元スレ勇者「世界の半分くれるっていうから魔族側についた」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
202 = 177 :
勇者「奴隷の人間が反乱?」
幹部A「ええ、どうやら。まあ三時間で鎮圧しましたが」
勇者「まあ、所詮は人間だからね。栄養状態も悪いし、健康状態も悪い。よぼよぼの身体じゃあ反乱だってまともにできない」
勇者「それどころかそんな真似をしようと考え、行動できる奴がどれだけいることか。これを煽動していた奴は大した奴だよ」
幹部A「それなのですが」
勇者「うん?」
幹部A「その首謀者と思われる男が『自分は勇者だ』と名乗りをあげているらしく」
勇者「ふーん。偽物?」
幹部A「そのように思われていたのですが、どうもマナを見てみると……」
勇者「勇者が一世代に二人か。珍しいこともあるものだ。捕まえた?」
幹部A「いえ、逃げられてしまいました。深追いした隊はどれも全滅に近い有様で」
勇者「魔王にも、伝えたほうがよさそうだね」
204 :
勇者二人目か
おもしろいな
206 = 177 :
勇者「魔王を呼んできてもらえるかな?」
幹部A「御意に」
ぶん、と音をたてて幹部Aが消える。
勇者「……さて、と。これで俺の策が全て成ったわけだけれど」
勇者「勇者は人の希望。絶望が大きければ、また勇者も強くなる」
勇者「俺は人間の限界点程度の力しかなかった」
勇者「魔王は強すぎる。あれには勝てない。まず、勝てない」
207 :
この勇者は、もはや世界から勇者って認められてないんだろうな
208 = 124 :
なるほど、自分より強い勇者を生み出すために…
209 = 177 :
勇者「人間を守りながら、強くなろうと思った。人々が苦しめば、勇者は強くなる」
勇者「けれども、俺の力は上下しなかった」
勇者「得心がいった。新たな勇者のほうに力がいっていたのだ」
勇者「そして、古い勇者は……」
しおしおしお
勇者「老いていくか。世界も人も、あちらを正しい勇者として認識したようだ」
勇者「俺はもう、ただの男だ。老兵だ」
しおしおしお
勇者「ああ、これは死ぬな。老いる速度に体力がついていっていない」
しおしおしお
勇者「……最期に、報われた気分だよ」
勇者「魔法使い……。すまなかった」
210 = 198 :
その後初代勇者は二代目勇者に倒され、歴史は繰り返されましたとさ
おしまい
211 = 124 :
おい、せっかく準備してたのに!!!
終わるな!
魔王「まあ、いいけど。勇者をいたわってやれよ。あれは勇者でゲスだけど、人間なんだ。びっくりするくらい脆いぞ、あれ」
魔王「勇者はいつも忙しそうにしている。知ってるか? 人間は忙しくても死ぬんだ」
魔王「そうそう。貧弱なんだ。しばらくベットにでもくくりつけとけ」
魔王「そして、わたしが…」wwwwwwwwww
212 = 205 :
>>211
詳細で許してやる
213 = 124 :
しょうがないから準備してたこれも置いとこ
ばいばい
勇者「……最期に、報われた気分だよ」
勇者「魔法使い…僧侶……。すまなかった」
消え行く意識の中、あの楽しかった日々が走馬灯のように思い出される
勇者「…………フヒヒwww」
214 = 204 :
勇者マジいいやつ
215 = 85 :
216 :
てか戦争に負けた種族なんて生かしてもらってるだけありがたく思えよ。
人間側が勝ったらどうせ魔族を皆殺しにするくせに。
やってることはどっちも変わらんな。
217 = 83 :
ついにインターネッツも魔界と繋がったか
218 = 177 :
魔王「死んでいる」
幹部A「これは……どういうことでしょうか」
魔王「安らかな顔だ。こんな表情を浮かべることができたんだな、お前は」
幹部A「魔王様……」
魔王「ゲスな勇者はいない。幹部A。これからはお前がこの国の最高責任者だ」
幹部A「……」
魔王「私はお前に世界を半分こにできて、本当によかったよ」
魔王「ああ、そうだ。ようやく思い出した」
魔王「魔法使いはお前の仲間だったな」
魔王「後悔だらけだったんだろうな、お前の人生は」
魔王「死ねて、よかったな。私は少し、悲しい」
完
219 :
殺してるくせに殺されるのが嫌だから相手を絶滅させようとしてる時点で所詮……
220 = 205 :
あいよ乙
221 :
大層乙であった
223 = 85 :
>>218
後の勇者との描写も欲しかったけど、結局前勇者の頑張りが実って世界が平和になっておしまいなんだろうなぁ。
乙。面白かった。
224 = 177 :
昨日一睡もできず、ノープランで投下したSSがここまで続くとは思わなかった。
まさしく皆のおかげ以外のなにものでもありません。
本当にありがとう。
SS投下自体も初めてで、凄くどきどきしました。
今はすごく眠いです。
なんか質問があったら答えようかと思うけれど、そういうのは蛇足かな?
225 :
打ち切り?
227 = 163 :
お疲れさん
228 :
どこの大学入ればこんなおもろいss書けるん?
229 :
おつ
230 :
こういう素敵で尚且つキチンと完結してるのをまとめてるブログとかないの?
232 = 169 :
一瞬で第2章の「悪魔的な強さを得た勇者と人間的な心を得た魔王」まで脳内補完しちゃったぜ
乙
233 = 195 :
乙
この後の勇者は魔王を倒したのかな
それもまた切ないな
234 = 204 :
転生で魔王が強くなるのなら悲しいループが止まらないな
235 = 85 :
>>224
書き溜めてたの?書きながらストーリー考えたの?
後は書き手のイメージしてた勇者の姿や魔王の姿、幹部Aの姿が知りたいな。
236 = 196 :
おつ
いろいろ考えてしまう終わりだった
237 = 177 :
>>228
大学はあまり関係ないんじゃないかな。
>>235
書きながら考えてたよー。
いま少し計算したけれど、五時間くらい書いてたわけだね。
楽しかったけれど、疲れたな。眠いし。
勇者→死んだ魚みたいな目で、なんかニタニタしているイメージ。ちなみに一番尊敬していた人は王様。
魔王と幹部Aは正直、あまり想像をしていなかった。
ちなみに幹部Aはスライム系上級種。
238 = 146 :
この後、世界半分ではダメと考えた魔王の子孫あたりの魔王が「この我の者となれ(ry」のSSに続くわけですね?
239 :
タクシー券くられるって言うから魔族側についた
240 :
幹部Aって人型じゃなかったんだ…
241 :
>>237
無性に幹部Aを狙いたくなってきました
242 :
>>232
なにそれ、凄く読みたい。
>>240
スライムだからどんな姿にでもなれるけれど、普段は人型という設定。
243 :
244 = 239 :
慣例化していたので魔族側につくしかなかった
245 :
トカゲ人型を想像してたな
246 :
スライムだったのかw
勝手に骨系のモンスター想像してたわ
247 :
カタコトじゃない擬人化ドランゴみたいの想像してた
248 :
キカイダーっぽい何かだと…
249 :
スーツを着たピエロだと
250 :
>>1乙
おもしろかたよー
それにしても、この勇者頑張ってるな。人生的に
みんなの評価 : ★★★
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