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    元スレ垣根「『ていとくん』って何?」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - ていとくん + - とある + - とある魔術の禁書目録 + - 垣根 + - 垣根帝督 + - 垣根帝督冷蔵庫 + - + - 心理定規 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 3 :

    垣根「…何でお前は息あがってねえの?」

    心理定規「いや、だって元々あなたとは距離をとってたし(二つの意味で)走る必要もなかったもの」

    垣根「そうかい。にしても、まさかこのタイミングで来るとは…。一方通行の野郎…」

    心理定規「第1位が来ちゃったし今日はあきらめるしかないわね。にしても、まさかあなたが失敗するなんて」

    垣根「ぁ?失敗?何言ってんだお前。最後の最後で大成功だぜ」

    心理定規「私には、あなたが何を言ってんのかわからないけど」

    垣根「打ち止めはな、今日お菓子集めをやってたわけだ。『おっとっと』もその中の一つだったんだが…
    今の今までそれは手に入らなかった。だからくれてやったというわけだ。ハッピーエンドってやつだな」

    心理定規「えっ」

    垣根「えっ」

    心理定規「!?真顔で返されても困るんだけど…。あなたの本来の目的って何だったっけ」

    垣根「そういや何だったっけ」

    102 :

    ほのぼのだな

    103 = 3 :

    公園にて

    上条「ふいー、食った食った。上条さんはもうこれ以上は食せないのですよ。
    (甘いもんは別腹ってのは本当だったんだな。例の女性と食事した後だったから、あんま食べれんとばかり)

    美琴「随分とおいしそうに食べてたわね。あんたの幸せそうな顔なんて久々に見た気が」

    上条「…はぁ、誰のせいだと思ってんだか。いつもいつも電撃かまされ、挙句に追いかけ回されるんじゃ
    そりゃーな。お前の前じゃ愉快な顔すんのも難しいって話だぜ」

    美琴「な、何よ!?私のせいだって言うの!?」

    上条「ほら。すぐそうやってムキになるじゃねえか」

    美琴「うぅ…」

    上条「俺はさ、お前とは仲良くやっていきたいんだよ。怒った顔なんてできれば見たくない」

    美琴「そりゃ私だってその…あんたとは仲良くしたい…し」

    上条「だからさ、きっかけになるかはわかんねえけど…これやるよ」

    美琴「え?この飴、くれるの?」

    104 :

    看板直撃か

    105 = 3 :

    上条「あぁ、『きのこの山』をくれたってお礼も兼ねてな。『かわりんぼ』っていうんだけど、
    なかなか美味いんだぜこれ。表はソーダ味、裏はレモン味、一緒に舐めればメロン味だ!」

    美琴「知ってる知ってる!めっちゃオイシイのよねこれ!
    中のラムネやガムも含めて♪ …さっそく舐めてもいい?」

    上条「もちろんいいけど(そんなに『かわりんぼ』が好きだったとは。凄く上機嫌だ)」

    美琴「ペロペロ(ソーダ味)、…レロレロ(レモン味)」

    美琴「……」

    美琴「二つ堪能しきったところで、メロン味!はむ♪」

    上条「…っ」

    上条「(御坂ってこんなに可愛かったっけ…?)」

    美琴「?どうしたのよ?私のほうジロジロ見つめて?」

    上条「いや、可愛いなぁって思ってたんだよ。お前もそんな顔できるんじゃねえか」

    美琴「な、な、ななななな、何言ってんのよあんた!?可愛いとか、バ、バカじゃないの!?」

    106 = 3 :

    上条「変なことを言ったつもりはないんだけどな。だって、なんか良いじゃんこの空気。
    いつもこんな感じだといいよな」

    美琴「バ…バカじゃないの…」

    上条「(うーん、やっぱ可愛い。ビリビリは今日はどうしてしまったんでせうか?
    …いかんいかん、何か変な気分になってきた。話題出して切り上げよう)
    他にも菓子あるんだけどいるか?わたパチに北海道スルメ、白アンパンまであるぜ?」

    美琴「随分とまあ、豊富な種類の食べ物を持ってるのね…」

    美琴「(…あれ?)」

    美琴「ってか、何であんたそんな大量の食べ物持ってんのよ?それに間食に使いそうなばかりの…」

    上条「あぁ…それはだな、インデックスに頼まれたからだよ。あいつ結構食うからな…
    おやつのストックが切れたせいなのか、俺に大量買いしてこい!って言われてさ」

    美琴「インデックスって、あの銀髪のシスターのことよね?へぇ…結構仲良いのね」

    107 = 3 :

    上条「というか今それ(大量の食糧)に気付いたわけでもねーだろ?今日初めて俺と会ったときから、
    全力でお前はその(大量の食糧)ことで追っかけてきたんじゃねえか」

    美琴「そういやそうだったわね。あれ、何で追いかけ回してたんだっけ?
    …ま、いっか。今おいしいお菓子が手元にあるなら、それで十分よ!」

    上条「(ゲコ太のチョコレートがどうとか言ってなかったっけ?
    まぁ別に言う必要もないか…。今あいつは楽しそうだしな)」

    美琴「♪」

    スクールのアジトにて同時刻

    垣根「!」

    心理定規「どうしたの?」

    垣根「終わりよければ全てよしの、俺と思考回路が似通った人がいたような気がする」

    心理定規「気のせいじゃない?」

    垣根「そうかもな」

    109 = 91 :

    ていとくんはやっぱりていとくんだな

    110 = 3 :

    心理定規「それで、当初の目的は思い出した?」

    垣根「ああ。1分前にだけど、思い出した」

    心理定規「ついさっきまで思い出せなかったのね(遠い目」

    垣根「正直自己嫌悪で死にそうなんだが。打ち止めの誘拐を忘れるとかありえねえ…」

    心理定規「私だって、あなたがそんなミスを犯したなんて信じられないわ。でも…」

    垣根「でも?」

    心理定規「嫌じゃなかったんでしょ?…人助け」

    垣根「…かもな」

    心理定規「一方通行はどうするの?殺すの、やめる?」

    垣根「はっ、舐めてんじゃねえぞテメェ。あいつはいずれ潰す。ただ、それが今日明日じゃなかったってだけだ」

    心理定規「そうなんだ。でも、一方通行が死んだらあのコは悲しむでしょうね」

    垣根「何が言いたい?」

    心理定規「別に。ただ、事実を言っただけよ」

    垣根「……」

    111 = 3 :

    垣根「そうだな、そりゃ今すぐには殺さねえ。あいつが存在することで、
    それが誰かの幸せになってる限りはなぁ。逆を言えば、それが無くなったときこそあいつの死ぬ時だ」

    心理定規「…大丈夫?」

    垣根「ぁ?何がだ?」

    心理定規「私には、あなたの中で『殺しの線引き』ってやつが随分と変化したように思われたんだけど」

    垣根「だから?」

    心理定規「暗部」

    垣根「ッ」

    心理定規「そういう価値観で、暗部続けられるのかなって。私の言ってる意味、わかるわよね?」

    垣根「……」

    垣根「仕事は選ぶかもしれねえな」

    心理定規「……」

    心理定規「(え…。ま、マジで??)」

    112 :

    なんなんやこの丸っこい冷蔵庫は…

    113 = 3 :

    心理定規「…考えられないわね。以前のあなたなら、絶対にそんなこと言わなかったのに」

    垣根「ほっとけ」

    心理定規「でもまぁ、不思議とそんなに驚きはないかも。私怨憎悪陰謀が渦巻く裏世界…
    そんな暗部に潜む人間の中でも、あなたはどこか優しかったものね」

    垣根「は?優しいだぁ?お前、頭イカれちまったのか」

    心理定規「確かに、あなたは敵対する人間に対しては、容赦なくいつもいつも無慈悲だったわね。
    一方で、友好的、好意的、理解ある人間に対しては一切手を付けていなかったのもまた事実」

    垣根「随分と高い評価をしてくれてるようだが、俺はただ『流儀』に従い生きてただけだ。
    わかるか?それ以上もそれ以下もねえんだよ」

    心理定規「それでも、極力殺しを控えてたことに変わりはないわ。暗部の人間が皆々そうしてるわけじゃないもの」

    垣根「勝手に言ってろ」

    114 = 112 :

    ていとくん可愛いよおおおおおおおおおおおおおお

    115 = 3 :

    心理定規「ええ、勝手にするわ。…けどね、私だって暗部の人間のはしくれ。
    あなたの言葉を完全に信じきったわけじゃないわ」

    垣根「言葉って…仕事を選ぶってやつか?いや、別に俺はお前にどう思われようが
    知ったこっちゃねえんだが。思いあがるなよ」

    心理定規「それでも、一方では信じたいって気持ちもあるの。だから、私に信じさせてくれないかしら」

    垣根「信じさせるだぁ?メンドくせー女だな」

    心理定規「…ちょっと試させてもらうわ。ゴメンね」

    垣根「は?」

    垣根「……」

    垣根「…!?」

    心理定規「……」

    垣根「テ…テメェ…ッ!!どういうつもりだ!?アァ!?」

    心理定規「あなたは今、このとき未元物質を意図的に解除してたってことかしら?…そうよね、
    そうじゃなきゃ『メジャーハート』が『常識の通じない』あなたに効いてるはずがないもの」

    116 = 112 :

    つまりていとくんとの心の距離を…ゴクリ

    117 = 3 :

    垣根「ふ…ざけんじゃねえぞッ!!?死にてえのかッ!?!」

    心理定規「あなたには、昔からそういう傾向があったわ。信頼してる、ないしは傷つけまいって
    思ってる人の前では能力を切るところが。だから、私はさっき優しいってあなたに言ったのよ?
    …もっとも、私までその範疇にある人間だってことは、今初めて知ったけどね。素直に嬉しいわ」

    垣根「何のマネだって聞いてんだよッ!!?自分を『一方通行』に見立てて何がしてえんだ!?」

    心理定規「最初に言ったじゃない、試させてもらうって。あなたの言葉が本当かどうかを…ね」

    垣根視点「最初に言っただろうが試すってよォ?てめえの言葉が嘘か誠かなァ!!」

    心理定規「言葉通りなら、『今の一方通行』はあなたには殺せないんだったわよね。どう?殺せる?」

    垣根視点「言葉通りなら、俺様は殺れないんだったかなァ?ま、てめェにそんな度胸があるはずもねェかァ」

    垣根「殺す」

    そのとき。垣根の能力『未元物質』が発動したのだった。この世には存在しないはずのダークマターの塊は
    心理定規に向かって一直線に突き進んだ。

    ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…

    118 = 112 :

    どうでもいいけどメジャーハートの能力って口調とかも変わってきこえんの?

    119 = 3 :

    >>118
    そういう描写は原作にはないな…。
    あ、そういうふうに聞こえてんだ?くらいの認識でいてくれれば幸い

    120 :

    なんかよくわからんけどていとくん可愛い

    121 = 112 :

    ていとくん可愛いよな

    122 = 3 :

    突き進んだはずだった

    心理定規「…?」

    彼女は生きていた。代わりに延長線上にあった壁が崩壊している。…わずかのところで、攻撃はそれていた。

    垣根「…これで十分かよ?メジャーハート」

    常識の通じない未元物質発動により、垣根の視点も元に戻っていた。いつもの心理定規が目の前にいる。

    心理定規「あなた、いつからエンターテイナーになったのかしら?最初から殺すつもりがないのなら、
    ハッタリでも攻撃するのはやめてほしいものね。危うく心臓が止まりかけちゃった」

    言うまでもないが、攻撃がそれたのは彼女によるものではない。垣根帝督が、敢えて軌道をそらしたのだ。

    垣根「自分から綱渡りしだしたくせに何言ってやがる。そのスリルは、俺からてめえへの見物料だコラ」

    心理定規「ふふっ、ありがたくもらっておくわ」

    結局、垣根には心理定規(一方通行)に攻撃をできなかった。ただただ、その事実だけが残る。

    123 = 112 :

    やっぱていとくんはていとくんだな可愛い

    124 = 3 :

    垣根「で?お前は信じることができたのか?」

    心理定規「…聞くまでもないでしょ?言わば、さっきの状況は極限状態。私のメジャーハートは生半可なもの
    じゃないの。それでその結果を信じられないなら、もはやそれ以上の証明環境は私には思い浮かばないわね」

    垣根「随分な自信だな」

    心理定規「伊達にスクールやってないから」

    つまり、彼女は信じたということなのだろう。

    垣根「しかし腑に落ちねえな。俺の言ってたことが嘘なら、今頃お前は四肢が存在してたかも怪しいぜ?
    それだけのイカれたリスクを背負ってまで、俺の言葉を信じたかったってのか?お前はよ」

    心理定規「そうね。ちょっと馬鹿げてたかもね」

    垣根「かもじゃなくて十分馬鹿げてんだよ。稀に見るhighリスク・lowリターンだったぜ。
    …いや、その表現も間違いか。そもそもリターンが存在したかどうかも怪しい」

    125 = 96 :

    お前らこんな高校生の物語に感情移入して大丈夫か?
    お前らの嫌ってるDQN&ゆとりだぞ?

    129 = 3 :

    心理定規「何をプラスマイナスと見るかは、所詮その人の価値観次第だわ。
    あなたの中で起こった変化を感じとり、それを信じられたというのは私にとって十分な見返りだった」

    垣根「…つまりどういうことなんだ?」

    心理定規「今ならあなたのこと好きになれるかもって思ったの」

    垣根「……」

    垣根「普通に言ったな」

    心理定規「そうね」

    垣根「ストレートだな」

    心理定規「そうね」

    131 = 112 :

    心理定規△

    132 = 3 :

    垣根「…ため息がでるな。その手のやりようで、一体何人の男をこれまで籠絡してきた?」

    心理定規「あら。あなただって人のことは言えないんじゃない?」

    垣根「一緒にすんな。俺の場合は、向こうから女が寄ってくんだよ。
    誰かみたく積極的に落としにかかってるわけじゃねえ」

    心理定規「嫌み?」

    垣根「さあな」

    心理定規「信じられない?」

    垣根「ああ」

    心理定規「嘘ね。本当は信じたくてたまらないくせに」

    垣根「その過剰な自信はどっから来るんだか」

    心理定規「じゃあ、さっき能力を解除してたのはどうしてかしら。私を特別扱いしてたから…。違う?」

    垣根「……」

    134 = 112 :

    ていとくん可愛い心理定規△

    136 = 3 :

    垣根の手が彼女の腰後ろへと伸びる。第三者から見れば、抱きしめるような格好となっている。

    心理定規「まだ返事を聞いてないんだけど?」

    垣根「テメェの事情なんざどうでもいい。それより…」

    心理定規「?」

    垣根「散々さっき俺を試したんだ。なら、今度は俺が『試す側』になったって、問題はねえはずだよな?
    拒否権はねえぞ。本当に好きだってんなら、俺にそれを信じさせてみろ」

    心理定規「…もしかして、わざと言ってる?これまでの男たちと同様、利用価値があるか否か…。
    そういう即物的欲求の目でしかあなたを見てないって、本気でそう思ってる?
    そんな刹那的でしかないものと自分の命を天秤にかけるような真似を…。私がするって、本当にそう思ってた?」

    垣根「……」

    心理定規「さっきのメジャーハートで、それはわかるわよね」

    垣根「…あぁ。そこまで鈍くねえし」

    心理定規「やっぱり知ってて言ってたんだ。意地悪な人」

    そう言うと彼女は、低くかがんだ垣根の首後ろで、両手を交差させる。異性との接触に慣れていたせいだろうか、
    二人とも、その動きには手慣れたものがあった。後は自然と顔が近づき、当然ともいえる行為に及ぶ。

    138 = 112 :

    結局ていとくんとは一体なんだったのか

    139 = 112 :

    えんだああああああああああああああああああああああ

    140 = 51 :

    心理さんに踏まれたい

    141 = 3 :

    唇が触れた。一回目は表面をなぞるだけの上品なキス。互いの目線が合う。

    ……

    一回だけでは物足りなかった。
    特に合図を送るわけでもなく、再びが顔が近づいた。考えてることは同じらしかった。

    二回目。今度は一回目よりも深かった。相手の唾液に触れたような…気がした。
    意図したわけではないが、無意識の内に唇を強く押しつけてしまっていたらしい。
    どちらがかはわからない。双方ともにだったのかもしれない。

    三回目。二回目からすぐのキスだった。一回目から二回目のキスへと移る、その間隔より短かったのは
    言うまでもない。秒単位で、互いを求める欲求は高まっていた。そして…このキスは長かった。

    心理定規「ぁ…む…ぅん、はぁ…ぁ…ん」

    こういう経験には慣れていたはずの彼女だったが、その顔は火照っていた。
    これまでの打算的要素を一切排した本物の接触。普段の冷静さを装いつつも、やはり緊張の色は隠せなかった。
    一方の垣根も、表立って表情には出さないものの相手を意識しているせいか…その顔はどことなく強張っている。
    彼からすれば、彼女はこれまでのような単に遊びの延長線上で付き合ってたような女とは…ワケが違うのだから。
    意識するなというほうが無理だろう。

    142 = 3 :

    いつから垣根は彼女を『特別な人』という位置付けで括っていたのだろうか。スクールで行動を共にするにつれ、
    情が移ってしまっていたのか。そうにせよ、決定的な理由が思い浮かばない。正直な話、彼女のどこに惹かれた
    のかもわからない。変な話だ。女なら他にいくらでもいるのに。いる…はずなのに。

    垣根「(…知ったことか)」

    結局のところ、『好きになった人が、結果として自分の好きな人だった』これが全てだった。
    ひどく稚拙なものには違いないが、彼にはそれで十分だった。
    むしろ、一つ一つに詳らかに理由付けされてるほうが不自然なんじゃないか。

    垣根「(抑えられねえ)」

    本命の女が自分の『女』となった、それを自覚してしまったがゆえの衝動

    心理定規「っ!?」

    垣根は、自分の舌を彼女の口内へと突き出していた。

    143 = 3 :

    心理定規「(何…これ、いきなりこんな…激しく…っ!?)」

    おかしい。世に言うディープキスに、全く経験がなかったわけではない彼女だが、相手が垣根帝督だと
    どうしてこうも快感が違って見えるのか。気持ちよさに、頭の中が真っ白になりそうだった。
    くちゃくちゃと音が鳴っている。舌を絡めたり唾液の感触を確かめたりと…とにかくいやらしい音だった。

    心理定規「ぁ…ん、や…ぁっ、あ…ぅぅ、はぁ…ぁ、ん…っ」

    時間の感覚もわからなくなっていた。一体何秒が過ぎたのか…。いや、分単位だったかもしれない。
    そのへんはもう曖昧だった。というか、そんなことはもはやどうでもよかった。唇をくっ付け合い、
    舌と舌とを絡めるその深いキスに全神経を奪われていた。それだけだった。
    …その弊害か、呼吸することも忘れてしまっていたその行為に、当然のごとくストップがかかる。

    心理定規「はぁ…っ!ゴホっ、コホっ…」

    垣根「!大丈夫か?すまん、やりすぎたな…」

    唇が離れる。新鮮な空気が、改めて肺の中へと送り込まれる。

    心理定規「…はぁ。ちょっと油断すればこれなんだから…。でも、嫌じゃなかったっ」

    激しいキスからは一転、二人は静かに抱き合った。しかし、決して弱くはないその力で。

    心理定規「……」

    144 = 3 :

    心理定規「気持ち…よかった。」

    垣根「俺もだ」

    心理定規「そんなこと言って、どうせ他の女とも同じように感じてたんでしょ…?」

    垣根「おいおい…この期に及んでまさかの嫉妬か」

    心理定規「あなたは?私に嫉妬しない?」

    垣根「ぁ?むかつくに決まってんだろ」

    心理定規「素直な人。でも、今までのキスの中で
    一番感じたっていうのは本当…。それだけは信じてね?」

    垣根「舌で上手く性感帯をつついたからな。そんな俺が相手なら、感じたのも当然だろ」

    心理定規「へー、手慣れてるのね。そんな不粋なこと言う人嫌い」

    垣根「はき違えんな。ここまで必死に舌動かしたのはお前が初めて、ってことくらい気付け」

    心理定規「…ありがとう」

    145 = 3 :

    落ち着いた二人は腕の拘束をほどき、傍にあったソファーへと腰かける。

    心理定規「…ふふっ、今のあなたなら、もしかしたら一方通行にも勝てるかもね」

    垣根「っ!?」

    突然の『一方通行』の名に、垣根は舌を噛みそうになる。

    垣根「オイ、お前は今どういうつもりでヤツの名前を出した?10字以内で懇切丁寧に説明しろや」

    心理定規「別に。素直に思ったことを口にしただけ」

    垣根「10字超えてんぞコラ」

    心理定規「本心を言っただけ」

    垣根「懇切丁寧とは程遠いな」

    心理定規「イジメ?」

    垣根「第1位の名を脈絡もなく出すテメェが悪い」

    146 = 3 :

    心理定規「怒っちゃった?」

    垣根「怒るも何も、わけがわかんねーんだよ」

    心理定規「今日私、上条当麻に会ったの」

    垣根「いきなり話題変わりすぎだろ」

    心理定規「あら?私は話題をつなげてるつもりだけど」

    垣根「…なんかもうメンドくせえ。聞いてやるから好き勝手話せ」

    心理定規「ええ、好き勝手話すわ。上条当麻…あなたなら聞いたことあるわよね?」

    垣根「幻想殺しのレベル0だったか」

    心理定規「そして、一方通行を倒したことでも知られてる」

    垣根「…上条当麻ねえ。そいつと会って何してた?」

    心理定規「一緒に食事してたの。おまけにお菓子までもらっちゃった」

    垣根「テメェが『おっとっと』持ってたのはそれが理由か…」

    147 = 112 :

    お菓子の話からここまで持ってくるとは
    とりあえずていとくん可愛い

    148 = 3 :

    心理定規「食事は私が奢ってあげたんだけど、それを承諾するまでの彼は随分と頑なだったわ。
    後ろめたさがあったのね。それを受け入れた後、今度は私から言い出したとはいえ、お菓子まで譲ってくれた」

    垣根「だから?」

    心理定規「優しいとは思わない?彼」

    垣根「何が言いたいのかわからん」

    心理定規「あなたが今日打ち止めに施した優しさと、何か差異があるかしら」

    垣根「…おいおい。まさかとは思うが、俺を上条とかいう野郎と同一視してんじゃねえだろうな?
    ヤツが一方通行を倒せたから俺にもそれができるとかいう、くだらねえ方程式を唱えるつもりかテメェは」

    心理定規「そんなにおかしい?」

    垣根「正気かよ」

    心理定規「じゃあ、上条当麻が一方通行を倒したことに関して、あなたはどう分析してる?」

    垣根「幻想殺しでもうまく使ったんじゃねえのか」

    心理定規「それだけで第1位に勝っちゃうなら、この学園都市の序列も有名無実よね」

    149 :

    こなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

    150 = 112 :

    >>149
    未元物質で粉雪を演出するとかていとくん恥ずかしいな


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