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    元スレ勇者「旅に出る前に言っておきたいことがある」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - まおゆう + - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    ―――ルイーダ

    武道家(女)「お?」

    僧侶(女)「なんでしょうか?」

    遊び人(女)「はぇ?」

    勇者(男)「これから長い間旅をするんだ。関係を悪くしたくないだろ?」

    武道家「まあ、うん」

    勇者「仲間内でルールを決めよう」

    僧侶「ルールですか」

    遊び人「えー?めんどーだなぁ」

    勇者「規則は大事だからな」

    僧侶「そうですね。集団生活をする以上、ある程度の線引きはあってもいいかと」

    武道家「それでどんな規則をつくるわけ?」

    勇者「―――まず一つ目だ。みんなは俺のことを義理の兄だと思うこと」

    武道家&僧侶&遊び人(なにいってるんだ、この人?)

    3 :

    そうか

    4 :

    チキンラーメンがおいしい

    5 :

    勇者「飯は美味く作れ」

    勇者「いつも綺麗でいろ」

    勇者「できる範囲で」

    勇者「かまわないから」

    6 = 1 :

    勇者「二つ目。俺を呼ぶときはお兄ちゃん」

    武道家「あの、もしもし?」

    勇者「まあ聞け。批判はあとで聞くから」

    僧侶「……」

    遊び人「ねえねえ、あの人、頭おかしいんじゃない?」

    僧侶「うん」

    勇者「三つ目。お兄ちゃんの言うことは絶対」

    武道家「命令を聞けってことか?」

    勇者「そうだ」

    僧侶「……」

    遊び人「ねえねえ。王様に報告しなくていいの?」

    僧侶「そうですね……なんか変な勇者様に当たってしまったようです」

    勇者「おいおい、なんだその目は。何が不満なんだ?」

    7 :

    しえゆ

    8 = 1 :

    武道家「いや……初めから変なんだけど」

    勇者「え?なにが?」

    僧侶「どうして兄と呼ばせたいんですか?」

    勇者「俺は一人っ子で、いつも兄弟が欲しいと思っていた」

    遊び人「うんうん」

    勇者「兄弟や姉妹と一緒に買い物したり家で遊んだり、時にはお風呂も一緒に入ると聞いた」

    武道家「まあ……そうだなぁ」

    勇者「武道家には兄弟がいるのか?」

    武道家「弟が一人いるけど……」

    僧侶「私には姉が二人」

    遊び人「私にはお兄ちゃんがいるよー」

    勇者「そうか……なら、俺の気持ちなどわからないだろ……」

    武道家「どうだろう……」

    勇者「俺だって!!!妹とお風呂に入ったりしたいんだ!!!」

    僧侶「……この人……ダメだ」

    9 :

    僧侶「……>>1……ダメだ」

    10 :

    なかなか興味深いですね
    あ、続けて続けて

    11 = 1 :

    勇者「俺だって妹と買い物したり部屋で遊んだりしたいんだ!!」

    武道家「わかったから、落ち着けって!!」

    遊び人「帰りたい……」

    僧侶「そうだね」

    勇者「くそ……馬鹿にしやがって……魔王を倒すより俺にとっては大切なことなんだ……」

    武道家「泣くなよ?!」

    勇者「妹が……欲しいです……うぅ……」

    僧侶(なんだか憐れ……)

    遊び人「ねえねえ、勇者さん」

    勇者「ん?」

    遊び人「勇者さんは何歳なの?」

    勇者「16歳だけど?」

    遊び人「そっか、なら大丈夫だね。私、14歳だからー!」

    勇者「なに!?14歳でバニーガール姿とか……気は確かか!?」

    遊び人「え……でも、これユニホームだし……」

    12 :

    スライム「俺ら兄弟なん?」
    ベス「わかんねwww」

    13 = 1 :

    勇者「……転職しろ……バニー姿の妹なんていらん」

    遊び人「ふぇ!?」

    僧侶「勇者様!!」

    勇者「……僧侶は?」

    僧侶「え……?」

    勇者「年齢だ」

    僧侶「……えと……」

    勇者「言いなさい」

    僧侶「……15……です」

    勇者「よし」

    僧侶(何がよしなんだか……)

    勇者「武道家は?」

    武道家「私?」

    勇者「何歳だ?」

    武道家「18歳だけど……」

    14 = 1 :

    勇者「そうか……武道家はお姉ちゃんになるんだな」

    武道家「おいおい、お姉ちゃんて呼ぶ気か?」

    勇者「じゃあ、姉貴?」

    武道家「あ……いや」

    勇者「ねえねえ?」

    武道家「気持ち悪い」

    勇者「ねえやん……違うな……姉さん?」

    武道家「好きにしろ……」

    勇者「じゃあ、よろしく。お姉ちゃん」

    武道家「うぇ……」

    僧侶「はぁ……」

    遊び人「あの……勇者さん?」

    勇者「……」

    遊び人「―――お兄ちゃん?」

    勇者「なんだ?」

    16 = 10 :

    14歳のバニーとか素晴らしいだろ
    当然ぺったんこだよな?

    17 = 12 :

    >>16
    膨らみかけじゃない?

    18 = 1 :

    遊び人「私、転職しないとダメ?」

    勇者「ダーマ神殿というところで転職ができるらしい。そこへ行ったら転職しような?」

    遊び人「う、うん……」

    僧侶「さて、規則はこれで全部ですか?」

    勇者「まて。野宿のときのルールも決めよう」

    武道家「野宿?」

    勇者「そうだよ、お姉ちゃん?」

    武道家「ぐ……」

    勇者「男が俺だけという特殊な状況だから、色々と……困るだろ?」

    遊び人「なにがぁ?」

    僧侶「あの……言わんとすることは分かりますが……わざわざルールとして定めなくても……」

    武道家「そうだ。空気を読めばいいだろ」

    勇者「俺は女性のことを全く知らないんだ!!!」

    僧侶「ひぃ?!」

    勇者「失言して嫌われたくないんだよ!!もう独りは嫌なんだ!!」

    19 :

    この勇者の性格はキモオタになりそうだな。

    20 = 1 :

    武道家「いや……何があったんだよ?」

    勇者「……俺は勇者の息子として周囲の期待を受けてきた。それは誰にも理解してもらえない重圧だった」

    僧侶「はぁ」

    勇者「分かるか!?5歳のときから「お前は魔王を倒すんだ」と言われ続けてきた俺の気持ちが!?」

    遊び人「お兄ちゃん……大変だったんだね」

    勇者「ありがとう……そう、大変だったんだ」

    武道家「それで?」

    勇者「大人たちからの受ける期待に対して、同年代たちの目は冷ややかだった」

    僧侶「それは、どうしてです?」

    勇者「嫉妬だ」

    武道家「嫉妬?」

    勇者「大人から持て囃される俺という存在は疎ましかったんだろう」

    僧侶「それは……ありえそうですね」

    勇者「次第に誰も遊んでくれなくなり……俺は独りぼっちになっていったんだ」

    遊び人「ぐす……おにいちゃん……かわいそう……」

    22 :

    遊び人可愛いよ遊び人

    23 :

    遊び人が猫神の桜の娘で再生される

    24 = 1 :

    勇者「大人たちからの重圧。同世代からの疎外。俺は自然と心を閉じた」

    武道家「そうか……」

    僧侶「なるほど」

    遊び人「おにいちゃん……」

    勇者「そんな毎日を過ごす中で、俺はふと思った。―――兄弟や姉妹がいれば、こんなことはなかったはずだと」

    僧侶「というと?」

    勇者「家族でありながら近い年齢……そしてなにより、俺の心を深く理解してくれる存在だろ?」

    武道家「悩み事とかは……まあ、よく聞いてたな」

    勇者「流石はお姉ちゃん」

    武道家「なんか……それ、ちょっとキモ―――」

    僧侶「し!」

    勇者「だから、俺は将来仲間を得たとき、妹を作ろうと思ったんだ!!」

    武道家「兄や弟はいらないのか?」

    勇者「16歳にもなって女の子と話したことがなかったから……その……それに妹がいいかなって」

    僧侶「……」

    25 :

    自分に正直でよろしい

    26 = 5 :

    >>12
    和み過ぎておしっこ漏れた

    27 = 1 :

    遊び人「―――お兄ちゃん!!」

    勇者「おいおい、なにを急に抱きついて……」

    遊び人「辛かったんでしょ?苦しかったんでしょ?私がお兄ちゃんをいっぱい、慰めてあげるね?」

    勇者「お前……」

    遊び人「お兄ちゃん……お兄ちゃんはもう、一人じゃないからね?」

    勇者「ああ……嬉しいよ」

    僧侶「……」

    武道家「……」

    勇者「……(チラッ」

    僧侶(なんかアイコンタクトを……)

    武道家「―――あーもう、私は甘えたがりの弟なんていらないぞ?」

    勇者「お姉ちゃん……」

    武道家「ちゃんと強くなれ。そしたら姉でいてやってもいいから」

    勇者「わかった……俺、強くなるよ!!―――お姉ちゃんのために!!」

    遊び人「おにいちゃん、かっこいいー♪」

    29 :

    遊び人優しいな

    30 = 1 :

    僧侶「……」

    勇者「……(チラッチラッ」

    僧侶「分かりました!!―――ただし、呼びかたは兄さんで良いですね?」

    勇者「なんで?」

    僧侶「お、おにいちゃんは……その……なんかむずがゆいというか……」

    勇者「分かった。僧侶の好きな呼び方でいいから」

    僧侶「で、では……兄さん。そろそろ出発しましょうか」

    勇者「まて。野宿でのルールは……」

    武道家「それは私はきっちり教えてやる。ルールにすんな。はずかしい」

    勇者「そうか……お姉ちゃんがそういうなら」

    遊び人「ねえねえ、僧侶お姉ちゃん」

    僧侶「は、はい?」

    遊び人「野宿でのルールってなに?」

    僧侶「それは……これから嫌でも分かりますから」

    遊び人「ふーん」

    31 :

    勇者「俺より先に寝てはいけない」
    かと思ったわ

    32 :

    僧侶がこれからどう化けるのか楽しみだな

    33 :

    >>31
    関白失脚だっけ?

    34 = 29 :

    >>33
    関白宣言だよ
    失脚だと「俺より先に寝てもいいから」になってる

    35 :

    昨日から勇者にさだまさしがつきものなのは何で?

    36 = 1 :

    ―――魔王の城

    魔物「報告します!!南西の街は完全に陥落。そこに住む人間たちも既に降伏しております!!」

    魔王「うむ……分かった下がってよいぞ」

    魔物「ははー!」

    魔王「ふむ……これで5つ目か……」

    魔王「順調に進んでおるな……」

    魔王「―――しかし、なんだこの虚無感は?」

    魔王「人間どもを追い詰めてもまるで達成感が得られない……」

    魔王「どういうことなのだ……」

    魔王「―――ふ、いかんな。魔王の我がこんなことでは」

    魔王「スライムよ!!」

    スライム「はぁーい!」

    魔王「我は城を離れる。人間どもの生活を観察してくるぞ」

    スライム「わかりました!影武者はお任せください!」

    魔王「うむ!では、行ってくるぞ!!ふははははは!!」

    37 = 1 :

    ―――街道

    魔物「ぐるるるるる!!!」

    勇者「出たな!!いくぞ、みんな!!」

    僧侶「はい!!」

    武道家「でぁぁ!!!」

    魔物「ぐるきゅぷー!!」

    遊び人「きゅあぁあ!!お兄ちゃん、たすけてぇぇ!!」

    勇者「俺の妹に手を出すんじゃねえ!!!」

    魔物「ぎゃっは!?」

    遊び人「ありがとう♪」

    勇者「気にするな」

    魔物「がぁぁああ!!」

    僧侶「く……!?ゆ、勇者さま!!お力をお貸しください!!!」

    勇者「……」

    僧侶「ちょ……たすけ……きゃぁああ!!!」

    38 :

    魔王はもちろん女だよな?

    39 = 23 :

    >>37
    勇者wwwwwwwwww

    40 = 1 :

    魔物「げへへへ」

    僧侶「やめ……て……しょく、しゅを……ぁ……」

    武道家「おい!!勇者、僧侶を助けろ!!」

    勇者「―――分かったよ。お姉ちゃん!!」

    僧侶「あ……だめぇ……」

    魔物「ぐふふふ」

    勇者「―――らぁああああ!!!」

    魔物「ぐふぅぅぅぅぅぅ!?!??」

    僧侶「ん……」

    勇者「大丈夫か?」

    僧侶「は、はい……って、なんですぐに助けてくれないんですか!?」

    勇者「……」

    遊び人「僧侶お姉ちゃん、ちゃんと呼ばないと」

    僧侶「はぁ……兄さん、これからは……ちゃんと守ってくださいね?」

    勇者「任せろ。それが兄の務めだ!」

    41 :

    勇者扱いやすいじゃん

    42 = 1 :

    ―――夜営

    遊び人「お兄ちゃん、お腹すいちゃった」

    勇者「もう少しまってろ。今、お姉ちゃんが美味しいカレーを作ってくれている」

    武道家「ったく……なんで私が手料理を……」

    勇者「お姉ちゃんの手料理なんて、全世界の一人っ子が夢見るんだ!!」

    武道家「熱弁すんなよ!!」

    僧侶「はぁ……酷い目にあった……」

    遊び人「大丈夫?」

    僧侶「うん……遊び人ちゃんはいい子ですね?」

    遊び人「えへへ、そっかな?」

    勇者「……(じー」

    僧侶「なんですか?」

    遊び人「あ……もう、お兄ちゃん。ちょっと離れただけじゃないの、もー♪」

    勇者「え……い、いやぁ……あはは」

    遊び人「甘えん坊なんだから、お兄ちゃんは♪……そこがかわいいけどね」

    43 :

    うん
    なんかちょろそうだな

    44 = 10 :

    >勇者「お姉ちゃんの手料理なんて、全世界の一人っ子が夢見るんだ!!」
    男兄弟しかいない奴も含めてやってくれ…

    45 = 1 :

    僧侶(一人っ子ってここまで歪むものなんでしょうか……)

    遊び人「きゃぁ……もう、お兄ちゃんのエッチー」

    勇者「ちょっと胸に手が当たっただけだろぉ」

    遊び人「もうエッチなお兄ちゃんなんて嫌い!」

    勇者「あ……ごめん。もうしないからぁ」

    遊び人「ホントに?」

    勇者「うん」

    遊び人「わかった。じゃあ、カレーのお肉分けてくれたら、許してあげるね?」

    勇者「それぐらいならお安い御用だ!!」

    遊び人「あと、私のニンジンも食べて、ね?」

    勇者「ああ!ニンジンは大好物だ!!」

    遊び人「きゃー!お兄ちゃん、だーいすき♪」

    勇者「あっはっはっは。こらこら、抱きつくな。僧侶が見てるじゃないか」

    僧侶「……ダメかもしれない、この勇者様」

    武道家「一人だけ甘やかしてんじゃねーよ……」

    46 = 23 :

    最後の一文に萌えた

    47 :

    武道家の嫉妬かわいい

    48 = 1 :

    遊び人「―――ふう、お腹いっぱい」

    武道家「すげえ、お腹がぽっこりしてるな」

    遊び人「みないでよぉ」

    勇者「それにしても美味しかった。流石はお姉ちゃんだ」

    武道家「いや……弟の世話とかしてたし……まあ、ちょっとだけな」

    僧侶「料理は全般出来るのですか?」

    武道家「そうだなぁ……簡単なやつだけかな。手の込んだのは無理」

    僧侶「カレーみたいに具材をお鍋で煮詰めるだけならってことですか?」

    武道家「ひでえ言い草だけど……ま、その通りだ」

    僧侶「なるほど……」

    遊び人「あ……よいしょ」

    武道家「気を付けろよ?」

    遊び人「うん」

    勇者「どこに行くんだ?ついて行こうか?」

    僧侶「ちょっと……ゆう……じゃなくて、兄さん!!デリカシーを持ってください!」

    49 = 1 :

    勇者「え?でも……危ないぞ?」

    遊び人「あ……平気だから……」

    勇者「お兄ちゃんも一緒に行ってやるって」

    遊び人「だからぁ……」

    武道家「おい、勇者」

    勇者「なに?」

    武道家「こっちこい」

    勇者「なんだよ?」

    遊び人「うぅ……(モジモジ」

    武道家「女の子が何も言わずに立ち上がったときは、用を足すときだ」

    勇者「な、んだと……?」

    武道家「だから、一緒にいくとかいうな」

    勇者「わ、わかった。―――ごめん、遊び人。まさか、おしっこだとは―――」

    武道家「何もわかってねえじゃねえか!!!」

    勇者「ぐほぉぁ!?!」

    50 = 29 :

    これは良いお姉ちゃんですね


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