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元スレ美琴「んふふ。もっかい罰ゲームなんだからねー」

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みんなの評価 : ★★★×4
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51 = 1 :

美琴「やっぱ気付いてなかったのね……」

上条「ああ、今日は携帯忘れてきちまったんだった」

美琴「は? そ、それだけ?」

上条「それだけって何だよ?」

美琴「い、いや……」

美琴(一人で危機感募らせてたのが馬鹿みたい……)

黒子「お、お姉様ぁ……」

美琴「どうしたのよ黒子、って何で携帯開きながら泣きそうな顔してんのよ!?」

黒子「わたくしの携帯にはお姉様のメールが全然ありませんのぉ……」

美琴「……は?」

黒子「なのにお姉様はこの殿方とばかりメールしてたんですのね……」

美琴「何、アンタ部屋の中で一切口聞かずにメールだけで会話したいの?」

黒子「…………今のは忘れてくださいですの」

美琴「何なのよアンタ」

上条「何なんだお前ら……」

52 :

いいねこれ

53 = 1 :

──16時50分

黒子「では殿方さん、わたくしたちはこちらですので」

上条「おう、もう真っ暗だし気をつけろよ」

美琴「誰に向かって言ってんのよ」

上条「だよな。痴漢が出たとして、お前らにボコボコにされることを思うと同情を禁じえない」

黒子「そういう趣味がおありでしたのね」

上条「ねえよ!?」

美琴「うわあ……」

上条「テメエもかよ!? ああ、もうどうでもいいや」

美琴「いいのかよ」

上条「じゃあな」

黒子「ええ。変態さん」

美琴「って、あっ、ちょ!?」

54 :

読み途中だが支援しとこ

55 = 1 :

上条「あん?」

美琴「ちゃんと返信しなさいよ!」

黒子「む……」

上条「ああ、覚えてたらな」

美琴「何よその仮定形!?」

黒子「さよならですの。さ、お姉様」

美琴「あ、ちょっと黒子、そんな引っ張らないでよ」



黒子「というかあの方、否定しませんでしたのね」

美琴「開き直ってたわね」

黒子「やっぱり変態なのでしょうか」

美琴「アンタに言われちゃおしまいね」

美琴(ってあれ!? せっかく会えたのに別れちゃってどうすんのよ!?)

黒子「お姉様、帰りませんの? 何を名残惜しそうにしてますの? ってまさか今から……!?」

美琴「うっ…………。わ、わかったってば、か、帰るわよ……。」

56 = 35 :

こういうSSは読んでで気が楽になる
支援ーー

57 = 1 :

──17時00分

上条「あー疲れたー」

上条(帰り道にあいつらに遭遇したのもあるけど、やっぱり一番は)

上条「この追加の宿題だよなぁ……どうなるんだ俺の冬休み」

上条「おっと、こんなとこにあったのか携帯」

上条「バッテリー切れかよ」

上条「いや待て」

上条「朝アラームならなかったのはこのせいか!?」

上条「…………」

ガタッ

上条「くそっ! やられた!!」

58 = 54 :

追いついたシェン!

59 = 1 :

──22時00分

美琴「…………」

美琴(結局、来ないってどういうことかしら)

『ああ、覚えてたらな』

美琴(あのフリの通りに忘れたってこと? いつもいつもあの馬鹿は……!)

美琴(……いっそ電話を……いやいや無理無理、ていうか黒子もいるし、うん無理)

美琴「はぁ…………」

美琴(何でアイツが絡むとこうも空回りしちゃうのかな。一度落ち着こう……)

美琴(とにかくもっといろいろ知りたいし、気を惹きたい……のかな?)

美琴(そうなるとやっぱり、もっと、素直に? あとは……大胆に?)

美琴(う、うわ無理無理!! でもメール続けるだけだなんてなんか嫌だし)

美琴(やっぱりうまく約束取り付けて遊んだりしたほうがいいわよね……)

美琴(ど、どうやって……? ど、どうしよう……?)

黒子(困りましたの。お姉様が……完全に乙女ですの……)

黒子(まずいですわね、あの野郎をどうにかしなければ……)

60 = 10 :

ほうほう

61 = 1 :

──22時00分

上条「…………なんでこんなことになってるんでせう?」

上条(宿題なんてその気になれば1日で終わるだろ理論にはやはり無理があるのか)

上条(そもそもこの理論は夏休みに崩壊したはずだったのにな……)

上条「……まぁそれ以前の問題だろうな。そもそも全然進んでねえし」

上条「今何時だろ? 携帯充電しっぱなしだったな」

上条(ん? メールが着てんな。御坂が言ってた奴か?)

上条(返信しろって言ってたけどうっかり忘れてな)

上条「新着メール8件、御坂美琴、御坂美琴、御坂、御坂、御坂御坂御坂御坂」

上条「ってどんだけ追撃してんだアイツ!? 2通目以降は全部返事よこせって内容じゃねえか」

〔気にしないで。あれくらいだったらまた今度付き合ってやるわよ〕

上条「いや何の話!? もしかしてこの前買い物手伝ってくれてありがとうメールへの返信?」

62 :

じれったいな

63 = 1 :

上条「なんで今更? つかこれに返信って何を求めてんの!? ……んまぁ、いいか」

〔はいはい。今見ましたよーっと〕

上条「送信っと」

上条「風呂入っちまうかなー」

上条「…………」

上条「って返事はやっ!?」

〔遅い! すぐ返事するって言ったくせに!〕

上条「言ったっけ?」

〔記憶にございません。バッテリーなくなってたし、今ようやく確認したの〕

〔毎度毎度わざとシカトしてんじゃないでしょうね。にしても遅すぎよ。たかが充電で〕

上条「そもそもメールにスピードを求められてもなぁ……」

上条「コレってそういうモンじゃないと思うんだが」

64 :

メールを1分以内に返せとかいう女いるよな。マジうぜえ


まあ俺にはいないけど

65 = 1 :

2日目──00時20分

黒子(やっぱりお姉様……)

黒子(早くにお休みなられたと思ったらずっと携帯弄ってましたのね)

美琴(30分経つのに返事が来ない! どうなってんの!?)

黒子(しかも時折操作することなく画面を凝視? ……って夕方の話から察するにやはりメール?)

美琴(来たっ!!)

〔いつまでそんな話題引っ張ってるんですかー? つかお前こそ妹にコンプレックスでもあるのかよ〕

美琴(うっ……)

美琴(あの子の場合ネックレスの件があるけど……別にまだ負けたとかそういうわけじゃ……)

美琴「うぐっ……」

美琴(あー! もう!)

美琴(そんなこと思い出してもしょうがないわ、落ち着け私!)

〔あるわけないでしょ。てかアンタいきなり応答なくなるわよね〕

〔風呂入ってたんだよ。つーかそう急かすなよ。メールなんだからいいじゃん〕

66 = 52 :

書き溜めてあるSSは読みやすい
美琴かわいい

67 = 1 :

美琴(いいじゃん? ど、どういう意味よ……、って風呂?)

〔は? こんな時間に風呂って何してんのよ〕

〔誰かさんとメールしてたからこんなことになってるんですけど? それとこの時間ならまだ普通だろ〕

〔もう少し器用にできないの? 風呂でメールするとか〕

〔できねえよ! つかお前どんな携帯使ってんだよ〕

美琴(え!? おかしいの……?)

〔てかアンタ最近買い換えたんじゃなかったっけ?〕

〔流石にそんな最新機種は買えません。つかお前寝なくていいの?〕

〔別に平気だけど。あと最新って言ったってそんな高くないでしょうに〕

〔これだからお嬢様の金銭感覚は理解できねえ。お前昨日も遅くまで起きてたけど学校大丈夫なのかよ〕

美琴(あら、心配してくれてる?)

美琴「んふふ」

黒子(確信しましたわ。お、お姉様、メールですのね……)

68 = 1 :

黒子(やっぱり遅くまであの方とメールしてたんですのね……!)

〔ウチはもう冬休み入ってるけど?〕

〔ほとんどの学校が延長してるらしいのに、どうなってるんですか常盤台は〕

〔つっても授業ペース上がったり、各自勉強しとけー、とかなったりで大変なのよ〕

〔そんなこと言われても納得できねえ!〕

〔で、アンタのトコはいつまで学校あるのよ?〕

〔一応明日が終業式〕

〔何だ、大げさに言うほど伸びてないじゃない〕

〔2、3日の偉大さをわかってないとは、これだからお嬢様は〕

〔それはお嬢様関係ないでしょうが。てことは明日は午前授業?〕

〔うん。明日は午前で終わりだな〕

美琴(ということは午後からなら……)

美琴「んふふー」

黒子「楽しそうですわね……」

美琴「ひっ!?」

69 = 1 :

黒子「どうしたんですの」

美琴「アンタ起きてたの……?」

黒子「おかげさまで」

美琴「あ、ごめん、音立てないようしてたつもりなんだけど」

黒子「いえ、もはやそういうことではなく……」

美琴「え?」

黒子「お相手はあの野郎でよろしいんですの?」

美琴「な、何を言ってるのかしらー?」

黒子「誤魔化そうったってそうは行きませんのよ!!」

美琴「な、何よ急に!?」

黒子「お姉様があの方のことを気にされてるという事はわかってるんですのよ!!」

美琴「ちょっとタンマ黒子!」

70 = 1 :

黒子「いいえ待ちませんの!!」

美琴「そうじゃくて違うわよ馬鹿!」

黒子「この際ですから!! お姉様があの方をどのように思ってらっしゃるのか具体的に!!」

美琴「だから、この時間にそんなに騒いだら!?」

ガチャ



寮監「まったく元気だな、お前たちは」

黒子「あ…………」

美琴「だから言ったじゃない……」

71 = 1 :

──01時00分

上条(もう返ってこないみたいだし、そろそろ限界です……)

上条(あー悪い御坂ー、寝るわ……)

上条「…………」

上条「ぐーぐー……」

72 = 1 :

──02時00分

美琴(こんなことで罰決定とか最悪だわ。オマケにメールは返ってこないし……)

黒子「携帯とにらめっこして何してますのお姉様?」

美琴「にらめっこよ」

黒子「そうですか……」

美琴「…………」

黒子「お姉様、一応言っておきますけど、もう2時ですのよ」

美琴「え?」

黒子「この時間で1時間も返って来ないのでしたら寝た以外に考えられないと思うのですが」

美琴「もう2時だったのね……」

黒子「どんだけ夢中になってたんですの……」

美琴「しょうがないわね。寝ますか」

黒子「ただでさえ寝不足なんですから、今日こそちゃんと寝てくださいですの」

美琴「わ、わかってるってば。……じゃあおやすみ黒子」

黒子「はい。おやすみなさいですの」

73 = 1 :

──03時00分

黒子「すー……すー……」

美琴(来ない…………)

美琴(も、もう1度だけ送ってみよう……)

75 = 1 :

──07時00分

黒子「お姉様、起きてくださいですの。お姉様」

美琴「んー……何時よ?」

黒子「もう7時ですのよ」

美琴「うーん、もうそんな時間かぁ」

黒子「……お姉様、結局あまり寝てないのでは?」

美琴「そ、そんなことないわよ?」

黒子「わかりやすいですわね……」

黒子「で、返事は来ましたの?」

美琴「うぐっ……」

黒子「だから言ったではありませんの……」

美琴「うう……」

黒子「結局無意味に夜更かししただけ……」

美琴「べ、別にいいじゃない……」

黒子「そこまで必死になる必要がおありですの?」

77 = 1 :

美琴「必死なんかじゃないわよ。それに全然話し足りないんだもん……」

黒子「はい?」

美琴「な、なんでもないなんでもないっ!」

黒子「そんな真っ赤になって……」

美琴「なってないなってない!」

黒子「朝からハイテンションですこと。それで? 何時に寝ましたの?」

美琴「…………ご、……4時」

黒子「…………5時ですのね」

美琴「その目はやめて。すごい痛いわ……」

黒子(今日はイヴ……。この調子で1日持つのかはともかく、あの野郎が関わってくる可能性が高いはず)

黒子(本来ならばわたくしが真っ先にお姉様をお誘いするところですのに、お仕事が入ってしまうとは……)

黒子(とにかく仕事中だろうが何だろうが、可能な限りはお姉様をお守りしなくては……)

黒子「はぁ。大変な1日になりそうですの……」

美琴「……そうね、罰のことを考えると気が重いし」

黒子「……それをすっかり忘れてましたの」

78 = 1 :

──07時50分

上条「んー…………、何時だ……、8時か……」

上条「ってやべ!? 8時!?」

上条「チクショウ! またアラーム不発か!?」

上条「クッソー! サイレントモードとかこんな罠があああ!?」

上条「と、とにかく準備しないと!」

上条「あー、もう! ありがたいお話とか聞くためだけに学校行くのがそもそもだるい!!」

上条「……………………」

上条「愚痴ってても仕方ねえか」

上条「つーかメール来てんじゃん」

[おーい、ちょっと? 寝ちゃったの?]

上条「受信時刻深夜3時……」

上条「何考えてるんだアイツ……」

上条「っと、のんびりしてる場合じゃねえや」

79 = 1 :

──08時30分

黒子「お姉様? 今日も朝食をあまり取られてなかったようですが、大丈夫ですの?」

美琴「まぁ案外なんとかなるもんよ。やっぱり途中でお腹空いちゃうけど」

黒子「それでは駄目じゃありませんの……」

美琴「無理して食べるよりはいいじゃない!?」

黒子「朝は無理してでも食べた方がいいのでは?」

美琴「って言いながらアンタも少し量減らしてたじゃない」

黒子「わ、わたくしはあれくらいが適量だと思っただけですの!」

美琴「ふーん。で、また増えたの?」

黒子「…………」

美琴「ったく。だから帰りにケーキとか食いすぎだって言ったのに」

黒子「…………」

美琴「そんな不気味な表情で固まるな、怖いわ」

80 = 1 :

黒子「もういいんですの……」

美琴「開き直るのは脂肪フラグよ」

黒子「うまいこと言ったおつもりで?」

美琴「ごめん忘れてちょうだい」

黒子「…………」

美琴(ったく、まっすぐ帰るようにするだけでいいのに、何でこの子は……)

美琴(あれ? メールきてたのか)

〔あの時間は流石に寝てるわ。夜更かししすぎだろお前〕

美琴(そうかしら? 3時くらいならまだ……)

美琴「いや、異常よね……」

黒子「はい?」

81 = 1 :

――09時00分

寮監「今日は清掃業者が来る予定だから中はもういい」

黒子「はあ」

寮監「裏手の掃除をやってもらう」

美琴(よりによって、またあんなだだっ広いところを……)

寮監「白井は今日も帰ってからやってもらうのでもう行ってよろしい」

黒子「了解ですの。失礼します」

寮監「まぁ冬場で大して汚くはないから時間はかからんだろう」

美琴「え?」

寮監「あれだけ言っておいたにも関わらずお前はまた寝不足のようだし」

美琴「うっ……」

寮監「全く、夜更かしを繰り返してもこの肌か。これだから10代は……」

美琴「は?」

寮監「なんでもない。とっとと済ませて休め」

美琴「はぁ……」

83 = 1 :

──09時30分

上条「あれが校長先生なのか」

土御門「は?」

上条「あー、いや、何でもない。退屈なんだよ。ありがたいお話をただ棒立ちで聞くだけなんて」

青髪「ならなら、しりとりでもせえへん? 普通のじゃつまらんし、用語限定したりして」

上条「いや、やっぱいいや」

土御門「興味ないぜよ」

青髪「最近、僕の扱いひどい気がするんやけど?」

上条「気のせいだろ。というかその方が喜びそうだし」

吹寄「貴様等、静かに話を聞いてられないの?」

上条「ところでお前、昨日のナンパはどうなったんだよ?」

青髪「う…………いや……」

上条「……まぁそうだよな」

84 = 1 :

土御門「いや、これはむしろ何かあったな、うん」

青髪「え、えーと」

上条「へえ?」

青髪「ぐ、ぐ……」

上条「なるほど。で、何か良くないことでもあったのかな?」

土御門「話してもらうぜい?」

青髪「そ、それだけは勘弁して欲しいなぁ」

上条「笑い者にしたいんじゃないんだよ。何かあったとき慰めるのが友達ってもんだろ?」

青髪「か、カミやん……」

土御門「そうだぜい。だから何があったか詳しく話すんだ」

青髪「わ、わかった。実は、適当に声かけてたらすごい美人がついてきてくれて」

土御門「ふっ!」

上条「ふざけんなああああ!!」

吹寄「黙れ貴様等!!」

85 = 1 :

──11時00分

美琴「しまったなぁ」

「ニャー?」

美琴「なんか食べれそうなものもってきとけば良かったわ、ほらー、おいでー」

「!?」ビクビク

美琴「そ、そんなに怯えなくても……って無理か」

美琴「今から何か持ってこようかしら」

寮監「できれば追い払ってもらいたいのだが」

美琴「ひっ!?」

「ニャ!?」ダッ

美琴(あ、行っちゃった……)

寮監「飼い猫のようだし、ここに居付くのはまずかろう」

美琴「ああ、そっか……」

86 = 1 :

寮監「で、見た感じそこそこ進んだようだな」

美琴「はあ」

寮監「まぁこれだけやれば十分だろう。猫と遊んでた点は多めに見る」

美琴「あ、あはは……」

寮監「今日のお前の分は終わりでいい。昼に起こしに行ってやるから休んでおけ」

美琴「え?」

寮監「そんなフラフラした状態でどこかに行こうと言うのか?」

美琴「えーと……」

寮監「常盤台トップの超能力者だろうと」

美琴(こういうときばっかりトップトップって……)

寮監「……いや常盤台トップの超能力者だからこそだ」

寮監「体に余計な負担をかける真似を見過ごすわけにはいかない。わかるな?」

美琴「…………はい」

美琴(いや、確かに、能力者云々の前にちょっと今日のはやばいかも……)

88 = 1 :

──11時20分

土御門「さあ、さっきの続きを話してもらうぜい?」

青髪「も、もう勘弁してほしいんやけど」

上条「あんな中途半端な話だけで納得できると思ってんのか?」

吹寄「まだそんな話してるの? もう終わったんだからとっとと帰りなさいよ」

土御門「その人の見た目は!?」

吹寄「……聞きなさいよ貴様等……」

青髪「黒髪ストレートで背はカミやんよりちょい小さいくらいで」

上条「ほう」

青髪「そこそこの胸で顔すごい美人なんやけど」

土御門「チッ、趣味じゃないにゃー」

上条「あー! 腹立ってきた!」

89 = 1 :

青髪「待て待て最後まで聞け! 実はそいつ女装野郎だったんや!」

吹寄「ブッ」

上条「はぁ!?」

青髪「いやー、もう『どっちでもイケるから』とか言われて命からがら逃げてきましたよー?」

吹寄「男同士もってこと? うわー、なにそれー?」

土御門「吹寄もうるさいだの何だの言いながらも興味津々だにゃー」

吹寄「ち、違うわバカ!」

上条「いくら美人相手でも流石のお前も男じゃダメなのか」

青髪「カミやん、一体僕を何だと思うとるん?」

上条「チャンスに見えたら何でもいいから突っ込んでっちゃうタイプだろ。ショタもOKみたいだし」

土御門「まぁ問題だらけの危険人物だしにゃー」

青髪「むしろしょっちゅう中学生と並んで歩いてるカミやんのほうがよっぽど問題があると思うんですけど?」

土御門「お、カミやんはやっぱりあの中学生を狙ってたのか」

吹寄「ちゅ、中学生!? き、貴様いくらなんでもそれは……」

上条「いや、まてよ違えよ!? つか誰だよ!?」

90 = 1 :

土御門「ほら、超電磁砲だよ」

上条「御坂かよ!?」

吹寄「第3位の中学生だっけ。あれ? なんか引っかかるわね……」

青髪「つーか3日くらい前にもあの子と一緒に歩いとったやろ!?」

上条「3日前? えーと買い物手伝ってもらった時だっけ」

青髪「やっぱりか!? 結局カミやんが一番おいしいポジションを占有しちまうんや!」

上条「何でだよ!? 電撃浴びせられまくるポジションがおいしいワケあるかよ!?」

吹寄「電撃ねぇ……」

青髪「何でや!? ついに僕にもようやく運が巡ってきたと思ったらどういうことや!?」

上条「正直その辺は同情してやるけどさ」

92 = 1 :

青髪「おとなしそうなお姉さんとか最高やないか!! それなのに!!」

土御門「いやいやいやいや、やっぱり中学生が一番に決まってるぜよ!!」

青髪「テメエは結局またロリか!? ロリがええんか!?」

吹寄(あー思い出せそうだけど思い出せない……)

土御門「普通の胸の何がいいんダヨ!? 何度も言うけど貧乳が最強なの!!」

上条「テメエやっぱりロリがいいだけなんじゃねえか!!」

土御門「それのどこが悪いんだにゃー!? つーかカミやんに言われたくないんですけど!?」

上条「だから違えっつってんだろ!?」

土御門「いいや!! あの娘も舞夏も同じだぜよ!! 年も髪の長さも胸のサイズもほとんど同じだぜよ!!」

上条「何の話してんだよテメエ!! つーかそんな目で中学生見てんじゃねえ!!」

青髪「おいその話もっと詳しく!!」

吹寄「ってまたそんな話題になってるの!? いい加減学習しなさいよ馬鹿共!!」

青髪「いやいや、この議論はこんなもんじゃ終わらせられへんよー!!」

吹寄「何が議論よ!?」

「さっきから一体何の騒ぎ!?」ガラッ

93 = 1 :

素甘「……また、あなた達なのね」

吹寄「またですね」

上条「…………不幸だ」

土御門「だにゃー」

青髪「……………………お先にっ」ダッ

上条「逃げっ!? あの野郎!!」

土御門「追うぞ! カミやん!!」

上条「おう!」

素甘「ちょ!? 待ちなさっ……ったく」

吹寄「ああ、いつもの笛ですね……」

<ピィィィィィィー!!>

94 = 1 :

──11時30分

災誤「待たんかクソガキどもがァ!!」

土御門「にゃー! その辺に五和とかいないのか!?」

上条「いるわけねえだろ!? っつーかそっちの事情はお前のほうが詳しいだろうが!!」

土御門「言ってみただけだぜい! なんかゴリラの奴さ!」

上条「なんだよ!」

土御門「あの一件の後しばらく槍を持った巨乳少女に追い回される夢にうなされてたらしいし!」

上条「人によってはすごいいい夢に聞こえなくもないと思う!!」

土御門「正気を保てカミやん! 巨乳だぞ!」

上条「そっちじゃねえだろ!? で、その辺に五和とかいないのか!?」

土御門「いるわけねえって言ったのカミやんだろ!」

上条「おい! いいタイミングで見つけたぜ!」

土御門「にゃ!? ウソだろ!?」

95 = 1 :

上条「待てやテメエー!!」

青髪「ゲッ!? 見つかっ……!?」

土御門「青髪ピアスかよ!? しかしでかしたカミやん!」

青髪「だあああ!! こっちくんなああああああ!!」

土御門「よし! 生贄ゲットだぜい!!」ガシ

上条「ほらお前の出番だぞ!」

災誤「オラアアアア!!」

青髪「ちょー!? って、ぎゃあああああああ!?」

上条「やっぱ青髪じゃ駄目かーっ!?」

土御門「なんでアイツあんなあっさり落とされてんダヨ!?」

上条「属性の相性が悪すぎるんだろ!」

96 = 1 :

土御門「となればここはやっぱり二手に!」

上条「絶対俺が犠牲になるから却下だー!!」

土御門「なら、なおさら俺は別ルートに行くぜよ!!」

上条「逃がすかー!!」

土御門「にゃーっ!? こっち来んじゃねええええ!!」

上条「冗談じゃねえ! ここで捕まったら俺の昼飯はどうなるんだあああ!!

災誤「待てやァァァー!!」

土御門「追いつかれそうなんですけどー!? よーし悪い、カミやん!!」

上条「足掛けっ!? て、テメエふざけっ!?」

土御門「俺のために犠牲になってくれ!!」

上条「だあああ!! あの野郎ォォおおお!!」

97 = 1 :

──13時00分

美琴「ね、眠い……」

美琴(結局眠れなくて寮監にまた怒られて、ここんとこ良い事ないわね……)

美琴「……ん、電話? 黒子か」ピッ

美琴「はいはい、どうしたの?」

黒子『お姉様、昼食はもう済まさせました?』

美琴「うん、食堂て取っちゃったわよ」

黒子『失敗ですの。もう少し早く区切りがつけばよかったのですが……』

美琴「何よ、一緒に食べたかったの?」

黒子『え、ええ、最近はあまりそういう機会もありませんでしたので』

美琴「それもそうねぇ。まぁ時間がちょっと悪かったかもね」

黒子『罰のこともありましたので、もしかしたら、などと思ってはいたのですが』

美琴「残念ね。それで今からアンタは昼飯なのね?」

黒子『そうですわね。初春と2人で適当に、と思ってましたのよ』

美琴「なら私も付き合うわよ。飲み物だけとかで。どうせ退屈だしね」

98 :

中々面白微笑ましい


99 = 87 :

紫煙

100 = 1 :

黒子『……はい? お姉様、罰はどうなりましたの?』

美琴「私の分は終わったけど?」

黒子『つまり結局、わたくしは帰ってから大変というわけですのね……』

美琴「どこに行けばいいの?」

黒子『ああ、ではいつものところに。しかしこちらはまだ少し仕事がありますので……』

美琴「うん?」

黒子『2時になっても大丈夫でしょうか?』

美琴「大丈夫よ。りょーかいー」

黒子『では後ほど』

美琴「はいはい」

ピッ

美琴「2時か」

美琴「んー、どうせメールしたって返ってこないだろうし」

美琴「おとなしく仮眠とったほうがよかったのかな」


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