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元スレキョン「朝倉、手を離してくれないか? 帰れないじゃないか」
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朝倉(ボーッと、空の光を見つめて……彼が買ってくれたご飯を食べて……)チラッ
キョン「……」
朝倉(隣には彼がいる)
朝倉「幸せ……」
キョン「美味しいか? そりゃあよかった」
朝倉「……バカ」
キョン「ん?」
朝倉「ん……」ポフッ
キョン「……」
キョン「……」
朝倉(隣には彼がいる)
朝倉「幸せ……」
キョン「美味しいか? そりゃあよかった」
朝倉「……バカ」
キョン「ん?」
朝倉「ん……」ポフッ
キョン「……」
朝倉(今なら寄りかかっても……怒られないよね?)
朝倉「落ち着く……」
キョン「そうだな……」
ドーン
ドーン
…………
……
朝倉「落ち着く……」
キョン「そうだな……」
ドーン
ドーン
…………
……
キョン「花火、終わりそうだな」
朝倉「ね」
キョン「そろそろ夏休みも終わりかな」
朝倉「やっぱり寂しい?」
キョン「……何でかな。今年はあまり寂しくない気がするんだ」
朝倉「ふふっ、私もそう思う」
キョン「……」
朝倉「今日はたくさん奢ってもらっちゃったね」
キョン「いいんだよ。まあ、お弁当のお返しだ」
朝倉「気にしないでいいってば。こんなに買ってもらったら、またお弁当作らないと気がすまなくなっちゃうわ」
キョン「そしたら、またお返ししないとな」
朝倉「ね」
キョン「そろそろ夏休みも終わりかな」
朝倉「やっぱり寂しい?」
キョン「……何でかな。今年はあまり寂しくない気がするんだ」
朝倉「ふふっ、私もそう思う」
キョン「……」
朝倉「今日はたくさん奢ってもらっちゃったね」
キョン「いいんだよ。まあ、お弁当のお返しだ」
朝倉「気にしないでいいってば。こんなに買ってもらったら、またお弁当作らないと気がすまなくなっちゃうわ」
キョン「そしたら、またお返ししないとな」
朝倉「じゃあまた私がお弁当作って……」
キョン「俺がお返しする」
朝倉「……」
キョン「……」
朝倉「変なの」クスッ
キョン「ははっ、何かな」
朝倉「夏が終わったら、またお弁当作らないとね」
キョン「またよろしく頼むよ」
朝倉「うん……!」
キョン「朝倉……」
朝倉「キョン……」
キョン「……」
朝倉(あ……か、顔が近くて……あ……)
朝倉(唇……くっついちゃいそう……)
キョン「俺がお返しする」
朝倉「……」
キョン「……」
朝倉「変なの」クスッ
キョン「ははっ、何かな」
朝倉「夏が終わったら、またお弁当作らないとね」
キョン「またよろしく頼むよ」
朝倉「うん……!」
キョン「朝倉……」
朝倉「キョン……」
キョン「……」
朝倉(あ……か、顔が近くて……あ……)
朝倉(唇……くっついちゃいそう……)
ピピピピピ
ピリリリリ
朝倉「ふぁ……」ドキッ
キョン「……電話?」
朝倉「あ……長門さん?」
キョン「こっちは古泉からだ。同時にかかってくるなんて……何かあったか?」
朝倉「と、とにかく出ないと……」
ピリリリリ
朝倉「ふぁ……」ドキッ
キョン「……電話?」
朝倉「あ……長門さん?」
キョン「こっちは古泉からだ。同時にかかってくるなんて……何かあったか?」
朝倉「と、とにかく出ないと……」
ピッ
朝倉『も、もしもし長門さん』
キョン『古泉か、どうした?』
長門『……』
古泉『んっふ』
朝倉『?』
キョン『?』
長門『バレた』
古泉『バレました』
キョン『バ……』
朝倉『バレ……』
長門『古泉一樹が口を滑らせて……』
古泉『面目ありません。そんなつもりは無かったのですが、突っつかれたらつい……』
朝倉『も、もしもし長門さん』
キョン『古泉か、どうした?』
長門『……』
古泉『んっふ』
朝倉『?』
キョン『?』
長門『バレた』
古泉『バレました』
キョン『バ……』
朝倉『バレ……』
長門『古泉一樹が口を滑らせて……』
古泉『面目ありません。そんなつもりは無かったのですが、突っつかれたらつい……』
キョン『……なんで二人で電話してるんだ。紛らわしいぞ』
古泉『彼女、涼宮さんの命令でしてね。ちゃんと二人に伝える、と言う事でして』
キョン『……なるほどね。ハルヒは怒っているよな? 当然だよな……』
古泉『いえ、それがですね……』
キョン『……?』
古泉『彼女、涼宮さんの命令でしてね。ちゃんと二人に伝える、と言う事でして』
キョン『……なるほどね。ハルヒは怒っているよな? 当然だよな……』
古泉『いえ、それがですね……』
キョン『……?』
長門『……と言った感じ』
朝倉『そう……私、涼宮さんに怒られちゃうのかな』
長門『……二人に対して怒ってはいない様子』
朝倉『そ、そうなの?』
長門『話してくれればいいのに……と呟いていた』
朝倉『そう……なんだ』
長門『それで、今から……』
朝倉『え? 本当に?』
長門『……よろしく』
朝倉『そう……私、涼宮さんに怒られちゃうのかな』
長門『……二人に対して怒ってはいない様子』
朝倉『そ、そうなの?』
長門『話してくれればいいのに……と呟いていた』
朝倉『そう……なんだ』
長門『それで、今から……』
朝倉『え? 本当に?』
長門『……よろしく』
ピッ
キョン「……」
朝倉「バレちゃったね」
キョン「みたいだな」
朝倉「邪魔されちゃったね」
キョン「みたいだな」
朝倉「残念……」
キョン「残念って……朝倉」
朝倉「あんな後だからかな。今なら素直な気持ち、何でもで話せる気がするの」
キョン「……」
キョン「……」
朝倉「バレちゃったね」
キョン「みたいだな」
朝倉「邪魔されちゃったね」
キョン「みたいだな」
朝倉「残念……」
キョン「残念って……朝倉」
朝倉「あんな後だからかな。今なら素直な気持ち、何でもで話せる気がするの」
キョン「……」
朝倉「ねえキョン君……」
キョン「ん……」
朝倉「私のお弁当、食べてくれますか?」
キョン「そりゃあ食べるさ。朝倉の手料理ならいくらでも」
朝倉「そんな事言われたら、毎日作ってきちゃうよ? 秋も冬も……新しい春が来て、もう一度夏になっても」
キョン「ん……」
朝倉「それでも……食べてくれる?」
キョン「俺は、最初からそのつもりだったんだかな」
朝倉「え……」
キョン「ん……」
朝倉「私のお弁当、食べてくれますか?」
キョン「そりゃあ食べるさ。朝倉の手料理ならいくらでも」
朝倉「そんな事言われたら、毎日作ってきちゃうよ? 秋も冬も……新しい春が来て、もう一度夏になっても」
キョン「ん……」
朝倉「それでも……食べてくれる?」
キョン「俺は、最初からそのつもりだったんだかな」
朝倉「え……」
なんで朝倉さんはかわいいのかな?
キョン殺そうとしたのになんでかな?教えて先生
キョン殺そうとしたのになんでかな?教えて先生
>>315
それはね、朝倉が可愛いからだよ?わかったかいボウヤ?
それはね、朝倉が可愛いからだよ?わかったかいボウヤ?
キョン「食べ物で釣られたとかじゃなくて……何て言うかな……」
キョン「お昼になったら朝倉が笑顔で弁当箱を持ってきて、蓋を開けて……」
キョン「綺麗に作られた料理と、朝倉の顔を見る。いつの間にか、その瞬間が堪らなく好きになっていてな」
朝倉「キョン……君……」
キョン「お弁当だけじゃない。さっき買い物してる時の横顔だって綺麗だった。笑いながら、歩いている朝倉を見るだけで……」
キョン「俺も幸せなんだ」
朝倉「……」
朝倉「これからも、ずっとキョン君にお弁当作っていいの?」
キョン「お昼になったら朝倉が笑顔で弁当箱を持ってきて、蓋を開けて……」
キョン「綺麗に作られた料理と、朝倉の顔を見る。いつの間にか、その瞬間が堪らなく好きになっていてな」
朝倉「キョン……君……」
キョン「お弁当だけじゃない。さっき買い物してる時の横顔だって綺麗だった。笑いながら、歩いている朝倉を見るだけで……」
キョン「俺も幸せなんだ」
朝倉「……」
朝倉「これからも、ずっとキョン君にお弁当作っていいの?」
キョン「俺は朝倉の笑っている顔が見たい……お弁当を食べて笑顔を見せてくれる朝倉が大好きなんだ」
朝倉「キョン君が美味しそうに食べてくれるのが、一番嬉しいから……」
キョン「朝倉……」
朝倉「その顔を……私に毎日見せて? 頑張って、美味しいご飯いっぱい作るから……」
キョン「ああ、約束する」
朝倉「ふふっ、ありがとう……」
朝倉「キョン……」
キョン「ん……」
チュッ
朝倉「キョン君が美味しそうに食べてくれるのが、一番嬉しいから……」
キョン「朝倉……」
朝倉「その顔を……私に毎日見せて? 頑張って、美味しいご飯いっぱい作るから……」
キョン「ああ、約束する」
朝倉「ふふっ、ありがとう……」
朝倉「キョン……」
キョン「ん……」
チュッ
キョン「……」
朝倉「……」
キョン「そろそろ行くか?」
朝倉「うん。長門さん達待ってるわよね?」
キョン「そうだな、あまり遅くなるのも悪いしな」
朝倉「あ、でも……長門さん、ゆっくりでいいって言ってくれてた」
キョン「……」
朝倉「意外と、お見通しだったのかもね?」
キョン「よくできた友達だな」
朝倉「そうみたいね」クスッ
キョン「じゃあ、行くか?」
朝倉「うん!」
ギュッ
朝倉「……」
キョン「そろそろ行くか?」
朝倉「うん。長門さん達待ってるわよね?」
キョン「そうだな、あまり遅くなるのも悪いしな」
朝倉「あ、でも……長門さん、ゆっくりでいいって言ってくれてた」
キョン「……」
朝倉「意外と、お見通しだったのかもね?」
キョン「よくできた友達だな」
朝倉「そうみたいね」クスッ
キョン「じゃあ、行くか?」
朝倉「うん!」
ギュッ
……
古泉「ふう……」
長門「お疲れ様」
古泉「全く。アイス一つでこんなに働かされるとは思っていませんでしたよ」
長門「……」
古泉「まあ、涼宮さんも怒っていないみたいですし。これで解決ですかね?」
ハルヒ「まだまだよ。二人で何してたかキッチリ聞かないと」
古泉「おやおや……」
ハルヒ「全く、別行動するならキチン言いなさいよね。団員の自由を奪う程、心の狭い団長じゃないって言うのに」
古泉「……」
ハルヒ「何か文句ある?」
古泉「いえ。素晴らしい団長だな、と思いまして」
ハルヒ「当然よ」
古泉「ふう……」
長門「お疲れ様」
古泉「全く。アイス一つでこんなに働かされるとは思っていませんでしたよ」
長門「……」
古泉「まあ、涼宮さんも怒っていないみたいですし。これで解決ですかね?」
ハルヒ「まだまだよ。二人で何してたかキッチリ聞かないと」
古泉「おやおや……」
ハルヒ「全く、別行動するならキチン言いなさいよね。団員の自由を奪う程、心の狭い団長じゃないって言うのに」
古泉「……」
ハルヒ「何か文句ある?」
古泉「いえ。素晴らしい団長だな、と思いまして」
ハルヒ「当然よ」
ハルヒ「ねえ有希。この際だから朝倉さんもSOS団に勧誘してみる?」
長門「……」
ハルヒ「そうすれば時間の調整だってできるし、何より団員が増えて……」
長門「多分、彼女は忙しいから」
ハルヒ「あら、そうなの?」
長門「朝は早く起きて……放課後には買い物をよくしているから、きっと」
ハルヒ「ふ~ん。ま、強制する必要もないわよね。鶴屋さんみたいに臨時で参加してもらってもいいわけだし」
長門「……」コクッ
古泉「噂をすれば、お二人が来ましたよ」
長門「……」
ハルヒ「そうすれば時間の調整だってできるし、何より団員が増えて……」
長門「多分、彼女は忙しいから」
ハルヒ「あら、そうなの?」
長門「朝は早く起きて……放課後には買い物をよくしているから、きっと」
ハルヒ「ふ~ん。ま、強制する必要もないわよね。鶴屋さんみたいに臨時で参加してもらってもいいわけだし」
長門「……」コクッ
古泉「噂をすれば、お二人が来ましたよ」
キョン「うん、みんないるな」
朝倉「この辺で手、離す?」
キョン「いや……バレてるならいいだろう」
朝倉「そ、そうよね」
キョン「さて何を話されるやら」
朝倉「古泉君、すごいニヤニヤしてない?」
キョン「あれは素だ、多分」
朝倉「……朝比奈さん、すごいオドオドしてる」
キョン「多分何一つ事情を知らないから、落ち着かないんだろうな」
朝倉「この辺で手、離す?」
キョン「いや……バレてるならいいだろう」
朝倉「そ、そうよね」
キョン「さて何を話されるやら」
朝倉「古泉君、すごいニヤニヤしてない?」
キョン「あれは素だ、多分」
朝倉「……朝比奈さん、すごいオドオドしてる」
キョン「多分何一つ事情を知らないから、落ち着かないんだろうな」
キョン「長門は、相変わらずか?」
朝倉(長門さんは、いつもと変わらない表情だけど)
朝倉(少し、優しい目をしている気がする)
キョン「……ハルヒも怒っている顔じゃないな」
朝倉「そう、みたいね?」
キョン「じゃ……行くか。あくまで元気よく、な」
朝倉「うん……!」
朝倉(長門さんは、いつもと変わらない表情だけど)
朝倉(少し、優しい目をしている気がする)
キョン「……ハルヒも怒っている顔じゃないな」
朝倉「そう、みたいね?」
キョン「じゃ……行くか。あくまで元気よく、な」
朝倉「うん……!」
ハルヒ「遅いわよ!」
キョン「いやあスマンな。道が混んでいてつい」
ハルヒ「バレバレの言い訳するんじゃないわよ、全く」
古泉「まあまあ、涼宮さん。こうして集合できたんですからいいじゃないですか」
長門「……」コクッ
ハルヒ「……ふん。まあ、いいわ。立ち話も何だから、移動しましょ」
みくる「ど、どこへ行くんですか?」
ハルヒ「無難にファミレスかしら?」
キョン「夜も結構いい時間なのに、高校生がファミレスなんていいのか?」
ハルヒ「何よ。夏はもうすぐで終わっちゃうのよ? 楽しまなきゃ損じゃない!」
キョン「いやあスマンな。道が混んでいてつい」
ハルヒ「バレバレの言い訳するんじゃないわよ、全く」
古泉「まあまあ、涼宮さん。こうして集合できたんですからいいじゃないですか」
長門「……」コクッ
ハルヒ「……ふん。まあ、いいわ。立ち話も何だから、移動しましょ」
みくる「ど、どこへ行くんですか?」
ハルヒ「無難にファミレスかしら?」
キョン「夜も結構いい時間なのに、高校生がファミレスなんていいのか?」
ハルヒ「何よ。夏はもうすぐで終わっちゃうのよ? 楽しまなきゃ損じゃない!」
キョン「夏……そうだな」
ハルヒ「そこでキッチリ事情聴衆してあげるんだから」
古泉「楽しそうですね。お二人とも一番奥に座らせますか?」
長門「あえて隣同士で座らせるのもいい……」
ハルヒ「ふふん。有希の意見を採用するわ」
キョン「お、おい待てって……」
ハルヒ「そこでキッチリ事情聴衆してあげるんだから」
古泉「楽しそうですね。お二人とも一番奥に座らせますか?」
長門「あえて隣同士で座らせるのもいい……」
ハルヒ「ふふん。有希の意見を採用するわ」
キョン「お、おい待てって……」
ハルヒ「あんたの意見なんて聞いてないの。さ、移動よ移動!」
みくる「な、何がなんだかわかりませんよぅ……」
ハルヒ「……ですって。これからキョンと朝倉さんが、分かりやすく教えてくれるわよ、ね?」
長門「……」コクッ
古泉「んっふ」
キョン「やれやれ……」
朝倉「ふふっ……」クスッ
ハルヒ「さ、行くわよ。深夜のファミレスにレッツゴーよ!」
キョン「まだ十時だから深夜では無いがな」
ハルヒ「深夜料金取られるから、深夜でいいのよバカキョン」
キョン「……へいへい」
みくる「な、何がなんだかわかりませんよぅ……」
ハルヒ「……ですって。これからキョンと朝倉さんが、分かりやすく教えてくれるわよ、ね?」
長門「……」コクッ
古泉「んっふ」
キョン「やれやれ……」
朝倉「ふふっ……」クスッ
ハルヒ「さ、行くわよ。深夜のファミレスにレッツゴーよ!」
キョン「まだ十時だから深夜では無いがな」
ハルヒ「深夜料金取られるから、深夜でいいのよバカキョン」
キョン「……へいへい」
お互いを愛し合うことのできる優しい心。
人を理解しようとする、姿勢。
これが現代社会において足りないものなんではないでしょうか?
私は、そう思います。
人を理解しようとする、姿勢。
これが現代社会において足りないものなんではないでしょうか?
私は、そう思います。
……
朝倉(あれから、ファミレスで聞かれた事はよくは思い出せないけど)
朝倉(ただ、涼宮さんには以前からずっと私達は付き合っているように見えていたとかで……)
朝倉(あれだけお弁当一緒に食べていたら当然よね)
朝倉(……夏の終わりに、新しい友人とたくさん話をしたけれど、それでもやっぱり私は彼の横顔しか覚えていなくて)
朝倉(テーブルの下でずっと手を握りあっていた記憶しかなくて……)
朝倉(夕方の暑さと、夏祭りの熱気。花火の後の緊張のせいで……何を話したかはよく覚えていない)
朝倉(あれから、ファミレスで聞かれた事はよくは思い出せないけど)
朝倉(ただ、涼宮さんには以前からずっと私達は付き合っているように見えていたとかで……)
朝倉(あれだけお弁当一緒に食べていたら当然よね)
朝倉(……夏の終わりに、新しい友人とたくさん話をしたけれど、それでもやっぱり私は彼の横顔しか覚えていなくて)
朝倉(テーブルの下でずっと手を握りあっていた記憶しかなくて……)
朝倉(夕方の暑さと、夏祭りの熱気。花火の後の緊張のせいで……何を話したかはよく覚えていない)
>>331
なにこれすごいきゅんきゅんするよおおおおお!!!!
なにこれすごいきゅんきゅんするよおおおおお!!!!
朝倉(今日から付き合う事になった、と伝えて……それを聞いて驚いていたみんなの顔が印象に残ったくらいで、他にはあまり)
朝倉(日付が変わる頃、二人きりで帰り道を歩いて……)
朝倉(彼の手を繋ぎながら、星と月を見上げながら歩いて……私の夏は終わっていきました)
……
朝倉(日付が変わる頃、二人きりで帰り道を歩いて……)
朝倉(彼の手を繋ぎながら、星と月を見上げながら歩いて……私の夏は終わっていきました)
……
おい、いまaikoの「横顔」聴いてたら
この状況
不覚にも涙が…
この状況
不覚にも涙が…
朝倉「今日も暑いわね……」
朝倉「でもリクエストだもんね? 卵焼きにハンバーグと……あ、別の箱で冷たいフルーツとか?」
朝倉「うん。みかんを冷やして……タッパーに入れて……」
朝倉「うん。完璧ね」
朝倉「でも、どうしてお弁当だとオカズが子供っぽくなっちゃうのかしら?」
朝倉「でも大人っぽすぎるお弁当って何だか想像できないのよね……」
朝倉「それに、お弁当食べる時の彼って子供みたいに笑うのよね……」
朝倉「……」クスッ
朝倉「でもリクエストだもんね? 卵焼きにハンバーグと……あ、別の箱で冷たいフルーツとか?」
朝倉「うん。みかんを冷やして……タッパーに入れて……」
朝倉「うん。完璧ね」
朝倉「でも、どうしてお弁当だとオカズが子供っぽくなっちゃうのかしら?」
朝倉「でも大人っぽすぎるお弁当って何だか想像できないのよね……」
朝倉「それに、お弁当食べる時の彼って子供みたいに笑うのよね……」
朝倉「……」クスッ
朝倉「あ、そろそろ支度しないと。多分もう……」
ピンポーン
朝倉「……来ちゃった」
朝倉「えっと、お弁当包んだし箸も入れたし……忘れ物は大丈夫よね」
朝倉「あ、ついでにカバン……お弁当だけ持っても仕方ないわよね?」
朝倉「……うん。それじゃあ、今日もいってきます」
ピンポーン
朝倉「……来ちゃった」
朝倉「えっと、お弁当包んだし箸も入れたし……忘れ物は大丈夫よね」
朝倉「あ、ついでにカバン……お弁当だけ持っても仕方ないわよね?」
朝倉「……うん。それじゃあ、今日もいってきます」
朝倉「おはよう」
キョン「おはよ。今日はちょっと遅かったな」
朝倉「お弁当、少しだけ手間取っちゃって」
キョン「今日のオカズは?」
朝倉「学校に着くまで秘密」
キョン「リクエストしたんだから、秘密も何も無いだろ?」
朝倉「秘密な部分があるから、秘密なのよ?」
キョン「ああ、そういう事か」
朝倉「ふふっ。じゃあ、行きましょ?」
キョン「おはよ。今日はちょっと遅かったな」
朝倉「お弁当、少しだけ手間取っちゃって」
キョン「今日のオカズは?」
朝倉「学校に着くまで秘密」
キョン「リクエストしたんだから、秘密も何も無いだろ?」
朝倉「秘密な部分があるから、秘密なのよ?」
キョン「ああ、そういう事か」
朝倉「ふふっ。じゃあ、行きましょ?」
キョン「ああ。またギリギリかな?」
朝倉「委員長の私が毎日時間ギリギリだなんて……」
キョン「長門は?」
朝倉「もう学校に着いているでしょうね」
キョン「余裕だな」
朝倉「遅刻にお弁当……余裕のない私の身にもなってほしいわね」
キョン「あ、ああスマンスマン。明日はもっと早く来るから」
朝倉「……もう聞き飽きたわよそのセリフ」クスッ
キョン「ん……そうだっけか?」
朝倉「ええ。でもね……」
キョン「?」
朝倉「委員長の私が毎日時間ギリギリだなんて……」
キョン「長門は?」
朝倉「もう学校に着いているでしょうね」
キョン「余裕だな」
朝倉「遅刻にお弁当……余裕のない私の身にもなってほしいわね」
キョン「あ、ああスマンスマン。明日はもっと早く来るから」
朝倉「……もう聞き飽きたわよそのセリフ」クスッ
キョン「ん……そうだっけか?」
朝倉「ええ。でもね……」
キョン「?」
朝倉「キョンのためにお弁当作って、こうやって一緒に歩く事ができる」
朝倉「それが一番幸せよ……」
キョン「涼子……」
朝倉「ね、少しゆっくり歩かない? 今日は天気がいいから少しくらい遅れたい気分」
キョン「……委員長の言葉とは思えないな」
朝倉「ふふっ、そんなの知らない」ギュッ
キョン「お……? おおっ?」
朝倉「それが一番幸せよ……」
キョン「涼子……」
朝倉「ね、少しゆっくり歩かない? 今日は天気がいいから少しくらい遅れたい気分」
キョン「……委員長の言葉とは思えないな」
朝倉「ふふっ、そんなの知らない」ギュッ
キョン「お……? おおっ?」
キョン「ま、待て待て。なんで走るんだよ! しかも道が違うぞ!」
朝倉「いいの。今はこうしていたい気分なのよ」
キョン「……勝手にしてくれ。何だか楽しくて、、嫌な気分じゃないけどな」
朝倉「うん!」
キョン「じゃあ、神社行こうぜ神社。あそこでお弁当だ」
朝倉「ええ? まだ朝も終わってないのに?」
朝倉「いいの。今はこうしていたい気分なのよ」
キョン「……勝手にしてくれ。何だか楽しくて、、嫌な気分じゃないけどな」
朝倉「うん!」
キョン「じゃあ、神社行こうぜ神社。あそこでお弁当だ」
朝倉「ええ? まだ朝も終わってないのに?」
キョン「走り回ってれば腹も減るさ」
朝倉「……そうかもね。うん、お弁当にしましょ」
キョン「おし。このまま突っ走るぞ」
朝倉「うん!」
朝倉(やっぱり私、楽しくて幸せみたい……)
朝倉(今日のお弁当も美味しいんだろうなあ……)
カバンの中で優しく揺れているお弁当箱二つ。
数字間後には空っぽになった二つの箱を見て、また私は笑顔になるのだろう。
私の手を握りながら、彼は走っていく。
花火が終わり私達の夏が始まったあの場所まで。
その時何処か遠くで学校のチャイムが鳴っているような気がしたけれど……。
今の私達には、何の関係も無い事だった。
完
朝倉「……そうかもね。うん、お弁当にしましょ」
キョン「おし。このまま突っ走るぞ」
朝倉「うん!」
朝倉(やっぱり私、楽しくて幸せみたい……)
朝倉(今日のお弁当も美味しいんだろうなあ……)
カバンの中で優しく揺れているお弁当箱二つ。
数字間後には空っぽになった二つの箱を見て、また私は笑顔になるのだろう。
私の手を握りながら、彼は走っていく。
花火が終わり私達の夏が始まったあの場所まで。
その時何処か遠くで学校のチャイムが鳴っているような気がしたけれど……。
今の私達には、何の関係も無い事だった。
完
終わりです。保守してくれた人ありがとう。
読んでくれた人ありがとう。
読んでくれた人ありがとう。
もうこんな体験をすることが出来ないと考えると死んでしまいたくなるな
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