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    元スレ先輩「男くんはよくわたしに差し入れを持ってきますが」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 科学者 + - Dグレ + - MW + - アマガミ + - ヤンデレ + - 先輩 + - 幼馴染 + - 悟空 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 50 :

    先輩「こんな場所で作業してたら、
     指先が凍ってしまいます」

    「大げさだなぁ。校舎の中じゃないですか」
    先輩「外と同じ気温です」

    「もうちょいで終わっちゃいますから」
    先輩「何をしてるんです?」

    「電飾を」
    先輩「そんなもの学校にあったんですか?」

    「なんに用途でしょうね。200m分くらい有りますよ」
    先輩「ふむ」

    「もうガイド作ったから、こっちの端から
     だーっとこの廊下の左右に飾ろうかな、と」

    先輩「凝り性ですね」 くすっ

    「だって、ほら」
    先輩「?」

    103 = 50 :

    「美術室とか、離れているから。
     美術部とか文化系クラブの連中、
     文化祭なのに人が流れてこなかったら可哀想っしょ。
     どっかの坊主みたいにナンパで
     人誘える部ばっかりじゃないし」

    先輩「そう……ですね。そう言えば」

    「執行部室にお茶暖めてあるんで。
     先輩は良ければそっちにどうぞ」

    先輩「いえ、手伝いましょう」
    「すぐ終わりますよ」

    先輩「すぐ終わるならば、一緒に作業をして
     一緒に部室に戻れば良いではありませんか」

    「……そりゃ」
    先輩「どうすればよいです?」

    (こんな事で嬉しくなっっちゃってまぁ。
     俺ってばなんて器のちいせぇ男だ)

    先輩「こっちの十個ですか? あれ? あれ?」

    104 = 99 :

    胸がきゅんきゅんするでござる

    105 = 50 :

    「それはコンセントに向かうケーブルですから。
     こっちのはし、持っててくださいね」

    先輩「これで良いですか?」
    「おけっす。で、俺が留めていくんで。
     その束持ったまま、踏まないようについてきてくださいね」

    先輩「判りました」こくり

    パチン、カチン。

    「……」
    先輩「……」

    パチン、カチン。

    「……」

         ――あはははは!
          ペンキねぇの? ペンキ!!
          ジュースとたこ焼き買ってきたぞー!

    先輩「賑やか、ですね」
    「前日ですからね。今日はみんな準備で
     ずいぶん遅くまで残るんじゃないすか」

    106 = 50 :

    先輩「男くんはクラスの方はいいんですか?」

    「ええ、ノルマ果たしてあります。
     見通し立ててましたからね、
     早めに動いておきました」

    パチン、カチン。

    先輩「……いえ」
    「?」

    先輩「その、旧校舎でしたよね?」
    「クラスですか? ほら、あのあたりっすよ」
    先輩「明かりがついていて、楽しそうですよ」

    パチン、カチン。

    「あー。ろり先生を男装させるとか云ってたから」
    先輩「一緒に遊ばないで、良いんですか」

    「いまはこっちですねー」

    パチン、カチン。

    先輩「……」

    107 :

    わしゃこのスレ気に入った、支援ばい。

    108 = 50 :

    ――文化祭前日、宵。新校舎

    「おーわりっと」
    先輩「出来ましたか?」

    「つけてみます?」
    先輩「見たいですね」

    「では、どうぞ」 すっ
    先輩「?」

    「スイッチですよ。格好悪くてごついですけど。
     ここ捻ると、点きますから」

    先輩「判りました」 ぱちん

     ぱぁっ! ぱっ――ぱっ――

    「ぷっ」
    先輩「あ。あははっ」

    「明滅するのかよ、これ~。あはっ」
    先輩「良いではないですか。華やかで」

    110 = 50 :

    「もしかしてクリスマスの電飾なんですかね」
    先輩「そう言えば、そんな雰囲気もしますね」

    「こう言うのは好きですか?」
    先輩「……好き?」

    「?」
    先輩「そう言われると悩んでしまいますね」

    「そうですか?」
    先輩「好きなのか嫌いなのか、と問われると。
     ……今まで真剣に考えてみなかった分野の
     物事ですから判断がつきかねます」

    「変な先輩っすね」
    先輩「そうですか?」

    「例えばよく考えた好きなものってあるんですか?」
    先輩「味噌汁ですね」きっぱり

    「……」
    先輩「豆腐と絹さやの味噌汁は好物です」

    111 = 50 :

    ぱっ――ぱっ――ぱっ――

    「ぷっ。あははははっ」
    先輩「そんなに変ですか?」

    「いや、変じゃない。変じゃないんだけど」
    先輩「味噌汁を好きな日本人は沢山いるでしょう?」

    「そうなんだけどっ」くくくっ
    先輩「男くんは最近かわいげが足りません」

    「いや。くっ。……はい、了解」ぷぷっ
    先輩「……」

    「さ、先輩。試運転は良いでしょう?」
    先輩「そうですね」

    「執行部室に戻って、茶でも飲みますか。
     魔法瓶だから温かいですよ」

    先輩「出来がよい後輩は有り難いですが
     最近は出来が良すぎる気もします」

    「虐められてますからねー」

    113 :

    ばいばいさるさん

    115 :

    超支援
    待ってた

    116 = 50 :

    ――文化祭当日、昼休みの執行部室

    からから

    「おじゃましまっす」
    先輩「男くん」

    「あ、やっぱりいた」
    先輩「ん?」

    「いや、多分いるんだろうな、と」
    先輩「文化祭中は何かとトラブルも多いですから。
     連絡がつく場所に生徒会の人間が一人くらいは
     詰めておいたほうが、何かの役にも立つでしょう」

    「ま、そうですね-」 ごそごそ
    先輩「どうしました?」

    「差し入れですよ。家庭科室から、焼きそばと、
     カップケーキ」

    先輩「買ってきてくれたんですか」
    「こっそりね」

    117 :

    こんなに淡白ではないが似たような先輩がいるので自己投影しながら読んでるわ。
    支援

    118 = 50 :

    先輩「ん。美味しい」
    「それは何よりです」

    先輩「……」
    「……はい、お茶」

    先輩「良いのですか? 廻らないで」
    「ああ、はい。ちゃんとスケジュールは管理してます」

    先輩「そう、ですか」
    「先輩こそ良いんですか?」

    先輩「わたしはクラスでも特例的扱いですからね」
    「へぇ」

    先輩「どうも他の人とテンポが合いがたく
     気詰まりを感じさせることもあり、
     生徒会の仕事に没頭していた方が被害が少ないのです」

    「そうかな」

    先輩「クラスでは、わたしはどうやら
     相当気むずかしい人間だと思われているようで」

    119 = 50 :

    「笑わないからじゃないですか?」
    先輩「笑いますよ」

    「じゃぁ、ほら」
    先輩「はい?」

    「いや、笑ってみませんか?」
    先輩「出来ません、そんなの」

    「やっぱ笑わないじゃないですか」
    先輩「時と場合。つまりTPOです。
     この状況で笑える訳ないじゃないですか」

    「そうかなぁ」
    先輩「では、男くんが手本を見せてください」

    「いいっすよ」

    先輩「拝見します」 じぃっ
    「……う」

    120 :

    笑えよ
    ベジータ

    121 :


    睦茸さん漫画化宜しく御願い致します

    122 :

    いつぞやのいじめられてた生徒会長のスレを思い出す

    123 = 50 :

    (先輩、まつげ長い……。
     ってか、くちびる、柔らかそう)

    先輩「ほら」
    「え?」

    先輩「笑えないではないですか」
    「いやちょっと待ってくださいよ」

    先輩「はい」 じぃっ

    「……」
    先輩「……」

    「いや。たんま。
     これはタイミングが難しいんです」

    先輩「わたしの論が実証されました」

    「ちゃんと笑えますって!」
    先輩「それを言うならわたしだって笑えます」

    124 :

    >>122
    泣いたあたりから好感度激変だったよなww
    この話しは止めだ
    支援

    126 = 50 :

    先輩「わたしが気むずかしいだなんて
     誤解だと思うのですが……。
     これについては本格的に思考する必要がありそうです」

    (ほら、そのちょっと困ったような
     怒ったような表情のせいだと思うんですよ。
     俺としては。
     ――その顔、嫌いじゃないんですけどね)

    先輩「ふむ……」

    ガラガラガラっ

    二年生「誰かいますかーっ?」
    先輩「何かありましたか?」

    二年生「体育館で、喧嘩があったらしくて」
    「あらら」

    二年生「それは止めたんですけど。先生が。
     それで、どこかの団体の大道具が壊れちゃって。
     出来れば団体がどこなのかの調査と
     手を貸して貰えればと」

    127 = 50 :

    先輩「行けますか?」
    「はい。リストそろえました。書き置きして」

    先輩「行けます。案内してください」

    二年生「はい、本当に。済みません。
     その……結構仕事有りそうなんですけど」

    先輩「はい」

    二年生「二人で大丈夫ですか?」

    先輩「心配はご無用です。出来の良い後輩がいますから」
    「はいはい」

    二年生「そうですか。やっぱ良いですよね。
     こうはいって、なんでか可愛いんですよねぇ」

    (体育会系だ。女子っておっかねぇ)

    先輩「ええ。可愛いですよね」にこっ

    「先輩――(笑えるじゃ……)」
    先輩「はい?」

    「いえ。んじゃ、体育館へっ」

    129 :

    よくできた後輩ー!
    目が後輩に似ている!
    先輩より優れた後輩など居ない!
    支援!

    130 = 52 :

    先輩



    好きです

    131 = 50 :

    ――冬、新年、駅前

     ゴォォォー。
      ――♪ ~♪ ~~♪

    先輩「男くん?」

    「あれ。先輩。うっわ。
     明けましておめでとうございます」

    先輩「明けましておめでとうございます」

    「……」
    先輩「とはいっても、来週になれば学校で
     会えるでしょうけどね」

    「そりゃそうですけど……。
     先輩何やってきたんです?」

    先輩「わたしは模試の申し込みとか。
     一応、受験生になりますし」

    「そう言えばそっか」
    先輩「男くんは?」

    「押上のおじさんの家に年始の挨拶です」

    132 = 50 :

    先輩「ご家族は」 きょろ
    「ああ、酒かっくらってるので置いてきました」

    先輩「そうだったんですね」

    (先輩、私服もクール系なんだな)

     ゴォォォー。
      ――♪ ~♪ ~~♪

    先輩「では、また学校ででも」
    「先輩っ」

    先輩「はい?」
    「えっと。……ご飯を。どうです?」

    先輩「お昼まだだったのですか?」

    「ええ。先輩は食べ……じゃなくて。
     じゃなくて」

    先輩「?」

    「ご一緒しませんか? 奢ります」

    133 = 50 :

    先輩「ふむ。奢られるのは不本意です」
    (駄目かぁ……)

    先輩「想定メニューはなんですか?」
    「あー……。お、オムライス?」

    先輩「オムライスですか?」

    (は、外したかぁぁ。つか、こんな中途半端な
     ダメハブ駅でお洒落な店なんてねぇよっ)

    先輩「オムライス。……良いですね」
    「え?」

    先輩「それならご相伴しましょう。
     しかし、奢りは無しです」
    「は、はいっ」

    先輩「案内してくださいね?
     わたしはこのあたりは疎いんです」

    「了解であります!」

    135 = 50 :

    先輩「ああ。駅ビルにあるんですか」
    「あんまり来ません?」

    先輩「来ませんね。わたし、物欲薄いのだそうです」
    「ああ、そんな印象かも知れないですね」

    先輩「しかし食欲はあります」
    「それも判る」

    うぃん、かしゅーっ
      ウエエエマイリマス

    先輩「いつも思うのですが」
    「はい?」

    先輩「何故この種のビルの飲食店は、
     ビルの上層部にあるのでしょうかね」
    「ふむ」

    先輩「衛生的な問題からも、水利施設の問題からも
     低層階にあった方が良いような気もするんですが」

    136 :

    sageて支援するべきかageて支援するべきか
    それが問題だ

    137 = 50 :

    「なんだかで読んだことありますけど、
     まずは食い物で上の方まで登らせておいて、
     それからエスカレーターとかで下のフロアに
     移動させるとかいう、なんですか。
     モノの売り方に関係あるような話でしたよ」

    先輩「なるほど。売るための知恵ですか」

    「きっと腹がいっぱいになると
     思考力が鈍って財布の紐がゆるくなるとか、
     そんな話なんじゃないでしょうかね」

    先輩「わたしには縁のない話のようですね」
    「それはそれで寂しいっすね」

    うぃん、かしゅーっ
     ハチカイフードフロアデゴザイマス

    先輩「だからここに来たのも初めてですよ」
    「そっか。学校の連中は
     結構遊び場にしてる見たいですよ?
     近場の駅ビルだから」

    先輩「そうなんですか」

    138 = 50 :

    ――駅ビルの飲食店

    「あ。ここです」
    先輩「ふむ。オムライスが沢山ですね」

    「ファミレスっぽい値段で、
     なんとなーく専門店っぽい雰囲気という。
     ……学生向け。かな?」

    先輩「家族ずれもいるようですね」

    (デートで使いたいとは云えないよなぁ。
     おれチキンだー。
     なんかこういう、中学生っぽい店って云うのも
     そういう選択肢しか無い自分に涙でそう)

    先輩「ではメニューを検討します」
    「どうぞどうぞ」

    先輩「……」 真剣
    「……」 ぺらっ

    (……真剣なのは先輩らしいけど。ぷくくっ)

    139 :

    何回か出てくる「ぷくく」はどういう意味なんだ
    かわいくてニヤニヤしちゃったみたいなもんか?

    140 :

    ひとひらの一ノ瀬さん思い出したけど思い過ごしだった

    141 = 50 :

    先輩「決めました」
    「こっちもおっけですよ」

    店員「おきまりですか?」

    「とろけるチーズのミートソースのオムライス。
     それとアイスティー」
    先輩「わたしは、モッツァレラチーズのトマトソース。
     で、飲み物は。うーん。烏龍茶で」

    店員「かしこまりました。繰り返させて頂きます……」

      ――♪ ~♪ ~~♪

    「改めまして、明けましておめでとうございます」ぺこり
    先輩「昨年中は何かとお世話になりました。
     今年もどうかよろしくお願いいたします」 ぺこり

    「……」
    先輩「……」

    「う」
    先輩「?」

    (考えてみたら、学校の外って初めてじゃないか!?)

    143 = 50 :

    先輩「……」
    (何か喋らないと。なんでもいいからっ)

    先輩「?」
    「あー」
    先輩「はい」

    「先輩はお正月はどうでした?」
    先輩「普段どおりでした」

    「……」
    先輩「……」

    (会話が続かないっ!?)

    先輩「男くんはどこかに出掛けたのですか?」
    「えーっと。そうですね。
     友と一緒に初詣に行きましたね。友の実家に」

    先輩「お寺でしたっけ?」
    「ええ」

    144 = 50 :

    先輩「どうだったんですか?」

    「除夜の鐘はつきましたよ。
     だから、初詣じゃなくてなんて云うんでしたっけ」
    先輩「二年詣?」

    「それです」
    先輩「お神籤とかするんですか?」

    「いや、それ神社でしょう? あいつのとこは寺だから」
    先輩「そういえば、そうですね。
     と、なると。巫女さんもいないのですか?」

    「ええ。そういえば、巫女がいないって落ち込んでましたよ」
    先輩「落ち込むのですか?」

    「ええ、売り上げが落ち込むそうです」
    先輩「ああ」 こくり

    「云われてみると納得ですけどね」

    147 = 50 :

    「先輩こそ初詣は行かなかったんですか?」

    先輩「行きましたよ。近所の小さな神社に。
     でかけて、お参りして、家に帰るまで30分です」
    「早っ」

    先輩「寒いではないですか」
    「それはそうですけど。……一人で?」

    先輩「ええ」
    「……」

    先輩「どうしました?」
    「いえ、なんでも」

    先輩「あとはそうですね。餅を食べて勉強をして
     餅を食べてミカンを食べて餅を食べていました」
    「餅ばかりですね」

    先輩「前にも云いましたけれど、燃費が悪いんです」
    「そう言えば、そんな事言ってましたよね。
     ――云ってるそばから補給が来ましたよ」

    店員「おまたせいたしました。
     とろけるチーズのミートソースのオムライス。
     こちらはモッツァレラチーズのトマトソースの
     オムライスになります」

    148 :

    見てるよー

    150 = 50 :

    ――駅のコンコース

    ……ゴォォォッ

    先輩「……」ぶるぶるっ
    「寒いですね」

    先輩「はい」
    「……」 すいっ

    先輩「……? オムレツは美味しかったです。
     ありがとうでしたね。良い店を教えて貰いました」
    「そうですか。ほっとしました」

    先輩「何故です?」
    「店不評だったら寂しいじゃないですか」

    先輩「いえ、美味しかったですよ。
     とろけたチーズとオムレツは非常に合いました。
     今度は別のメニューも試してみたいですね」

    「また来ますか?」
    先輩「ええ」

    (良かったぁ)


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