元スレエルフ娘「クチュン! ……寒いよぉ……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
152 = 97 :
捕手
154 = 150 :
すす
155 :
>>1-5
赤くしようか
157 :
穂
158 = 108 :
あげあげ
160 = 94 :
ほす
161 = 79 :
ぬ
る
り
ん
ぽ
162 :
エルフっ娘と聞いて
期待ほしゅ
163 = 73 :
報告
何か完結した
少し休んだら順次投下す
164 = 73 :
?「やっと見つけたぞ! 人攫いの同族め! やはり嗅ぎつけてくると思っていた!」
旅人「あの耳……エルフか。見た目からして女だな。捕らえられていた一人か? 何とタイミングのいいことだろうな」
エルフ娘「!」
エルフ女「そんな幼い子にまで手を出すとは! やはり人間とは許し難い奴らだ! 私がここで断罪してやる!」
旅人「おい、待て、誤解だ。俺はこの子に何もしてないぜ?」
エルフ女「貴様等の言うことなど誰が信じるか! ふん、言い訳をしたところで貴様が消し炭になる運命に変わりはない!」スッ
旅人「くっ、魔法か?」
エルフ娘「ま、待って」
エルフ女「安心しろ。すぐに助けてやるからな」
エルフ娘「やっ……!」バッ
エルフ女「なっ!」
旅人「お」
エルフ娘「傷、つけちゃ、やぁ……」フルフル
165 = 162 :
>>163
乙
べ、別に期待なんかしてな(ry
166 = 73 :
エルフ女「そいつを庇う必要なんかないぞ? そいつの仲間は私達の同胞を捕まえては酷く扱うんだぞ」
エルフ女「そいつだって、きっと良からぬ事を考えてるに違いない」
エルフ娘「」フルフル
エルフ女「何故だ? 何故庇う」
エルフ娘「や、優しい、から」
エルフ女「は?」キョトン
エルフ娘「食べ物くれたり、あったかくしてくれたり、あと、えっと、えっと……」
旅人「ははは。もういい、ありがとう」ナデナデ
エルフ娘「んー」
旅人「と言うわけだ。そろそろ、その剥き出しの敵意を引っ込めてくれると嬉しいんだがね」
エルフ女「……どういうことなんだ、これは」
167 :
エルフ女「そうか、それでその子はそこまで懐いて……」
旅人「初めの頃は全然口きいてくれなかったけどな」クスクス
エルフ女「……もう一度聞くが、本当に彼女に何もしてないんだな?」
旅人「するわけがないと言ったろう。な?」
エルフ娘「ん」コクコク
エルフ女「なら良いんだが……何か納得がいかない」ボソ
エルフ娘「?」
旅人「ところで、この辺にエルフの里はあるのか?」
エルフ女「さて、どうだろうな?」
旅人「はっ、あったとして教える気は無い、か。ならそれでもいいんだが……」
旅人「なぁ、この子をお前に預けてもいいか?」
エルフ娘「?」ポカーン
168 = 167 :
エルフ女「ほぅ。いいのか? エルフをその手の者に引き渡せば大金が手に入ると聞いているが」ニヤニヤ
旅人「確かにこの子を売り渡せば、少なくとも一年は遊んで暮らせるだけの金は手に入るだろうな」
エルフ娘「……」
旅人「だが、生憎俺はそういうのが大の嫌いときていてね」
旅人「だからそんな奴らにはこの子はやらん」ナデナデ
エルフ娘「んー」
旅人「しかし、この子を守りきれる自信が俺にはないとも断言してやる」
エルフ娘「……」ギュ
旅人「下手に街を歩けば、金や欲に目が眩んでいるバカどもに襲われかねんしな」
エルフ女「だから私に預けて、安全な仲間の所へ連れて行ってほしいと?」
旅人「そういうことだ。任せてもいいよな?」
169 = 167 :
エルフ女「勿論だとも。そもそも最初からそうするつもりだったし」
エルフ女「まぁ、ここまであっさり保護できたのはある意味予想外だったが」
旅人「俺だってこの子を仲間の所に送り返すのが目的だったんだ。あんたらと争う気はさらさらない」
旅人「こっちはむしろ予定調和と言ったところか」
エルフ女「まぁいい。さ、早くその子を」クイクイ
旅人「てことだ。あの姉ちゃんと一緒に行けば、仲間の所に帰れるぜ?」ポンポン
エルフ娘「……むぅ」ギュウ
旅人「お?」
エルフ女「……まさか君はそいつと一緒にいたいと?」
エルフ娘「」コクコク
旅人「はは、これはこれは…………困ったな、おい」
エルフ女「……予想外だよ、全く」ハァ
170 = 167 :
旅人「しかし、一緒にいたいと言われてもな。里には入らせてくれないんだろ?」
エルフ女「当たり前だ。仮に入ったとしても、死ぬまでは出られん。口外するかもしれんからな」
旅人「なぁ、姉ちゃんの所に行ってくれないと、いろいろ困るんだが」ポンポン
エルフ娘「んー」フルフル
エルフ女「仕方ない。無理矢理にでも連れて行く!」グイ
旅人「お」
エルフ娘「やぁー!」ギュウウウ
エルフ女「この、駄々っ子め!」グググ
旅人「痛い痛い。痛いですやめてください」
エルフ女「!!」ハッ
171 = 167 :
エルフ娘「んぅ」グスン
旅人「突然手離してどうした?」ナデナデ
エルフ女「森を荒らす者がいる……数が多いな」
旅人「へぇ、お前は分かるか?」
エルフ娘「」フルフル
エルフ女「……ちっ、屑どもの集まりが来たか。どうしてこうも間の悪い……」
旅人「屑ども?」
エルフ女「人間の屑だよ。エルフはともかく同じ人間にも略奪を行う屑どもだ」
旅人「あー、あれか」
エルフ娘「……」
エルフ女「……ちっ。二人ともこっちに来い。こうなっては仕方ない」
旅人「どこに行くんだ?」
エルフ女「私達の里へ。人間を連れて行くのは不本意だが、彼女の身の安全を優先する」
旅人「はは、そいつはどうも」
173 = 167 :
旅人「だいぶ進んだが、まだ距離はあるのか?」
エルフ女「いや、ここだ。ここでいい。彼女を先に里に入れる」
エルフ娘「ん」ギュウ
エルフ女「いい加減にしろ! お前の我が儘でそこの人間にまで被害が出るかもしれないんだ!」
エルフ娘「ひっ」ビクッ
旅人「大丈夫だ。また会えるから。今は仲間の所に行ってくれ、な?」
エルフ娘「……」
エルフ娘「あ、会える、の……? ……ホント?」グスグス
旅人「本当だ。だから早くアイツの所に」ナデナデ
エルフ娘「……ん」♪
エルフ女「さ、行こう」ギュ
エルフ娘「」ギュ
――パァァァァ……
174 :
おお、支援するぞ
175 = 167 :
旅人「眩しいな。これは……結界か? さすがはエルフだ。こんな高度な結界、素人にはさっぱり分からん」
エルフ女「」チラッ
旅人「?」
エルフ女「私の独断で、お前を不問とする。ここから去れ」
エルフ娘「……!?」
旅人「……!」
176 = 167 :
目の前すら霞んで見えるほどの強い光も、今はすっかり森独特の暗闇に消えている。
最後のあの女の言葉。つまり俺を信じたということか?
俺ならこのことを誰にも言わないと……。
まぁ、そのつもりではいたし口外する気も全く無いのだが、心残りが一つある。
あの子、凄く悲しそうな顔をしたんだ。まるで死に際の親を見るかのように。
最後ぐらいあの花のような笑顔を見たかったよ。
たった数日だけど、もう俺にとっては大切な家族みたいな存在だったから。
177 = 167 :
さてと、こんな所でしみじみしてるわけにも行かないな。屑が彷徨いてるわけだし。
どうやって見つからないように引き返すべきかな。
隣でビクビクと怯える子供はもういない。凄く身軽になって、凄く寂しくなった。
けど、彼女がまともに生きられるならそれでいいじゃないか
それに生きてたら、また見つけるかもしれないだろ?
風邪気味でこんな事言ってる人を
「クチュン! ……寒いよぉ……」
終わり
180 = 174 :
乙!よく頑張った
182 :
乙
さて、再開編はいつからだろうか?
183 :
再会編の再開が近いと聞いて
184 = 179 :
保守するから再開編頼む
185 :
乙ですん
いよいよ第二部か
186 :
乙!おもしろかったぜ
187 :
大層乙であった
二部に期待
189 = 167 :
さるさぁん
再会編希望者いるんだ
すまない俺には無理だ疲れた
三代目乗っ取りに期待してくれ
190 :
>>189
おつー
さて誰が乗っ取るか...
192 :
よし任せろ
193 :
開いたら吹っ飛んだ
194 = 185 :
出よ!
196 :
進み具合も遅かったから落ちてると思ってたが
まさか一部完結して二部に行こうとしてるとはwww
全力で支援
198 :
流れ把握支援
199 :
いいね!さくっと読みやすくて
2部もお願いします
200 = 195 :
ほ
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