「誰も、不審人物を見ていない……」
鉄装「現場の外……そこのベランダから駐車場が見えるでしょう?
事件当夜、佐天涙子たちが部屋に入ったとき、もうひとりアンチスキルが車で待機していたんですが、
その彼も、怪しい人間は見ていないとのことでした」
古畑「え~……、被害者の初春飾利さんは、今どこに……?」
鉄装「もう回復してますが、念のため病院で精密検査を受けてます。
あ、話をしたいとおっしゃるなら、これからその病院までお送りましょうか」
古畑「あ、いえいえ、とんでもないとんでもない」
鉄装「いいんですよ。貴重なご意見をもらえましたからっ!」
古畑「そうですか、じゃあ~、お言葉に甘えて。ありがとうございます」
古畑「あの~、鉄装さん。ちなみに……佐天涙子さんの方はどうなってますか?」
鉄装「今、アンチスキルの方で事情聴取をしています。
もし、彼女の話を直接聞きたいのであれば、それが終わってからですね」
古畑「すみませんが、それが終わったらご一報いただけますか?」
鉄装「ええ、分かりました。あ、佐天涙子について、今分かっている情報だけでも
お伝えした方がよろしいでしょうか」
古畑「ええ是非。……それでは、参りましょう、鉄装さん」
鉄装「はいっ!」
鉄装「もう回復してますが、念のため病院で精密検査を受けてます。
あ、話をしたいとおっしゃるなら、これからその病院までお送りましょうか」
古畑「あ、いえいえ、とんでもないとんでもない」
鉄装「いいんですよ。貴重なご意見をもらえましたからっ!」
古畑「そうですか、じゃあ~、お言葉に甘えて。ありがとうございます」
古畑「あの~、鉄装さん。ちなみに……佐天涙子さんの方はどうなってますか?」
鉄装「今、アンチスキルの方で事情聴取をしています。
もし、彼女の話を直接聞きたいのであれば、それが終わってからですね」
古畑「すみませんが、それが終わったらご一報いただけますか?」
鉄装「ええ、分かりました。あ、佐天涙子について、今分かっている情報だけでも
お伝えした方がよろしいでしょうか」
古畑「ええ是非。……それでは、参りましょう、鉄装さん」
鉄装「はいっ!」
―同日 午後3時 学園都市内 某病院病室―
鉄装「この部屋が、初春飾利さんが入院している部屋です」
ガラッ
古畑「どうも~、失礼します~」
黒子・美琴・初春「!?」
美琴「ど、どちらさま……ですか……?」
古畑「あ、どうも、私、刑事の古畑と申します。はじめまして」
黒子「刑事……? アンチスキルではなく……どうして学園都市外の機構が……?」
鉄装「こちら、『外』では優秀な刑事さんだそうで。
この事件の捜査に、一時的にご協力をお願いしてるんです」
古畑「いや~、優秀なんて、フフフ」
黒子「な~んか胡散臭いですわね……」
鉄装「この部屋が、初春飾利さんが入院している部屋です」
ガラッ
古畑「どうも~、失礼します~」
黒子・美琴・初春「!?」
美琴「ど、どちらさま……ですか……?」
古畑「あ、どうも、私、刑事の古畑と申します。はじめまして」
黒子「刑事……? アンチスキルではなく……どうして学園都市外の機構が……?」
鉄装「こちら、『外』では優秀な刑事さんだそうで。
この事件の捜査に、一時的にご協力をお願いしてるんです」
古畑「いや~、優秀なんて、フフフ」
黒子「な~んか胡散臭いですわね……」
鉄装「それでは、私はこれで」
古畑「どうもありがとうございました」
鉄装「すみませんがみなさん、古畑さんにご協力をお願いします」
黒子・美琴・初春「はい」
古畑「療養中すみませ~ん。え~、あなたが、初春飾利さん」
初春「は、はい!」
古畑「昨日は大変でしたね~。怖かったでしょう。お察しします」
初春「いえ、こういうのには、慣れますから」
古畑「慣れている?」
初春「一応、私、『風紀委員(ジャッジメント)』ですから」
古畑「ジャッジメン……ト……?」
今泉「……古畑さん! 知らないんですか!
学園都市にある、学生による治安維持機関ですよっ!」
古畑「どうもありがとうございました」
鉄装「すみませんがみなさん、古畑さんにご協力をお願いします」
黒子・美琴・初春「はい」
古畑「療養中すみませ~ん。え~、あなたが、初春飾利さん」
初春「は、はい!」
古畑「昨日は大変でしたね~。怖かったでしょう。お察しします」
初春「いえ、こういうのには、慣れますから」
古畑「慣れている?」
初春「一応、私、『風紀委員(ジャッジメント)』ですから」
古畑「ジャッジメン……ト……?」
今泉「……古畑さん! 知らないんですか!
学園都市にある、学生による治安維持機関ですよっ!」
古畑「何で君が知ってるの」
今泉「……」ガサゴソ……バッ
古畑「なになに……『学園都市完全ガイド』……?」
古畑「……」ペチンッ!
今泉「痛ッ! 何で叩くんですか!」
古畑「それくらい知ってるよ。忘れてただけだよ、口はさむな」
黒子・美琴・初春「……ふふ、あははは」
古畑「すみません、こいつのことは無視して下さい」
今泉「ひどいなあ! 人がせっかく教えてあげたのに」
美琴「あはは、古畑さんって面白い人ですね」
今泉「……」ガサゴソ……バッ
古畑「なになに……『学園都市完全ガイド』……?」
古畑「……」ペチンッ!
今泉「痛ッ! 何で叩くんですか!」
古畑「それくらい知ってるよ。忘れてただけだよ、口はさむな」
黒子・美琴・初春「……ふふ、あははは」
古畑「すみません、こいつのことは無視して下さい」
今泉「ひどいなあ! 人がせっかく教えてあげたのに」
美琴「あはは、古畑さんって面白い人ですね」
古畑「ウフフフ。お二人は初春さんのお友だちで?」
美琴「はい、御坂美琴です。常盤台中学の2年生です」
古畑「で、そちらが」
黒子「白井黒子です。お姉様と同じく、常盤台中学、1年生ですわ。
ちなみに、わたくしも初春と同じく、ジャッジメントですの」
今泉「古畑さん……、古畑さん! 常盤台中学っていったら、
学園都市でも、お嬢様学校で通ってる超、有名学校ですよ!
何だかうれしいなあ!」
古畑「それはすごい!」
美琴「そんな大した物じゃないですよ」
古畑「で、みなさん、能力レベルは高くていらっしゃる」
美琴・黒子「え?」
古畑「いえ、だってそうじゃないですか? 超有名学校なら、当然能力のレベルが
高い人間が集まるはずです……フフ」
美琴「た、たしかに……。常盤台はレベル3以上でなければ入学は無理です」
美琴「はい、御坂美琴です。常盤台中学の2年生です」
古畑「で、そちらが」
黒子「白井黒子です。お姉様と同じく、常盤台中学、1年生ですわ。
ちなみに、わたくしも初春と同じく、ジャッジメントですの」
今泉「古畑さん……、古畑さん! 常盤台中学っていったら、
学園都市でも、お嬢様学校で通ってる超、有名学校ですよ!
何だかうれしいなあ!」
古畑「それはすごい!」
美琴「そんな大した物じゃないですよ」
古畑「で、みなさん、能力レベルは高くていらっしゃる」
美琴・黒子「え?」
古畑「いえ、だってそうじゃないですか? 超有名学校なら、当然能力のレベルが
高い人間が集まるはずです……フフ」
美琴「た、たしかに……。常盤台はレベル3以上でなければ入学は無理です」
古畑「え~、もしさしつかえなければ、お二人の能力を教えてもらえないでしょうか」
今泉「ボ、ボクも知りたいなぁ!」
美琴「私は、『電撃使い(エレクトロマスター)』、レベル5です」
今泉「レベル5!?」
古畑「『電撃使い(エレクトロマスター)』というのは?」
黒子「お姉様はこの学園都市に7人しかいない、レベル5の能力者であり、学園都市230万人の頂点に立つお方ですの!
分類で言えば発電系ですが、単に電流を操るだけでなく、『電』と名のつく物理現象は大抵操り、応用力も多彩です。
例えば――」
美琴「ま、まあ、電気を操る力ってことで」
古畑「しかし……いや~凄いですね。レベル5とは!」
今泉「か、感動だなぁ~。こんな所でレベル5に会えるなんて!
あ、握手、握手して下さい!」
古畑「やめなさい! こら! ……どうもすみません、フフ」
今泉「ボ、ボクも知りたいなぁ!」
美琴「私は、『電撃使い(エレクトロマスター)』、レベル5です」
今泉「レベル5!?」
古畑「『電撃使い(エレクトロマスター)』というのは?」
黒子「お姉様はこの学園都市に7人しかいない、レベル5の能力者であり、学園都市230万人の頂点に立つお方ですの!
分類で言えば発電系ですが、単に電流を操るだけでなく、『電』と名のつく物理現象は大抵操り、応用力も多彩です。
例えば――」
美琴「ま、まあ、電気を操る力ってことで」
古畑「しかし……いや~凄いですね。レベル5とは!」
今泉「か、感動だなぁ~。こんな所でレベル5に会えるなんて!
あ、握手、握手して下さい!」
古畑「やめなさい! こら! ……どうもすみません、フフ」
古畑「そして、白井さん、あなたは」
黒子「わたくしは、『空間移動(テレポート)』、レベル4ですわ」
古畑「……テレポート……」
今泉「うわぁ、古畑さん、今度はテレポートですよ!
あの、ボクをテレポートさせたりとか、できるんですか!?」
古畑「……」
黒子「ええ、まぁ」
古畑「え~、白井さん……お願いがあるんですが……」
黒子「なんですの、古畑さん? あらたまって」
古畑「こいつのお願いを聞いてもらないでしょうか」
今泉「え?」
古畑「前から、テレポートで遠くに行きたい行きたいって、念仏みたいに言ってまして」
黒子「わたくしは、『空間移動(テレポート)』、レベル4ですわ」
古畑「……テレポート……」
今泉「うわぁ、古畑さん、今度はテレポートですよ!
あの、ボクをテレポートさせたりとか、できるんですか!?」
古畑「……」
黒子「ええ、まぁ」
古畑「え~、白井さん……お願いがあるんですが……」
黒子「なんですの、古畑さん? あらたまって」
古畑「こいつのお願いを聞いてもらないでしょうか」
今泉「え?」
古畑「前から、テレポートで遠くに行きたい行きたいって、念仏みたいに言ってまして」
黒子「ええ、それは構いませんけれど……どこに飛ばしたらいいんですの?」
古畑「適当な場所で構いません、フフ」
今泉「え? え?」
黒子「じゃあ……適当に」
今泉「ちょ、まっ、古畑さ」
ヒュン!
古畑「凄い! 本当に消えちゃいました!」
黒子「まぁ、これがレベル4の力ですわ」
古畑「テレポート、本当に凄い力ですねぇ。これはアレですか、
相手に触れないと、テレポートさせられないんですか?」
黒子「ええ、わたくしの場合は」
古畑「では、一度に移動できる距離は?」
黒子「80メートルくらいですわね」
古畑「適当な場所で構いません、フフ」
今泉「え? え?」
黒子「じゃあ……適当に」
今泉「ちょ、まっ、古畑さ」
ヒュン!
古畑「凄い! 本当に消えちゃいました!」
黒子「まぁ、これがレベル4の力ですわ」
古畑「テレポート、本当に凄い力ですねぇ。これはアレですか、
相手に触れないと、テレポートさせられないんですか?」
黒子「ええ、わたくしの場合は」
古畑「では、一度に移動できる距離は?」
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