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元スレ上条「…ディアボロ?」
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黄金の精神?いいやディアボロはまた帝王に帰り咲くのだッッ!!!
すみません。
自宅PC&携帯規制で、昨日は書き込める状況にありませんでした。
6時半より、第9話、投下いたします
自宅PC&携帯規制で、昨日は書き込める状況にありませんでした。
6時半より、第9話、投下いたします
>>1キター
そして>>1は動き出す!!
―――こんな夢を見た。
上条「うわ…まぶし…!?」
上条「あれ……」
上条当麻が目を覚ました時、飛び込んできたのは光だった。
その光に慣れて来た時、新たに飛び込んできたのは、『今にも落ちてきそうな』蒼い空であった。
上条「あ…れ…?」
上条当麻は寝ころんでいた。
何処とも知れない草原の上に寝ころんでいた。
体を半分だけ起こして見れば、自分の目を覚まさせた、
ある種の『乾き』さえ連想させる、恐ろしく深い色の青空がある。
上条「……」
視線を転ずれば、空と同じぐらいに澄んだ青い海と、
まっ白い砂と、陽に焼けてクリーム色をした岩がごろごろ有るのが見える。
上条「……」
首を後ろに回せば、
尖塔を一つ備えた、少し古ぼけた印象の建物が一つある。
近くには木の桟橋が一つあって、海の方へと真っ直ぐ伸びていた。
上条「えーと…」
上条「ここ…どこだ?」
上条には全く記憶にない場所だった。
生まれてこの方、こんな綺麗な場所に来た覚えは無い。
視線を転ずれば、空と同じぐらいに澄んだ青い海と、
まっ白い砂と、陽に焼けてクリーム色をした岩がごろごろ有るのが見える。
上条「……」
首を後ろに回せば、
尖塔を一つ備えた、少し古ぼけた印象の建物が一つある。
近くには木の桟橋が一つあって、海の方へと真っ直ぐ伸びていた。
上条「えーと…」
上条「ここ…どこだ?」
上条には全く記憶にない場所だった。
生まれてこの方、こんな綺麗な場所に来た覚えは無い。
上条は知らないが、ここは『風と岩の出会う海岸』であった。
『時間の外の孤地』であり、『歴史の外の場所』であった。
岩と一体化したような建築に住む住人達が、『静かなる反骨』を秘めた土地であった。
そして…
ある一つの『因縁』の始まりの土地であった。
その名は『サルディニア島』、『コスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)』…
ある一人の男の人生の発祥の地であった。
上条「……綺麗だな~上条さんは素直にそう思いますよ」
起き上がった上条は、
近くにあった適当な岩に腰かけて、
ぼんやりと綺麗な海と空を眺めていた。
『時間の外の孤地』であり、『歴史の外の場所』であった。
岩と一体化したような建築に住む住人達が、『静かなる反骨』を秘めた土地であった。
そして…
ある一つの『因縁』の始まりの土地であった。
その名は『サルディニア島』、『コスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)』…
ある一人の男の人生の発祥の地であった。
上条「……綺麗だな~上条さんは素直にそう思いますよ」
起き上がった上条は、
近くにあった適当な岩に腰かけて、
ぼんやりと綺麗な海と空を眺めていた。
上条「(つうか…まじここどこなんですか…上条さんにはマジで覚えが無いんですけど…)」
右手でウニの様な頭をボリボリと掻く。
此処が何処なのか、どうやって此処に来たのか、
そういった前後の記憶は全くないが、不思議と不安感は無い。
何故だろう。
理屈ではなく、直観だが、何となく、
『この場所は安全だ』…そういう確信がある。
ともかく、
上条「マジで綺麗な海だな~…カメラでも持って来たかったですよ」
何時までも眺めていたい程に、乾いて澄んだ、綺麗な青であった。
以前、テレビの特集か何かで見た、『地中海の風景』に似ているかもしれない。
それからしばらく、上条はぼんやりと風光明媚な景色を楽しんでいたが、
そんな上条の耳に、不意に、誰かの声が飛び込んでくる。
???「ハイ…『仕事』は済ませました…ハイ…それじゃ今から帰ります…」
右手でウニの様な頭をボリボリと掻く。
此処が何処なのか、どうやって此処に来たのか、
そういった前後の記憶は全くないが、不思議と不安感は無い。
何故だろう。
理屈ではなく、直観だが、何となく、
『この場所は安全だ』…そういう確信がある。
ともかく、
上条「マジで綺麗な海だな~…カメラでも持って来たかったですよ」
何時までも眺めていたい程に、乾いて澄んだ、綺麗な青であった。
以前、テレビの特集か何かで見た、『地中海の風景』に似ているかもしれない。
それからしばらく、上条はぼんやりと風光明媚な景色を楽しんでいたが、
そんな上条の耳に、不意に、誰かの声が飛び込んでくる。
???「ハイ…『仕事』は済ませました…ハイ…それじゃ今から帰ります…」
上条が振り向くと、一人の少年が背後の建物の出入り口から出て来る所だった。
左手に旅行鞄、右手に型の古い携帯電話を持ち(誰かと話しているらしい)、
タートルネックのセーターに、装飾用の鋲を幾つも入れたズボン、
紫の髪の下に、そばかすの入った気の弱そうな顔をした異人の少年だった。
少年は、こちらにまだ気づいていないらしい。
上条は、少年が誰かとの電話を終えるのを待ってから、声を掛けた。
上条「あの~…スミマセン。ちょっと一つ聞きたい事があるんですけど」
上条「ちょっと道に迷っちゃって…ここがどこだか解ります?」
いきなり誰かに声を掛けられたせいか、少し驚いた様な顔をしていたが、
???「えーと…僕もここには仕事に来てるだけで詳しく無いんですけど…」
???「『コスタ・ズメラルダ』って言うんですよ…確か」
と、ちゃんと応えてくれた。
左手に旅行鞄、右手に型の古い携帯電話を持ち(誰かと話しているらしい)、
タートルネックのセーターに、装飾用の鋲を幾つも入れたズボン、
紫の髪の下に、そばかすの入った気の弱そうな顔をした異人の少年だった。
少年は、こちらにまだ気づいていないらしい。
上条は、少年が誰かとの電話を終えるのを待ってから、声を掛けた。
上条「あの~…スミマセン。ちょっと一つ聞きたい事があるんですけど」
上条「ちょっと道に迷っちゃって…ここがどこだか解ります?」
いきなり誰かに声を掛けられたせいか、少し驚いた様な顔をしていたが、
???「えーと…僕もここには仕事に来てるだけで詳しく無いんですけど…」
???「『コスタ・ズメラルダ』って言うんですよ…確か」
と、ちゃんと応えてくれた。
上条「あ、ありがとう御座いました」
上条「(『コスタ・ズメラルダ』?…何語だ?上条さんにはマジで覚えないんですけど…)」
やはり聞き覚えの無い地名に、上条がうんうんと唸っていると、
何を思ったか例の少年がこちらに近づいて来る。
???「………」
少年は、上条の座っている岩のすぐ隣の岩に腰かけると、
旅行鞄を開けて、何かを取り出す。茶色の紙袋の様だ。
???「………」
さらに少年は茶色の紙袋をガサガサやって、中身を取り出した。
それはサラミとチーズを挟んだパニーニで、それは二つあり、
???「…食べます?」
上条「え…あ?」
少年はにこやかにその片方を上条の方に差しだしてくる。
上条「…あ…いただきます」
上条は思わず受け取ってしまった。
上条「(『コスタ・ズメラルダ』?…何語だ?上条さんにはマジで覚えないんですけど…)」
やはり聞き覚えの無い地名に、上条がうんうんと唸っていると、
何を思ったか例の少年がこちらに近づいて来る。
???「………」
少年は、上条の座っている岩のすぐ隣の岩に腰かけると、
旅行鞄を開けて、何かを取り出す。茶色の紙袋の様だ。
???「………」
さらに少年は茶色の紙袋をガサガサやって、中身を取り出した。
それはサラミとチーズを挟んだパニーニで、それは二つあり、
???「…食べます?」
上条「え…あ?」
少年はにこやかにその片方を上条の方に差しだしてくる。
上条「…あ…いただきます」
上条は思わず受け取ってしまった。
???「………」モグモグモグ
上条「………」
少年は黙々とパニーニを頬張っている。
上条も、少年に習って、折角貰ったパニーニを食べ始める。
うむ、すっかり冷めているが、結構おいしい。
上条「モグモグモグ(…つうか)」
???「モグモグモグモグモグモグ」
上条「(前に会った事あったっけか?…何か顔に見覚えがあんだけどな~)」
上条は少年の横顔を見ながら考える。
上条には異人の知り合いなど殆どいない筈だが、
この少年の横顔に、奇妙な既視感を抱いているのだ。
ふと、上条の脳裏に、知りあったばかりの奇妙な異人の相貌が浮かんだ。
脳裏のディアボロのイメージと、目の前の少年の顔を見比べてみる。
上条「(不思議だな…全然似て無いのに…)」
上条「(妙に似ている様な気がするなぁ~)」
似ても似つかないのに、似ている様な印象を感じる。
良く見ると、目元は少し似ているかも知れない。
そんな事を考えている内に、上条はパニーニを食べ終わる。
少年の方も食べ終わったらしく、紙袋をくしゃくしゃに丸めてポケットに入ていた。
上条「………」
少年は黙々とパニーニを頬張っている。
上条も、少年に習って、折角貰ったパニーニを食べ始める。
うむ、すっかり冷めているが、結構おいしい。
上条「モグモグモグ(…つうか)」
???「モグモグモグモグモグモグ」
上条「(前に会った事あったっけか?…何か顔に見覚えがあんだけどな~)」
上条は少年の横顔を見ながら考える。
上条には異人の知り合いなど殆どいない筈だが、
この少年の横顔に、奇妙な既視感を抱いているのだ。
ふと、上条の脳裏に、知りあったばかりの奇妙な異人の相貌が浮かんだ。
脳裏のディアボロのイメージと、目の前の少年の顔を見比べてみる。
上条「(不思議だな…全然似て無いのに…)」
上条「(妙に似ている様な気がするなぁ~)」
似ても似つかないのに、似ている様な印象を感じる。
良く見ると、目元は少し似ているかも知れない。
そんな事を考えている内に、上条はパニーニを食べ終わる。
少年の方も食べ終わったらしく、紙袋をくしゃくしゃに丸めてポケットに入ていた。
上条「………」
???「………」
暫しの間、二人は双方無言で海を眺めていたが、
少年の方が先に、よっこいしょと岩から立ち上がる。
上条「…行くんですか?」
???「うん…仕事の続きがあるんで」
少年はにこやかに手を振ると、そのまま立ち去ろうとする。
上条はその背中に、質問に応えてくれた事と、
パニーニを御馳走してくれたお礼をしようと思って、
少年の言葉に遮られる。
???「“ボス”の事…よろしく頼みますよ…『カミジョウトウマ』さん」
上条「!?…おい、アンタ何で俺の名前を知って…!」
上条は少年の背中に追いすがろうとして、
上条「!?…オワっ!?」
何か蹴躓いて転んでしまい…
―――そこで目が覚めた
???「………」
暫しの間、二人は双方無言で海を眺めていたが、
少年の方が先に、よっこいしょと岩から立ち上がる。
上条「…行くんですか?」
???「うん…仕事の続きがあるんで」
少年はにこやかに手を振ると、そのまま立ち去ろうとする。
上条はその背中に、質問に応えてくれた事と、
パニーニを御馳走してくれたお礼をしようと思って、
少年の言葉に遮られる。
???「“ボス”の事…よろしく頼みますよ…『カミジョウトウマ』さん」
上条「!?…おい、アンタ何で俺の名前を知って…!」
上条は少年の背中に追いすがろうとして、
上条「!?…オワっ!?」
何か蹴躓いて転んでしまい…
―――そこで目が覚めた
上条「ッ!?」
インデックス「あ、トウマ!…目が覚めたんだね!」
上条が目を覚ますと、『見覚えのある天井』と、
嬉しくてたまらない、といった表情のインデックスの顔が見えた。
上条「あー…俺」
起きて直ぐに思い出した。
あの『スタンド使い』を倒した後、
力を使い果たして意識を失ってしまったのだ。
上条「(何か…変な夢を見てたような…)」
先程見た夢の内容はすでに霞の様に消えかかっている。
何じゃ…重要な夢だった様な…
インデックス「トウマトウマトウマトウマァッ!よかったんだよ!目を覚まして良かったんだよ!」
上条「ぐええええっ!?ちょ、インデックス!苦しい!」
インデックス「あ、トウマ!…目が覚めたんだね!」
上条が目を覚ますと、『見覚えのある天井』と、
嬉しくてたまらない、といった表情のインデックスの顔が見えた。
上条「あー…俺」
起きて直ぐに思い出した。
あの『スタンド使い』を倒した後、
力を使い果たして意識を失ってしまったのだ。
上条「(何か…変な夢を見てたような…)」
先程見た夢の内容はすでに霞の様に消えかかっている。
何じゃ…重要な夢だった様な…
インデックス「トウマトウマトウマトウマァッ!よかったんだよ!目を覚まして良かったんだよ!」
上条「ぐええええっ!?ちょ、インデックス!苦しい!」
何時の間に着替えたのか、ジャージ姿のインデックスに首に抱きつかれ、
上条は苦しそうにインデックスを引き剥がす。
既に、夢に対しての関心は霧消していた。
ディアボロ「上条…目が覚めたようだな…」
上条「お!ディアボロ…無事だったか!」
尚も抱きついて来ようとするインデックスを右手で制していると、
こちらも何時の間にか上にサマーセーターを着たディアボロの姿がある。
ディアボロ「『無事だったか』だと…?それはこっちのセリフだ」
ディアボロ「お前は足を撃たれていた。当たり所が良かったからいいものを…」
ディアボロ「一歩間違えれば、死んでいたかも知れんのだぞ」
上条「いやー…上条の判断ミスですよ。迂闊に敵の方へ突っ込んじゃって…」
ディアボロ「それは違うぞ上条」
ディアボロは『すまない』っといった感じの表情を浮かべている。
上条は苦しそうにインデックスを引き剥がす。
既に、夢に対しての関心は霧消していた。
ディアボロ「上条…目が覚めたようだな…」
上条「お!ディアボロ…無事だったか!」
尚も抱きついて来ようとするインデックスを右手で制していると、
こちらも何時の間にか上にサマーセーターを着たディアボロの姿がある。
ディアボロ「『無事だったか』だと…?それはこっちのセリフだ」
ディアボロ「お前は足を撃たれていた。当たり所が良かったからいいものを…」
ディアボロ「一歩間違えれば、死んでいたかも知れんのだぞ」
上条「いやー…上条の判断ミスですよ。迂闊に敵の方へ突っ込んじゃって…」
ディアボロ「それは違うぞ上条」
ディアボロは『すまない』っといった感じの表情を浮かべている。
ディアボロ「敵の戦力を過小評価した俺のミスだ…迂闊に敵の懐に飛び込んだ…」
上条「それは違うぞディアボロ」
上条は、インデックスの頭を撫でながら、確固たる口調で言った。
上条「あの時、俺はお前にあの場を『任された』」
上条「『問題』があるとすれば、その『信頼』に応えられなかった俺の方だ」
上条「ディアボロは悪くねえぇぜ」
ディアボロ「………」
そんな事を真っ直ぐに言って来る上条に、
ディアボロは何とも言えない表情をした。
ディアボロの周囲にはかつて『善人』と呼べる人間は、
『敵』か『搾取する対象』としてしか居なかった。
故に、彼はこういう『真っ直ぐな人間』に、どういう対処をしていいのか解らなかったのだ。
???「お取り込み中の所悪いけど…入るよ?」
上条のいる病室に、新たな人物が入って来る。
その人物に、上条は『面識』があった。
あり過ぎるほどにあった。
冥土返し「 ま た 君 か ね 」
上条「 ご め ん な さ い 」
上条「それは違うぞディアボロ」
上条は、インデックスの頭を撫でながら、確固たる口調で言った。
上条「あの時、俺はお前にあの場を『任された』」
上条「『問題』があるとすれば、その『信頼』に応えられなかった俺の方だ」
上条「ディアボロは悪くねえぇぜ」
ディアボロ「………」
そんな事を真っ直ぐに言って来る上条に、
ディアボロは何とも言えない表情をした。
ディアボロの周囲にはかつて『善人』と呼べる人間は、
『敵』か『搾取する対象』としてしか居なかった。
故に、彼はこういう『真っ直ぐな人間』に、どういう対処をしていいのか解らなかったのだ。
???「お取り込み中の所悪いけど…入るよ?」
上条のいる病室に、新たな人物が入って来る。
その人物に、上条は『面識』があった。
あり過ぎるほどにあった。
冥土返し「 ま た 君 か ね 」
上条「 ご め ん な さ い 」
上条は『もう呆れてものもいえねー』と言った表情の、
カエル似の個性的な面相をした医者に頭を深々と下げた。
このカエル顔の医者、裏では『冥土返し(ヘヴンキャンセラー)』と仇名される程の名医であり、
治せない症例など存在しないとすら言われるほどの男である。
そんな人物と何故上条当麻が知り合いかと言えば、
言うまでも無く、上条当麻のその生きざまに原因はある。
年中、厄介事に首を突っ込みまくる上条である。
その過程で、大きな怪我をする事も少なくない。
その度に、この病院に上条が担ぎ込まれて来ると言うわけだ。
冥土返し「しかも今度は何だい?足を銃で撃たれたって?」
冥土返し「大きな血管には当たらず、銃弾も上手く貫通してくれたから良かったものの…」
冥土返し「下手をすれば致命傷だったかもしれないんだよ?」
上条「いやホント…返す言葉もありません」
ダメ出しをする『冥土返し』に、上条は何度も何度も頭を下げて、
そこで、ふと考えに昇った質問を口にする。
カエル似の個性的な面相をした医者に頭を深々と下げた。
このカエル顔の医者、裏では『冥土返し(ヘヴンキャンセラー)』と仇名される程の名医であり、
治せない症例など存在しないとすら言われるほどの男である。
そんな人物と何故上条当麻が知り合いかと言えば、
言うまでも無く、上条当麻のその生きざまに原因はある。
年中、厄介事に首を突っ込みまくる上条である。
その過程で、大きな怪我をする事も少なくない。
その度に、この病院に上条が担ぎ込まれて来ると言うわけだ。
冥土返し「しかも今度は何だい?足を銃で撃たれたって?」
冥土返し「大きな血管には当たらず、銃弾も上手く貫通してくれたから良かったものの…」
冥土返し「下手をすれば致命傷だったかもしれないんだよ?」
上条「いやホント…返す言葉もありません」
ダメ出しをする『冥土返し』に、上条は何度も何度も頭を下げて、
そこで、ふと考えに昇った質問を口にする。
上条「そう言えば…誰が上条さんを運び込んだんですか?ディアボロ?」
冥土返し「ああ…それは…」
神裂「『私達』ですよ」
『冥土返し』の背後から現れたのは、
インデックスと同色のジャージに着替えた神裂火織、そして、
上条「えーと…そこのお姉さんは解るけど…アンタどなた?」
ステイル「『誰だ?』って聞きたそうな表情してるから自己紹介させてもらうけど」
ステイル「僕は『魔術師』のステイル=マグヌスだ」
神裂「そう言えば名乗りがまだでした、私は『神裂火織』と言います」
上条「『魔術師』…」
神父服を取り戻したらしいステイル=マグヌスである。
ステイルの名乗りの『魔術師』の部分に警戒したのか、
ベッドで身を固くする上条だったが、
冥土返し「ああ…それは…」
神裂「『私達』ですよ」
『冥土返し』の背後から現れたのは、
インデックスと同色のジャージに着替えた神裂火織、そして、
上条「えーと…そこのお姉さんは解るけど…アンタどなた?」
ステイル「『誰だ?』って聞きたそうな表情してるから自己紹介させてもらうけど」
ステイル「僕は『魔術師』のステイル=マグヌスだ」
神裂「そう言えば名乗りがまだでした、私は『神裂火織』と言います」
上条「『魔術師』…」
神父服を取り戻したらしいステイル=マグヌスである。
ステイルの名乗りの『魔術師』の部分に警戒したのか、
ベッドで身を固くする上条だったが、
神裂「大丈夫です、上条当麻…」
神裂「私達はこの場では貴方がたに…」
神裂「いえ、この先も貴方がたと敵対するつもりはありません」
上条「え?」
意外、と言った表情の上条に、
神裂に続いてステイルが言う事には、
ステイル「僕たちの目的は、あくまでインデックスの『保護』だ」
上条「え…そうなの?」
インデックス「うん…そうだったみたい」
インデックスに上条が問えば、インデックスがバツ悪そうにそう返す。
間抜けにも、『保護者』から逃げていたのだから。
(実際には、神裂達が意図的に勘違いさせていたのであるが)
ステイル「その任務を、僕たちは君達が居なければ果たす事が出来なかった」
神裂「貴方がたには…本当に感謝しています。この通り…」
神裂とステイルは、深々と頭を下げた。
神裂「ありがとうございました」
ステイル「(……部外者にこうして頭を下げるのは本当はすこし癪だけどね)」
神裂「私達はこの場では貴方がたに…」
神裂「いえ、この先も貴方がたと敵対するつもりはありません」
上条「え?」
意外、と言った表情の上条に、
神裂に続いてステイルが言う事には、
ステイル「僕たちの目的は、あくまでインデックスの『保護』だ」
上条「え…そうなの?」
インデックス「うん…そうだったみたい」
インデックスに上条が問えば、インデックスがバツ悪そうにそう返す。
間抜けにも、『保護者』から逃げていたのだから。
(実際には、神裂達が意図的に勘違いさせていたのであるが)
ステイル「その任務を、僕たちは君達が居なければ果たす事が出来なかった」
神裂「貴方がたには…本当に感謝しています。この通り…」
神裂とステイルは、深々と頭を下げた。
神裂「ありがとうございました」
ステイル「(……部外者にこうして頭を下げるのは本当はすこし癪だけどね)」
上条「いやいやいや…上条さんは人としてごく当たり前の事をしただけですよ」
相手の予期せぬ行動に、アタフタと少し慌てる上条であったが、
直ぐに落ち着くと、上条は気になっていた事を彼らに問うた。
上条「そういえば…俺達を襲って来た『スタンド使い』達はどうなったんだ?」
上条「ひょっとして、そいつらもココに担ぎ込まれてるとか~」
ディアボロ「………」
インデックス「………」
神裂「………」
ステイル「………」
上条「え?皆さんだまっちゃって、いったいどうし…」
神裂「死にました」
上条「……え…?」
神裂「正確に言えば『殺され』ました」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
相手の予期せぬ行動に、アタフタと少し慌てる上条であったが、
直ぐに落ち着くと、上条は気になっていた事を彼らに問うた。
上条「そういえば…俺達を襲って来た『スタンド使い』達はどうなったんだ?」
上条「ひょっとして、そいつらもココに担ぎ込まれてるとか~」
ディアボロ「………」
インデックス「………」
神裂「………」
ステイル「………」
上条「え?皆さんだまっちゃって、いったいどうし…」
神裂「死にました」
上条「……え…?」
神裂「正確に言えば『殺され』ました」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
上条「まてまてまてまて!『殺された』?誰に?いつゥ!?」
神裂「落ち着いてください。ちゃんと順を追って話します」
神裂火織が目を覚ましたのは、
インデックスが上条をオエコモバから庇おうとした時の、
その悲痛な叫びを聞いたからである。
その叫びを聞いた時、神裂火織はいてもたってもいられず、
上条の部屋を疾風の如く飛び出していた。
今は『他人同士』としてしか振る舞えない間柄とはいえ、
インデックスは神裂火織の『親友』なのだ。
『親友』を見捨てられる『友達』なんていない。
神裂は、なりふり構わずに表に飛び出したのだが…
皮肉にも、神裂が地表に降り立ったその時が、
オエコモバが上条にぶっ飛ばされた瞬間であった。
神裂「それから…意識を失った貴方に応急処置を施して」
神裂「倒れた『スタンド使い』を尋問すべく近寄った時でした」
神裂「銃声が一発分鳴ったかと思えば、男の頭部は『破裂』していたのです」
神裂「落ち着いてください。ちゃんと順を追って話します」
神裂火織が目を覚ましたのは、
インデックスが上条をオエコモバから庇おうとした時の、
その悲痛な叫びを聞いたからである。
その叫びを聞いた時、神裂火織はいてもたってもいられず、
上条の部屋を疾風の如く飛び出していた。
今は『他人同士』としてしか振る舞えない間柄とはいえ、
インデックスは神裂火織の『親友』なのだ。
『親友』を見捨てられる『友達』なんていない。
神裂は、なりふり構わずに表に飛び出したのだが…
皮肉にも、神裂が地表に降り立ったその時が、
オエコモバが上条にぶっ飛ばされた瞬間であった。
神裂「それから…意識を失った貴方に応急処置を施して」
神裂「倒れた『スタンド使い』を尋問すべく近寄った時でした」
神裂「銃声が一発分鳴ったかと思えば、男の頭部は『破裂』していたのです」
全く予期せぬ攻撃であり、一発で仕留められたため、
男の事を助けることが出来なかったのだ。
そしてなにより不可解なのは、弾丸が飛んできたのが、どう考えても、
ヘリも飛んでいない空の上からだとしか考えられなかった事だろう。
ディアボロ「どうやって狙撃したのかは解らんが…」
ディアボロ「男の頭を破裂させたのは、恐らく、『エキスプロッシブカートリッジ』による狙撃だろう」
神裂の説明を、ディアボロが引き継ぐ。
ディアボロ「弾頭に爆薬を仕込んだ特殊弾だ」
ディアボロ「生身の人間の頭など、この弾丸の前には血のつまった風船に過ぎん」
上条「……お前の方のスタンド使いは…?」
ディアボロ「似たような物だ。例の『ワイヤーのスタンド使い』は、確かに俺が倒したが…」
ディアボロ「奴から少し目を離した隙に、何時の間にか接近していた例の『風船鳥』のシャッターに、な」
シャッターで顔を真っ二つにされ、脳漿を辺りにまき散らした、
『ポーク・パイ・ハット小僧』の死骸を、ディアボロは思い返す。
男の事を助けることが出来なかったのだ。
そしてなにより不可解なのは、弾丸が飛んできたのが、どう考えても、
ヘリも飛んでいない空の上からだとしか考えられなかった事だろう。
ディアボロ「どうやって狙撃したのかは解らんが…」
ディアボロ「男の頭を破裂させたのは、恐らく、『エキスプロッシブカートリッジ』による狙撃だろう」
神裂の説明を、ディアボロが引き継ぐ。
ディアボロ「弾頭に爆薬を仕込んだ特殊弾だ」
ディアボロ「生身の人間の頭など、この弾丸の前には血のつまった風船に過ぎん」
上条「……お前の方のスタンド使いは…?」
ディアボロ「似たような物だ。例の『ワイヤーのスタンド使い』は、確かに俺が倒したが…」
ディアボロ「奴から少し目を離した隙に、何時の間にか接近していた例の『風船鳥』のシャッターに、な」
シャッターで顔を真っ二つにされ、脳漿を辺りにまき散らした、
『ポーク・パイ・ハット小僧』の死骸を、ディアボロは思い返す。
さるさん、UZEEEEEE 再開します
上条「なんでだよ…」
ディアボロ「口封じだろうな」
ディアボロは確信を以て答える。
彼自身、ボス時代にそうやってよく部下を切り捨てたからだ。
ディアボロ「連中には、敵に捕まるかもしれない仲間を救出できる余裕がなかったのだろう」
ディアボロ「だとすれば、情報漏れを防ぐためにも、殺しておくしかない」
神裂「…頭を狙って破壊したのは、死骸から情報を引き出すのを防ぐためでしょう」
ステイル「たとえ死体になっても、脳味噌が無事なら、情報を引き出せない訳じゃないからね」
ステイル「魔術的には充分可能だし…『科学的』にも可能だ、と僕は聞いてるね」
上条「………」
インデックス「…痛いよトウマ…」
上条「あ…スマン、インデックス」
上条は、自分が恐ろしい顔をしながら、
インデックスの右手を強く握りしめていた事に気がついた。
上条当麻は『善人』である。
たとえそれが『敵』の事であろうとも、『理不尽な人の死』に、
分け隔てなく『怒り』を感じることができる善人である。
ディアボロ「………」
そんな上条の姿を見ながら、ディアボロは考える。
はたして、上条が自分の過去の所業を知ってしまったら…自分の事をどう思うだろうか?
上条「なんでだよ…」
ディアボロ「口封じだろうな」
ディアボロは確信を以て答える。
彼自身、ボス時代にそうやってよく部下を切り捨てたからだ。
ディアボロ「連中には、敵に捕まるかもしれない仲間を救出できる余裕がなかったのだろう」
ディアボロ「だとすれば、情報漏れを防ぐためにも、殺しておくしかない」
神裂「…頭を狙って破壊したのは、死骸から情報を引き出すのを防ぐためでしょう」
ステイル「たとえ死体になっても、脳味噌が無事なら、情報を引き出せない訳じゃないからね」
ステイル「魔術的には充分可能だし…『科学的』にも可能だ、と僕は聞いてるね」
上条「………」
インデックス「…痛いよトウマ…」
上条「あ…スマン、インデックス」
上条は、自分が恐ろしい顔をしながら、
インデックスの右手を強く握りしめていた事に気がついた。
上条当麻は『善人』である。
たとえそれが『敵』の事であろうとも、『理不尽な人の死』に、
分け隔てなく『怒り』を感じることができる善人である。
ディアボロ「………」
そんな上条の姿を見ながら、ディアボロは考える。
はたして、上条が自分の過去の所業を知ってしまったら…自分の事をどう思うだろうか?
冥土返し「話に割り込むようで悪いけど…少しいいかな?」
そう言ったのは、今まで沈黙を守ってきた『冥土返し』である。
冥土返し「一先ず…君の怪我の事なんだけども…」
冥土返し「さっきも言った通り、銃弾は大きな動脈を外れていたし」
冥土返し「弾丸は完全に貫通し切っていた上に、口径は小口径…」
冥土返し「いやはや…ホント、君は幸運なんだか不幸なんだか…」
『冥土返し』はイヤハヤと呆れる仕草をして見せる。
冥土返し「まあ要するに…銃で至近距離から撃たれた割には…大した怪我じゃない」
冥土返し「と、言っても、しばらくは痛むだろうし、完治するまで時間もかかる」
冥土返し「激しい運動も厳禁だ…と言っても聞く君ではないんだろうけど」
上条「あはははは…」
冥土返し「それと…口の中に火傷と裂傷があったけど…ありゃ何だい?」
冥土返し「一応、軟膏を塗って置いたけど…癇癪玉でも飲みこんだのかい?」
上条「あはははは…」
流石に『煙草の煙を吸ったら爆発しました』と言うわけにもいかず、
上条は乾いた笑いでごまかした。
冥土返し「まあ、元気そうでよかったよ。『丸一日』寝ていただけの事はあったね」
上条「え…」
上条は『冥土返し』の言葉に青い顔をしながら、
傍らのインデックスに尋ねた。
そう言ったのは、今まで沈黙を守ってきた『冥土返し』である。
冥土返し「一先ず…君の怪我の事なんだけども…」
冥土返し「さっきも言った通り、銃弾は大きな動脈を外れていたし」
冥土返し「弾丸は完全に貫通し切っていた上に、口径は小口径…」
冥土返し「いやはや…ホント、君は幸運なんだか不幸なんだか…」
『冥土返し』はイヤハヤと呆れる仕草をして見せる。
冥土返し「まあ要するに…銃で至近距離から撃たれた割には…大した怪我じゃない」
冥土返し「と、言っても、しばらくは痛むだろうし、完治するまで時間もかかる」
冥土返し「激しい運動も厳禁だ…と言っても聞く君ではないんだろうけど」
上条「あはははは…」
冥土返し「それと…口の中に火傷と裂傷があったけど…ありゃ何だい?」
冥土返し「一応、軟膏を塗って置いたけど…癇癪玉でも飲みこんだのかい?」
上条「あはははは…」
流石に『煙草の煙を吸ったら爆発しました』と言うわけにもいかず、
上条は乾いた笑いでごまかした。
冥土返し「まあ、元気そうでよかったよ。『丸一日』寝ていただけの事はあったね」
上条「え…」
上条は『冥土返し』の言葉に青い顔をしながら、
傍らのインデックスに尋ねた。
上条「インデックス…今何日の何時だ…?」
インデックス「んーと…『7月21日』の『午後5時半』なんだよ」
上条「ほ、補修…」
上条の脳裏に、プンスカ怒る小萌先生の姿が思い浮かぶ。
上条「携帯で連絡っ…て、あっ…」
そう言えば携帯は壊れてたんだっけ…
これじゃ無断で学校をさぼった上に、連絡がつかないなんて事に…
上条「しかも…」
加えて自室は部屋のドアをあけっぱなしの上に、
窓ガラスは割れて部屋の中はかちゃかちゃ…
今頃、あっちでは大騒ぎ、なんて事に…
上条「ふ、不 幸 だ ~!」
冥土返し「病院では静かにッ!」
上条の絶叫が、院内に響き渡った。
インデックス「んーと…『7月21日』の『午後5時半』なんだよ」
上条「ほ、補修…」
上条の脳裏に、プンスカ怒る小萌先生の姿が思い浮かぶ。
上条「携帯で連絡っ…て、あっ…」
そう言えば携帯は壊れてたんだっけ…
これじゃ無断で学校をさぼった上に、連絡がつかないなんて事に…
上条「しかも…」
加えて自室は部屋のドアをあけっぱなしの上に、
窓ガラスは割れて部屋の中はかちゃかちゃ…
今頃、あっちでは大騒ぎ、なんて事に…
上条「ふ、不 幸 だ ~!」
冥土返し「病院では静かにッ!」
上条の絶叫が、院内に響き渡った。
インデックス「トウマ…あーん」
上条「いや、インデックスさん…上条さんは自分で食べれますからッ!」
インデックス「いいから、あーん」
神裂が果物ナイフでウサギさん型に切ったリンゴを、
インデックスがフォークでアーンしている。
上条が赤くなった顔でそれをイイヨイイヨしつつも、
意外とまんざらでもない顔をしている。
ステイルはその様子を見て、忌々しげにガムをくちゃくちゃ噛み、
(病院内は煙草は厳禁ですッ!吸った人は覚悟して貰いますッ!)
ディアボロはわれ関せずと新聞を読んでいた。
『冥土返し』は他の仕事の為に帰ったようだ。
上条の隣のゴミ箱には、
リンゴの皮以外にも、ビニール包装のゴミなどが入っている。
流石に丸一日何も食べていなかった為に、
上条は腹が減ってしょうがなかった。
神裂が近くのコンビニで色々買ってきたのを食べた後、
今はリンゴでデザートと言う訳である。
ちなみに、小萌先生への連絡は、院内の公衆電話で済ましてきた。
本気で心配していたらしく、涙声の小萌先生のお説教に正直胸が痛んだが、
兎に角、怪我が良くなるまで、補修は先延ばしと言うことになった。
その分夏休みも縮まるが、贅沢は言っていられまい。
上条「いや、インデックスさん…上条さんは自分で食べれますからッ!」
インデックス「いいから、あーん」
神裂が果物ナイフでウサギさん型に切ったリンゴを、
インデックスがフォークでアーンしている。
上条が赤くなった顔でそれをイイヨイイヨしつつも、
意外とまんざらでもない顔をしている。
ステイルはその様子を見て、忌々しげにガムをくちゃくちゃ噛み、
(病院内は煙草は厳禁ですッ!吸った人は覚悟して貰いますッ!)
ディアボロはわれ関せずと新聞を読んでいた。
『冥土返し』は他の仕事の為に帰ったようだ。
上条の隣のゴミ箱には、
リンゴの皮以外にも、ビニール包装のゴミなどが入っている。
流石に丸一日何も食べていなかった為に、
上条は腹が減ってしょうがなかった。
神裂が近くのコンビニで色々買ってきたのを食べた後、
今はリンゴでデザートと言う訳である。
ちなみに、小萌先生への連絡は、院内の公衆電話で済ましてきた。
本気で心配していたらしく、涙声の小萌先生のお説教に正直胸が痛んだが、
兎に角、怪我が良くなるまで、補修は先延ばしと言うことになった。
その分夏休みも縮まるが、贅沢は言っていられまい。
上条「ところで…さっき聞くのを忘れてたんだけども…」
上条は神裂やステイルのほうを向いて、
素朴な表情で質問した。
上条「なんでお前ら、インデックスの事を追いかけまわしてたんだ…」
上条「聞いてりゃオマエら…『必要悪の教会(ネセサリウス)』だっけ…」
上条「兎に角、所属してる教会が一緒だったんだろ。だったら…」
上条「仲間内だけで通じる合言葉とか…教会内部の人間しか知らない情報を言うとか…」
上条「とにかく、さっさと味方だと言うこと教えて、保護しちまえば早い話じゃねーの?」
神裂「………」
ステイル「………」
上条「(アレ…上条さん地雷踏んだ…?)」
急に重苦しくなった部屋の空気に、上条は戸惑い、
何やら察した表情のインデックスは、リンゴを紙の皿に一先ず置くと、
インデックス「少し、病院の中を探検してくるんだよ…」
上条「インデックス…?」
上条は神裂やステイルのほうを向いて、
素朴な表情で質問した。
上条「なんでお前ら、インデックスの事を追いかけまわしてたんだ…」
上条「聞いてりゃオマエら…『必要悪の教会(ネセサリウス)』だっけ…」
上条「兎に角、所属してる教会が一緒だったんだろ。だったら…」
上条「仲間内だけで通じる合言葉とか…教会内部の人間しか知らない情報を言うとか…」
上条「とにかく、さっさと味方だと言うこと教えて、保護しちまえば早い話じゃねーの?」
神裂「………」
ステイル「………」
上条「(アレ…上条さん地雷踏んだ…?)」
急に重苦しくなった部屋の空気に、上条は戸惑い、
何やら察した表情のインデックスは、リンゴを紙の皿に一先ず置くと、
インデックス「少し、病院の中を探検してくるんだよ…」
上条「インデックス…?」
突然とてとてと部屋を出ていく、インデックスを、
上条は何が何だか解らない、と言った表情見送った。
ディアボロ「…場の空気を読んだか。意外と聡い少女なのだな」
神裂「あの子は…人の気持ちの解る子なんです。一見そうは見えませんが…」
神裂火織は、何か意を決した表情で、上条当麻に向き直った。
神裂「上条当麻…」
上条「…なんだよ」
神裂「そちらのディアボロさんには既に話した事ですが」
神裂「今から重要な話をします。インデックスについてです」
上条は何が何だか解らない、と言った表情見送った。
ディアボロ「…場の空気を読んだか。意外と聡い少女なのだな」
神裂「あの子は…人の気持ちの解る子なんです。一見そうは見えませんが…」
神裂火織は、何か意を決した表情で、上条当麻に向き直った。
神裂「上条当麻…」
上条「…なんだよ」
神裂「そちらのディアボロさんには既に話した事ですが」
神裂「今から重要な話をします。インデックスについてです」
上条「………」
神裂「…理解しましたか」
上条「……スマン…いきなりの事だから…正直混乱してる…」
上条「少し…落ち着く時間をくれ」
上条は、今しがた神裂に言われた内容を、脳内で反芻していた。
神裂曰く、
インデックスは『完全記憶能力』の持ち主であり、
インデックスはそれ故に10万3千冊の魔道書を記憶していられる、
しかし、それはインデックスの脳に尋常でない負荷を与えており、
故に、1年ごとにインデックスの魔術関連以外の記憶を消去しなければ、
彼女の脳は負荷に耐えきれず死んでしまう。
そのために、神裂とステイルは既に1度、彼女の記憶の消去を実際に行っている…
上条「(何の冗談だこりゃあ…)」
神裂「…理解しましたか」
上条「……スマン…いきなりの事だから…正直混乱してる…」
上条「少し…落ち着く時間をくれ」
上条は、今しがた神裂に言われた内容を、脳内で反芻していた。
神裂曰く、
インデックスは『完全記憶能力』の持ち主であり、
インデックスはそれ故に10万3千冊の魔道書を記憶していられる、
しかし、それはインデックスの脳に尋常でない負荷を与えており、
故に、1年ごとにインデックスの魔術関連以外の記憶を消去しなければ、
彼女の脳は負荷に耐えきれず死んでしまう。
そのために、神裂とステイルは既に1度、彼女の記憶の消去を実際に行っている…
上条「(何の冗談だこりゃあ…)」
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