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元スレ美琴「んふふ。もっかい罰ゲームなんだからねー」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★★×4
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201 = 1 :

──18時00分

美琴「あのバカ……、急いでるって一体どこ行っちゃったわけ!?」

ポツポツ……

美琴「あら? 雨?」

ザー

美琴「って、いきなりすぎんのよ、もう……」

美琴「はぁ、アイツが傘持ってたのってこういうわけだったのね」

美琴「でもこんなの予報にあったかしら?」

美琴「まぁ当てにならないのは確かだけど…………」

美琴「最近わざと外してるなんて噂が流れてるくらいだもんね」

美琴「にしてもひどすぎる気がするけど……」


美琴「で、とりあえず雨宿りはいいけど」

美琴「これ止むのかしら……?」

203 = 1 :

──18時00分

上条「あぶなかった。ギリギリセーフか」

上条(買出し行くのに財布の中すっからかんじゃダメだし)

上条(お金降ろすだけなのに取られなくてもいい手数料取られるのはなんか馬鹿馬鹿しいし)

上条「でも運が良すぎても怖いよな。ちゃんと雨も降ってきたし」

上条「俺が用意した傘に出番が来るだなんてなぁ……」

上条「ん?」


初春「全然止みそうにないですね」

佐天「この辺からだと寮まで走って5分くらいかな?」

初春「あはは、あまり真冬にはやりたくないですね……」

上条(近くの中学生か?)

204 = 1 :

上条「何? もしかして傘ないの?」

初春「え?」

佐天「あ、あはは、予報ちゃんと見てなくて……」

上条「いやー、予報も結構いい加減だったけどな」

初春「最近やっぱりおかしいですよね」

佐天「そうねえ」

上条「なあ、この傘使うか?」

佐天「ええ?」

初春「いや、駄目ですよ!? あなたはどうするんですか!?」

上条「いや、俺はこれとは別に折り畳みを持ってるし」

佐天「そうじゃなくて、いつ返せるかわからないですし」

上条「あーいや、これってさ、駅においてある奴なんだよ」

初春「え? あの出口のところにいっぱい置いてある奴ですか?」

上条「なんかうちの学校、駅から借りてきてそのまま置きっぱなしになってるのがいっぱいあるから」

上条「まぁせっかくだから借りてって、明日にでも駅に戻せればって思ってたんだけど」

205 :

やっと追いついた
支援

206 = 1 :

佐天「なるほど」

上条「ああ、いや。でも駅に返すの押し付けてるみたいになっちまうな」

初春「いえ、そういうことなら喜んでお預かりします!」

上条「マジで? いやー悪いねー」

佐天「いえいえ、むしろ助かりますよ!」

初春「それで、これってどこに返せばいいんでしょう?」

上条「適当でいいと思うけど。鉄道会社の名前しか入ってないから、俺にもよくわからないんだ」

佐天「そ、そうですか」

上条「そういうことだから、悪いけど頼むわ」

初春「あ、はい」

上条「じゃあな」

佐天「いい人もいたもんね」

初春「無自覚でああいうことばかりやってそうな感じしましたけどね」

佐天「そ、そうかな……」

207 = 1 :

──18時10分

上条「さて、次はスーパーか。やっぱ雨は嫌だな」

上条「って、あれ? あれは御坂か?」

上条「何してんだよ?」

美琴「雨宿りよ。てかアンタどこいってたのよ。人のこといきなり置いてっちゃって」

上条「あー悪い。お金降ろすのにちょっと急いでたんだよ」

美琴「お金……?」

上条「つかお前傘は?」

美琴「持ってたら雨宿りなんかしてないでしょ」

上条「ふーん、この傘使うか?」

美琴「は? アンタはどうすんのよ?」

上条「俺は別に濡れてもいいし」

美琴「よくないわよ!」

上条「じゃあどうするんだよ。……って白井でも呼べばいいのか」

美琴「あー、あの子は今日は駄目かも」

208 = 205 :

ちょこちょこ初春がいい味出してる

210 = 1 :

上条「なんだそりゃ。つかそれじゃなおさら置いてけねえじゃん」

美琴「ううう……」

美琴(何で変なところで優しいかなコイツは……)

美琴「ああ、もう! わかった!」

上条「はい?」

美琴「どうせ途中まで道一緒でしょ?」

上条「はあ? っておい」

美琴「そこまででいいから入れてって」

上条「コレ折り畳みだし、クソ小さいんですけど!?」

美琴「気合よ気合、なんとかなるわよ!」

上条「ええ!?」

美琴(ほんとに狭……って近ッ!?)

上条「はぁ……」

美琴(ど、どうしよう。賭け事どころじゃなくなっちゃったわ……)

上条(こんなことならあの中学生に傘押し付けたりするんじゃなかったな……)

211 = 134 :


212 :

私怨

213 = 1 :

──18時20分

美琴「この辺でいいわ、お邪魔したわね」

上条「まてまて」

美琴「何よ、傘押し付けようったって絶対借りないわよ」

上条「ったく、強情だな」

美琴「アンタが言えんの?」

上条「わかったわかった。つかどうせ俺もそっち行くんだから送ってってやるっての」

美琴「はぁ……? って、はぁ!?」

上条「そうすりゃ俺もお前も濡れずに済むだろ」

美琴「いやいやいやちょっと待って!」

上条「ほら行くぞ」

美琴「ええー!?」

214 = 1 :

美琴「てかこっちに来る用って何よ? ウチの寮とかに何かあんの?」

上条「ちげえよ。買い物いかなきゃなんねーんだよ」

美琴「買い物? もしかしてスーパー?」

上条「チクショウ、これだからお嬢様は……」

美琴「な、何よ!?」

上条「卵のために並んだりする気持ちがお嬢様にはわかるまい」

美琴(って、もしかしてさっき佐天さんと行ったスーパーかしら?)

美琴「ってことはまた買出しかぁ」

上条「また?」

美琴「あ、いや、……ってあれ?」

美琴(さっきのスーパーだとしたら普通に寮の前通るわね……ってことは)

美琴「ふっふっふ。アンタ、お嬢様お嬢様って何度も言うけど」

上条「あん?」

美琴「そんなに言うなら一度一緒に並んでやろうじゃない」

上条「…………はい?」

215 = 1 :

美琴「だ、だからまた買出し手伝ってやるって言ってんのよ!」

美琴(買い物で貸しを作っておいたら罰ゲームのように……はいかないかもしれないけど、でも!)

上条「いや、お前時間大丈夫なのかよ。門限とかあんだろ?」

美琴「平気平気。てかメールでも言ったでしょ。買い物くらいなら手伝うって」

上条「あー、あったかもしれないけど。別にこんな雨の日をわざわざ選ぶことはないだろうに」

美琴「今更何言ってんのよ。それとも邪魔?」

上条「邪魔ってわけじゃねえけどさ」

美琴「ならいいでしょ。連れてってよ」

上条「いや待て何なのお前のその立ち位置!?」

美琴「ほら、行くわよ」

上条「いやいや何なの!? 傘入るの嫌そうにしてたのに!」

美琴「しっかり歩きなさいよ」

上条「聞けよ!?」

217 = 205 :

ニヤニヤするなぁ

218 = 209 :

追いついたー

219 = 1 :

──18時50分

上条「ったくお前、関係ない玩具菓子とかさりげなく入れるんじゃねえよ」

美琴「アンタなら気付かないかと思ったんだけど」

上条「どうせレジまで気付かなかったよチクショウ!」

美琴「いやー、遠くで見させてもらいましたー」

上条「ふざけんなテメエ、キャンセル頼んで店員から変な目で見られたわ!?」

美琴「まぁ買うつもりだったものは買えたんでしょ?」

上条「まあな。てかクリスマスだったんだな」

美琴「遅いってモンじゃないわよアンタ!?」

上条「興味も関係もねえしな。まあ、とりあえず助かったよ」

美琴「んふふ、これは貸しにしとくわよ」

上条「えー?」

美琴「何よその顔……」

上条(ダメもとで言ってみるか?)

220 = 1 :

上条「……それ寮まで送る分で相殺な」

美琴「あれ!?」

上条「どうした?」

美琴(すっかりそのことを忘れてたわ……)

上条(なんでこんなに動揺してんの……?)

美琴「よ、よく考えたらわざわざ私のために往復してくれてんのよね」

上条「はあ?」

美琴「だ、だからむしろ私のほうに借りがあるってことで」

上条「何が言いたいんだよお前……」

美琴(ああ、もうわけがわからなくなってきた……そうよ、素直に言えばいいのよ)

美琴「ははは……、バカみたいね」

上条「な、何なんですか急にー!?」

美琴「明日ヒマ?」

上条「話が飛びすぎだろお前!?」

221 = 1 :

美琴「こ、答えなさいよ」

上条「ああ? んーと、日曜? 昼からなら、ヒマだけど」

美琴「……そっか。じゃあちょっと付き合いなさい」

上条「……はい?」

美琴「ヒマなのよね。黒子は突然仕事が入ったりするし、他の子はそんなに遊び歩いたりしないし」

上条「要するにお前が不真面目すぎるんじゃねえか……」

美琴「うっさいわね! それで付き合ってくれるの!? くれないの!?」

上条「おい、声でけえよ。そもそもそういう聞き方は紛らわしいだろ」

美琴「なっ!? ちがっ、違うわよ!! いや! ちが、ちがわな、ち……」

上条「おーい?」

美琴「ううう……」バチバチ

美琴(違わなくもないけどー!!)

上条「なんか漏電してるんですけどー!?」

美琴「ふにゃー」バチバチ

上条「だあァァァあああああ!? 雨の中でそれはやめろおォォォおお!!」

222 :

美琴が可愛すぎて生きるのがつらい

223 = 1 :

──19時00分

上条「さ、流石に……状況が最悪だろあれは」

美琴「ご、ごめん。なんか制御できなくなって」

上条「それって超能力者としてどうなんだよ」

美琴「う、うるさい……しょうがないでしょ……」

上条「はあ?」

美琴「うう…………」

上条(こ、怖いこの人怖いっ!)

上条「あ、ついたぞ、時間大丈夫か?」

美琴「えっ? うわ、ギリギリ!? あ、ありがとう!! じゃあね!!」

上条「あ? ああ」

上条(何だかなぁ……)

224 = 1 :

寮監「ギリギリセーフといったところか」

美琴「よ、よかった……」

美琴(罰で明日動けなくなったら最悪だったわ)

寮監「送迎者付きとは冬休みを満喫してるようで何よりだ」

美琴(げ……見られた……)

美琴「う…………」

美琴「ってアレ!?」

美琴(明日って結局どうなるのー!?)

225 = 1 :

──20時30分

上条(ざっと片付いたかな。やっぱり折り畳みだと小さすぎるな)

上条「まぁそもそも1人用だしな……」

上条「……ん、御坂から電話?」ピッ

上条「はいはい」

美琴『も、もしもし?』

上条「何か用?」

美琴『い、いや。だから明日の件、時間なくてちゃんと聞けなかったから……』

上条「ああ、別に俺は大丈夫だけど?」

美琴『ホントに!?』

上条「何だよ、どうせ俺は暇人ですよーっての」

美琴『そっかそっか』

上条「そっかそっかじゃねえ!?」

美琴『んふふふふ』

上条「テメエ笑ってんじゃねええええ!!」

226 :

これって前スレみたいなものがあんの?

227 = 1 :

──21時00分

黒子「ただいま戻りましたの」

美琴「おっかえりー」

黒子「…………お姉様、どうしましたの?」

美琴「何がよ?」

黒子「いえ、何ですの? そのハイテンションは」

美琴「別に普通よ、普通」

黒子「一昨日あたりと比較すると明らかに別人ですわよ」

美琴「そ、それは言いすぎでしょ」

黒子(怪しいですわね。これは明日先約が入ってそうですの……確かめねば……)

黒子「それは置いといて、お姉様、よろしければ明日もお買物に行きません?」

美琴「いいわよ、何時?」

黒子「えっ!?」

黒子(どういうことですの、こんなにすんなり……)

228 :

ないと思うけど…

紫煙

229 :

12巻が一回目の罰ゲームじゃないのか?

230 :

罰ゲーム云々が全くわからん

231 :

美琴「ただし、午前中だけね」

黒子「へ?」

美琴「午後は予定が入ってるから」

黒子「お、おねっ……」

黒子(そっ、そういうことかああああ!?)

黒子(ど、どうしましょう!? この言い方、確約までこぎつけたということでいいんですの!?)

黒子(というかあの野郎でよろしいんですわよね!? だとしたらわたくしにできることは……)

黒子「……………………」

黒子(妨害工作のみ……?)

美琴「なんか、寒気が……」

黒子(ふふふふふふふふ、明日は大忙しですわよふふふふふふ)

233 = 231 :

──08時50分

青髪「おう、おはようカミやん」

上条「おっすー。おはようさん」

土御門「おー、カミやん2日ぶりだにゃー」

上条「何でだ!? 何でお前まで参加しちゃってんの!?」

土御門「いやー、ゴリラから逃げ切った代償ってやつですたい」

上条「完全に損してんじゃねえか」

土御門「いやー、やられたぜい……俺の楽しい冬休み……」

上条「わ、割と本気でショック受けてるみたいだから弄るのやめとこう」

234 = 231 :

──09時00分

美琴「ホラ黒子。早くしないと時間なくなっちゃうわよ」

黒子「ま、待ってくださいですのお姉様ぁー」

美琴「お昼食べるまでなんだからせいぜい3時間くらいしかないわよ」

黒子「ううううううー」

黒子「いっそわたくしも午後の約束に混ぜてくださいまし……」

美琴「なっ!? そ、それは絶対ダメーっ!!」

235 = 231 :

──12時40分

黒子「お、お姉様、お願いですの。わたくしも是非ご一緒にぃぃいいい……」

美琴「アンタ何か企んでそうで怖いんだけど」

黒子「企みだなんてそんなことありませんのよ。是非お姉様に協力させてくださいまし」

美琴「ふーん、私が他の男とくっつくのを応援してくれるっての?」

黒子「許すまじ!! その野郎許すまじ!!」

美琴「……素直で結構」

黒子「お姉様ぁ……」

236 = 231 :

──12時50分

上条「ふー、1時待ち合わせだから昼飯の時間削ってギリギリセーフか?」

スリ(適当に鈍臭そうな奴を探して……)

上条「てか、何に付き合わされるんだろう……。何か嫌な予感がするんだけど……」

スリ(よし、こいつだ……)サッ

上条「!?」

スリ(よし、気付いてないよな?)

上条「て、テメエ!? 人の財布!?」

スリ「ってあれ!? うっそ!?」ダッ

上条「待ちやがれコラー!!」

スリ「何でわかんのー!?」

上条「こっちは慣れてんだよォおお!!」

スリ「何だそりゃあああああ!?」

通行人「…………」

通行人「一応、風紀委員に通報しとくか……」

237 :

>慣れてんだよォおお!!
ワロタwwww

238 = 231 :

──13時00分

佐天「結局、御坂さんたちは?」

初春「御坂さんは午後からデートらしいですよ」

佐天「おお!?」

初春「白井さんは妨害工作に出るようです」

佐天「うわー、どろどろだねえ」

初春「あまり楽しめる展開じゃないと思いますけど」

佐天「あれ? 初春的にはダメなのか」

初春「どういう風に思われてるんですか私は……」

佐天「ねえねえ初春、御坂さん探さない!?」

初春「え、ええ!? ダメですよそんなの!」

佐天「面白そうじゃん!」

初春「やるとしたら白井さんの妨害の方です!」

239 = 231 :

佐天「じゃあそれでいいから! 待ち合わせ場所とか聞いてないの!?」

初春「よくないです言ってみただけです! ていうかそんなの知らないですよ……」

佐天「じゃああそこは!? ホラなんだっけ!?」

初春「聞いてください……」

佐天「あのコンサートホール、名前なんだっけ?」

初春「ひっ!?」

佐天「初春?」

初春「そこは勘弁してください。古傷があるんです……」

佐天「ふっふー、そんな反応されちゃうと行きたくなっちゃうなー?」

初春「さ、佐天さぁん……」

佐天「ほら、いこっ」

初春「待ってくださいよー」

240 = 231 :

佐天「この路地ってショートカットできるんだっけ?」

初春「こういうところはあんまり入らないほうがいいと思いますけど」

佐天「風紀委員がびびっちゃってどうすんのよ」

初春「わ、私は情報処理が専門なんです!」

佐天「ほら置いてっちゃうよー」

初春「佐天さ、ッ! ダメ!! 佐天さん待って!!」

佐天「え?」

ドサ

佐天「きゃっ」

ハゲ「何だよ、走るんなら前向いて走れっての、クソガキが」

佐天「あ、うそ……」

初春(ス、スキルアウトの縄張りみたいなもの……?)

241 = 231 :

ヒゲ「ぎゃははは、そっちガキは風紀委員かよ!」

初春(そんなに深いところでもないけど、あっちの大通り自体が元々人通りも多くないし……)

ハゲ「何だ、通りすがりにでも期待してんのかよ。残念だけど誰もきやし」

スリ「ちっ、しつけえな!?」

ハゲ「ない……」

上条「おらあああああ!!」

スリ「ぐあああ!?」

上条「ったく時間ねえのに手間かけさせやがって。財布返しやがれ!!」

スリ「く、くそっ」

初春「え?」

佐天「え?」

ハゲ「あ、何だこいつ?」

上条「…………え?」

上条「あれー!? 何ですかココー!?」

242 = 231 :

──13時10分

上条「だああ、もう面倒なことになってんなぁ……」

上条(スリは除外しても大男が2人か、あっちの2人逃がすだけの時間が稼げれば上等だろ)

上条「とりあえず、そっちの2人は早く逃げろ」

ハゲ「はあ?」

初春「そ、そんなのダメです!」

ヒゲ「そうそう。みんなここで仲良くしてもらわ」

ヒュン

黒子「そこまでですのよ」

上条「はい?」

初春「白井さん!?」

ヒゲ「……何だよ、またガキかよ」

ハゲ「いいじゃん、あのまな板」

ヒゲ「けっ、変態が」

スリ「平和だなぁ……」

244 = 231 :

黒子「早く佐天さんを連れて通りまで行きなさい」

初春「でもそっちの男の人は!?」

黒子「何のためにわたくしが出てきたと思ってるんですの?」

初春「わ、わかりました! さ、佐天さん!」

佐天「あ、っと、ちょ、ちょっと」

タッタッタッタ

上条「えーと?」

白井「さーて、せっかくのオフを潰された個人的恨みを晴らさせていただきますの」

上条「えー……?」

上条「ってちょっと待っておまッ──」

245 = 231 :

──13時20分

上条「で、白井」

黒子「なんですの?」

上条「なんで俺まで捕縛されてるんですか?」

黒子「なんとなくですの」

上条「ふざけんなよ! ただでさえ時間ねえってのに」

上条「スリに遭うわ、とっ捕まえたと思ったらスキルアウトに絡まれるわ!」

黒子「運がなかったと思って諦めてくださいですの」

上条「不幸だ……。つーかお前って強かったんだな」

黒子「それは心外ですわね」

上条「いや、テレポートって便利だと思うけど、実際戦闘でどう使うのかとか知らなかったし」

上条「ビルの中でボロボロになってる姿が印象深いっていうか」

黒子「そういう趣味がおありでしたの?」

上条「いや何の話してんの!?」

246 = 231 :

黒子「それで時間がないというのは?」

黒子(お姉様が待ち合わせするような相手といったらこの野郎くらいしか思いつきませんが……)

上条「待ち合わせしてんの! ついでにいうと既に時間オーバーしてるの」

黒子「あらあら、オーバーだなんて大変ですわね」

黒子(この男も待ち合わせ相手がいるようですし、とりあえず……)

上条「他人事みたいに言いやがって」

黒子「他人事でもありませんのよ。長時間待たされたお姉様の不機嫌っぷりと言ったら……」

上条「あああああ、いきなり電撃が待ってるのかよ不幸だああああ!!」

黒子「ってやっぱりお姉様なのかああああああ!!」

247 = 231 :

──13時30分

上条「やーすいませんでしたーっ!!」

美琴「遅いッ!! つーかアンタまたかっ!」

上条(やっぱ言い訳はしないほうがいいよなぁ)

美琴「ってちょっとアンタ、ケガしてない?」

上条「は? どこだよ?」

美琴「ここ、ここ」

上条(近いんですけど!?)

美琴「んー? 何かあったわけ? 遅刻の理由くらい聞いてやるわよ」

上条「えー、スリに遭いました」

美琴「は?」

上条「んでスリ追いかけてやっと捕まえたと思ったら不幸にもムキムキ野郎どもに囲まれてた」

美琴「いくら不幸ったって、どうなってんのよアンタ……」

249 :

私怨

250 = 231 :

上条「先客で絡まれてる中学生がいたから逃がそうとしてたら白井が来て俺まで捕まりました!」

美琴「げっ、黒子近くにいるの?」

上条「さあな。とりあえず俺は解放してもらったけど、まぁ遅刻は遅刻だし」

美琴「はいはい、そういうことなら別にいいわ、もう」

美琴(大事なのはこいつと1日過ごす過程でうまく賭け事を持ちかけるか、貸し借りを作ること)

美琴(そうすればそれを名目に遊ぶことが……って何だか回りくどいのよねー……私らしくないていうか)

上条「んで、どうすんの?」

美琴「ん、そうねえ。いつも黒子や他の友達と回ってるような感じでいいかしら?」

上条「ああ、まぁそれでいいけど……」

上条(ってあれ? 普通の買い物なの?)

美琴「んじゃ、そうねえ。まずはあそこでいい?」

上条「はあ。よくわかんないから任せるわ」

上条(セブンスミスト? 俺は荷物持ちとかなのかね……?)


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