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    元スレ美琴「んふふ。もっかい罰ゲームなんだからねー」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 麻琴 + - えむえむ + - けいおん! + - とある魔術の禁書目録 + - とらどら + - ぴぃ + - インデックス + - オルソラ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :


    「……どォして普通のほのぼのな美琴スレがねェンだ?」

    「い、いきなりどうしたの? ってミサカはミサカはあなたの言動に不安を抱いてみたり」

    「きっと、もう短髪の需要なんてないんだよ!」

    2 :

    気持ち悪い氏ねよゆとり

    3 = 1 :

    12月未明──06時30分

    黒子「なッ!?」

    美琴「今度こそ何でも言うこと聞かなきゃ駄目なんだからねー……むにゃ」

    黒子(お、お、おね! ま、ま、また、またですの!? またなんですのお姉様!?)

    美琴「んふふー」

    黒子(またあの野郎なんですの!?)ガバッ

    美琴「すー……すー……」

    黒子(ああああああ! なんて素敵に幸せそうな寝顔ですの!?)

    黒子(あ、あ、あの、あの若造があァァァああああ!!)

    4 :

    インなんとかさんが可愛いSSには良作が多い

    6 = 1 :

    ──07時10分

    黒子(うう……、ぐっすり寝たというのに寝起きが最悪すぎですの……)

    美琴「んー……、ん? 朝?」パチリ

    黒子「あら、おはようございますですの」

    美琴「んー、何時ー?」

    黒子「もう7時過ぎですわよ」

    美琴「あれ? もうそんな時間か。んんー! はぁ……」

    黒子「……目覚めもさぞよろしいことでしょうに」

    美琴「そうでもないわよ、寝たのは遅かったし……」

    黒子「は? 随分早くに布団に入られたように思いますけど」

    美琴「まあそうなんだけど。それより黒子」

    黒子「はい?」

    7 = 1 :

    美琴「アンタもずいぶん眠そうにしてるけどどうしたの?」

    黒子「い、いえ……」

    美琴「アンタこそ昨日は随分早くに寝てたじゃない」

    黒子「い、いえ、わたくしの場合はそうではなく……」

    黒子(寝言の内容が気になってるだけなのですが、コレは言わない方がよさそうですわね……)

    美琴「はぁ? あ、準備できてるなら先行っちゃっていいわよ」

    黒子「あ、そうですか。ってお姉様は?」

    美琴「ちゃんと行くわよ……」

    黒子「わかりまし……」

    黒子(ってしまった!?)

    黒子「いや、やっぱりお待ちしてますので、ふふふ、早くお着替えを」

    美琴「視線が怖いんですけど!?」

    黒子「時間が無くなってしまいますわよ、ここは黒子がお手伝いを」

    美琴「さっさと行きなさいよ!?」

    8 = 1 :

    ──07時40分

    美琴「あー、食欲ないかも」

    黒子「お姉様、体調が優れないのでは?」

    美琴「そういうんじゃないのよ。まぁちょっと寝不足なだけで」

    黒子「でしたら、なおさら朝はしっかり食べないと」

    美琴「わかってるってば……」

    黒子「ところでお姉様、今日のご予定は?」

    美琴「そうねえ。特にないし、ぶらぶらしようかしら。あとは……」

    美琴(アイツが捕まればいいんだけど……メールも返って来ないし)

    美琴「んー、昼寝くらいかなー?」

    黒子「よ、よりによって風紀委員のお仕事がある日に限って……」

    黒子「となればお昼寝の最中に戻ってこれるよう最悪初春を犠牲にしてでも超高速でお仕事を終えねばなりませんわね!」

    美琴「……寒気がするわ」

    黒子「あら、やっぱり体調が優れないのでは?」

    美琴「アンタねぇ……」

    9 = 1 :

    ──07時50分

    『たとえ実験品であってもォ! ミサカはこのヒヨコの命をおォォおおおおおォォおおおおおッ!!』

    上条「うぎゃああああああ!?」

    上条「え? 夢!? 良かった! 夢か!」

    上条「………………」

    上条「しかし恐ろしいものを思い出しちまった……」

    上条「授業納めだってのに朝から不幸だ。何かの前兆じゃないだろうな」

    上条「あれ? 何時? 8時?」

    上条「……って思いっきり寝坊じゃねえか!?」

    上条「チクショウ。何でアラームに気付かなかったんだ」

    上条「その辺にパンとかなかったっけか?」

    上条「あー、食パンだけかよ。ああもうとりあえずコレでいっか」

    上条「えっと、着替えどこだ!? って踏んでるこれかよ!」

    上条「次は次はえっと、あれー!? 財布どこですかー!?」

    10 :

    ヒヨコってお菓子の?

    11 = 1 :

    ──08時00分

    舞夏「みさかみさかー。今日はコンビニとか行かないのかー?」

    美琴「そうね、今日は何もないし。ってか土御門、アンタは一応メイドさん見習いなんだから」

    舞夏「みさかみさかー。そんなお小言は聞き飽きたぞー」

    美琴「小言じゃないっての。つーかそれはメイドさん見習いとしてはどうなのよ?」

    舞夏「まあそれだけみさかが気の置ける相手ということだなー」

    美琴「それ、意味わかって使ってる?」

    舞夏「ありゃー? わかんないやー。まあみさかだからなー」

    美琴「喜んでいいんだかわかんないわね」

    舞夏「真のメイドさんだって人間なんだぞー」

    美琴「あら、アンタにしては珍しく弱気な感じじゃない」

    舞夏「いやー、そういうわけじゃないんだけど、って料理長がお呼びだなー」

    美琴「はいはい、がんばんなさいよ」

    舞夏「うーい」

    美琴「返信はまだかしら、って電池切れ……。部屋に戻るかな」

    12 = 1 :

    ──08時10分

    上条「ああもう! 朝から何してんだ俺はー!?」

    上条(財布の中に定期入れてるってのに財布が見つかりませんでした!!)

    上条「って、それじゃ電車も使えなくなるじゃねえか! 普通の切符も買えねえし!」

    上条「何で朝からハーフ、いやクォーターマラソン強いられなきゃなんねえんだー!!」

    上条(っつか俺の腹が昼まで持つかどうか不安になってきた)

    上条「くっそ、財布以外に忘れ物ないよな? ま、別にあってもいいか……」

    上条(しかしまーなんつーか、冬休み入る時期なのに学生が多いな)

    上条(流石に授業期間延びてるのはウチだけじゃないってことか)

    上条「一体どんだけ休校にしてたんだっつの……」

    上条(あー、もう疲れた。今何分だよ……)

    上条「あ」

    上条「携帯、忘れてきた…………」

    13 = 1 :

    ──08時10分

    ガチャ バタン

    美琴「はぁ……」

    黒子「あらお姉様、ようやく終わりましたの?」

    美琴「結局あんまり食べれなかったわ。っと充電器充電器……」

    黒子「そんな調子で今日1日持ちますの?」

    美琴「まぁ出かける予定もないから大丈夫なんじゃない。っとセット完了……」

    美琴「メール……きてない。ところで黒子はいつ出るの?」

    黒子「もう一度髪を整えてからにしますわ」

    美琴「そう。……整える前に、ゴミついてるわよ」

    黒子「あら、どこでしょう?」

    美琴「そっちじゃないって、……ああもう、取ってやるわよ」

    黒子「! おねえさ」

    美琴「はい、これで良し。ほら、もういいわよ、って黒子?」

    黒子「お姉様ぁぁぁあああ!!」

    15 = 1 :

    美琴「ちょ、抱きつくなコラー!?」

    黒子「この久しぶりな感覚!!」

    美琴「離れなさいって!!」

    黒子「このお姉様の世話焼きスキルにいいいい!!」

    美琴「くろ!? ちょ、調子に乗るなあああ!!」バチン

    黒子「あうっ!?」

    美琴「ったく、アンタは……」

    黒子「そんなお姉様! 黒子は! 黒子はァァァあああ!!」

    美琴「何なのよアンタ急に!? コラー!!」バチバチ

    黒子「お姉様! お姉様!! それ以上は身体がもた、あうッ、おねえええええさ」

    ガチャ



    寮監「……………………」

    黒子「……………………」

    美琴「……………………」

    16 = 1 :

    ――08時50分

    小萌「さあ! 明後日からいよいよ冬休みなのです!」

    土御門「にゃー! 待ってましたー!」

    上条「うへー、まだ1日あんのかよ」

    吹寄「って明後日からって何ですか!?」

    小萌「そのままの意味ですよ?」

    吹寄「そうじゃなくって! 普通前日になってから言うものじゃないんですか!?」

    小萌「まぁまぁ吹寄ちゃん。こう言っておけばみんなやる気が出るのですよ」

    吹寄「下がってる奴もいるんですけど」

    上条「うへー、俺を見るなよ。眠いんだよ」

    吹寄「ホラ、この飴苦いけどカフェインむちゃくちゃ入ってるから舐めなさい」

    上条「朝からんなもん舐めたくねえよ」

    17 :

    おいちょっと待て
    10km40分で走ったのかwww

    18 = 1 :

    小萌「と、に、か、く! 明日は終業式なので授業は今日で終わりなのですよー!」

    土御門「イベント盛りだくさんの楽しい冬休みもすぐそこだぜよ!!」

    吹寄「朝から何なのそのテンション?」

    上条「いっそお前が舐めろよその飴……」

    青髪「これで小萌先生をしばらく見られなくなるなんて僕ぁ寂しくて寂しくて」

    上条「……何で俺を見んの? 気持ち悪いぞお前」

    小萌「はいはいお馬鹿ちゃんたちうるさいですよー」

    小萌「ああ、あと上条ちゃんは、トーゼン、補習です」

    上条「何で!?」ガタッ

    小萌「上条ちゃんったら全然学校に来ないじゃないですかー」

    上条「うっ!?」

    青髪「どーせカミやんのことやしどっか女の子といつものラブコメしとったんやろなー」

    土御門「まーとんでもないことしてたのは確かだろうにゃー」

    小萌「というか、ちゃんとこの前お話しましたよね?」

    上条「それはしたけど、補習とか全然聞いてないんですけど」

    19 = 1 :

    小萌「もしかして忘れちゃったのですか?」

    上条「いや、出席数の話なら覚えてますよ」

    上条「っつか事情があったとはいえ、不幸だ……」

    青髪「おのれカミやん! 小萌先生と秘密の約束をした上、それを忘れ」カチカチ

    上条「覚えてるっつってんだろ!? そのカッターはどうすんの!?」

    小萌「はいはい。冬休みはなくなったものだと思ってくださいね」

    上条「そんなに補習やんの!?」

    青髪「冬休み中も毎日先生に会えるだなんてカミやん……」カチカチ

    上条「んな目で俺を見んじゃねえ!! あとソレしまえ!!」

    小萌「と言いたいところですが、先生はそこまで鬼じゃないのです」

    上条「へ?」

    小萌「年末は全部補習にしますけど、年明けは先生の都合もつかないので補習はなしです」

    上条「それでも半分なくなるんですけど!?」

    20 :

    ういgぅ

    21 = 1 :

    小萌「ちなみに冬休みだけじゃ足りないので春休みも補習決定なのですよー」

    上条「こんな早い段階でそんな宣告!?」

    青髪「カミやん、羨ましいなぁ」

    上条「うるせえ、つーかソレこっち向けんな!!」

    小萌「それと宿題2倍増しにしておくからがんばってくださいね!」

    上条「2割じゃなくて2倍なの!? 増しってことはつまりは3倍!?」

    小萌「よく計算できましたー!」

    土御門「カ、カミやんが……、冴えてるぜよ……」

    上条「どういう意味だよ!?」

    小萌「お昼休みまでには作っておくので取りに来てくださいねー」

    上条「いやだああああああああああああ!!」

    吹寄「朝から何なのそのテンション?」

    23 = 1 :

    ──09時00分

    美琴「ったく、黒子のやつ!!」

    美琴「風紀委員があるのはしょうがないとして、なんで私が……」

    美琴「つーかこの廊下を一人で掃除だなんて」

    ガチャ

    美琴「しかも昼までになんて終わるわけないじゃない」

    寮監「どのみち昼になったら中断だ」

    美琴「ひっ!?」

    寮監「文句を垂れるのは構わんが、きっちり掃除はすること」

    美琴「……は、はい。すいません」

    寮監「進度にもよるが、午後も引き続きやってもらおう」

    美琴「……はい」

    寮監「ある程度終わったら残りは白井にやらせることにする。手を抜くなよ」バタン

    美琴「はぁ……。今何時よ……って携帯充電してるんだった」

    美琴「不幸ね……」

    24 = 1 :

    ──11時00分

    青髪「どしたんカミやん、テンション高かったのは朝だけ?」

    上条「うるせえよ、朝飯ちゃんと食えなかったから腹減ってんだよ」

    土御門「まあそれもあと1時間の我慢だぜい」

    上条「まだ1時間あるんだよなあ……」

    青髪「空腹時の1時間ってやたら長いよなあ。あの感覚は何やろね」

    上条「空腹感に阻害されて居眠りもできないし」

    姫神「…………」

    土御門「本気で滅入ってるみたいだにゃー」

    上条「ってしまった!!」

    青髪「どしたん?」

    上条「財布がないんだった……」

    青髪「1日1割で貸しますよー?」

    上条「あああああ!! つっ、土御門ォォォおおお!! 帰ったらすぐ返すからこのとおりィィィいい!!」

    土御門「わ、わかったわかった。なんか必死すぎてボケる気もしないぜよ」

    25 = 1 :

    ──12時20分

    土御門「あれ? カミやん、宿題取りに行かなくていいのか?」

    上条「昼飯の確保の方が先だ馬鹿!」

    土御門「それなら俺が確保しといてやるぜい?」

    上条「ろくなことにならなそうだからいい」

    土御門「信頼されてないにゃー」

    青髪「とっとと行かんとなくなるでー」

    小萌「はいはい、ストップですよ上条ちゃん」

    上条「ゲッ!?」

    小萌「そんな声出されるとショックなのですよー」

    青髪「カミやんこの野郎おおおお!!」

    上条「こっちくんなあああ!?」

    26 = 1 :

    小萌「はいはい、上条ちゃんはどこに行く気なのですかー?」

    上条「えーと、先生? 昼飯食べたいんですけど?」

    小萌「それは後にして、上条ちゃんはこっちですよー」

    上条「あれー!? やっぱり昼飯にはありつけないんですかー!?」

    土御門「諦めろカミやん。それが運命という奴ですたい」

    上条「意味わかんないこと言ってないで飯の確保頼むぞ土御門ー!!」

    土御門「おう、なんか面白そうなの買っとくぜい」

    上条「頼むから普通のをォォォォおおおお!!」

    小萌「廊下は静かにしなきゃダメですよー」

    27 = 1 :

    ――12時30分

    美琴「朝食べなかった分、割と食べれて良かったわ」

    美琴「ただ、ちょっと眠くなってきた……」

    美琴「寝たのほとんど5時だったもんなぁ。結局メールは返って来ないし……」

    美琴「そして未だに返ってきてない……。完全にスルー?」

    美琴「ったく、どういうことなのよコレはー!?」

    美琴「…………って騒いでもしょうがないか。罰増やされても困るし」

    美琴「あの馬鹿のことだから、気付いてないだけかもしれないし」

    美琴「電話……ちょっと緊張するけど一度かけてみるか……」

    『お客様がおかけになった電話は、電波の──』

    美琴「…………こんなことだろうとは思ってたけど、ふう……」

    美琴(いや、何で安心してんの、私……)

    美琴「一昨日会ったばっかりだし、さすがにまた『外』に行っちゃったってことはないと思うけど……」

    美琴「せっかくの冬休みだし、もっと時間を作りたいんだけどなぁ」

    美琴「よっし、とりあえずメール送りまくってみるか」

    28 :

    迷惑な女だw

    29 = 1 :

    ──12時30分

    上条「あの、先生?」

    小萌「なんですか?」

    上条「2倍増しって言ってましたよね」

    小萌「そうですねー」

    上条「多すぎない!?」

    小萌「そうですねー」

    上条「何普通に同意してんの!? 先生アンタ生徒の嫌がることしないんじゃなかったんですか!?」

    小萌「まーまー上条ちゃん。それは嫌がらせとかじゃなく、先生からのほんの気持ちなのですよー」

    上条「気持ちって悪意ですよね!? そうですよね!?」

    小萌「そうですねー」

    上条「何普通に同意してんの!?」

    30 = 1 :

    ――13時00分

    寮監「御坂」

    美琴「はい!?」

    寮監「一応半分は進んだようなので、罰はここまでとする」

    美琴「で、でもまだ半分ちょっとしか」

    寮監「残りは白井にやってもらう。それにお前、寝不足だろう?」

    美琴「えーっと……」

    寮監「全く、どういうつもりか知らんが意味の無い夜更かしなどするな」

    美琴「……すいません」

    寮監「もう戻って休め。ただし同じことは繰り返さないように」ギロ

    美琴「ひっ、……す、すいませんでした。失礼します」

    バタン

    美琴「ふぅ……」ピッ

    美琴(メールは……なんで来てないのよー……)

    31 = 1 :

    ──14時10分

    土御門「やっぱ昼飯の直後は眠くてダメぜよ」

    吹寄「ホラ、ブラックガムやるから」

    土御門「さっきの飴のほうがよっぽど効果ありそうな気がするけど」

    青髪「ガム食っても眠くなるもんは眠くなるし、眠気に耐えながらなんて全然授業にならへんて」

    土御門「そうそう」

    吹寄「堂々と寝てる奴が何を言ってる。で、何? アレ?」

    土御門「小萌先生に連行されて昼飯を食い損ねた男の成れ果てだにゃー」

    青髪「そういう言い方するとちょっとかっこええ感じにも聞こえるなー」

    上条「うるせえよもうほっといてください疲れてんだよ……」

    土御門「せっかく俺が納豆プリンパン買ってきたやったというのに」

    上条「ふざけんな人に毒見させようとしてんじゃねえよテメエで食えー……」

    吹寄「疲れてるんなら糖分よ。ホラ、あたしの秘密兵器、角砂糖やるからシャキっとしなさい」

    上条「何でんなもん持ってきてんの!?」

    青髪「しかも業務用袋詰めタイプやね」

    32 = 1 :

    上条「底の方は完全に崩壊してんじゃねーか。っつかもっと腹に溜まるものをだな」

    土御門「だから納豆プ」

    上条「却下!!」

    姫神「よかったら。このおにぎり。余ったから」

    上条「まじでっ!? しかも2個も!?」

    青髪「出よったな……。いつものアレが」

    上条「ありがとう姫神。お前のことは忘れないよ」

    姫神「忘れられるより、マシかもだけど。その言い方は。なんか困る」

    土御門「あれ? そんなことよりカミやん」

    姫神「そんなことより?」

    土御門「その紙束は何ぜよ?」

    上条「今更だな。追加の宿題。昼にもらってきたんだよ」

    姫神「私の出番。これだけ?」

    土御門「なるほどにゃー。にしても、冬休みの宿題とは思えないすごい量になってるぜい」

    吹寄「追加分だけで夏より多くなってるわね」

    33 = 1 :

    上条「悪意入りだしな。これで2倍なわけがねえ」 パク

    姫神「これで。2倍はおかしい」

    吹寄「これで2倍はおかしいでしょ。単純に考えたらその半分があたしたちの量になるわけだし」

    姫神「それ。今私が言っ」

    土御門「うげー。冬休みも大変そうだにゃー。つかカミやんこれ持って帰るのが大変だろ」

    青髪「そういうときこそ逆転の発想ですよ!? 全部やったら小萌先生に褒められるわけやし!!」

    上条「なんでテメエそんな前向きなんだよ。もう代わりにやってくれよ」モグモグ

    ガラッ

    小萌「はいはい、そこまでですよー」

    上条「むぐっ!?」

    小萌「授業始めるからその必要ないおにぎりはしまってくださいねー」

    上条「ちょ、もうちょっとだけ! 俺昼飯食ってないんです!!」

    小萌「諦めやがってくださいねー」

    上条「ウソだあああああ!!」

    姫神「結局。出番はこれだけ……」

    34 = 1 :

    ――15時00分

    美琴「うーん……」

    美琴(罰から解放されて15分刻みでメールし続けたからこれで8通? ……普通気付くわよね?)

    美琴(考えられるパターンは……あの馬鹿なら素で気付いてないってこともありそうだけど、あとは電池切れってとこかしら)

    美琴(もしくはシカト? そんなことする理由って……ハッ!?)

    美琴「も、もしかして他の女の子と一緒にいて……!?」

    美琴(だ、だとしたらメールとかチェックしづらいのもわかるかも!)

    美琴「っていやいやないない! さすがに飛躍しすぎよね。いくらなんでも…………」

    美琴「ああ!! でもなんかむずむずしてきた!!」

    美琴(アイツが誰といようとアイツの勝手。これじゃ私が自分の願望を押し付けてるだけじゃない。でも……)

    美琴「あーもう! よくわかんないー!」

    美琴(とにかく、連絡がつかないなら直接探しに行くしか……。ああもう何でアイツのために私がわざわざ……)

    『つまりお姉様は素直になれないのですか、と──』

    美琴「………………」

    美琴「そんな簡単になれるわけないじゃない……」

    35 :

    ここ...かな?だよね。
    寮監から来ましたっせ
    期待!!

    36 = 1 :

    ──16時00分

    青髪「終わった! 終わったで! カミやん!」

    上条「まだ明日が残ってるの本気で忘れてないか?」

    土御門「とはいえコイツが小萌先生に会う機会を見逃すとは思えないがにゃー」

    青髪「何をごちゃごちゃ言うてんねん!」

    上条「何だよ、どっか行きたいわけ?」

    青髪「僕ぁどこでもええよ。ただ騒ぎたいだけやし」

    上条「面倒だから帰っていい?」

    土御門「俺は別にどっちでもいいけど」

    上条「行きたい所も特にねーし、あと行き先考えるのが面倒だし」

    青髪「だああああ! 使えねえ!」

    上条「うっせえ! 使えねえとか言うな! 眠いんだよ!」

    青髪「じゃあじゃあ提案なんやけど」

    上条「却下!」

    青髪「あれー!? そもそも遊ぶ気ゼロかよ!?」

    37 = 1 :

    ──16時20分

    美琴「もう1時間も経ったのか……。さすがにピンポイントで見つけるのは簡単じゃないわね」

    美琴(結局いないし、来ないし、でも何故か安心してる私がいる……)

    美琴「まぁ最近アイツを前にすると何故か失敗ばっかりだし……どうしようホント」

    黒子「お姉様ぁー!」

    美琴「あら、黒子」

    黒子「お姉様、結局外出されてたんですのね」

    美琴「あのバ……あ、さ、散歩よ散歩」

    黒子「はぁ……。てっきりわたくしのお迎えに来てくださったのかと」

    美琴「ないない」

    黒子「素の即答にわたくし本気で涙しそうですわよ」

    美琴「はいはい」

    黒子「……もういいんですの。わたくし帰ったらお姉様の御召物で思い切り涙を拭いますので……」

    美琴「やめてよ。冗談に聞こえないから」

    38 = 1 :

    黒子「というか何か随分眠そうにしてらっしゃいますのね。仮眠取られなかったんですの?」

    美琴「あー、結局罰やってたから……。アンタ帰ってから多分大変よ」

    黒子「……罰のことすっかり忘れてましたの」

    美琴「ばっちり監視されながら廊下の清掃よ」

    黒子「うふふ、それでもお姉様と2人でなら」

    美琴「朝のうちに私が半分やったから、残りはアンタ1人らしいわよ」

    黒子「……そんなことだろうと思ってましたの」

    黒子「しかしお姉さま、散歩というなら通学路を外れてみたりしてもよろしいのでは?」

    美琴「き、気まぐれよ。ただの気まぐれ!」

    黒子「おや、あの方は……なるほど。あらあら、お姉様?」

    美琴「何よ!? その顔は!?」

    黒子「黒子は勘違いしておりましたのよ、うふふ、あらおかしい、うふふふふふ」

    美琴「何よ気持ち悪いわね……」

    黒子「散歩の目的はあちらを歩いてるあのヤロウだったんですのね」

    美琴「え? えっ!? ……ってええ!?」

    39 = 35 :

    黒子ww

    40 = 1 :

    ──16時20分

    土御門「カミやん、今日は特売いかないのか?」

    上条「今日のより、明後日のに行ったほうがいいんだよ」

    土御門「へえ。ちょっとでも安い日があったら必死こいて行ってたのににゃー」

    上条「インデックスが戻ってくるまでの間はギリギリまで節約しとかないとホント金が尽きかねない」

    土御門「いつ戻ってくるんだろうな」

    上条「お前のほうが詳しいだろうが。まぁ大変なんだろうけど」

    土御門「割とどっから手つけていいかわからん状態だったらしいが、安定したみたいだぜい」

    上条「そっか。むしろステイルが心配だな。またプラネタリウムしたって聞いたぞ」

    土御門「プラネタリウムって何だ? まぁちゃんと生きてるよ。いろいろトラウマができたとか言ってたけど」

    上条「ふーん、そっか。まぁよくわかんねえけど無事ならいいか」

    土御門「ところで青髪だけど、ナンパしてくるとか言ってたけど仮に成功とかしちまったらどうするにゃー?」

    上条「あいつに限ってそんな心配いらねえだろ」

    土御門「カミやん、ホントひどいこと言うようになったよな」

    上条「お前が言うな」

    41 = 1 :

    美琴「う、ううう……」

    美琴(何でいつも不意打ちのように出てくるのよアイツはー!?)

    美琴「ってアレ? まるで学校に行ってたみたいな感じね」

    黒子「お姉様? 普通は休校の分の授業が伸びてますのよ」

    美琴「え?」

    黒子「延長なしだなんて、ウチだけなんじゃありませんの?」

    美琴「へ、へえ、全然知らなかったわ」

    美琴(ただの学校か……。もっと面倒なことになりそうだと思ってただけに何だか拍子抜け……)

    黒子「それで、どうしますの?」

    美琴「え? ど、どうしよう……って」

    美琴(あれ? じゃあ何で携帯繋がらなくなってたわけ?)

    黒子「空間移動で何かぶつけて差し上げましょうか。ひっひっひ」

    美琴「やめなさいよ馬鹿!?」

    42 = 35 :

    青髪は喋らなければいいんだがな

    43 :

    >>40
    状況的に一番ピンチなのがステイルだからな

    44 = 1 :

    土御門「ああ、そうめんだっけ?」

    上条「おう。苦労したけど、それでも多分あと2,3日で無くなると思うぞ」

    土御門「にゃー。がんばりすぎだろ……」

    上条「自分でも思うくらいだ。つか他の料理のレシピとか全部忘れてる気がする」

    土御門「……ん?」

    土御門(あのツインテール娘は……あともう1人は、超電磁砲? こっちを見てるようだが)

    土御門「……何か両者とも不機嫌オーラが全開だにゃー」

    上条「あん?」

    土御門「何でもない。俺ちょっと用事思い出したからあっち行くぜい」

    上条「ん? 付き合うぜ?」

    土御門「そうか、カミやんもコスプレ用の」

    上条「前言撤回、やっぱ帰る」

    土御門「残念。まぁそういうわけでまた明日」

    上条「残念じゃねえよ変態。じゃあな」

    土御門(不幸の巻き添えで電撃もらうなんてのはゴメンぜよ)

    45 = 1 :

    ──16時30分

    美琴「あっ」

    黒子「あら、ご友人とは別れたようですわね」

    美琴「うーん、ど、どうしよう、って黒子待っ」

    黒子「こんにちは、殿方さん」

    美琴(黒子、ちょーっ!?)

    上条「ん? 白井か、随分久しぶりだな」

    黒子「とか言いながら何を身構えてるんですの?」

    上条「いきなりドロップキック食らったトラウマがあるからな。……ってビリビリ!?」

    美琴「ッ!? な、何よオマケ扱い!?」

    上条「何だよ何で早々に不機嫌なの!?」

    美琴「ああ! もう! ていうかアンタ、人のこと散々シカトしやがって!」

    上条「何がだ!? 何の話してんだ!?」

    黒子「ほう? お姉様を無視するとは……」

    上条「何でだ!? 何でお前まで不機嫌になってるわけ!?」

    46 = 35 :

    つっちー逃げやがったw

    47 = 1 :

    上条「それでシカトって何の話だよ」

    美琴「メールよメール」

    上条「メール?」

    黒子「わたくしのお姉様にちょっかいを出しておきながら……ブツブツ」

    上条「お前はお前で何ブツブツ言ってんだこえーよお前」

    美琴「せ、せっかく勇気を振り絞って返信したのにアンタは……」

    上条「何だよ、ごにょごにょ言われても聞こえないんですけど?」

    黒子「この野郎には制裁を加える必要がありますの!」チャキン

    上条「お前はお前で何取り出して……って何ですかそれーっ!?」

    黒子「お姉さまを渡すわけにはいきませんのよ」

    美琴「た、確かに2日もかかったし、馬鹿みたいだけど……」

    48 = 1 :

    上条「だああ!! もうわけわかんねえ!! つーかその手のそれは何なんだよ!?」

    黒子「針ですの」

    上条「見りゃわかるけどどうすんのそれーっ!?」

    黒子「そうですわね。体内に空間移動とか?」ニコ

    上条「笑顔で何口走ってんのこの子ーっ!?」

    美琴(お陰で1日そっちに気を取られちゃうし、電話しても繋がらないし)

    黒子「うおらっ!! 覚悟しやがれですの!!」

    上条「だああああああああああっ!?」

    美琴(朝5時くらいまで待ってた私が馬鹿みたいじゃない……)

    黒子「待ちやがれですのー!!」

    上条「しかもテレポートじゃなくて直接投げてんじゃねえかああああ!!」

    美琴「って何やってんだアンタらー!?」

    50 = 1 :

    ──16時40分

    上条「風紀委員に殺されそうになった場合、どこに通報すればいいんですか?」

    黒子「厄介なことになりましたわね。口を封じるのが一番早そうですの」

    上条「いい加減にしろよテメエ!?」

    黒子「お姉様に近づく野郎は片っ端から叩き落さないと安心できませんの」

    上条「何でその範疇に俺が入ってるわけ!?」

    美琴「アンタ、それはないわ」

    上条「何が!?」

    黒子「本気で言ってるんですの?」

    美琴「いや、確かにそういう奴なんだけどね」

    黒子「はぁ……」

    上条「何だよどういう意味だよつーか何だその目は!?」

    美琴「ところで、話戻すけどアンタ、メールの返事どうなってんのよ」

    黒子「んなっ!?」

    上条「ああ、何だっけ。 メール? そんなのあったっけ?」


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