私的良スレ書庫
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元スレ花山「……ジャッジメントだ……」
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今更だが、至近距離でレールガンって仮面ライダーの銃使いみたいなのを感じるなw
佐天「ティー……バック…………?うそ…」
初春「へッ。女の子がティーバックはいて、どこがワルいンでェすか………」
初春「へッ。女の子がティーバックはいて、どこがワルいンでェすか………」
>>1はまだか
>>251
この距離ならバリアは貼れないな!!
この距離ならバリアは貼れないな!!
数日後。
花山は高校生としての生活を始めるため、ある高校の職員室を訪れていた。
小萌「はじめまして、ですね。あなたのクラスの担任の、月詠小萌です」
花山「………………」
小萌「その顔。言いたいことは分かりますけど、人を見かけで判断しちゃダメですよ?」
小さい。花山の第一感想がそれだった。
無論、体格とその実力は比例しないものだが、それにしてもこの『学園都市』という異質な場所で
教える立場にある人間としては、少々威厳が足りないのではないだろうか。そんな失礼なことを考えつつ。
花山(…………コイツも能力者、ッてヤツか……?)
ここは、女子中学生とヤクザでさえ、まともな決闘が成立する都市なのだ。
その辺にいる女子供ですら超電磁砲のような能力を持っているのではないか。そんな疑いを持ってしまう。
>>262
我々はこの男を待っていたァァッッッッッ!!!!!!!
我々はこの男を待っていたァァッッッッッ!!!!!!!
しかし、花山はすぐにその考えを否定した。
それは以前、病院で御坂とこのような話をしたことがあったからだ。
花山「…………第三位……?」
御坂「そ。わたし一応、学園都市に7人しかいないレベル5の1人で、ここじゃ第三位っていう位置付けなのよ」
花山「………………」
御坂「私はアンタに負けたと思ってるから、アンタより強いヤツは2人しかいないってこと。表面上はね」
花山「…………表面上?」
御坂「……目立ってないけど、アンタと似たようなヤツがいるのよ。いや、見た目も性格も、全然違うんだけど……」
花山「………………」
御坂「本気でやってもいいのかって訊くところも、私が怖がったらすぐに攻撃を止めたところも、そっくり」
花山「へッ……ソイツは、強ェのか……?」
御坂「……強いわ。悔しいから、本人の前じゃ言ってやらないけどね」
負けたとか強いとか言う割には、御坂は嬉しそうだった。
花山には、御坂の心情など分かるはずもなかったが。
花山「…………名前は?」
御坂「上条、当麻。黒髪のツンツン頭で、"普段は"バカっぽい顔してるからすぐ分かるわよ」
―――その後の話で、その男がレベル0の高校生ということも知った。そんなところまで花山と同じなのだ。
もしかしたら、刃牙のように地上最強を目指す高校生の一人かもしれない。
花山「……学園都市、か……面白ェな……」
小萌「……ご家庭の事情は、保護者の方から伺ってます……大変なんですね」
花山「………………」
小萌「でも、せっかく学生になるんですから、『花山ちゃん』も高校生活を満喫してくださいね?」
花山「………………」
小萌「まあ、ウチのクラスは悪い子が多いんですけど。みんな本当は良い子なんですよ?」
花山「………………」
小萌「それにしても、やっぱりスーツで来たんですね~。制服は特別サイズのを注文してるところですから……」
花山「………………」
小萌「……無視されると、先生……泣いちゃいますよ?」
花山「……『ちゃん』はやめねェか……」
小萌「やめません。それじゃ、今からHRですから自己紹介を考えておいてくださいね?」
花山「…………ッッ」
月詠小萌という女性は、こんな小さなナリでも意外と強情だった。
ヤクザという自分の素性を知っていてもこう振る舞える女は、あまり花山の記憶には無い。
……何人かはいる。梢とか、佐天とか。
花山「…………ン、自己紹介……?」
小萌「はい。朝のHRで花山ちゃんを紹介するんです。あれ、準備してきてないです?」
小萌「簡単なものでいいですよ? 趣味とか、特技とか、将来の夢とか」
花山「………………」
花山は、小学校、中学校と『人並み』の自己紹介などしたことが無い。そもそも、学生生活がまず『人並み』ではなかった。
ムスッとしていたら不良に絡まれて喧嘩。それを繰り返していたら舎弟が増え続け、気が付けば猿山の大将だった。
話そうと思えば話せなくもない(趣味が釣りとか)のだが、自分がそういう社交的な性格ではないことは自覚していた。
そんなわけで、結局いつも通り、話す必要もないと考えた花山は、また小萌の話を適当に流す作業に入るのであった。
小萌「ハイ、着きました! ここが、花山ちゃんがこれから高校生活を過ごすクラスですよ」
花山「………………」
小萌「それでは、花山ちゃんは廊下で待機です。HRが始まってしばらくしたら呼びますから、笑顔で入ってきてくださいね?」
ポーカーフェイスの花山に笑顔を作れとこの女性は言う。
言うまでもなく花山は、母と死別してからは日常生活で笑ったことなど、殆ど無いのだが。
教室の中から、小萌の元気な声が聞こえてくる。
小萌「今日は転校生を紹介しまーす!」
青ピ「マジか!? 小萌先生、男でっか、女でっか!?」
小萌「残念ながら男性です~。世の中そうそう上手くいかないものですよ?」
土御門「へぇ……転校生、ね。また変な時期に来たもんぜよ」
小萌「でも、背が高くてスーツが似合う、素敵な人ですよ!」
青ピ「え~……なんや、イケメンかいな。エエとこは全部イケメンが持っていってしまうんや……」
土御門「でも、小萌先生に素敵とまで言わせるヤロウがどんなのか、逆に気になるにゃ~」
青ピ「そりゃ言えとるわ。な、カミやん」
上条「ん……ああ、そうだな……」
土御門「? どうしたカミやん。元気無いぜよ」
上条「………………」
上条(人づてに聞いた話だけど、ビリビリがヤクザの……しかも無能力者のオッサンに負けて、入院したらしい)
上条(あのビリビリが、その辺のヤツに負けるなんて考えられねぇ。きっとそのヤクザも、俺の幻想殺しと同じような力を持ってたんだ)
上条(ヤクザが悪いのか、ビリビリが何かしでかしたのかは知らねぇ。でも、入院するまでやるこたねぇだろ……!)
上条(……クソッ。何イライラしてんだよ、俺……)
小萌「それでは入ってきてください、転校生さん」
ガラガラ、と教室のドアが開くと、生徒たちはみな好奇の視線をそのドアに向けた。
――そこには、確かに存在した。小萌先生が言うように。
背が高くて。スーツが似合う。
素敵な人……が。
花山「………………」
土御門「………………」
青ピ「…………ヤクザやん?」
(さるさん食らったから別PCから)
シーン、と場が静まり返る。
確かに、背は高い。高すぎて、ドアを通る時も潜るような姿勢になっていた。
純白のスーツも、よく似合っている。どう見てもその辺の店では売ってないサイズだが。
とりあえず、デカいヤクザ。それが全員の共通した印象だった。
小萌「…………え、えっと。じゃあ、黒板に名前を書いてください……」
ポカンとした生徒たちに申し訳なさそうにする小萌。
小萌の前振りが大きすぎたのか、それとも花山が規格外すぎたのか。しかし、誰を責めることもできないのは確かだった。
小萌「その……花山ちゃんは、ご家庭の都合で……その……」
花山「…………いや、いい」
小萌「え…………」
花山「………………」
実家がヤクザで、組の都合で高校生になった、などとは言えるはずもなく。
結局この空気が続き、転校生の花山がほとんど無言のまま終わるという、寂しい自己紹介となった。
シーン、と場が静まり返る。
確かに、背は高い。高すぎて、ドアを通る時も潜るような姿勢になっていた。
純白のスーツも、よく似合っている。どう見てもその辺の店では売ってないサイズだが。
とりあえず、デカいヤクザ。それが全員の共通した印象だった。
小萌「…………え、えっと。じゃあ、黒板に名前を書いてください……」
ポカンとした生徒たちに申し訳なさそうにする小萌。
小萌の前振りが大きすぎたのか、それとも花山が規格外すぎたのか。しかし、誰を責めることもできないのは確かだった。
小萌「その……花山ちゃんは、ご家庭の都合で……その……」
花山「…………いや、いい」
小萌「え…………」
花山「………………」
実家がヤクザで、組の都合で高校生になった、などとは言えるはずもなく。
結局この空気が続き、転校生の花山がほとんど無言のまま終わるという、寂しい自己紹介となった。
>>282
超乙。やっとおいついた。
超乙。やっとおいついた。
小萌「それじゃあ……席は、上条ちゃんの隣で」
上条「え!?」
この間席替えしたばかりのせいで、上条の隣には机一つ分のスペースがあった。
その瞬間、近くに座っていた生徒たちが、ここぞとばかりに予備の机と椅子をセットする。
上条「て、てめぇら……」
青ピ「すまん、カミやん」
土御門「俺らも命は惜しいぜよ」
そんな話の中心になっている花山を、上条がチラッと横目で窺うと。
花山「……上、条……?」
上条「え!? な、なんでしょうか! 上条さん、アナタ様のような屈強なお方とは初対面であったりなかったり!」
花山が、上条の席までコツコツと歩み寄る。
張り詰めた緊張感の中では、あたふたする上条を覗いて、誰一人声を発する者はいなかった。
花山「……御坂を、知ッてるかい……」
上条「…………!?」
世界が、停止した。
その一言、その表情、その名前。たったそれだけで、二人は互いを理解した。
御坂美琴に強いとまで言わしめた、上条当麻とは―――
御坂美琴に怪我を負わせて入院させた、ヤクザとは―――
―――この、目の前の男だ。
花山「…………強ええんだって……?」
上条「……やんのかよ」
花山「………………」
この瞬間―――確かに花山薫は、『笑顔』になった。
確かにタフさは上条さんも同じくらいあるな
ただ完全に攻撃力不足だけど
ただ完全に攻撃力不足だけど
寮
御坂「…代わりって言ったって…」
御坂「誰も 私の交わりになんて差し出すわけにわいなないわよ…」
御坂「!」
御坂「なに考えてるの!?だめよ…あの子達は…」
御坂「…」
御坂「…でも代わりがいないと私が…」
御坂「…代わりって言ったって…」
御坂「誰も 私の交わりになんて差し出すわけにわいなないわよ…」
御坂「!」
御坂「なに考えてるの!?だめよ…あの子達は…」
御坂「…」
御坂「…でも代わりがいないと私が…」
上条「ちくしょう……御坂も、御坂を取り巻く世界も! 守ってやるって約束したのに!」
花山「………………」
上条「……いいぜ。てめぇがアイツを傷つけたってんなら! まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」
上条は、机を蹴飛ばし、椅子から立ち上がるやいなや―――花山の顔を、その右拳で、殴り付けた。
その、上条らしからぬ行動の前に、土御門も、青髪ピアスも、先生である小萌までもが度肝を抜かれた。
小萌「ちょ、ちょっと上条ちゃん!?」
土御門「上条ッ!」
上条「…………ッ!」
上条は、眼前で自分を見下ろすこの男が、御坂を痛めつけ病院送りにしたのだと知った瞬間。
ごく自然に、条件反射のように、体が動いていたのだ。
花山「…………悪くねェ。が、トーナメントには出れねェな……」
上条「!?」
しかし。その不意をついた上条の拳は、何の効果も持たなかった。
上条も、大小それなりの窮地をくぐり抜けている。その中で、やはり相手と殴り合いになることなど珍しくもない。
その経験上、相手の顔面に拳が直撃した場合、どんな大男でも最低、怯むくらいの反応は見せるはずなのだ。
それなのに。
目の前の男は……花山薫は、微動だにしなかったのである。
愕然とする上条の肩に、ポン、と花山の左手が置かれる。
花山「遊ぼうか」
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