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    元スレ美琴「んふふ。もっかい罰ゲームなんだからねー」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 麻琴 + - えむえむ + - けいおん! + - とある魔術の禁書目録 + - とらどら + - ぴぃ + - インデックス + - オルソラ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    252 :

    いちゃレーでもAA無いのに…
    無かったよね?

    253 = 231 :

    ──13時40分

    美琴「さ、いくわよ」

    上条「ああ、ここのことか……って」

    上条「お、おいあの子。今派手に転んだけど大丈夫か」

    美琴「3歳くらいかしら? 一人なの?」

    上条「大丈夫か?」

    子供「ひっく……」

    上条「近くに親とかいるか?」

    美琴「いないっぽいわね」

    子供「ひっく……ママが……いない……」

    上条(てことは迷子か?)

    美琴(……置き去り!?)

    上条「そうか、じゃあ探しに行かないとな」

    子供「ぐすっ……うん」

    254 = 231 :

    美琴「ちょっと、どうするの? 警備員とかに」

    上条「は? そこまで大げさにするもんじゃねえだろ」

    美琴「何言ってるのよ……」

    上条「お前こそ何言ってんだよ。ただの迷子じゃないのか?」

    美琴「え?」

    上条「え?」

    美琴「あ、ああ、迷子ね、そうね。ごめん」

    上条「何だと思ったんですか……」

    美琴「気にしないで。不謹慎すぎたわ」

    上条「はい?」

    子供「ううっ……」

    上条「……ホラ、男は簡単に泣くんじゃないぞ」

    子供「……うん」

    美琴(なんか、兄弟とか、むしろ親子みたいね)

    255 = 231 :

    上条「転んだとこ、痛くないか?」

    子供「……うん」

    美琴(てか、こうしてると私も家族みたいに見えちゃったりするわけ!?)

    上条「ん? 何ニヤニヤしてんの?」

    美琴「してない!? してないわよ!!」

    上条「はぁ……。とりあえずサービスカウンターみたいなとこ探そうぜ」

    美琴「えっと、あっちに案内あったわよね」

    上条「ああ、あれか」

    美琴「あった、インフォメーションセンター。あっちの奥の方行けばいいみたいね」

    上条「なんでそんな不便な場所に……」

    美琴「元々あっちの入り口が正面入り口だったはずだけど」

    上条「へー」

    子供「…………ッ」

    上条「やっぱ足痛そうにしてんな。抱いてくか」

    257 = 231 :

    美琴「そうねえ、じゃあホラ、お姉ちゃんが抱っこしてあげるわよー」

    子供「……うん」

    上条「おい、大丈夫かよ」

    美琴「流石に馬鹿にしすぎでしょアンタ」

    上条「別にそんなんじゃねえけどさ……」

    美琴「よいしょっと」

    上条「あれ?」

    黒子「お姉様!? それに殿方さんに」

    美琴「ん?」

    黒子「えっ!?」

    黒子「おおおおおおねおねおねえさま!?」

    黒子「そのお子様は一体どういうことですの!?」

    子供「!?」ビクゥ

    美琴「ちょっと黒子、脅かさないの!」

    260 = 231 :

    黒子「し、しかし一体これはどういうことですの!?」

    黒子「ま、まるでご家族のような光景に……」

    上条「いや、見えないだろ……」

    美琴「そうよね見えないわよね……」

    子供「?」

    黒子「た、確かに制服はミスマッチかもしれませんけど……」

    上条「いや、年齢の時点でおかしいと思えよ……」

    黒子「そ、そうですわね。お子様の年齢から考えたらお姉様は10歳くらいの頃に」

    美琴「!?」

    子供「?」

    上条「待て待て待て待て、つーか黙れ!」

    黒子「おっと、暴走しておりましたの」

    上条「お前何なの!? つーかアブねえな!?」

    黒子「お姉様? どうしましたの、真っ赤になって……」

    美琴「なんでもないわよ……」

    264 = 231 :

    黒子「それで、結局そのお子様はどうしたんですの?」

    上条「迷子っぽい。さっきその辺で転んで泣いてたんだけど近くに親がいないみたいだし……」

    美琴「んで、とりあえず呼び出しかけてもらおうかな、って思ったんだけど」

    黒子「なるほど……。このくらいの歳だと歩き回るのが楽しいんでしょうね」

    上条「いいから行こうぜ」

    黒子「そうですわね」

    美琴「いや待ちなさいアンタ」

    黒子「ひっ!?」

    黒子(せ、せっかく野郎を逃がして追跡までうまいこと行ったと思いましたのにー!?)

    美琴「何でさりげなくメンバーに加わってんのよ」


    黒子「て……テヘ」

    265 = 231 :

    ──14時00分

    美琴「黒子のせいで余計な時間くっちゃったわね」

    上条「つーか、アイツ錯乱しながら消えてったけど大丈夫なのか?」

    美琴「よくあることだから大丈夫よ」

    上条「あれが目の前にいきなりテレポートしてきたら、正直怖いと思うんですけど?」

    美琴「そういう気の毒な人がいないことを祈るばかりよ……」

    上条「そうですか……」

    美琴「ところで、アンタさ」

    上条「ん?」

    美琴「あの母親から何かもらってたけど何だったの?」

    上条「はぁ? あの時お前すぐ側にいたろ」

    美琴「ち、近くで売ってたのが気になって……」

    上条「あの辺っておもちゃ売り場だったような気がするんだけど」

    266 = 231 :

    美琴「う、うるさい! それで、何だったのよ」

    上条「ほれ」ペラ

    美琴「チケット?」

    上条「その店知ってるか? 洋服店なんだって?」

    美琴「最近できたばかりの店ね。まぁ知ってるっちゃ知ってるけど結構遠いわよ」

    上条「ふーん。まぁ書いてあるとおりなんだけどさ」

    美琴「期限付きの商品券ってわけね」

    上条「遠いんならいっか」

    美琴「でも何でこんなのくれたんだろ? ただのお礼?」

    上条「みたいだったけど、あとは……」

    美琴「ん?」

    上条「『彼女さんに服でも選んであげてください』だってさ」

    美琴「ブッ」

    267 = 231 :

    上条「何だよ!?」

    美琴「か、か、かの、か」

    上条「どうしたんだよ」

    美琴「ああああー! なんでもない!!」

    上条「突っ込み入れんのも飽きてきたな……」

    美琴「はぁ……」

    美琴(なんかペース掴まれっぱなしじゃない!? ああ、どうしようもう!!)

    上条「で、どうするんだ?」

    美琴「……そうね。せっかくだし、使わせてもらおうかしら」

    上条「遠いんじゃねえの? 行く気かよ」

    美琴「まぁまずはこの店全部見てからね」

    上条「ぜ、全部ですか……」

    268 = 231 :

    ──16時50分

    上条「お、お前本当に全部見て回りやがって……もう暗くなってんじゃねえか」

    美琴(見て回るのに夢中になっちゃって、賭けとかすっかり忘れてたわ。これはこれで楽しいからいいかしらね)

    上条「んで更に今からどこまで行く気だよ……」

    美琴「せっかくもらった券だし、使わなきゃね」

    美琴(せっかくだし、言われたとおり何か選んでもらっちゃおうかしらね……でも……)

    上条「期限まだあるんじゃないのかよ?」

    美琴「さぁ?」

    上条「あー、もうやっぱりこうなるのか……」

    美琴「何よ、そ、そんなに嫌だったわけ?」

    上条「そんなこと言ってねえだろ。ただ休憩くらいさせてくれよ」

    美琴「だらしないわねぇ」

    270 = 231 :

    上条「待て待て! いろいろあったから混乱してんだよ!」

    上条(あれは確か夜だっけ? 酔っ払った美鈴さんがタクシーの人に絡んでて)

    上条(資料が学園都市にしかないとかなんとか……、でなんとか大学のなんとかセンターに行ったら……)

    上条「ああ」

    美琴「思い出したの?」

    上条「えーと……」

    美琴「うん?」

    上条「スキ……」

    美琴「? ……はい!?」

    上条(っと、待った待った! スキルアウトとかあの事件のことは美琴には言っちゃまずいんだったよな)

    美琴(すき!? 何、隙!? 好き!? ええ、何、何なの!? すき!? どういう意味!?)

    271 :

    ン?
    つながりが分かんない。

    272 = 231 :

    上条(そもそもまず美鈴さんに会ったのはあの騒動の中じゃなくて街の中だったし)

    美琴(な、何で黙るの!? 真顔で黙っちゃうの!?)

    上条(あの人が学園都市に来てた理由はともかくも建前がしっかりしてたし大丈夫だよな)

    美琴(『好き』って意味なの!? ええ!? どうリアクションしたらいいわけー!?)

    上条「なんとかデータベースセンターっつってたかな?」

    美琴「へ?」

    上条「なんかそこにしかない資料があるとかで、わざわざ学園都市に来てたみたいだったけど」

    美琴「な、何の話してんの?」

    上条「……え?」



    美琴「……え?」

    273 = 231 :

    上条「むしろ何でお前はそんなノンストップで回れるわけ?」

    美琴「なんでかしらね? でも別にそんな疲れないけどなぁ」

    上条「ああもう、つまりこれのことか、母親の買い物の付き添いの時のうんざり感ってのは」

    美琴「母親ってアンタねえ……って」

    美琴「…………そういやさ」

    上条「あん?」

    美琴「アンタって何でうちの母のアドレス知ってたわけ?」

    上条「は?」

    美琴「今更とぼける気?」

    上条「何でだっけな?」

    美琴「牽制したのにとぼけんのかよ」

    274 = 231 :

    やっちった。 >>273 >>270 >>272 の順だった。

    275 = 271 :

    ですよね~
    うん、把握した。 引き続き支援

    276 :

    御坂可愛い

    277 = 231 :

    ──17時30分

    上条「ちょっと遠いっレベルじゃねえだろコレ……」

    美琴「いやーでもはるばるやってきた甲斐はありそうじゃない」

    上条「俺にはその辺よくわからねえけどさ……」

    美琴「さ、早く見て回りましょう」

    上条「そいやお前ってさ」

    美琴「ん?」

    上条「いや、よく考えたら白井もなんだけどさ」

    美琴「……何よ? つか何で黒子の名前が出てくんのよ……」

    上条「何で不機嫌になるんだよ……」

    美琴「別に……で、何よ?」

    上条「お前らっていつも制服だろ。何でだ?」

    美琴「そんなことか。規則なのよ。学校の、というより寮のね」

    美琴「寮も学校の一部と考えられるから、寮でも普段は制服を着なさいってね」

    上条「……ひどいな」

    279 = 231 :

    上条「じゃあ私服とか持っててもしょうがないってことか?」

    美琴「寮監にバレると厄介だし」

    美琴「多少はあるけど、あんまり量あると怒られるし隠すの大変なのよね」

    上条「んじゃその商品券どうすんの?」

    美琴「もちろん使うわよ。まあパジャマとかがいいかしらね」

    上条「なるほど、そういう使い道もあるのか」

    美琴「ホラこっち。選んでくれることになってんでしょ?」

    上条「本気で選ばせる気かよ。俺に何を期待してんだ……」

    美琴「期待はしてないけど、ちょっと見てくれればいいっての」

    上条「はいはいそーですかー……ったく……」

    上条「でもそういうセンスはお前のほうがずっとあるんじゃねえの?」

    美琴「そうかしら?」

    280 = 231 :

    上条「ロシアの時とか結構可愛かったじゃん」

    美琴「えっ!? かわ! か、か」

    上条「ん?」

    美琴(だめ、落ち着け、私! ここで混乱するからいけないのよ!!)

    美琴「ふー……」

    上条「お、おい?」

    美琴「あー、ごめん」

    上条「はい?」

    美琴「ロシアのときの服だっけ? ……あれ? 何だっけ?」

    上条「お前な……」

    美琴(あれ? せっかく耐えたのに何かおかしくなっちゃった?)



    美琴(でも……そっか……そういうことか……)

    281 = 231 :

    ──18時00分

    美琴「こりゃ間に合わないわね。もうのんびり帰りましょ」

    上条「うだー。来た道帰るのかよ……」

    美琴「ほらほら、泣き言言わない」

    上条「しかしいきなり冷え込んできたなぁ……」

    美琴「また雨とか降らないでしょうね……」

    上条「いや、雪ってなってたけど」

    美琴「うっわ、そりゃ寒いわけだわ……」

    上条「つか随分指先が寒そうだな、お前」

    美琴「流石にね……」

    上条「ほら、カイロならあるけど」

    美琴「うっわー」

    上条「何ですかその反応は!?」

    美琴「でもそういうのって暖かいのよね」

    282 :

    ぺろぺろ

    283 = 231 :

    美琴「しまっときなさい。こうしちゃえばいいんだから」

    上条「は?」

    美琴「えいっ」

    上条「ちょ、人のポケットに手突っ込むんじゃねえ!?」

    美琴「おー、暖かーい。つか学ランのポケットって結構広いのねー」

    上条「一気に狭くなっちまったんですけど……」

    美琴「まーまー細かいことはいいじゃない」

    上条「よく恥かしげも無くこんなことできるな……」

    美琴(何となく、わかってきたような……)

    美琴(罰ゲームだとか、貸しだとか借りだとか、そんなことはどうでもいいことで)

    美琴(恥ずかしいけど、こういう時間を楽しめるようになれたらいいのかな、きっと)

    上条「お前、よくそんなうっすい手袋で我慢できるな」

    美琴「アンタこそあっちこっち穴開いてない? ほらこことか」

    上条「だああもう! 人のポケットの中で暴れんな!」

    美琴「あ、ちょっと追い出しやがったわね!?」

    284 :

    昼まで保守おねがい

    285 = 231 :

    ──19時00分

    美琴「(………………き)」

    上条「どうした? 何か言った?」

    美琴「…………ううん」

    上条「なんだよ」

    美琴「なんでもない」

    美琴(いつか……)

    上条「ああ、雪って言ったのか?」

    美琴「あ……」

    上条「そっか。しかしもう雪の季節か」

    美琴「ホワイトクリスマスか」

    上条「違えだろ……」

    美琴「いいじゃない。こういうのは気分よ気分」

    美琴(1月半くらいだっけ?)

    美琴(私は少しでも前進できたのかな)

    286 = 231 :

    ──20時00分

    美琴「はぁ……ただいまー」

    黒子「お、ねえ、さま……」

    美琴「アンタまだそんな調子でいたの……?」

    黒子「ようやく戻られたんですのね……」

    美琴「ええ、ばっちり寮監にも見つかったわ……」

    黒子「そうですの……。その割には嬉しそうですわね」

    美琴「そうかもね」

    黒子「あら、そちらは寝間着ですか…………ってカイロ?」

    美琴「ふふ、もらいモンよ」

    黒子「はぁ…………」

    287 = 231 :

    ──20時00分

    上条「ああもう疲れたなぁ……」

    上条「せめて何か食ってから帰ってくればよかった。ああ、腹減った……」

    上条「でも……」

    上条(何だかんだ、楽しかったかもな)

    上条「手袋、なんだか捨てにくくなっちまったな……」

    上条「…………」



    上条「あ、あれ?」

    『今日は午前中しか授業できない分宿題を出しておくのですよー』

    上条「忘れてたあァァあああああ!?」

    289 = 231 :

    ──21時00分

    美琴「さて、冬休みはまだまだあるわけだし」

    黒子「まだ続けるおつもりですの……」

    美琴「コツは掴んだんだからもう大丈夫よ!」

    黒子「調子に乗ると痛い目を見ますわよ」

    美琴「平気よ平気!」


    〔今週の予定教えてよ〕

    〔あー。今月の残りは全部夜まで補習だ〕


    美琴(あ、あれーっ!?)



      黒子「こんな感じでこのお話は終わりですの」

    290 = 282 :

    終わっちゃうの?
    終わっちゃうの?

    291 = 278 :

    面白かった

    292 :

    お疲れさまです。本当に乙

    293 :

    乙。GJです、とミサカは(

    >>292
    おいコテ消し忘れて書き込むとか馬鹿なのは分かったからオマエは自分のHKB

    295 = 292 :

    >>293
    うげ、やっちまった
    こ、コテじゃなくてトリなんだからねって悔し紛れに揚げ足とってみる

    とりあえず再度乙。何度でも乙。

    296 = 231 :

    だめだ、バテた……。
    平和でちょっとドタバタした美琴や黒子の動きが大好きなのでやってみたらこの有様だよ。

    まとめ
    ・いつだか某寮監乗っ取った時に考えてた「ちょっと前のお話」を膨らませてみた。
    ・基本的にいろいろな部分で12巻を参考に。
    ・原作21巻より後、きっと平和。インデックスさんは1月に戻ってくるという脳内設定。

    やっちまった
    ・冒頭のセリフそのままスレタイに使って内容はとことん無関係に。
    ・序盤にどうでもいい日常入れすぎて脅威の薄さ。180レスって馬鹿だよね。
    ・4日目。ネタ不足、オチ思いつかずでで投げっぱなし。最悪。

    要するにぴぃの人とか現寮監の人とかすごすぎんだろ、っていうお話。
    落ちるギリギリのタイミングでageてくれた人に感激しつつ、お疲れ様でした。

    297 :

    いいものだったよ。乙!


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