元スレ桐乃「あたしのアニキが東方仗助なはずがない!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
51 = 1 :
…グレート?
今グレートって言った!?
これ、肯定の意味だよね!?
っていうか否定でグレートなんて言葉は普通使わないし!
もうその瞬間あたしは本当にガッツポーズをとりたくなるくらいだった。
「でしょ! でしょでしょ! あんたにも判るんだ! なんか全然そんな感性持ってるとは思ってなかったけど!」
なんか嬉しさのあまり、思わずアイツの鼻先にお気に入りのゲームソフト『妹にこいしよっ♪』を突きつける。
「もうすっごく可愛いよね! このぷにぷに感とかもうやばいよね! 萌えでしょ! 超萌えでしょ!」
グイグイとアイツの顔に『妹にこいしよっ♪』を押し付けてあたしは熱弁する。
「あ、あのよぉ…そんな押し付けられると困るんだけどよぉ…」
思ったよりも乗り気じゃない…どころか困ってるような声が聞こえてハッと気が付いた。
まぁ…そうだよね。
コイツも男だし? あたしみたいな美少女にエロゲーを押し付けられちゃあ困るよね。
でもまぁここで理性を失うほど馬鹿じゃあないと思う。
まずは、それよりもコイツにあたしの趣味をしっかりと理解してもらうのが先だ。
52 :
>>49
ピンクダークのメルルか
53 :
コレは期待ww
54 :
これは支援せざるを
55 :
どういう方向に行くのか予想できん
56 :
最近、話題になったフィギュアの煮こごりを作っちゃうんだろう、もしくはそれを治す
57 :
これは期待せざるを得ないのは間違いないが睡魔が寝ないとやばい
>>1 の才能にしっとと期待
58 :
ごほんと咳払いをして話を戻す。
「え、えーっと。 とりあえずね。 これであたしの趣味は判ったでしょ?」
そう言って話を続けようとしたんだけど。
「お、おぅ…そりゃあ判ったけどよぉ…」
なんでか困ったような答えが返ってきた。
え?
何で?
そう思ってはたと気が付いた。
そういえばコイツ、いわゆるレトロゲームしかやらないんだった。
前お父さんとそんなことを話してたのを覚えてる。
最近のゲームはシステムが複雑すぎてついていけないとか何とか言ってたし。
もしかしたら誤解…ううん、食わず嫌いなのかもしれないじゃん!
あたしの趣味は理解できるけどやったことがないのかもしれない。
うわ…それ超もったいなくない!?
59 :
>>52
ピンクダークのメルルワロタwww
それにしてもスタンドはまだかね
60 :
クレイジー・ダイヤモンド!
壊れかけた家族の絆を修復するぜ!!
バァ―――z___ン
61 = 58 :
.
「あ、あのね! あんた誤解してるかもしれないけど! これノベルゲーだから超簡単だし、すっごい泣けるんだって!」
思わず布教しだしちゃうあたしだけど、これはしょうがない。
だって、プレイもしないで文句を言うなんてバカらしいにも程があるじゃない。
それにまずはコイツを完璧にこっちに引き込まないとダメじゃん?
とりあえずは足場を固めるのが先決でしょ。
それでようやく本題に入れる。
お父さんからの怒りをどうやって回避するかっていう相談は最後になっちゃうけど、時間はまだまだあるしね。
「あんたレトロゲームしかしてないでしょ? PCゲーは苦手意識あるのかもしれないけど一度やってみたら判るって!」
今から最速でゲームを始めれば序章までならクリアできるはずだし、コイツがはまれば話し相手ができてあたしも嬉し…いや、そんなのどうでもいいし。
とにかくコイツにプレイさせてからだ、と思いながらあたしはパカリと『妹にこいしよっ♪』のケースを開けて………
絶望して真っ白になった。
62 :
花京院もエロゲやるのかね
63 :
答える必要はない
64 = 60 :
>>62
○○たんの乳首レロレロレロレロとか言ってそう
65 :
>>64
不覚にもフイタ
66 :
お・・・おい承太郎!?
今いったい何をしたんじゃッ?
彼女の誕生日プレゼントに 「ガンダムプラモデル」 を送りおって!?
クマのぬいぐるみが好きな彼女に 「ガンダムプラモデル」 をプレゼントしたぞ!
67 = 58 :
「…え?」
18禁ゲーム『妹にこいしよっ♪』のケースの中には…何でか判らないけど『星くず☆うぃっちメルル』のDVDが入っていた。
これ…どうゆうこと?
イヤな予感。
予感っていうかそれは確信だった。
――今日あたしはお父さんの目の前でカバンの中をぶちまけて
――『星くず☆うぃっちメルル』が見つかって没収された
――でもでもそれはケースだけの話であって
――中身は『妹にこいしよっ♪』だったってこと…!?
やばい…最悪の事態だこれ。
絶対お父さんはあのケースの中を見ているはず。
まだアニメなら…メルルなら何とかなった。
うまいことコイツにとりなしてもらえば何とかなったかもしれないんだ。
でも…エロゲは無理だ。
あの堅物のお父さんがそれを知ったら絶対マジギレする。
68 = 58 :
ヤバいヤバいヤバいヤバい。
終わった。マジで終わった。
こんなことならもっと几帳面にしておくべきだった。
一枚のアニメDVDを見終わったらキチッとしまってから次のアニメDVDを見るように?
でも誰だってそーするわけじゃないじゃんか。
とにかく、ヤバイ。どうしよう。
あたしの頭の中はそれだけだった。
言葉もなく思考をフル回転させてるあたしにかかる間延びした声。
「よぉ~? 随分とまぁ量が多いけどよぉ…これおまえどうやって買ったんだぁ?」
無視してもよかったけど、変な誤解されるのもマズイし、とりあえず素直に答える。
「…ギャラから買ってるだけだけど?」
「はぁ~…ギャラねぇ…ギャラ?」
それだけじゃあわからなかったのか眉をひそめながらあたしのコレクションを手に取って、まじまじと見てる。
正直いまのあたしはそれどこじゃないし、ガン無視してたんだけど…
『妹にこいしよっ♪』を手にとって、パッケージの裏面を見た途端いきなりすんごいうるさい声をあげた。
69 :
形兆のアニキに叱られるぞ
70 = 66 :
エロゲは高いもんなぁ
普通のゲームとかと比べると
71 = 58 :
.
「うおおおおおっ!? ごっ55000円だとォ――ッ!?」
「ちょっとうるさいっ! 考えてんだから静かにしてよ! そんぐらい初回限定仕様なら普通だってば!」
「いやいやオメー何言ってんだぁ!? いくらなんでも“たかがゲーム”に55000円ってのはちーとやりすぎだろーがよぉ!」
……“たかがゲーム”。
それを聞いてあたしはマジでブチギレた。
「はぁ!? “たかがゲーム”って何! アンタやっぱり馬鹿にしてるじゃない!」
うん、今なら認められる。
これはやつあたりだった。
でも、なんかもうその時はあたしの頭の中がグチャグチャだったんだ。
「アンタにとっちゃ“たかがゲーム”かもしれないけどさ! あたしはこのゲームが好きでこのゲームを買うために自分で働いて!
そんで自分で買ったんだからアンタに文句言われる筋合いも馬鹿にされる筋合いないっ!」
ブチギレたあたしの顔を見てアイツは驚いたような顔をしてるけどそんなの関係ない。
72 = 63 :
エロゲ高いのは承知だが55000ってあるのか?
73 :
こんなキレかたされたら戸惑うわ
74 :
普通なくね?俺が知ってるのだとデラックス版みたいなのでも10000円くらいだったんだけど
75 = 58 :
「なんなの! ひどくない!? そうやって“たかがゲーム”とか!“所詮エロゲ”って括りで人を馬鹿にすんの!?
もういい! アンタに相談しようとしたあたしが馬鹿だった!」
一息にそこまで言って困ったような顔をしているアイツを睨みつける。
「そこまで言うつもりはねぇんだけどよぉ… 何つーか…気に触ったならスマネー」
怒りを爆発させたあたしを気遣うような声を出して謝ってきたけど、今はコイツの声なんて聞きたくなかった。
「うるさいっ!出てけ!出てけーっ!」
そう言って手元にあったゲームをぶん投げる。
「っとぉ!?」
思いっきり投げたのに、それはいともたやすく避けられてバシン!と壁にぶつかった。
「なぁ~…機嫌なおせよなぁ~?」
「うるさいっ!出てけって言ってるでしょ!出てけーっ!」
そう言って再度手元にあった何かを掴んだあたしを見て、ようやくアイツは引き下がることにしたらしい。
でも、そのまま出て行くわけじゃなかった。
あたしの部屋のドアの前に立つと、振り返ってこう言ったのだ。
「………まぁオメェが言うなら出てくけどよぉ~…人生相談とやらはいいんかよ?」
もう何も聞きたくないし、思いっきり掴んでいた何かをドアに向かってぶん投げた。
76 :
丈助的には共感できる展開だな
77 :
>>43
仗助が好きなのはイタリアとかの本場ハイブランドだろうし、
モデルとはいえ女子中学生と話し合うかねぇ?
仗助はイマドキ女子のお洒落なんて分からないだろうし、
妹の方もフェレだのフェラガモだの言われてもポカーンだろ
78 = 58 :
>>72
原作に言ってくれ
俺そんなこと知らんがなー
79 = 76 :
まあジョジョ世界はみんな制服改造しちゃうような我流お洒落ばっかりだしな
迎合ファッションとは合わない
80 :
中古でプレミアついてたりしたらあり得るんじゃねぇのかよく知らんが
某同人ゲーなんか数十万とかするらしいしな
81 :
>>77
まああれは荒木の趣味だしな……
少なくとも高校生のセンスじゃないわな
82 :
ケース間違えたDVDって治す対象に入るのか?w
83 = 63 :
そういう男女の差は絶対埋まらないだろうけど
ファッションに金使うって点で嫌悪感って無くなるんじゃないかなと
まぁキリリン元があれだから無理っぽいけど
84 = 74 :
壁を壊して部屋に侵入して入れ替えてくればよくね?
85 = 63 :
>>78
すまなんだ、原作ママだったのね、
野次るつもりじゃないんだ、続けとくれ
コスプレ衣装とかついてたら55000ありかな・・
86 = 58 :
で…今度こそアイツは部屋を出て行った。
残されたのは当然あたしひとり。
部屋の真中であたしはもうどうすればいいのか判らなかった。
お父さんもあと一時間はしないで帰ってくるだろうし。
もしかしたら頼りになるかもと思ったアイツは、結局あたしが拒否をして跳ね除けた。
…どうすればいいんだろう
あぁそうだ…とりあえず本棚を元に戻してあたしのコレクションを隠さないと…
ぼんやりとした頭でそう考えて立ち上がろうとしたあたしはその時ようやく気が付いた。
ドアの真下に落ちてるそれ。
歪にゆがんだプラスチックのパッケージ。
あたしが大好きな可愛い萌え萌えしたキャラの絵柄の真ん中にヒビがはしっていた。
そうだ。
あたしはアイツに向けて手元にあった何かをぶん投げたんだった。
あたしの手元にはあたし厳選のゲームとかフィギュアとかがあって。
あたしはそれを掴んで思いっきりぶん投げたんだ。
87 :
スタンドくる
88 :
なんだろうな~こんな面倒くさい女が『ツンデレ』?なのかよ
ただの思春期真っ只中勘違い女じゃねーか
最近の流行ってのは本当に理解しがたいぜ
89 :
キチノが髪型バカにしまくってぼこられる展開まだぁー
90 = 58 :
あたしのベッドの側には最初にアイツに向かって投げつけたフィギュアが転がっている。
職人芸ともいえる精巧なフィギュアは当然無残に壊れてて。
…あぁもう。
ホント…最悪。
何だかあたしは泣きそうになっちゃって、考えるのも嫌になった。
壊れたフィギュアとヒビの入ったゲームソフトを拾って、これ以上壊れないように丁寧に収納スペースに隠して。
あたしはベッドに倒れ込んだ。
夕御飯なんか食べたくないけど…きっとお父さんに呼ばれるだろう。
堅物のお父さんは絶対にエロゲーなんて許してくれない。
きっとあたしの部屋を隅から隅まで探してあたしのコレクション全部を捨てるに決まってる。
それを考えるだけで憂鬱になってあたしは枕に顔をうずめた。
もう…何も考えたくない。
ゆっくりと睡魔にそう訴えながらあたしの意識はゆっくりと遠くなっていく。
91 = 77 :
>>88
言葉の意味なんて変わるもんだよ
最近は主人公を好きな基地外自己中女ことをそう言うらしいからな
92 = 73 :
藤巻や烈さんは正統派なツンデレだよね
93 :
真っ先に浮かぶのはピッコロとべジータと海原雄山だなー
94 :
>>91
大河とか典型だよな
個人的には好きなキャラだけど絶対にツンデレではない
95 :
どかーん!
あたしは死んだ
スイーツ(笑)
96 = 58 :
■
ビリビリとした空気の中、張り詰めたお父さんの声が居間に響いた。
「黙っていては判らん。説明しなさい桐乃」
結局、あたしの現実逃避は現実逃避のまま終わった。
目が覚めたら全部夢だった、なんてこともなく。
お父さんのノックの音であたしは現実に引き戻されたんだ。
今、あたしはお父さんに本気で怒られている。
けどだからといってあたしはあたしの趣味を否定されるのが嫌で、口を開かないと決めた。
「桐乃! いい加減にしろ! 俺はこんなくだらんシロモノにこれ以上関わっているつもりなどない!」
バシン!と音を立ててお父さんがリビングのテーブルを叩く。
たったそれだけであたしの口を開かないという反抗心はへし折られた。
怖くて、悔しくて、でもやっぱりそれでも訴えたくて。
あたしは泣きながらお父さんにお願いした。
97 = 88 :
ツンデル女とツンデレ女
最近のは全部前者
98 = 58 :
あたしがこういったゲームが好きなこと。
確かに世間一般じゃあ認められてないけど、それでも好きなんだってこと。
ゲームを買うためにお父さんお母さんからもらったお小遣いは一銭足りとも使ってないこと。
30分くらいずっとあたしはあたしのアイデンティティを守るために主張した。
そして、あたしの必死な懇願をお父さんは黙ったまま聞いてくれた。
そんなお父さんを見てなんとなくだけど判ってくれるのかもしれないってあたしは思った。
「…桐乃。おまえのいいたいことは判った。」
だから、そう言われた瞬間は本当に嬉しかった。
お父さんが理解してくれた、判ってくれたって。
でも違ったんだ。
「俺にはまったくもって理解できん。今の話からするとまだまだこういったくだらん下劣なシロモノがあるんだってことが判った。 今から10分以内にそれを全部もってこい」
「……お父さん?それって…」
「俺の娘がこんな倒錯した趣味にのめり込むとは思いもしなかった。父としてそれは認められん。全部叩き壊せばいっそ諦めもつくだろう」
予想はしてた。
けどそれはやっぱり絶望的な宣告だった。
99 :
スタンドにwktk
100 :
まさに絵に描いたような老害だわ。石原かよ
みんなの評価 : ★★★×5
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