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    元スレ桐乃「あたしのアニキが東方仗助なはずがない!」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 黒猫 + - アサシンクリード + - ウッディ + - キョン子 + - クロスオーバー + - ジョジョ + - ジョースケ + - 乳首 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 :

    DIO「私の息子がこんなにヘタレなわけがない」

    252 = 239 :

    >>251
    当たりを見逃すから…
    イタリアで立派になってますよ

    253 :

    グロリア「私の妹がこんなにたくましいわけがない」

    254 = 227 :

    承太郎「俺の娘がこんなにイケメンなわけがない」

    255 = 62 :

    徐倫「あたしの父さんがこんなに弱いわけがない」

    256 :


    あたしの名前は高坂桐乃。
    中学2年生。

    ティーンズファッション誌の専属モデルで学力は県内でも指折り。
    所属してる陸上部じゃエースだし、学校や仕事先では上品に振舞ってるから慕われてる。

    けど、そんなあたしにも裏の顔がある。
    実はあたしは超オタクなのだ。

    そんなあたしの家に従兄弟が転がり込んできた。

    東方仗助っていう名前のノッポなリーゼントの古臭いヤンキーみたいな奴。

    正直あのファッションセンスはあたしには理解出来ない。
    もうちょっと今時のオシャレをすれば少しはよくなるはずなのに…

    まぁ見た目はともかくとして。
    ちょっとは頼りになるヤツってことが最近判った。

    正直今でも何がどうなったのかよくわかんないんだけどあたしのピンチを救ってくれたんだよね。
    おかげであたしはお父さんに自分の趣味をある程度までは認めてもらえたんだ。

    だから他人に説明を求められたらそん時はアニキみたいなもんって言うつもり。
    ほ、ほら! それが一番手っ取り早いし! 長々とした説明って面倒じゃない!?

    …まだ説明を求められたことはないんだけど。

    それはさておき。
    本題はここから。

    257 :

    早人「ぼくの父さんがこんなに殺人鬼なわけがないッ!」

    259 = 256 :

    しおりちゃん(ゲームキャラ)のデフォルメキャラがピョコピョコとウインドウの中を歩いて、あたし達に向かってペコリとお辞儀をした。


    『いもーとめーかぁいーえっくす♪ おかえりなさーいおにいちゃん♪  妹と恋しよっ♪』


    あーんもう超萌え可愛い!

    この声を聞くだけでドーパミン的な脳内物質がザブザブ出てきちゃうって。

    思わず口元がにやけそうになるあたしだけど。

    「……なぁ~。 勘弁してくんねースかぁ?」

    なんかジョースケの奴はしおりちゃんの萌え萌えボイスを全然聞いてなかったみたいだ。

    それどころか、困り果てたような顔をしてあたしを見る。


    そう、いまジョースケの奴はあたしの部屋であたしのパソコンに向かってあたしのお気に入りゲーム『妹にこいしよっ♪』をあたしと一緒にプレイしているとこ。

    何でこうなったのかっていうと、ちょっと長くなるから簡潔に言ってみる。

    ジョースケの奴、実はエロゲ、ギャルゲに全然興味がなかったらしい。

    で、あたしとしてはそれが納得できないんだよね。

    そんでさ、あたしは思ったんだ。

    じゃああたしの趣味を理解させればいいんじゃね?って!

    261 = 132 :

    ジョースケがショーケースに見えてきた

    263 = 256 :

    とゆーわけで、今あたしはジョースケに二次元の世界を布教するべくつきっきりでコーチ中。

    だってのにジョースケの奴はすっごいダルそうな顔してるんだけど!?

    なにそれちょっとムカツク。

    「何そのイヤそーな顔? っていうかこれも人生相談の一部だし。 ほらちゃっちゃと始める!」

    うわ、もうあからさまにここから逃げ出したいって顔してる。

    けど、ここで逃がすわけにはいかないし。

    あたしはその大きな肩を両手で抑えつけて椅子から立てないようにする。

    まぁ…正直体格差とかを考えたらきっと効果はないんだろうけど。

    でも、アイツは無理やりあたしを振りほどいて立ち上がろうとはしなかった。

    ふ…ふーん? …まぁね? 当然だけど力尽くで乱暴なことをしないってとこはちょっとだけ評価してやってもいいかも?

    うあ。 なんか考えが脱線した。

    今はそんな事考えてる場合じゃないでしょ。

    『妹にこいしよっ♪』を足がかりに二次の世界を布教することの方が大事だっての。

    264 :

    髪型馬鹿にされる展開まだー?

    265 :

    本編の妹ってこんなにスイーツ臭い奴なの?

    266 = 264 :

    趣味を無理矢理押し付けてくるのって死ぬほどウザイよね実際

    267 = 226 :

    え?嘘まだあるん?

    268 = 256 :

    画面ではマスコットキャラがニコニコ笑いながらあたしたちを待ってる。

    待っててあたしの妹しおりちゃん(ゲームキャラ)!すぐにこいつもしおりちゃん(ゲームキャラ)に夢中になるって!

    「ほらほらマウス持って! で、NewGameをクリック!」

    「はぁ~… ここっスかぁ~?」

    気の抜けた声で返事をしながら『妹にこいしよっ♪』を始めるジョースケ。

    ドジャーン♪って感じの荘厳なオーケストラのBGMと共にOPムービーが始まってあたしはついうっとり。

    あぁやばい。なんかもう条件反射的に涙出てきそう。やっぱこれ神曲だなぁ…

    なんて、あたしがうっとりしながら感慨にふけるのも束の間だった。

    ブチンとOPムービーが中断されたのだ。

    「ちょっ!?  何やってんの!? 今ムービーの途中だったでしょ!?」

    Aメロで盛り上げていよいよサビ!っていう場面でムービーが強制終了とか。

    いやいやまじありえないでしょこれ!?

    269 = 256 :

    だってのに全然ジョースケは自分が何をしたのか判ってないみたいだ。

    「はぁ? いやでもよぉ~オメェーがクリックって言っただろうがよぉ?」

    そう言いながらジョースケはカチカチと意味なく数回マウスをクリックしてた。

    なんで小気味良くタイミングとってんのよまったく!!

    「いや判るでしょフツー!? 今超いいとこだったじゃん!? なんであそこでマウスクリックしようとか考えんの!?」

    「そんな事言われてもよぉ~…オレにゃあ何が悪いのかすらサッパリなんだけどなぁ?」

    ガーっとあたしに責められて不可解そうな顔をするジョースケ。

    ははーん。 ……なるほどね。 あたし舐めてたわ。

    コイツ、かなり年季の入ったレトロ脳だ。

    「ふぅ…まっいいわ。 どうせムービー単体ならあとでつべやニコ動でも見れるだろうしね」

    コイツにはまず様式美とかを教える前に二次の世界がなんたるかを叩き込まないとダメっぽい。

    「よぉ…なんだか苦労してんなぁ? もしかしたらだけどオレがいねぇーほうがいいんじゃねぇのかぁ?」

    もう見え見え。

    コイツこんな事言ってこの場を逃げ出そうとしてるし。

    そうは問屋が卸さないっつーの。

    270 :

    ジョジョと俺妹、両方好きな俺にとってはすごい面白いんだが
    ジョジョしか知らない人には桐乃が基地外スイーツにしか見えてなさそうで残念
    実際、はっきりと否定はできないんだが…

    271 = 228 :

    続編来たか
    しかしぶん殴りてえなこいつ
    誰か承太郎呼んでこいよ

    272 = 60 :

    これはサザエさんヤローが萌え絵なのか
    きりりんが荒木絵なのか

    273 = 264 :

    >>272
    後者だろjk

    274 = 256 :

    「ダーメ。 いいから早く始めて。 ってか名前入力画面のまま何分あたしを待たせるつもりなの?」

    「おめーメンドクセーなぁ…」

    そう言いながらも一本足打法でポチポチとキーボードを叩くジョースケ。

    コイツ………何だかんだ文句は言いながらも付き合ってくれるんだよね。 それに温厚だし面倒見がいいし。

    もっと優しく振舞うべきかな?って考えて、けどそれもモニターに写ってる文字を見て時速70kmで吹っ飛んだ。

    「……ちょっと待って。プリンスって何よ?どんな名前よ?」

    プリンス。

    主人公の名前がプリンスって。

    和訳したら王子じゃん!

    「おいおい…こいつぁブッたまげたぜ。 おめープリンス知らねーのかぁ?」

    だってのにジョースケの奴は逆にあたしを馬鹿してるようだった。

    「…いや知ってるけどさ。 てか違うでしょ! なんでプリンスなの?」

    「何って別にどんな名前入れても構わねーんだろぉ? だったら好きな歌手の名前入れてもいーんじゃねーのぉ?」

    いやいや全然よくないし。 ソレじゃ全然感情移入できないじゃんか!

    「いーんじゃねーのぉ?じゃないわよ! 何それ!? デフォルトネームよりたち悪いっての! こういうときは本名って相場が決まってんのよ!」

    276 = 223 :

    しかしジョジョにつられた人多いなwww
    俺芋原作よんだら死にそうだなwww

    277 :

    黒猫はスタンド使いに違いない

    278 = 132 :

    プリンスってなんぞー

    279 = 264 :

    もっと億康や露伴先生たちの出番キボンヌ

    281 :

    面白かった

    282 = 251 :

    男主人公でクイーンてのもな。ジョジョでいいじゃあないか

    283 :

    仗助今だにテープ使ってそう

    284 = 73 :

    承太郎なら利伸になっていたのか

    285 = 256 :

    そう言ってあたしは身体を乗り出した。

    ジョースケの後ろからキーボードを奪ってガーっとタイピング。

    まーたポチポチ一本足打法でタイピングされるのも面倒だし?

    結果的にあいつの背中にもたれかかることになっちゃったけど、まぁ別にそんなことはどうでもいーよね。

    「はい終わり! プレイヤーネームはアンタの名前、東方仗助! 判ったらちゃっちゃとSTARTボタンをクリックしなさいって!」

    「何かよぉ…ホンットにメンドクセーぞぉ…」

    ジョースケは唇を曲げて文句を言いつつもあたしに言われたとおりマウスを動かしてくれた。

    で、ようやく青空を背景に主人公のモノローグが始まったんだ。


    『俺の名前は東方仗助。自分で言うのもなんだがごく平凡な男子高校生さ。もちろん座右の銘は無気力、普通、無難だったりする』


    …ヤバイ。

    なにこれなんかスッゴイ笑える。

    見慣れてるはずのテキストがギャグにしか見えないんだけど。

    本名プレイってここまで笑えるもんだったの!?

    口を開いたら爆笑しそうで黙ってたっていうのに、その我慢もジョースケのボソリとした呟きで台無しになっちゃった。

    286 = 93 :

    ジョジョ一族に文章読むだけのゲームは似合わねーなw

    287 = 248 :

    億康ならガチハマりしそうな気もする

    288 :

    黒猫と露伴が見たい

    289 = 264 :

    ジョセフはリアルがギャルゲーみたいなもんかしら

    290 = 277 :

    みんな居るってことは吉良も居る世界なのか?生死は別として。

    291 = 60 :

    >>287
    登校中のアイス楽しみにしてたり人気の店に行きたがったりほんとかわいいからな

    292 :

    エロゲ~? ケッ! オレは不良だよ…!
    『エロゲ』なんてオタクのやるものなんてチャンチャラおかしくて…
    ン ま あ ~ ~ ~ い  またやるよ! 何作でも買うもんねーっ

    293 :

    僕らの間田さんならとっくにやってるだろうな

    294 = 256 :

    .
    「間違いねぇな… こいつぁ頭脳がマヌケだぜ」


    その一言であたしの笑いの津波を押しとどめていた防波堤は決壊した。

    「――ぷっ! あはははははははっ!!」

    「うおおっ!? どしたぁ!?」

    「ちょっ…ちょっと待って…笑いすぎてお腹痛い…プッ…あははははっっ!」

    いきなり爆笑しだしたあたしを見てジョースケが驚いてるけど、今はもうそれすらおかしかった。

    自称平凡なキャラの名前が東方仗助は無いわー!とか、ゲームのモノローグになんで真剣な顔して突っ込みいれんのよ!とか。

    もうとにかく何だか面白くて大爆笑。

    5分ほど笑い転げてたんじゃないかな。

    ようやく笑いが収まって、あたしはヨロヨロしながら立ち上がる。

    …いやもうこんなに笑ったのは何時ぶりよ?

    なんて事を考えながらゼーゼーと荒い息をしているあたしに向かって、不意にジョースケがこう言った。

    「なぁ桐乃よぉ~… おめーにゃぁこういう話が判るダチっつーのはいねぇーんかよ?」

    えっーと? ジョースケの奴いきなり何を言い出したの?

    295 :


    しおりちゃん「おにーちゃん、しおr

    ペッパー「丈助、こんなゲームやってんのか...

    296 = 256 :

    休憩するおおおお
    書き溜めないし、あらすじもあんま考えてない行き当たりばったりの適当だから保守もいらないし乗っ取りとかも大歓迎すよ

    297 :

    花京院はやり込んでそう

    298 = 295 :

    >>296にスパゲティを食わしてやりたいんですが、かまいませんね!!

    299 = 277 :

    >>297
    貴様ッ!このゲームをやり込んでいるなッ!?

    300 = 55 :

    答える必要はない


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