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    元スレ妹「兄さんが家出した・・・・・・」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×8
    タグ : - 神スレ + - いじめ + - ぼくは友達が少ない + - ゆとり + - ハンカチ用意 + - ヤンデレ + - 俺の妹が + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    302 = 160 :

    「……兄」

    「なんだ」

    「いや、今日は妹さんと仲良くしてやれよ」

    「いつもしている」

    「そうか」

    「ん?どうかしたのか?」

    「なんでもない」

    「……」

    「しっかし今日に限って突き抜けるような快晴だぜーちくしょー」

    「寒いな」

    「……あぁ、寒いな」

    ―――放課後

    「帰ろうぜ、兄」

    「あぁ」

    「んじゃーなー」

    303 = 160 :

    ―――電車内

    「……」

    「……また本が変わったな」

    「あぁ、秒速5センチメートルって言う小説さ」

    「長い題名だな」

    「だが、内容はとても面白いぞ」

    「まぁ、終わり方が、ハッピーエンド主義の俺にはキツかったかな」

    「お前、そんな拘りがあるのか」

    「まあな」

    「あぁ、兄」

    「ん」

    「……自分の気持ちに素直になる事だ」

    「俺はいつも素直だが」

    「そうか、それじゃあな」


    「あぁ……

    304 = 160 :

    >>303ミス。すいません。


    「……」

    ―――

    「……ただいま、メリークリスマス」

    「えへへ、メリークリスマス」

    「お帰りなさい、準備できてるよ」

    「ありがとうな」

    305 = 215 :

    再開しとる


    支援

    306 = 279 :

    ぼっきっき

    308 :

    追い付いちゃった
    頑張って1さん

    310 = 160 :

    「す、凄いな」

    「えへへ、頑張ったよ」

    「……今日は腹が膨れるな」

    「さ、早く食べよ」


    ―――

    「……旨いなぁ」

    「えへへ、ありがと」

    「……そうだ、これ」

    「プレゼント?やったぁ!」

    「……うわぁ、綺麗」

    「どうだ」

    「すっごく気に入った!!!」

    「そうか、気に入ってくれたなら」

    「あ、えっとね、私もプレゼント、あるんだ」

    「それは楽しみだ」

    311 = 160 :

    「えっとね、兄さんと同じような奴なんだけど」

    「おぉ、これは綺麗なネックレス」

    「ありがとう」

    「安物なんだけどね……えへへ」

    「値段なんて関係ないさ、大切にするからな」

    「うん、どう?似合う?」

    「あぁ、とても似合ってる」

    「えへへ、兄さんも付けてみてよ」

    「……どうだ」

    「おぉ、似合ってる」

    「……」

    「……」

    「ははははッ」

    「あはははッ」

    「兄妹そろって同じ事言うんだな」

    312 = 225 :

    秒速…だと…?

    313 = 202 :

    何か胸が凄くキュンキュンする

    314 = 160 :

    「兄妹……」

    「……ん?どうした」

    「なんでもないよ、えへへ」

    「さ、早く食べよ、冷めちゃうよ」

    「そうだな、残さず全部平らげてやるぞ」

    「私も負けないぞー、って、太っちゃうかな」

    「平気だろ」

    「そうだね」

    ―――

    「……もう食えない」

    「わ、私も……」

    「しかし、全部食えたな」

    「……やったぜ、兄貴……」

    「大丈夫か」

    「ぜんぜん平気であります」

    315 = 279 :

    ぼっきっき

    316 = 308 :

    時々妹の口調が変わるのがすごい良い

    317 :

    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ
    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ
    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ
    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ
    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ
    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ
    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ
    ※以下
     兄=カツオ
     妹=ワカメ

    318 = 277 :

    >>317
    お前は想像力が乏しいやつだなー

    319 :

    わくてか

    321 = 265 :

    しえん

    322 = 160 :

    「……美味しかったね」

    「あぁ、旨かった」

    「プレゼントも貰えて」

    「……幸せか?」

    「うん」

    「本当に?」

    「……うん」

    「お前、嘘吐いてるだろ」

    「え」

    「目を見れば分かる、さっきから泳ぎまくりだ」

    「……」

    「何かあったのか?言ってみ」

    「……か」

    「か?」

    「お、お母さんがね……」

    323 = 160 :

    「……」

    「と、遠くに行くから……」

    「一緒に来なさいって……」

    「……そうか」

    「お、怒らないの?」

    「あぁ」

    「どうして?なんで?」

    「妹、お前はババァが、いや、お母さんが好きか?」

    「う、うん……」

    「そうか、なら行くと良い」

    「え?」

    「……きっと俺と一緒に居ても生活が辛くなるだけだろうしな」

    「に、兄さん……兄さんも一緒に……」

    「それは出来ない」

    「なんでよ……」

    325 :

    兄妹とも自分に正直になれやバカ野郎

    326 = 160 :

    「俺が妹と一緒にお母さんの所に行けば」

    「お母さんに迷惑がかかるしな」

    「それに、俺が行けばまた喧嘩が耐えない家庭になる」

    「お前はまだ小さいからな、しっかり教養を取らないと」

    「……」

    「俺は、これから先社会に出て行く」

    「お前はまだまだ道を選択する時期だからな」

    「で、でも」

    「……それに、俺はアイツが嫌いだ」

    「……」

    「……ありがとうな、こんな馬鹿兄貴の事、慕ってくれて」

    「……兄さん」

    「俺な、今まで散々自分勝手に生きてきたから」

    「今度は、ちゃんとお前の為に頑張ろうってな」

    「……だから、これが最善なんだ」

    327 = 236 :

    兄がイケメンすぎる

    328 = 207 :

    ちくしょうマジで悲しくなってきた

    329 = 202 :

    この距離感が実にもどかしいな
    もっと素直になれば良いのに…

    330 = 160 :

    「認めたくないが、アイツがくっ付いてる男は」

    「金持ちだからな、きっと仕事か何かの都合でお前を呼んだんだろう」

    「に、兄さんは、兄さんは私と離れて寂しくないんですか?」

    「そうだな、これから一人暮らしになるからな……」

    「そ、そうじゃなくて!!!」

    「に、兄さんは、わ、私をどう思ってるんですか……!」

    「どうって……それは好きだよ、妹だし」

    「ッ――」

    「そ、そうですか、わかりました」

    「……?」

    「もう直ぐお母さんと約束の時間だから」

    「あ、あぁ……」

    「……兄さん」

    「な、なんだ?」

    「……何か言いたい事、ないの」

    331 = 160 :

    「……頑張れよ」

    「ッ――!!!」

    「さようならッ!!!」

    「あ……」

    その時、妹は泣いていた。
    俺は何で泣いてるのか、よく分からなくて。
    でも、飛び出していったあいつを見ていると――

    追いかけなきゃと思った。

    「……わかんねぇ」

    「検索してもわかんねぇ、なんだってんだよ」

    「俺は本当にあいつの事心配して、そんでババァの所に行けば幸せになれるって」

    「そうじゃねぇかよ、合理的に考えて……」

    「くそ、こんなに走ったのは久しぶりだっての……」

    332 :

    兄・・・ッ!

    334 :

    ちくしょう胸が

    336 = 225 :

    兄ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!

    337 = 160 :

    俺が夢中になっていると、携帯が鳴った。
    ……男だった。

    「も、もしもし」

    『……よ』

    「……すまん今急いでるんだが――」

    『あぁ、知っている』

    「……じゃなんだよ」

    『お前な、妹さんの気持ち分かってないだろ』

    「は?」

    『あの子はな、お前の事を一人の男として見てるんだよ』

    「……んなゲームみたいな……」

    『俺は嘘は吐かない、そう前に言ったんだがな』

    「……俺にどうしろと」

    『ちゃんと答えてやれ、お前、薄々気づいてたろ』

    『それに自分で気づこうとしなかったんだろ』

    「……」

    340 = 202 :

    いけ、兄よ!
    今こそ漢を見せる時だ!

    341 :

    >>339
    ものすごく合わないんだが

    342 = 215 :

    男できるな

    343 = 160 :

    「俺が、なんであそこまで変われたか分かるか」

    『……』

    「それは、あいつの為だったからだよ」

    「よく考えたら、俺が自分であいつと壁を作ってた」

    「昔はな、すっげぇ仲が良かったんだ」

    「……でも、俺が甘ったれて、妹に迷惑かけて」

    「……それを糧にして立ち上がってる最中に」

    「妹がそんな風に……って、回らねえよ……」

    『言いたい事はそれだけか』

    「……あぁ」

    『……妹さんな、海外に行くそうだ』

    「!?」

    『お母さんの都合らしい』

    『これで分かったろ?俺が何言いたいのか』

    「……あいつそんな事言ってなかったぞ」

    344 = 196 :

    おい男、なんでお前がそこまで知ってんだよ。

    母と付き合ってる奴=男


    きさまっ!

    345 :

    >>344

    346 = 160 :

    『……後悔するぞ』

    「……だがもう、時間が……」

    『ぐちゃぐちゃ言ってないで、行ってきたらどうだ』

    「……すまん」

    『いや、俺も言い方が悪かったな』

    『……しっかりな』


    俺は携帯がきれた瞬間に駆け出していた。
    ちょうど、住んでいる所が田舎なおかげだったんだろうか。
    こんな寒さの上に雪が降ってきた。ご苦労な事だ。
    所々転びそうになりながらも、俺は駅目掛けて走っていた。

    「……はぁ、はぁ、くそっ、間に合えッ」

    「……」


    「……兄さん」

    「……お前、行く所ぐらい教えてくれよ」

    「ごめんなさい……」

    「謝るな」

    347 :

    しぇん

    348 = 279 :

    しにぇん

    350 = 160 :

    「……」

    「……なぁ」

    「……な、何」

    「プレゼント貰った時嬉しかったか?」

    「うん……兄さんは」

    「そりゃ、嬉しかった」

    「……兄さん、そっち反対側だよ?」

    「うるせ」

    「……お前、俺の事、好き……なのか」

    「……うん」

    「……そっか、いや、びっくりした」

    「……うん、うん」

    「……俺な、正直お前が好きかって話になると」

    「まだ分からない」

    「だけどな、大切なのは確かだ」


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