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元スレ杏子「さやかの為にバイトする」
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杏子「あんただって変身すりゃ楽勝でノせたろうに。けど、しなかった」
さやか「……」
杏子「多分マミも、ほむらも、あそこにいるみんなが我慢出来たと思う。でも私には我慢出来なかったんだ……どうしても」
さやか「きょう……」
杏子「あんなやつらぶっ殺した方が清々するって思っちまった!!!
だから私はあそこにはいられないんだ……いちゃいけないんだよ」
さやか「そんなことないよ……ないから……行かないでよ……杏子」
杏子「ごめんな、さやか。ごめん……」
さやか「杏……子……」
泣きじゃくるさやかを置いて、ただ私は近くにいる魔女を殺しに行く。
このどうしようもない怒りを沈めるために。
さやか「……」
杏子「多分マミも、ほむらも、あそこにいるみんなが我慢出来たと思う。でも私には我慢出来なかったんだ……どうしても」
さやか「きょう……」
杏子「あんなやつらぶっ殺した方が清々するって思っちまった!!!
だから私はあそこにはいられないんだ……いちゃいけないんだよ」
さやか「そんなことないよ……ないから……行かないでよ……杏子」
杏子「ごめんな、さやか。ごめん……」
さやか「杏……子……」
泣きじゃくるさやかを置いて、ただ私は近くにいる魔女を殺しに行く。
このどうしようもない怒りを沈めるために。
ぐちゃぐちゃになって、もう自分が何をやってるかわからないぐらいに何もかもぐちゃぐちゃにした。
魔女の悲鳴だけが私を癒してくれる気がした。
お前にはこれしかない、と、まるで私に語りかけてきているような気までした。
あのコンビニにはもう近づいていない。
私に出来るのは魔女があの近辺に近づかないように殺しまくるだけだ。
今なら、あのワルプルギスの夜だって一人で勝てる気がする。
魔女の悲鳴だけが私を癒してくれる気がした。
お前にはこれしかない、と、まるで私に語りかけてきているような気までした。
あのコンビニにはもう近づいていない。
私に出来るのは魔女があの近辺に近づかないように殺しまくるだけだ。
今なら、あのワルプルギスの夜だって一人で勝てる気がする。
ADV的に考えたらバイト選択ミスったら即バッドエンドとか鬼畜過ぎだろ
杏子「ここは……」
気づけば、いつもの場所だった。
そう言えばこの公園のドーム型遊具が私の家だっけ。
コンビニで働き出してからはマミが寝床を作ってくれたりほむらやまどかんちに行ったり……楽しいことばっかりだったのに。
ほんの数日がずっと昔のように思える。
杏子「バイト……はもういい」
結局私は何をしたって駄目なんだから。
魔女を狩る以外のことなんて……。
たい焼き屋の親父「おい」
杏子「あ?」
たい焼き屋の親父「食え」
ぶっきらぼうに突き出されたたい焼きをまるで猫の様に眺めてしまう。
杏子「……?」
たい焼き屋の親父「店の前で辛気臭い顔をするな。客が来ないだろうが」
気づけば、いつもの場所だった。
そう言えばこの公園のドーム型遊具が私の家だっけ。
コンビニで働き出してからはマミが寝床を作ってくれたりほむらやまどかんちに行ったり……楽しいことばっかりだったのに。
ほんの数日がずっと昔のように思える。
杏子「バイト……はもういい」
結局私は何をしたって駄目なんだから。
魔女を狩る以外のことなんて……。
たい焼き屋の親父「おい」
杏子「あ?」
たい焼き屋の親父「食え」
ぶっきらぼうに突き出されたたい焼きをまるで猫の様に眺めてしまう。
杏子「……?」
たい焼き屋の親父「店の前で辛気臭い顔をするな。客が来ないだろうが」
杏子「そりゃ悪かったね」
そもそもこの公園に一っ子一人いないけど、と言う反論はめんどくさいので引っ込めた。
たい焼き屋の親父「さっさと食え。こっちは仕込みがあんだからよ」
杏子「言っとくけど金ないぞ?」
たい焼き屋の親父「知ってるよ。あんなところ根城にするやつが金持ちだったら今頃俺のたい焼き屋は全国チェーンだ」
杏子「そいつは恥ずかしいとこ見られたね。明日からまた住む場所変えないとな」
ただより安いものはない。
次にいつ食べ物が手に入るかわからない、ここは素直にいただくとしよう。
杏子「……うめぇ」モグモグ
たい焼き屋の親父「だろう?」
そもそもこの公園に一っ子一人いないけど、と言う反論はめんどくさいので引っ込めた。
たい焼き屋の親父「さっさと食え。こっちは仕込みがあんだからよ」
杏子「言っとくけど金ないぞ?」
たい焼き屋の親父「知ってるよ。あんなところ根城にするやつが金持ちだったら今頃俺のたい焼き屋は全国チェーンだ」
杏子「そいつは恥ずかしいとこ見られたね。明日からまた住む場所変えないとな」
ただより安いものはない。
次にいつ食べ物が手に入るかわからない、ここは素直にいただくとしよう。
杏子「……うめぇ」モグモグ
たい焼き屋の親父「だろう?」
杏子「」モグモグ
たい焼き屋の親父「……」
店の前でベンチでたい焼きを食いながらたい焼き屋の親父を観察する、何と言うか暇だな私も。
杏子「おっさん」
たい焼き屋の親父「……」
杏子「おっさん」
たい焼き屋の親父「まだ一応たい焼きの30代なんだがな。まあお前から見たらみんなおっさんだな」
杏子「たい焼きの30代?」
たい焼き屋の親父「ピチピチってことだ」
杏子「……やっぱおっさんじゃん」
たい焼き屋の親父「なんだ、ガキ」
杏子「ガキじゃない。佐倉杏子だ」
たい焼き屋の親父「なんだ、サクラダイ」
杏子「タイじゃねぇよ!」
たい焼き屋の親父「……」
店の前でベンチでたい焼きを食いながらたい焼き屋の親父を観察する、何と言うか暇だな私も。
杏子「おっさん」
たい焼き屋の親父「……」
杏子「おっさん」
たい焼き屋の親父「まだ一応たい焼きの30代なんだがな。まあお前から見たらみんなおっさんだな」
杏子「たい焼きの30代?」
たい焼き屋の親父「ピチピチってことだ」
杏子「……やっぱおっさんじゃん」
たい焼き屋の親父「なんだ、ガキ」
杏子「ガキじゃない。佐倉杏子だ」
たい焼き屋の親父「なんだ、サクラダイ」
杏子「タイじゃねぇよ!」
杏子「おっさんは何でこんな誰もいないとこでたい焼きなんて作ってんの?」
たい焼き屋の親父「たい焼きが好きだからに決まってんだろ。他に理由あんのか」
杏子「たい焼きが好きなのはいいとして何もここでやる必要……」
たい焼き屋の親父「ここが好きだからだ。文句あるか」
杏子「なら……ここでやるしかないか」
杏子「おっさん、もう一個くれよ」
たい焼き屋の親父「次は金取るぞ」
杏子「1個80円だろ? あるよ、ちょうど(もう、この電話代も必要ないよな)」
たい焼き屋の親父「毎度あり」
たい焼き屋の親父「たい焼きが好きだからに決まってんだろ。他に理由あんのか」
杏子「たい焼きが好きなのはいいとして何もここでやる必要……」
たい焼き屋の親父「ここが好きだからだ。文句あるか」
杏子「なら……ここでやるしかないか」
杏子「おっさん、もう一個くれよ」
たい焼き屋の親父「次は金取るぞ」
杏子「1個80円だろ? あるよ、ちょうど(もう、この電話代も必要ないよな)」
たい焼き屋の親父「毎度あり」
杏子「うめぇ」モグモグ
たい焼き屋の親父「そりゃ良かった」
杏子「こんな美味くても客ってこないもんなんだな」モグモグ
たい焼き屋の親父「お前が来ただろ」
杏子「1個買っただけじゃん」
たい焼き屋の親父「一個でも十個でも客は客だからな」
杏子「へ~。まあ売り上げ的にさっきもらったやつと合わせて差し引き0だけどな」
たい焼き屋の親父「いっちょまえに計算出来んのか。見た目によらず賢いなお前」
杏子「へへ~ん」
たい焼き屋の親父「そりゃ良かった」
杏子「こんな美味くても客ってこないもんなんだな」モグモグ
たい焼き屋の親父「お前が来ただろ」
杏子「1個買っただけじゃん」
たい焼き屋の親父「一個でも十個でも客は客だからな」
杏子「へ~。まあ売り上げ的にさっきもらったやつと合わせて差し引き0だけどな」
たい焼き屋の親父「いっちょまえに計算出来んのか。見た目によらず賢いなお前」
杏子「へへ~ん」
杏子「おっさん、ここで私雇ってくれないか?」
たい焼き屋の親父「……別に構わないがただ働きだぞ。賄いにたい焼きが出るぐらいだ」
杏子「それでいいさ。もう金なんか必要ない」
杏子「ただ、何かやってないと落ち着かないんだ」
たい焼き屋の親父「そうか……なら好きにしろ」
杏子「そうする。呼び込みでもするかな」
杏子「安いよ安いよ~美味しいたい焼きだよ~買った買った~」
たい焼き屋の親父「……別に構わないがただ働きだぞ。賄いにたい焼きが出るぐらいだ」
杏子「それでいいさ。もう金なんか必要ない」
杏子「ただ、何かやってないと落ち着かないんだ」
たい焼き屋の親父「そうか……なら好きにしろ」
杏子「そうする。呼び込みでもするかな」
杏子「安いよ安いよ~美味しいたい焼きだよ~買った買った~」
杏子「安いよ安い……」
さやか「……」
杏子「なんだよ、そんなシケた面してさ。たい焼きが不味くなるだろ?」
さやか「戻ってきてよ、杏子」
杏子「……」
さやか「みんな杏子に感謝してるんだよ? 杏子があそこで止めてくれなかったら店ももっとひどくなってたし……」
杏子「かもな……」
さやか「ならっ!」
杏子「でも、もうさやか達と同じ気持ちじゃいられないから」
さやか「…杏子……」
杏子「ま、せっかくここまで来たんだ。たい焼き、食ってけよ」
さやか「……うん」
さやか「……」
杏子「なんだよ、そんなシケた面してさ。たい焼きが不味くなるだろ?」
さやか「戻ってきてよ、杏子」
杏子「……」
さやか「みんな杏子に感謝してるんだよ? 杏子があそこで止めてくれなかったら店ももっとひどくなってたし……」
杏子「かもな……」
さやか「ならっ!」
杏子「でも、もうさやか達と同じ気持ちじゃいられないから」
さやか「…杏子……」
杏子「ま、せっかくここまで来たんだ。たい焼き、食ってけよ」
さやか「……うん」
三┏(´;ω;`)┛
三 ┛┓
目覚めたショボーンは走りだした
自由を目指すため
三 ┛┓
目覚めたショボーンは走りだした
自由を目指すため
杏子「おっさんたい焼き一つ」
たい焼き屋の親父「お前が焼いてやれ」
杏子「は?」
たい焼き屋の親父「下手くそでもいい。お前が焼いてやれ。さっき食ってた時一通り見てたろ。材料はそこに全部ある」
杏子「んだよせっかく客連れてきたってのにさ。わかったよ、自分でやりゃあいいんだろ」
たい焼き屋の親父「……」
さやか「大丈夫?」
杏子「ま、まかせとけ!」
たい焼きの型に生地を流し込んで行く……。
杏子「こ、これぐらいか?!」
さやか「あんこ入れるんだからもうちょい入れた方がいいんじゃない?
これだとあんこが焦げちゃいそう」
たい焼き屋の親父「お前が焼いてやれ」
杏子「は?」
たい焼き屋の親父「下手くそでもいい。お前が焼いてやれ。さっき食ってた時一通り見てたろ。材料はそこに全部ある」
杏子「んだよせっかく客連れてきたってのにさ。わかったよ、自分でやりゃあいいんだろ」
たい焼き屋の親父「……」
さやか「大丈夫?」
杏子「ま、まかせとけ!」
たい焼きの型に生地を流し込んで行く……。
杏子「こ、これぐらいか?!」
さやか「あんこ入れるんだからもうちょい入れた方がいいんじゃない?
これだとあんこが焦げちゃいそう」
おいばかショボーン工場に帰れ
腹痛くなるからやめろwwwww
腹痛くなるからやめろwwwww
鯛焼きプレートが熱を帯、感覚を切っていない私の偽の体、その額に汗を滲ませる。
杏子「よし、あんこ入れるぞ!」
さやか「あんこがあんこを入れるとはこれいかに~」
杏子「あんこって言うな!」
更にその上から慎重に生地を流し込む……。
杏子「後はこれを閉じて……」
さやか「しばらく待てば……」
杏子「出来上がり!」
杏子「さ、暖かい内に食ってくれ」
さやか「ん。ありがと」
さやか「」モグモグ
杏子「どうだ……?」ゴクリ
さやか「……なんかもっさりしててあんまり美味しくない」
杏子「」ガーン
杏子「よし、あんこ入れるぞ!」
さやか「あんこがあんこを入れるとはこれいかに~」
杏子「あんこって言うな!」
更にその上から慎重に生地を流し込む……。
杏子「後はこれを閉じて……」
さやか「しばらく待てば……」
杏子「出来上がり!」
杏子「さ、暖かい内に食ってくれ」
さやか「ん。ありがと」
さやか「」モグモグ
杏子「どうだ……?」ゴクリ
さやか「……なんかもっさりしててあんまり美味しくない」
杏子「」ガーン
たい焼きの親父「お嬢ちゃん、これ食ってみな」
さやか「あ、ども」
さやか「」モグモグ
さやか「なにこれうまぁっ! これがさっきのと同じなの?!」
たい焼き屋の親父「たい焼きは一見簡単そうに見えるが火加減、生地の均等さ、餡子を火にかけてる時間なんかで味もガラッと変わってくる」
杏子「それ先に言えよ……」
たい焼き屋の親父「そう簡単に出来ることじゃねぇってことさ」
杏子「……」
さやか「杏子……実はね」
「さやかちゃ~ん、杏子ちゃ~ん」
「あら、いい匂いね」
「美味しそう」
「全く。店を閉めるなんてどうかしてるよ」
さやか「あ、ども」
さやか「」モグモグ
さやか「なにこれうまぁっ! これがさっきのと同じなの?!」
たい焼き屋の親父「たい焼きは一見簡単そうに見えるが火加減、生地の均等さ、餡子を火にかけてる時間なんかで味もガラッと変わってくる」
杏子「それ先に言えよ……」
たい焼き屋の親父「そう簡単に出来ることじゃねぇってことさ」
杏子「……」
さやか「杏子……実はね」
「さやかちゃ~ん、杏子ちゃ~ん」
「あら、いい匂いね」
「美味しそう」
「全く。店を閉めるなんてどうかしてるよ」
杏子「みんな……」
まどか「迎えに来たよ、杏子ちゃん。一緒にマミリーマートに帰ろっ」
マミ「まだまだ教えてないことがあるんだから辞めてもらっちゃ困るわ」
ほむら「あなたがいないとまどかと一緒のシフトになれない……だから帰って来て」
QB「君がいなくなってから売り上げが3割も落ちたんだ。前に受けた損害もかなりの額になったし、何とか戻って来てはくれないかい? 佐倉杏子」
さやか「杏子、戻ってきてよ。みんな待ってるんだから」
杏子「なんだよ……なんだよ……どうしてみんな私なんかの為にここまでしてくれるのさ……?」
まどか「いい?」マミ「ええ」ほむら「」コクリ QB「やれやれ」さやか「せーの……」
まどか「迎えに来たよ、杏子ちゃん。一緒にマミリーマートに帰ろっ」
マミ「まだまだ教えてないことがあるんだから辞めてもらっちゃ困るわ」
ほむら「あなたがいないとまどかと一緒のシフトになれない……だから帰って来て」
QB「君がいなくなってから売り上げが3割も落ちたんだ。前に受けた損害もかなりの額になったし、何とか戻って来てはくれないかい? 佐倉杏子」
さやか「杏子、戻ってきてよ。みんな待ってるんだから」
杏子「なんだよ……なんだよ……どうしてみんな私なんかの為にここまでしてくれるのさ……?」
まどか「いい?」マミ「ええ」ほむら「」コクリ QB「やれやれ」さやか「せーの……」
まどか「杏子ちゃんが好きだから!」
マミ「佐倉のこと好きだからよ」
ほむら「まど……杏子のこと好きよ。(まどかの次に」
QB「僕にもし感情があれば、きっと佐倉杏子という人間を好きだっただろうね」
さやか「杏子が大好きだから」
さやか「だから、また一緒にバイトしよ!」
杏子「みんなぁ……さやかぁっ!!!!!」
杏子「うあ~~~んっ」ぎゅっ
さやか「杏子は私の嫁になるのだ~なんてね」ぎゅ
マミ「佐倉のこと好きだからよ」
ほむら「まど……杏子のこと好きよ。(まどかの次に」
QB「僕にもし感情があれば、きっと佐倉杏子という人間を好きだっただろうね」
さやか「杏子が大好きだから」
さやか「だから、また一緒にバイトしよ!」
杏子「みんなぁ……さやかぁっ!!!!!」
杏子「うあ~~~んっ」ぎゅっ
さやか「杏子は私の嫁になるのだ~なんてね」ぎゅ
えんだああああああああああああああああああああああああああああああ
杏子「私もみんなのこと……さやかのこと、大好きだから!」
まどか「えへへ」
マミ「うふふ」
ほむら「」コクリ
QB「感情がないってものがこれほど寂しいとはね」
さやか「照れますな」
たい焼きの親父「よし、今日はうちのもんが旅立つ記念だ。好きなだけ食っていってくれ」
みんな「やったっー!!!」
杏子「おっさん……」
たい焼きの親父「四の五の考えず好きなことをやればいい。俺みたいにな」
杏子「……ああ。そうさせてもらうよ」
まどか「えへへ」
マミ「うふふ」
ほむら「」コクリ
QB「感情がないってものがこれほど寂しいとはね」
さやか「照れますな」
たい焼きの親父「よし、今日はうちのもんが旅立つ記念だ。好きなだけ食っていってくれ」
みんな「やったっー!!!」
杏子「おっさん……」
たい焼きの親父「四の五の考えず好きなことをやればいい。俺みたいにな」
杏子「……ああ。そうさせてもらうよ」
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