のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,057,093人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ五条「ククク… ここが学園都市ですか」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - イナズマイレブン + - カイジ + - クロスオーバー + - ドクオ + - 五条 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    151 = 121 :

    待ってたぜ!

    152 = 75 :



    ……夢を見ていた。

    顔をみなくなってより、さして久しくない友人たちに囲まれて、フィールドを駆けている自分の夢を。

    隣を走る友人の一人が、自分に微笑みかけてパスを出してくる。
    ボールを受け取りドリブルをしながら自陣を駆け上がり、パスを出す友人を見定めようと周囲を見回す。

    と、飛び込んでくる視線。視線。視線。

    相手チームは元より、先の瞬間まで笑みを交わしながらプレーしていた友人までもが、
    得体の知れない"何か"に対する恐怖を宿した眼差しを、自分に向けてくる。

    154 = 75 :

    五条『え……?』

    視線。深く突き刺さる視線。

    チームで最も信を置いていた、鋭い目をした友人が怪訝な視線のまま言葉を吐いた。

    『……なぁ……おまえ誰だ……?』

    体が大きく落下する様な感覚に瞼を開き、半ば錯乱した状態で慌てて上体を引き起こす。
    視界に飛び込んでくる、薄暗い自分の部屋。

    枕元のペットボトルに手を伸ばして、中の水分を一気に飲み下す。
    夢か、あぁ、夢だったか。
    深く息を吐いた後にブラインドを薄く開けると、季節に押される様に昇るのを逸る太陽が、東の空を茜色に染めている様に思わず目が細まった。

    155 = 75 :

    身なりを整え、幾分か通い慣れた道のりを、サッカーバッグを引提げながら歩を進る。
    かれこれ半年以上も繰り返した、何という事のないいつもの朝だ。

    『や……やめて下さい!』

    登校の最中、不意に人通りの少ないわき道に目をやると気弱そうな中学生が数人の高校生に囲まれ、胸倉を掴まれているのが見えた。

    五条(……ククク……朝の体操には丁度良いですね……)

    『おい、ジャンプしろって、ほら早く!ジャ・ン・プwww』

    『やめて下さい……やめて下さい』

    『ヒャッハー!聞いた!?【やむぇてくださいー】だってよwwww』
    『さっさと出さねぇt』

    ゴゥッ!
    轟音と共に、顔にサッカーボールを張り付かれながら、高校生の一人が吹き飛んだ。

    『ッ!?』

    157 :

    五条やべぇ…

    158 = 75 :

    五条「ククク……遅いですよ……」

    慌てて向き直ってくる高校生に素早く駆け寄り、勢いを殺さずにその鼻先にローファーの底を押し付ける。

    『野郎ッ!!』
    五条「フヒッ!」

    一番屈強そうな男が振り上げた拳を掻い潜り、その鳩尾に体重を乗せた拳を叩き込んだ。

    『グァっっ!!』

    盛大に胃液を吐き出した男を見下ろす。

    『お……覚えてやがれ!』
    げえげえとえづく男を放置したまま、残りの数人は背を向けて駆け出して行った。

    五条「弱すぎですね、出直してきなさい。クッ…クックック…アーハッハッハッハ!」

    昂ぶった感情のまま勝どきを上げていると、先刻まで胸倉を掴まれていた中学生がおずおずと傍に寄ってきて、こちらをちらちらと伺いながら口を開いた。

    159 = 144 :

    さんをつけろよデコ助野郎!!

    160 = 75 :

    『あの……ありがとうございます……』

    五条「ヒヒヒっ……構いませんよ……」

    『じゃあぼk』
    五条「あぁ、まだ行かないで下さいね……逃げたら怒りますよ……」

    『!?』

    少し驚いた表情の中学生をよそに、胸ポケットから携帯電話を取り出し、電話帳から一人の少女の電話をコールする。

    五条「……ククク……おはようございます、ですかね。早速で済みませんがお仕事です…えぇ……いや、オレじゃあないですよ……ヒヒ……オレの座標は……」

    携帯電話を耳に当てながら会話を続けていると、えづいていた男がよたよたと立ち上がろうとしているのが見えた。
    電話を耳に当てたまま、よろける男のあご先に蹴りをいれ、意識を手放すのを確認する。
    五条「……えぇ。待っていますよ。風紀委員さん……」

    --------------------------

    161 :

    良スレを見つけてしまった

    162 = 75 :

    『どぅおおおしてアナタは毎回そうですのおおおッ!?』

    テーブルを挟んで向かい側に座る少女が、金切り声を上げた。

    五条「……まぁそう熱くならずに……イチゴサンデーで良いですか?……」
    『…えぇ!よろしくって!』

    五条「……クク……イチゴサンデーとアイスコーヒーを一つ……ミルクとガムシロはアリアリで……」

    手早く注文を済ませ、甘味の名を聞いた途端に爛々と目を輝かせ席につく少女に目線を送る。

    『~♪』

    先の咆哮は一体なんだったのだろうか。
    窓際の小さなテーブルで、左右に一房ずつ束ねた髪を午後の日差しに梳かせながら鼻歌を歌っている風紀委員の少女、白井黒子がそこに居た。

    ころころとその豊かな表情を変える彼女の様は、実に見ていて飽きが来ない。

    163 :

    人気投票の五条票の一日に入る票数が日増しに増えてる気がする

    164 = 75 :

    黒子「……って、誤魔化されませんわよ、わたくしは!」

    あ、帰ってきた。

    黒子「……いい加減にして下さいませ!あなたはこの学園都市に転入数ヶ月、ご自分で起こした暴力事件の数を覚えておいでですの!?」

    五条『……ククク……五件…?』

    黒子「そのざっと20倍ですわッ!」
    黒子「事件を起こさない日の方が珍しく!多い日は一日に三件!四件!どこからも被害届が出ていないのが奇跡的な数値でしてよッ!」

    五条『……そりゃあ……きっちり口は塞いでいますからね……ヒヒヒ……』

    黒子「塞がないで下さいませッッ!!」

    程なくして届いたコーヒーにミルクとガムシロップを加え、攪拌しながら彼女の言に耳を傾ける。

    黒子「そもそも毎度後始末をさせられるわたくし達風紀委員の身のもなって下さいませ!
    あなたの行動はやれお婆さんを苛めていたからだの、やれカツアゲをみかけたからだの、イチイチ筋が通り過ぎてなくて!?
    自己主張以外にお説教の方法がありませんわよ!この間の銀行強盗も能力者でなかったからよかったものの…… 」

    166 = 101 :

    「と『の違いは何なんだ?

    167 = 156 :

    俺もちゃんと一日一票やってるわ

    168 = 95 :

    五条さん普通にいい人じゃねえかwwww

    169 = 128 :

    カベガミまだかよ

    170 :

    五条さんマジパネェっす

    171 = 121 :

    >>168
    名前が出たかどうかじゃなイカ?

    172 :

    あらやだ普通に面白い
    支援age

    173 = 75 :

    くどくどと言葉を吐く彼女に目線をやる。

    黒子「あなたはもっと過剰防衛という言葉をご理解下さいm……」
    五条「すみません……」

    黒子「ッ……!?」
    呆気にとられたのだろうか。目線がぶつかり、プイと目を逸らした彼女に言葉を続ける。

    五条「……クク……本当にいつもすみません……反省はしていますよ……もちろん、感謝も……」

    黒子「もう結構ですわッ!と・に・か・く!以後はご自重下さいませッ!」

    絶好のタイミングでテーブルの上にサンデーが置かれた。
    途端に彼女の表情から険がとれ、子どものような表情でサンデーのスプーンを握る。

    朝の一件の侘びとしては、効果は覿面だった様だ。

    五条「ククク……アーッハッハッハ!」
    本当に、飽きない。

    --------------------------

    175 = 75 :

    黒子「あの件、考えて頂けましたの?」

    五条「……?あの件?」

    黒子「先日お話しましたでしょう、風紀委員入りの件ですわ」

    五条「……」

    夕刻にはまだ遠い暑さの残る町並みを、白井と肩を並べて歩く。
    不意に問われた質問の返答に困っていると、彼女は言葉を続けた。

    黒子「貴方のポテンシャルの高さと、悪人ではないという人間性は重々承知しております。
    モチベーションをぶつける場所がなく、過剰防衛に力を注いで正義に縋りたいお気持ちも理解致します。」

    五条「ククク……」

    彼女なりに正当な評価をくれているのだろう。少々むずがゆい。

    黒子「ですので、我々風紀委員としましては、是非あなたの様な人材にこそ、お力を貸してほしいのですわ」

    176 :

    アカギみたいな奴なのか

    177 = 115 :

    凄い面白い

    178 = 75 :

    五条「……」

    凛とした彼女の表情に、少し気持ちが揺らいだ。
    きっとこの揺らぎは、世間一般の健常な男子ならば誰もが認めうるところだろう。

    揺らぎを隠す様に、慌てて言葉を紡ぐ。

    五条「……ヒヒヒ……集団行動は苦手です……」

    黒子「はぁ……わかっておりましたけどね」

    五条「すみません……」

    黒子「まぁ、気長に貴方の心変わりを待ちま…!ッと、ごめんあそばせッ!」

    五条「相変わらず忙しいですね」

    黒子「……えぇ、おかげ様でッ!」

    歩を止めて携帯電話を耳に当てた彼女を振り返らず、肩越しに手だけを掲げて別れを伝える。

    『明日から夏休みですわよーッ!この街の治安も多少乱れますので、色々とご注意遊ばせーッ!』

    少し遠くから、彼女が自分の背中に投げた声が響いた。

    --------------------------

    179 :

    アニメは全く見てないが顔だけ見てると中の人は飛田展男な感じがする

    180 = 136 :

    >>181
    五条さん「ククク……一方的に殴られる痛さと怖さを教えてあげましょう……」
    ってか?

    181 :

    五条さんってグラ普通にかっこいいと思うんだが
    髪型とニヤっと笑って歯が見えてるのが邪悪に見えるだけで

    182 = 75 :

    七月二十日 夏休み初日

    夕闇の中を、一人で歩いていた。

    昨晩の異常気象の影響で冷房の切れた部屋で目を覚まし、
    着慣れた私服に着替え、何をするでもなく街に出る。

    いつも通り、代わり映えの無い休日。

    モノレールに揺られ、困っている人を探す。
    人通りの少ない路地裏を歩き、声をかけてくれる相手を探す。

    ガラの悪い連中が屯するコンビニエンスストアで、彼らに熱い視線を送る。

    体の良いフラストレーションをぶつける相手を探して歩くも、いつもより心なしか熱を帯びた町並みは確たる遊び相手を提供してくれはしなかった。

    五条(……まぁ、暇なものですね。良い事なのでしょうが……)

    最寄の停車場でバスを降り、休日を無為に潰した多少の不満を抱えながら家路に着く。
    途中コンビニに立ち寄り、夕食のハンバーグ弁当とお茶を購入し、家までの短い道のりを再び歩き出す。

    183 :

    >>181
    「ククク…出てこなければやられませんでしたよっ!!」

    184 = 82 :

    この五条さんで読んでるわ

    185 :

    五条さんハンバーグ好きだなww

    187 = 75 :

    不意に、視界の隅を赤い光が掠めた。
    少し離れたところにある団地の一角で、夕闇に溶け込む様に炎が燃え上がっている。

    五条(……火事、ですかね……?)

    湿気の多い夏場に火事とは、随分とまぬけな輩もいるものだ。
    早々に帰宅して睡眠不足気味の体を休めたいものだが、目にしてしまった以上、黙って立ち去ってしまっては些か寝つきが悪い。

    五条(……行きますか)

    コンビニの袋を片手に、駆け出す。
    可能な限り最短のルートでマンションへの道を駆け、火の元が上がっていたフロアの踊り場へと飛び込む。

    刹那

    ごうごうと唸りを挙げ、目前の廊下を炎が埋め尽くした

    五条(ッ……!?)

    慌てて廊下から飛びのき、炎の頃合が収まった頃合を見て、廊下の様子を伺った。
    鳥の巣の様な頭をした男子高校生と、背の高い赤紙長髪の男が対峙する様が見て取れた。

    188 = 147 :

    そこから話に絡んでくるか
    支援!

    190 = 75 :

    五条(ククク……能力者同士の戦いでしょうか……さて、悪人はどちらでしょうか…?)

    『そうか、やっとわかったよ……歩く教会が誰に破壊されたのか……』

    赤毛の男の呟きを受け、鳥の巣頭の高校生が静かに赤毛に歩み寄る。

    『世界を構築する五大元素の一つ…』

    男がなにやら呟き始めると、何も無かった空間より次々に炎が舞い上がりそれは男を中心に、渦を巻く描きながら徐々に収縮していった。

    『顕現せよ!わが身を喰らいて力を成せ!!』

    収束していった炎が、一気に爆ぜて人の形を形成した。
    途端、熱気が周囲を包み、異常なまでの熱が一体を包む。
    熱気の中心に平然と立つ赤毛の男が、役者を想起させる様な気取った口調で語り始めた。
    『魔女狩りの王、イノケンティウス……その意味は…"必ず殺す"』

    周囲の熱気を震わせながら、炎の巨人が高校生に襲い掛かる。

    「邪魔だッ!」

    巨人の一撃は、高校生の右手の一振りによって払われ、その姿もいずこかへと霧散
    していた。
    隙を見計らい高校生が歩を前へと進める。

    191 = 75 :

    再びその背後で燃え上がる炎。そして形を成し、高校生へ襲い掛かる魔女狩の王。

    甲高い音と共に巨人の一撃を高校生が受け止め、拮抗した体制のままにらみ合いが始まった。

    五条(あぁ……なんてッ……なんて楽しそうなッ……)

    そろそろ飛び込むべきか、しかしどちらが悪人なのだろうと迷いながら両者の様子を見ていると、唐突に鉄火場にふさわしくない女の声が響いた。

    『ルーン…神秘、秘密を指し示す24の文字にして……』

    五条(……?女?)

    よくよく場を伺い直してみると、炎の巨人を従える赤毛の男の脇に、白い修道服を纏った影が倒れていることに気がついた。

    変わらずよく理解の出来ない何かを呟き続ける女性の様な影に赤毛の男が近づき、その頭を踏みつける。

    一瞬で、停止する、女性の、呟き。

    その時、耳の奥でキックオフのホイッスルが聞こえた。

    --------------------------

    192 = 156 :

    どうやって戦うんだ?

    193 :

    五条さんマジ紳士

    195 = 93 :

    演出かっけえ

    196 = 157 :

    キックオフかよ…かっけぇwwwwwwwwwwww

    197 = 172 :

    五条さんパネェっす
    なんかイナイレやりたくなってきたがこれは罠か

    198 :

    これは映画化

    199 :

    五条って鉄鍋のジャンのアイツじゃねぇのかよ 
    騙された

    200 = 75 :

    『灰は灰に。』

    赤毛の男の右手に、赤い炎が灯る。

    『塵は塵に。』
    『吸血殺しの紅十字ッ!』

    二条の熱線が交差し、高校生に襲い掛かる。

    慌ててこちらへ身をかわした高校生と一瞬目が合った。
    互いに言葉を交わす余裕も無く、体を交差して入れ替わる様に熱線の前に躍り出る。

    ……懐かしい感覚だった。

    足先に集約したエネルギーで、炎の塊を蹴り飛ばす。
    衝突を起こした二つの熱量が、眩い光と共に轟音と豪風を巻き起こす。
    後方に身を捻って赤毛の男と巨人の間に立ち、辺りを包む熱風と黒煙の中、高揚する自分を抑えきれず、呆気にとられる赤毛の男に向かい声を上げた

    五条「ククク……アーッハッハッハ!イイ!貴方は最高にイイですよ!」

    『なッ…!?何者だ!?』


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - イナズマイレブン + - カイジ + - クロスオーバー + - ドクオ + - 五条 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について