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元スレ魔王「世界の半分をお前にやろう」側近「全部ください」

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みんなの評価 : ★★
タグ : - バカップル + - 側近 + - 勇者 + - 妖怪 + - 魔王 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

魔王「ふはははは……は?」

側近「全部ください」

魔王「え?いや……でも私が支配したらって話で……全部はちょっと……」

側近「全部です」

魔王「私の力あっての支配であって……その……」

側近「魔王様の支配?魔王様が何かしましたか?」

魔王「え」

側近「玉座で高笑いしていただけではないですか」

魔王「そ、それは……だって……魔王ってそういうものだし……私には支配する権利が……」

側近「権利?でしたらそれは私にあるのではないですか?」

魔王「え」

側近「いつも魔王様を起こしたり、ご飯用意したり、お世話をしてるのは誰ですか?」

魔王「それは側近だけど……でも……」

側近「高笑いしてるのが魔王?違います。政治も軍事も全部部下に押し付けてるだけじゃないですか」

魔王「あう……」

2 = 1 :

側近「いつもいつも仕事してくださいと言っているでしょう」

魔王「え?あれって冗談じゃなかったの!?」

ブチッ

側近「冗談だと……思っていたんですか……あれほど……あれほど何度も忠言したことを……」

魔王「いや、あの、何となく暇だなーっとは思って……」

側近「魔王様に世界を支配する資格などない!世界は私が貰います!」

ビシッ

魔王「あうっあうっ……ど、どうしても?」

側近「ええ」

魔王「ちょっ、ちょっとくらい私にも……」

側近「駄目です」

3 :

>>1乙だはw
面白かったぜ!!次回に期待だはw

5 = 1 :


魔王「ううっ、わ、分かった。あげる」

側近「……」

ブルブル

魔王「側近?」

側近「嘘ですよ……」

魔王「え、嘘?」

側近「ええ」

魔王「あー、もう、側近も冗談がすぎるなぁ……ははは」

側近「カマをかけただけです。しかし何ですか!分かった!?世界の全部をやる!?それでも魔王ですか!」

魔王「ええ!?」

側近「そんなことを言う私に黙って従って!力ずくででも黙らせようと言う気概はないのですか!」

魔王「そ、そんなこと側近に出来ない……」

側近「今度こそはっきり言います!あなたに魔王を名乗る資格はない!」

ビシッ

6 :

魔王たんはよ

7 = 1 :

魔王「な、何だよ!いつもいつもー!だったら出て行けばいいだろ!」

側近「!?」

魔王「側近なんてクビだ!」

プイッ

側近「本気……なんですか?」

魔王「ふんっ」

プイッ

側近「分かりました。今までお世話になりました」

ザッ

側近「この側近の力至らずこのような結果になり残念です。さらばっ」

スタスタッ

魔王「あ……」

バタンッ

8 :

昨日の妹勇者の人か?

10 :

ぼっちな魔王

11 = 1 :

魔王「なんだよ、もう……私の部下のくせに……」

魔王「あ……半分やろうの前に『私のものになれ』って言い忘れた」

魔王「ううー……」

グーッ

魔王「お腹すいたなぁ……側近!……はもういないか……」

バターン!

炎の将魔「魔王様!!側近殿を解任させたというのは本当ですか!!」

魔王「うわっ!突然入ってくるな」

炎の将魔「本当ですか!!」

ズイッ

魔王「ほ、本当だ!わ、私に逆らったんだ!」

炎の将魔「何と言うことを!!側近殿を解任させるなど正気ですか!」

魔王「え」

炎の将魔「あの方がどれだけこの魔界に必要な方か知らないのですか!」

魔王「え、私のご飯作ってくれたりする人じゃないの?」

12 :

魔王「ええ!?」

マスオで再生余裕でした

13 :

この魔王がラハールだとしたらどうなんの?

14 = 1 :

炎の将魔「何を言ってるんですか!側近殿は10代前の魔王様から仕える国家の大元老ですぞ!!」

魔王「え?でも見た目私と同じくらい……」

炎の将魔「魔族の年齢を見た目で判断しないでください!」

魔王「そっか」

炎の将魔「側近殿はこの国の政治の中心なんですよ!法律から軍事まで全て手がけてます」

炎の将魔「国の細々した法律作成、部族間の対立の調停、人間との駆け引きや作戦の指示など全て側近殿の指示です」

魔王「え?じゃあ側近はいつ寝たり食べたりしてるの?」

炎の将魔「魔王様にお仕えしてからは寝てるところなど見たことがありません」

魔王「私は夜8時には寝むくなる」

炎の将魔「どうするんですか!国が混乱しますよ」

魔王「うーん……」

炎の将魔「側近殿を連れ戻してください!」

魔王「え?」

炎の諸魔「我々の説得では無理です。魔王様が謝ればもしかしたら戻ってくださるかも……」

15 = 6 :

もう既に側近の独裁だった

16 = 1 :

魔王「でも……クビっていっちゃったし……」

炎の将魔「魔王様!」

魔王「側近に頭なんて下げれるか!」

炎の将魔「お願いします!魔王様!」

グイッ

魔王「あっつ!近づくな!」

グーッ

魔王「そういえばお腹すいた。ご飯ちょうだい」

炎の将魔「話にならん!」

魔王「ご飯……」

炎の将魔「勝手に食堂にでも行ってください!」

ドスドスドスッ

魔王「ああ……行っちゃった……」

17 = 10 :

やっぱり、ぼっちな魔王

18 = 1 :

―――作戦室

炎の将魔「まったく!魔王様は……しかしどうする」

水の将魔「側近殿はもう行ってしまいました……」

炎の将魔「そうか……」

ダダダッ

「はぁはぁ……側近殿がやめたって本当かよ!」

「風……お前も来たか」

「魔王様がクビにしたって!?」

「ああ」

「あの女……どれだけ側近殿の世話になったと思ってやがんだ……くそが!」

ガンッ

19 :

魔王は女なのか!ごっついおっさんで再生してたわ

20 = 1 :

「そう言わないでください。魔王様には魔王様の考えが……」

「あの馬鹿王にそんな考えあるわけねーだろ!くっそ。俺がぶん殴ってくる!」

ダッ

「やめておけ」

ガシッ

「離せよ!俺も小さい頃から側近殿の世話になってんだ!許せねぇよ!」

「死ぬぞ、お前」

「は?」

「私がなんでこんな鎧に身を包んでいると思っている」

ガシャンガシャン

「まさか……」

「魔王様は強いぞ。私も以前我慢できず魔王様に挑んだ。その結果、私は肉体を失った」

21 = 10 :

魔王女様ならわかりやすいかもね

22 = 13 :

女かよ
ショタ×お姉さんかと思ってたよ

23 :

魔王様つえー

24 = 1 :

「だ、だったら側近殿を誘って反旗を……」

「それ以上言わないでください」

ジャキンッ

「だ、だってよ!側近殿が呼びかければ国の半分は側近殿につくぜ!」

「そんな場合ではありません」

「そうだ。人間どもとも争っている今、国を二つに割ることなどできん」

「じゃあどうすんだよ!政治とか軍事とか!」

「それは……」

バタンッ

土の将魔「ちぃーっす!」

25 = 1 :

「どうだ、あったか?」

「あったっすよー。ほら、これ『困ったら?もしものための側近マニュアル』!」

「なんだそりゃ?」

「ふふふ、それはっすねー」

「側近殿は自分に何かあった時のために対応マニュアルを残していってくださってたのだ」

「あー!俺が言おうと思ったのに!」

ペラペラ

「ふむ……なるほど」

「なんて?」

26 = 1 :

「とりあえず数ある法律は数を基本的な10に絞る。絶対に犯してはならない10禁だ」

「なるほど。あれだけの細かい法律は我々では手に余りますからね、さすが側近殿」

「それから魔界は4つにわけ、我々で分割統治する。人間界への対策から将の配置まで書かれているな……」

「側近殿……我々を思って……くそ!」

ガンッ

「とりあえずこれで行こう」

「魔王様はどうするっすか?」

「ほうっておけ。一人では何も出来ん」

27 :

おぉ…

28 = 1 :

―――草原

側近「まったく、魔王様が私の話をまったく聞いていなかったとは……」

スタスタッ

側近「ふんっ、もう忘れよう。ふぅ……しばらく働きづめだったからな……」

フラッ

側近「くっ……気を抜いたら眠気が……寝るのも忘れてたな……」

側近「さて、どうするかな」

スタスタッ

側近「変装して、人間界を見て回るのもいいかもな。今の人間の実体については報告でしか読んだことがないからな」

側近「って、また仕事として考えてしまったな」

スタスタッ

側近「んっ?あれは?」

魔法使い「ううっ……」

側近「人間の雌か?」


29 :

>>3
この手のレスする奴は間違えて舌を噛み切ればいい

31 :

ショタ×お姉さんで頼む

32 = 1 :

魔法使い「ちょっと、あんた!」

側近「ん?足を怪我してるのか?」

側近「崖の崩れ方からすると上から落ちたのか」

魔法使い「ブツブツ言ってないで助けてよ!」

側近「っと言うことは落ちてきたあそこの先に町があると言うことだな。いってみるか」

スタスタッ

魔法使い「ちょっとーーーーーー!」

側近「ん?」

クルッ

魔法使い「助けてっていってるでしょ!」

側近「なぜ?」

33 = 27 :

あぁ、この清々しさ…良いな

34 :

おもしろい

35 = 1 :

魔法使い「なんでって、困ってる人がいたら助けるのが当然でしょ!」

側近「そうなのか?ふぁ……ふああああーあ」

魔法使い「何あくびしてんのよ」

側近「すまん、少し眠くてな」

側近「それで……なんだった?」

魔法使い「歩けないから助けてって!」

側近「ふむ……困ってる人を助けるか。それが人間か」

魔法使い「そうよ!」

側近「分かった」

ヒョイッ

魔法使い「ちょっ!お姫様だっこって……」

側近「何か問題あるか?」

魔法使い「いや……別に///」

36 = 1 :

―――辺境の町

「おい……あれ」

「ひゅーひゅー、見せ付けやがって。お二人さん!」

「ママー?あの人たち何ー?」

「あれはね、バカップルって言うのよ」

魔法使い「~~~~~!!」

ジタバタッ

側近「どうした、暴れるな」

魔法使い「も、もういいから離して!」

37 = 1 :

スタスタッ

側近「もうすぐ病院だぞ?」

魔法使い「いいから!」

ジタバタッ

側近「うっ……眠気が……もう……限界……だ」

バターンッ

魔法使い「え!?」

側近「……」

魔法使い「ねぇ、ちょっと!大丈夫!?ねぇってば!」

39 = 27 :

ほお…楽しみだ

40 :

途中までゴツいおっさん魔王がぷるぷるしてるのを想像してた…
新しい何かに芽生えそうだ

41 = 1 :

―――病院

側近「ここは……」

側近「ベッド……眠ってしまったのか私は」

魔法使い「あっ!」

側近「ん?お前は?」

魔法使い「よかった!」

ギュッ

側近「抱きつくな」

魔法使い「3日も目を覚まさないんだから!心配させないでよ!」

側近「3日……そうか。まぁ気が緩んだからな」

魔法使い「体調悪いなら悪いっていいなさいよ!ばっかじゃないの!」

ギュッ

側近「お前の怪我は?」

魔法使い「ん?もう治療終ったから大丈夫だけど」

側近「ならなんでまだここにいるんだ?」

42 = 1 :

魔法使い「はぁ!?」

側近「怪我が治ったなら病院などにいる必要ないだろう」

魔法使い「あんたをほうって行けるわけないでしょ!」

側近「そういうものか?」

魔法使い「そういうものなの!それにお礼……言ってなかったし……」

側近「礼?」

魔法使い「そうよ」

側近「困ってる人は助けるのが決まりではないのか?なぜ礼がいる」

魔法使い「そうだけど!あ、ありがと!」

側近「……」

魔法使い「どうしたのよ」

側近「いや、最近人から礼を言われたことなどなかったような気がしてな」

44 = 1 :

魔法使い「そうなの?」

側近「いや、自分では頑張っているつもりだったんだが……礼を言われるのは気分の悪いものではないな」

魔法使い「ふふっ、なにそれ」

側近「お前には関係ない話だったな。よし、もう行こう」

スタッ

魔法使い「え?行っちゃうの?」

側近「ああ、眠気もなくなった」

45 = 1 :

スタスタッ

魔法使い「どこ……行くの?」

側近「別に決めてはいないが、お前に教える必要はないだろう」

魔法使い「またそういうこと言う!袖触れあるも多少の縁って言うでしょ」

側近「人間のことわざか?」

魔法使い「私はね。王国に向かってるの。勇者が仲間を集めてるんだって」

側近「ほう!王国!勇者!?」

グイッ

魔法使い「何かいきなり話に食いついたわね……」

46 :

魔王×側近かと思ってたら魔使×側近だったでござる

47 = 1 :

側近「王国とは人間達の中心都市か!?勇者とはあの伝説の勇者か!?」

魔法使い「そうよ。魔王討伐に向かうらしいの」

側近「ほう。しかし怖くはないのか?お前のような若い娘が……」

魔法使い「あんただって若いでしょ。怖いけど……あたしは人のために力を使いたい」

側近「そういうものか」

魔法使い「そういうものよ」

魔法使い「で……でさ。あんたも、その……一緒に戦わない?///」

側近「人間の国家か……面白そうだな……」

ブツブツ

魔法使い「聞いてる?」

側近「その国で働けるだろうか?」

魔法使い「え?」

48 = 1 :

―――王国

側近「ほほぅ……王国仕官募集試験か」

魔法使い「はぁ……あんたフラグ折り過ぎ……」

側近「お前から教えられたこと色々ためになったぞ。ありがとう!」

ガシッ

魔法使い「あー、はいはい」

側近「とりあえずこの試験を受けてみようと思う」

魔法使い「勇者様はまだ着いてないみたいだからあたしはしばらく酒場にいるわ」

側近「そうか。魔王は強いぞ。命を大事にな」

魔法使い「うん、あんたも気が向いたら来てよ」

側近「ああ」

魔法使い「あ……そういえば名前聞いてなかったけど……あたしは魔法使い、覚えておいて」

側近「私は側近だ。さらば」

バッ

49 :

ほうほう

50 = 1 :

―――王室

大臣「今年の仕官募集試験が終了しました」

王様「ふむ、して、結果は」

大臣「芳しくありませんね。どんぐりの背比べといったところで……」

王様「うーむ」

大臣「在り来たりの解答ばかりで……ん?一人いました」

王様「何!?」

大臣「な……これは……」

王様「どうした」

大臣「このような成績のものは今までいなかったんですが……」

王様「だからどうした」

大臣「満点です……しかも戦術に関するこの解答……新しい……」


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