私的良スレ書庫
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元スレ妹「兄さんって呼ばせて下さい」
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──飲み屋
女「……妹さんが記憶喪失?」
男「誰にも言うなよ? バレると色々厄介なんだ」
女「それは分かってますが、何でですか?」
男「恐らくだが……」
男「兄の死に自責を感じて、現実から逃避しているんだと思う」
女「……あー、はい……」
男「その内容について詳しくは俺も聞いていない」
男「今更、彼女の両親に聞くのは躊躇うよ」
男「なんだか、辛い過去を抉っているように思えるし」
女「…………」
男「どうかしたか?」
女「……いや、気にしないで下さい」
男「それで、俺は親友の代わりをすることにした」
男「……そこからは話した通りだ」
女「……妹さんが記憶喪失?」
男「誰にも言うなよ? バレると色々厄介なんだ」
女「それは分かってますが、何でですか?」
男「恐らくだが……」
男「兄の死に自責を感じて、現実から逃避しているんだと思う」
女「……あー、はい……」
男「その内容について詳しくは俺も聞いていない」
男「今更、彼女の両親に聞くのは躊躇うよ」
男「なんだか、辛い過去を抉っているように思えるし」
女「…………」
男「どうかしたか?」
女「……いや、気にしないで下さい」
男「それで、俺は親友の代わりをすることにした」
男「……そこからは話した通りだ」
女「大変ですね……」
男「昔はそう思ってたけどな……」
男「今は、アイツのためにやれることがあるだけ」
男「何もないより、随分気楽だと思えるようになった」
女「……そうですか」
男「俺にはもう何もないからさ」
男「大切な人はアイツを残してこの世にはいない」
男「でも、彼女がいるだけ、俺はマシなんだ」
女「……その」
男「どうした?」
女「部長の父親が亡くなって、お母さんが病に倒れて」
女「その間、部長は何をしていたんですか?」
男「……お袋が入院したのは、田舎に戻ってすぐだから」
男「同級生が高校に通い始めたぐらいから、ずっと働いていた」
男「昔はそう思ってたけどな……」
男「今は、アイツのためにやれることがあるだけ」
男「何もないより、随分気楽だと思えるようになった」
女「……そうですか」
男「俺にはもう何もないからさ」
男「大切な人はアイツを残してこの世にはいない」
男「でも、彼女がいるだけ、俺はマシなんだ」
女「……その」
男「どうした?」
女「部長の父親が亡くなって、お母さんが病に倒れて」
女「その間、部長は何をしていたんですか?」
男「……お袋が入院したのは、田舎に戻ってすぐだから」
男「同級生が高校に通い始めたぐらいから、ずっと働いていた」
女「医療費を稼ぐ為に?」
男「ああ……初めのうちは大変だったよ」
女「……じゃあ、部長」
男「うん」
女「その時からずっとですか?」
男「何がだ?」
女「……誰かのために生きていることです」
男「それは……」
女「この長い人生の中で……」
女「部長が自分のためだけに、何も考えずに過ごしていた時期って」
女「中学までの、そのたった短い間だけだったんですか?」
男「…………」
女「それって……」
男「異常か?」
女「……はい」
男「ああ……初めのうちは大変だったよ」
女「……じゃあ、部長」
男「うん」
女「その時からずっとですか?」
男「何がだ?」
女「……誰かのために生きていることです」
男「それは……」
女「この長い人生の中で……」
女「部長が自分のためだけに、何も考えずに過ごしていた時期って」
女「中学までの、そのたった短い間だけだったんですか?」
男「…………」
女「それって……」
男「異常か?」
女「……はい」
男「はは、彼女の父親にも言われたよ」
男「『……君は少し異常だな……』ってね」
女「…………」
男「でも、俺には分からない」
男「それが当たり前だったし、今まで疑問を感じた事すらない」
男「自分のためだけに日々を過ごすっていうのは、俺の価値観にそぐわない」
女「……普通の人はみんな自分のために生きてますよ?」
男「そうなのか?」
女「え、ええと……」
女「それで……今、妹さんは?」
男「今度は、一旦、距離を置く事にした」
男「死んだ兄を偽っても無理ならば、存在自体無かった事にすればいい」
男「今回はそれでやってみる」
女「……その、一つ気になることがあるんですが」
男「何だ?」
男「『……君は少し異常だな……』ってね」
女「…………」
男「でも、俺には分からない」
男「それが当たり前だったし、今まで疑問を感じた事すらない」
男「自分のためだけに日々を過ごすっていうのは、俺の価値観にそぐわない」
女「……普通の人はみんな自分のために生きてますよ?」
男「そうなのか?」
女「え、ええと……」
女「それで……今、妹さんは?」
男「今度は、一旦、距離を置く事にした」
男「死んだ兄を偽っても無理ならば、存在自体無かった事にすればいい」
男「今回はそれでやってみる」
女「……その、一つ気になることがあるんですが」
男「何だ?」
女「それで、部長はいいんですか?」
男「……ん?」
女「妹さんは一年ぐらいの周期で記憶を失うんですよね」
男「そうだ」
女「今回の方法で、仮に妹さんがそうならなかったとします」
女「でも、前の記憶を取り戻さないままだったら……」
女「……部長、あなたは彼女と今後、会えませんよ?」
男「それが、何か問題か?」
女「…………」
女「……問題ですよ」
男「どうして?」
男「俺の中で、最優先なのは妹が過去を思い出す事」
男「けれど、それが叶わなくても」
男「記憶の存続が一年周期っていう縛りさえなくなれば」
男「かつてのアイツは戻らないが、彼女は第二の人生を始めることが出来る」
男「……ん?」
女「妹さんは一年ぐらいの周期で記憶を失うんですよね」
男「そうだ」
女「今回の方法で、仮に妹さんがそうならなかったとします」
女「でも、前の記憶を取り戻さないままだったら……」
女「……部長、あなたは彼女と今後、会えませんよ?」
男「それが、何か問題か?」
女「…………」
女「……問題ですよ」
男「どうして?」
男「俺の中で、最優先なのは妹が過去を思い出す事」
男「けれど、それが叶わなくても」
男「記憶の存続が一年周期っていう縛りさえなくなれば」
男「かつてのアイツは戻らないが、彼女は第二の人生を始めることが出来る」
男「何の問題はない」
女「……部長が妹さんに会えなくても?」
男「そうだ」
女「…………」
女「……やっと分かってきました」
男「ん?」
女「常に誰かのために生きてきて」
女「他のことを考える暇もなく過ごしてきた、あなたは……」
女「自己犠牲なくしては、生きられない人間になっているんです」
男「……自己犠牲って……そんな大層もんじゃ……」
女「なら、妹さんが今後、亡くなったら?」
女「もしかして、その時は一緒に死のうなんて思ってませんか?」
男「……それは」
女「……部長が妹さんに会えなくても?」
男「そうだ」
女「…………」
女「……やっと分かってきました」
男「ん?」
女「常に誰かのために生きてきて」
女「他のことを考える暇もなく過ごしてきた、あなたは……」
女「自己犠牲なくしては、生きられない人間になっているんです」
男「……自己犠牲って……そんな大層もんじゃ……」
女「なら、妹さんが今後、亡くなったら?」
女「もしかして、その時は一緒に死のうなんて思ってませんか?」
男「……それは」
女「自分を犠牲にして、誰かを救う状況がなければ」
女「自分の生きる意味すら見失ってしまう」
男「………」
女「今日、私と部長は似たもの同士だと言いましたが」
女「……全く内面は違いますね」
男「……そうか」
女「こんなこと言うのは、大変失礼ですが……」
女「記憶を失い続けている妹さんのためにも言わせて下さい」
男「……アイツのため?」
女「自分の生きる意味すら見失ってしまう」
男「………」
女「今日、私と部長は似たもの同士だと言いましたが」
女「……全く内面は違いますね」
男「……そうか」
女「こんなこと言うのは、大変失礼ですが……」
女「記憶を失い続けている妹さんのためにも言わせて下さい」
男「……アイツのため?」
女「あなたには……自己ってものがないです」
女「中身が空っぽというか……空虚なんです」
女「だから──」
女「そんな部長は、彼女の近くにいてはいけない人間ですよ」
女「だって……そこまでして妹さんは救ってもらいたくないから」
女「自分を犠牲にしてまで助けて欲しい……なんて」
女「彼女は少しも望んでないはずですよ?」
女「妹さんを救うとか、救えないとか、その前に……」
女「……部長には今一番にやるべきことがあるんです」
女「中身が空っぽというか……空虚なんです」
女「だから──」
女「そんな部長は、彼女の近くにいてはいけない人間ですよ」
女「だって……そこまでして妹さんは救ってもらいたくないから」
女「自分を犠牲にしてまで助けて欲しい……なんて」
女「彼女は少しも望んでないはずですよ?」
女「妹さんを救うとか、救えないとか、その前に……」
女「……部長には今一番にやるべきことがあるんです」
女「自分が何をしたいのか」
女「自分の望みは何なのか」
男「…………」
女「それを確認しなければいけません」
女「……それも、無理なら……」
妹「…………」
女「……きついことを言いますが……」
女「部長は妹さんの元を去った方がいいです」
女「そうすれば、きっと、誰も傷つきませんから……」
女「自分の望みは何なのか」
男「…………」
女「それを確認しなければいけません」
女「……それも、無理なら……」
妹「…………」
女「……きついことを言いますが……」
女「部長は妹さんの元を去った方がいいです」
女「そうすれば、きっと、誰も傷つきませんから……」
>>814
ないた
ないた
>>818
うわぁぁぁぁぁぁ!? 大事な場面でやってもうたっ!!!
そんなわけで、すみません。ここまでです。
これから外出するんですが、今日は家に帰れないと思うので、
再開は明日の昼ぐらいからになってしまいます。
本当に申し訳ない。。
あと、残りスレじゃ書ききれないと思いますし、
焦って展開を早めるのも嫌なんで、
最悪の場合は、SS速報をお借りしたいと思います。
出来れば、どなたか、立ててくれると嬉しいです。
すみません、急ぎにて、これで失礼させて頂きます。
ではまた。
追記:ペース的にも、多分明日、完結すると思います。
うわぁぁぁぁぁぁ!? 大事な場面でやってもうたっ!!!
そんなわけで、すみません。ここまでです。
これから外出するんですが、今日は家に帰れないと思うので、
再開は明日の昼ぐらいからになってしまいます。
本当に申し訳ない。。
あと、残りスレじゃ書ききれないと思いますし、
焦って展開を早めるのも嫌なんで、
最悪の場合は、SS速報をお借りしたいと思います。
出来れば、どなたか、立ててくれると嬉しいです。
すみません、急ぎにて、これで失礼させて頂きます。
ではまた。
追記:ペース的にも、多分明日、完結すると思います。
>>835
ね、残しておきたいところ
ね、残しておきたいところ
最近1000で終わらせられるssってみたこたない
見る方も書く方ももう少し考えればいいのに
見る方も書く方ももう少し考えればいいのに
4日飯抜きの>>67は無事なのだろうか
漂流してた人で筋肉なら水分が分泌されて数週間生き延びた人がいるらしいな
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