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元スレ勇者「世界の半分くれるっていうから魔族側についた」
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魔王「暇だ」
勇者「そりゃあ世界征服終えたからな。統治や政治は優秀な部下がやってくれるからすることないしな」
勇者「というか、俺はお前が働いている姿を一度として見たことがないわけだが」
魔王「まさか、こんなにも暇になるとは思わなかった」
勇者「話しを聞けよ。まあ、いいや。約束を守ってくれるんならなんでもいいよ」
魔王「ああ、世界の半分だな。やるよやるよ。そんくらい」
勇者「随分と適当だな」
魔王「だって私を殺せるのはお前くらいで、そのお前が仲間になるんなら、これくらい安い安い」
勇者「ビジネスパートナーだと思って欲しいね」
勇者「そりゃあ世界征服終えたからな。統治や政治は優秀な部下がやってくれるからすることないしな」
勇者「というか、俺はお前が働いている姿を一度として見たことがないわけだが」
魔王「まさか、こんなにも暇になるとは思わなかった」
勇者「話しを聞けよ。まあ、いいや。約束を守ってくれるんならなんでもいいよ」
魔王「ああ、世界の半分だな。やるよやるよ。そんくらい」
勇者「随分と適当だな」
魔王「だって私を殺せるのはお前くらいで、そのお前が仲間になるんなら、これくらい安い安い」
勇者「ビジネスパートナーだと思って欲しいね」
魔王「そういうお前は随分とドライだ。損得で全てを判断するのは楽しくないぞ?」
勇者「そういうもんさ、人間は」
魔王「そういうもんかね。だとしたら私は魔族でよかったよ。私はあんなにも簡単に仲間を裏切り、背後から突くようなことなんてしたくない」
勇者「仕方ないだろ。あいつら、絶対説得になんか応じなかったぜ。だまし討ちでもしないとこっちが危なかったよ」
魔王「相当なゲスだね、お前は。まあ、いいよ。ゲスでも。私はどんな奴でも仲間は大切にするんだ」
勇者「お優しいこって」
魔王「ところで領土の話しだけれど、めんどくさいからこの地図を半分に線をひいて、右が私。左がお前でいいかな?」
勇者「そういうもんさ、人間は」
魔王「そういうもんかね。だとしたら私は魔族でよかったよ。私はあんなにも簡単に仲間を裏切り、背後から突くようなことなんてしたくない」
勇者「仕方ないだろ。あいつら、絶対説得になんか応じなかったぜ。だまし討ちでもしないとこっちが危なかったよ」
魔王「相当なゲスだね、お前は。まあ、いいよ。ゲスでも。私はどんな奴でも仲間は大切にするんだ」
勇者「お優しいこって」
魔王「ところで領土の話しだけれど、めんどくさいからこの地図を半分に線をひいて、右が私。左がお前でいいかな?」
勇者「まあ、それでいいかな。後、すこし部下をわけてくれよ。流石に俺一人じゃ統治できないって」
魔王「そうだな……。おい、幹部A」
幹部A「お呼びでしょうか?」
魔王「これから勇者のサポートにつけ。お前の所の血族も一緒にだ」
幹部A「御意に。これから一族共々よろしくお願いします、勇者様」
勇者「あー、こっちもよろしく。じゃあ、さっそくだけれど、これからのことについて話し合おうか」
魔王「そうだな……。おい、幹部A」
幹部A「お呼びでしょうか?」
魔王「これから勇者のサポートにつけ。お前の所の血族も一緒にだ」
幹部A「御意に。これから一族共々よろしくお願いします、勇者様」
勇者「あー、こっちもよろしく。じゃあ、さっそくだけれど、これからのことについて話し合おうか」
勇者「おーい。王様。お久しぶり」
王様「貴様! ……裏切り者がなんのようだ。殺すならさっさとしろ」
勇者「うんうん。冷静さを直ぐ取り戻す辺りが、流石王様だよね」
王様「魔族に世界が支配された今、王もなにもあったものではない。人は皆、家畜同様だよ」
勇者「今までのパワーバランスが逆転しただけで随分とまあ、すごいことを言うね。王様。」
王様「王などここにはいない。いるのはただ敗北した惨めな老兵だ」
勇者「いやいや、それがそうでもないんだな、王様。まだまだ引退してもらっちゃ困るんだよ」
王様「貴様! ……裏切り者がなんのようだ。殺すならさっさとしろ」
勇者「うんうん。冷静さを直ぐ取り戻す辺りが、流石王様だよね」
王様「魔族に世界が支配された今、王もなにもあったものではない。人は皆、家畜同様だよ」
勇者「今までのパワーバランスが逆転しただけで随分とまあ、すごいことを言うね。王様。」
王様「王などここにはいない。いるのはただ敗北した惨めな老兵だ」
勇者「いやいや、それがそうでもないんだな、王様。まだまだ引退してもらっちゃ困るんだよ」
王様「……どういうことだ?」
勇者「まあ、なんというか。もう一度、統治して欲しいんだよね。国を。名目だけでもいいから」
王様「なんだと!?」
勇者「ほら傀儡国家ってやつ? 生き残った人間に暴れられても困るし。やっぱり顔ってのは大切だよ」
王様「断るとは、言えないのだろうな」
勇者「賢明すぎると生きてるの辛いよね。無駄な脅しをしなくてすんだよ」
勇者「まあ、なんというか。もう一度、統治して欲しいんだよね。国を。名目だけでもいいから」
王様「なんだと!?」
勇者「ほら傀儡国家ってやつ? 生き残った人間に暴れられても困るし。やっぱり顔ってのは大切だよ」
王様「断るとは、言えないのだろうな」
勇者「賢明すぎると生きてるの辛いよね。無駄な脅しをしなくてすんだよ」
勇者「やー、うまくいったよ。王様怒りすぎて憤死したらどうしようとか思ってたけど、案外に冷静だったね」
幹部A「おめでとうございます。これで統治は少し楽になりましたね」
勇者「まーね。既存のシステムを乗っ取る方が楽だし、効率的だし」
幹部A「彼の治めていた国は西国国土にして約七割になります。ほかの部分はいかがしましょうか?」
勇者「統合しちゃうよ、そりゃ。にしても西国って何? もしかして俺と魔王の国を西国と東国にしたの?」
幹部A「少なくとも、魔王様のところではその名称で定着しているようです」
勇者「なんか、本当にびっくりするぐらい適当だよね。あの魔王」
幹部A「いい加減を絵に描いたような魔族ですから」
幹部A「おめでとうございます。これで統治は少し楽になりましたね」
勇者「まーね。既存のシステムを乗っ取る方が楽だし、効率的だし」
幹部A「彼の治めていた国は西国国土にして約七割になります。ほかの部分はいかがしましょうか?」
勇者「統合しちゃうよ、そりゃ。にしても西国って何? もしかして俺と魔王の国を西国と東国にしたの?」
幹部A「少なくとも、魔王様のところではその名称で定着しているようです」
勇者「なんか、本当にびっくりするぐらい適当だよね。あの魔王」
幹部A「いい加減を絵に描いたような魔族ですから」
幹部A「結界なんて張れるのですか?」
勇者「勇者は昔から人が出来ることなら何でも出来るんだよ。そういうふうになってるから」
幹部A「そういうものですか」
勇者「そういうものだよ。後、無計画な人間捕獲は赦さないから。それは君の一族にも言っておいてね。必要数はこっちで用意するから」
幹部A「それはまた何故?」
勇者「解らないかな。国民がいなければ、国なんてものは意味がないということだよ。魔族と俺とでは価値観が違いすぎるから、人間風な国造りをさせてもらうよ。」
勇者「もちろん、君たち魔族は人間よりも上位におかせてもらうけれどね」
幹部A「御意に」
勇者「勇者は昔から人が出来ることなら何でも出来るんだよ。そういうふうになってるから」
幹部A「そういうものですか」
勇者「そういうものだよ。後、無計画な人間捕獲は赦さないから。それは君の一族にも言っておいてね。必要数はこっちで用意するから」
幹部A「それはまた何故?」
勇者「解らないかな。国民がいなければ、国なんてものは意味がないということだよ。魔族と俺とでは価値観が違いすぎるから、人間風な国造りをさせてもらうよ。」
勇者「もちろん、君たち魔族は人間よりも上位におかせてもらうけれどね」
幹部A「御意に」
一行抜けた。
勇者「まあいいや。とりあえず、国境付近には関所みたいなの建設しといてね。海域には結界でも俺が張っておくから」
幹部A「結界なんて張れるのですか?」
勇者「勇者は昔から人が出来ることなら何でも出来るんだよ。そういうふうになってるから」
幹部A「そういうものですか」
勇者「そういうものだよ。後、無計画な人間捕獲は赦さないから。それは君の一族にも言っておいてね。必要数はこっちで用意するから」
幹部A「それはまた何故?」
勇者「解らないかな。国民がいなければ、国なんてものは意味がないということだよ。魔族と俺とでは価値観が違いすぎるから、人間風な国造りをさせてもらうよ。」
勇者「もちろん、君たち魔族は人間よりも上位におかせてもらうけれどね」
幹部A「御意に」
勇者「まあいいや。とりあえず、国境付近には関所みたいなの建設しといてね。海域には結界でも俺が張っておくから」
幹部A「結界なんて張れるのですか?」
勇者「勇者は昔から人が出来ることなら何でも出来るんだよ。そういうふうになってるから」
幹部A「そういうものですか」
勇者「そういうものだよ。後、無計画な人間捕獲は赦さないから。それは君の一族にも言っておいてね。必要数はこっちで用意するから」
幹部A「それはまた何故?」
勇者「解らないかな。国民がいなければ、国なんてものは意味がないということだよ。魔族と俺とでは価値観が違いすぎるから、人間風な国造りをさせてもらうよ。」
勇者「もちろん、君たち魔族は人間よりも上位におかせてもらうけれどね」
幹部A「御意に」
サクサク世界征服してくな
なんで最終決戦まで大人しく冒険してたんだ勇者
なんで最終決戦まで大人しく冒険してたんだ勇者
魔王「おい、お前!」
勇者「……あれ? なんで魔王がここにいるの?」
魔王「暇すぎて仕方ないから遊びに来た」
勇者「俺はそこそこ忙しいのだけれどなあ」
魔王「馬鹿な。忙しいだと。私はこんなにも暇だというのに」
勇者「無能な怠け者は司令官向きだからいいんじゃない」
魔王「褒められた気が全くしないな」
勇者「事実、褒めてないからね。で、どうしたの。随分とご立腹なご様子だったけれど」
勇者「……あれ? なんで魔王がここにいるの?」
魔王「暇すぎて仕方ないから遊びに来た」
勇者「俺はそこそこ忙しいのだけれどなあ」
魔王「馬鹿な。忙しいだと。私はこんなにも暇だというのに」
勇者「無能な怠け者は司令官向きだからいいんじゃない」
魔王「褒められた気が全くしないな」
勇者「事実、褒めてないからね。で、どうしたの。随分とご立腹なご様子だったけれど」
魔王「そうだ! 勇者、お前! あの結界はなんだ。すぐ取り払え」
勇者「えー、やだよ。そっちは凶悪な魔族もいっぱいいるし。最近ようやく安定してきたのに、そんな危険分子に不法侵入とかされたくない」
魔王「むむむ」
勇者「こっちの法律とそっちの法律は違うんです。それに適応できないでバカバカ人間が殺されたら洒落にならないよ」
勇者「それにどうしたのさ。急に。文句があるなら張った時に言えばよかったじゃない」
魔王「すり抜けるのにあんなに痛いと思わなかったんだよ!」
勇者「えー、やだよ。そっちは凶悪な魔族もいっぱいいるし。最近ようやく安定してきたのに、そんな危険分子に不法侵入とかされたくない」
魔王「むむむ」
勇者「こっちの法律とそっちの法律は違うんです。それに適応できないでバカバカ人間が殺されたら洒落にならないよ」
勇者「それにどうしたのさ。急に。文句があるなら張った時に言えばよかったじゃない」
魔王「すり抜けるのにあんなに痛いと思わなかったんだよ!」
勇者「……幹部A」
幹部A「ここに」
勇者「魔王って馬鹿なの?」
幹部A「馬鹿ではありません。阿呆なだけです」
勇者「そうか。そうだな。じゃあ、お帰りはあちらだ、阿呆魔王。悪いけど案内してやってくれ部下A」
幹部A「御意に」
魔王「お前、昔から口悪いよな。本当に私の部下なの?」
幹部A「今は勇者様の部下です」
魔王「ですよねー」
幹部A「ここに」
勇者「魔王って馬鹿なの?」
幹部A「馬鹿ではありません。阿呆なだけです」
勇者「そうか。そうだな。じゃあ、お帰りはあちらだ、阿呆魔王。悪いけど案内してやってくれ部下A」
幹部A「御意に」
魔王「お前、昔から口悪いよな。本当に私の部下なの?」
幹部A「今は勇者様の部下です」
魔王「ですよねー」
勇者「……大人しく帰るのか。かなり以外だな。終わったから扉の外で待ってなくていいよ、王様」
ギィィィ(扉が開く音)
王様「……」
勇者「芋虫を噛み潰したような顔は止めて欲しいかな。というか老けたね、顔が」
王様「昨日一日で、ついに千人が魔族に喰われたよ」
勇者「魔族も数が増えてるからね。大丈夫だよ。千五百人が産まれたから」
王様「無理矢理、鎖につなげて孕ましてか!」
勇者「うん。解ってるじゃない」
王様「貴様! それでも人間かッ!」
勇者「嫌だな。人間だよ。彼女たちには悪いと思うけれど、五万人の犠牲で、一億人以上が救われるのだからいいじゃない。
勇者「彼女らのおかげで、一般人は襲われないわけだし」
ギィィィ(扉が開く音)
王様「……」
勇者「芋虫を噛み潰したような顔は止めて欲しいかな。というか老けたね、顔が」
王様「昨日一日で、ついに千人が魔族に喰われたよ」
勇者「魔族も数が増えてるからね。大丈夫だよ。千五百人が産まれたから」
王様「無理矢理、鎖につなげて孕ましてか!」
勇者「うん。解ってるじゃない」
王様「貴様! それでも人間かッ!」
勇者「嫌だな。人間だよ。彼女たちには悪いと思うけれど、五万人の犠牲で、一億人以上が救われるのだからいいじゃない。
勇者「彼女らのおかげで、一般人は襲われないわけだし」
> 芋虫を噛み潰したような顔
やな想像させるなよ
つーか完全に勇者の方が魔王より外道じゃねーかwww
やな想像させるなよ
つーか完全に勇者の方が魔王より外道じゃねーかwww
王様「その一般人の七割は奴隷だ!」
勇者「やー、三年くらいかな。ようやく魔族側もお金という概念を認識し始めてくれたからね。三割も対等に立てることができて本当によくやったよ、王様」
王様「ギリィ(歯を食いしばる音)」
勇者「これからもよろしく。王様、有能だから。僕は今の人口の半分くらいになるものだと思っていたし、いや、ホント、よくやってるよ」
勇者「やー、三年くらいかな。ようやく魔族側もお金という概念を認識し始めてくれたからね。三割も対等に立てることができて本当によくやったよ、王様」
王様「ギリィ(歯を食いしばる音)」
勇者「これからもよろしく。王様、有能だから。僕は今の人口の半分くらいになるものだと思っていたし、いや、ホント、よくやってるよ」
まー侵攻した側が悪いとは言え
魔族大虐殺でめでたしめでたしとどっちが人道的かと言うと難しいところやね
魔族大虐殺でめでたしめでたしとどっちが人道的かと言うと難しいところやね
幹部A「……というわけで、魔族の増加も頭打ちになり、一時懸念されていました人間の減少はまず起こらないでしょう」
勇者「いやいや、素晴らしいね。というより、魔族の増加の頭打ち早いね。国が出来てまだ五年くらいだよ」
幹部A「魔族はマナの絶対量で総数が決まりますから」
勇者「限界ってことね。後、報告書で気になったけれど、魔族の中でも貧富の差が出てるみたいだけど」
幹部A「ええ。金という思想を得たためだと思われます。どうしても知能の低い魔族は、貧困に陥りやすいようで」
勇者「差別は始まってる?」
幹部A「始まっております。我が一族でも魔族の奴隷を購入しておりますし」
勇者「ある程度は自然淘汰させるけれど、度がいきすぎれば問題だよ。東側にも人間のような生活を魔族にさせるな、って向こうの幹部さんに怒られたし」
勇者「いやいや、素晴らしいね。というより、魔族の増加の頭打ち早いね。国が出来てまだ五年くらいだよ」
幹部A「魔族はマナの絶対量で総数が決まりますから」
勇者「限界ってことね。後、報告書で気になったけれど、魔族の中でも貧富の差が出てるみたいだけど」
幹部A「ええ。金という思想を得たためだと思われます。どうしても知能の低い魔族は、貧困に陥りやすいようで」
勇者「差別は始まってる?」
幹部A「始まっております。我が一族でも魔族の奴隷を購入しておりますし」
勇者「ある程度は自然淘汰させるけれど、度がいきすぎれば問題だよ。東側にも人間のような生活を魔族にさせるな、って向こうの幹部さんに怒られたし」
魔王「私も仲間は大切にするべきだと思うな。魔族はみな兄弟。大切にすべきだ。おっと、勇者もその中に入るから心配するなよ」
勇者「気配を消して俺の後ろに立つなよ。びっくりするだろ」
魔王「ふん。あの滅茶苦茶痛い結界のお返しだ」
勇者「一応、上級モンスターも消し炭にするくらいの勢いでつくったんだけどなー」
勇者「人間の限界レベルをそんな簡単に超えられるとちょっと凹むかも」
魔王「簡単じゃない! 絡まるし、まとわりつくし、べたべたするし、びりびりするし、最低だぞ、あれ」
勇者「ていうか、そんなに嫌なら関所から来ればいいじゃない」
魔王「お忍びにならんだろう、それじゃあ」
勇者「どうせ仕事もないんだからお忍びじゃなくてもいいだろ……」
勇者「気配を消して俺の後ろに立つなよ。びっくりするだろ」
魔王「ふん。あの滅茶苦茶痛い結界のお返しだ」
勇者「一応、上級モンスターも消し炭にするくらいの勢いでつくったんだけどなー」
勇者「人間の限界レベルをそんな簡単に超えられるとちょっと凹むかも」
魔王「簡単じゃない! 絡まるし、まとわりつくし、べたべたするし、びりびりするし、最低だぞ、あれ」
勇者「ていうか、そんなに嫌なら関所から来ればいいじゃない」
魔王「お忍びにならんだろう、それじゃあ」
勇者「どうせ仕事もないんだからお忍びじゃなくてもいいだろ……」
勇者「いやー、魔族で議会を開いて、憲法をつくるところまで来たか。早いね」
幹部A「まあ、事実上の最高決定者は勇者様ですけれど」
勇者「王様も去年死んじゃったし。丁度よかったかな」
幹部A「彼は優秀でしたから。正直、議会なんてものよりも彼が一人いたほうがよっぽどよかったですよ」
勇者「あらら、珍しい。どうしたの?」
幹部A「議会というやつは遅すぎます。無駄な事務ばかり増えて。ああ、彼が存命中はもっと実りがあったというのに」
勇者「俺は仕事熱心な幹部Aに涙が出そうだよ」
魔王「暇だ」
勇者「背後に立つなよ。ホント、なんでこんなやつに仕えていたの?」
幹部A「強いですから」
勇者「なるほど。道理だね。で、何用?」
魔王「おおう、そうだそうだ。幹部Dに伝言を頼まれたんだ」
勇者「(ぱしらされる魔王って何なんだろう)」
魔王「人間を少しわけてくれんか? こっちだと繁殖に失敗してしまってなあ」
勇者「どうせ無計画に殺し回ったんだろ」
魔王「うーん。人間殺しのどこが楽しいか私には解らないんだがなー、こう、ブームが……」
勇者「魔族に関しては馬鹿みたいに福祉厚生しっかりしているのに、人間に関しては本当に滅茶苦茶だね。笑えないよ」
勇者「背後に立つなよ。ホント、なんでこんなやつに仕えていたの?」
幹部A「強いですから」
勇者「なるほど。道理だね。で、何用?」
魔王「おおう、そうだそうだ。幹部Dに伝言を頼まれたんだ」
勇者「(ぱしらされる魔王って何なんだろう)」
魔王「人間を少しわけてくれんか? こっちだと繁殖に失敗してしまってなあ」
勇者「どうせ無計画に殺し回ったんだろ」
魔王「うーん。人間殺しのどこが楽しいか私には解らないんだがなー、こう、ブームが……」
勇者「魔族に関しては馬鹿みたいに福祉厚生しっかりしているのに、人間に関しては本当に滅茶苦茶だね。笑えないよ」
仕事熱心というより
幹部Aは社会性が人間に近すぎるんだな
伏線ってことかやるな紫煙
幹部Aは社会性が人間に近すぎるんだな
伏線ってことかやるな紫煙
むしろ魔族の生活中では人間襲う以外に
どんな営みがあるのか描写してくれたらもっとおもしろいな
どんな営みがあるのか描写してくれたらもっとおもしろいな
幹部A「……?(ここまで棘のある言い方は珍しいですね)」
魔王「頼むよー。ほんの二万人でいいんだ。今度はちゃんと繁殖させるからぁ」
勇者「駄目駄目。そうやってまた殺しちゃうんでしょ。管理が出来ないなら渡せません」
幹部A「(なんか犬を飼いたいとだだをこねている子供をあやしている、お母さんみたいだ)」
魔王「なあー頼むよー」
勇者「だーめ」
魔王「なあなあなあなあなあ」
勇者「プランをもってこい、プランを」
幹部A「(お母さんだな。本当に)」
結局、二万人を二十ヶ月かけて東国におくる条約を結びました。
魔王「頼むよー。ほんの二万人でいいんだ。今度はちゃんと繁殖させるからぁ」
勇者「駄目駄目。そうやってまた殺しちゃうんでしょ。管理が出来ないなら渡せません」
幹部A「(なんか犬を飼いたいとだだをこねている子供をあやしている、お母さんみたいだ)」
魔王「なあー頼むよー」
勇者「だーめ」
魔王「なあなあなあなあなあ」
勇者「プランをもってこい、プランを」
幹部A「(お母さんだな。本当に)」
結局、二万人を二十ヶ月かけて東国におくる条約を結びました。
幹部Aと勇者の心情に含みがあっていいね
魔王自身の人間の扱いが魔族的じゃないのも面白い
魔王自身の人間の扱いが魔族的じゃないのも面白い
勇者「街を散策できるくらいには暇になってきたなー」
幹部A「私は仕事量が激増ですよ。無意味な事務仕事は嫌いです」
勇者「君の所の一族を使えばいいのに。有能すぎて、他の者にやらせるとイライラするのかな?」
勇者「無能の使い方を覚えないと、後々で困るよ」
幹部A「最近、それを実感しております。我が一族も名誉心ばかり高くなってしまい……」
勇者「まあ、最も高貴な血、とか雑誌でも言われているしね」
幹部A「止めて下さい。恥ずかしい」
勇者「そこで恥ずかしいと言えるから、幹部Aはずっと僕の右腕なんだろうと思うよ」
こ、この展開は…
やばい勇者と幹部Aのサイドストーリーが脳内に湧き出てくる
雑誌だと…マスコミが発達しているんだな
やばい勇者と幹部Aのサイドストーリーが脳内に湧き出てくる
雑誌だと…マスコミが発達しているんだな
みんなの評価 : ★★★
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