元スレほむら「ハッピーエンドがあってもいいじゃない」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
151 = 137 :
まどか「そうだ、あのね……パパが今度の週末に出かけようって
友達も誘っていいって―― 」
さやか「いいの? 私たちが一緒に行っても」
まどか「うん ママはお仕事が忙しくて……だから友達を誘っておいでって」
ほむら「みんなで行ったら、流石に迷惑じゃないかしら?」
まどか「大丈夫だって言ってたよ」
まどか「それに、みんなと一緒の方が楽しいから」エヘヘ
さやか「それじゃ、お言葉に甘えちゃおうかな」
ほむら「そうね…… 杏子が行けるのは確定として――」
さやか「確定事項なんだ……」
まどか「マミさんにも聞いておかないと――」
153 = 137 :
――――
さやか「――と、言う訳でやって来ました! 海っ!」
杏子「……山だけどな」
ほむら「流石にまだ海は早いでしょ……」
マミ「すいません……大勢で押しかけてしまって」
知久「いやいや、僕も賑やかな方が楽しいからね」
さやか「両手に花ですよっ!パパさん!」
知久「僕は詢子一筋だ」キリッ
まどか「パパ……」
杏子「熱いね~」ヒューヒュー
知久「こらこら、大人をからかうんじゃない」
――――
知久「僕はタツヤの面倒を見てるから、皆で遊んでてね」
さやか「はーい」
154 = 137 :
――――
マミ「ティロ・フィナーレ!」バシュッ
杏子「マミっ、ナイスショット!」
まどか「マミさん&杏子ちゃんペアの勝ち~」
さやか「ちょっとほむらっ! しっかりしてよ!
あんたならバドミントンくらい余裕でしょ?」
ほむら「無駄な魔力消費を抑えるために……自力だけでやってるんだから……
無茶言わないで……」ゼェゼェ
ほむら「ザ・ワールドが使えれば……こんな競技……」ハァハァ
杏子「いや……時止めはダメだろ……」
さやか「よしっ、次はマミさんと組もう!」
杏子「ほむらは審判やりながら休んどけよ……
まどかっ、頑張ろうぜ!
まどか「うん! 頑張ろうね、杏子ちゃん」
155 :
しえん
156 = 137 :
――――
さやか「いやー、遊んだ遊んだ~」
知久「皆お帰り~ そろそろ夕食の準備を始めようかと思ってたところだよ」
杏子「おおっ、バーベキュー! BBQ!」
ほむら「BBQB…… バーべキュゥべえ」
マミ「ちょっと……不吉なこといわないで……」
――――
知久「さっ、みんなどんどん食べなよ~」
さやか「いつかの鍋ん時みたく、焼けどするんじゃないわよ?」ニヤニヤ
杏子「そんことするわけないだろ―― あっちぃ!」
まどか「杏子ちゃん大丈夫?」
さやか「あははははっ やっぱあんたって馬鹿」ゲラゲラ
158 :
こそっとはやて×ブレードネタが入っててワロタ
159 = 137 :
ほむら「杏子……こっちの肉が焼けてるわよ」
ほむら「はいっ」フーフー
杏子「あーん」モグモグ
さやか「あんたたち…… 仲いいわね……」
ほむら(しまった! 家での癖が出てしまった!)ホムッ
まどか「杏子ちゃん杏子ちゃん、こっちのもいい焼き加減だよ」フーフー
杏子「あんあん」モグモグ
さやか「あんたは餌付けされてるペットか……」
マミ「さやかさんもどう?」フーフー
さやか「恥ずかしいので遠慮しておきます……」
マミ「残念ね……」シュン
さやか「……一回だけですよ?」アーン
マミ「さやかさんの御口にティロ・フィナーレ!」ヒョイ
さやか「必殺技じゃないんですかそれ…… 汎用性高いですね……」モグモグ
160 = 141 :
わくわく
161 = 137 :
――コテージ――
知久「それじゃ、男の僕とタツヤはこっちの部屋で寝るから
何かあったら、直ぐに僕に知らせるんだよ?」
さやか「了解です!」
知久「それじゃおやすみ~」バタン
まどか「……って、この部屋ベッドが四つしかないよ」
さやか「んー、それじゃあたしがまどかと――」
ほむら「杏子と私で一つのベッドで構わないわ」
杏子「ま、それがいつもどお――」モガモガ
ほむら(余計なことは言わないで……)
杏子(別にいいだろ……)
さやか「んー、あんたらって本当に仲がいいわよね……」
――――
さやか「よしっ、こーゆーときの定番は恋話ねっ!」
マミ「私にそういう人はいないわね……」
162 = 137 :
さやか「あたしは……」グスッ
まどか「ああっ……さやかちゃんの古傷が……」
杏子「自分で言い出して、自分でダメージ受けてるじゃねーか……」
さやか「別にあんなヤツ……最近は仁美となんかいい感じらしいし」
さやか「私に言ったことは何だったのよ! 恭介の阿呆っ! 」
さやか「悔しくなんか……うええん」グスッ
マミ「よしよし……今日は私が一緒に寝てあげるわ」
まどか(それだと私が一人に……)
マミ「まどかさんもこっちにきなさい」
マミ(かわいい後輩を両手に寝る―― こんな幸せは他に無い!)
まどか「うーん……狭いけど、なんだか楽しいな」エヘヘ
さやか「んで、あんたらには浮いた話はないの?」
杏子「あー、アタシはいねぇけど……ほむらがま――」モガモガ
ほむら「杏子! 早く寝たほうがいいわっ! 今日は疲れたでしょ!?」
163 :
しえーん
164 = 137 :
さやか「んー、この話題はミスチョイスだったわ
修学旅行なんかじゃ定番って話なのに……」
さやか「誰も恋人がいないってのは悲しい話よねぇ……」
まどか「私は皆とワイワイやってる今が一番楽しいかな」
マミ「そうね、私も凄く楽しいわ」
――――
ほむら「……」
杏子「……」
まどか(急に静かになったけど……みんな寝ちゃったのかな?)
マミ(……)
さやか「しゃれこうべっ」
ほむら「……ふっ」
まどか「く……ぷ」ティヒヒッ
マミ「あらあら……」
杏子「ぶっ、あははははっ しゃれこうべってなんだよっ」
さやか「いや、なんとなく―― 」
165 = 137 :
知久「おーい、いい加減そろそろ寝ないと、明日起きられないよ?」
マミ「すいません……」
杏子「ごめーん、知久~」
知久「大人を名前で呼ばない…… それじゃ、今度こそ本当にオヤスミ」
――――
まどか「えへへ……もう食べられないよ……」Zzz
マミ(両手に後輩……私の幸せが有頂天……)
さやか(狭い……そしてなにか柔らかいものが当たってるような……)
――――
杏子「アタシの勝ちだぜ……ワルプルギス」ムニャムニャ
ほむら(明後日にはいよいよアイツが来るわ……)
ほむら(今度こそ……今度は絶対……勝ってみせるわ)
166 = 137 :
◆◇◆◇
さやか「見滝原よ、私は帰ってきた!」
マミ「お世話になりました」
知久「楽しんで貰えて何よりだよ」
――――
マミ「いよいよ明日ね……」
さやか「ニュースでもスーパーセルが―― って言ってたもんね」
まどか「それって、ワルプルギスの夜の所為なんだね……」
ほむら「今日は各自家でゆっくり過ごしておきましょう」
まどか「そうだね……」
ほむら「それじゃ、また明日……」
杏子「んじゃな」
167 = 137 :
さやか「あの二人……いっつも一緒に帰るわね」
まどか「え? さやかちゃん知らないの?」
マミ「一緒に住んでるらしいわよ?」
さやか「な、なんだってえええ!?」
さやか「これは事件よっ! 女子中学生が一つ屋根の下なんてっ!」
まどか「さやかちゃんの発想の方が事件だよ……」
マミ「……」
さやか「……マミさん、どうしたんですか?」
まどか「具合でも悪いんですか?」
マミ「ちょっとね……明日のことを考えると……
少し怖くなってきちゃって……」
さやか「マミさんでも怖くなるときってあるんですね……」
マミ「あたしだって魔法が使えても、中身はただの中学生なのよ……
魔女と戦うときは、いつだって怖いわ……」
168 = 137 :
まどか「マミさん……」
さやか「……だったら今日は二人ともうちに泊まりせんか?」
マミさんやまどかにはお世話になりっぱなしだし―― 」
さやか「あたし、戦力にはならないけど 全力でサポートさせてください!」
マミ「さやかさん……」ウルッ
まどか「私も、パパにさやかちゃん家に泊まるって言ってくるよ」
さやか「うんっ!」
マミ「ああっ、私はなんていい後輩を持ったのかしら……」ダキッ
さやか「わわっ……こんな人の往来で……
マミさん苦しい、苦しいですっ」
マミ「あらあら」ウフフ
まどか「あっ! さやかちゃんとマミさんが―― 」
マミ「まどかさんにもっ」ハグッ
まどか「えっ、ど、どうしんたんですかマミさん――」
マミ「私、絶対にワルプルギスの夜に勝つわ!」
169 = 141 :
死亡ふらぐ
170 = 137 :
――ほむほーむ(in布団)――
杏子「いよいよ明日だな……」
ほむら「そうね……」
ほむら「ねぇ…… 杏子、背中かしてくれない?」
杏子「ん…… どうしたんだ?」
ほむら「告解―― じゃないけど 話、聞いてほしいの……」ピタッ
杏子(頭を押し当ててるのか…… なんだか、こそばゆいな……)
杏子「ああ、いいよ……」
――――
「私ね…… 今、とても怖いの……
まどかを救うためにずっと一人で戦ってきた…… そうするしかないと思ってた」
「皆と仲たがいして……まどかのソウルジェムを私の手で砕いて――
私、魔女になったさやかのグリーフシードで生き延びてるのよ……」
「何もかもが無駄だったと―― 決してまどかの運命を変えられないと確信してしまったら
私はきっと魔女になってしまう…… だから進み続けるしかなかった……」
171 = 137 :
「戻り続けるって言ったほう正しいのかしら……
私はなんとしてでもまどかを助けたかったの……」
「でも、まどかは全ての魔法少女を救おうとした……
わたしはずっと、彼女のことしか見てなかったのに……」
「皆のことを助けたい、最後に一緒に笑っていたい
どうして初めからそうしなかったのかな……」
「私にはできないって諦めてたから―― 」
いいえ…… 本当は気付いていたんだと思う」
「今、あなたたちと過ごしていてとても楽しい――
もし、ワルプルギスの夜に負けてしまったら、
時を戻すことを躊躇ってしまうかもしれない」
「次にあったとき、あなたは私を敵視してるかもしれない……
殺しあう仲かもしれない…… そんなのって辛すぎる……
だったら、初めから仲良くなんてしなければいい、彼女だけ救えればそれでいいって」
「怖い…… 今の関係を失うのが……
皆が私のことを忘れてしまうのが厭……
私は……私は…… もう……どうしていいかわからない―― 」
172 = 137 :
杏子(絶望して―― 孤独を貫いて―― 自分を否定して――
ああそうか……私と同じじゃないか……私もそうだったんだ)スッ
ほむら「こっち向かないで! きっと私、今……酷い顔…… してるから――」ポロポロ
杏子「そんなことを言うなよ……」ギュッ
杏子「負けるなんてさ……言うなよ……そんな事言ってたらさ、
勝てるものも、勝てなくなっちまうぜ?」
杏子「負けたときのことなんて考えなくていい
これからのことを、あいつを倒した後のことを考えればいいんだ
ほむら「……倒した後のことなんて考えてないわ
アイツさえ倒せれば―― 」
杏子「それじゃだめだ……アイツに勝ったらさ……ほむらはどうしたいんだ?」
ほむら「えっと……」
杏子「みんなと学校に行って、高校に進学して―― 大学に行くかもしれない
素敵な旦那さんをもらって…… 子宝にも恵まれて……」
ほむら「魔法少女なのよ…… 無理よそんなこと……」
杏子「なんだよ…… 諦めんなよ…… 私たちは『魔法少女』なんだぜ?
諦めなければさ、きっと無理なことなんて何一つ無いんだよ」
ほむら「杏子……」
173 = 141 :
期待わくわく
174 = 137 :
杏子「大丈夫だ…… 全部大丈夫……
自分を―― 私たちを信じろ…… アイツを絶対に倒すって――」
杏子「それでハッピーエンドじゃない……
私たちはアイツを倒した後も生きていくんだから……」
杏子「アイツを倒した後もさ…… ずっと笑っていたいじゃん」
ほむら「……うん」グスッ
杏子「でも、今日はさ…… 今日くらいは泣いてもいい
私の胸、貸してやるからさ……」ギュッ
ほむら「ぐすっ、ひっく…… きょうこぉ…… ありがと……」ポロポロ
杏子「だからさ…… 絶対に諦めんなよ……」ナデナデ
ほむら「ありがと…… きょうこぉ……」グスッ
杏子(私は負けない…… 絶対に勝って、
ほむらの笑顔を取り戻してやる―― )
175 = 137 :
――――翌日――――
杏子「それじゃ、そろそろ出発しようか」
ほむら「杏子…… 昨日は――」
杏子「大丈夫…… 何も言わなくても分かってるから」
ほむら「……これ」
杏子「ん? このリボン…… 私にか?」
ほむら「うん…… 結んであげる」シュルシュル
杏子「ありがと…… ほむら」
ほむら「……完成」
杏子「似合ってる?」
ほむら「とっても……」ニコッ
杏子「そっか」エヘヘ
176 :
どうかハッピーエンドで
177 = 137 :
杏子「それじゃ、この私が今までしてたヤツを――」キュッ
ほむら「いいの?」
杏子「私のお古で申し訳ないけど―― 」
ほむら「大切なものじゃないの?」
杏子「ほむらになら、あげても構わないよ――」シュルシュル
ほむら「ありが……と……」
杏子「……ほむらの髪、すっげー綺麗だよなー
同じシャンプー使ってるのに、なんだかいい香りがするし……」
ほむら「……な、何言ってるのよ」カアァ
杏子「―― よしっ、ポニテほむらの完成っ」
ほむら「に、似合う?」
杏子「うーん…… 微妙?」
ほむら「杏子のいじわる……」
杏子「へへっ、ほむらはかわいいよ―― どんな髪型だってさ」ギュッ
ほむら「……いじわる」ホムッ
178 :
ポニテほむほむか・・参考画像が必要だな・・
179 :
これって続き?
180 = 137 :
――――ワルプルギスの夜――――
ほむら「……」
『振り返れば仲間がいて
気がつけばやさしく包まれてた』
マミ「いよいよね……」
『何もかもが歪んだ世界で
唯一信じれるここが救いだった』
さやか「大丈夫、私たちなら絶対にやれるって!」
『喜びも悲しみも分け合えば強まる想い』
まどか「行こう…… みんな!」
『この声が届くのなら
きっと奇跡は起こせるだろう』
杏子「あぁ……絶対に勝てるさ」
『だから……怖くない』
ほむら「私たちは絶対に負けない」
181 :
支援ほむほむ
182 = 137 :
◆◇◆◇
ワル夜「 ―――――― 」
ほむら「……作戦通りに行くわよ」
杏子「前衛は任せな たっぷり時間を稼いでくるぜ」バッ
ほむら(杏子…… 無事に帰ってきて――)
ほむら「マミさん、まどか、さやか、しっかり掴まっていて……
時よ―― 止まって!」
――――
マミ「これが私の全力全快っ!」ドドドド
まどか「すごい量の銃……一体いくつあるんだろ……」
さやか「マミさん グリーフシードはまだまだ有るから
じゃんじゃんやっちゃってください!」
まどか「ほむらちゃんも……大丈夫?」
ほむら「ええ、まだいけるわ……」
183 = 137 :
ほむら(私の時間停止能力は短時間でしか行えない――
それを補うために杏子が足止めをする)
ほむら(時間が停止している間に、マミさんがマスケットを
できるだけ召喚する――)
ほむら(まどかとさやかには、私たちの魔力が切れないように
グリーフシードで回復を続ける……)
ほむら(チャンスは一度きり…… 一撃必殺の賭け)
ほむら(でも大丈夫…… 私たちは絶対に勝てる……)
ほむら「くっ……」
まどか「もうグリーフシードが……」
さやか「これでお終いですっ、マミさん!」
マミ「了解よ…… 私たちの協力必殺技、
全部受け止めなさいっ!」
マミ「一斉射撃―― 」
マミ『トリリオン・シュート!』
184 :
>>178
これしかなかった
185 :
漫画版のツインテほむほむもかわいかった
186 = 137 :
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
――――――
―――
―
杏子「ひゅ~…… すっげーな……」
杏子「これならワルプルギスの夜も粉々に――」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
杏子「……これはやりすぎじゃないのか」
――――――
―――
―
マミ「これが私たちの友情パワーよ!」
ほむら「本当に凄い威力ね……」
さやか「これじゃあ跡形も無く消し飛んじゃうんじゃ……」
187 = 181 :
それはフラグや!
188 :
くるものがあったな
189 = 137 :
ワル夜「―― ―― ―――― 」
杏子「冗談だろ…… あんなにすげぇ攻撃だったのに――
杏子「なんで倒せないんだよっ!」
杏子「……」
「残る手段は……」
「あれしかねぇよな」
「ごめん…… ほむら」シュル
「アタシ…… 帰れそうにないや……」ギュ
「アイツさえ倒せれば、問題ないよな」
「神様ってのは本当にいじわるだよ……」
「アタシ、 もっとみんなと一緒にいたかったな」
190 = 141 :
死んだら主を許さない
191 = 137 :
――――
さやか「そんな……」
マミ「もう…… 攻撃できる魔力なんて…… 残ってないのに―― 」ガクッ
まどか「こんなのって…… あんまりだよ……」
ほむら「どうして―― どうして―― 」
QB「全く…… 君たちは本当に愚かだ」
ほむら「キュゥべえ……?」
QB「暁美ほむら…… 君がどう足掻いたって勝てる分けがないじゃないか」
QB「君の願いを思い出してみなよ」
『私は…… 私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい
彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい』
QB「だからさ…… 君がワルプルギスの夜を倒せるわけがないんだよ」
QB「君はね…… このときを永遠に繰り返して――
まどかとの出会いをやり直して、ワルプルギスの夜から彼女を守り続けるんだ」
QB「それが君の願いなんだろう?」
ほむら「そんな―― そんなことって―― 」
192 :
読み進めるのがどきどきしやがる。
しえ
193 = 137 :
QB「はぁ…… 人間ってヤツは、つくづく面倒臭い生き物だね
でも、そのおかげで僕たちはエネルギーを回収できるんだけど」
ほむら「……あはははは―― 」
ほむら「あははははははっ あははははははははははははっ」
まどか「ほむら……ちゃん?」
ほむら「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……」
ほむら「絶対に勝てるって……信じてたのに……
杏子だって……負けないって言ってたのに……」
さやか「ほむら……落ち着いてっ!」
ほむら(これ以上時間を巻き戻して、まどかに負担はかけられない……
また私のこと、みんな忘れちゃう…… 楽しい時間も全部無くなっちゃう――)
ほむら「いやああああああああああ! もういああああああああああああ」
ほむら「やだよぅ……助けてよ……杏子……私――
ほむら「厭、厭ッ、厭、厭――」
マミ「このままじゃ…… ほむらさんが魔女に――」
195 = 137 :
――――
QB(暁美ほむらが魔女になってしまえば、
これ以上因果が歪むこともない)
QB(いくつもの並行世界の因果を束ねて、
鹿目まどかの魔力は余りにも膨れ上がりすぎた)
QB(世界に―― 宇宙に影響を与えるような願いを
叶えさせるわけにはいかない)
QB(くだらない願いで鹿目まどかを
魔法少女にしてしまえばいい)
QB(鹿目まどかが魔女になってしまえば、
僕たちのエネルギー収集も終えることができる)
QB(惑星いた連中を見返せる…… 僕を感情を持った
極めて稀な精神疾患だといって、この星に派遣したあいつらを)
QB(感情を押し殺して、彼女たちの愚行に付き合うのもこれで最後だ……)
QB(態々彼女たちを追い込んだんだ、きっと上手くいく……)
QB(これが所謂、ハッピーエンドってやつだね!)
196 :
「やったか!?」←やってない
197 = 137 :
――――
QB「ほらっ、暁美ほむら…… 見届けてあげなよ?
君を守ろうとしてさ、佐倉杏子がその命を散らそうとしてるんだから」
ほむら(杏子が死んじゃう…… このままじゃ杏子が――
諦めたくないのに…… どうして私はこんなにも無力なの―― )
さやか「こんな結末なんて……」
マミ「キュゥべえあなたっ!」
QB「……鹿目まどか 君はこの状況を変えたいとは思わないかい?」
まどか「私が……?」
QB「君の魔力ならこの状況を打開することができる
ワルプルギスの夜を倒したい―― そう願えばね……」
まどか「……」
まどか「そっか、そうなんだ……」
QB「ねぇ……まどか」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕と契約して、魔法少女になってよ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
198 = 137 :
まどか「その必用はないよ……」
QB「君は一体に何を言って―― 」
まどか「全部…… 全部思い出したよ――」
まどか「ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、今の私があるんだ……」
まどか「―― 希望を信じた友達を、私は泣かせたくない 最後まで笑顔でいてほしい」
ほむら「ま、まどか……その格好―― 」
マミ「いつのまに魔法少女に――!?」
まどか「ほむらちゃん、私の体だ……支えてて」
ほむら「うん……」ギュッ
まどか「ワルプルギスの夜…… ごめんね 私は皆の神様にはなれない――
まどか「私のことを思ってくれてる皆を置いてはいけない――
私もみんなと一緒にいたいの―― 本当にごめんね」
――――ビュン――――
――――
杏子「あの光は―― 」
ワル夜「―――― ―― ― …… … 」
199 = 137 :
さやか「すごい…… 一撃で倒しちゃった……」
まどか「えへへ…… これでもう大丈夫だよ―― ほむらちゃん」
ほむら「まどか、どうして―― どうやって―― 」
まどか「うーん、私にも良くわかんない」テヘッ
まどか「皆を助けたいって…… そう強く念じていたら……
なんだか急に体が熱くなって―― 変身してて――」
マミ「キュゥべえが願いを叶えたってこと……?」
QB「まさか…… これはどういうことだっ!
鹿目まどかを魔法少女にしたつもりは―― 」
まどか「キュゥべえ」
QB「……」ビクッ
まどか「ずっとあの子たちを見守りながら、あなたは何も感じなかったの?
みんながどんなに辛かったか、わかってあげようとしなかったの?」
QB「……」ガタガタ
まどか「ねぇ……キュゥべえ 今―― 震えているんでしょ?」
『それが―― 恐怖っていう感情だよ』
みんなの評価 : ★★
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