私的良スレ書庫
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元スレ花山「……ジャッジメントだ……」
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>>606
ワロタwwwwwwwwwwwwwww
ワロタwwwwwwwwwwwwwww
>>586の続き
渋川による特別授業も滞りなく終わり、その日の放課後のこと。
校舎を出た花山を待っていたのは、上条、土御門、青髪ピアスのデルタフォースだった。
上条「よっ! 一緒に帰らねぇか?」
花山「…………ッッ」
花山は、素直に驚いた。自分はこのナリや性格もあって、トラブルに巻き込まれやすい。
そんな自分に『一緒に帰ろう』などと言った馬鹿が、これまでの学校生活でいただろうか。
青ピ「こ、こんにちは、ご機嫌うるわしゅうぅぅ」ガクガク
花山「………………」
上条「あ、あはは……この二人は、俺が無理に誘ったっていうか……」
土御門「いや! カミやんが認めたんなら、そんなに悪いヤツでもないと思う! 思うことにするぜよ!」ビクビク
上条「そ、そう言われると……上条さん、少々自信が無いんですけど」
渋川による特別授業も滞りなく終わり、その日の放課後のこと。
校舎を出た花山を待っていたのは、上条、土御門、青髪ピアスのデルタフォースだった。
上条「よっ! 一緒に帰らねぇか?」
花山「…………ッッ」
花山は、素直に驚いた。自分はこのナリや性格もあって、トラブルに巻き込まれやすい。
そんな自分に『一緒に帰ろう』などと言った馬鹿が、これまでの学校生活でいただろうか。
青ピ「こ、こんにちは、ご機嫌うるわしゅうぅぅ」ガクガク
花山「………………」
上条「あ、あはは……この二人は、俺が無理に誘ったっていうか……」
土御門「いや! カミやんが認めたんなら、そんなに悪いヤツでもないと思う! 思うことにするぜよ!」ビクビク
上条「そ、そう言われると……上条さん、少々自信が無いんですけど」
道中、適当に寄り道をしながら帰る四人。
青髪ピアスの提案で、普段寄らないクレープ屋なんかに寄ってみたりする。
花山「………………」モニュ…モニュ…
上条「クレープって、そうやって食うモンだっけ……」
青ピ「いやぁ~! それにしても花山クンのおかげで助かったわ!」
花山「…………?」
青ピ「いっつもあそこ女だらけで買いづらいねん! けど花山クンが近づいたらクモの子を散らすようにして逃げよったし!」
上条「それ褒めてねぇだろ!」
右手にしっかりクレープを携えながら、高笑いをする青髪ピアス。
そして、事無きを得ようとなだめる上条。この二人の関係は、花山に佐天と初春を思い出させた。
花山「…………高校生、か……」
上条「ん……何か言ったか?」
花山「…………イヤ……」
上条「じゃあ、俺達はこっちだから」
花山「…………ああ」
土御門「また明日にゃ~」
青ピ「明日は壁壊したらアカンでぇ~」
三人に別れを告げ、彼らとは別の方向へ歩き出す。
花山には、これから行かなければならない場所があったからだ。
花山(一度、顔を出せ……ッて、言われたからな……)
ジャッジメント第177支部。
白井黒子に言われた通り、律儀にここを訪れた花山を待っていたのは、
「なんだ、ホントに来たの?」
という佐天の冷たい一言だった。
佐天も嫌味とか皮肉とかそういうものではなく、
単純に感想として述べているだけで、これっぽっちも悪気は無かった。
佐天「アンタがジャッジメントなんて、信じられないんだもん」
花山「…………てめェは、なんでここに……」
佐天「え? なんでだろ……暇潰し?」
花山「………………」
固法「佐天さん、ウチの新入りをいびらないでくれる?」
佐天「そんなつもりは無いんですけど、つい」
固法「もう……いいから、ちょっとあっち行ってなさい」
佐天「はーい。うーいーはーるー!」
初春「きゃあっ! いきなり抱きつかないでください~!」
敷居の向こうから、何が起きてるのか容易に想像できる声が聞こえてくる。
その状況に、やはり固法は頭を抱えていた。
固法「……ごめんなさい、騒がしくて」
花山「…………いや……」
固法「佐天さんも、普段は良い子なんだけどね……どうしてあなたには冷たいのかしら」
固法「……で、わざわざ来てもらったのには理由があるんだけど」
花山「…………研修、だろ……」
固法「ええ、話が早くて助かるわ。それじゃ早速だけど、今日から始めてもいいかしら」
顔を出せと言われたのは研修のためだと言われていたので、これくらいは想定内だった。
寮も近いし門限を考えても時間的な余裕はあるので、花山は固法の提案を承諾した。
固法「初春さんや白井さんにはまだ任せられないから、研修は私が担当するわ。よろしくね」
花山「…………あァ……」
固法「人生経験ではあなたの方が上だけど、ジャッジメントとしては私の方が先輩だから。言うことは聞いてもらうわよ?」
花山「…………分かッてる……」
1時間後。
花山は固法に連れられ、ショッピングモールに来ていた。
固法「研修といっても、パトロールがメインだから。もちろん、やるべきことはやってもらうけど」
花山「………………」
固法「掃除とか、遺失物探索とか、道案内とかね。もちろん、喧嘩を止めるのも」
花山「………………」
固法「……一応言っておくけど、実力行使に走るのはやむを得ない場合だけよ?」
固法は、花山の強さや性格を(大雑把に)把握した上で、念を押していた。
それは言われた花山自身もよく分かっていたし、その辺のチンピラ相手に自分から喧嘩を売るほど、花山は安い人間では無かった。
---
余談なんだけど、禁書目録とバキのどっちかしか知らない人にも
面白いと思ってもらえるんだな。感動した
固法「………………」
花山「………………」
固法「………………」
花山「………………」
特に会話することもなく、街中を闊歩する二人。
まずはパトロールからという基本を忠実に守っているのだが、今日に限って特に事件も起こらず、別段やることもない。
固法(あ~、どうしよう……なんだか気まずいなぁ)
固法(何か話でもしたいけど、先輩の私がパトロール中に、雑談しろとは言えないし……)
固法(そもそもこの人、私と話が成立するのかしら……他の組に乗り込んだ話とかされても困るんだけど……)
固法「ど、どう? 仕事、楽しい?」
花山「…………まだ、何もしてねェ……」
固法「で、ですよね……」
花山「………………」
固法「………………」
ダメだ。会話が続かない。
こうなっては、もう無理にでも仕事を作るしかない。そうでないと研修にもならないし。
固法「……それじゃ、道の掃除でも」
花山「おい」
固法「は、はいっ!?」ビクッ
花山「……『あれ』は、どうすんだ……?」
固法「『あれ』って…………ッッ!」
花山が、固法の右に広がる道――少し大きめの路地裏を、指差した。
その先では、涙目になった一人の学生がスキルアウトの集団に取り囲まれるという、
それこそ『仕事』の対象になる事件が発生していた。
が。
固法「か……数が、多すぎる……!」
花山「…………7人……ッてトコか……」
固法「こ……こういう時は応援を要請! アンチスキルや近くのジャッジメント支部に……」
花山「…………それじゃあ、遅ェ……」
固法「え!? ちょ、ちょっと!」
路地裏に入り、無言でスキルアウト達に歩み寄る花山。
当然、彼らも花山の存在を認知し、花山を睨み返す。
一方で、固法は壁に隠れ、無茶な後輩をフォローするために現状の分析を開始していた。
固法(もう、花山くんったら後先考えないで!)
固法(……でも、よく考えれば人が危険にさらされている以上、すぐに助けるのはジャッジメントとして当然)
固法(花山くんが敵を引きつけている間に、あの学生は逃げることもできるでしょう)
固法(同時に、そこで私が応援を呼ぶことができれば花山くんも助かる……だとすると、彼の行動は間違ってないの?)
固法は自分なりに花山薫という漢の行動原理を検証したが、実はこの時点で、花山は深くは考えていない。
ただ、強者が集まって弱者をいたぶるという行為が、花山の美学に反した。それだけのことである。
花山「………………」
不良A「ああ? なんだよ、てめぇ」
不良B「邪魔すんのか? ハッ、正義のヒーロー気取りかよ」
花山「………………」
無論、花山にはそんなものを気取るつもりなど無い。
しかし、今の自分はジャッジメントだ。自分の考えがどうあれ、こういう輩を止める立場にある。
花山は腕章を付けていない。まだ見習いで、今だって研修中なのだから。
しかし、固法にも白井にも、こういう場面で言うべきことだけは習っていた。
不良C「なんだ、コイツ……何も喋らねえな……」
不良D「……貴様、何モンだ!?」
花山「…………花山、薫……」
花山「……ジャッジメントだ……」
726レスにしてッッ!
やっとッッ!
タイトルのセリフがでたッッッッッッッ!!
やっとッッ!
タイトルのセリフがでたッッッッッッッ!!
固法(いくら花山くんが強くても、7人相手じゃ勝ち目は無いでしょうね……)
固法(とにかく、応援を呼ばないと。まずはアンチスキルに)
プルルル、とコール音が鳴り響く。
こんな時に限って、なかなか職員が出てくれない。
固法(もう、何のためのアンチスキルよ! さっさと出なさいよ!)
固法がイライラを募らせていると、ようやく職員が応対する。
こうしている間にも、花山は窮地に立たされているかもしれなかった。
職員『はい、こちら』
固法「ジャッジメント第177支部の固法美偉です! アンチスキルの出動を要」
ごうっ、という風。と共に、固法の目の前を『何か』が通過した。
固法「…………は……?」
禁書目録の小説5巻と超電磁砲アニメしかしらないけどオモシロイと思う
素人が7人くらいで最大威力のレールガン当たって死なない奴が負けると考えるとか馬鹿だろ
開いた口が塞がらない。そんな言葉が相応しかった。
もし、電話の向こうで応対した職員が何かを叫んでいなければ、固法が即座に正気を取り戻すことはできなかっただろう。
固法(今の、何……?)
『何か』は二転三転し、道に叩きつけられた。
そこで初めて固法は、『何か』が、路地裏から吹っ飛んできた人間……スキルアウトの一人だと認識できた。
不良D「~~~ッッッ!!」
不良B「リ、リーダーが一撃だとおッッ!?」
不良E「て、てめェ……生きて帰れると思うなよ!」
花山「…………吠えんじゃねェ……」
どっちもしってるけど面白いし珍しく続きが楽しみなSS
ただレールガン耐えさせたのはやりすぎだとおもったがww
ただレールガン耐えさせたのはやりすぎだとおもったがww
アンチスキルの鉄装綴里は、後にこう語る。
鉄装「ええ。偶然付近を巡回中だったので、1分程で現場に」
鉄装「それはもう、ビックリしましたよ。だって、花山薫ですよ?」
鉄装「花山薫。日本一の喧嘩師。素手喧嘩の頂点。そんなの、私達の間じゃ常識です」
鉄装「ちょっとサインを貰おうと思ったんですけど、現場が現場でしたから」
鉄装「あ……私ったら、つい。アンチスキルなのに不謹慎でしたね……すみません……」
鉄装「現場の状況ですけど、ジャッジメントの固法さんが付近にいました。壁に隠れてましたけど」
鉄装「隠れてたことを責めるつもりはありません。あんな規格外のケンカ、女の子の細腕で混じれるワケありませんから」
鉄装「スキルアウト7人……あ、もう6人でしたけど。その6人 対 喧嘩師花山薫、ですからね……」
鉄装「とにかく、私としても花山の強さを知る良い機会だったわけです。一対多で、花山がどこまで戦えるのか」
鉄装「……それで、当の花山ですけど。私が着いた時には、既にスキルアウトに取り囲まれていました」
鉄装「路地裏といっても、結構な広さがありましたからね」
鉄装「花山の前後左右、すべてに敵がいる……そんな状態でした」
鉄装「……これ、意味分かります? 前後左右に『しか』敵がいない、ってコトなんですけど」
鉄装「能力を使わないことが前提なんですけど……人間同士の闘いって、相手が何人いても関係無いんです」
鉄装「敵に取り囲まれるとしても、物理的に自分の周り……前後左右が限界ですから」
鉄装「世の中は広いので、三次元で闘うことができる人達もいるらしいですけど」
鉄装「……それは例外として、です」
鉄装「とにかく、4人の敵と同時に闘う技と、そこにいる敵全員を倒しきるスタミナがあれば、100人いたって勝てるんです」
鉄装「でも、その仮定を満たせる人物はあまりいないでしょうね……」
鉄装「オーガとか、オーガに匹敵すると言われるガイア……あとは『武神』の愚地先生くらいじゃないですか?」
鉄装「……はい。勝負そのものは、一瞬でした」
鉄装「スキルアウトって、基本的にレベル0能力者が多いんですけど」
鉄装「そういう人達じゃ、何十年経っても彼には勝てない。それを思い知らされる攻撃でしたね」
鉄装「がし、って掴んだんです。花山が」
鉄装「不幸にも彼の正面に陣取ってしまった、スキルアウトの顔を」
鉄装「……それを彼は、左にいた別のスキルアウトの顔に、叩きつけました」
鉄装「当てた、とかそういう生易しい表現じゃ無いんですよ。『ごしゃ』って嫌な音がして……」
>>732
レールガンは元々、手加減のための遊びだからよくね?
レールガンは元々、手加減のための遊びだからよくね?
鉄装「……えっ、具体的に? やだなあ……」
鉄装「うーん……一言で言うと、血まみれでした。二人とも。鼻や歯が折れて、額も割れてましたから」
鉄装「もともと正面にいた人、つまり花山に掴まれていた人は、そこで花山に解放されました」
鉄装「解放というか、その場で捨てられた感じで。ポイッ、て」
鉄装「もう一人……左にいた人は、壁まで吹っ飛んで、ピクリとも動きませんでした」
鉄装「一瞬、死んだんじゃないかと思いましたよ……殺人事件となると、流石に過剰防衛になるかもしれないですし」
鉄装「……他の二人ですか? もちろん、黙ってませんでしたよ。仲間が二人もやられたワケですから」
鉄装「後ろの人は、近くの鉄パイプを拾って。ええ、花山の後頭部を叩きました」
鉄装「右の人は、メリケンサックのついた拳で、花山の顔面を殴りました。その人は背が高かったので、花山の顔に届いたんです」
鉄装「二人とも、なんていうんですかね……どや顔、って言うんですか? 『勝ったッ! 第一部完ッ!』みたいな」
鉄装「まあ……なんていうか……バカっていうか、分かってないっていうか……」
鉄装「激掌ってゲーム知ってます? 激掌9っていうのがゲームセンターに……」
鉄装「……あ、知らない。そうですか……」
鉄装「その激掌にも、出てくるんですよ。花山みたいに、攻撃を受けて受けて受けて。一気に反撃する、ってキャラクター」
鉄装「花山がそんなキャラだって知ってれば、あんな顔はできなかったでしょうね。攻撃は、当たって当たり前なんですから」
鉄装「次に花山が繰り出したのは、右の軽いパンチでした。これは、右にいた人のお腹に当たりました」
鉄装「あんな『遊び』の無い、手打ちのパンチで、壁に叩きつけられるんですから。さすがは花山、ですよね」
鉄装「……でも、そこで終わってなかったんです」
鉄装「花山が『まだ足りない』と思ったのか……それとも機嫌が悪かったのか、それは分かりません」
鉄装「でもとにかく。花山は吹っ飛んだ相手との距離を詰め……もう一発、顔面にパンチを打ち込んだんです」
鉄装「その時、そのスキルアウトと壁との距離は、『わずかに』空いてる状態だったんですけど」
鉄装「……これが、怖いんですよ」
鉄装「分かりやすい例えで言うと……石、って固いじゃないですか」
鉄装「これを、鉄の棒の上に置いて、上から叩いたとします」
鉄装「……これで、割れると思います? 無理ですよね」
鉄装「じゃあ……石を『置く』のではなく、鉄棒との間に『わずかに』隙間を空けて叩くと、どうなると思いますか?」
鉄装「……なんとですね。パカンといっちゃうんですよ」
鉄装「隙間があると……叩いたモノから受けた作用と、鉄棒に当たった時の反作用、ほぼ同時に2つの衝撃が来るんです」
鉄装「しかも後者は、上から叩いた時の速度と、ほぼ同じ速度を持った状態で鉄にぶつかるわけですからね……普通に置いた時よりも衝撃が大きい」
鉄装「……もう、お分かりですよね。花山はそれを、自分の拳と、路地裏の壁と、人の頭で、再現したんです」
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