元スレほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
351 = 308 :
ティッティローまみしぃです
353 = 4 :
八話まで完成記念パピコ
12時ちょっとまで待ってくれお
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部近日公開』
354 = 339 :
マミ「ふふっ……束縛の魔法少女《バインド・マインド》であるこの私に、
あなたごときが勝てると思ったのかしら?」
マミ「所詮あなたはこの程度よ、鳳凰院凶真。あなたでは"機関"を出し抜くことはできない」
マミ「悔しかったら早く続きを書いて衆目にさらすことね」
357 = 156 :
ほす
358 = 126 :
おっ、焦らずゆっくり執筆しろよー
シュタゲのネタバレは禁止な
359 = 352 :
>>358
あまり言いたくはないが、このスレそのものが既に壮大なネタバレだ。
そっと閉じることを考えても良いかもしれない。
360 :
(SSスレでネタバレ禁止は)いかんでしょ
361 = 325 :
>>1はネタバレは控えるっつってるから最悪IDで抽出すればいいんじゃね
362 = 4 :
さて、書き溜め分を八話まで投稿
シュタインズゲートのネタバレは、話しの展開上多少漏れるんだけど
キーワード的なのは極力避けるつもり。
むしろシュタインズゲートをやりたくor見たくなるように演出して、みたい。
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部八話まで』
364 = 4 :
―第七話 本当の気持ちと向き合えますか?―
キュゥべえ『僕は魔法少女になってくれって、きちんとお願いしたはずだよ?』
キュゥべえ『実際の姿がどういうものか、説明を省略したけれど』
キュゥべえ『訊かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね』
キュゥべえ『事実、あのマミでさえ最後まで気づかなかった』
キュゥべえ『そもそも君たち人間は、魂の存在なんて、最初から自覚できてないんだろう?』
キュゥべえ『そこは神経細胞の集まりでしかないし、そこは、循環器系の中枢があるだけだ』
365 = 156 :
しえんしえん
367 :
キュゥべえ『そのくせ、生命が維持できなくなると、
人間は精神まで消滅してしまう』
キュゥべえ『そうならないよう、僕は君たちの魂を実体化し、
手に取ってきちんと守れる形にしてあげた』
キュゥべえ『少しでも安全に、魔女と戦えるようにね』
紅莉栖「何よそれ……そんな方法で……」
岡部「ソウル……ジェム……その名の通り魂の宝石だということか……」
紅莉栖「ファッキンシット!
……確かにこいつの言ってることは筋が通ってる……、
でもそんなのって……あ、ちょっ、何やって―――」
368 = 367 :
紅莉栖は画面に語りかける。
その中では、キュゥべえが「痛み」についてをレクチャーしていた。
……実践的な意味で。
突然苦しみだすさやか……の入れ物。
何でも、今までの戦いでは強すぎる「痛み」をセーブしていたらしい。
「本物の痛み」による攻撃は、さやかを一歩も動かすことを出来なくしていた。
キュゥべえがソウルジェムから足を退かすと、「痛み」も引いたみたいだ。
だが、さやかは動くことが出来ない。
キュゥべえ『おかげで君は、あの戦闘を生き延びることができた』
キュゥべえ『慣れてくれば、完全に痛みを遮断することもできるよ』
キュゥべえ『もっとも、それはそれで動きが鈍るから、あまりオススメはしないけど』
369 :
今夜は夜食の買い出しに行く必要がありそうだ……
支援
370 = 367 :
キュゥべえ『戦いの運命を受け入れてまで、君には叶えたい望みがあったんだろう?』
キュゥべえ『それは間違いなく実現したじゃないか』
あまりにも感情の無い、優しい声が響く―――
371 = 367 :
ほむら『前もって話しても、
信じてくれた人は今まで一人もいなかったわ』
ほむら『あいつは酷いとさえ思っていない。
人間の価値観が通用しない生き物だから』
ほむら『何もかも奇跡の正当な対価だと、そう言い張るだけよ』
ほむら『奇跡であることに違いはないわ。不可能を可能にしたんだから』
ほむら『美樹さやかが一生を費やして介護しても、
あの少年が再び演奏できるようになる日は来なかった』
ほむら『奇跡はね、本当なら人の命でさえ購えるものじゃないのよ。
それを売って歩いているのがあいつ』
372 = 367 :
ほむら『感謝と責任を混同しては駄目よ。貴女には彼女を救う手立てなんてない』
ほむら『引け目を感じたくないからって、借りを返そうだなんて、
そんな出過ぎた考えは捨てなさい』
ほむら『そうね……きっともう人間じゃないから、かもね』
学校の屋上、まどかはほむらに疑問をぶつけていた。
その応答もまた、理論的で、理知的で、隙のない言葉で埋め尽くされる。
そこに、人間としての感情があるか、ないか、それは置いといてだ。
あるいは、紅莉栖なら……何か別の解を導き出せるか?
見ると、何やら考え込んでる様子である。
がんばれ紅莉栖!こうなったらお前だけが頼りだ!
俺の願いは虚しく流れ、
展開は次なるシーンへと移行する。
373 :
ほむほむ
375 = 367 :
さやかは、杏子に呼び出されていた。
杏子『ここはね、アタシの親父の教会だった。
正直過ぎて、優し過ぎる人だった。毎朝新聞を読む度に涙を浮かべて、
真剣に悩んでるような人でさ』
杏子『新しい時代を救うには、新しい信仰が必要だって、
それが親父の言い分だった』
杏子『だからある時、教義にないことまで信者に説教するようになった』
杏子『もちろん、信者の足はパッタリ途絶えたよ。本部からも破門された。
誰も親父の話を聞こうとしなかった』
376 = 367 :
う、おお……やはりこいつ、ヘビーな過去を背負ってるのか。
これはありがちな展開だ、気の強い娘というのは、
気を強くしていなきゃいけない理由を持っているからだ。
少なくともそういう女は過去沢山見てきた(主にダルが)。
こいつトラウマは、家族か。
杏子『だから、キュゥべえに頼んだんだよ。みんなが親父の話を、
真面目に聞いてくれますように、って』
―――まるで自分に言い聞かせているみたいな……?
流石は我がラボの助手。よもや勘も鋭いとは、やはり天才!
結局こいつも誰かのために願い事を使った、
つまりはさやかと同じ境遇だったということか。
377 = 367 :
杏子『翌朝には、親父の教会は押しかける人でごった返していた』
杏子『毎日おっかなくなるほどの勢いで信者は増えていった』
杏子『アタシはアタシで、晴れて魔法少女の仲間入りさ』
杏子『いくら親父の説法が正しくったって、それで魔女が退治できるわけじゃない』
杏子『だからそこはアタシの出番だって、バカみたいに意気込んでいたよ』
杏子『アタシと親父で、表と裏からこの世界を救うんだって』
杏子『…でもね、ある時カラクリが親父にバレた』
378 = 367 :
これは、家族も崩壊フラグ……!
などとはふざけてられず、俺は多分、この時相当渋い顔をしていた。
こいつは、こいつのトラウマは、被ってるんだよ……。
杏子『大勢の信者が、ただ信仰のためじゃなく、
魔法の力で集まってきたんだと知った時、親父はブチ切れたよ』
―――ふざけるなぁ!!!
杏子『娘のアタシを、人の心を惑わす魔女だって罵った』
―――貴様はどこまでこの私を
杏子『笑っちゃうよね。アタシは毎晩、本物の魔女と戦い続けてたってのに』
杏子『それで親父は壊れちまった』 ―――何故お前はそんなに!
杏子『最後は惨めだったよ』 ―――私を、バカにするなぁぁ!!
379 = 373 :
ほもほも
380 = 367 :
杏子『酒に溺れて、頭がイカれて。
とうとう家族を道連れに、無理心中さ』
杏子『アタシ一人を、置き去りにしてね』
―――ダメぇ!やめて!
杏子『アタシの祈りが、家族を壊しちまったんだ』
―――だから……いつも勉強
ああああああああああああやばいやばいやばい!
これは非常にまずい!由々しき事態だ!
緊急コードCSG発令を許可する!プランBだ!
隣りの助手は今どんな顔している?
紅莉栖「……;:」
381 :
頑張ってくれ
382 :
>(主にダルが)
エロゲですね、わかります
383 :
クリスッティーナ TT
384 :
あんことクリスってなんとなく似てるなーと思ってたらそこか
385 :
ほむほむ
386 = 382 :
あんあんほす
387 = 367 :
わかってた、わかってたさ。
さあ、どうする岡部倫太郎!今こそ選択の時だ!
ねえ今どんな気持ち?ねえねえ今どんな気持ち?と捲し立てるか?
杏子『他人の都合を知りもせず、
勝手な願いごとをしたせいで、結局誰もが不幸になった』
杏子『その時心に誓ったんだよ。
もう二度と他人のために魔法を使ったりしない、
この力は、全て自分のためだけに使い切るって』
杏子『奇跡ってのはタダじゃないんだ』
杏子『希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる』
杏子『そうやって差し引きをゼロにして、
世の中のバランスは成り立ってるんだよ』
388 = 367 :
スタアアアアアアップ!!放送を止めろ!放送事故だ!
馬鹿野郎ォ!杏子、誰に言ってるッ!?
わかった、お前の辛さはよーくわかった!俺にもわかる!
だからもうやめたげてよぉ……。どうすればいいかわからなくなるだろ……。
紅莉栖「ねぇ……ぉかべ……?」
岡部「ひゃい!何だクリスティイイイイッナ!?」
紅莉栖「岡部も……そう思う?」
岡部「な、何をだ……?」
紅莉栖「岡部も……私が―――」
391 = 367 :
杏子『アンタも開き直って好き勝手にやればいい。自業自得の人生をさ』
杏子『アンタもアタシと同じ間違いから始まった』
杏子『これ以上後悔するような生き方を続けるべきじゃない』
杏子『アンタはもう対価としては高過ぎるもんを支払っちまってるんだ』
杏子『だからさ、これからは釣り銭を取り戻すことを考えなよ』
杏子『そうさ。アタシはそれを弁えてるが、アンタは今も間違い続けてる。
見てられないんだよ、そいつが』
紅莉栖「……」
392 = 367 :
おぉ、……この杏子というのはやはり独善的な思考の人間だ。
しかし、今はそれが心地いい。
よし、決めた。
今日からこいつは狂気のマッドサイエンティスト、
鳳凰院凶子の名を授けようではないか。
紅莉栖「岡部……やっぱり何でもないわ」
岡部「ぅ、うん?そうか」
紅莉栖「過去に縛られ続けるのは、良くないしね……」
紅莉栖は勝手に納得してしまった。
……ふぅー助かった。
393 = 367 :
あのままでは、
俺が、
何を喋ってしまうかわからない状況に陥る危機だったからな。
今はまだ、この雰囲気が俺にとっては幸せなんだ。
それを壊すようなことは、まだしたくない。
いずれは、全てを思い出してしまうのかもしれないけど……
今はまだな。
しかし、スクリーン画面の中のさやかは納得出来てないご様子だ。
いつの間にやらまどかとの共通の友達、
以前魔女に誘惑された友達の、仁美と喫茶店で会話している。
395 = 367 :
仁美『ずっと前から…私…上条恭介君のこと、お慕いしてましたの』
仁美『さやかさんは、上条君とは幼馴染でしたわね』
仁美『本当にそれだけ?』
仁美『私、決めたんですの。もう自分に嘘はつかないって』
仁美『あなたはどうですか?さやかさん。
あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?』
仁美『あなたは私の大切なお友達ですわ。
だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの』
396 = 367 :
仁美『上条君のことを見つめていた時間は、
私よりさやかさんの方が上ですわ』
仁美『だから、あなたには私の先を越す権利があるべきです』
仁美『私、明日の放課後に上条君に告白します』
ま た 修 羅 場 か っ !
ダルだったらここで、「NTRktkr!」と叫んでるだろうな。
何かどんどん追い詰められてないか?
正義の魔法少女さやかちゃんよ?
あ、ああー……ついに泣き出しちゃったよ?どうすんだこれ?
まどかが慰めてる。まゆり、みたい、だな。
397 = 367 :
さやか『仁美に恭介を取られちゃうよ…。
でも私、何も出来ない。だって私、もう死んでるもん。
ゾンビだもん。こんな身体で抱き締めてなんて言えない。
キスしてなんて言えないよ…』
―――に取られちゃうよ…。
でもボク、何も出来ない。だってボク、……んだもん。
男の子だもん。こんな身体で抱き締めてなんて言えない。
キスしてなんて言えないよ…―――
うおおおおおお!?なんだこの精神攻撃は!
398 :
緑ェ…
399 = 367 :
岡部「もしもし俺だ!!!今「機関」による精神攻撃を受けている!
早く何とかしろーッ!間に合わなくなっても知らんぞーッ!!
―――エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「いきなり何なんだおのれは…?何と戦ってるんだよ……」
よし、落ち着いた。
何か気が付くと、さやかが魔女相手に苦戦している。
お、これは杏子仲間フラグがたったみたいだぞ!
杏子『まったく。見てらんねぇっつうの。
いいからもうすっこんでなよ。手本を見せてやるからさ』
さやか『邪魔しないで。一人でやれるわ』
400 = 367 :
突撃していくさやか。
っておい。なんかやられまくってないか?
ちょ、喰われてる喰われて……。
―――心臓が破れても、ありったけの血を抜かれても、
その身体は魔力で修理すれば、すぐまた動くようになる――
―――ソウルジェムさえ砕かれない限り、君たちは無敵だよ―――
さやか『あはははははは!!ホントだぁ?
その気になれば痛みなんて…あはは。完全に消しちゃえるんだ!!』
まどか『やめて…もう…やめて』
みんなの評価 : ★★★×4
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