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    元スレ一方通行「『妹達』だって生きてンだぞ…?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - キョン ×2+ - 黒子 + - ts + - とある魔術の禁書目録 + - なのは + - のび太「ミサカちゃんは...僕が + - アックア + - インフィニット・ストラトス + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    一方通行「いよゥ、元気にしてたかァ?」

    一方通行「つってもよォ…死ンでンのに元気ってのもおかしいよなァ」ヘヘッ

    一方通行「あァ…悪ィ、オマエが気に入ってた子猫なァ…今日も見つかンなかったわ…」

    一方通行「オマエもクソ猫も…皆、俺の傍からいなくなっちまう…」

    一方通行「やっぱりよォ…孤独ってなァ寂しいわ、俺も死んだら…今度こそオマエと一緒になれンのかなァ…?」

    一方通行「…ハッ、わァってンよ!まだ終わっちゃいねェ…それまでは絶対死なねェからよ!」

    一方通行「約束しただろ?…なァ」

    2 :

    はい

    3 :

    ―――数ヶ月前

    一方通行「……」トコトコ

    不良「待ちやがれ最強ッ!」ダッ

    不良「一方通行ァァァァ!!」ザッ

    不良「今度こそ引導を渡してくれるわーっ!」ブンッ

    ゴキボキベキンッ!

    一方通行「……」トコトコ

    不良「うっぎゃあぁああぁ!?」

    不良「痛ぇ!痛ぇよおぉぉぉ!!」ゴロンゴロン

    一方通行(くっっだらねェ、何が最強だ…)

    一方通行(じゃァ最強じゃなくなったらどうなンだよ…)

    一方通行(普通の日常に戻ンのか?何かが変わるのか…?)ザッ

    一方通行「あァ~、また増えてンな…落書き」

    4 = 3 :

    一方通行「俺に敵わねェからってやる事が古いンだよ…誰がロリコンだハゲが」ガチャ

    一方通行「チッ、また寮監さンに怒られンじゃねェかよォ…」ボスッ

    一方通行(もォいいや、今日は寝…)

    プルルルルル!

    一方通行「あァ!?誰だァ俺の安眠を妨げようとするドカスは!」

    プルルルルル!

    一方通行(非通知…また実験か…?)ピッ

    一方通行「現在この電話はお客様の都合により使われておりま…」

    研究員『安い芝居だな、一方通行』

    一方通行「チッ…俺ァ今気が立ってンだ、手短かに話せ」

    研究員『実験だ、日時は明日の夜、場所は…』

    プツッ、ツーツーツー…

    一方通行「せめて内容くらい言えよなァ…」

    5 = 3 :

    ―――某研究所

    一方通行「…特別クラス?」

    研究員「そう、絶対能力(Lv6)に進化(シフト)するための特別クラスよ」

    一方通行「Lv…6だァ?」

    研究員「最強の超能力者であるキミだけに用意された…ね」

    一方通行(また変な薬飲まされたり頭イジられンのかァ…)

    研究員「実験内容は戦闘による能力の促進…キミにはある人物と二万回戦ってもらう事になるわ、相手は…」

    一方通行「はあァァ!?二万回ィ!?」

    研究員「えぇ、二万回」

    一方通行「帰る」トコトコ

    研究員「ち、ちょっ!?待ちなさい!」

    6 = 3 :

    一方通行「今まで色ンな実験に付き合わされてきたけどよォ…今回のはクレイジーすぎンだろボケが」

    研究員「無敵のLv6よ?…力が欲しくないの?」

    一方通行「俺ァ既に学園都市最強なンだよ、これ以上何を望む?」

    研究員「平穏な日常…かしら」

    一方通行「……なンだってェ?」ピクッ

    研究員「Lv6…無敵の力が手に入ればキミに挑もうって人間すらいなくなるんじゃないかしら?」クスッ

    一方通行(コイツ…)イラッ

    研究員「キミが今回の実験を成功させてくれるならば…」

    一方通行「…あァ?」

    研究員「今後一切我々はキミに関与しない、この条件ならどう?」

    8 = 3 :

    一方通行「オイオイ…そいつァマジな話ですかァ?」

    研究員「約束するわ、そうでもしないと付き合ってくれないみたいだし…って上の方も判断したんでしょ」

    一方通行「ケッ、よっぽど興味があンだなァ…前代未聞のLv6ってのがよォ」

    研究員「で、どうするの?参加して平穏な日常を取り戻すか…」

    研究員「断って一生を実験に委ねるか…」

    一方通行「…チッ」

    研究員「フフ…答えは決まってるわよね?ついてきなさい」クルッ

    9 = 3 :

    カツカツカツ…

    一方通行「…オイ」ピタッ

    研究員「なに?」

    一方通行「なンだよ…あのデッケェ培養器はよ?」
    (中に…何かがいる…?)

    ゴポッ…

    研究員「アレがキミの相手…通称『妹達(シスターズ)』」

    一方通行「オイオイ、まさか合成獣(キメラ)なンかと戦えってンじゃねェだろォなァ?」

    研究員「フフ…相手が獣なら…」カツカツ…

    一方通行(何だァ…胸騒ぎがしやがる…)

    研究員「キミもやりやすいんだろうけどね…」ボソッ

    10 = 3 :




    研究員「さ、この中が第一実験室…相手の準備はとっくにできてるわ」

    一方通行「……」

    研究員「フフ…緊張してるのかしら?レディーを待たせるもんじゃないわよ」ガチャ

    一方通行「はァ?レディーだ…」

    バタン

    一方通行「…チッ」

    ミサカ「熱源感知…アナタは絶対能力進化計画の被験者、一方通行(アクセラレータ)で間違いありませんね?」スッ…

    一方通行「あァ?オマエは…」

    ミサカ「…と、ミサカは確認を取ります」ザッ

    一方通行「第三位…超電磁砲(レールガン)!?」

    11 = 3 :

    研究員『聞こえるかしら一方通行?その娘がキミの相手、御坂美琴の…』

    一方通行「こいつァ一体どういう事ですかァ!?」

    研究員『いやだから…』

    一方通行「第一位VS第三位!こんなビッグカード同士をギャラリーもいねェ場所で戦わせてンじゃねェよ勿体ねェ!」

    ミサカ「いえ、ミサカは正式には超電磁砲…御坂美琴ではありま…」

    一方通行「いいねいいねェ!楽しめそうな実験じゃねェかよォ!」

    ミサカ「…なる程、これが通り名、『一方通行』と云われる所以…と、ミサカは納得します」

    研究員『フゥ…まぁ良いわ、〇〇〇一号、始めなさい』

    12 = 3 :

    ミサカ「了解しました、ではこれより…」スチャッ

    一方通行「あァ、ちゃンとゴーグル付けとけよォ…?女の子がケガでもしたら大変だァ」コキコキッ

    ミサカ「第〇〇〇一次実験を開始します」バチッ…

    一方通行「いいぜェ?どっからでもかかって来やがれ!」

    ミサカ「お断りします」

    一方通行「はあァ!?」

    ミサカ「ミサカは一方通行の能力を把握していません…不用意に突撃するのは賢明な判断とは言えないでしょう…と、ミサカは自己の優秀性をアピールしてみます」

    一方通行「あ、あァ…そうだよなァ」
    (なる程な…勉強になンぜェ…!)

    ミサカ「よってミサカは射程圏に入るように…棒立ち状態の一方通行との間合いをジワジワと詰めます」ジリ…

    14 :

    レベル1の俺が来ました

    15 = 3 :

    一方通行「ンな気張らなくてもよォ…」ザッザッ

    ミサカ「!?」

    一方通行「オラ、これでオマエの距離だろ?」ザッ

    ミサカ「余裕ですね…それとも罠でしょうか?…と、疑いつつ…」チキッ

    一方通行(ナイフ!?)

    ミサカ「ミサカは心臓目掛け切りかかりま…!」ヒュッ

    ベキンッ!

    ミサカ「……え?」

    カランッカラーン

    ミサカ「何が起こったのでしょうか…?アーミーナイフが折れ…」

    ズダアァァァン!

    ミサカ「あ゛ぅっ!?」

    16 = 3 :

    一方通行「余所見が賢いとは言えねェよなァ…?ミサカちゃァァァン!?」ギリッ

    ミサカ「ぐっ…!?かは……ぁ゛…!」ミシッ…ミシッ…
    (い、息…が…!)

    一方通行「オイオイ、まさかこれで終わりじゃねェよなァ…?第三位ともあろう者がよォ!?」ギリギリッ…

    ミサカ「が…ぐっ!」バチッ!

    一方通行「お?」

    バリバリバリイィッ!!

    ミサカ「っあ゛ぁ゛ああぁッッ!?」ビグッ!

    一方通行「ざァ~ンねン♪」

    シュウゥゥゥ…

    ミサカ「ぁ…う…」ガクッ

    一方通行「…チッ」
    (女に暴力は気が引けンな…クソっ!)

    17 = 3 :

    研究員『流石ね、一方通行』

    一方通行「実験は終わったンだ…早く超電磁砲を医務室に…」

    研究員『まだ終わってないわ…殺しなさい』

    一方通行「はあァ!?テメェ何ホザいて…」

    研究員『安心なさい、その娘は超電磁砲…御坂美琴ではない…』

    一方通行「……あ?」

    研究員『彼女の体細胞を利用して作った…』

    ミサカ「……」

    研究員『模造品(クローン)なのよ』

    18 = 3 :

    一方通行「なン…だと…?」

    研究員『絶対能力進化計画…キミが成すのは二万人に及ぶ彼女達の殺害』

    一方通行(さっきの培養器…あン中には…!?)ゾクッ

    研究員『その娘は記念すべき一体目、キミに殺される為だけに生まれてきたのよ…だから殺しなさい』

    一方通行「ぅ…!」

    研究員『何してるの?ホラ早く…』

    ミサカ「……」

    研究員『……殺せっ!』

    一方通行「イ…だ…」

    研究員『殺せ…!殺せっ!殺せ殺せ殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!』

    一方通行「やめろ…!イヤ…だ…」

    ミサカ「……」

    『殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺』

    一方通行「やめろ……やめろおおオォォォォッッ!!」

    19 = 3 :

    ―――医務室

    ミサカ「ぅ…ん…?」パチ

    ミサカ(ここは…?私は…生きているのでしょうか?)

    一方通行「よォ…目ェ覚めたかァ?」

    ミサカ「!?っ」ビクッ

    一方通行「何驚いてやがンだ?検体番号(シリアルナンバー)〇〇〇一号」

    ミサカ「一方通行…?どうしてアナタが…」

    一方通行「おいィ?それが朝まで看病してやったヤツに言うセリフかァ?」

    ミサカ「看病…?やはり…私を生かしたのですね」

    一方通行「何だ、そんなに殺して欲しかったのかァ?」

    ミサカ「はい」

    一方通行「……」

    20 :

    それでこそアセロラドリンクさんや・・・!

    21 = 3 :

    ミサカ「まだ遅くありません、今すぐ私を殺してください!…と、ミサカは…」

    一方通行「るっせぇンだよ!!そンな軽々しく殺してくれなンて言うンじゃねェ!」

    ミサカ「わけが…わかりません、アナタは実験に参加した…ならば私を殺すのは至極当然…」

    一方通行「ワケわかンねェのはこっちだ…何なンだ、このイカレた実験はよ?」バサッ

    ミサカ「計画書類…?それに実験前のあの口ぶり…!まさか内容も知らずに参加したのですか!?」

    一方通行「あァ、そォだよ」

    ミサカ「信じられません…と、ミサカは一方通行の自由奔放さに落胆します」

    一方通行「つってもまだ参加するって返事はしてねェ…悪ィが今回の実験はパスだ」

    ミサカ「そ、そんな!どうしてですか!?」ガバッ

    一方通行「あンまり動くンじゃねェよ…お身体に障りますよォ?」

    ミサカ「構いません、どうせ長くは生きられないのですから…」

    一方通行「…そォか」

    22 = 3 :

    ミサカ「計画はここで中断…?だったら私達は…『妹達』の存在理由は…」

    一方通行「オマエ…おかしいと思わねェのかよ!?自分が殺される実験に付き合うなンてどうかしてる!」

    ミサカ「ミサカは…アナタに殺される為だけの実験動物として作られました」

    一方通行「オマエは…!」

    ミサカ「それを否定されるという事は、誰からも必要とされない…死ぬよりも辛い事なのです」

    一方通行「何言ってやがる…死ンだらそれで終わりだろォが…」

    ミサカ「死ぬと言っても…我々『妹達』は脳波を常にリンクさせ、ネットワークを形成しています」

    一方通行「…はァ?」

    ミサカ「各個体の記憶の共有、意志の伝達が可能…私が死んでも変わりなど、いくらでもいます」

    23 = 3 :

    一方通行「そンなのはどうだっていいンだよ…オマエ自身はどうなンだ!?」

    ミサカ「え…?」

    一方通行「オマエは何の為に生きてンだって聞いてンだよォ!?」

    ミサカ「…?ミサカの存在理由は…先ほど宣告した通りアナタに殺される事ですが?」キョトン

    一方通行「違ェよ!だから…その…俺が言いてェのはだなァ…!」
    (だあァ上手く言えねェなァ!)

    ミサカ「一方通行…アナタは今、混乱状態に陥っているのでは?…と、ミサカは推測します」

    一方通行「クッ…!」ガタッ

    ミサカ「どこへ行くのですか?…と、ミサカは寝不足で眼が真っ赤になってる一方通行に問い掛けます」

    一方通行「帰るンだよ!あと眼の色は元々だァ!」ガチャ

    ミサカ「一方通行…」

    一方通行「…あァ?」

    24 = 13 :

    さるよけ

    25 = 3 :

    ミサカ「看てくださって…ありがとうございました」ペコリ

    一方通行「お、おゥ」テレッ

    ミサカ「…と、ミサカは社交辞令」

    一方通行「……」イラッ

    ミサカ「…?どうかされましたか?」

    一方通行「るっせェ!何でもねェよ!」

    ミサカ「そうですか」

    一方通行「明日…いや、今夜また来るかンな、変な気起こすンじゃねェぞ」

    バタン

    ミサカ「やはり一方的ですね…と、ミサカは溜め息をつきます」フゥ

    ミサカ「……」

    ミサカ(生きる意味…ですか)

    26 = 3 :




    一方通行「…チッ」

    研究員「返事は決まったのかしら?一方通行」

    一方通行「…少しだけ…」ボソッ

    研究員「うん?」

    一方通行「もォ少しだけ考えさせてくれや…」

    研究員「それは良いけど…なるべく早くしてくれるかしら?『妹達』の維持費もバカにならないんだし」

    一方通行(やっぱりな…ミサカ達を道具としか扱ってねェ…)

    研究員「…何か?」

    一方通行「俺が参加しなかったら…どうなンだ?」

    27 = 3 :

    研究員「何がよ?」

    一方通行「ミサカ達はどうなンだって聞いてンだよォ!?」

    研究員「さぁね…全部上が決める事だから…」

    研究員「廃棄処分…ってトコかしら?」

    一方通行「テメェ…本気で言ってンのか…?」

    研究員「やっぱ高いし私ならそうするわね…あ、奴隷として売るのはどう?」クスッ

    一方通行「『妹達』だって生きてンだぞ…?」

    研究員「…フッ」

    一方通行(こンな奴らに運命決められて…良いワケがねェだろォが…)ザッザッ

    研究員「若いわね…」

    28 = 3 :

    ―――BOOK ON

    一方通行「…チッ」パラパラ…

    一方通行(まさか俺が本屋で立ち読みたァな…)パラ…

    一方通行「え~と、おとなしいあの娘との弾む話術…あった」スッ

    ペタッ

    一方通行「お?」

    上条「あ」

    一方通行「……」ジー
    (Lesson1…決して笑顔を絶やさねェ事…)

    上条「え、え~と…この本ちょっと良いですか?な~んちゃって…」ナハハハ
    (こ、この人怖えぇ~!)

    一方通行「いやいやァ、気になるなら先に見ちゃって全然構いませンよォォ?」ギョロリッ

    上条「ききき急用を思い出したんで僕はこれでぇぇぇ!!」ダッシュ!

    一方通行「あっ…」

    上条(いきなりガン付けられた…!不幸だあぁぁぁぁ…!!)ドドドドド…

    一方通行「チッ、全然ダメじゃねェか…この本はクソ以下だな」

    29 = 13 :

    いいぞ

    30 :

    本編の一方通行よりまともな思考回路してるな

    31 = 3 :

    ―――某研究所

    一方通行「いよゥ、もう起きて大丈夫なのかァ?」

    No.18「…?ミサカは生まれてからも至って健康ですが…と、ミサカは恐らく人違い…もといミサカ違いしているであろう一方通行に返答します」

    一方通行「エ…オマエの検体番号は?」

    No.18「〇〇一八号です…と、ミサカは的確な数字を答えます」

    一方通行「じゃァ…〇〇〇一号は?」

    No.18「まだ医務室です…と、ミサカは部屋の場所を指差します」ピッ

    一方通行「チッ、紛らわしいンだよなァ」トコトコ

    No.18「待ってください」

    一方通行「あァ?」

    No.18「只今ミサカネットワークの初期不良の為、一時的に全ての回線を切断しています」

    一方通行「へェ…ンな事もできンだな」

    No.18「くれぐれも無防備な〇〇〇〇一号にイタズラしないよう願います…と、ミサカは思春期真っ盛りの一方通…」

    一方通行「アアアアホかテメェはァ!?」

    32 = 3 :

    ―――医務室

    ガチャ

    一方通行「うォ~い、生きてっかァ?」ヒョコ

    ミサカ「スー…スー…」

    一方通行「ケッ、幸せそうに寝やがってよォ…」ガタッ

    ミサカ「ぅ…ん…」ゴロン

    一方通行(誰がどう見たって…普通の人間じゃねェか…)

    一方通行「なァ…オマエの幸せってなァ本当に死ぬ事なのか?」

    ミサカ「……」

    一方通行「俺ァ今まで色ンな実験に身体貸してきたけどよォ…一線は越えてねェ、やっぱ人殺しにだけはなりたくねぇンだ」

    ミサカ「……」

    33 = 3 :

    一方通行「他の奴らはどうかは知ンねェ、でも俺ァ…オマエ達がちゃンとした…立派な人間だと思ってる」

    ミサカ「……っ!」

    一方通行「人間の形してやがるし…喋る事も歩く事も食べる事だって出来ンだろ?」

    一方通行「要するに…怖いンだよ、学園都市…いや、世界最強の俺が人間殺すのにビビっちまってンだ」ブルッ

    ミサカ(一方通行…)

    一方通行「それも二万回…?オマエ達は死ぬのが怖くねェのかよ?メチャクチャ痛くて苦しいンだぞ…?」

    一方通行「俺は…人殺しなンてしたくねぇンだよォ…」ブルブル

    ミサカ「……」ムクッ

    ムギュッ

    一方通行「!?っ」

    ミサカ「怖く…ありませんよ?」ギュッ

    一方通行「オマ…!?」

    34 = 30 :

    この一方にならさん付けしてもいい

    35 :

    しえん

    36 = 3 :

    ミサカ「我々『妹達』には喜怒哀楽…感情と呼ばれる概念は学習しておりません、と言ってしまえばそこまでですが…」

    一方通行(感情が…ない…?)

    ミサカ「先刻告げた通り、例え私が死のうと私の意志はミサカからミサカへ伝達されます」

    ミサカ「二万回死ぬ事に変わりはありませんが…心は他のミサカの中で生き続けます、永遠に…」

    一方通行「違ェよ…今のオマエはここにしかいねェだろ!?」

    ミサカ「アナタは優しいのですね、一方通行…と言いつつ、ミサカは震える白髪男をナデナデ」ナデナデ

    一方通行「オ、オイ!?」ドキッ

    ミサカ「心拍数が増加しています…緊張状態にあるのですか?一方通行」

    一方通行(暖けェなァ…これが人の温もり…)

    ミサカ「抱擁とは…対象を最も安心させる事のできる行為です」ナデナデ

    一方通行(頼む…もっとだ、もっとくれ…!)ギュッ

    37 = 3 :

    ミサカ「性的な意味はありません」ケロッ

    一方通行(野っ郎ォ…)

    ミサカ「我々『妹達』の覚悟はできています…あとはアナタの問題ですよ?一方通行」

    一方通行「感情がない…覚悟はできてる…だァ?」

    ガバッ

    ミサカ「ぁっ…!」ボスッ

    一方通行「だったらよォ…今からオマエをメチャクチャに犯しまくっても何とも思わねェって事ですかァ?」ズイッ

    ミサカ「犯す…?一方的な生殖行動でしょうか?…と、ミサカは息が吹きかかる程接近している一方通行に問い掛けます」

    一方通行「…どォなンだよ?」

    38 = 3 :

    と言うわけで寝る^^

    39 :

    駄目だ、続けろ

    40 :

    ここでおあずけを食らうとはな

    41 = 3 :

    携帯が規制されない限り最後まで書きためてるから安心してくれ

    仕事の合間にちょくちょく投下してく

    42 = 13 :

    期待ですの

    43 = 3 :

    ミサカ「それを成す事でアナタの不安が取り除かれるのならば…ミサカは大人しく目を瞑りましょう」

    一方通行(あくまで実験の為…か)

    ミサカ「どうしたのです?来ないのですか?…と、ミサカは内心ドキドキながらも平静を装います」

    一方通行「くそッ…!」パッ

    ミサカ「一方通行…?」

    一方通行「冗談だよ…ちっとばかし怖がらせてやろォと思っただけだ…」

    ミサカ「私の身体はそんなに魅力が無いのでしょうか?…と、ミサカは隆起の乏しい自らの胸を…」

    一方通行「冗談だっつってンでしょォがァァ!?」

    ミサカ「…そうですか」

    44 = 3 :

    一方通行(チッ、調子狂わされっぱなしだなァ…)ポリポリ

    ミサカ「一方通行、アナタは何の為に戦うのですか?…と、ミサカは問います」

    一方通行「あ?」

    ミサカ「アナタは既に学園都市最強のLv5です、それ以上の力を何故求めるのですか?」

    一方通行「俺ァただ…いつもの日常に戻りてェだけなンだよ」

    ミサカ「…?」

    一方通行「わかンねェよなァ…ガキの頃から毎日毎日得体の知れねェ実験に付き合わされ、歩いてるだけで喧嘩ふっかけられる非日常」

    一方通行「そンで今度は殺しだぜ?俺ァもう嫌なンだよこンな生活…」

    ミサカ「…一方通行、質問の答えになっていませんよ?…と、ミサカは冷静にツッコミを」

    一方通行「最後まで聞け……アイツらは今回の実験に付き合えば二度と俺には絡まねェって条件を出してきやがった」

    一方通行「普通の日常がどンなだったかなンてとっくの昔に忘れちまったけどよォ…無敵のLv6、それさえあれば戻れンだ」

    45 = 3 :

    ミサカ「実験から解放され…絶対的な力で他者を寄せ付けないと言いたいのですか?」

    一方通行「……」

    ミサカ「それは元に戻ったとは言えません、孤独になっただけではないのですか?…と、ミサカは結論付けます」

    一方通行「孤独かァ…構わねェよ、今までだってそうだったンだ」

    ミサカ「それがアナタにとっての本当の幸せなのですか?」

    一方通行「それは…」

    ミサカ「人殺しになるという代償を背負ってまで掴まなければならない日常なのですか?…と、ミサカは一方通行に迫ります」ズイッ

    一方通行「な…」プルプル

    ミサカ「?」

    一方通行「何なンだよオメェは!?さっきまで自分を殺せっつってたじゃねェか!意味わかンねェ奴だなァもう!」プンプン

    46 = 3 :

    ミサカ「私でも何を言ってるのかわかりません…ただ」
    (何でしょう…?この感覚は…)

    一方通行「ただァ?」

    ミサカ「アナタにはこの実験を拒否する権利があるという事です」

    一方通行「…あァ」

    ミサカ「先程告げた『覚悟』とはアナタに殺される事だけではありません」

    一方通行「あ?」

    ミサカ「実験動物としての最期を迎えられなくても良い…アナタの話を聞いてそう思いました」

    一方通行「ミサカ…?」

    ミサカ「これは私、〇〇〇一号個人の思想ですが…と、ミサカは念の為に補足します」

    一方通行(そォか…コイツは知らねぇンだな…)

    ミサカ「…聞いているのですか?一方通行」

    一方通行(役割を失った『妹達』がどんな酷ェ扱いを受けるのか…)

    47 = 3 :

    ミサカ「無視しないでください一方通行…と、ミサカは少々不機嫌になります」ムスッ

    一方通行(救ってやりてェ…何とかしてやりてェよ…!)

    ミサカ「…どうしたのですか?」

    一方通行「……いや」

    ミサカ「?」

    一方通行「実験には参加する、俺がオマエを…」

    一方通行「『妹達』を…殺す、幸せにしてやンよ」

    ミサカ「…本当に良いのですか?」

    一方通行「あァ…だから望みを言え」

    ミサカ「望み…ですか?」

    一方通行「オマエだって死ぬ前にやってみてェ事くらいあンだろ?叶えてやるよ…俺が何でも叶えてやる」

    49 = 3 :

    ミサカ「いけません、実験動物がそんな勝手な…」

    一方通行「死のうとしてンだ、我が儘くらい許されンだろ」

    ミサカ「本当アナタは強引ですね…と、ミサカは心底呆れ果てます」ハァ

    一方通行「るっせェなァ…」

    ミサカ「…外」ボソッ

    一方通行「…あン?」

    ミサカ「ミサカは研究所より外の世界に興味があります…と、ミサカは窓を指差しながら本音を告げます」ピッ

    一方通行「オマエ…ここから出た事ねェのかよ?」

    ミサカ「確かに外部研修というプログラムもありますが…我々序数体は実験室での戦闘の為、外を知る必要がありません」

    一方通行(何一つ人間らしい事ができねェまま死ンで行くのかよ…)

    ミサカ「しかし外は寒そうなので出たいようで出たくない微妙な心境です…と言いつつミサカは毛布にくるまります」モソモソ

    一方通行「……」

    50 = 3 :

    ミサカ「明日の朝に迎えに来て欲しいです…と、ミサカは一方通行にお願いします」ペコリ

    一方通行「うえェ…日の光はあンま好きじゃねぇンだよなァ…」

    ミサカ「ミサカの我が儘を聞いてくれるのでしょう?…と、ミサカは上目使い」チラッ

    一方通行「へーへー、わかりましたよォ…」トコトコ

    ミサカ「…一方通行」

    一方通行「…ンだよ?」

    ミサカ「呼んでみただけです」

    一方通行「……」イラッ

    ミサカ「何だか良いですね、ネットワークに頼らず直接会話をするのは…と、ミサカはしみじみ思います」フヘッ

    一方通行「オイ、何だァ今の腹立つ顔…笑ったのか?」

    ミサカ「…何がですか?…と、ミサカは首を傾げます」


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