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    元スレ美琴「んふふ。もっかい罰ゲームなんだからねー」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 麻琴 + - えむえむ + - けいおん! + - とある魔術の禁書目録 + - とらどら + - ぴぃ + - インデックス + - オルソラ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 17 :

    このまま山無し進行なのか・・・?

    102 = 1 :

    ──13時30分

    上条「土御門はどこいったわけ!?」

    吹寄「知らないわよ」

    青髪「土壇場での逃げ足だけは毎度ながらすごいもんやね」

    上条「あれは逃げ足じゃねえだろ!?」

    上条「あの場面できっちり俺の脚を狙ってきやがったぞ」

    青髪「その足掛けくらったカミやんのせいで犠牲になった僕の怒りはどこに向けたらええねんボケ!?」

    上条「知るかボケ! 最初に逃げたのテメエだろ!?」

    上条「つーか俺の昼飯はー!?」

    吹寄「うるさい、黙って作業しなさい」

    103 = 1 :

    ──14時00分

    美琴「ごめんごめん、遅れちゃったわね」

    黒子「いえいえ」

    初春「私たちも今来たばかりですから。ところで御坂さん」

    美琴「ん?」

    初春「何か疲れてます?」

    美琴「そ、そうかしら?」

    黒子「寝不足だそうですの」

    初春「へー。でもそんな状態で出歩いて大丈夫なんですか? 結構フラフラしてません?」

    黒子「初春の言う通りですの。お休みになってた方が良かったのでは?」

    美琴「今寝ちゃうと夜眠れなくなりそうだし、コレで生活リズム崩したら寮監が怖いし」

    黒子「だから昨晩早くお休みになるように言ったではありませんの……」

    美琴「い、いろいろあったのよいろいろ。しょうがないでしょ……」

    104 = 1 :

    初春「そもそも寝不足って、何かしてたんですか?」

    美琴「い、いや別に私は」

    黒子「メールだそうですの。どこぞの野郎がお相手だそうで」

    美琴「ちょ、黒子!?」

    初春「おおー。白井さんも少しは見習った方がいいんじゃないですか?」

    黒子「ほう?」

    初春「白井さんの趣味を何とかしないと、私としては相部屋の御坂さんが心配で心配で……」

    黒子「後で支部に戻ったら椅子だけすっ飛ばして差し上げますから覚悟なさい」

    美琴「それは割と危ないからやめなさい……」

    初春「あの椅子疲れるんですよね。ソファーで寝転がりながらパソコン使えたらいいんですけど」

    美琴「初春さんは初春さんでまるで緊張感がないわね……」

    105 = 1 :

    ──15時10分

    黒子「ではお姉様、わたくしたちは支部に戻りますので」

    美琴「はいはい、がんばんなさいよ」

    黒子「お姉様は早くお帰りになってくださいね」

    美琴「え?」

    黒子「え、じゃありませんの。そんな状態じゃ危なすぎますわよ」

    初春「そうですよ。ちょっとお休みなった方がいいですよ」

    美琴「あー、そうかもね……」

    黒子「全く、だからあれほど」

    美琴「わかった、わかったってば。じゃあ帰るわ。またね」

    黒子「ええ、また」

    初春「お気をつけてー」

    黒子「さて、と」

    初春「?」

    106 :

    もし前スレとかあったらタイトルとか教えてほしいかもなんだよ!

    107 = 87 :

    こういうまったり日常も悪くない

    108 = 1 :

    黒子「とっとと仕事片付けますわよ。早く帰ってお姉様の無事を確認しなくては」

    初春「何を不吉なことを言ってるんですか……?」

    初春「あ、あとあの量は急いでも6時過ぎくらいになると思いますよ」

    黒子「……何であなたの残した仕事をわたくしがやらねばなりませんの?」

    初春「いやぁ、だってあんなの一人でやっててもつまんないじゃないですか」

    黒子「…………」ピキ

    初春「だから白井さんにもうまく回せるように調整してって頭はだめっ、ぎゃあああああ!?」

    黒子(今回は真上に……)

    初春「ちょ、ちょっとどこに飛ばしたんですか私の本体ー!?」

    黒子「すぐに戻ってきますわよ。あと何を割と不気味なこと言ってますの」

    初春「ど、どこですか!? ひゃあっ!? 降ってきた!?」

    黒子「はぁ……。こんな無駄なことしてる時間はありませんでしたの」

    初春「飛ばしておいてそれはひどいです……」

    110 = 1 :

    ──17時50分

    土御門「というわけでとっ捕まった我々は罰として草むしりをやらされましたとさ」

    上条「罰サボってどこ行ってやがったテメエ!? 何でお前が苦労話を語ってんだ!?」

    土御門「まあまあ、とりあえず終わったんだし帰ろうぜい」

    上条「納得いかねえ!!」

    吹寄「疲れたわ。ていうか何であたしまで巻き添え食らってるのか」

    上条「不満なら青髪の奴に頼む」

    吹寄「ああ、さっき変なこと言ってたら一撃入れといたけど」

    上条「それでおとなしいのか」

    土御門「おとなしいっていうか、ありゃ伸びてるにゃー」

    上条「ま、いいじゃん。疲れた。帰ろうぜ」

    土御門「おう」

    吹寄「あたしは先生に報告してくるわ」

    上条「ああ、頼む」

    青髪「う……ぐふ…………」

    111 = 1 :

    ──18時20分

    美琴(結局何かうろうろしてたら偶然アイツが見つかって)

    美琴(それはいいんだけど、また友達と一緒?)

    美琴(どうしよう、話しかけるタイミングがわかんない……)

    美琴(……ん? この人どっかで……)

    吹寄「…………」

    美琴(……デカい)

    美琴(ってこの人もしかしてアイツのこと睨んでるの?)

    美琴(え? 何だろうこの人?)

    112 = 1 :

    ──18時20分

    上条「つーかさ」

    土御門「ん?」

    上条「青髪の奴、肩はもう治ったのかな?」

    土御門「そういや最近はそんなこと聞かないな」

    上条「未だに吹寄の例のやつが気になるんだけどさ」

    土御門「ああ、あれか。でもあれだけ頼み込んでも無理だったんだぜい?」

    上条「もっかい頼み込んでみようかな」

    土御門「正気か!?」

    上条「お前は気になんねーの?」

    土御門「いや、正直もうどうでもいいんだけど。ボコられるの怖いし」

    上条「そっか。でもなぁ、どうやって言えばいいんだろう」

    吹寄「…………」

    土御門「!?」

    113 = 1 :


    土御門「……か、カミやん、俺急用を思い出したからちょっとずらかるぜよ」

    上条「あ? またかよ? ……わかった、じゃあな」

    上条(何であんな深刻な顔してんだ? 魔術関係とかで何かあったのか?)

    上条(まあ、いいか……。あいつの場合勝手に俺を引きずり込んでいくタイプだし……)

    吹寄「…………」

    土御門「おっかねえ。いつのまに後ろにいたんだ吹寄。って……」

    美琴「…………」

    土御門「あれは超電磁砲? またカミやんの後付けてんのか?」

    上条「やっぱいろいろ捻っても、こればっかりはしょうがないよなぁ」

    上条「吹寄の性格を考えたら、やっぱり素直に頼むのが一番か」

    美琴(フキヨセ? てか頼みごと……?)

    吹寄「何を?」

    上条「うおい!?」

    美琴(やっぱこの人知り合いだったの!?)

    114 = 1 :

    上条「なんだ吹寄か……。でもちょうどよかった」

    吹寄「何がよ」

    上条「あー、いやあれだけ頼んでも無理だったからなー」

    吹寄「だから何がよ」

    上条「いや、非常に言いにくいっていうかお前怒りそうだし」

    吹寄「はっきり言いなさいよ」

    上条「あー、じゃあ駄目もとで頼むけどさ」

    吹寄「何?」

    上条「揉ませてくれないかなーって」

    美琴「ブッ」

    吹寄「貴様はまだそんなことを……」

    美琴(いきなり何を言い出してるのアイツー!?)

    115 = 91 :

    しえん

    116 = 1 :

    上条「やっぱダメかー」

    吹寄「当ッたり前でしょうがああああ!!」

    上条「えっ、ちょやめっ! だあああああ!? おでこDXはやめてーっ!?」

    吹寄「フンッ!!」ドゴッ

    上条「ごうっ!?」

    バタ

    美琴(すごい仲良いみたいだけど何……もしかして……?)

    吹寄「全く、こんな日だってのに貴様は相変わらずね!」

    美琴(ってあれー? 行っちゃった……? え? どういうこと?)

    美琴(にしても道端でいきなりあんなこと頼みだすなんてどうかしてんじゃないの……)

    美琴(……あの人……確かにデカかったけど……)

    美琴(いくらなんでもストレートすぎんでしょ……)

    上条「やっぱダメなのか……くっそ」

    上条(吹寄以外に持ってそうな人探すっきゃねーかな)

    117 = 1 :

    上条「ってあれ、御坂じゃねーか」

    美琴「ひっ!?」

    上条「どうしたんだよ」

    美琴「あ、うん、なんでもない」

    上条「…………」

    美琴「な、な、何よ!? 人の顔じろじろ見て」

    上条「うーん……」チラ

    美琴「!?」

    美琴(何よコイツ!? 何で私の胸を見るの!?)

    上条「やっぱお前じゃ、ありえないよなぁ」

    美琴「……!」ブチリ

    上条「まぁ、まだ子供だし」

    美琴「………………………………」

    118 = 1 :

    上条「ん? ってあれ!?」

    美琴「言いたいことはそれだけかしら?」バチン

    上条「あれー!? 何で!? 何でそんなバチバチいってんの!?」

    美琴「自分の言葉を思い返して反省しろォォォおおお!!」バチバチ

    上条「ぎゃァァァああああああああ!! 何でだああああ!?」バキン

    美琴「ああもう! とっとと吹っ飛びなさいよ!!」バチバチ

    上条「そんなリクエスト受けらんねえって言ってんだろ!?」バキン

    美琴「何よ!! あの時は何度も何度も自分から食らったくせにー!!」バチバチ

    上条「あれは状況が状況であってだな!? だあああ!! ちょっと聞けよォォおおお!!」バキン

    119 = 1 :

    美琴「何でよ!! 何、で……(あ、れ……?)」バチ

    上条「だあァァああああ!! って、あれ? 御坂?」

    美琴「な、んで……」ガクリ

    上条「み、御坂!?」

    美琴「……す……み……」バタ

    上条「おい! どうしたんだ御坂!? 大丈夫か!?」

    美琴「すー……すー……」

    上条「……え?」

    美琴「すーすー」

    上条「…………寝てるだけ!?」

    上条「…………ホントに寝てるだけ?」

    上条「えーと?」

    上条「いやいやどうすんのこれーっ!?」

    120 = 1 :

    ──18時30分

    美琴(何だろう……何だか心地のいい……)

    美琴「……ん?」

    上条「あれ? 起きたか?」

    美琴「んなッ!?」

    美琴(何でおぶられてるの私ー!?)

    上条「いきなりぶっ倒れるなんて、びっくりしたじゃねえか」

    美琴「なななななななな」

    上条「どうしたんだよ」

    121 = 1 :

    美琴「な、何してんのよアンタ!?」

    上条「お前が目を覚まさないから、寮まで運ぼうと思ったんだよ」

    美琴「だだだだだだからって何でおんぶだなんて!」

    上条「しょうがねえだろ、バス乗るだけの金がなかったんだから」

    美琴「そそそそそんな理由で!?」

    上条「そんな理由ってお前なぁ……。歩けるか?」

    美琴(落ち着けー! 落ち着くのよ私ー!! おおちけーわたたー)

    美琴「うううううううう」

    上条「駄目そうだな……」

    123 = 52 :

    ニヤニヤしてきた

    124 = 1 :

    ――18時50分

    上条(結局、寮まで歩く気ないのかよコイツ……)

    上条(ま、いいんだけどさ)

    美琴「この年になっておんぶされるなんて思わなかったわ」

    上条「起きるまで待ってようかとも思ったんだけど」

    美琴「……さすがに真冬だし」

    上条「だろ? 風邪引かれても困るしさ」

    美琴「ふーん? 責任を持ってくれるならそれでもいいけど」

    上条「仮にも女の子がそんなこと言うんじゃありません」

    美琴(わ、私のこと女の子扱いして……!? ……って)

    美琴「仮にもですって?」ピリ

    上条「ちょ!? 待て待て! 女の子です! 美琴サンは見た目も中身も女の子ですー!!」

    125 = 1 :

    美琴「はぁ、にしても……」

    美琴(背中、結構大きいな……)

    上条「何だよ?」

    美琴「ううん、なんでもない……」

    上条「結局ただの寝不足なんだろ?」

    美琴「……うん」

    上条「だいたい追撃のメールの時間がおかしいだろ」

    上条「3時って何だよ。寝てるっての」

    上条「なのに返事なんて待ってるから倒れるんじゃねえの」

    美琴「だ、だって」

    美琴(まだまだ知りたいこともいっぱいあるし……)

    上条「っつかここんところ、ずっとだったろ」

    美琴「…………」

    美琴「……ごめん、迷惑だったわよね」

    美琴(やっぱり深夜にメールなんて、非常識よね)

    126 = 1 :

    上条「別にそんなことないけどさ」

    美琴「ううん、ちょっとおかしくなってたわ。……ってかアンタいつも何時に寝てるの?」

    上条「ん? 結構まちまちだけど規則正しい生活には程遠いな。早いときは7時に寝ちまうし」

    美琴「7時…………そういえば、今、何時かな?」

    上条「もうすぐ7時だな」

    美琴「ヤバ……門限だ。どうしよう」

    上条「どうしようって、どうすんだよ?」

    美琴「こんな状態で見つかったら嫌だし……どっか泊まれないかな……」

    上条「俺に聞くなよ。つーか何だよ、その聞き方」

    美琴「うっ!? べ、別にアンタんとことか、そ、そんなこと考えてないわよ!」

    上条「いやいや何考えてやがんだテメエ!?」

    美琴「だ、大体! 知り合いとはいえ男の家に泊まるだなんて……」

    上条「知り合いじゃない方がまずいと思うんですけど?」

    上条「そういうのは彼氏でも作ってやれっての」

    美琴「かっ!?」

    127 = 1 :

    上条「ま、中学生のうちからそれもどうかと思うけどさ」

    美琴「!? わ、私は!!」

    上条「ん?」

    美琴「……あ、アンタが」

    上条「はい?」

    美琴「……あ、え、え、っと……」

    上条「どうした?」

    美琴「な」

    上条「な?」

    美琴「なんでもない!!」

    上条「何だよ……」

    美琴「うう……」

    美琴(わかんないわかんない! やっぱり言えない……)

    上条「はぁ……。つーかもう元気そうだな」

    128 :

    御坂可愛いよ御坂

    129 = 1 :

    美琴(…………無理)

    上条「そろそろ歩けるか?」

    美琴「…………無理」

    上条「おい……」

    美琴「だから、もうちょっとだけ……」

    上条「………………はぁ」

    美琴(もうちょっとだけ……)

    上条「わかったよ」

    美琴(もうちょっと……)ギュッ

    上条「どァあっ!?」

    上条(なななななな、何してんだコイツー!? gfdrgtr!!)

    美琴(落ち着く……)

    上条(htrs、お、落ち着け俺ー!!)

    美琴(んふふー)

    上条(何か何か薄い何か当たってるんですけど何か突っ込んだら何か電撃コースですよねーっ!?)

    130 = 1 :

    ──19時00分

    上条(ようやくついたか? こんな状況でよくがんばった俺ホントがんばった俺ホン……)

    美琴「あれ、もう寮の前だなんて」

    上条「あ? どうすんだ? 部屋まで送れとでも?」

    美琴「いやいやいやいや!? 降りる降ります!」

    上条「はいはい、って人の上で暴れんなコラ!」

    美琴「にしたってアンタこんなところまで来ちゃってどうすんのよ!? 人に見られたら大変じゃない!?」

    上条「ったく。降りようとしなかったお前がそれを言うなよ」

    美琴「ってあれ? まだ時間がある?」

    上条「間に合ったみたいで何よりだ。じゃあな」

    美琴「え? あ、ありがとう……」

    上条「おう」

    美琴「…………え? 何で間に合ったの?」



    「お、お、おのれ……お、おんぶだなんて、お、おね、お、お姉様……」

    131 = 1 :

    ──19時00分

    黒子「お帰りなさいませお姉様ぁー!!」

    美琴「ああ、黒子か」

    黒子「クリスマスイヴですのよー! 今日は黒子と熱い夜をおおおお」

    美琴「っちょ!? 黒子何よいきなり!? って」

    美琴「……イヴ? そっか。そっかぁ、失敗したなぁ……」

    黒子「な、何ですの!? このしょんぼりなお姉様は!?」

    美琴「…………はぁ」

    黒子「ま、まさかあの男に何かされたんですの……?」

    美琴「な、何も…………」

    黒子「そんな、まさか……!!」

    132 = 1 :

    美琴(つい恥かしくて誤魔化しちゃったけど)

    美琴(あの時、ひょっとしてすごいチャンスだったんじゃ……)

    美琴「あああああ! バカバカバカバカー!!」

    黒子「!?」ビクゥ

    美琴「私のバカー!!」

    黒子「な、何してるんですのお姉様……」

    美琴(で、でもまだアイツのことよく知らないし、絶対早すぎるし!)

    黒子(この感じ……やっぱりあれはあの殿方だったんですの!? ここはひとつ……)

    黒子「で、お姉様、身を張って送り届けてくださったあの野郎とはどうでしたの?」

    美琴「んなっ!?」

    黒子「そんなに焦らなくとも、あいにく見てたのはわたくしだけのようですけど」

    美琴「見られてたなんて……」

    黒子「言い逃れはできませんわよ。きっちり何があったか話していただきますの」

    美琴「うう……だから言ったのにあの馬鹿……」

    黒子「ああチクショウ! 何ですのそのマジ反応! つーか『あの馬鹿』ってやっぱりあの野郎だったのかああああ!」

    133 = 1 :

    美琴「でも、ホントに時間ギリギリでも間に合うようにしてくれたのね……」

    美琴「あんなに距離あったのに、あの馬鹿…………」

    黒子「ああああああ、しっかりするのよ黒子ー!!」

    黒子「お姉さまをお守りするのはあなたしかいないのよおおお!」

    美琴「うっさいわねアンタは!?」

    黒子「ヴォォォおおおおおおおおおおおお!!」

    美琴「どっから声出してんのよアンタ!?」

    黒子「はぁ…………はぁ…………」

    美琴「にしても……」

    美琴「あんな言い方しなくても……」

    黒子「は?」

    美琴「でも、やっぱり大きい方がいいのかなぁ……」ムニムニ

    黒子「ななな、何の話してますの!? 何があったんですのお姉様ぁー!?」

    134 :


    135 = 1 :

    ──20時00分

    〔今日は早く寝ろよ。また倒れられても困るし〕

    美琴(心配してくれてるんだ)

    美琴「うふ、ふふふふ……」

    黒子(あ、怪しい! 怪しすぎますの!)

    黒子「それでお姉様? 何がありましたの?」

    美琴「い、いや、大したことじゃないわよ!?」

    黒子「さっきも申しましたけど、まだとぼけるおつもりで?」

    美琴「う……」

    美琴「帰り道に会ってさ、思わずケンカ吹っかけちゃったんだけど……」

    黒子「それって何だかんだ言っていつものパターンのように聞こえるんですが……」

    美琴「寝不足が祟って倒れちゃったのよ」

    黒子「なっ!? 大丈夫でしたの!?」

    美琴「いやー、あんなこともあるもんなのね」

    黒子「いやいやいや、ないと思いますけど!?」

    136 :

    クリスマスwktk

    137 = 1 :

    美琴「んで、寒空の下で寝かせておくわけにもいかないし起きないし、ってことで送ってくれたみたいね」

    黒子「寝てる間に何かされたりしてませんの!?」

    美琴「流石にそんなことするやつじゃないと思うけど」

    美琴「ってかあそこからだとのんびり歩いてたら門限アウトだったし」

    黒子「ああ、お姉様はギリギリセーフでしたわね」

    美琴「まっすぐ送ってくれたとしか思えないかな」

    黒子「それにしてもおんぶはないんじゃありませんの」

    美琴「そうねえ。……でも、それを否定したらお姫様抱っことかにならない? うわ、どうしよ」

    黒子「何を一人で赤くなってますの。おんぶでやっぱりよかったですわね……」

    美琴「だから赤くなんか!」

    黒子「はいはい。それでまた明日もそういう感じで密会しようと考えてますの?」

    美琴「密会とか言うな。アイツって何か神出鬼没な感じだし、全然予定わかんないけど」

    138 = 1 :

    黒子「は? 約束とかされてませんの?」

    美琴「全然。なんていうかうまいことスルーされるし、参っちゃうわね」

    黒子「そ、そうでしたの……」

    美琴「どうしたのよ。気の抜けた声出して」

    黒子「いえ……、全く、結局お姉様の寝言に振り回されてしまいましたの」

    美琴「は? 寝言?」

    黒子「もう1度罰ゲームなどとおっしゃってたのはお姉様でしょう?」

    美琴「どういう意味?」

    黒子「……しまった!?」

    139 = 1 :

    美琴「つまり私が寝言で罰ゲームがどうこうって言ってたわけ?」

    黒子「えーっと」

    美琴「どんな夢見てたのよ私は……」

    黒子「……あら? 覚えてらっしゃらない?」

    美琴「ちょっと待ちなさい。アンタ他にも何か聞いてたんじゃ?」

    黒子「いえいえ、何もありませんのよ!? そんな真っ赤な顔で何を!?」

    美琴「赤くなんかないわよ!? いいから吐きなさい!」

    黒子「ひぃ!?」

    美琴「言、い、な、さ、い!」

    黒子「なな、何でも言うことを聞かないといけないとか! そのようなことを申されてましたのよ!」

    美琴「なんでも……?」

    黒子「し、しまったー!! こんなにもあっさり吐いてしまいましたのーっ!!」

    美琴「そうか、そうね! 罰ゲーム! ふふふ、その手があったか!」

    黒子「ちょっとした油断から一気に最悪の展開ですの……」

    140 = 91 :

    ニヤニヤが止まらない

    141 :

    いいなこうふいんきも

    142 = 52 :

    俺にとっては最高の展開です

    143 = 1 :

    ──21時00分

    黒子「黒子のバカバカバカバカバカバカ…………」

    美琴「うーん……」

    黒子「バカバカバカバカバカバカバカ…………」

    美琴「いつまでブツブツ言ってる気よ……」

    黒子「ううううううううー」

    美琴「はぁ…………」

    美琴(罰ゲームとは言っても大きなイベントって当分ないし……)

    美琴(もっと簡単にできそうな賭け事を探した方がいいかしら?)

    美琴(普通にケンカしかけるだけでもいいかもしれないけど、勝てる自信はないしなぁ……)

    美琴(……いや、待って。逆に考えてみたら……)

    美琴(私が負ければ罰ゲームしなきゃいけないのは私になって……)

    144 :

    ニヤニヤが、、、
    支援

    146 = 1 :

    美琴(あー、でもアイツのことだし、すごい易しい罰ゲームで終わらせたりしそう)

    美琴(でも、でも逆にすごい恥かしい思いさせられたりする可能性もありそうだし………………)

    美琴(い、いけない! ちょっと楽しそうだとか思っちゃった自分がいけない!)

    美琴(ど、どうしよう。アイツが何考えてるかなんてわかんないしなぁ……)

    美琴(何か違うのよね、もっとこう……強引に行けば……そうよ)

    美琴(私ば罰ゲームする側になったって、内容をこっちで強引に決めちゃえば……)

    美琴(あの日と立場を逆、ってことにしちゃえばアイツだって納得するだろうし……、よしコレだわ!)

    美琴「となればまずはメールっと……」

    美琴(アイツの暇な時間を聞いておいて……)

    黒子「お姉様……。一応第三者視点から警告させていただきますけど」

    美琴「ん?」

    黒子「何だかお姉様、ストーカーじみて来てますわよ」

    美琴「…………マジ?」

    美琴(どどど、どうしよう。1日くらいメールやめたほうがいいのかな……?)

    黒子(あら、意外と気にしてらしたんですのね……)

    147 = 1 :

    ──23時20分

    上条「にしても、今日のメールはあっさり終わったな」

    上条「明日から補習だし、とっとと寝るかな……」

    上条「バッテリーオッケー、マナー解除オッケー」

    上条「これで鳴らないはずがないよな!」

    上条「とかいうと鳴らなくなりそうで怖いんですけど」

    上条「まぁなんとかなるさ。寝よう寝よう……」

    上条「ぐー……ぐー……」

    148 = 1 :

    3日目──06時30分

    美琴「ほら黒子、もう朝よ」

    黒子「うー、ん? あ、あら……お姉様」

    美琴「おはよ」

    黒子「おはようございますですの。って今日は本当にお早いですのね」

    美琴「いつも通りになっただけよ。それにあんだけ早く寝りゃあね」

    黒子「ここ2日のがだいぶ強烈でしたので……」

    美琴「う……」

    黒子「もう普段通りの調子みたいですし、今日は大変そうですわね……」

    美琴「は?」

    黒子「こっちの話ですの」

    美琴「そっ。ところで黒子、シャワー使う?」

    黒子「いえ、お使いになるんでしたらお先にどうぞ」

    美琴「わかった。悪いわね」

    黒子「いえいえ」

    149 = 1 :

    ──06時50分

    黒子「ところでお姉様、今日のご予定は?」

    美琴「んー、そうねえ……未定というより不明ね」

    黒子「あの野郎次第ですのね」

    美琴「そ、そういう意味じゃなくて!」

    黒子「わたくしは初春と出かける予定がありますので、もしよろしかったらお姉様も、と思ったのですが」

    美琴「うーん…………」

    美琴(もう冬休み入ったみたいだし、アイツと会える可能性は高いと思うけど……)

    美琴(外したら1日無駄にしちゃうし、やっぱ一度予定を確認する必要があるかな)

    美琴「ちょっと考えさせて」

    黒子「は、はぁ……」

    黒子(初春犠牲作戦……多少は効果ありでしょうか……)

    150 = 1 :

    黒子(とりあえず初春にメールを……)

    〔今日空けといてくださいな〕

    黒子(ん?)

    〔急すぎます!!〕

    黒子(あら……?)

    〔何か先約が?〕

    〔佐天さんと出かける約束があるんです〕

    〔では私やお姉様がそこに混じってもよろしくて?〕

    〔あれ? 仕事の話じゃないんですか〕

    〔違います。で、そちらと合流するかもしれませんけど大丈夫で?〕

    〔それならオッケーです〕

    〔少々遅れるかもしれませんが大丈夫で?〕

    〔大丈夫ですよ〕

    〔では詳しいことはまた後で連絡します〕

    黒子(よし。あとはお姉様次第、というよりあの野郎次第ですわね……)


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