元スレ上条・一方通行・浜面「どうしてこうなった……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
101 :
書き溜めっつーか最後まで書いてあるんだろ多分
さる回避支援だけ完璧ならサクサク進むはず
102 :
さるよけ
103 :
>>101
どうすりゃいいの?
104 = 100 :
麦野「止まれはまづらぁ!!!!!!」ドヒュン!
浜面「ぎゃあ! 通路狭くて『原子崩し(メルトダウナー)』避けづれえええええ!!!!」
ゴロゴロゴロゴロ!!
浜面「ん…? 何の音だ…? 前の方から聞こえてくるけど……」
ゴロンゴロンゴロンゴロン!!!!
浜面「おわああああ!!!! 鉄球転がってきたああああああ!!!!!!」
麦野「な、なんだあ!?」
浜面「つ、潰されるぅぅぅううう!!!!」
麦野「チッ! うざってえ!!」
麦野のかざした右手から『原子崩し(メルトダウナー)』による光線が発射される。
光線は連続して四発放たれ、質量の大半を削られた鉄球は歪に形を変えて停止した。
浜面「お、おお…さすが……」
106 :
さるさんバイバイ
107 :
>>103
なるべくレスしろ
邪魔にならない程度に
108 = 100 :
麦野「オイ…」
浜面「はい!?」
麦野「まあ、アンタにとっちゃ確かにハズレだったのかもしんないけど、私にとっては当たりなのよね」
浜面「あっはっは~! やだな麦野さんそんな面と向かって言われると照れちゃうじゃないか!!」
麦野「こうやって、アンタをじっくり追い詰めながら殺れるからねぇ!!!!」
浜面「の、ノオオォォォォオオオ!!!!!!」カチッ!
浜面「……カチ?」
麦野「死ねコラァ!!!!」
浜面(…ッ!? 壁から銃口!? 麦野…気付いてねえ!!)
―――パァン
109 = 100 :
銃声が響いた。
壁から突如現れた銃口から硝煙が立ち昇る。
その銃口の狙いの先にいた麦野沈利は、今は浜面仕上に押し倒されていて。
麦野の目の前には、じわりと血が滲む浜面の肩がある。
浜面(いってぇええええ!!!! くそ! 何がバーチャルだよ!! ちゃんと痛えじゃねえかよ!!)
麦野「……どけ」
浜面「あん?」
麦野「いつまで跨ってんだよ! さっさとどけコラァ!!」
浜面「うぐっ!!」
麦野は自らに覆いかぶさっていた浜面の体を蹴り上げた。
よほどいい所に入ったのか、浜面はうずくまったまましばらく立ち上がれない。
浜面「て、てめえ…命の恩人に向かって……」
麦野「何のつもり?」
麦野の声は冷たかった。
110 = 101 :
まあ邪魔にならない程度が分からないよな
111 :
5レスに1レスくらいでいいんでね?
112 = 100 :
麦野「そうやって恩を売って見逃してもらおうっての?」
浜面「そうだったら見逃してくれんのか?」
麦野「……ッ!!」
浜面「……体が勝手に動いたんだよ。我ながら馬鹿な真似したと思うぜ」
浜面は立ち上がり、麦野のそばを通り抜ける。
そのまま浜面はしばし呆然とする麦野を苛立たしげに振り返って、
浜面「こんな仮想空間で俺を殺したって意味ねえだろ。さっさとこんなとこ抜けようぜ」
それだけ言って、また歩き出した。
その背中に『原子崩し』は飛んでこない。
代わりに足音がひとつ、浜面の隣りに並ぶ。
麦野「今回のこの馬鹿げたゲームの報酬。私の願いが何なのか教えてあげようか?」
浜面「おお、教えろよ」
麦野「アンタの命よ、浜面」
浜面「そうかい。じゃあ俺の願いはお前の願いの取り消しだ、麦野」
113 :
さるかな?
114 = 100 :
海原「妹さんはゆっくりと自分の後を付いてきてください。罠は全て自分が一掃しますので」
御坂妹(くそう、あの人とペアになることは出来ませんでしたか。と、ミサカは内心の落胆を隠し切れません)
海原「~♪ ~♪」
御坂妹(何故かこの人はノリノリですし。まあ非常に楽が出来てよいのですが)
海原「ふむ、こんな全く空の見えない迷路でもトラウィスカルパンテクウトリの槍は効果を発揮しますか。さすが仮想空間。出鱈目ですねえ」
御坂妹「とらうぃすきゃ…! …噛みましたちっくしょう、とミサカは羞恥に身悶えます」
御坂妹「そのナントカの槍っていうのは何ですか? とミサカは取り繕うように質問を重ねます」
海原「う~ん、なんといいますか……対象としたものを一瞬で分解する、自分の必殺技のようなものだと思っていただければ」
御坂妹「なにそれこわい」
海原「はは、大丈夫。今はあなたを守る力ですよ」
115 = 113 :
さる防止
117 = 106 :
ならもう少しがんばろう
118 :
なんか前書いてたSS思い出した
支援
119 = 102 :
さるよけ
120 = 100 :
御坂妹(この人はミサカを狙っているのでしょうか? とミサカはさわやかイケメンの行動を警戒します)
海原(これは幸先がいい)
海原(先程姫神さんと会話して、決意を固めた途端に、彼女とペアでこのようなシチュエーションを迎えることになるとは)
海原(願っても無い機会です。精一杯やらせてもらいましょう)
122 = 100 :
佐天涙子は困っていた。
原因は自分の目の前を、杖をつきながら黙々と歩くこの男だ。
一方通行「………」
佐天「………」
まず怖い。
そして会話が無い。
一方通行の方からは佐天に全く話しかけてこない。
佐天から話しかけても返ってくるのは生返事ばかり。
いや、返事があればいいほうだ。ほとんどは無視されている。
気まずい。
佐天(こ、この人はどんな人なんだろう……)
佐天は必死で思い出す。
乱暴な言葉遣いで、何だか自信満々で、でも御坂美琴そっくりの女の子に無様にもあっさり振られて真っ白に燃え尽きて―――
―――それでも、学園都市最強の能力者。らしい。
123 = 100 :
佐天(でも、そうは見えないんだよなあ)
杖をついて前を歩く一方通行を見つめながら佐天は思う。
佐天(どちらかといえば――)
そう、どちらかといえば。
佐天(守ってあげたい、というか―――)
そんな風に思ってしまう儚さ。
一方通行を見ていると、そういうものを感じてしまう。
佐天「あの、肩貸しましょうか?」
一方通行「あァ?」
今度は反応があった。
ちょっと嬉しくなった佐天は足を速めて一方通行の隣りに並ぼうとして。
一方通行「ざけンな。無能がでしゃばってンじゃねェよ。テメエは黙って俺の後ろを着いてきてろ」
その言葉に足が止まった。
124 :
さるよけ
125 = 100 :
佐天「あ…ご、ごめんなさい」
シュンとうな垂れて、とぼとぼとした足取りで佐天は歩く。
無能という言葉が彼女の胸に突き刺さる。
一方通行「ケッ」
そんな彼女の様子を敏感に感じ取りながらも、一方通行は何もフォローしなかった。
ひどい人だ。佐天はそう思った。
同じLEVEL5でも、御坂さんとは大違いだ。佐天はそう考えた。
佐天涙子は気付かない。
どうして彼が頑なに前を譲ろうとしないのか。
佐天涙子は気付かない。
彼女が何気なく進むこの通路に、どれだけの罠が張り巡らされているのか。
佐天涙子は傷つかない。
その罠が、ひとつも作動していないから。
そのことに彼女が気付くのは、もう少し時間が経ってからのことだった。
126 = 100 :
海原「…おや? 随分と広い空間に出てきましたね」
御坂妹「ゴール…のようには見えませんね、とミサカは辺りを見回しながら確認します」
海原「ですね。先に続く道もあるようですし…とするとまた罠ですかね……」
御坂妹「どうやらそのようです」
海原「……おやおや」
海原は御坂妹の指差す方を確認して苦笑する。
わらわら、わらわらと武装した集団が沸いて出てきていた。
敵集団「汚物は消毒だぁ~!!!!」
海原「いやぁ、この物量を相手するのはさすがに骨ですね。自分のトラウィスカルパンテクウトリの槍は同時に複数を対象にすることは出来ませんし」
さて、どうしましょうかと呟きながら、海原は御坂妹を庇うように一歩前に出る。
海原「まあ、槍以外にも手札はありますが…自分の身も痛いからあまり気は進まないんですよね」
100人はくだらないという武装集団を前にして、それでも海原は一歩も引かない。
自分の後ろには、御坂妹がいるのだから。
海原「なんて、そんなことは言ってられませんか!!」
127 = 102 :
しえん
128 = 111 :
モヒカン野郎が・・・
129 = 118 :
さるさ
130 :
ヒャッハー!!!
131 = 106 :
汚物は消毒せねばな…
132 = 100 :
そう言って、海原が駆け出したと同時。
銃声が、連発した。
敵の群れ「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!」
海原「……え?」
ぽかんとして海原は後ろを振り返る。
両腕に携行型ガトリング・ガンを装着し、その弾丸を全身に括りつけた御坂妹の姿を視界に納める。
御坂妹「ふむ、さすがにゲームの脱出までは無理でも、こうやって武器を出現させるぐらいのハッキングなら可能でしたか。と、言いつつミサカは引き金を絞ります」
ダガララララララララララララララ!!!!!!
耳をつんざくような轟音が響き、敵集団が塵芥のように蹴散らされていく。
相手はデータの集合体でしかないとはいえ、全く容赦の無い攻撃だった。
御坂妹「全員を相手にする必要はありません。突破しますよ」
海原「はは…すごいな」
御坂妹「あなたが何を考えてミサカを庇うのかはわかりませんが、あいにくミサカはただ守られるだけの女の子じゃありませんので、とミサカは言っておきます」
海原「……了解。しっかり認識を改めますよ」
133 = 100 :
浜面「ああもう!! キリがねえな!!!!」
浜面は武装集団から奪った銃を乱射する。
麦野「ぅぅううざってぇぇぇえええええ!!!!!」
麦野は咆哮とともに『原子崩し』を発射。武装集団を焼き尽くす。
海原光貴・御坂妹組とほぼ同刻。
麦野と浜面の二人も迷路を抜け、第二ステージへと辿り着いていた。
麦野「…っはあ」
浜面「麦野!! しゃがめぇ!!!!」
能力の乱射で息を切らした麦野は浜面の言葉に反射的に身を屈める。
しゃがんだ麦野を飛び越えた浜面の蹴りが、背後から麦野を狙っていた男を吹き飛ばした。
135 = 111 :
チームワークいいじゃん
136 :
銃相手に上条さんと姫神じゃ・・・
137 = 100 :
浜面「おいおい迂闊じゃねえかLEVEL5!!」
麦野「余計な真似してんじゃないわよLEVEL0の雑魚の分際で!!」
浜面「はっ! その雑魚に何回も負けてんのはどこのどなたでしたっけ!?」
麦野「全部たまたまだろうが!! 調子に乗ってんじゃねえええええええええ!!!!!!」
麦野の左腕。もはや『原子崩し』による発光体と化したその左腕が膨れ上がる。
身長をはるかに超える高さまで膨張したそれを麦野は薙ぎ払う。
浜面「あっぶねえ!!!!」
地を這うようにして、浜面はぎりぎりその一撃から逃れた。
顔を上げる。さっきまで自分たちを取り囲んでいた集団が消失している。
浜面「すっげえ……!」
相変わらずのその威力に浜面は戦慄する。
こんなとんでもない能力の持ち主が自分の命を狙っているというのだからあらためてぞっとする話だ。
しかし。
麦野「次から次へと……!」
それでも武装集団は次から次へと湧いて出てくる。
ここは現実とは異なる仮想空間。もしかしたら奴等の数は無限なのかもしれない。
138 = 100 :
浜面「抜けるぞ麦野!!」
麦野「誰に命令してんのよはまづらぁ!!!!」
浜面「いいからあそこ見ろ!! ちょっと高台になってて、その先に道が続いてる!! あそこを目指すぞ!!」
麦野「ちゃんと目ぇ開けてんのかてめえ!! どう見たって届かねえだろが!!」
浜面「俺が台になる!! そうすりゃお前ならいけるだろ!! それから俺を引き上げてくれ!!」
麦野「あぁ!?」
浜面「他に手はねえだろ!! それともこんな雑魚の群れに取り殺されんのがお望みかよ!!」
麦野「チッ!」
麦野の『原子崩し』が道を作る。
肩を並べて二人は駆ける。
浜面「行け! 麦野!!」
浜面が先に岩肌に手をついて頭を下げる。
麦野は一足飛びで浜面の肩に乗り、さらにその肩を踏み台にジャンプして、高台の上まで一気に上りきった。
140 = 111 :
しえん
141 = 106 :
しぇん
142 = 100 :
浜面「さっすが!」
肩の痛みに顔をしかめながら、浜面は顔を上げる。
ひょっこりと高台の上から麦野が顔を出した。
浜面「よっしゃ! 麦野!! 手を伸ばしといてくれ!!」
言われるがままに麦野は手を伸ばす。
発光体と化した左手を。
浜面「あ、あほかーー!! そんなん掴んだら俺の手が無くなってしまうわ!! ちょっと!? 麦野!? むぎのさーーん!?」
麦野は無表情でこちらを見下したまま手を伸ばそうとはしない。
蹴散らしたはずの武装集団がまた集まってきた。
浜面「わーーー!! むぎのさーーん!! むぎのさまーーーー!!!!」
もう猶予は無い。浜面の目には、集団の中でこちらにバッチリと照準をつける銃口が映っている。
浜面「麦野ッ!!!!」
浜面は岩壁を蹴って飛んだ。着弾した岩肌が弾ける。
届かない。このままでは。
浜面は思いっきり手を伸ばす。
その手を、麦野の柔らかい右手がしっかりと掴んでいた。
143 = 100 :
海原光貴・御坂妹組、浜面仕上・麦野沈利組。
その二組より大分遅れて彼らは第二ステージに到着した。
前二組の時と変わらず彼らの前に躍り出る武装集団。
圧倒的な暴力の塊。
それを見て、少年はけだるそうにため息をつき。
少女は初めて怯えた顔をみせた。
罠の洗礼を受けず、迷路をただの迷路として認識してきた少女。
今このとき、初めてこの仮想空間の本質を理解した少女。
それでも少女は、やっぱり恐怖を知ることはなかった。
知る暇もなかった。
恐怖はあっという間に『他の何か』で塗りつぶされた。
少年が、首に付いたチョーカーの電源を入れる。
たったそれだけ。
それだけで、全ては終わってしまっていた。
誰よりも遅く第二ステージに突入したこの二人は、しかし誰よりも早く第二ステージを突破した。
144 = 100 :
上条当麻と姫神秋沙は、実は他のどの組よりも先んじて迷路を突破していた。
上条「ぜは~…ぜは~…」
姫神「……大丈夫?」
上条「な…なんとか……」
初っ端から罠の手痛い洗礼を受けた上条は、半ば恐慌状態のまま駆け続け、途中でへばった姫神を背負い、結局そのまま迷路を駆け抜けきってしまっていた。
上条「な、なんか広いとこに出たな……」
姫神「うん……ゴールなのかな」
もちろん違う。しかしここは、実は第二ステージでもない。
上条「誰か……出てきたぞ」
出てきたのはたった一人の人間。いや、鬼――と言うべきか。
そいつは漆黒のマントを羽織っていた。
そいつは長い牙を持っていた。
そいつは伝説の存在であるはずだった。
姫神「……そん…な…」
現れたのはたった一人の吸血鬼。
ここは姫神秋沙だけのためのエクストラ・ステージ。
145 = 118 :
上条さんたちどうなった!?
146 = 100 :
吸血鬼「ああ…芳しい香りだ。甘美な、抗いがたい誘惑……娘、そなたの血は極上なのだな」
姫神「あ…あ……」
上条「姫神ッ!!」
突如、吸血鬼の体が霧となって消えた。
同時、上条当麻が駆け出す。姫神の元へと。その拳を振り上げて。
そして、そのままその拳を姫神の真後ろへと叩きつけた。
吸血鬼「むぐ…!」
胸元を叩かれた吸血鬼はたたらを踏んで下がる。
上条は姫神を自分の後ろへと引き寄せた。
上条「吸血鬼…だと…?」
上条は吸血鬼を殴りつけた自分の右手に目を落とす。
あらゆる異能を打ち殺す『幻想殺し』。
吸血鬼といえば、いかにも幻想の生き物のように思えるが―――
吸血鬼「何の退魔霊装もなく私に触れてくるか。面白い」
吸血鬼はけろりとしているように見える。
幻想殺しが通じないのは生物として存在しているからか、或いは目の前の吸血鬼も所詮はデータの集合体に過ぎないからか。
上条にはわからなかった。
147 = 100 :
上条「姫神の血は吸わせねえ」
吸血鬼「多少特殊な能力を持っている程度でヴァンパイアたる私に挑むか。愚かだな」
上条「うるせえ。とにかく、姫神の血を吸うんなら俺を倒してからにするんだな」
吸血鬼「そういうセリフは三下が吐くものだぞ少年よ」
吸血鬼は薄く笑い、再びその体を霧と化す。
だが、上条に慌てた様子は無い。
上条はある種の確信を持って霧の中にその右腕を突っ込んだ。
瞬間、霧と化していた吸血鬼の体が元に戻る。
上条が拳を振りかぶる目の前で。
吸血鬼「な…!?」
上条「らぁッ!!」
今度は顔面に思いっきり叩き込んだ。
吸血鬼はたまらず上条から距離をとる。
149 = 100 :
吸血鬼「これは、どうだ!!」
吸血鬼の右腕が鋭い刃に変わる。
だが、それも。
上条の右手が刃に触れた途端、ただの右腕に戻された。
吸血鬼「馬鹿な…! なんだその右手は!!」
上条「しらねえよ!!」
上条の右手が吸血鬼の体を吹き飛ばす。
姫神「すごい…!」
姫神はただただその情景に圧倒されていた。
上条当麻は、こんなにも強かったのか。
いや、違う。
姫神は確信を持って断じる。
彼は、明らかに姫神が知る彼よりも数段強くなっている。
霧と化した吸血鬼に対してまったく動揺せず、剣と化した腕を掴むのにまったく躊躇しない。
上条「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
吸血鬼「ちいいいいいいいいいいい!!!!!!」
一体何が。彼をそこまで。
とくん、とくん、と姫神の胸が高鳴った。
150 = 100 :
姫神が我に返ったのは、上条が吸血鬼の放った魔術らしきものを右手でかき消した時だった。
上条「わかったろ。アンタの技は俺には通じねえ」
上条はここが勝機だと思ったのだろう。
普段の彼には似つかわしくない居丈高な態度で吸血鬼に宣言する。
これで吸血鬼が引いてくれれば――上条はそう考えたに違いない。
吸血鬼「なるほど……なるほどな……」
対して吸血鬼は、そんな風にぼそぼそと呟いていた。
吸血鬼「わかったよ。どうやら君には一切の小細工は通用しないらしい」
上条「だったら……」
吸血鬼「だから、もう小細工は無しだ」
言葉が終わると同時。
吸血鬼は上条の目の前に肉薄していた。
一瞬で。
霧にもならず、翼も使わず、ただその強力な脚力で。
上条「なっ…!」
お返しとばかりに、吸血鬼の右拳が上条の顔面に叩き込まれた。
みんなの評価 : ★★★
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