元スレ垣根「『ていとくん』って何?」

みんなの評価 : ★★
1 :
垣根「『ていとくん』って何?」
心理定規「あだ名でしょ」
垣根「誰の?」
心理定規「あなたの」
垣根「……」
垣根「え?マジで??」
2 = 1 :
垣根「てっきり何かのマスコットキャラクターの名前かと思ってたぞ。
平仮名5文字で語尾が『くん』とか」
心理定規「帝督に『ん』を付けて『ていとくん』なんでしょ」
垣根「なるほど」
垣根「……」
垣根「何かバカにされてるような気がする…」
心理定規「どっちかと言うと愛称じゃ?可愛らしい名前じゃない」
垣根「ダメだ。どうしたって蔑称にしか思えねえ」
心理定規「あなたってそんなにネガティブだったっけ」
3 :
あ
4 :
早くアニメで出てこいよな、ていとくゥン
5 :
終わり。
6 = 1 :
垣根「どうしてこうなった!?第1位じゃないから、こんなわけわからん蔑称が付いたのか!?
はっ、何もかも一方通行のせいというわけか。やっぱあいつは殺す必要があるな」
心理定規「何その責任転嫁(というか一方通行にもあだ名はあるけど。敢えて言ったりはしないけど)」
垣根「というわけで第1位を潰す」
心理定規「いってらっしゃい」
垣根「え?お前は?」
心理定規「買い物でもしてくる」
垣根「俺たち同じスクールじゃなかったか」
7 = 1 :
心理定規「だってそれ、単にあなたの私的な問題じゃない。私まで動く義理はないわ」
垣根「あのな。前にも言ったと思うが、いずれ俺はあいつを潰す予定だった。
1位の座をもぎ取り、アレイスターとの交渉権を握るためにもな。もちろん、そのときには
俺のみならずスクールにとっても良い条件を、あいつから引き出すつもりだ。お前にだって利益はあるぞ」
心理定規「だとしてもパス」
垣根「つれないこと言うなよ…」
心理定規「一方通行に私のメジャーハートが効くとは思えないから。知っての通り、私の能力は
対象の『他人に対して置いている心理的な距離』を識別し、その心理的距離を自在に調整できるもの。
普通の超能力者や一般人ならともかく、あんなイレギュラーには使いたくないわ」
垣根「…ははっ。お前、もしかして、あいつには『攻撃を躊躇させるほどの親しみのある他人』がいないって、
そう思ってんだな?確かに、あいつには黒い噂がいろいろあるからな。そう思うのも無理はねえ。けどなぁ…
俺は知ってんだよ。あいつにも一応『守ってやらなきゃいけねえ存在』はあるってことが。
アレイスターもそう言ってたぜ。確か打ち止めとかいう小さな少女だったか」
心理定規「いや、知ってるけど」
8 = 1 :
やっぱ携帯じゃ無理が… 素直にPCにしよう
9 = 3 :
垣根「え?」
心理定規「知ってて敢えて言ってんのよ。そもそもあいつの反射に効くかどうかもわかんないし、
仮に効いたにせよ、『可愛さ余って憎さ百倍』って言葉があるじゃない?だからパスって言ったの」
垣根「あぁそう。もういいわ、俺一人で潰す。っていうか、元からお前は宛てにしちゃいねえんだよ」
心理定規「(え?逆切れ?こんなんだから『ていとくん』って呼ばれんのよ)
垣根「お前の手がなくても、俺には人質って手があるからな。これであの一方通行も終わりだ」
心理定規「人質がないと勝てないってのも、何か情けないわね」
垣根「感情を操作するお前には言われたくねえよ!っていうか、別になくても勝てる」
心理定規「…強がり?」
垣根「おいコラふざけんな。俺の未元物質をお前も知ってんだろう??常識が通じないだけに
反射も効かねえんだからな。1位1位言うが、本来あんなヤツ俺の敵でもねえ」
心理定規「じゃあ、正々堂々戦ったら?」
10 = 4 :
読んでるからな、完結させろよ?
11 = 3 :
頑張ります
12 :
ていとくん声優どうなるんだろ
13 = 3 :
垣根「…冷蔵庫」
心理定規「え?」
垣根「あいつと戦ってたら、いつのまにか冷蔵庫になってた」
心理定規「それ日本語?」
垣根「人の話を最後まで聞け!!とにかくな、そんな夢を昨日見たんだよ」
心理定規「(どういうリアクションをとれば良いのかしら)」
垣根「何かとてつもなく嫌な予感がするんだよ…普通に戦ったらやばいと、俺の本能が告げてる」
心理定規「意味がよくわからないけど、そうなら戦うのやめたら?」
垣根「そういう問題じゃねーんだよ。たとえ死んでも『ていとくん』ってだけは呼ばれたくねえ!」
心理定規「難儀な人ね…」
14 :
そういえばこの前提督が無双するssあったな
あれはつまらなかった
15 = 3 :
垣根「というわけで、俺はこれから打ち止めってのをさらってくる」
心理定規「そう。頑張ってね」
垣根「マジで手伝う気ねえんだな」
心理定規「そんなに手伝ってほしかった?」
垣根「結局お前はどうしたいのよ…」
心理定規「買い物」
垣根「いってらっしゃい」
……
垣根「いやいや、俺も出かけねえと」
17 = 3 :
垣根「確かアレイスター情報だと、大体この時間帯ならこのコンビニ周辺にいるはず。
最近は『おっとっと』に『キャベツ太郎』、『バブルソーダガム』や『たけのこの里』にはまってるとか何とか。
…純粋に思うんだが、何で商品の銘柄まで知ってんの?詳しすぎじゃね?
ストーカーの域がじゃねえかアレイスター。プライバシーも糞もねえな」
打ち止め「あれぇ!?どうして今日に限って『おっとっと』も『キャベツ太郎』も
『バブルソーダガム』も『たけのこの里』も売り切れなの!?ってミサカはミサカはひどく憤慨してみる!!」
垣根「しかも当たってるし。…にしても4つともピンポイントで売り切れとは。運が悪いにもほどがあんぞ」
打ち止め「うぅ…どうしよう。他のお店に行けばあるかもってミサカはミサカは自分を奮い立たせてみる!!」
垣根「あきらめて外に出てきたか。よし、捕まえるなら今だな。
どういうわけかは知らんが、ちょうど一方通行もいないし」
打ち止め「あ!あなたは10032号!!ってミサカはミサカはとりあえず確認してみる!」
垣根「!?」
御坂妹「おや、こんな所で会うとは奇遇ですねと、ミサカは挨拶代わりにそう言い放ちます」
18 = 3 :
打ち止め「どうしてあなたはここに?」
御坂妹「今から夕食の買い出しに行くところです。そう言うあなたは?とミサカは聞き返します」
打ち止め「ここのコンビニに立ち寄らなかったってことは、近くのスーパーに行こうとしてるんだよね!?
私も買いたいお菓子があるから、そこまで一緒に行こうよってミサカはミサカは提案してみる!!」
御坂妹「とりわけ拒む理由もありませんと、ミサカはその提案を承諾します」
垣根「邪魔が入ったか…。まぁ、一人増えたところで俺の能力をもってすれば簡単にさらえるが…
対象とは関係のない人物まで巻き込むのは俺の流儀に反する。明確に邪魔してくるなら容赦はせんが。
なぁに、時間はまだあるんだ。余裕をもって、その隙をうかがうさ」
その頃
黄泉川「あれー?また打ち止めいなくなってんじゃん。というわけで、一方通行!」
一方通行「…まったくもって嫌気がさすぜェ。すっかりお決まりのパターァンになっちまった」
黄泉川「私の言いたいことは伝わったようだね」
一方通行「ったりめーだろォ!?何回同じやり取り繰り返してると思ってんですかァ!?
探しに行けばいィんだろ探しに行けば。ったく、すぐ目ェ離せばこれだ…」
19 :
>こんなんだから『ていとくん』って呼ばれんのよ
やっぱりバカにさるてるっぽいじゃないですか!やだー!
20 = 3 :
そして、再びその頃
上条「ったく、インデックスのやつ…おやつが切れたからって菓子を買い占めてこいなんて
狂気の沙汰じゃねえぞ!?おかげで上条さんの財布は底をついてしまいましたよ」
??「キャ!」
上条「うお!?すみません!ケガはありませんでしたか!?」
心理定規「あ、はい、大丈夫です。こちらこそよそ見をしててすみません。
(あれ?この人…もしかしてアレイスターが言ってた幻想殺しの少年?
顔写真で見た人と一致してるわ。へぇ…彼があの一方通行を)」
上条「?どうしたんですか?」
心理定規「あぁ、何でも。…ねえ、せっかくですし、どこかでお茶なさらない?」
上条「…え?今…何と?」
心理定規「どこかに食べに行きません?とお誘いしてるんですよ。…ご迷惑でなければ。
(垣根が倒そうとしてる第1位を倒した少年。どういう人間なのか、純粋に興味があるわね)」
21 :
がんばれ!ていとくん!!
22 = 3 :
上条「い、いやいや!ご迷惑とかとんでもないですよ!(これって…あれか?まさかの逆ナンってやつか??
まさかこんな日が来るなんて…。不幸体質だっただけに明日にでも空から隕石降ってきそうで怖いぜ…
あ!ちょっと待て!?今俺の財布の中身って…)」
上条「…あの、お誘いいただいて悪いんですが…。というのも、さっき買い物したばかりで
お金がほとんど残ってないんです…(やっぱ不幸だった)」
心理定規「あら、そうだったんですか。通りでそんなに買いこんでらしたのね。
…もしかしてお菓子ですか?」
当たり前だが、あまりに買いすぎてしまったためか、ビニール袋がパンパンになってしまってる。
その入り口からスナック菓子の先が覗いてるというのは、決しておかしなことではない。
上条「そうですね…ははっ…。ちなみに、全部お菓子なんですよ。知り合いに頼まれまして…」
心理定規「そういうことでしたらそのお菓子、私に少し分けていただけるかしら?
代わりに食事代は私が出しますので」
上条「えぇ!?(菓子少しと食事って、明らかに値段釣り合わなくないか!?
いや、万一釣り合ってたにせよ女性に奢らせるというのは何とも気分が…)」
??「こぉら!!見つけたわよッ!!ゲコ太シールを買い占めたのは…あんたねぇ!?
あんたでしょ!?その手に持ったはち切れんばかりの菓子袋がその証拠よッ!!」
23 = 3 :
上条「いぃ!?御坂!?いや、俺は決してシール目当てではなく中身のチョコレーt」
美琴「言い訳はいいわ!!今日という今日は…許さないんだからぁ!!」
上条「うおおおお!?落ちつけ!電撃はやめろって!!…くそ!」
彼の右手がそれを打ち消す
心理定規「(今のが幻想殺しね。そして向こうは…第3位の超電磁砲か。
彼女ともできればお茶したいとこだけど、この様子じゃ無理そうね)」
上条「くっ!逃げましょう!」
上条は、心理定規の手を取り走り出す。別に一緒に逃げる必要はなかったのだが…
いつもの彼の人を助ける癖か、つい反射的に手を取ってしまっていた。
24 = 3 :
一方通行「どこ行きやがッたあのクソガキ。最寄りのコンビニと言えば
この辺だよなァ?中にはいねェっぽいが」
海原「僕としたことが…美琴さんを見失ってしまった」
一方通行「……」
一方通行「(見なかったことにしよう)」
と思いかけた一方通行だったが、コンビニでうろうろしていたのなら
打ち止めを目撃している可能性もある。癪だったが、とりあえず話しかけた。
海原「!?見つかった!?トラウィスカルパンテクウトリの槍!」
一方通行「無差別に口封じですかこの野郎ォ」
海原「はっ、いけない。正気に戻らなくては」
とっさに取りだした黒曜石のナイフをしまう海原
一方通行「ストーカーしてる時点でもはや正気じゃねェけどな」
海原「一方通行さんじゃないですか。何か用ですか?」
一方通行「切り替わり早ェなお前…。この辺で打ち止め見なかッたか?」
25 = 3 :
海原「あぁ、彼女なら見ましたよ。方向から察するに…
近くのスーパーにでも行ったんじゃないですかね」
一方通行「そォか。報告ご苦労さン」
海原「あの、僕からも聞きたいんですが美琴さんを見かk」
一方通行「知らねェよッ!!!」
その頃、彼の探す打ち止めは
打ち止め「ちょっとー!どういうこと!?何でここにも『たけのこの里』がないのかなぁ!?
ってミサカはミサカは地団太を踏んでみる!」
御坂妹「『バブルソーダガム』だけでも、あっただけ良かったではないですか。それに『たけのこの里』の
代わりとなる『きのこの山』ならたくさんありますと、ミサカは購入の検討を薦めてみます」
打ち止め「『きのこの山』も嫌いじゃないけど…この前食べすぎちゃったからいいのって
ミサカはミサカはその検討を拒否してみたり」
御坂妹「しかし、味は同じチョコレート味ですと、ミサカは」
垣根「食感が全然違うだろ!?」
御坂妹「えっ」
垣根「えっ」
27 = 3 :
垣根「(!?思わず突っ込んじまいやがった…)」
垣根はそばを離れる
打ち止め「?どうしたの10032号?」
御坂妹「…いえ、それでも食感が違うと、ミサカは
愉快な誰かさんの助言により訂正させていただくとします」
垣根「(やべえ…今のはマジで危なかった。打ち止めのほうに気付かれてないだけでもよかったか)」
打ち止め「それにしても『おっとっと』も『キャベツ太郎』も無いってどういうことなのかな!?
ってミサカはミサカはあまりの事態のありえなさに困惑してみる!!」
御坂妹「売り切れ…というわけではないようです。おそらく、そもそも入荷自体されていない
商品だったのではないかと、ミサカは静かに分析してみます。コーナーやそれと思しき棚もありませんし」
打ち止め「スーパーって何でもあるわけじゃないんだね…とミサカはミサカは落胆してみたり」
御坂妹「私は買い出しが終わりましたが、あなたはこれからどうするので?」
打ち止め「うーん、まだ(外が)明るいし、他のお店にも行って探してみようと思う!」
御坂妹「わかりました。あなたの健闘を祈って、ミサカはこれを別れの言葉とさせていただきます」
打ち止め「ここまで付き合ってくれてありがとねー!ってミサカはミサカはお礼を言ってみたり!」
垣根「(これでようやく一人になったな。期は訪れたというわけだ)」
28 = 1 :
携帯から失礼…。今更ですけど時間軸は15巻あたりの、まだ特に死人も出てないようなとこを
書いてるつもりです。ただ15巻時に日本にはいなかったキャラも出てくるかもで
そこは見逃してやってください…
29 = 3 :
上条「…すみません、思わず手を取って走ってしまって」
心理定規「それはいいのだけれど、走ったから汗をかいてしまったわね」
上条「あ、それならハンカチを…!あれ、ない…(ポケットに入れ忘れた…不幸だ…)」
心理定規「いいわ、私もってるもの。それより走らされた分、本来しようと思ってた買い物が
できなくなっちゃった。お店も離れたし、時間も奪われたものね。だから、私の言うこと聞いてくれる?」
上条「それはそれは、何なりと…」
心理定規「食事代を私に支払わせる気にはなったかしら?」
上条「ええ!?でも」
心理定規「言うこと聞いてくれるんじゃなかったのかな」
上条「う、うーむ(なるほど、逆手に取られた。…さすがに、ここまで親切にされて突っぱねんのは失礼だよな)
じゃあその好意、ありがたくいただこうと思います!」
その頃
一方通行「スーパーの中にもいないみてェだが…。一体どこまで行ったんだァあのクソガキは」
結標「……」
30 :
ていとくんってただの光をダークマターで変な破壊光線にしたり
空気や光に偽装した攻撃を使ったりしてたけど
食い物に偽装して体中に回ってから攻撃すれば確実だったんじゃ……
31 = 1 :
食い物…ダークマターってどんな味がするんだろう
32 = 3 :
一方通行「…何だァありや」
結標がスーパーの看板近くで腰を下ろしていた。ただし、何かから隠れるように。
一方通行「(見なかったことにしよう…)」
と思いかけた一方通行だったが、スーパーの外でたむろってたのなら打ち止めを目撃している可能性もある。
癪だったが、とりあえず話しかけた。デジャヴなのは気にしない。
一方通行「お前、何してンだ?」
結標「っ!!」
一方通行「あ」
結標のそばにあった看板が消滅していた
結標「ちょ、ちょっと!?あなたが驚かすから!うっかり看板をどっかに飛ばしちゃったじゃない!?」
一方通行「うっかりってレベル超えてンぞそれ…お前危険すぎ」
結標「って、やば!今顔を出したら…って、どうやらもういないようね」
一方通行「面倒だが聞いてやる。何やッてたのお前?」
34 = 4 :
え?ていとくんって食べれんの?
35 = 3 :
結標「…私が以前、とある空間移動能力者の風紀委員と対峙したのは知ってるわよね?
さっきまでそいつが近くにいたから。だから隠れてた。だって気まずいでしょ?何んとなく」
一方通行「ところで話は変わるけどよォ」
結標「今の私の話、聞いてなかったでしょ」
一方通行「打ち止めを見なかッたか?こっちに来たみたいなんだがなァ」
結標「あの小さな女の子のこと?スーパー出て駅の方へと行ったけど?」
一方通行「…ため息が出るな。一体どこまで捜索範囲広げるつもりなんですかねェあのガキは」
その打ち止めはというと
打ち止め「だ、大丈夫!?ってミサカはミサカはとても心配してみたり!」
垣根「いってええええええぇぇぇぇぇぇぇえええええぇぇぇええぇぇっ!!!」
頭をさすり、のたうち回る垣根を心配していたのであった。
垣根「(な、何が起こった!?今!何が起こった…ッ!?)」
突然頭上から看板が降ってきた
36 :
>>33
そもそも定期の一枚絵て存在したっけ?
37 = 1 :
>>33
実は彼女の公式絵は、15巻のスクールの面々が載ってる挿し絵一枚しかなく…
検索したら出てくるとは思いますけど
38 = 3 :
いつもの彼なら未元物質で打ち消すこともできたのだろうが…なんせタイミングが悪すぎた。というのも、
打ち止めを背後から捕まえようとした直後の出来事だったのである。彼は一方通行とやり合うまで
人質に傷をつけるようなマネはしない。であるがゆえに、害が及ぼす可能性のある未元物質の機能を意図的に
この時シャットアウトしていたのであるから。もちろん完全にではないが(打ち止めにも電気攻撃があるので)
垣根「(この看板が小さかったからよかったものを…。もし大きく打ちどころが悪かったら
俺今頃昇天だぜ?誰の仕業かはわからんが、この学園都市第2位様に一撃を加えたことだけは誉めてやる)」
垣根は無駄にダイナミックな動きで、急いでその場から離れた
打ち止め「ちょ、ちょっと!ケガしてるみたいだったけど大丈夫なの!?ってミサカはミサカは…
っていなくなっちゃった。まぁ、あんなに元気よく跳び上がれるんなら大丈夫だよね?って
ミサカはミサカは安心して心を落ち着けてみる」
??「ど、どうしたんですか!?今こっちの方から悲鳴が聞こえたんですが…」
打ち止め「?お姉ちゃんは?」
初春「風紀委員の初春飾利っていいます。お譲ちゃん、今何があったのか見てたかな?」
打ち止め「うーん、よくわかんないけど、たぶん何でもないと思うってミサカはミサカは告げてみたり」
初春「そっか。教えてくれてありがとね。(おかしいなぁ…どう考えても悲鳴が聞こえた気がしたんだけど)」
そのときだった。不意に、打ち止めの目が初春の手提げ袋からはみ出してるものに釘付けとなった。
初春「?どうしたのお譲ちゃん?」
打ち止め「そ、それ、もしかして…っ!」
39 = 3 :
初春「ん?もしかして、このお菓子のことかな?」
それも、打ち止めが探してる一つである『キャベツ太郎』だったのだ。
初春「…はい!」
打ち止め「え!?このお菓子くれるの!?」
初春「もちろんです。(ホントは佐天さんに頼まれたものだったけど…まぁ、たまにはいいよね)」
打ち止め「ありがとうお姉ちゃん!!ってミサカはミサカは目を輝かせて感謝の意を伝えてみる!!」
そしてその頃、上条たちはとあるファミリーレストランへといた。
上条「(本当はインデックスもここに連れてきたかったが…いやいや、そんなことをしたら彼女の
金銭的負担が増えて申し訳ないし、というか、いつもいつも俺が買い出しに走らされ料理をやらされ、
そして噛みつかれてんだから…たまには良い思いをしたっていいはずだろう!?うむ、そう言い聞かせよう)」
心理定規「ところで、そのお菓子袋見せてくれないかな。さっきから気になってたの」
上条「え?あ、あぁ、そっか。そういやお菓子をあげる約束でしたね。どうぞ。…しっかし」
どうにも、こんなどこにでもありそうな駄菓子と『彼女』との釣り合いが取れない。
金銭的な意味ではない。ようやく落ち着いた今だからこそわかるのだが、彼女は派手目のドレスを着ている。
顔もどこか日本人離れしていて、いかにもなお嬢様と見えたからだ。もっとも、同じお嬢様といっても
その雰囲気は美琴やどこぞやの風紀委員とは違うものだったが。
40 = 3 :
上条「(こんな庶民っぽい食べ物を…ね)」
心理定規「あら?私がこのお菓子に興味を示すことがそんなに不思議かしら?」
どうやら顔に出てたらしい
心理定規「確かに、普段私はこういった類の物は食べないわ。だからこそ興味があるの」
上条「(なるほど…彼女からすれば珍しいわけか。ま、何にせよ気に入ってもらえたのなら何よりだ)
好きなものがあるなら、自由に取ってもらっても構いませんよ。さすがに全お菓子の半分はきついですが…」
いくらなんでも、そこまでインデックスを足蹴にはできない。
心理定規「最初に言ったでしょ?『少し』だって。そんなに心配しなくても大丈夫よ」
さすがに外食店なだけあってその場で菓子袋を開封することはなかったが、その袋の外見、パッケージや
イラストを彼女はくまなく見ていた。中身以外であったとしても、その様は珍しかったのかもしれない。
心理定規「♪」
上条「(あぁ…この楽しそうな笑顔が見れただけでも、今日上条さんは
ココに来た甲斐があったというものですよ。あれ?そう言えばまだ名前すら聞いてなかったな…)」
自己紹介をしようかと思った、その時だった。近くの席から怒声のごとく声が発せられる。
麦野「はーまーづーらあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああッ!!!」
41 = 3 :
嗚呼…。まさに、こういうのをKYって言うんだろうなと噛みしめた上条少年だった。
麦野「頼んでたはずのロールケーキがないって、どういうことだコラアァ!?」
浜面「いや、だって売り切れだったし…」
麦野「だったら他の店へにでも行け!てめえについてるその足は何だ??ただの飾りか!?
それくらいの機転はな!小さな子供にだってできることなんだよォー!!」
打ち止め「はっくしょん!」
誰かが噂したような気がしたが…。まぁ気のせいだろう。
打ち止め「うーん、暗くなってきたってのもあって少し冷えてるのかも。
これは早くお菓子を買え揃えないとまずいかも!ってミサカはミサカは少し焦ってみたり」
というわけで、駅前のコンビニへと急ぐ打ち止めなのであった。そして場面は戻る。
浜面「これでも俺、頑張ってきた方だと思うんだけどな…」
フレンダ「確かに、見事にロールケーキ以外は買い占められてるね」
42 = 3 :
絹旗「『たけのこの里』だってこんなにいっぱいあるし…浜面のくせに生意気です」
麦野「いやいや、こんなの子供のお使い程度だから。誉めるに値しないっての」
絹旗「そういうことを言ってるのではなく。浜面程度が『たけのこの里』を
大人買いしてみたという、その豪快極まりない事実が問題なんですよ」
浜面「もうなんか意味不明なんだが…。お前、俺を叩こうと思えば理論すら壊すだろ?」
滝壺「大丈夫。私はそんな大人買いする浜面を応援してる」
浜面「毎回毎回大人買いする人間って、何か嫌なヤツっぽくね!?
っていうか俺は違うからな!?基本的にはこいつらの指示なんだからな!?」
フレンダ「でも、浜面だって嫌々大人買いしてるわけじゃないんでしょ?」
絹旗「それを人のせいにするとか、マジ最低ですよねー」
浜面「何このひどい仕打ち」
その頃
美琴「結局あいつはどっかに行っちゃったし…。ええい!!こうなったら甘いもんでも食べて
ストレス発散するわよ!!というわけで今スーパーにいるわけだけど…何だこりゃ。
なにゆえ『たけのこの里』が売り切れで『きのこの山』がこんな大量に余ってるわけ…?
何かしらの陰謀を感じるわ。…まさか!これは、私に『きのこの山』を買えっていう何かしらの
お告げ!?そりゃ私だってどっちかと言うとたけのこよりきのこのが好きだけどさ…」
43 = 3 :
黒子「お姉さまの好物を、また一つ発見いたしましたわーっ!!お姉さまは
『きのこの山』派だったんですね!頭の中に刻んでおきます!!もう、お姉さまったら…
そうならそうとこれまででも私に言ってくださればよかったのに」
美琴「あんたどこから!?」
黒子「とにかく買い占めましょう!!」
美琴「え??ちょ、ちょっと、待」
棚の『きのこの山』を全部カートに乗せ、レジへと突撃する黒子
美琴「あんなに買いこんで一体どうするつもりよ…」
ふと思った。そういえばあいつはどっちの派なんだろうなって。気付いた時には電話をしていた。
まぁ、よしんば買いすぎたのを食べてもらおうかなって算段もあったんだけど。
上条【ん?お、御坂じゃねえか。お前から電話って珍しいな。どうしたんだ?】
ここでふと、美琴は我に返った。私は一体何をやってるのかと。
今から自分がこいつに聞こうとしてることは、相当にくだらないことなんじゃないかと…
44 = 3 :
美琴「あ…え、ええっと…??私は何を言おうとしてたんだっけ…」
上条【おいおい、さっきはあんなに怒り飛ばしておいて今度はそれか。よくわからんやつだな】
美琴「よくわからないですって…?!」
そこで美琴の闘争本能に再び火をつけた
美琴「誰のせいでこんなことになっとると思ってんだゴルアアァァァァァ!?
いいから教えなさい!!あんたは『たけのこの里』と『きのこの山』、どっちが好きなの!!?」
上条【み、御坂…?】
黒子「お姉さま…?ど、どうされたので…?」
買い終わったのか黒子が戻ってきていた。とても心配そうな目をしていた。
美琴「(やってしまった…)」
45 = 3 :
上条【え、ええっとだな…。質問の意図はわからんが、敢えて言うなら『きのこの山』かな】
美琴「!!」
それを聞いた瞬間だったろうか、これまでのフラストレーションが一気に引いていくのがわかった。
美琴「そ、そうよねー!私さ、あんたなら『きのこの山』って言うと思ってたのよ!!
ちょうどいいわ!!買いすぎちゃったからあんた食べていいわよ!!」
上条【え?え?】
美琴「というわけで、今から例のいつもの公園まで来ること!!待ってるから!!」
そして唐突に電話は切られる
上条「何なんだ一体…」
心理定規「どうしたの?」
上条「自分にもよくわかんないんすけど、何か用事ができたっぽくて。あのビリビリめ…」
心理定規「ビリビリって、もしかしてお相手はさっきの超電磁砲さんかしら?」
上条「そうですね。ホント、いつもいつも破天荒なやつで…」
心理定規「仲がよろしいのね」
上条「い、いや…仲が良い…のか?無関心ではないのは確かっぽいけど。たぶん悪い意味で…」
46 = 3 :
一方通行「さて。駅前近くに来たはいいものの、あいつはどこ行きやがッた?
まさか電車乗っちゃったとか、そんな愉快な話はねェよなァ?骨が折れるってレベルじゃねェぞ」
小萌「土御門くーん!どこに行ったんですかー?先生怒りますよー!」
土御門「いいぃぃ!?おいステイル!人払いの術が効いてねえぞ!?どういうことだにゃぁ!?」
ステイル「僕に言われても困る!人払いはちゃんとやってるぞ!?術式範囲から逃れるたびに
彼女が僕たちのほうを捕捉してくるんだから、どうしようもないだろう!?」
一方通行「……」
一方通行「(見なかったことにしよう…)」
と思いかけた一方通行だったが、駅前近くを闊歩してたのなら打ち止めを目撃している可能性もある。
癪だったが、とりあえず話しかけた。もはやデジャヴを気にしてしまっては負けだろう。
土御門「お!一方通行!ちょうどいいところに!ちょっと頼みがあるんだにゃー」
話しかけようと思ったら、逆に捕捉されてしまった
土御門「確かお前、小萌先生と知り合いだったよな!?
俺たちはあっちに行ったって彼女にそう伝えてくれないかにゃー!」
一方通行「はァ!?どうして俺がそンなことしなくちゃなら」
土御門「後は頼んだにゃー!」
一方通行「後で殺す」
47 = 3 :
小萌「あ!一方通行君じゃないですか!この辺で金髪でグラサンかけた少年見ませんでした??」
一方通行「…逃げてるらしィそのアホなら、向こうの繁華街へと行ッたぜ」
小萌「おお!それは本当ですか!?ありがとうございます一方通行君!」
と言い、土御門たちとは違う方向へと足を運ぶ小萌先生。
土御門「いや~助かったにゃー。やればできるじゃないか一方通行!」
一方通行「そォか。じゃ、死ぬ準備はできたか?」
土御門「ステイル助けてー!!」
ステイル「冗談じゃないッ!!これ以上君のくだらんプライベートに付き合ってられるか!!
そもそも、ここまで助力してもらえただけでもありがたく思え!!僕は帰らせてもらうぞ!!」
土御門「は、薄情者ー!ろくでなしー!」
ステイル「もとはと言えば、君が僕を巻き込んだんだろうがッ!!」
そう言い残し、立ち去るステイル
一方通行「遺言でも聞かせろやァ。お前は何をやッてたワケ?」
48 = 3 :
土御門「いやー、補習サボっちゃってな。そのせいで小萌先生から追いかけ回されてたとこなのよ!
ステイルとは途中偶然出会って、助けてもらってたってとこだにゃー」
一方通行「…血液でも逆流させるかァ」
土御門「ま、待て!交換条件だ!お前がわざわざこんな遠方まで出向いてるってことは
打ち止めとかいう…お前の保護下にある少女だったか??彼女でも探してたんだろう!?」
一方通行「だったらどォした?」
土御門「ここから近くのコンビニに向かってったぞ!」
一方通行「だからァ?」
土御門「じょ、情報を提供したんだ…ここは見逃してくれないかにゃー…」
一方通行「……」
一方通行「ケッ。ここでお前を殺ッて、返り血浴びたまんまガキに会うわけにもいかねェからな。
今度会ったら、そのガキに感謝でもしとくんだなァ三下ァァァ!!」
49 = 3 :
眠くなったので寝ます…時間があれば朝にちょっと、
それがダメならその後投下します。ではおやすみなさい…10日の新約が楽しみです
みんなの評価 : ★★
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